2 このリリースの新機能

この章では、Oracle GoldenGateの特長、機能拡張および変更箇所について説明します。ソフトウェアのリリース後、リリース・ノートは定期的に更新されます。このドキュメントは発行された時点において正確です。

パッチのインストール

この項では、Oracle GoldenGate Microservices ArchitectureおよびClassic Architectureのパッチ・インストール・プロセスに対して行われた更新について説明します。

内容は次のとおりです。

リリース19c (19.0.0.230418) - 2023年4月

Oracle GoldenGate Microservices ArchitectureおよびClassic Architectureのデプロイメント
最新のOPatchリリースのダウンロードおよびインストール

最新のOPatchリリースを次からダウンロードします: 最新のOPatch (6880880)バージョンのダウンロードおよびインストール方法(ドキュメントID 274526.1)

OPatchの最新リリースをディレクトリにダウンロードし、このインストール・ディレクトリのノートを保持します。Oracle GoldenGate Microservices Architecture用のパッチのインストールの詳細は、Oracle GoldenGate Microservices Architecture用のパッチのインストールを参照してください。

Oracle GoldenGate Classic Architecture用のパッチのインストールの詳細は、Classic Architectureのパッチ適用を参照してください。

新機能

この項では、Oracle GoldenGateの重要なセキュリティ更新、新機能および機能拡張について説明します。

OUIおよびOPatchのJDKバージョン要件

Oracle GoldenGateのインストールに使用されるOracle Universal Installer (OUI)は、JDKまたはJavaコンポーネントにあるセキュリティの脆弱性に対応するため、Oracle GoldenGate製品とは別に更新する必要があります。デフォルトのJDK/JREをインストールまたはアップグレードするための要件を理解するために、MOSノートドキュメントID 2359395.1に記載されている手順に従ってください。

重要なセキュリティ更新19c (19.1.0.0.210720): 2021年7月

このリリースには、様々なCVEの重要なセキュリティ修正が含まれています。このリリースのOracle GoldenGateにアップグレードすることをお薦めします。

次のCVEに対処するためにjquery-1.6.1.min.jsが削除されました。

CVE-2011-4969

CVE-2012-6708

CVE-2015-9251

CVE-2019-11358

CVE-2020-11022

CVE-2020-11023

重要なセキュリティ更新19c (19.1.0.0.201013): 2020年10月

CVE-2020-11022に対応するためのJQUERY 3.5.1へのアップグレード

CVE-2020-11022に対応するためのJQUERY 3.5.1へのアップグレード。

重要なセキュリティ更新19c (19.1.0): 2020年7月

重要なセキュリティ修正

リリース19c (19.1.0.0.4): CVE-2020-9546を解決するために最新のOPatchユーティリティへのアップグレードをお薦めします。Oracle GoldenGateコンポーネント自体は、CVE-2020-9546の影響を受けません。OPatchユーティリティのみが影響を受けます。そのため、OPatchのアップグレードが推奨されます。

重要なセキュリティ更新19c (19.1.0)

重要なセキュリティ修正

リリース19c (19.1.0.0.4): このリリースには、次のCVEを含む、重要なセキュリティ修正が含まれています。このリリースのOracle GoldenGateにアップグレードすることをお薦めします。

CVE-2019-11358: JQUERY 3.4.0へのアップグレード

CVE-2018-11058: CVE-2018-11058の更新は、次のものにも対処しています。

  • CVE-2016-0701

  • CVE-2016-2183

  • CVE-2016-6306

  • CVE-2016-8610

  • CVE-2018-11054

  • CVE-2018-11055

  • CVE-2018-11056

  • CVE-2018-11057

  • CVE-2018-15769

詳細は、https://www.oracle.com/technetwork/security-advisory/cpujul2019-5072835.htmlを参照してください。

