4 データ・レプリケーションの使用
すべてのデータ・レプリケーション・タスクはAdministration Serverのホームページで実行できます。デプロイメントの作成後に、ExtractおよびReplicatを追加できます。
Extractプロセスの作成を開始する前に、次を実行する必要があります。
- trandataまたはschematrandataの追加
- SQL Server CDC取得のサプリメンタル・ロギングの有効化
- ハートビート表の作成および有効化。
Replicatを作成する前に、次を実行する必要があります。
- チェックポイント表の作成
Administration Serverから管理ロールを持つユーザーも作成します。デプロイメント時に作成される初期ユーザーは、セキュリティ管理ロールです。セキュリティ管理ユーザーは他のタスクを実行できません。そのため、管理ロールを持つユーザーを作成する必要があり、このユーザーはExtractおよびReplicatプロセスの作成に使用されます。
Service Managerデプロイメントのユーザーは、Administration Severデプロイメントとは異なります。Service Managerデプロイメント・ユーザーはService Manager Webインタフェースから作成され、通常のデプロイメント・ユーザーはAdministration Server Webインタフェースから作成されます。Service Managerデプロイメント内のユーザーは、サービスを停止、起動、有効化および無効化するなどのService Manager機能を制御できます。Administration Serverから作成されたユーザーは、Extract、Replicatおよびその他のプロセスを作成できます。
内容は次のとおりです。
Administration Serverホームページのクイック・ツアー
Service Managerホームページで「Administrator Server」リンクをクリックすると、Administration Serverのログイン・ページが表示されます。ログイン後、このWeb UIからExtractおよびReplicatプロセスを構成できます。
Administration Serverホームページを使用して、ExtractとReplicatを追加します。ホームページ上の表にクリティカル・イベントの重大度が表示されます。左側のナビゲーション・ペインを使用して、様々な構成の詳細、重大な問題と診断のリスト、および管理者のリストにアクセスすることもできます。
Administration Serverホームページの概要が把握できたところで、このページで実行できる重要な操作の一部について説明します。
操作 | 説明 |
---|---|
表形式でホームページを表示 |
「Table Layout」スイベルを使用して表形式のオンとオフを切り替えます。 |
ExtractおよびReplicatを表示 |
ホームページの統計に、ExtractとReplicatの状態(「Starting」、「Running」、「Stopped」、「Abended」、「Killed」)が表示されます |
Extractを追加 |
「Extractを追加する方法」を参照してください |
Replicatを作成 |
「Replicatを追加する方法」を参照してください |
Extractを停止および起動 |
|
Replicatの停止および起動 |
「Replicat操作の使用」を参照してください |
クリティカル・イベントを表示および検索 |
「Critical Events」表を使用してイベントの重大度をモニターし、必要であれば特定のイベントを検索することもできます。 |
データベース資格証明を追加する方法
ExtractおよびReplicatプロセスを作成および実行するには、データベース資格証明を設定する必要があります。
-
Administration Serverインタフェースを起動してログインします。
-
「Application Navigation」ペインで「Configuration」をクリックします。
-
「Credentials」の隣の+記号をクリックし、新しい資格証明の別名を設定して、「Submit」をクリックします。
-
「Login」アイコンをクリックして、新しい別名を使用してデータベースに正常にログインできることを確認します。
エラーが発生した場合は、「Alter Credential」アイコンをクリックして資格証明情報を修正してから、ログインをテストします。
既存の資格証明を編集してユーザー名とパスワードを変更できます。資格証明を削除するには、ゴミ箱のアイコンをクリックします。
データベースに正常にログインできたら、チェックポイント表、トランザクション情報およびハートビート表を追加および管理できます。すべての表は様々な検索フィールドを使用して検索できます。入力するにつれて表が絞り込まれます。また、検索テキストを指定して検索ボタンを使用できます。
Extractを作成する前に
プライマリExtractを作成するための前提条件として、このトピックに記載されているアクションを実行する必要があります。
