B Oracle Access Manager (OAM)でのシングル・サインオンの構成

EDQがOracle Access Managerに統合されると、ユーザーは、共通のアクセス・ページにログインし、追加のログインなしでEDQアプリケーションおよびWebコンソールに自動的にアクセスできます(当然、ユーザーは必要なEDQ権限を持っていると仮定します)。同じOAM構成を使用する複数のEDQインストールがある場合、ログインはそれぞれに対して有効です。

この項では、EDQとOAMを統合する構成ステップについて説明します。ここでは、OAMのインストールおよび基本構成や、Web層フロントエンド(OHS)のインストールについては説明しません。この付録の内容は次のとおりです。

前提条件

次に、OAMをインストールするための前提条件を示します。

  • OAMは、WebLogicでサポートされるアイデンティティ・ストアを使用する認証スキームで構成する必要があります(通常は、LDAP - Active DirectoryまたはOracle Internet Directory)。

  • WebLogicは、同じアイデンティティ・ストアを使用するEDQを認証するように構成する必要があります。「WebLogicおよびOPSSを使用した外部ユーザー管理(LDAP)の統合」を参照してください。これは、OAMの統合ステップに進む前に、EDQで構成およびテストする必要があります。

  • Webサーバー・フロントエンド(OHSまたはApache)をインストールして、WebgateソフトウェアとWebLogicプラグイン(mod_wl_ohs)で構成する必要があります。これらは、OHS 12リリースにバンドルされています。

OAM構成

OAMを構成するには、次のステップを実行します。

  1. WebLogicで構成されたアイデンティティ・ストアを参照する認証スキーマを使用して、OAMでWebgateを作成します。

    Webgateで次のHTTPリソースを作成します。

    表B-1 WebgateでのHTTPSリソースの作成

    RESOURCE POLICY

    /edq/faces/**

    保護対象リソース・ポリシー

    /edq/blueprints/*/jnlp

    保護対象リソース・ポリシー

    /edq/**

    パブリック・リソース・ポリシー(または除外)

  2. WebgateアーティファクトをOHSインストールにコピーして、webgate/configディレクトリに配置します。

WebLogicプラグイン構成

WebLogicプラグイン(mod_wl_ohs)がWebサーバー・フロントエンドで構成されていることを確認します。このエントリをプラグイン構成ファイル(通常はmod_wl_ohs.conf)に追加します。

<Location /edq>
  SetHandler weblogic-handler
  WebLogicPort managed server port
  WebLogicHost hostname
</Location>

WebLogicクラスタを使用している場合、ホストとポートの設定をクラスタ定義で置き換えます。

WebLogicCluster host1:port1, host2:port2, ...

EDQサーバーに対して「WebLogicプラグインの有効化」オプションが設定されていることを確認します。これは、ドメイン、クラスタ、サーバー・テンプレートまたはサーバーの各レベルで実行できます。ドメインの場合、このオプションは、「構成」の「Webアプリケーション」タブにあります。他のアイテムの場合、このオプションは、「一般構成」タブの「詳細」領域にあります。

WebLogic構成

WebLogicを構成するには、次のステップを実行します。

  1. 管理コンソールにログインし、「セキュリティ・レルム」のmyrealmに移動します。
  2. プロバイダ」タブをクリックします。
  3. 「新規」をクリックして、新しいプロバイダを追加します。
  4. OAMなどの名前を入力し、「OAMIdentityAsserter」を選択します。

    図B-1 認証プロバイダの作成ウィンドウ

    認証プロバイダの作成ウィンドウ
  5. 「OK」をクリックします。

    構成されていない新しいプロバイダがリストの一番下に追加されます。

    ノート:

    この段階で管理サーバーを再起動する必要はありません。

  6. 新しいプロバイダをクリックします。「構成」画面で、制御フラグを「REQUIRED」に変更します。

    図B-2 OAMの設定

    OAMの設定
  7. 「保存」をクリックして「プロバイダ固有」タブを選択します。

    OAMの構成情報を入力します。また、OAMがWebgateセキュリティなしで構成されている場合は、「アクセス・ゲート名」および「プライマリ・アクセス・サーバー」を入力します。

    図B-3 OAMの構成画面

    OAMの構成画面

    このタブの情報は、OAM管理者によって提供されます。

  8. 「保存」をクリックして「プロバイダ」リストに戻ります。

    「並替え」ボタンを使用して、OAMプロバイダをリストの一番上に移動します。

  9. 管理サーバーおよびEDQ管理対象サーバーを再起動します。これで、OAM統合が完了しました。