リリース19c (19.1.0.0.210720) - 2021年7月

Oracle GoldenGate for Amazon RDS for SQL Server 2019がサポートされています

Oracle GoldenGateは、SQL Server 2019のAmazon RDSをサポートしています。

リリース19c (19.1.0.0.20228) - 2021年6月

Oracle GoldenGate for Sybaseがサポートされています

Oracle GoldenGateは、Sybaseバージョン16をサポートします。

リリース19c (19.1.0.0.201013) - 2020年10月

Azure上のPostgreSQLがサポートされる

Oracle GoldenGateが拡張され、Azure Database for PostgreSQLインスタンスがサポートされるようになりました。

リリース19.1.0.0.200714 — 2020年7月

PostgreSQL
PostgreSQLバージョン10以上のExtractサポート

PostgreSQLが拡張され、PostgreSQLバージョン10以上でExtractサポートを利用できます。

これにより、すべてのOracle GoldenGateサポート対象プラットフォームに共通の異種レプリケーションと同じものが実現されるため、PostgreSQLからOracleにレプリケートできます。サポートされている機能と要件の詳細は、異種データベースのためのOracle GoldenGateの使用を参照してください。

PostgreSQLのSSLサポート

Oracle GoldenGateが拡張され、GGSCI、Extract、Replicatおよびその他のプロセスを使用してデータベースに接続する一方向および双方向SSLの構成が可能になりました。

すべてのロケールに対するMONEYデータ型のサポート

すべてのロケールでMONEYデータ型のサポートが拡張されました。

Amazon RDS for PostgreSQLのサポート

Amazon RDS for PostgreSQLのリモート・キャプチャおよび配信がサポートされます。

Amazon Aurora PostgreSQL

Amazon Aurora PostgreSQLのリモート・キャプチャおよび配信がサポートされます。

リモート・キャプチャおよび配信のサポート

リモート・キャプチャおよび配信は、すべてのPostgreSQLバージョンでサポートされます。

Intervalデータ型のサポート

キャプチャおよび配信でのIntervalデータ型のサポート。

ハートビートのサポート

PostgreSQLでのハートビートのサポート。

WILDCARDRESOLVE DYNAMICのサポート

wildcardresolve dynamicのサポートが提供されています。

PostgreSQLキャプチャでのオブジェクト名に対するNLSグローバリゼーションのサポート

キャプチャおよび配信は、オブジェクト名と列データのグローバリゼーションをサポートします。

時間による位置指定が発行された後、Extractでレコードを取得する必要があります(BEGIN NOW)

Extractでは、TIMESTAMP EOFLSNおよびSTARTによる位置設定がサポートされます。

双方向ループの検出とサポート

PostgreSQLでは、双方向のフィルタリング・パラメータ(GETREPLICATESIGNOREREPLICATESGETAPPLOPS)を含む双方向レプリケーションがサポートされています。

MANAGESECONDARYTRUNCATIONPOINTおよびNOMANAGESECONDARYTRUNCATIONPOINTのサポート

PostgreSQLは、2次切捨てポイントの管理をサポートします。

サポートされていないデータ型の処理

サポートされていないデータ型の処理。

チェンジ・データ・キャプチャと初期ロードのサポート

チェンジ・データ・キャプチャおよび初期ロードは、PostgreSQLキャプチャでサポートされています。

MariaDB
MariaDB 10.4のサポート

ローカルまたはリモートのキャプチャと配信がMariaDB 10.4でサポートされるようになりました。

MariaDBでのAmazon RDSのサポート

Amazon RDS for MariaDBのリモート・キャプチャおよび配信がサポートされるようになりました。

SQL Server
Amazon RDS for SQL Serverのサポート

Amazon RDS for SQL Serverでリモート・キャプチャおよび配信がサポートされるようになりました。

Teradata
Teradata 17.0への配信のサポート

Teradata 17.0への配信がサポートされています。

リリース19.1.0.0.200414 — 2020年4月

SQL Server
SQL Server: Azure SQL Database管理インスタンスのキャプチャと配信のサポート

Oracle GoldenGateは、Azure SQL Database管理インスタンスをサポートするように拡張されました。

SQL Server: SQL Server 2019 EnterpriseおよびStandard Editionでのキャプチャと配信のサポート

Oracle GoldenGateが、SQL Server 2019をサポートするよう拡張されました。

MySQL
MySQL: Azure Database for MySQLでのキャプチャと配信のサポート
Oracle GoldenGateが拡張され、Azure Database for MySQLインスタンスがサポートされるようになりました。
DB2 LUW
DB2 LUW: DB2 LUWバージョン11.5のサポート