ADD TRANDATAまたはADD SCHEMATRANDATA
表レベルでサプリメンタル・ロギングを有効にするにはADD TRANDATA
コマンドを使用し、スキーマ・レベルにはADD SCHEMATRANDATA
を使用します。詳細は、ADD TRANDATA
およびADD SCHEMATRANDATA
を参照してください。CDCなしの初期ロードの場合は、ADD TRANDATA
をスキップできます。
SQL Server CDCのサプリメンタル・ロギングの有効化
CDC取得の場合に表を取得するには、表に対してサプリメンタル・ロギングを有効にする必要があります。サプリメンタル・ロギングの古い(CDC Extract)の有効化を参照してください。
SQL Server CDCのハートビート表の作成
-
Administration Serverから、ナビゲーション・ペインの「Configuration」を選択します。
-
「Database」タブの「Heartbeat」セクションの横にある「+」記号を選択します。ハートビート頻度、保持時間およびパージ頻度の値を入力する必要があります。
ハートビート表は、Admin ClientまたはGGSCIからADD HEARTBEATTABLE
コマンドを使用して作成できます。ADD HEARTBEATTABLEを参照してください。
Extractを追加する方法
データベース資格証明を追加する方法のステップを使用して、Extractを作成および実行するためのデータベース資格証明を設定します。
-
Oracle GoldenGateユーザー資格証明を使用して管理サーバーにログインします。
-
Administration ServerのOverviewページで、Extractの横の「+」記号をクリックします。
-
作成するExtractのタイプを選択して、「Next」をクリックします。Extractのタイプは次のとおりです。
-
統合Extract
-
クラシックExtract
-
初期ロードExtract
ノート:
初期ロードExtractはソース・デプロイメントから起動できません。これを起動できるのはセキュアでないデプロイメントのみです。 -
-
アスタリスク(*)で示される必須情報を入力および選択します。すべてのExtractに対して、「Process Name」、「Credential Domain」および「Credential Alias」が必須です。説明はオプションです。「Create new credential」オプションは、すべてのExtractに共通です。
作成の対象として選択したExtractのタイプに基づいて、次に示す必須およびオプションの詳細を追加構成できます。オプション 説明 データベース Basic Information Process Name
Extractプロセスの名前。Extractプロセスの名前は最大8文字です。
すべてのデータベース
説明
作成するExtractプロセスの説明。
すべてのデータベース
Intent
Extractを作成する目的について説明します。デフォルト・オプションは「Unidirectional」です。その他のオプションとしては、「High Availability」、「Disaster Recovery」、「N-Way」があります。これらは情報提供のみです。
すべてのデータベース
Begin
Extractでデータの取得を開始する、REDOログ内またはトランザクション・ログ内の開始位置を設定するために使用されます。使用可能なオプションは、サポートされているデータベースに応じて、「Now」、「Custom Time」、「CSN」または「Position in Log」、および「EOF」です。
すべてのデータベース
Trail Name
2文字の証跡名。
すべてのデータベース
Trail Subdirectory、Size、SequenceおよびOffset
証跡の詳細をさらに細かく構成できます。
すべてのデータベース
Remote
Extract証跡がリモートの場合は、このオプションを有効にします。
Oracleデータベースの場合は、Extract証跡をリモートのOracle GoldenGate Classicインストールに直接書き込む場合に、このオプションを有効にします。
MySQLの場合は、このオプションを設定すると、
TRANLOGOPTIONS ALTLOGDEST REMOTE
パラメータでリモートExtractをサポートできます。これは、証跡には関連していません。Oracle、MySQL
Registration Information CSN
コミット順序番号(CSN)値
Oracle
Share
LogMinerデータ・ディクショナリを共有する方法を選択します。オプションは次のとおりです。-
Automatic: このオプションを使用すると、ディクショナリを共有する方法をシステムによって選択できます。
-
None: このオプションを選択すると、ディクショナリを共有できなくなります。
-
