6 証跡の使用
証跡とは、データベース変更の継続的な抽出とレプリケーションをサポートするために、Oracle GoldenGateが取得した変更を一時的に格納するディスク上の一連のファイルです。証跡を使用して、パスのモニターおよびネットワークやデータ入出力のチューニングを行うことができます。
ここでは、証跡を設定するタスクについて説明します。
内容は次のとおりです。
Receiver Serverホームページのクイック・ツアー
Receiver Serverは、受信するすべての証跡ファイルを処理する中心的な制御サービスです。
Receiver ServerはDistribution Serverと連動して、クラシック・リモート・アーキテクチャとの互換性を保ちます。Receiver Serverのホームページには、一方の端がExtractで、もう一方の端がReplicatを表している分散パスの状態が表示されます。
Receiver Serverホームページを使用してパスの詳細を確認できます。「Action」、「Details」をクリックするだけで、パスの詳細が表示されます。詳細は、「パスのモニター」を参照してください。
ネットワーク・パラメータのチューニング
Receiver Serverのネットワーク設定は、Receiver Serverが開始したパス用であり、Distribution Server内のネットワーク設定をミラーリングする必要があります。ネットワーク・パラメータには、TCPフラッシュ・バイト・オプション、DSCP、ToS、バッファ・サイズ設定などが含まれます。
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ターゲット開始パスの「Action」ボタンをクリックし、「Details」を選択します。
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「Path Information」タブで、「EoF Delay (centiseconds)」が設定されている「Advanced Options」を展開します。通常、Linux以外のプラットフォームの場合は、この設定の編集が必要になることがあります。
Receiver Serverパス情報の確認
Receiver Serverの「Statistics」ページで、パスのアクティビティを常にモニターできます。
「Statistics」タブには、送受信された証跡、LCRおよびDDL、フィルタ処理されたLCRおよびDDLから読み取られた論理変更レコード(LCR)およびDDLに関する詳細情報が表示されます。また、DMLタイプ、挿入、更新、アップサートおよび削除に関する情報も提供されます。
この表の情報には、読取りおよび送信されたLCRの値が含まれます。矢印を使用して表をソートしたり、検索を使用して特定の表を素早く見つけることもできます。検索では大/小文字が区別されず、入力すると検索が開始され表が更新されます。