DB2 LUWバージョン11.5.をサポートするよう、Oracle GoldenGateが拡張されました

リリース19c (19.1.0) - 2019年9月

SQL Server
キャプチャと配信でSQL Server 2017がサポートされる
SQL Server 2017に対するキャプチャと配信がサポートされます。

ALWAYSONREADONLYROUTINGという新しいTRANLOGOPTIONSパラメータ

TRANLOGOPTIONS ALWAYSONREADONLYROUTINGパラメータを使用すると、SQL ServerのExtractでは、Always On可用性グループ・リスナーに接続しているときに、その読取り専用処理を使用可能な読取り用セカンダリにルーティングできるようになります。

ADD TRANDATAおよびGLOBALSファイルの新しいFILEGROUPオプション

FILEGROUPオプションは、表ごとにADD TRANDATAとともに使用するか、またはTRANDATAに追加されたすべての表に影響するGLOBALSファイル内で使用でき、これにより、データベースのデフォルトのファイルグループではなく、リストされているファイルグループに対するCDCステージング表を作成できます。

TRANLOGOPTIONSとTRANCOUNTオプション
新しいTRANCOUNTオプションを使用すると、SQL ServerのCDC表から一度にフェッチされる特定のトランザクション数を設定できます。

新しいHEARTBEATTABLEオプション

この機能により、ターゲット専用として使用されるデータベースに対するOracle GoldenGateハートビート実装のインストールが可能になりますが、ハートビート表のソース・データベース実装に必要な機能は有効になりません。

GGSCIコマンド・インタフェースから、ハートビート表に対して次のオプションを使用できるようになりました。
  • ADD HEARTBEATTABLE [TARGETONLY]

  • ALTER HEARTBEATTABLE [TARGETONLY|NOTARGETONLY]

Linux上のOracle GoldenGateによるWindows上のSQL Serverに対するリモート・キャプチャ/配信のサポート

SQL ServerのためのOracle GoldenGateをLinuxで実行できるようになり、Windowsで実行中のSQL Serverに対するリモート・キャプチャと配信がサポートされるようになりました。

Microsoft ODBCドライバのサポート

SQL Server用のMicrosoft ODBCドライバが、ExtractおよびReplicatでサポートされるようになりました。

SQL Server CDCオブジェクトのバージョニング
Oracle GoldenGateで、データベースに配置されたCDCオブジェクトを追跡するためのバージョン追跡サブシステムを使用できるようになりました。バージョン番号が一致しない場合、Extractはエラーを表示して異常終了しますが、そのためには、サプリメンタル・ロギングで以前有効にした既存の表に対してTRANDATAを再発行する必要があります。
TimesTen
Oracle TimesTenの配信サポート

ClassicアーキテクチャとScaleoutアーキテクチャの両方に対するOracle TimesTen 18cの配信サポートが提供されています。

DB2 z/OS
オンライン・スキーマ変更のサポート

ExtractでのオンラインのCREATE TABLEDROP TABLEおよびADDALTERDROP COLUMNコマンドのサポート。Extractの新しい表メタデータを取得するためにExtractを停止して再起動する必要はありません。完全な表バージョン履歴がサポートされます。この機能は、TRANLOGOPTIONS TRACKSCHEMACHANGESパラメータを使用して制御します。

リリース19c (19.1.0) - 2019年5月初期リリース

Oracle GoldenGate Microservicesの新機能
Oracle GoldenGate Microservices Architectureでのキー管理サービスを使用した暗号化の管理

Oracle GoldenGate Microservices Architectureでは、Oracle Key Vault (OKV)との統合を提供して、暗号化キーを集中管理します。Oracle GoldenGateでのKMSの使用も参照してください。

