19.6 MD5_CHECKSUMファンクション
このファンクションは、ロストした更新の検出に使用します。ロストした更新の検出によって、データに同時にアクセスできる複数のアプリケーションのデータの整合性が保証されます。
このファンクションは、名前属性がfcsと等しく、最大50個の入力値に基づいたMD5チェックサムを値として持つ非表示のフォーム・フィールドを生成します。APEX_ITEM.MD5_CHECKSUMでも、Oracle DatabaseのDBMS_CRYPTOを使用して、MD5チェックサムが生成されます。
UTL_RAW.CAST_TO_RAW(DBMS_CRYPTO.MD5())
MD5チェックサムでは、データがネットワークを介して転送される際に、ハッシュやシーケンスによってデータ整合性が確保され、データが改ざんまたは盗用されていないことが保証されます。
構文
APEX_ITEM.MD5_CHECKSUM(
p_value01 IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
p_value02 IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
p_value03 IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
...
p_value50 IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
p_col_sep IN VARCHAR2 DEFAULT '|',
p_item_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL)
RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表19-6 MD5_CHECKSUMのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
...
|
50個の値が入力可能です。このパラメータを指定しない場合、デフォルトはNULLになります |
|
|
|
HTMLフォーム・アイテムのID |
例
このファンクションは、fcs
という名前を持つ非表示のフォーム要素を生成します。その後、値にはAPEX_APPLICATION.G_FCS
配列を使用してアクセスできます。
SELECT APEX_ITEM.MD5_CHECKSUM(ename,job,sal) md5_cks,
ename, job, sal
FROM emp
親トピック: APEX_ITEM