Extファイル・システムからBtrfsファイル・システムへの変換

btrfs-convertユーティリティを使用すると、extファイル・システムをBtrfsファイル・システムに変換できます。このユーティリティは、元のファイル・システムのイメージをextN_savedという名前のスナップショット(ext4_savedなど)に保存します。このスナップショットがあれば、btrfsファイル・システムを変更した場合でも、変換をロールバックできます。

なお、/bootなどの起動可能パーティションまたはrootファイル・システムは、Btrfsに変換できません。

ノート:

Btrfsへの変換は、Arm (aarch64)プラットフォームではサポートされていません。Oracle Linux 8をaarch64プラットフォームで実行している場合は、あるファイル・システムから別のファイル・システムにデータを移行できます。

rootファイル・システムをBtrfsに変換する場合は、スナップショットを使用して、ファイル・システムに加えられたアップグレードなどの変更をロールバックできます。

root以外のファイルのExtファイル・システムからBtrfsファイル・システムへの変換

注意:

ファイル・システムの変換を実行する前に、状態をリストアできるファイル・システムをバックアップします。

rootファイル・システム以外のextファイル・システムをBtrfsに変換するには:

  1. ファイル・システムをアンマウントします。

    sudo umount mountpoint          
  2. 基礎となるデバイス上でfsckの適切なバージョン(fsck.ext4など)を実行し、ファイル・システムの整合性を確認および修正します。

    sudo fsck.extN -f device
  3. ファイル・システムをbtrfsファイル・システムに変換します。

    sudo btrfs-convert device
  4. ファイル/etc/fstabを編集し、ファイル・システムのファイル・システム・タイプをbtrfsに変更します。

    /dev/sdb               /myfs          btrfs    defaults  0 0
  5. 古いマウント・ポイントに変換済のファイル・システムをマウントします。
    sudo mount device mountpoint