ターゲット開始パス

Microservicesのターゲット開始パスにより、受信側サーバーはターゲットのデプロイメントおよびプル証跡ファイルのDistributionサービスへのパスを開始できます。この機能を使用すると、受信側サーバーはDMZ (Demilitarized Zone)パスまたはクラウドからオンプレミスなどの環境にターゲット開始パスを作成できます。この場合、ソースOracle GoldenGateデプロイメントのDistributionサーバーは、ネットワーク・セキュリティ・ポリシーのために、ターゲット環境で受信側サーバーへのネットワーク接続を開けません。

新しい管理クライアント・コマンド
次の管理クライアント・コマンドがOracle GoldenGate 19c (19.1.0)に追加され、ターゲット開始配信パスを使用できます。
  • ADD RECVPATH

  • START RECVPATH

  • STOP RECVPATH

  • DELETE RECVPATH

  • ALTER RECVPATH

次のコマンドは、改良されたスクリプト(OBEY管理クライアント・コマンドを使用)をサポートするように設計されているため、スクリプト自体にユーザー名とパスワードを含める必要はなく、かわりに別名を使用できます。
  • ADD CREDENTIALS

  • INFO CREDENTIALS

  • DELETE CREDENTIALS

UPGRADE HEARTBEATTABLEコマンドを使用すると、以前のOracle GoldenGateリリースを使用してADD HEARTBEATTABLEコマンドによって生成されたハートビート表を変更できます。

セキュアではないユーザーによる更新操作に対して、セキュリティ役割を持つユーザーがサービスを有効および無効にできるように、次のコマンドが追加されました。
  • DISABLE SERVICE

  • ENABLE SERVICE

次のコマンドは、ExtractプロセスとReplicatプロセスの自動起動および自動再起動を可能にするプロファイルの制御に使用されます。
  • ADD PROFILE

  • DELETE PROFILE

次のコマンドは、Oracle Key Vaultの使用時に暗号化プロファイルを管理するために使用されます。
  • ADD ENCRYPTIONPROFILE

  • DELETE ENCRYPTIONPROFILE

  • ALTER ENCRYPTIONPROFILE

新しい列変換ファンクション@BINTOBASE64
指定されたバイナリ・データをBASE64テキストに変換するための新しい列変換関数。
新しいLAG TASK機能
Oracle GoldenGate Microservicesの「Tasks」タブにラグ・タスク機能が追加されました。これにより、Extract、ReplicatまたはDistributionパスの各プロセスでラグのしきい値を設定できます。
TLS 1.2サポート
TLS 1.2がMicroservicesの保護されたデプロイメントにデフォルト設定されるようになりました。
アクティブなトランザクションおよび現在のSCNの詳細を取得するための新しいRESTエンドポイント

REST APIエンドポイントが拡張され、アクティブなトランザクションおよび現在のシステム変更番号の詳細がデータベースから取得されるようになりました。これらのエンドポイントを使用して、ファイルベースの初期ロード・プロセスが拡張されます。

REST APIエンドポイントは次のとおりで、管理サーバーからアクセスされます。

インスタンス化CSNの管理

(/services/{version}/connections/{connection}/databases/{database}/{schema}/{table}/instantiationCsn)

アクティブなトランザクションの詳細の取得

(/services/{version}/connections/{connection}/activeTransactions)

新しいHEARTBEATTABLEオプション
GGSCIコマンド・インタフェースから、ハートビート表に対してUPGRADE HEARTBEATTABLEオプションを使用できるようになりました。
Oracle Database
Microservicesの初期ロードの改善

初期ロードに使用される一貫性のあるSCNは、初期ロードのExtractによって生成されるレポート・ファイルに自動的に格納されるため、これを使用してExtractおよびReplicatプロセスを正確に配置し、重複レコードを回避できます。

Extractの再構築に関する詳細を含むように拡張されたハートビート表

この機能により、Replicatでは、より新しいソース再開位置を維持し、REDO保存期間を最小限に抑えることができます。この機能は、新しいハートビート表に対してデフォルトで有効です。既存のハートビート表は、この拡張をサポートするようにアップグレードされます。拡張されたハートビート表は、古いバージョンのOracle GoldenGateが実行されているデプロイメントのハートビート表と相互運用されます。

