1 Oracle Linux 8について

現在のOracle Linux 8リリースには、自動化と管理、セキュリティとコンプライアンス、コンテナ管理、開発者ツールなど、様々な分野のパフォーマンスを向上させる新機能と拡張機能が含まれています。これらの拡張機能は、オンプレミス・インストール、オンプレミスとクラウドのインストールを組み合せたハイブリッド・デプロイメント、および完全なクラウド・デプロイメントなど、様々な種類のデプロイメントにOSを適応させるように特に設計されています。

重要:

Oracle Linux Developer Previewリリースから、それ以降の公式バージョンへのアップグレードは、サポートされていません。Developer Previewバージョンを実行している場合は、一般提供時にOracle Linux公式リリースを再インストールする必要があります。

システム要件と制限事項

現在のOracle Linux 8リリースで特定のハードウェアを使用できるどうかを確認するには、https://linux.oracle.com/hardware-certificationsにあるハードウェア動作保証リストを参照してください。ハードウェアが使用可能になり、検証されると、そのハードウェアがリストに追加されます。

aarch64プラットフォーム用のOracle Linux 8は、主にAmpere™ eMAG™ベースのEVKプラットフォームおよびMarvell ThunderX2®プロセッサで使用するように設計されています。今後、その他のハードウェアがサポートされ、ハードウェア動作保証リストに追加される可能性があります。

すべてのOracle LinuxリリースのCPU、メモリー、ディスクおよびファイル・システムの制限については、『Oracle Linux: 制限』を参照してください。

使用可能なアーキテクチャ

このリリースは、次のプラットフォームで使用できます。

  • Intel® 64ビット(x86_64)

  • AMD 64ビット(x86_64)

  • Arm 64ビット(aarch64)

Armプラットフォームは、Unbreakable Enterprise Kernelリリース(UEK)でのみ実行されます。

同梱されているカーネル

x86_64プラットフォームでは、Oracle Linux 8.8リリースに、次のデフォルト・カーネル・パッケージが付属しています。

  • kernel-4.18.0-477.10 (Red Hat Compatible Kernel (RHCK))

  • kernel-uek-5.15.0-101.103.2.1 (Unbreakable Enterprise Kernel Release 7 Updater 1 (UEK R7U1))

    新規インストールでは、UEK R7が自動的に有効になりインストールされます。また、初回のブート時に、デフォルトのカーネルになります。

    aarch64プラットフォームでは、Oracle LinuxにUEKカーネルのみが付属しています。

    重要:

    以前のOracle Linux 8バージョンからアップグレードする場合、カーネルは自動的にUEK R7にアップグレードされません。

Oracle Linuxリリースは、インストール・メディア・イメージに同梱されているバンドルとしてテストされます。インストール・メディア・イメージからインストールした場合、イメージに含まれるカーネルのバージョンは、サポートされている最小バージョンです。Oracleサポートから薦められないかぎり、カーネル・パッケージのダウングレードはサポートされていません。

Unbreakable Enterprise Kernelについて

Unbreakable Enterprise Kernel (UEK)はLinuxカーネルであり、Oracleによって構築され、Oracle Linuxサポートを通じてサポートされます。UEKはArm (aarch64)、Intel® x86、AMD x86 (x86_64)プラットフォームでテストされています。各リリースには、主要な機能要件のサポートを提供し、パフォーマンスを向上させ、Oracleのエンジニアド・システム、Oracle Cloud Infrastructure、Oracleのお客様の大規模なエンタープライズ・デプロイメントなどのOracle製品で使用できるようにカーネルを最適化するための追加機能、不具合修正および更新されたドライバが含まれています。

通常、UEKリリースには、以前のUEKリリースと比較したカーネルABIの変更が含まれます。これらの変更には、システム上のサードパーティのカーネル・モジュールの再コンパイルが必要です。Oracle Linuxチームはリリース時の互換性に関する影響を最小限に抑えるため、カーネル・モジュールに対して依存関係があるハードウェアおよびソフトウェアに関してサード・パーティ・ベンダーと協力しています。したがって、最新のUEKリリースをインストールする前に、サポート状況をアプリケーション・ベンダーに確認してください。

UEKリリースのカーネルABIは、最初のリリースの後のすべての更新において変更されていません。

UEKのカーネル・ソース・コードは、公開されているgitソース・コード・リポジトリ(https://github.com/oracle/linux-uek)から、最初のリリース後に入手できます。

様々なUEKバージョンのチュートリアル、通知およびリリース・ノートなど、UEKの詳細は、Unbreakable Enterprise Kernelドキュメントを参照してください。

ユーザー領域の互換性

Oracle Linuxでは、OSの基盤となるカーネルのバージョンに関係なく、Red Hat Enterprise Linux (RHEL)とのユーザー領域の互換性が維持されます。ユーザー領域の既存のアプリケーションは、UEK R6およびUEK R7で引き続き変更せずに実行され、RHELで認定されたアプリケーションの再認定は必要ありません。

インストール・イメージの取得

現在のOracle Linux 8リリースでは、次のインストール・イメージを使用できます。

  • Oracle Linuxの完全ISO (一般的なオンプレミス・インストール用)

  • Oracle LinuxのブートISO (ネットワーク・インストール用 )

  • 公式UEKリリースのブートISO (UEKでのみサポートされているハードウェアへのインストール用)

