15 Oracle Fusion Middlewareネットワーク構成の変更

Oracle Fusion Middlewareには、Oracle Fusion Middlewareのホストのホスト名またはIPアドレスや、Oracle Fusion Middlewareで使用するOracleデータベースなどのネットワーク構成を変更する手順があります。また、Oracle Fusion MiddlewareでのIPv6プロトコルの使用がサポートされます。

ネットワーク構成の変更について

Oracle Fusion Middlewareドメインのホスト名およびIPアドレスや、Oracle Fusion Middlewareで使用するデータベースを変更できます。

ネットワーク構成の変更の概要

バイナリ・クローニング、chghostユーティリティ、ホストから別のホストへのファイルのコピーの組合せを使用して、Oracle Fusion Middlewareでは次の変更がサポートされます。

次の点に注意してください。

  • トポロジは変更できません。たとえば、管理対象サーバーを追加または削除することはできず、WebLogicサーバーのドメイン名を変更することもできません。ポート番号は変更できません。

  • ソースおよびターゲット・インスタンスの両方のパスは同じである必要があります。これは変更できません。

  • Oracle Fusion Middlewareをオペレーティング・システムの1つのタイプから別のタイプに移動できません。同じタイプのオペレーティング・システムにのみ移動できます。

  • データベースをホストから別のホストへ移動する場合、データベース・タイプは変更できません。たとえば、データベース・タイプをOracleデータベースからSQL Serverデータベースに変更することはできません。

  • マルチノード環境で、各ノードのネットワーク構成を別個に移動または変更することは可能です。たとえば、管理サーバーがホストAにあり、管理対象サーバーがホストBにある場合、管理サーバー、管理対象サーバーまたはその両方のネットワーク構成を移動または変更することができます。

  • chghostユーティリティはバイナリ・データまたはデータベース内のデータを移動できません。

  • chghostユーティリティはSSLのみが構成された環境をサポートしません。SSLのみとは、管理ポートが有効またはSSLポートのみが有効という意味です。

次のコンポーネントはchghostスクリプトをサポートしません。

  • Oracle WebCenter Sites

  • Oracle BI EE

  • Oracle Data Integrator

  • Oracle Access Manager
  • Oracle Internet Directory

次のコンポーネントでは、chghostユーティリティを実行した後に、追加のステップが必要です。

chghostユーティリティについて

chghostユーティリティを使用して、Oracle Fusion Middlewareインストール、またはOracle Fusion Middlewareスキーマを含むデータベースを含むマシンのホスト名、ネットワーク・ドメイン名、またはIPアドレスを変更できます。

chghostユーティリティは、コマンドライン、または入力ファイルに指定した情報を使用して、Oracle Fusion Middleware内のホスト名、ネットワーク・ドメイン名、またはIPアドレスへの参照を変更します。

chghostコマンドの場所は次のとおりです。

(UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin/chghost.sh
(Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin\chghost.bat

管理サーバーのホスト名、ネットワーク・ドメイン名、またはIPアドレスを変更している場合、コマンドの形式は次のとおりです。

./chghost.sh -chgHostInputFile ini_file
     -javaHome location_of_javahome 
     -domainLoc target_domain_path
     -domainAdminUserName username
     -walletDir location_of_wallet_dir
     [-logPriority log_level]
     [-logDir location_of_log_file]
     [-ignoreValidationErrors option[, option]]

マルチノード環境で、管理対象サーバーのホスト名、ネットワーク・ドメイン名、またはIPアドレスを変更している場合、コマンドの形式は次のとおりです。

./chghost.sh -chgHostInputFile ini_file
     -javaHome location_of_javahome 
     -domainLoc target_domain_path
     -domainAdminUserName username
     -walletDir location_of_wallet_dir
     [-logPriority log_level]
     [-logDir location_of_log_file]
     [-ignoreValidationErrors option[, option]]
     -adminURL URL_of_admin_server
     -managed

表15-1に、chghostコマンドのオプションを示します。

表15-1 chghostコマンドのオプション

オプション 説明

-javaHome

Javaホーム。このユーティリティは次の優先度を使用してJavaインスタンスを呼び出します。

  • コマンドライン引数に設定される値。

  • 環境に設定されたJAVA_HOMEの値。

  • JAVA_HOMEはDOMAIN_HOMEまたはORACLE_HOMEにあります

-chgHostInputFile

ファイル名を含む、サーバー・ホストのマッピングおよびデータベース・ホストのマッピングに関する情報を含む入力ファイルの絶対パス。chgHostInputファイルを除き、コマンドライン・オプションも含むことができます。

-domainLoc

ネットワーク構成を変更するドメインの絶対パス。

-domainAdminUserName

管理者ユーザー。

-walletDir

管理ユーザーのパスワードが含まれるファイルをchghostユーティリティが作成するディレクトリの絶対パス。

-logPriority

オプションです。ログ・ファイルに書き込まれる情報のレベル。有効な値(最大値から最小値): SEVERE、WARNING、INFO、CONFIG、FINE、FINER、FINEST。