より新しい再開位置を使用すると、自動競合検出解決(ACDR)表(Oracle間のCDR機能)のツームストン表の削除に関して、より積極的にパージするように構成できます。ACDRツームストン表は、Extractを再構築する場合および自動CDRを使用する場合にのみ関係します。この機能を使用するには、Oracle GoldenGateのソース・バージョンとターゲット・バージョンの両方が19c以上である必要があります。

リモート統合Extractのエンディアン間サポート
統合Extractのエンディアン間相互運用は、統合Extractが実行されているサーバーのエンディアンがOracleインスタンスが実行されているサーバーのエンディアンと異なる場合に、自動的に有効になります。

統合ExtractプロセスがOracle GoldenGate 19cを使用してOracle Database 19cで実行されている場合は、COMPATABILITY 11.2.0.4以上のREDOログからキャプチャできます。これは、Linuxに構成されているOracle GoldenGateクラウド環境では、Linux、Windows、AIX、Tru64、OpenVMS、solaris SPARC、Solaris x86、HP-UXなど、Oracle Databaseを実行しているすべてのエンディアン・プラットフォームから、リモート・キャプチャを実行できることを意味します。これは、マルチテナント・アーキテクチャと非CDBアーキテクチャの両方とも連動します。

DB2 for i
TIMESTAMP (12)のサポート
Oracle GoldenGate for DB2 iでTIMESTAMP (12)がサポートされるようになりました
DBOPTIONS USEDATABASEENCODINGパラメータ

DBOPTIONS USEDATABASEENCODINGパラメータが導入され、Extractがネイティブな文字エンコーディングでDBCS以外のデータのすべてのテキスト・データを証跡に格納できるようにまりました。

DB2 for iでTRANLOGOPTIONS BUFSIZEパラメータを使用できる

DB2 for iでTRANLOGOPTIONS BUFSIZEパラメータを使用できます。

Extractのスループットの向上

Extractの効率性は以前のリリースよりも大幅に向上しています。スループットが向上する一方で、同じワークロードに対する全体的な処理リソースが削減されています。

テキストからUNICODEへのデフォルトの変換とテキストの変換を行わない'COLCHARSET(PASSTHRU,*)'のスループットの相違は、Oracle GoldenGateでサポートされる文字セットに関して大幅に減少しています。

セキュリティ・オプション

AES暗号化、資格証明ストアおよびOracleウォレットが使用可能になりました。

TRANLOGOPTIONS MAXAUTOCMTTRANSSIZE

このパラメータは、暗黙的に作成されるトランザクションに含まれるレコードの最大数を設定します。これは、1つの暗黙的なトランザクションにグループ化できる、明示的なトランザクション(CCIDが0)の一部ではないレコードの最大数に影響します。

CSNの要件

単一ジャーナルのExtractで、システム順序番号が必要なくなりました。ジャーナルにRCVSIZOPT(*MAXOPT3)を使用して、完全な64ビットのジャーナル順序番号を有効にすることをお薦めします。これにより、定期的にジャーナル順序番号をリセットする必要がなくなります。

DECFLOATデータ型
DECFLOATデータ型がサポートされます。

Oracle GoldenGateでは、DECFLOATを他の数値データ型に自動的にマップできますが、精度や値が大きくなる場合があります。ターゲット・データ型で、ソースに挿入される値をサポートできることを確認してください。

DECFLOAT@COMPUTEは、17桁以下の値でのみ使用できます。場合によっては@STRNUMを使用する必要があります。

実行時間の長いトランザクション(LRT)のサポート
LRTの機能であるSHOWTRANSSKIPTRANSFORCETRANSがサポートされます。
DB2 LUW
TIMESTAMP (12)のサポート
Oracle GoldenGate for DB2 LUWで、TIMESTAMP (12).がサポートされるようになりました
DECFLOATデータ型
DECFLOATデータ型がサポートされます。

Oracle GoldenGateでは、DECFLOATを他の数値データ型に自動的にマップできますが、精度や値が大きくなる場合があります。ターゲット・データ型で、ソースに挿入される値をサポートできることを確認してください。

