4 メタデータ・サービス(MDS)カスタムWLSTコマンド

Oracle Metadata Services (MDS)のWLSTコマンドでは、リポジトリ、およびリポジトリを使用するアプリケーションを管理できます。

この章では、コマンドの構文および引数を説明し、コマンドの例を示します。

MDSリポジトリの作成および管理の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』Oracleメタデータ・リポジトリの管理に関する項を参照してください。各操作の実行に必要なロールの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』MDS操作の理解に関する項を参照してください。

次のトピックのOracle Metadata Services (MDS)コマンドを使用して、MDSを管理します。

共通名のパターン形式

多くのコマンドは、名前パターンを使用する引数を含んでいます。たとえば、restrictCustTo引数は名前パターンを使用します。名前パターンのルールは、これらの引数で同じです。

パターンには、次の特殊文字を含めることができます。

  • パーセント(%)文字。これは、任意の数の文字に一致します。

  • アンダースコア(_)文字。これは、正確に1つの任意の文字に一致します。

  • バックスラッシュ(\)文字。これを使用すると、パーセント文字、アンダースコア文字、およびバックスラッシュ文字自体をエスケープして、それらが%、_、または\にのみ一致するようにすることができます。

次に例を示します。

restrictCustTo="user[scott]"
restrictCustTo="site[site1],user[scott]"
restrictCustTo="site[site1, %_2],user[scott, m%]"

リポジトリ管理コマンド

WLSTリポジトリ管理コマンドでは、MDSリポジトリの作成と削除、およびリポジトリの登録と登録解除が可能です。

ノート:

以前のリリースの場合、WLSTコマンドのregisterMetadataDBRepositoryderegisterMetadataDBRepository、またはスクリプト内の同等のMBeanは、次のように動作します:

  1. Oracle WebLogic Serverの編集セッションを開始します。

  2. リポジトリを登録または登録解除します。

  3. 変更をアクティブ化します。

ただし、編集セッションは明示的に開始できます。その場合、変更の自動アクティブ化は推奨されません。

次の項にリストされているMDSコマンドを使用して、リポジトリを管理します。

WLSTでの使用に応じて、コマンドは次のいずれかになります:

  • オンライン - 実行中のサーバーに接続されているときにのみ、そのコマンドを使用できることを示します。

  • オフライン - 実行中のサーバーに接続されていないときにのみ、そのコマンドを使用できることを示します。

  • オンラインまたはオフライン - どちらの場合にもそのコマンドを使用できることを示します。

createMetadataPartition

このコマンドは、メタデータ・リポジトリ・パーティションを作成するために使用します。

コマンド・カテゴリ: リポジトリ管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

メタデータ・リポジトリは、様々なアプリケーションのメタデータを管理する共通リポジトリとして使用されます。多くのアプリケーションでは、MDSリポジトリを使用してそのメタデータが管理されます。デプロイされた各アプリケーションでは、メタデータ・リポジトリに論理パーティションを使用します。この論理パーティションはメタデータ・ライフサイクルを管理するためにも役立ちます。アプリケーションをデプロイする前に、MDSリポジトリにパーティションを作成します。このコマンドは、指定したリポジトリに特定の名前でパーティションを作成します。

構文

createMetadataPartition(repository, partition)
引数 定義

repository

パーティションが作成されるリポジトリの名前。

partition

リポジトリに作成するパーティションの名前。

次の例では、リポジトリmds-myreposにメタデータ・パーティションpartition1を作成します。

wls:/weblogic/serverConfig> createMetadataPartition(repository='mds-myrepos',
                              partition='partition1')
Executing operation: createMetadataPartition
Metadata partition created: partition1
"partition1"

deleteMetadataPartition

このコマンドは、メタデータ・リポジトリ・パーティションを削除するために使用します。

コマンド・カテゴリ: リポジトリ管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

指定したリポジトリ内のメタデータ・パーティションを削除します。リポジトリ・パーティションを削除する場合、そのパーティションにあるメタデータがすべて失われます。

構文

deleteMetadataPartition(repository, partition)
引数 定義

repository

パーティションを含むリポジトリの名前。

partition

リポジトリで削除するパーティションの名前。

次の例では、リポジトリmds-myreposからメタデータ・パーティションpartition1を削除します。

wls:/weblogic/serverConfig> deleteMetadataPartition(repository='mds-myrepos',
                                partition='partition1')
Executing operation: deleteMetadataPartition
Metadata partition deleted: partition1

deregisterMetadataDBRepository

このコマンドは、データベース・ベースのMDSリポジトリを登録解除するために使用します。

コマンド・カテゴリ: リポジトリ管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

データベース・メタデータ・リポジトリの、ドメイン内のシステムJDBCデータ・ソースとしての登録を削除します。このコマンドが正常に完了したら、アプリケーションはこのリポジトリを使用できなくなります。