-logDir

オプションです。chghostユーティリティがログ情報を書き込むディレクトリの絶対パス。

-ignoreValidationErrors

オプションです。次のカンマ区切りの値を使用できます。

  • hostname: ホスト名の検証エラーを無視します。

  • datasource: データ・ソースの検証エラーを無視します。

  • all: ホスト名およびデータ・ソースの両方の検証エラーを無視します。

ノート: 値を使用せずにignoreValidationErrorsを指定する場合、デフォルトでallに設定されます。

           

-adminURL

管理サーバーのURL。管理対象サーバー(管理サーバーではありません)を含むホストのホスト名を変更するときのみこれを使用します。

-managed

管理サーバーのURL。管理対象サーバー(管理サーバーではありません)を含むホストのホスト名を変更するときのみこれを使用します。

chgHostInputパラメータに渡される入力ファイルを作成する必要があります。入力ファイル名の書式は次のとおりです。

# Headers are within the brackets[]. Don't change the header name.

[ARGUMENTS]
-domainLoc domain_location
-domainAdminUserName admin_username
-walletDir wallet_location
-logPriority log_priority
-logDir log_directory
-ignoreValidationErrors option[, option]
# The following two arguments are used only when changing 
# the host name of a host that contains Managed Servers, 
# not the Administration Server.
-adminURL URL_of_admin_server
-managed

[SERVER_HOST_MAPPING]
#pattern source_host_name=target_host_name
source_admin_server_host.example.com=target_admin_server_host.example.com

source_admin_server_IPAddress=target_admin_server_IPAddress

source_managed_server_host.example.com=target_managed_server_host.example.com

[DATABASE_MAPPING]
#  You can only change the database host name.
db1_host.example.com=db2_host.example.com

[LDAP_MAPPING]
#  You can only change the LDAP host name.
ldap1_host.example.com=ldap2_host.example.com

次の点に注意してください。

  • ヘッダー名は変更できません([DATABASE_MAPPING]など、かっこ内の名前)。

  • SERVER_HOST_MAPPINGおよびDATABASE_MAPPINGの両方に対し、ソース・システムの完全な正規名を指定する場合、ターゲット・システムの完全な正規名を指定する必要があります。ソース・システムの短縮名を指定する場合、ターゲット・システムの短縮名を指定する必要があります。たとえば、次のマッピングは無効です。

    host_a.example.com=host_a1.com
    host_a.com=host_a1.example.com
  • chghostスクリプトを実行するときに、管理サーバーとすべての管理対象サーバーが停止している必要があります。

  • 別のデータベースがソースおよびターゲットで使用されている場合、データベースのポート番号およびSIDはターゲットとソースとで同じにする必要があります。

  • chghostユーティリティがポートの検証エラーで実行中に失敗した場合(つまり複数のサーバーが同じポートを持っている)、次のプロパティを設定し、再度chghostユーティリティを実行します。

    -Dchghost.ignore.validation.port=true
    -chghost.temporary.port.range=lowerPort-higherport

    chghostユーティリティの実行中に、一時ポートが割り当てられます。その後、実行の最後に、元のポートがリストアされます。

    たとえば:

    Linux:

    CHGHOST_JAVA_OPTIONS="$CHGHOST_JAVA_OPTIONS
    -Dchghost.ignore.validation.port=true
    -Dchghost.temporary.port.range=443-10000"
    export CHGHOST_JAVA_OPTIONS

    Windows:

    set CHGHOST_JAVA_OPTIONS]=%CHGHOST_JAVA_OPTIONS%
    -Dchghost.ignore.validation.port=true
    -Dchghost.temporary.port.range=443-10000

Oracle Fusion Middlewareのホスト名の変更

Oracle Fusion Middlewareを含むホストのホスト名を変更できます。

このシナリオでは、Host_Aに管理サーバー、Host_Bに管理対象サーバー、Host_Cにデータベースがあります。これらのホストのうち1つ以上のホスト名を変更しました。次の例では、Host_AをHost_A1に、Host_BをHost_B1に変更します。
管理サーバーのホスト名をHost_AからHost_A1に変更するには、次のようにします。
  1. ホストのホスト名、ドメイン名またはIPアドレスを変更します。
  2. 管理サーバーとすべての管理対象サーバーが稼働中であれば停止します。
  3. 次を含む入力ファイルを作成します。
    [ARGUMENTS]
    