DECFLOAT@COMPUTEは、17桁以下の値でのみ使用できます。場合によっては@STRNUMを使用する必要があります。

LRTのサポート
LRTの機能であるSHOWTRANSSKIPTRANSFORCETRANSがサポートされます。
DB2 z/OS
オンライン・スキーマ変更のサポート

ExtractでのオンラインのTABLE CREATEDROPおよびADDALTERDROP COLUMNコマンドのサポート。Extractの新しい表メタデータを取得するためにExtractを停止して再起動する必要はありません。完全な表バージョン履歴がサポートされます。

TIMESTAMP (12)のサポート
Oracle GoldenGate for DB2 z/OSでは、TIMESTAMP (12).がサポートされます
TIME ZONE WITH TIMESTAMPのサポート
Oracle GoldenGate for DB2 z/OSで、TIME ZONE WITH TIMESTAMPがサポートされるようになりました。
LRTのサポート
LRTの機能であるSHOWTRANSSKIPTRANSFORCETRANSがサポートされます。
DECFLOATデータ型
DECFLOATデータ型がサポートされます。

Oracle GoldenGateでは、DECFLOATを他の数値データ型に自動的にマップできますが、精度や値が大きくなる場合があります。ターゲット・データ型で、ソースに挿入される値をサポートできることを確認してください。

DECFLOAT@COMPUTEは、17桁以下の値でのみ使用できます。場合によっては@STRNUMを使用する必要があります。

MySQL
MySQLのキャプチャと配信での双方向SSLのサポート
Oracle GoldenGate for MySQLでは、MySQLデータベース・サーバーに対するExtractまたはReplicatのSSL接続がサポートされます。
MySQL 8.0のサポート
Oracle GoldenGateはMySQL 8.0をサポートしています。

デフォルト動作の変更

この項では、最新リリースに関してOracle GoldenGateのデフォルト動作の変更について説明します。

リリース19.1.0.0.230418 - 2023年4月

Oracle
Oracle用のJDKにバンドルされているOpatch

JDKは、リリース・バージョン21.10および19.1.0.0.230418以降のOracle GoldenGateパッチにパッケージ化されました。<GG_HOME>/jdkディレクトリのみがGoldenGateパッチ・リリースで更新されることに注意してください。GoldenGateパッチによって、または個別でJDKを更新するための詳細および追加参照は、ドキュメントID 2359395.1を参照してください。

最新のJDKパッチを<GG_HOME>/jdkディレクトリにいつでも個別にインストールするオプションもあります。詳細は、ドキュメントID 1492980.1を参照してください。

リリース19.1.0.0.200714 - 2020年9月

PostgreSQL
データの指定中はパラメータTransactionErrorBehaviorを2に設定する必要がある
PostgreSQL Replicatがデータベース・エラー条件を適切に処理できるようにするには、パラメータTransactionErrorBehaviorの値を2に設定する必要があります。これはOracle GoldenGateの必須パラメータで、DSNの下のodbc.iniファイル内で指定する必要があります。パラメータを指定するDSNの例を次に示します。
[ODBC]
IANAAppCodePage=4
InstallDir=/u01/ggate

[pgdsn]
Driver=/u01/ggate/lib/GGpsql25.so
Description=DataDirect 7.1 PostgreSQL Wire Protocol
Database=mypgdb
HostName=mypghost
PortNumber=5432
LogonID=mypguser
Password=**********
TransactionErrorBehavior=2

詳細は、https://media.datadirect.com/download/docs/odbc/allodbc/index.html#page/odbc/transaction-error-behavior.htmlを参照してください

リリース19c (19.1.0.0.200714) - 2020年7月

PostgreSQL
DEFERAPPLYINTERVALがPostgreSQL Replicatで予期されたとおりに機能しない

タイムゾーンがデータベースとオペレーティング・システムで同じでない場合、Replicatはソース・システムのローカルGMT時間がレコード・コミット・タイムスタンプ+ DEFERAPPLYINTERVAL遅延を超えるまで待機します。

