ALOモードのExtractの構成

ExtractをALOモード用に構成するには、「クラシック・モードでのキャプチャの構成」に記載されたOracle GoldenGateの構成プロセスの一環として次のステップを実行します。

  1. ソース・データベースの表に対して、表レベルおよびデータベース表のサプリメンタル・ロギングを有効にします。(「ロギング・プロパティの構成」 を参照してください。)
  2. Oracle GoldenGateがソース・データベースとは異なるサーバー上で実行されている場合、TNSNAMESファイルに正しいエントリを入力するなど、SQL*Netがリモート・サーバーに接続するように正しく構成されていることを確認します。Extractにソース・データベースへのSQL*Net接続を保持する権限を設定しておく必要があります。
  3. プロセスに割り当てられる資格証明ストアのユーザーの名前にSQL*Net接続文字列を使用します。このユーザーの別名を次に指定します。
    • そのデータベースに接続するすべてのOracle GoldenGateプロセスのパラメータ・ファイル内のUSERIDALIASパラメータ。

    • GGSCIのDBLOGINコマンドのUSERIDALIASの部分。

    ノート:

    Oracle GoldenGateを実行しているサーバーにローカルのスタンバイ・サーバーがある場合、ユーザー指定のUSERIDALIASに接続文字列を使用する必要はありません。ユーザーのログイン名のみを入力できます。

    資格証明ストアの使用の詳細は、『Oracle GoldenGate Security Guide』資格証明ストアの作成および移入を参照してください。

  4. ExtractパラメータTRANLOGOPTIONSARCHIVEDLOGONLYオプションを使用します。このオプションを使用すると、v$databaseビューのdb_role列のPRIMARYまたはLOGICAL STANDBYの値によって決まる、プライマリまたはロジカルのスタンバイ・データベースに対してExtractが強制的にALOモードで動作します。デフォルトは、オンライン・ログの読取りになっています。v$databasedb_role列のPHYSICAL STANDBYの値によって決まる、フィジカル・スタンバイ・データベースに対してALOモードを使用する場合、TRANLOGOPTIONSARCHIVEDLOGONLYを指定する必要はありません。データベースがフィジカル・スタンバイであることが検出されると、Extractは自動的にALOモードで動作します。
  5. ご使用の環境に対してTRANLOGOPTIONSの他のオプションが必要になる場合があります。たとえば、使用するコピー・プログラムに応じて、Extractエラーを回避するためにCOMPLETEARCHIVEDLOGONLYオプションが必要になる場合があります。
  6. Extractで表名をソース・オブジェクトIDにマップするには、MAPパラメータを使用します。
  7. BEGINオプションでタイムスタンプを指定してADD EXTRACTコマンドを発行するか、ADD EXTRACTSEQNOおよびRBAオプションを使用して、Extractグループを追加します。最適なのは、NOW引数を使用するのではなく、データの抽出を開始する既知の開始点をExtractに設定することです。NOWの開始時間は、現在のオンラインREDOログの時間と一致しますが、ALOのExtractではオンライン・ログを読み取ることはできないため、Oracleでのログの切替え時にそのログがアーカイブされるまで待機する必要があります。切替えのタイミングはREDOログのサイズとデータベース・アクティビティのボリュームに依存するため、Extractの開始時とデータのキャプチャ時の間にラグが発生することがあります。これは、通常およびRACのデータベース構成で発生する可能性があります。