    [SERVER_HOST_MAPPING]
    #pattern source_host_name=target_host_name
    Host_A.domain.com=Host_A1.domain.com
    Host_B.domain.com=Host_B1.domain.com
    入力ファイルで、chgHostInputFileを除く引数を渡すことができます。この例では、コマンドラインで引数を渡します。
    すべてのサーバーが同じホストにある場合、別個のアクションを実行する必要はありません。
  4. ウォレット・ディレクトリを作成し、ディレクトリ名を含み、管理ユーザー名をコマンドに渡す、ファイル仕様を指定します。たとえば:
    ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/configWallet.sh -walletDir /scratch/myWalletDir admin_username
    このコマンドでは、パスワードの入力とパスワードの確認を求められます。ウォレット・ディレクトリがない場合には作成し、cwallet.ssoファイルを移入します。
  5. Host Aで次のコマンドを実行します。
    ./chghost.sh -chgHostInputFile input_file
         -javaHome location_of_javahome 
         -domainLoc target_domain_path
         -domainAdminUserName username
         -walletDir location_of_wallet_dir
         -logPriority log_level
         -logDir location_of_log_file
  6. 管理対象サーバーに保持されているHost_Bの名前をHost_B1に変更するには、次を含む入力ファイルを作成します。
    [ARGUMENTS]
    
    [SERVER_HOST_MAPPING]
    #pattern source_host_name=target_host_name
    Host_A.domain.com=Host_A1.domain.com
    Host_B.domain.com=Host_B1.domain.com
    
  7. ステップ4の説明に従って、ウォレット・ファイルを作成します。
  8. ステップ5の説明に従って、chghostコマンドをHost_B1で実行します。
Oracle Fusion Middleware内の参照は新しいホスト名に変更されます。

Oracle Fusion Middlewareの新しいホストへの移動

このシナリオでは、Oracle Fusion Middlewareを新しいホストへ移動しようとしています。現在はHost_Aにありますが、それをHost_A1に移行しようとしています。

copyBinaryおよびpasteBinaryコマンドを使用してバイナリ・ファイルを移動し、chghostコマンドを使用してOracle Fusion Middlewareのホスト名またはIPアドレスを変更します。

  1. Host_Aで、copyBinaryスクリプトを実行します。
    cd ORACLE_HOME/oracle_common/bin/
    ./copyBinary.sh -javaHome path_of_jdk
                    -sourceOracleHomeLoc OracleHome_location 
                    -archiveLoc location_of_resulting_jar_file 
    copyBinaryスクリプトの完全な構文については、「copyBinaryスクリプト」を参照してください。
  2. 結果として生成されたjarファイルをHost_A1にコピーします。
  3. jarファイルを解凍します。Host_A1でpasteBinaryスクリプトを使用します。このスクリプトは、次の場所にあります。
    (UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin/pasteBinary.sh
    (Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin\pasteBinary.cmd
    

    完全な構文については、「pasteBinaryスクリプト」を参照してください。

    Oracle Fusion MiddlewareがHost_A1にインストールされていない場合、またはOracle HomeがHost_A1に存在しない場合は、次のステップを実行します:

    (Unix)

    1. Host_A1に新しいOracle_Homeディレクトリを作成します。
    2. oraInst.locsourceOracleHomeLocから、Host_A1のtargetOracleHomeLocにコピーします。
    3. targetOracleHomeLoc/oraInst.locの次の値を確認します。必要に応じて変更します。
      • inst_group=dbs (dbsは、オペレーティング・システム・グループのサンプル値ですが、このグループのメンバーはOracle Inventory (oraInventory)への書込みが可能で、ユーザーはそのグループのメンバーになります。)
      • inventory_loc=targetOracleHomeLoc/oraInventory
    4. 次のコマンドを実行します。
      /scratch/jdk1.8.0_131/bin/java -jar /scratch/archive.jar        
                  -targetOracleHomeLoc /scratch/Oracle_home  
                  -invPtrLoc /scratch/oracle/oraInst.loc         
                  -javaHome /scratch/jdk1.8.0_131/ 
    (Windows)
    1. 次のコマンドを実行します。
      \scratch\jdk1.8.0_131\bin\java -jar \scratch\archive.jar        
                  -targetOracleHomeLoc \scratch\Oracle_home  
                  -javaHome \scratch\jdk1.8.0_131\   
  4. ドメイン・ホームをHost_A1にコピーします。
    1. ユーティリティを使用してHost_Aにドメイン・ホームのアーカイブを作成します。たとえば、zipを使用して、Host_Aにドメインsoa_domainのドメイン・ホーム・ディレクトリ構造をアーカイブします。
      cd ORACLE_HOME/domains
      zip domain.zip -r soa_domain 
      tarコマンドを使用することもできます。
    2. アーカイブをHost_A1にコピーし、unzipを使用してアーカイブを解凍します。Host_Aと同じディレクトリ構造に解凍する必要があります。たとえば、ドメインがHost_AのORACLE_HOME/domainsにあった場合、Host_A1のORACLE_HOME/domainsにある必要があります。
      cd ORACLE_HOME/domains
      unzip domain.zip 
  5. Host_A1で、次を含む入力ファイルを作成します:
    [ARGUMENTS]
    