Extract: このオプションを選択すると、特定のExtractに対してlogminerディクショナリの共有が許可されます。
Oracle
Optimized
Extract登録を最適化するには、このオプションを有効にします。
Oracle
Downstream Capture
ログ・マイニング用にダウンストリームExtractを設定するには、このオプションを有効にします。
Oracle
Register Only
Extractを追加せずExtractの登録のみを実行するには、このオプションを使用します。Extractの登録時または「Register Only」オプションの使用時に、登録により、レプリケーション・スロットが作成されます。
PostgreSQL
Source Database Credential Create new credential データベース・ログイン資格証明を設定していない場合は、ここからデータベース・ログイン資格証明を作成し保存できます。 すべて Credential Domain データベースのドメインを作成します。 すべて Credential Alias データベース・ログインの資格証明を指定します。 すべて User ID データベースにログインするためのユーザー名を指定します。 すべて Password, Verify Password データベースへのログインに使用するパスワードを入力し、確認のためにそのパスワードを再入力します。 すべて Credential Domain
指定したドメイン名の下に資格証明ユーザーを保存できます。同じ別名を、同じ資格証明ストアを使用する複数のOracle GoldenGateインストールが使用できるようにします。デフォルト・ドメインはOracle GoldenGateです。 すべてのデータベース
Credential Alias
ユーザー名に対して別名を指定します。ユーザー名をパラメータ・ファイルまたはコマンドに指定したくない場合にはこのオプションを使用します。
ALIAS
を使用しない場合、別名はデフォルトでユーザー名になります。その後、ログインが必要な場合にこれがパラメータ・ファイルおよびコマンドで使用される必要があります。ADD USER
オプションをALIAS
とともに使用することで、1ユーザーに対して複数のエントリをそれぞれ異なる別名で作成できます。すべてのデータベース
Downstream Mining Mining Credential Domain ダウンストリーム・マイニング・データベースのドメイン名。 Oracle Mining Credential Alias マイニング・ダウンストリーム・データベースの別名。 Oracle No UserID ソース・データベース接続がない場合は、このオプションを有効にします。このオプションを選択すると、ADGフェッチ・オプションが有効になります。 Oracle ADG Fetch Credential Domain ADGフェッチ・データベースのドメイン名。 Oracle ADG Fetch Credential Alias ADGフェッチ・データベースのドメイン別名。 Oracle すべてのタイプのExtractプロセスの作成時に、管理対象プロセスのオプションを入力する必要があります。次の表に、これらのオプションを示します。オプション 説明 Profile Name
自動起動および自動再起動プロファイルの名前を指定します。デフォルトまたはカスタムのオプションを選択できます。
プロファイルがすでに作成されている場合は、そのプロファイルも選択できます。「Custom」オプションを選択すると、このセクション自体から新しいプロファイルを設定できます。
Critical to deployment health
(Oracleのみ)プロファイルがデプロイメントの状態にとって重要な場合、このオプションを有効にします。ノート:
このオプションは、ExtractまたはReplicatの作成時にのみ表示され、Profilesページで管理対象プロセスを設定するときには表示されません。Auto Start
プロセスの自動起動を有効にします。
Startup Delay
プロセスを開始するまでの待機時間(秒)
Auto Restart
プロセスが終了した場合の再起動方法を構成します
Max Retries
プロセスの起動を試行する最大再試行回数を指定します
Retry Delay
プロセスの起動を試行する際の遅延時間
Retries Window プロセスの起動を試行する継続時間間隔 Restart on Failure only trueの場合、タスクが失敗した場合のみ再起動されます Disable Task After Retries Exhausted trueの場合、プロセスの再起動のすべての試行を空にした後で、タスクが無効化されます。 -
-
「Next」をクリックします
-
テキスト領域でパラメータ・ファイルを編集して、取得を検討している表の詳細を指定できます。たとえば、
table source.table1;
とします「Register Extract in the background」を選択すると、Extractをバックグラウンドで非同期で登録できます。