構文

deregisterMetadataDBRepository(name)
引数 定義

name

登録を削除するリポジトリの名前。

次の例では、メタデータ・リポジトリmds-myreposを登録解除します。

wls:/weblogic/serverConfig> deregisterMetadataDBRepository('mds-myrepos')
Executing operation: deregisterMetadataDBRepository.
Metadata DB repository "mds-myrepos" was deregistered successfully.

registerMetadataDBRepository

このコマンドは、データベース・ベースのMDSリポジトリを登録するために使用します。

コマンド・カテゴリ: リポジトリ管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

データベース・メタデータ・リポジトリをアプリケーションで使用できるようにするには、WebLogic Serverインスタンスに登録する必要があります。このコマンドは、データベース・ベースのメタデータ・リポジトリとして使用するためにドメインにシステムJDBCデータ・ソースを登録します。

構文

registerMetadataDBRepository(name, dbVendor, host, port, dbName, user, password  [, targetServers] [,resourceGroup])
引数 定義

name

登録するリポジトリの名前。指定された名前がmds-で始まっていない場合、コマンドは接頭辞mds-を追加します。

dbVendor

データベース・ベンダー。許容値は、ORACLE、MSSQL、IBMDB2およびMYSQLです。

host

データベースのホスト名またはIPアドレス。

port

データベースで使用されるポート番号。

dbname

データベースのサービス名。例: orcl.hostname.com

user

データベース・ユーザー名。

password

データベース・ユーザーのパスワード。

targetServers

オプションです。このリポジトリの登録先となるWebLogic Serverインスタンス。この引数を指定しない場合、リポジトリが管理サーバーのみに登録されます。複数のサーバーを指定するには、名前をカンマで区切って入力します。

リポジトリのターゲットをクラスタにするには、サーバー名ではなくクラスタ名を指定します。

アプリケーションがデプロイされるすべての管理対象サーバーにリポジトリを登録します。

resourceGroup

オプションです。この引数は、テナント接続を使用するマルチテナント環境に必要です。この引数はマルチテナント環境でのみサポートされ、targetServersとともに使用することはできません。targetServersもresourceGroupも指定されていない場合、リポジトリは管理サーバーにのみ登録されます。

ノート:

WebLogic Server Multitenantリソース・グループは、WebLogic Server 12.2.1.4.0で非推奨になっており、次のリリースで削除されます。

次の例では、メタデータ・リポジトリmyreposを2つのサーバーに登録し、データベース・パラメータを指定します。

wls:/weblogic/serverConfig> registerMetadataDBRepository('myrepos','ORACLE',
              'test.oracle.com','1521','mds', 'user1','password','server1, server2')
Executing operation: registerMetadataDBRepository.
Metadata DB repository "mds-myrepos" was registered successfully.
'mds-myrepos'

次の例では、メタデータ・リポジトリmyrepos_clustをクラスタsoa_clusterに登録し、データベース・パラメータを指定します。

wls:/weblogic/serverConfig> registerMetadataDBRepository('myrepos_clust','ORACLE',
              'test.oracle.com','1521','mds', 'user1','password','soa_cluster')
Executing operation: registerMetadataDBRepository.
Metadata DB repository "mds-myrepos_clust" was registered successfully.
'mds-myrepos'

アプリケーション・メタデータ管理コマンド

WLSTアプリケーション・メタデータ管理コマンドを使用すると、メタデータのインポートやエクスポート、またはメタデータの削除など、アプリケーション・メタデータを管理できます。

次の項のコマンドを使用して、アプリケーション・メタデータを管理します。

WLSTでの使用に応じて、コマンドは次のいずれかになります:

  • オンライン - 実行中のサーバーに接続されているときにのみ、そのコマンドを使用できることを示します。

  • オフライン - 実行中のサーバーに接続されていないときにのみ、そのコマンドを使用できることを示します。

  • オンラインまたはオフライン - どちらの場合にもそのコマンドを使用できることを示します。

deleteMetadata

このコマンドは、アプリケーション・リポジトリのメタデータを削除するために使用します。

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・メタデータ

WLSTでの使用: オンライン

説明

アプリケーション・リポジトリから選択されたドキュメントを削除します。バージョニングをサポートするリポジトリ(つまり、データベース・ベースのリポジトリ)に対してこのコマンドが実行される場合、削除は論理的に行われ、選択されたドキュメントのヒント・バージョン(最新バージョン)がMDSリポジトリ・パーティションで削除済としてマークされます。

メタデータは、別のリポジトリに移動される場合、削除する必要があります。この場合、メタデータをエクスポートした後、元のリポジトリのメタデータを削除できます。

構文

deleteMetadata(application, server, docs [, restrictCustTo] [, excludeAllCust]
 [, excludeBaseDocs] [, excludeExtendedMetadata] [, cancelOnException] [, applicationVersion] [, tenantName])
引数 定義

application

メタデータを削除するアプリケーションの名前。

server

このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。

docs

完全修飾ドキュメントまたはドキュメント名パターン、あるいはその両方のカンマ区切りのリスト。パターンには、ワイルドカード文字「*」および「**」を含めることができます。

アスタリスク(*)は、現在のネームスペースの中のすべてのドキュメントを表します。2つのアスタリスク(**)は、現在のネームスペースの中のすべてのドキュメントを表し、サブネームスペースのすべてのドキュメントも再帰的に含めます。

たとえば、/oracle/*には/oracle/の下のすべてのドキュメントが含まれますが、/oracle/mds/の下のドキュメントは含まれません。

別の例では、「/oracle/**」は、「/oracle/」の下のすべてのドキュメントを含め、「/oracle/mds/」の下のドキュメントおよびネームスペース・チェーンの連続のドキュメントも含めます。

restrictCustTo

オプションです。有効な値は、パーセント(%)またはカスタマイズ・レイヤー名のカンマ区切りのリストです。後者は、指定したカスタマイズ・レイヤーに一致するカスタマイズ・ドキュメントのみを削除するように、削除操作を制限するために使用されます。各カスタマイズ・レイヤー名には、オプションのカスタマイズ・レイヤー値と値のパターン(カンマ区切り)を大カッコで囲んで含めることができます。

この引数で使用できるパターンの詳細は、「共通名のパターン形式」を参照してください。

次に例を示します。

restrictCustTo="user[scott]"
restrictCustTo="site[site1],user[scott]"
restrictCustTo="site[site1, %_2],user[scott, m%]"

この引数を指定しない場合、adf-config.xmlのcust-config要素で宣言されているカスタマイズ・クラスのみが削除されます。adf-config.xmlでcust-config要素が宣言されていない場合、すべてのカスタマイズ・クラスが削除されます。

この引数の値としてパーセント(%)を指定すると、adf-config.xmlのcust-config要素で宣言されているかどうかに関係なく、すべてのカスタマイズが削除されます。

すべてのカスタマイズまたは宣言されたカスタマイズのサブセットを削除するには、このオプションを使用します。このオプションを使用して、adf-config.xmlのcust-config要素で宣言されていないカスタマイズ・クラスのカスタマイズを削除することもできます。

excludeAllCust

オプションです。すべてのカスタマイズ・ドキュメントを削除するかどうかを指定するブール値(trueまたはfalse)。

この引数のデフォルトはfalseです。excludeAllCustが指定されると、restrictCustToオプションがオーバーライドされます。

excludeBaseDocs

オプションです。ベース・ドキュメントをイン削除するかどうかを指定するブール値(trueまたはfalse)。この引数のデフォルトはfalseです。

excludeExtendedMetadata

オプションです。拡張メタデータ・ドキュメントを削除するかどうかを指定するブール値(trueまたはfalse)。この引数のデフォルトはfalseです。

cancelOnException

オプションです。例外が発生した場合に削除操作を中止するかどうかを指定するブール値(trueまたはfalse)。中止すると、削除が対象ストアでサポートされる場合、ロールバックされます。この引数のデフォルトはtrueです。

applicationVersion

オプションです。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。

tenantName

この操作で使用するテナントを識別する一意の名前。この引数は、マルチテナント・アプリケーションには必要ですが、非マルチテナント・アプリケーションには適用されません。非マルチテナント・アプリケーションの場合、指定した値は無視されます。

