カーネル・モジュール・パラメータの変更

ハードウェア・ドライバなどのカーネル・モジュールには、多くの場合、ドライバまたはモジュールの動作を変更するように設定できるカスタム・パラメータがあります。モジュール・パラメータの更新には、いくつかのメカニズムを使用できます。
  • sysfsを使用して、モジュール・パラメータを即時に更新します。

    次のように、/sys/module/module_name/parametersの下のファイルに新しい値を記述して、ロードされたモジュールおよび組込みドライバのパラメータの値を変更できます:

    echo 0 | sudo tee /sys/module/ahci/parameters/skip_host_reset

    「/sys仮想ファイル・システムについて」および「sysfsディレクトリ・リファレンス」を参照してください。

    変更は永続的ではなく、リブート後に自動的に適用されないことに注意してください。

  • modprobeコマンドを使用して、モジュールの実行中の構成を変更します。

    モジュールの動作を変更するには、modprobeコマンドでモジュールのパラメータを指定します:

    sudo modprobe module_name parameter=value ...

    パラメータと値のペアはスペースで区切ります。配列値は、カンマ区切りリストで表します。たとえば:

    sudo modprobe foo parm=bar arrayparm=1,2,3,4
  • modprobe構成を更新して、より永続的なモジュール構成を変更します。
    構成ファイル(/etc/modprobe.d/*.conf)は、モジュール・オプションを指定し、モジュール別名を作成し、特別な要件があるモジュールに対するmodprobeの通常動作をオーバーライドします。以前のバージョンのmodprobeで使用されていた/etc/modprobe.confファイルも有効です(存在する場合)。/etc/modprobe.confファイルと/etc/modprobe.d/*.confファイルのエントリには同じ構文を使用します。詳細は、「Modprobe構成リファレンス」を参照してください。