6 定足数デバイスの使用

定足数デバイスは、標準の定足数ルールではノード障害に適切に対応できない場合に、サードパーティ・アービトレータとして機能します。定足数デバイスは、通常は、クラスタ内のノード数が偶数である場合に使用されます。たとえば、2つのノードがあるクラスタでは、それらのノードが通信に失敗すると、スプリットブレインの問題が発生し、どちらのノードも同時にプライマリとして動作し、データが破損する可能性があります。定足数デバイスを使用することで、定足数アービトレーションを実現でき、選択したノードが存続します。

定足数デバイスは、クラスタ自体とは別の物理ネットワーク上で理想的に実行されるサービスです。クラスタ内のノードではないシステムで実行する必要があります。定足数デバイスは、同時に複数のクラスタにサービスを提供できますが、サービスを提供する各クラスタでの唯一の定足数デバイスである必要があります。クラスタ内の各ノードは、定足数デバイス用に構成されます。定足数デバイスは、クラスタ・ネットワーク外のシステムで、ネットワーク・バインドされたサービスとしてインストールされ実行されます。