-
「Register Extract in the background」を選択すると、Extractをバックグラウンドで非同期で登録できます。
-
「Create and Run」をクリックすると、Extractが作成され起動されます。「Create」を選択するとExtractは作成されますが、起動するためにはOverviewページの「Extract」ドロップダウンを使用する必要があります。
Administration ServerのOverviewページに戻ります。Extractの詳細(プロセス情報、チェックポイント、統計、パラメータ、レポートなど)を表示するには、「Action」リストを選択します。
Extract操作の使用
いったんExtractを作成すると、Extractに関連する様々な詳細情報をAdministration Serverホームページでモニターできます。
「Action」ボタンを使用すると、次のようにExtractプロセスのステータスを変更できます。
操作 | 結果 |
---|---|
Details |
次のタブが表示されます。
|
Start/Stop |
すぐにExtractを起動または停止します。 |
Start/Stop (バックグラウンド) |
バックグラウンド・プロセスを使用してExtractを起動または停止します。 |
Start with Options |
Extract CSNオプションを変更してから、Extractを起動します。 |
Alter |
このオプションを使用できるのはExtractが停止している場合のみです。Extractの開始時刻、説明および目的を変更できます。Extractは起動されません。 |
Delete |
このオプションが表示されるのはExtractが停止している場合のみです。削除を確認すると、Extractが削除されます。 |
ステータスを変更すると、リストのオプションもそれに応じて変わります。ステータスが変更するにつれ、アイコンが変化して現在のステータスと最終的なステータスを示します。イベントは「Critical Events」表に追加されます。また、進捗を示すポップアップ通知がページの一番下に表示されます。
Replicatを作成する前に
Replicatの作成を開始する前に、チェックポイント表を作成します。
-
Administration Serverから、ナビゲーション・ペインを使用して「Configuration」ページに移動します。
-
「Database」タブの「Checkpoint」セクションの横の「+」記号をクリックします。
-
「Checkpoint Table」ボックスにチェックポイント表名を入力します。表名は2つの部分または3つの部分からなる値である必要があります。たとえば、GGADMIN.CHKP1などです。
チェックポイント表は、Admin ClientまたはGGSCIからADD CHECKPOINTTABLE
コマンドを使用して追加できます。ADD CHECKPOINTTABLEを参照してください
Replicatの追加方法
ターゲット・デプロイメントのReplicatをAdministration Serverで追加できます。
並列Replicatの作成
並列Replicatは、ユーザー・インタフェースまたはコマンドライン・インタフェースから作成できます。
並列Replicatの作成を開始する前に、チェックポイント表を選択していることを確認します。
Administration Serverを使用した非統合並列Replicatの作成
-
Administration Serverにログインします。
-
左上隅の「Application Navigation」をクリックします。
-
「Configuration」を選択します。データベース資格証明が正しいことと、データベース・ユーザーが接続されていることを確認します。詳細は、「データベース・ユーザーの追加方法」
を参照してください。 -
+記号をクリックして、チェックポイント表を追加します。
-
作成するチェックポイント表の
schema.name
を入力し、「Submit」をクリックします。 -
「log out database」アイコンを使用して資格証明別名でログアウトし、表が正しく作成されたことを確認してから、再びログインします。
ログインが完了すると、新しいチェックポイント表がリストに表示されます。
-
「Overview」をクリックすると、Administration Serverのメイン・ページに戻ります。
-
「Replicats」の横の+記号をクリックします。
-
「Nonintegrated Replicat」を選択し、「Next」をクリックします。
-
必要な情報を入力します。「Credential Domain」フィールドと「Credential Alias」フィールドに入力したことを確認してから、「Checkpoint Table」フィールドに入力します。その後で、新たに作成したチェックポイント表をリストから選択します。
-
「Next」をクリックしてから、「Create and Run」をクリックしてReplicatの作成を完了します。
