弱い更新モジュールの削除

場合によっては、出荷済ドライバの問題が新しいカーネルで解決された場合など、新しいカーネルのかわりに弱い更新モジュールを削除する場合があります。この場合、ドライバ更新の一部としてインストールした外部モジュールではなく、新しいドライバを使用することをお薦めします。詳細は、「弱い更新モジュールについて」を参照してください。

弱い更新モジュールの削除には、2つの異なるアプローチを使用できます。

  1. シンボリック・リンクを手動で削除します。

    弱い更新モジュールはシステム上のカーネル・バージョンごとにシンボリック・リンクが行われているため、適用しない各カーネルからモジュールのシンボリック・リンクを削除できます。次に例を示します:

    sudo rm -rf /lib/modules/5.15.0-208.159.3.2.el8.x86_64/weak-updates/kmod-kvdo

    この例では、弱い更新モジュールkmod-kvdoがカーネル5.15.0-208.159.3.2.el8.x86_64から削除されています。

  2. weak-modulesコマンドを使用して、モジュールを削除します。

    weak-modulesコマンドを使用して、互換性のあるすべてのカーネルに対して指定された弱い更新モジュールを削除するか、このコマンドを使用して現在のカーネルの弱い更新モジュールを削除できます。同様に、weak-modulesコマンドを使用すると、弱い更新モジュールを追加することもできます。このコマンドの詳細は、次を実行します:

    weak-modules -h

    dry-runオプションを指定してweak-modulesコマンドを使用すると、実際の変更を行わずに結果をテストすることもできます:

    weak-modules --remove-kernel --dry-run --verbose