    [SERVER_HOST_MAPPING]
    #pattern source_host_name=target_host_name
    Host_A.example.com=Host_A1.example.com
    
  6. Host_A1で、ウォレット・ディレクトリを作成し、ディレクトリ名を含むフル・パスを指定して、管理ユーザー名をコマンドに渡します。たとえば:
    ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/configWallet.sh -walletDir /scratch/myWalletDir admin_username
    このコマンドでは、パスワードの入力とパスワードの確認を求められます。ウォレット・ディレクトリがない場合には作成し、cwallet.ssoファイルを移入します。
  7. Host_A1でchghostコマンドを実行します。
    ./chghost.sh -chgHostInputFile input_file
         -javaHome location_of_javahome 
         -domainLoc target_domain_path
         -domainAdminUserName username
         -walletDir location_of_wallet_dir
         -logPriority log_level
         -logDir location_of_log_file
これで、Oracle Fusion MiddlewareはHost_A1にあり、Oracle Fusion Middlewareインスタンス内のホスト名は変更されました。

マルチノードのOracle Fusion Middlewareの新しいホストへの移動

Oracle Fusion Middlewareを複数のホストにインストールした場合、それを新しいホストに移動できます。

このシナリオでは、Oracle Fusion Middlewareを複数のホストにインストールし、それを新しいホストに移動しようとしています。管理サーバーはHost_Aに、管理対象サーバーはHost_Bにあります。管理サーバーをHost_A1に、管理対象サーバーをHost_B1に移動しようとしています。

copyBinaryおよびpasteBinaryコマンドを使用してバイナリ・ファイルを移動し、chghostコマンドを使用してOracle Fusion Middlewareのホスト名またはIPアドレスを変更します。

  1. Host_Aで、copyBinaryスクリプトを実行します。
    cd ORACLE_HOME/oracle_common/bin/
    ./copyBinary.sh -javaHome path_of_jdk
                    -sourceOracleHomeLoc OracleHome_location 
                    -archiveLoc location_of_resulting_jar_file 
    copyBinaryスクリプトの完全な構文については、「copyBinaryスクリプト」を参照してください。
  2. 結果として生成されたjarファイルをHost_A1にコピーします。
  3. jarファイルを解凍します。
    • Host_A1でpasteBinaryスクリプトを使用します。このスクリプトは、次の場所にあります。
      (UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin/pasteBinary.sh
      (Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin\pasteBinary.cmd
      

      Oracle Fusion MiddlewareがHost_A1にインストールされていない場合、次のファイルをHost_Aからコピーします。

      (UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin/pasteBinary.sh
      (Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin\pasteBinary.cmd
      

      次のコマンドを実行します。

      pasteBinary.sh -javaHome /scratch/oracle/jdk1.8.0_40
                     -archiveLoc  /tmp/oh_copy.jar 
                     -targetOracleHomeLoc /scratch/oracle/Oracle_home_prod 
                     -targetOracleHomeName Oracle_home_prod
      

      完全な構文については、「pasteBinaryスクリプト」を参照してください。

    • OracleホームがHost_A1に存在しない場合、次のコマンドを使用します。
      /scratch/jdk1.8.0_131/bin/java -jar /scratch/archive.jar
            -targetOracleHomeLoc /scratch/Oracle_home 
            -invPtrLoc /scratch/oracle/oraInst.loc 
            -javaHome /scratch/jdk1.8.0_131/
  4. ドメイン・ホームをHost_A1にコピーします。
    1. ユーティリティを使用してHost_Aにドメイン・ホームのアーカイブを作成します。たとえば、zipを使用して、Host_Aにドメインsoa_domainのドメイン・ホーム・ディレクトリ構造をアーカイブします。
      cd ORACLE_HOME/domains
      zip domain.zip -r soa_domain 
    2. アーカイブをHost_A1にコピーし、unzipを使用してアーカイブを解凍します。Host_Aと同じディレクトリ構造に解凍する必要があります。たとえば、ドメインがHost_AのORACLE_HOME/domainsにあった場合、Host_A1のORACLE_HOME/domainsにある必要があります。
      cd ORACLE_HOME/domains
      unzip domain.zip 
  5. 次を含む入力ファイルを作成します。
    [ARGUMENTS]
    
    [SERVER_HOST_MAPPING]
    #pattern source_host_name=target_host_name
    Host_A.domain.com=Host_A1.domain.com
    Host_B.domain.com=Host_B1.domain.com
    
