カーネル・パニックを制御するパラメータ
次のパラメータは、カーネル・パニックが発生する可能性がある状況を制御します。
パラメータ | 説明 |
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kernel.hung_task_panic
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1に設定すると、カーネル・スレッドまたはユーザー・スレッドが デフォルト値は0であり、この場合パニックは無効化されます。 ヒント:
ハングしたスレッドを診断するには、カーネル・スレッドとユーザー・スレッドの両方のカーネル・スタックを表示する |
kernel.hung_task_timeout_secs
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警告メッセージが生成されるか、カーネル・パニックが発生する( |
kernel.nmi_watchdog
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1 (デフォルト)に設定すると、カーネル内のマスク不可能な割込み(NMI)ウォッチドッグ・スレッドが有効になります。NMIスイッチまたはOProfileシステム・プロファイラを使用して未定義のNMIを生成するには、 |
kernel.panic
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パニック後、システムが自動的に自己リセットを行う前の秒数を指定します。 値が0 (デフォルト値)の場合、システムは一時停止状態になり、トラブルシューティングのためにパニックの詳細情報を収集できます。 自動リセットを有効にするには、ゼロ以外の値を設定します。メモリー・イメージ( |
kernel.panic_on_io_nmi
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0 (デフォルト)に設定すると、通常は修正不可能なハードウェア・エラーを示すI/Oチャネル・チェック(IOCHK) NMIをカーネルが検出した場合に操作の続行が試行されます。1に設定した場合は、システム・パニックが発生します。 |
kernel.panic_on_oops
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0に設定すると、カーネルで OCFS2クラスタで、値を1に設定して、カーネルoopsが発生した場合に、システムでパニックを起こす必要があることを指定します。クラスタ操作に必要とされるカーネル・スレッドが失敗した場合、システムは自己リセットを行う必要があります。それ以外の場合、他のノードはあるノードの応答が遅れているのか、応答できないのかを検出できず、その結果クラスタ操作が停止する可能性があります。 |
kernel.panic_on_unrecovered_nmi
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0 (デフォルト)に設定すると、修正不可能パリティまたはECCメモリー・エラーを示すNMIをカーネルが検出した場合に操作の続行が試行されます。1に設定した場合は、システム・パニックが発生します。 |
kernel.softlockup_panic
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0 (デフォルト)に設定すると、NMIウォッチドッグ・スレッドがタイムスタンプの更新を、 |
kernel.unknown_nmi_panic
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kernel.watchdog_thresh
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カーネルがhard-lockupおよびsoft-lockupエラーのチェックに使用するNMIパフォーマンス監視割込みの生成の間隔を指定します。CPUが割込みに対して |
vm.panic_on_oom
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0 (デフォルト)に設定した場合、カーネルのOOM-killerによって、タスク・リスト全体がスキャンされ、パニックを回避するためにメモリー占有プロセスが停止されます。1に設定すると、カーネル・パニックは発生しますが、特定の状況では存続できます。プロセスで、メモリー・ポリシーまたはcpusetを使用することによって特定のノードへの割当が制限され、これらのノードがメモリー不足の状態になった場合、OOM-killerによってあるプロセスを停止できます。他のノードのメモリーには空きがあり、システム全体としてはまだメモリー不足ではない可能性があるため、この場合パニックは発生しません。2に設定すると、OOM状態で常にカーネル・パニックが発生します。1および2の設定は、定義されたフェイルオーバー・ポリシーに応じて、クラスタで使用することを目的としています。 |