Replicatの再起動後に大/小文字の両方で作成された場合、Replicatでチェックポイント表を識別できない

チェックポイント表名は、引用符なしの小文字にして、特殊文字を含めないでください。

リリース19c (19.1.0) - 2020年5月

Oracle GoldenGateホーム・ディレクトリ名にスペースがある場合、Oracle GoldenGate Configuration Assistantが実行されない

Oracle GoldenGateホームのディレクトリ名またはOGG_HOMEにスペースがある場合(OGG HOMEなど)、WindowsでOracle GoldenGate Configuration Assistant (OGGCA)が実行されません。

リリース19c (19.1.0) - 2019年9月

INFO HEARTBEATTABLE

SQL Serverに対するINFO HEARTBEATTABLEコマンドで、ハートビート頻度間隔、パージ頻度間隔および保存時間がレポートされるようになりました。

TRANLOGOPTION QUERYTIMEOUTのデフォルト値

SQL Serverでは、デフォルトのQUERYTIMEOUTが30秒から300秒に拡張されました。

DDL変更後の検証の追加

SQL ServerのExtractは、ソース表とチェンジ・データ・キャプチャ表の間で表構造の差異を検出すると、異常終了します。

TLS 1.2接続のサポート

SQL Serverでは、TLS 1.2接続のサポート(有効になっている場合)が、ExtractおよびReplicatによって自動的に提供されます。

MySQLでOracle GoldenGate 19cを使用するための前提条件

Oracle GoldenGate for MySQLにはOpenSSLライブラリに対する依存関係があるため、OpenSSLライブラリを使用できることが前提条件になります。

Linux: OpenSSLライブラリがインストールされているパスを含むようにLD_LIBRARY_PATHを設定します。

Windows: MySQL 8.0以上では、OpenSSLライブラリはMySQLサーバーに同梱され、MySQLホーム・ディレクトリの\binディレクトリに格納されています。OpenSSLの場所がパス環境変数に追加されていることを確認する必要があります。

たとえば、D:\path\to\MySQLServer_install_dir\binディレクトリをPATH環境変数に追加する必要があります。

また、OpenSSLライブラリを含む最新のMySQL C++コネクタ(MySQL 8.0以上)をインストールして、OpenSSLの場所がパス環境変数に追加されるようにできます。たとえば、C:\Program Files\MySQL\Connector C++ 8.0\lib64ディレクトリをPATH環境変数に追加する必要があります。

MySQL 5.7以下では、OpenSSLライブラリを含む最新のMySQL C++コネクタ(MySQL 8.0以上)をインストールして、OpenSSLの場所がPATH環境変数に追加されるようにする必要があります。たとえば、C:\Program Files\MySQL\Connector C++ 8.0\lib64ディレクトリをPATH環境変数に追加する必要があります。

Oracle GoldenGate for MySQL 8.0にはOpenSSLライブラリに対する依存関係があるため、このライブラリを使用できることが前提条件になります。ライブラリがOracle GoldenGateを実行しているシステムにインストールされていて、このライブラリへのパスが適切に設定されていることを確認する必要があります。

Oracle GoldenGateユーザー名にパターン制限はありませんが、最大長は512文字です。

Oracle GoldenGateユーザー名の制約はなくなりましたが、最大長は512文字です。基本タイプおよび証明書タイプのユーザーの場合は、REST APIでユーザー名に使用する特殊文字について制約はありません。

ただし、基本タイプのユーザーの場合は、Microservice ArchitectureのWebインタフェースでユーザー名に使用できる特殊文字は限定されています。これらの文字を次に示します。

アットマーク(@)、ピリオド(.)、ダッシュ(-)、カンマ(,)、アンダースコア(_)、番号記号(#)、ドル記号($)、プラス記号(+)、バックスラッシュ(\)、スラッシュ(/)、等号(=)、小なり記号(<)または大なり記号(>)。

リリース19c (19.1.0) - 2019年5月初期リリース

Microservicesの実装に強力なパスワードが必要
Microservices実装のユーザーのパスワードには、大文字、数字および特殊文字を使用したより強力なパスワードが必要です。
証跡ファイル形式