  6. ウォレット・ディレクトリを作成し、フル・パスを指定し、ディレクトリ名を含み、管理ユーザー名をコマンドに渡します。たとえば:
    ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/configWallet.sh -walletDir /scratch/myWalletDir admin_username
    このコマンドでは、パスワードの入力とパスワードの確認を求められます。ウォレット・ディレクトリがない場合には作成し、cwallet.ssoファイルを移入します。
  7. Host_A1でchghostコマンドを実行します。
    ./chghost.sh -chgHostInputFile input_file
         -javaHome location_of_javahome 
         -domainLoc target_domain_path
         -domainAdminUserName username
         -walletDir location_of_wallet_dir
         -logPriority log_level
         -logDir location_of_log_file
    
  8. Host_Bで、copyBinaryスクリプトを実行します。
    cd ORACLE_HOME/oracle_common/bin/
    ./copyBinary.sh -javaHome path_of_jdk
                    -sourceOracleHomeLoc OracleHome_location 
                    -archiveLoc location_of_resulting_jar_file 
    copyBinaryスクリプトの完全な構文については、「copyBinaryスクリプト」を参照してください。
  9. 結果として生成されたjarファイルをHost_B1にコピーします。
  10. jarファイルを解凍します。OracleホームがHost_B1にある場合、pasteBinary Scriptで説明しているように、pasteBinaryスクリプトを使用できます。OracleホームがHost_B1に存在しない場合、次のコマンドを使用します。
    /scratch/jdk1.8.0_131/bin/java -jar /scratch/archive.jar 
       -targetOracleHomeLoc /scratch/Oracle_home 
       -invPtrLoc /scratch/oracle/oraInst.loc 
       -javaHome /scratch/jdk1.8.0_131/
  11. ドメイン・ホームをHost_B1にコピーします。
    1. ユーティリティを使用してHost_Bにドメイン・ホームのアーカイブを作成します。たとえば、zipを使用して、Host_Bにドメインsoa_domainのドメイン・ホーム・ディレクトリ構造をアーカイブします。
      cd ORACLE_HOME/domains
      zip domain.zip -r soa_domain
    2. アーカイブをHost_B1にコピーし、unzipを使用してアーカイブを解凍します。Host_Bと同じディレクトリ構造に解凍する必要があります。たとえば、ドメインがHost_BのORACLE_HOME/domainsにあった場合、Host_B1のORACLE_HOME/domainsにある必要があります。
      cd ORACLE_HOME/domains
      unzip domain.zip 
  12. Host_B1で次を含む入力ファイルを作成します。
    [ARGUMENTS]
    
    [SERVER_HOST_MAPPING]
    #pattern source_host_name=target_host_name
    Host_A.domain.com=Host_A1.domain.com
    Host_B.domain.com=Host_B1.domain.com
    
  13. ステップ6の説明に従って、ウォレット・ディレクトリを作成します。
  14. chghostコマンドをHost_B1で実行し、それをadminURLおよびmanagedオプションに渡します。
    ./chghost.sh -chgHostInputFile input_file
         -javaHome location_of_javahome 
         -domainLoc target_domain_path
         -domainAdminUserName username
         -walletDir location_of_wallet_dir
         -logPriority log_level
         -logDir location_of_log_file
         -adminURL t3://target_admin_host:target_domain_port 
         -managed
Oracle Fusion Middleware内の参照は新しいホスト名に変更されます。

データベースのホスト名またはIPアドレスの変更

Oracle Fusion Middlewareスキーマを保持するデータベースを含むホストのホスト名またはIPアドレスを変更できます。

このシナリオでは、Host_Cにデータベースがあり、ホストの名前をHost_C1に変更しました。Host_Aに管理サーバーがあり、Host_Bに管理対象サーバーがあります。管理サーバーおよび管理対象サーバーの名前の変更や移動はしていません。

データベースのホスト名をHost_CからHost_C1に変更するには、次のようにします。

  1. ホストのホスト名、ドメイン名またはIPアドレスを変更します。
  2. 次を含む入力ファイルを作成します。
    [ARGUMENTS]
    
    [DATABASE_MAPPING]
    #  You can only change the database host name.
    Host_C.domain.com=Host_C1.domain.com
    
    入力ファイルで、chgHostInputFileを除く引数を渡すことができます。この例では、コマンドラインで引数を渡します。
  3. 管理サーバーと管理対象サーバーを停止します。
  4. 次のコマンドを管理サーバー・ホストと管理対象サーバー・ホストで実行します。
    ./chghost.sh -chgHostInputFile input_file
         -javaHome location_of_javahome 
         -domainLoc target_domain_path
         -domainAdminUserName username
         -walletDir location_of_wallet_dir
         -logPriority log_level
         -logDir location_of_log_file
    chghostコマンドは、必要な変更を行います。現在のマシン上のドメイン内のサーバーを自動的に起動し、それらを停止できます。場合によっては、停止の試行が失敗することがあります。
  5. 管理サーバーおよび管理対象サーバーを起動します。

