BIOSベースのブートについて
Oracle Linuxリリースを実行しているBIOSベースのシステムでは、ブート・プロセスは次のとおりです:
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システムのBIOSが電源オン・セルフテスト(POST)を実行し、周辺デバイスおよびハード・ディスクを検出して初期化します。
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BIOSがマスター・ブート・レコード(MBR)をブート・デバイスからメモリーに読み取ります。MBRは、そのデバイス上のパーティションの構成、パーティション表、およびエラー検出に使用されるブート署名に関する情報を格納します。MBRには、通常、同じディスク・デバイス上の専用の
/boot
パーティションにあるブート・ローダー・プログラム(GRUB 2)へのポインタも含まれています。 -
ブート・ローダーは、
vmlinuz
カーネル・イメージ・ファイルとinitramfs
イメージ・ファイルをメモリーにロードします。次に、カーネルはinitramfs
の内容をメモリーベースの一時ファイル・システム(tmpfs
)に抽出します。 -
カーネルは、ルート・ファイル・システムへのアクセスに必要なドライバ・モジュールを
initramfs
ファイル・システムからロードします。 -
カーネルは、
initramfs
内でinit
プロセスを検索し、プロセスID 1 (PID 1)で定義済のプロセスを開始します。Oracle Linuxでは、デフォルトのinit
プロセスがsystemd
として構成されます。詳細は、『Oracle Linux 8: systemdでのシステムの管理』を参照してください。 -
systemd
は、定義されているすべてのプロセスを実行します。ノート:
systemd
ユニットを定義して、ブート・プロセス中に処理する他のアクションを指定します。/etc/rc.local
ファイルを使用することよりも、この方法をお薦めします。