19.7 MD5_HIDDENファンクション
このファンクションは、ロストした更新の検出に使用します。ロストした更新の検出によって、データに同時にアクセスできる複数のアプリケーションのデータの整合性が保証されます。
このファンクションは、最大50個の入力値に基づいたMD5チェックサムを値として持つ非表示のフォーム・フィールドを生成します。APEX_ITEM
.MD5_HIDDEN
でも、Oracle DatabaseのDBMS_CRYPTO
を使用して、MD5チェックサムが生成されます。
UTL_RAW.CAST_TO_RAW(DBMS_CRYPTO.MD5())
MD5チェックサムでは、データがネットワークを介して転送される際に、ハッシュやシーケンスによってデータ整合性が確保され、データが改ざんまたは盗用されていないことが保証されます。
構文
APEX_ITEM.MD5_HIDDEN(
p_idx IN NUMBER,
p_value01 IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
p_value02 IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
p_value03 IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
...
p_value50 IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
p_col_sep IN VARCHAR2 DEFAULT '|',
p_item_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL)
RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表19-7 MD5_HIDDENのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
生成されるフォーム要素を示します。たとえば、1は |
...
|
50個の値が入力可能です。このパラメータを指定しない場合、デフォルトはNULLになります |
|
|
|
HTMLフォーム・アイテムのID |
例
p_idx
パラメータは生成されるFXXフォーム要素を指定します。次の例では、7はF07
を生成します。また、HTML非表示フォーム要素が生成されることにも注意してください。
SELECT APEX_ITEM.MD5_HIDDEN(7,ename,job,sal)md5_h, ename, job, sal
FROM emp
親トピック: APEX_ITEM