Admin Clientを使用した非統合パラレルReplicatの作成
-
Oracle GoldenGateホーム・ディレクトリの
bin
ディレクトリに移動します。cd $OGG_HOME/bin
-
Admin Clientを起動します。
adminclient
Admin Clientのコマンド・プロンプトが表示されます。
OGG (not connected) 12>
-
Service Managerのデプロイメント・ソースに接続します。
connect https://localhost:9500 deployment Target1 as oggadmin password welcome1
接続文字列ではhttpまたはhttpsを使用する必要があります。この例は非SSL接続です。
-
パラレルReplicatを追加します。これは終了するまでしばらく時間がかかることがあります。
add replicat R1, parallel, exttrail bb checkpointtable ggadmin.ggcheckpoint
ADD REPLICAT
では2文字の証跡名のみを使用することもできます。あるいは、/u01/oggdeployments/target1/var/lib/data/bb
のようなフル・パスを使用してください。 -
Replicatが実行していることを確認します。
info replicat R1
次のようなメッセージが表示されます。
REPLICAT R1 Initialized 2016-12-20 13:56 Status RUNNING NONINTEGRATED Parallel Checkpoint Lag 00:00:00 (updated 00:00:22 ago) Process ID 30007 Log Read Checkpoint File ./ra000000000First Record RBA 0
パラレルReplicatの基本パラメータ
次の表に、基本的な並列Replicatのパラメータとその説明を示します。
パラメータ | 説明 |
---|---|
MAP_PARALLELISM |
マッパーの数を構成します。これによって証跡ファイルの読取りに使用するスレッド数を制御します。最小値は |
APPLY_PARALLELISM |
適用処理の数を構成します。これによって、変更の適用に使用するターゲット・データベース内の接続数を制御します。デフォルト値は |
MIN_APPLY_PARALLELISM
|
適用の並列性は自動的にチューニングされます。最小値と最大値を設定して、Replicatが自動的に並列性を調整する範囲を定義できます。デフォルト値はありません。 |
SPLIT_TRANS_REC |
大きなトランザクションを指定サイズのピースに分割してパラレルで適用することを指定します。ピース間の依存性関係は尊重されます。デフォルトでは無効になっています。 |
COMMIT_SERIALIZATION |
コミットの |
高度なパラメータ |
|
LOOK_AHEAD_TRANSACTIONS |
スケジューラがトランザクションをバッチ処理する際にどれくらい先まで認識するかを制御します。デフォルト値は10000です。 |
CHUNK_SIZE |
並列Replicatで、どの程度の大きさのトランザクションを大きいトランザクションとみなすかを制御します。並列Replicatは、このサイズより大きいトランザクションを検出すると、そのトランザクションをシリアライズするためにパフォーマンスが低下します。ただし、この値を大きくすると、並列Replicatによって消費されるメモリーも増加します。 |
パラメータ・ファイルの例
replicat repA
userid ggadmin, password ***
MAP_PARALLELISM 3
MIN_APPLY_PARALLELISM 2
MAX_APPLY_PARALLELISM 10
SPLIT_TRANS_RECS 1000
map *.*, target *.*;
Replicat操作の使用
Replicatの様々な操作をAdministration ServerのOverviewページで実行できます。
「Actions」ボタンを使用すると、次のようにReplicatプロセスのステータスを変更できます。
操作 | 結果 |
---|---|
Details |
次の詳細を含むProcess Informationページが表示されます。
|
Start/Stop |
すぐにReplicatを起動または停止します。 |
Start/Stop (バックグラウンド) |
バックグラウンド・プロセスを使用してReplicatを起動または停止します。 |
Start with Options |
Replicatの開始位置、CSN、重複のフィルタ、スレッド・オプションを変更することができ、その後でReplicatを起動します。 |
Force Stop |
強制的にReplicatをすぐに停止します。 |
Alter |
Replicatの開始時刻、説明および目的を変更できます。Replicatは起動されません。 |
