フェンシング・レベルの構成

複数のフェンシング・エージェントを構成している場合は、異なるフェンシング・レベルを設定できます。フェンシング・レベルを使用すると、様々なフェンシング方法に優先順位を付けることができ、デフォルトのフェンシング・メカニズムが失敗した場合のフォールバック・オプションに有用なメカニズムを提供できます。

各フェンシング・レベルは、レベル1から昇順で試行されます。特定のレベル用に構成されているフェンシング・エージェントが失敗すると、次のレベルのフェンシング・エージェントが試行される、というようになります。

たとえば、レベル1でIPMI-LANフェンシングを構成し、レベル2オプションとしてIF-MIBフェンシングにフォールバックする場合があります。フェンシング構成の例の構成例を使用して、いずれかのノードで次のコマンドを実行し、構成済エージェントごとにフェンシング・レベルを設定します。

sudo pcs stonith level add 1 node1 ipmilan_n1_fencing
sudo pcs stonith level add 1 node2ipmilan_n2_fencing
sudo pcs stonith level add 2 node1ifmib_n1_fencing
sudo pcs stonith level add 2 node2ifmib_n2_fencing