    ノート:

    chghostコマンドによって管理サーバーおよび管理対象サーバーが停止された場合は、手動で起動する必要があります。
Oracle Fusion Middleware内の参照は新しいホスト名に変更されます。

Oracle Fusion Middlewareデータベースの新しいホストへの移動

Oracle Fusion Middlewareスキーマを保持するデータベースを新しいホストへ移動できます。

このシナリオでは、Host_Cにデータベースがあり、それをHost_C1に移動しようとしています。Host_Aに管理サーバーがあり、Host_Bに管理対象サーバーがあります。管理サーバーおよび管理対象サーバーの名前の変更や移動はしていません。
  1. RMANやOracle Databaseのエクスポート・ユーティリティおよびインポート・ユーティリティなどのOracle Databaseメソッドを使用して、データベースを新しいホストに移動します。詳細は、『Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』を参照してください。
    次の点に注意してください。
    • 新しいホストのサービス名およびSIDはソース・ホストと同じである必要があります。
    • 新しいホストのポートはソース・ホストと同じである必要があります。
    • 新しいホストのデータベースにはソース・ホストと同じスキーマが含まれる必要があり、スキーマはソース・ホストと同じ接頭辞を持つ必要があります。
  2. 次を含む入力ファイルを作成します。
    [ARGUMENTS]
    
    [DATABASE_MAPPING]
    #  You can only change the database host name.
    Host_C.domain.com=Host_C1.domain.com
    
    入力ファイルで、chgHostInputFileを除く引数を渡すことができます。この例では、コマンドラインで引数を渡します。
  3. 管理サーバーと管理対象サーバーを停止します。
  4. 次のコマンドを管理サーバー・ホスト(HOST_A)と管理対象サーバー・ホスト(HOST_B)で実行します。
    ./chghost.sh -chgHostInputFile input_file
         -javaHome location_of_javahome 
         -domainLoc target_domain_path
         -domainAdminUserName username
         -walletDir location_of_wallet_dir
         -logPriority log_level
         -logDir location_of_log_file
  5. 管理サーバーおよび管理対象サーバーを起動します。

マルチノードのOracle Fusion Middlewareおよびそのデータベースの新しいホストへの移動

Oracle Fusion Middlewareおよびそのデータベースを複数のホストにインストールした場合、それを新しいホストに移動できます。

このシナリオでは、Oracle Fusion Middlewareを複数のホストにインストールし、それを新しいホストに移動しようとしています。管理サーバーはHost_Aに、管理対象サーバーはHost_Bにあります。管理サーバーをHost_A1に、管理対象サーバーをHost_B1に移動しようとしています。さらに、データベースをHost_Cにインストール済で、それをHost_C1に移動しようとしています。

copyBinaryおよびpasteBinaryコマンドを使用してバイナリ・ファイルを移動し、chghostコマンドを使用してOracle Fusion Middlewareのホスト名またはIPアドレスを変更します。

  1. 次を含む入力ファイルを作成します。
    [ARGUMENTS]
    
    [SERVER_HOST_MAPPING]
    #pattern source_host_name=target_host_name
    Host_A.domain.com=Host_A1.domain.com
    Host_B.domain.com=Host_B1.domain.com
    
    
    [DATABASE_MAPPING]
    Host_C.domain.com=Host_C1.domain.com
    
    このファイルを、chghostコマンドを実行するときに使用します。
  2. 「マルチノードのOracle Fusion Middlewareの新しいホストへの移動」のステップ1から4の説明に従って、copyBinaryスクリプトをHost_Aで実行し、jarファイルをHost_A1にコピーし、pasteBinaryコマンドをHost_A1で実行し、ドメインをHost_AからHost_A1にコピーします。
  3. 「マルチノードのOracle Fusion Middlewareの新しいホストへの移動」のステップ6の説明に従って、ウォレット・ディレクトリを作成します。
  4. 「マルチノードのOracle Fusion Middlewareの新しいホストへの移動」のステップ7の説明に従って、chghostコマンドをHost_A1で実行します。最初のステップで示された入力ファイルを使用します。
  5. 「マルチノードのOracle Fusion Middlewareの新しいホストへの移動」のステップ8から11の説明に従って、copyBinaryスクリプトをHost_Bで実行し、jarファイルをHost_B1にコピーし、pasteBinaryコマンドをHost_B1で実行し、ドメインをHost_BからHost_B1にコピーします。
  6. 「マルチノードのOracle Fusion Middlewareの新しいホストへの移動」のステップ6の説明に従って、ウォレット・ディレクトリを作成します。
  7. 「マルチノードのOracle Fusion Middlewareの新しいホストへの移動」のステップ14の説明に従って、chghostコマンドをHost_B1で実行し、それをadminURLおよびmanagedオプションに渡します。
  8. Oracle Databaseメソッドを使用して、データベースを新しいホストに移動します。「Oracle Fusion Middlewareデータベースの新しいホストへの移動」のステップ1を参照してください。
  9. 次を含む入力ファイルを作成します。
    [ARGUMENTS]
    
