13 Modprobe構成リファレンス

次に、modprobe構成ファイルで一般的に使用されるコマンドを示します:

alias

モジュールの代替名を作成します。aliasには、シェルのワイルドカードを含めることができます。sd-modモジュールの別名を作成するには、次のようにします。

alias block-major-8-* sd_mod
blacklist

modinfoコマンドによって表示されるモジュールの内部別名を無視します。このコマンドは通常、次の条件で使用されます:

  • 関連するハードウェアが必要ありません。

  • 2つ以上のモジュールが同じデバイスをサポートします。

  • モジュールがデバイスをサポートすることを不正に要求します。

たとえば、フレーム・バッファ・ドライバcirrusfbの別名を降格するには、次のように入力します:

blacklist cirrusfb

/etc/modprobe.d/blacklist.confファイルによってhotplugスクリプトがモジュールをロードできないため、最初にどのドライバがプローブされるかに関係なく、別のドライバがかわりにモジュールをバインドします。このディレクトリがまだ存在しない場合は作成する必要があります。

install

モジュールをカーネルにロードするかわりに、シェル・コマンドを実行します。たとえば、次のように、snd-emu10k1のかわりにモジュールsnd-emu10k1-synthをロードします。

install snd-emu10k1 /sbin/modprobe --ignore-install snd-emu10k1 && /sbin/modprobe snd-emu10k1-synth
options

モジュールのオプションを定義します。たとえば、b43モジュールのnohwcryptおよびqosオプションを定義するには、次のように入力します:

options b43 nohwcrypt=1 qos=0
remove

モジュールをアンロードするかわりに、シェル・コマンドを実行します。nfsdモジュールをアンロードする前に/proc/fs/nfsdをマウント解除するには、次のように入力します:

remove nfsd { /bin/umount /proc/fs/nfsd > /dev/null 2>&1 || :; } ;
/sbin/modprobe -r --first-time --ignore-remove nfsd

詳細は、modprobe.conf(5)マニュアル・ページを参照してください。