Delete |
削除を確認すると、Replicatが削除されます。 |
ステータスを変更すると、リストのオプションもそれに応じて変わります。ステータスが変更するにつれ、アイコンが変化して現在のステータスと最終的なステータスを示します。イベントは「Critical Events」表に追加されます。また、進捗を示すポップアップ・メッセージがブラウザの一番下に表示されます。
マスター・キーと暗号化鍵の使用方法
Administration Serverの「Configuration」ページの「Key Management」タブを使用して、マスター・キーおよび暗号化キーを設定できます。
マスター・キーの使用
データを暗号化する場合は、「Master Key」のセクションで「+」記号をクリックしてマスター・キーを作成します。マスター・キーは自動的に生成されます。
キーのステータスは、「Master Key」表の編集アイコンをクリックして「Available」または「Unavailable」に変更できます。また、削除アイコンをクリックすると表からマスター・キーを削除することもできます。
マスター・キーの概念の詳細は、マスター・キーとウォレット方式を使用したデータ暗号化に関する項を参照してください。
暗号化キーの使用
このデータ暗号化方式を使用するには、暗号化キーを生成してローカルのENCKEYS
ファイルに格納するよう、Oracle GoldenGateを構成します。ENCKEYS
ファイルは、オペレーティング・システムの一般的なファイル権限の割当て方法で保護されている必要があります。次の手順では、AES暗号化キーを生成し、それをENCKEYS
ファイルに格納する方法について説明します。
ENCKEYSファイルを生成するには、「Encryption Keys」セクションの「+」記号をクリックします。暗号化キーが生成されます。
暗号化キーの概念の詳細は、「ENCKEYS方式を使用したデータ暗号化」を参照してください。
パラメータ・ファイルにアクセスする方法
グローバル・パラメータ、ExtractパラメータおよびReplicatパラメータのファイルは、Administration Serverの「Parameter Files」セクションにあります。
Administration ServerのConfigurationページと「Parameter Files」タブを使用して、様々なパラメータ・ファイルを扱うことができます。
次のようにパラメータ・ファイルの様々なオプションを使用します。
-
Administration Serverの左側のナビゲーション・ペインで「Configuration」オプションを選択します。
-
「Parameter Files」タブを選択します。
既存のパラメータ・ファイルのリストがGLOBALSパラメータ・ファイルと一緒に表示されます。
-
いずれかのパラメータ・ファイルを選択すると、選択したファイルを編集または削除するオプションが表示されます。GLOBALSパラメータ・ファイルを変更する場合、すべてのサービスを停止してから再起動する必要があります。
-
「+」をクリックしてパラメータ・ファイルを追加します。
-
ファイル名と必要なパラメータを入力します。
.prm
拡張子を必ず付けてファイル名を入力してください。 -
「Submit」をクリックします。新しいパラメータ・ファイルがパラメータ・ファイルのリストに表示されます。
-
次のようにGoldenGateデプロイメントのETCホームを特定します。
-
Service Managerの「Overview」ページに移動します。
-
「Deployments」セクションで、パラメータ・ファイルを見つける必要があるデプロイメントをクリックします。
-
「Deployment Detail」ウィンドウで、Oracle GoldenGateデプロイメントの
/etc
ホーム・ディレクトリに移動します。 -
そのパラメータ・ファイルがある
/config/ogg
ディレクトリに移動します。
-
[oracle ~]$ cd /opt/app/oracle/gg_deployments/Atlanta/etc
[oracle etc]$ cd conf/ogg[oracle ogg]$ lsEXT_DEMO.prm GLOBALS REP_DEMO.prm
自動タスクの設定
Administration Serverは、以前のリリースではGGSCIユーティリティが実行していたコマンドを実行します。Administration Serviceでは、これらのタスクを実行する機能が強化されていますが、GGSCIとの互換性は維持されています。
証跡の消去
Purge Trailページは、Classic ArchitectureでのManagerの PURGEOLDEXTRACTS
パラメータと同様に機能します。Oracle GoldenGateによる処理が終了した証跡ファイルを消去できます。このタスクを自動化すると、証跡ファイルを定期的に削除することにより、ディスク領域の過剰な消費を回避できます。