    [DATABASE_MAPPING]
    #  You can only change the database host name.
    Host_C.domain.com=Host_C1.domain.com
    
  10. 管理サーバーと管理対象サーバーを停止します。
  11. 「Oracle Fusion Middlewareデータベースの新しいホストへの移動」のステップ4の説明に従って、chghostコマンドを管理サーバー・ホスト(HOST_A1)と管理対象サーバー・ホスト(HOST_B1)で実行します。
  12. 管理サーバーおよび管理対象サーバーを起動します。

ネットワーク構成の変更のための追加のタスク

一部のコンポーネントでは、ネットワーク構成を変更するのに、chghostユーティリティを実行した後に、追加のステップが必要です。

Oracle Forms Servicesのネットワーク構成の変更のための追加のタスク

chghostユーティリティを実行した後、Formsアプリケーションのデプロイメント・サービスのためにホストおよびポート情報を更新する追加のステップが必要です。

ホスト名およびポート情報を更新するには、次のスクリプトを実行します。
ORACLE_HOME/forms/fads/fads_config.py

スクリプトは次の必須引数を取ります。

  • 管理サーバーのホスト名

  • 管理サーバーのポート

  • アプリケーション・ディレクトリ

たとえば:

wlst.sh ORACLE_HOME/forms/fads/fads_config.py updateHostPort myserverhost myserverport Oracle_Home/applications/forms_domain

ネットワーク接続のオン/オフの切替え

Oracle Fusion Middlewareホストのネットワーク接続のオン/オフを切り替えできます。

前提および制限は次のとおりです。

  • ホストには、Infrastructureを使用しないインスタンスが含まれている必要があります。または、中間層インスタンスおよびInfrastructureが同じホスト内にある必要があります。

  • DHCPは、ループバック・モードで使用する必要があります。「Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様」を参照してください。

  • IPアドレスの変更のみがサポートされています。ホスト名は変更できません。

  • DHCPモードでは、デフォルトのホスト名(localhost.localdomain)は使用しないでください。標準のホスト名を使用するようにホストを設定します。ループバックIPアドレスからそのホスト名に解決する必要があります。

  • ループバック・アダプタはすべてのオフ状態のネットワークのインストール(DHCPまたは静的IP)で必要です。

この項では、次の項目について説明します。

ネットワーク接続のオフからオンへの変更(静的IPアドレス)

この手順では、ネットワーク接続されていないホストに標準のホスト名(localhostではない)を使用してOracle Fusion Middlewareをインストールした後で、ネットワークに接続し、静的IPアドレスを使用する場合を想定しています。IPアドレスは、デフォルトのループバックIPまたは任意の標準的なIPアドレスです。

ネットワークに接続された状態に変更するには、ホストをネットワークに接続します。Oracle Fusion Middlewareの更新は必要ありません。

ネットワーク接続のオフからオンへの変更(DHCP)

この手順は、ネットワーク接続されていないホストに標準のホスト名(localhostではない)を使用してインストールした後で、ネットワークに接続し、DHCPを使用する場合を想定しています。ホストのIPアドレスは、任意の静的IPアドレスまたはループバックIPアドレスのいずれでもかまいません。また、このアドレスはホスト名に対して設定されている必要があります。

ネットワークに接続をオンにするには:

  1. DHCPを使用してホストをネットワークに接続します。
  2. ループバックIPアドレスに対してのみ、ホスト名を構成します。

ネットワーク接続のオンからオフへの変更(静的IPアドレス)

この手順は、ホストがネットワークに接続され、静的IPアドレスを使用している状態を、ネットワークに接続されていない状態に変更する場合に実行します。

  1. /etc/hostsファイルを構成して、IPアドレスとホスト名がローカルで解決できるようにします。
  2. ホストを、ネットワークから切断します。

    ホスト名やIPアドレスを変更する必要はありません。

静的IPアドレスとDHCPの切替え

静的IPアドレスとDHCPを切り替えできます。

前提および制限は次のとおりです。

  • このホストには、アイデンティティ管理コンポーネントなどのすべてのOracle Fusion Middlewareコンポーネント、およびこれらのコンポーネントに関連付けられたデータベースが含まれている必要があります。つまり、Oracle Fusion Middleware環境全体が、このホスト上に存在している必要があります。

  • DHCPは、ループバック・モードで使用する必要があります。「Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様」を参照してください。

  • IPアドレスの変更のみがサポートされています。ホスト名は変更できません。

  • DHCPモードでは、デフォルトのホスト名(localhost.localdomain)は使用しないでください。標準のホスト名を使用するようにホストを設定します。ループバックIPアドレスからそのホスト名に解決する必要があります。

