ファイル・システムおよびストレージ

このOracle Linux 8リリースでは、ファイル・システムおよびストレージに関連する次の機能、拡張機能および変更が導入されています。

バージョン4.19.4に更新されたsamba

sambaパッケージが4.19.4に更新されました。主な変更点は次のとおりです:

  • smbgetユーティリティは、共通のコマンドライン・パーサーを使用してコマンドライン・オプションを処理するように更新され、より適切な認証処理を提供します。この変更は重要であり、オプション・インタフェースが変更されたため、smbgetに依存するスクリプトが破損する可能性があります。また、smbgetrc構成ファイルを使用できなくなりました。smbgetに対する変更の詳細は、smbget --helpを実行するか、smbget(1)マニュアル・ページを参照してください。

  • winbindトレースの処理に対する更新。smb.confファイルでwinbind debug traceidが有効になっている場合、winbindサービスは次のフィールドをログに記録します:

    • traceid: 同じリクエストに属するレコードを示します。

    • depth: リクエストのネスト・レベルを示します。

  • sambaはGnuTLS暗号化ライブラリ機能を使用して、独自の暗号化実装を置き換えます。

  • directory name cache sizeオプションが削除されました。

sambaを更新する前に、およびサービスを起動する前に、データベースのダウングレードがサポートされていないため、データベース・ファイルをバックアップしてください。smbdnmbdまたはwinbindサービスが起動されると、Sambaによってそのtdbデータベース・ファイルが自動的に更新されます。

sambaを更新した後、testparmユーティリティを使用して/etc/samba/smb.confファイルを検証します。