「Tasks」タブで「Purge Trail」ページを選択すると、Administration Serviceの証跡消去プロセスを構成できます。
-
+
記号をクリックして証跡消去タスクを追加します。 -
Administration Serviceタスクの「Operation Name」を入力します。操作名では、大文字と小文字が区別されます。たとえば、TASK1という名前の操作と、task1という名前の別の操作を作成できます。
-
証跡パスまたは証跡名を「Trail」フィールドに入力します。
-
+記号をクリックして、証跡を「Selected Trails」リストに追加します。
-
チェックポイントを使用する必要がない場合は、「Use Checkpoints」オプションを無効にします。
-
「Keep Rule」の値を設定して、証跡消去タスクをアクティブにしておく必要がある最長時間数、最長日数またはファイル数を指定します。
-
証跡消去タスクを実行する必要がある間隔(時間または日数)を「Purge Frequency」フィールドに指定し、「Submit」をクリックします。
-
必要であれば「Purge Trails」タスク表を使用してタスクを編集または削除します。
PURGE EXTTRAILも参照してください。
タスクの消去
Administration Serviceに関連付けられたプロセスを自動的に消去できます。
-
自動消去を設定する必要がある「Operation Name」を入力します。
-
操作に対応するExtractタスクまたはReplicatタスク(初期ロード・プロセス)の「Process Name」を選択します。リストには、すべてのプロセスが含まれているため適切なタスクを選択してください。
-
操作に対応するExtractタスクまたはReplicatタスク(初期ロード)の「Process Type」を選択します。
-
「Use Stop Status」を有効にすると、タスクのステータスを使用して消去タスクが実行されます。
-
どれくらいの時間や日数が経過してからプロセスを消去すべきかを入力して、「Submit」をクリックします。
-
「Purge Tasks」表で、対応するアイコンを使用してプロセス消去タスクを編集または削除します。
ラグのレポート
-
「Tasks」タブで、「Lag Report」をクリックします。
-
「Action」列には、ラグ・レポート・タスクの詳細を削除、変更、リフレッシュおよび表示するためのすべてのオプションが含まれています。
-
必要なオプションを選択します。
-
「Alter Task」オプションを選択すると、ラグ・レポートを編集するためのオプションが表示されます。オプションは次のとおりです。
-
Enabled: ラグ・レポート・タスクの処理を維持します。
-
Check Every (in minutes): ラグ・レポートをチェックする時間間隔を設定します。
-
Report: タスクのレポートを記録します。
-
If Exceeds: 警告が通知されるまでのしきい値を指定します。
-
Warning: ラグのしきい値が指定した制限を超えた場合に警告が生成されるようにします。
-
When Exceeds: 警告がトリガーされるまでのラグしきい値。
-
-
「Submit」をクリックします。
クリティカル・イベントの確認
分散パスを設定すると、Administration Serverホームページからクリティカル・イベントを確認したり検索したりできるようになります。
ExtractおよびReplicatを分散パスと一緒に設定すると、それらに関連するクリティカル・イベントを表示できるようになります。
「Review Critical Events」でのクリティカル・イベントの検索
「Review Critical Events」表には、クリティカル・イベントの重大度、エラー・コードおよびエラー・メッセージが表示されます。1ページに20個のエラー・メッセージが確認され、特定のイベントについて検索することもできます。
さらに、Performance Metrics Serverでイベントを詳しく調べることもできます。詳細は、「Performance Metrics Serverホームページのクイック・ツアー」を参照してください。
管理対象プロセスを構成する方法
Oracle GoldenGate Administration Serverには、管理対象のExtractおよびReplicat (ER)プロセスのプロファイルを設定するオプションが用意されています。これらのプロセスには、そのライフ・サイクルを制御するための自動起動および自動再起動プロパティが割り当てられます。
-
Administration Serverのナビゲーション・ペインで「Profile」をクリックします。
-
「Managed Process Settings」タブで、「+」記号をクリックしてプロファイルの作成を開始できます。また、このページにデフォルト・プロファイルが事前設定されています。
-
