DDLサポートを含む構成のアップグレード
この項では、Oracle GoldenGate環境でDDLサポートがアクティブ化されているときの考慮事項と実行する必要のあるステップについて説明します。
Oracle GoldenGateにおけるDDLサポートには、次の2つのオプションがあります。
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統合モードでは、次の2つのDDLキャプチャ方法がサポートされています。
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ソース・データベースがOracle 11.2.0.4以降の場合、DDL取得サポートはデータベース・ログマイニング・サーバーに統合されるため、データベースの
COMPATIBLE
パラメータが11.2.0.4以上に設定されていれば、Oracle GoldenGateのDDLトリガーおよびサポート・オブジェクトを使用する必要はありません。 -
ソース・データベースがOracle 11.2.0.4より前の場合、Extractが統合モードのときは、Oracle GoldenGateのトリガーとDDLサポート・オブジェクトを使用する必要があります。
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クラシック・キャプチャでは、ソース・データベースのOracleのバージョン番号に関係なく、Oracle GoldenGateのDDLトリガーとサポート・オブジェクトを使用する必要があります。(ソース・システム)Oracle Databaseに対してトリガーベースのDDLを使用する場合は、次のサブ・ステップに従ってOracle GoldenGate DDLトリガー環境をクリーンな状態に再構築します。
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SQL*Plusを実行し、sysdba権限を持つユーザーとしてログインします。
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marker_setupスクリプトを実行してOracle GoldenGateマーカー・サポート・システムを再インストールし、Oracle GoldenGateスキーマの名前を指定します。
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ddl_setup
スクリプトを実行してOracle GoldenGate DDLスキーマの名前を指定します。 -
role_setup
スクリプトを実行して、Oracle GoldenGate DDLロールを再作成します。 -
作成したロールを、Oracle GoldenGateプロセス(Extract、Replicat、GGSCIおよびManager)を実行するすべてのOracle GoldenGateユーザーに付与します。プロセスに異なるユーザー名がある場合、複数の付与が必要になることがあります。
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ddl_enable.sql
スクリプトを実行して、Oracle GoldenGate DDLトリガーを有効にします。
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表-2に、考えられるDDLのアップグレード・パスとガイドラインを示します。
表-2 Oracle GoldenGateへの有効なアップグレードパスおよびDDLサポートの要件
アップグレード元: | アップグレード先: トリガー・メソッドを使用したクラシック・キャプチャ | アップグレード先: 統合キャプチャ、トリガーなし(1) |
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トリガー・メソッドを使用したクラシック・キャプチャ(11.2.1のすべてのデータベース・バージョン) |
コンテナ・データベースには使用できません。 次のアップグレード手順を使用してOracle GoldenGateをアップグレードします。 |
コンテナ・データベースに使用できます。
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トリガー・メソッドを使用した統合キャプチャ(11.2.1のすべてのデータベース・バージョン) |
コンテナ・データベースには使用できません。 DDLのアップグレード・パスはありません。 |
コンテナ・データベースに使用できます。
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脚注 1 データベースを11.2.0.4または12.1へアップグレードすると、パッチ・セット・アップグレードの一環として、データ・ディクショナリのスナップショットがREDOストリームに自動的に取得されます。