静的IPアドレスからDHCPへの切替え

ホストの設定を静的IPアドレスからDHCPに変更するには:

  1. ホストをDHCPに変更する前に、ホスト名とループバックIPアドレスを関連付けてホストを構成します。
  2. ホストをDHCPに変更します。Oracle Fusion Middlewareを更新する必要はありません。

DHCPから静的IPアドレスへの切替え

ホストの設定をDHCPから静的IPアドレスに変更するには:

  1. ホストが静的IPアドレスを使用するように変更します。
  2. Oracle Fusion Middlewareを更新する必要はありません。

IPv6の使用

Oracle Fusion Middlewareでは、インターネット・プロトコル・バージョン4 (IPv4)およびインターネット・プロトコル・バージョン6 (IPv6)がサポートされます。

特にIPv6 (128ビット)では、IPv4 (32ビット)と比較してサポートされるアドレス空間が大きいため、Web上でアドレス指定可能なコンピュータの数が幾何級数的に増加しています。

IPv6のアドレスは、8つに区切られた4桁の16進数で表します。たとえば:

2001:0db8:85a3:08d3:1319:8a2e:0370:7334

Oracle Fusion MiddlewareコンポーネントによるIPv6サポートの詳細は、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様を参照してください。

ほとんどのコンポーネントはIPv6をサポートしています。IPv6用にOracle Fusion Middlewareの特定のコンポーネントを構成する方法の詳細は、次のトピックを参照してください。

Oracle HTTP ServerでIPv6を使用する場合の構成

IPv6を使用して通信を行うようにOracle HTTP Serverを構成するには、次のディレクトリにある構成ファイルを変更します。

(UNIX) DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OHS/ohs_name
(Windows) DOMAIN_HOME\config\fmwconfig\components\OHS\ohs_name

たとえば、IPv6を実行しているホスト上のOracle WebLogic Serverと通信するようにOracle HTTP Serverを構成するには、mod_wl_ohsを構成します。次のディレクトリにある構成ファイルを編集します。

DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OHS/instances/ohs1

これらの構成ファイルで、次のいずれかのパラメータを使用して、解決可能なホスト名またはIPv6アドレスを指定します。

WebLogicHost hostname | [IPaddress]
WebCluster [IPaddress_1]:portnum1, [IPaddress_2]:portnum2, [IPaddress_3]:portnum3, ...

IPv6アドレスは大カッコで囲む必要があります。

エラーはすべてOracle HTTP Serverのログに記録されます。詳細情報を生成するには、mod_weblogicディレクティブにDebug AllおよびWLLogFileパスを設定します。Oracle HTTP Serverはモジュール固有のメッセージを記録します。

ノート:

Oracle HTTP Serverの以前のバージョンでは、IPv6ノードが含まれる動的クラスタを使用する場合に制限がありました。たとえば、Oracle WebLogic Server用のOracle HTTP Serverプラグインでは、IPv6サポートが制限され、プラグインのDSL(動的サーバー・リスト)機能がサポートされていませんでした。つまり、サーバー・リストの静的構成(DynamicServerList=OFF)のみがサポートされていました。これらの制限は解消されています。

OHSのインストール/構成に付属するデフォルトのSSLウォレットには、サブジェクト行にlocalhostが記述された証明書が含まれます。

ListenVirtualHostおよびServerNameディレクティブのadmin.confにlocalhostを配置すると、すべて正常に動作します。

admin.confでlocalhostを使用しない場合は、そのホストのfqdn名を使用できます。

たとえば:

ListenVirtualHostおよびServerNameディレクティブのabc.xyz.com。ここで、証明書のサブジェクト行にabc.xyz.comを含む新しい証明書を使用して新しいウォレットを作成し、この新しいウォレットをadmin.confに指定する必要があります。

ノード・マネージャOHSプラグインはOHS admin.confを読み取り、これらの設定を使用してOHSに接続します。

Oracle SOA SuiteOracle Identity GovernanceおよびFusion Middleware Controlでのデュアル・スタックの使用

Oracle SOA SuiteおよびOracle Identity Governanceは、デュアル・スタック構成をサポートしています。ただし、Fusion Middleware ControlOracle SOA SuiteまたはOracle Identity Governanceとともに使用する場合は、次のファイル内でプロトコルを指定する必要があります。そうしないと、Fusion Middleware Controlが正しく機能しないことがあります。

DSOMAIN_HOME/bin/startWebLogic.sh

ファイル内の${DOMAIN_HOME}/bin/setDomainEnv.shという行の後にIPプロトコルを指定して、次の行を追加します:

$DOMAIN_HOME/bin  JAVA_OPTIONS="${JAVA_OPTIONS} -Djava.net.preferIPv4Stack=true"