  • ソースDVD

これらのイメージは次の場所からダウンロードできます。特に指定がない場合、これらの場所のイメージはx86_64とaarch64プラットフォームの両方用です。

Oracle Linuxのインストール用にダウンロードしたイメージを準備する場合は、Oracle Linux 8: Oracle Linuxのインストールを参照してください。

Oracle Linuxリリースの最新の3つの更新で使用可能なISOイメージについては、https://yum.oracle.com/oracle-linux-isos.htmlを参照してください。

Raspberry Piハードウェア・プラットフォームを使用する開発者向けに、Oracleでは、このプラットフォームのブートに必要なファームウェアを含む、サポート対象外の開発者リリース・イメージを提供しています。Raspberry Piハードウェア・プラットフォームの使用の詳細は、Raspberry PiへのOracle Linuxのインストールを参照してください。

ノート:

インストールISOイメージとは別に、Oracle Linuxイメージを使用して、Oracle Cloud Infrastructure上にコンピュート・インスタンスを作成することもできます。該当するイメージの詳細は、Oracle Cloud Infrastructureドキュメントのページで、ご使用の特定のイメージのリリース・ノートを参照してください。

Oracle Cloud InfrastructureでOracle Linuxを使用する場合は、https://docs.oracle.com/iaas/oracle-linux/home.htmを参照してください。

Oracle Linux 7からOracle Linux 8へのアップグレード

leappユーティリティを使用すると、Oracle Linux 7システムを最新のOracle Linux 8リリースにアップグレードできます。手順の説明と、システムのアップグレード時に発生する可能性のある既知の問題の詳細は、Oracle Linux 8: Leappによるシステム・アップグレードを参照してください。

OracleでサポートされているRDMAパッケージのインストール

Oracle Linux 8.7より前のOracle Linux 8リリースには、デフォルトのカーネルとしてUEK R6が付属しています。

Oracle Linux 8.5以降では、UEK R7をインストールするオプションもあります。Oracle Linux 8.7以降では、UEK R7がデフォルトのカーネルです。

Oracleでは、UEK R6およびUEK R7で使用するRemote Direct Memory Access (RDMA)パッケージを提供しています。RDMA機能は、ネットワークで接続された2つのシステム間の直接メモリー・アクセスを提供します。RDMAにより、クラスタ内の高スループットおよび低レイテンシ・ネットワーキングが改善されます。

RDMA機能を使用するには、最初にOracleでサポートされるRDMAパッケージをインストールする必要があります。これを行うには、システムがULN上の適切なチャネルにサブスクライブされているか、Oracle Linux yumサーバーで適切なリポジトリを有効にしていることを確認します。

既知の問題など、RDMAの詳細は、必要なカーネルのUnbreakable Enterprise Kernelドキュメントを参照してください。

UEK R6でのRDMA

ULNにサブスクライブしている場合は、次のチャネルを有効にします:

  • ol8_x86_64_UEKR6

  • ol8_x86_64_baseos_latest

  • ol8_x86_64_appstream

  • ol8_x86_64_UEKR6_RDMA

なお、システムをULNに新しく登録した場合は、デフォルトで、ol8_x86_64_UEKR6ol8_x86_64_baseos_latestおよびol8_x86_64_appstreamチャネルがシステムですでにサブスクライブされています。ただし、RDMAパッケージをインストールする前に、ol8_x86_64_UEKR6_RDMAチャネルに明示的にサブスクライブする必要があります。

Oracle Linux yumサーバーを使用する場合は、次のリポジトリを有効にします:

  • ol8_UEKR6

  • ol8_baseos_latest

  • ol8_appstream

  • ol8_UEKR6_RDMA

なお、システムですでにOracle Linux yumサーバーを使用している場合は、デフォルトで、ol8_UEKR6ol8_baseos_latestおよびol8_appstreamリポジトリが有効になっています。ただし、RDMAパッケージをインストールする前に、ol8_UEKR6_RDMAリポジトリを明示的に有効にする必要があります。

UEK R7でのRDMA

ULNにサブスクライブしている場合は、次のチャネルを有効にします:

  • ol8_x86_64_UEKR7

  • ol8_x86_64_baseos_latest

  • ol8_x86_64_appstream

  • ol8_x86_64_UEKR7_RDMA

なお、システムをULNに新しく登録した場合は、デフォルトで、ol8_x86_64_UEKR6ol8_x86_64_baseos_latestおよびol8_x86_64_appstreamチャネルがシステムですでにサブスクライブされています。RDMAパッケージをインストールする前に、ol8_x86_64_UEKR6を無効にしてから、ol8_x86_64_UEKR7_RDMAおよびol8_x86_64_UEKR7_RDMAチャネルを明示的にサブスクライブしてください。

Oracle Linux yumサーバーを使用する場合は、次のリポジトリを有効にします:

  • ol8_UEKR7

  • ol8_baseos_latest

  • ol8_appstream

  • ol8_UEKR7_RDMA

なお、システムですでにOracle Linux yumサーバーを使用している場合は、デフォルトで、ol8_UEKR6ol8_baseos_latestおよびol8_appstreamリポジトリが有効になっています。RDMAパッケージをインストールする前に、ol8_UEKR6を無効にしてから、ol8_UEKR7_RDMAおよびol8_UEKR7_RDMAリポジトリを明示的にサブスクライブしてください。