Extractの更新後、新しい証跡ファイル形式を指定すると、プライマリExtractは指定した証跡ファイル形式の次の証跡ファイルおよびライターに自動的にロールオーバーされます。ALTER EXTRACT ETROLLOVERコマンドを実行する必要はありません。

Extractのデフォルトの証跡ファイルのバージョン
FORMAT RELEASEオプションを使用して証跡ファイル形式のバージョンを明示的に指定しない場合、プライマリExtractは、Oracle GoldenGate 19cにアップグレードするときに、証跡ファイルを既存の証跡ファイル形式と同じ形式で書き込みます。この動作変更により、Replicatがアップグレードされない場合に以降のReplicatが異常終了することが回避されます。
_INFINITYTOZEROパラメータが不要になった
_INFINITYTOZEROパラメータは不要になりました。Oracle GoldenGateによってOracle数値フィールドで+INFまたは-INFの値が検出されると、その値はこのパラメータがすでに設定されているかのように自動的に処理されます。

ターゲットがOracle Replicat 19cリリースの場合、+INFおよび-INFは適切に適用されます。他のすべてのデータベース(古いOracle Replicatを含む)では、0値が適用されます。

Oracle TIMESTAMP WITH TIME ZONEのキャプチャ
リージョンIDデータを含むTIMEZONEを持つTIMESTAMPは、現在FETCHおよび初期ロードでサポートされます。詳細は、Oracle GoldenGateリファレンスTRANLOGOPTIONSを参照してください

この機能は必要に応じて自動的に有効になるため、TRANLOGOPTIONS INCLUDEREGIONIDを指定する必要はありません。Oracle以外のターゲットでは、TRANLOGOPTIONS INCLUDEREGIONIDWITHOFFSETを使用してリージョンIDをUTCとの時間オフセットに変換します。

GETCTASDMLオプションのデフォルト設定
TRANLOGOPTIONSパラメータで使用可能なGETCTASDMLオプションは、デフォルトで有効になります。
NOALLOWNULLABLEKEYSのデフォルト設定
デフォルト設定では、NOALLOWNULLABLEKEYSパラメータはtrueに設定されます。

この機能は、キー列に複数のNULL値が許可されているために問題になりそうな表を、カスタマが簡単に識別できるように作成されました。

Binlog形式のサポートの変更

(MySQLのみ)キャプチャでは、ROW以外のbinlog_formatが検出されたときに、異常終了するのではなく、ROW形式で書き込まれていないbinlogイベントが暗黙的に無視されます。

非推奨になったかサポートが終了した機能およびパラメータ

この項では、Oracle GoldenGateの非推奨になった機能とサポートされなくなった機能について説明します。

リリース19c (19.1.0) - 2019年9月

SQL Server
DBOPTIONS SQLNCLI11

DBOPTIONSで、DRIVER SQLNCLI11パラメータが非推奨になりました。TLS 1.2接続のサポート(有効になっている場合)は、ExtractおよびReplicatにより自動的に提供されます。

SQL ServerのクラシックExtract

トランザクション・ログ・ベースのExtract(クラシックExtract)はサポートが終了し、Oracle GoldenGate 12c (12.3.0.1)で導入されたチェンジ・データ・キャプチャ(CDC Extract)を使用するExtractが、SQL ServerのためのOracle GoldenGateに将来的に使用されます。

リリース19c (19.1.0) - 2019年5月初期リリース

ADD HEARTBEATTABLE NOADDTRANDATA

ADD HEARTBEATTABLENOADDTRANDATAオプションは非推奨になりました。

Oracle Database
TRANLOGOPTIONS INCLUDEREGIONID

TRANLOGOPTIONS INCLUDEREGIONIDパラメータは非推奨です。このパラメータは、リージョンIDタイムゾーン値を含むTIME ZONEを持つOracleのTIMESTAMPを取得する場合は不要です。このパラメータを指定すると、起動時に警告メッセージが発行されます。

リージョンIDデータを含むTIMEZONEを持つTIMESTAMPは、現在FETCHおよび初期ロードでサポートされます。詳細は、Oracle GoldenGateリファレンスTRANLOGOPTIONSを参照してください。