「Profile Name」、「Description」、「Auto Start」および「Auto Restart」オプションを含め、プロファイル・オプションの詳細を入力します。「Auto Start」および「Auto Restart」オプションについては次の表を参照してください
オプション 説明 Extractのタイプ Intent
Extractの使用目的。「High Availability」や「Unidirectional」(デフォルト)など。
クラシック、統合および初期ロード
Begin
Extractの開始方法。選択したカスタム時間、データベースのCSNまたは「Now」(デフォルト)。
クラシックおよび統合
Trail Name
2文字の証跡名。
クラシックおよび統合
Trail Subdirectory、Size、SequenceおよびOffset
証跡の詳細をさらに細かく構成できます。
クラシックおよび統合
Remote
証跡が同じサーバー上にない場合に設定します。
クラシックおよび統合
Thread Number
特定のREDOログ数に設定します。デフォルトは1です。
クラシック
Encryption Profile
Extractの暗号化プロファイルの名前を指定します。暗号化プロファイルが作成されていない場合、デフォルトで、デフォルト暗号化プロファイルが選択されます
クラシック、統合および初期ロード
Encryption Profile Type
使用されているキー管理サービスのタイプを指定します。デフォルトでOracle Key Vaultが選択されます。
クラシック、統合および初期ロード
Managed Options
X
X
Profile Name
自動起動および自動再起動プロファイルの名前を指定します。デフォルトまたはカスタムのオプションを選択できます。
クラシック、統合および初期ロード
Critical to deployment health
プロファイルがデプロイメントの状態にとって重要な場合、このオプションを有効にします。
クラシック、統合および初期ロード
Auto Start
プロセスの自動起動を有効にします。
プロセスの自動起動を有効にします。
Max Retries
プロセスの起動を試行する最大再試行回数を指定します
クラシック、統合および初期ロード
Retry Delay
プロセスの起動を試行する際の遅延時間
クラシック、統合および初期ロード
Retries Window プロセスの起動を試行する継続時間間隔 クラシック、統合および初期ロード
Restart on Failure only trueの場合、タスクが失敗した場合のみ再起動されます クラシック、統合および初期ロード
Disable Task After Retries Exhausted trueの場合、プロセスの再起動のすべての試行を空にした後で、タスクが無効化されます。 クラシック、統合および初期ロード
ExtractおよびReplicatのログ情報にアクセスする方法
ExtractおよびReplicatのトランザクションでは、トランザクションの重大度に関する情報がタイムスタンプと一緒に提供されます。この情報が役立つのは、特定の問題が発生したかどうかを発生時刻と問題の原因を含めて判別する必要がある場合です。
ExtractおよびReplicatのログ情報は、Administration ServerのDiagnosisページにあります。Diagnosisページにアクセスするには、Administration Serverの左側のナビゲーション・ペインをクリックし、「Diagnosis」を選択します。
表の使用
ExtractおよびReplicatサーバー・メッセージの更新されたログが表示されます。このリストは、日付または重大度でソートできます(それぞれの横にある下矢印をクリックします)。また、このログをリフレッシュして、表示するページ数を選択することもできます。
検索する場合は、「Date」、「Severity」または「Message」を選択してから、適切なオプションを選択して検索を構成します。
ページの下部にある「Notifications」タブに注目してください。ここには、トランザクション・エラーのためにログでは更新されないサーバー・メッセージが表示されます。たとえば、データベース資格証明を使用したデータベースへのログインに失敗した場合などです。
Administration Serverからユーザーを作成する方法
デプロイメントの構成時に作成した資格証明を使用してログインすると、Oracle GoldenGate MicroservicesユーザーをAdministration Serverで作成できます。
-
Administration Serverの左側のナビゲーション・ペインで「Administrator」をクリックします。
-
+をクリックしてユーザーを追加します。
-
必要な資格証明をフィールドに入力します。
-
ロールは、「Role」ドロップダウン・リストから選択してください。使用可能なロールは、「Administrator」、「Security」、「User」および「Operator」です。
-
「Submit」をクリックします。
「Users」表には、新しいユーザーとともに指定したロールと情報が示されます。