ノート:

WebLogic Server Multitenantテナント名は、WebLogic Server 12.2.1.4.0で非推奨になっており、次のリリースで削除されます。

次の例では、サーバーserver1にデプロイされたmdsAppからパッケージmypackageのメタデータ・ファイルを削除します。

wls:/weblogic/serverConfig> deleteMetadata(application='mdsapp',
           server='server1', docs='/mypackage/*')
Executing operation: deleteMetadata.
"deleteMetadata" operation completed. Summary of "deleteMetadata" operation is:
List of documents successfully deleted:
/mypackage/jobs.xml
/mypackage/mo.xml
/mypackage/mdssys/cust/site/site1/jobs.xml.xml
/mypackage/mdssys/cust/site/site1/mo.xml.xml
4 documents successfully deleted.

次の例では、サーバーserver1にデプロイされたmdsAppからパッケージmypackageのメタデータ・ファイルを削除し、拡張メタデータおよびすべてのカスタマイズを除外します。

wls:/weblogic/serverConfig> deleteMetadata(application='mdsapp',
        server='server1', docs='/mypackage/*', cancelOnException='false',
        excludeExtendedMetadata='true',
        excludeAllCust='true')
Executing operation: deleteMetadata.
"deleteMetadata" operation completed. Summary of "deleteMetadata" operation is:
List of documents successfully deleted:
/mypackage/jobs.xml
/mypackage/mo.xml
2 documents successfully deleted.

次の例では、サーバーserver1にデプロイされたアプリケーションapp1からパッケージmypackageのテナントtenant1に属しているメタデータ・ファイルを削除します。

wls:/weblogic/serverConfig> deleteMetadata(application='app1', server='server1',
    docs='/mypackage/**', tenantName='tenant1')
Executing operation: deleteMetadata.
deleteMetadata" operation completed. Summary of "deleteMetadata" operation is:
List of documents successfully deleted:
/mypackage/jobs.xml
/mypackage/mdssys/cust/site/site1/jobs.xml.xml
/mypackage/mdssys/cust/site/site2/mo.xml.xml
/mypackage/mdssys/cust/user/user1/mo.xml.xml

exportMetadata

このコマンドは、アプリケーションのメタデータをエクスポートするために使用します。

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・メタデータ

WLSTでの使用: オンライン

説明

アプリケーション・メタデータをエクスポートします。このコマンドおよびimportMetadataコマンドを使用して、アプリケーション・メタデータを、あるサーバー位置(たとえばテスト・システム)から別のサーバー位置(たとえば本番システム)に転送します。

このコマンドは、カスタマイズも含めてアプリケーション・メタデータをエクスポートします。ただし、デフォルトでは、adf.config.xmlのcust-config要素で定義されているカスタマイズ・クラスのカスタマイズのみがエクスポートされます。宣言されていないカスタマイズ・クラスのカスタマイズをエクスポートするには、restrictCustToオプションを使用します。

exportMetadataコマンドをNFS共有において使用している場合、NFSマウント・オプションによってはファイル・システム上に書き込まれたファイルの出現までに待ち時間がある可能性があることに注意してください。http://man7.org/linux/man-pages/man5/nfs.5.htmlを参照してください。

構文

exportMetadata(application, server, toLocation  [, docs]
  [, restrictCustTo] [, excludeCustFor] [, excludeAllCust] [, excludeBaseDocs]
  [, excludeExtendedMetadata] [, excludeSeededDocs]
  [, fromLabel][, toLabel] [, applicationVersion] [, remote] [, tenantName])
引数 定義

application

メタデータのエクスポート元となるアプリケーションの名前。

server

このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。

toLocation

ソース・パーティションから選択されたドキュメントの転送先となるターゲット・ディレクトリまたはアーカイブ・ファイル(.jar、.JAR、.zipまたは.ZIP)。ディレクトリにエクスポートする場合、そのディレクトリは、アプリケーションが物理的にデプロイされているローカル・ディレクトリかネットワーク・ディレクトリまたはファイルである必要があります。アーカイブにエクスポートする場合、アプリケーションが物理的にデプロイされているローカル・ディレクトリかネットワーク・ディレクトリまたはファイルにあるアーカイブ、あるいはコマンドが実行されているシステムにあるアーカイブを指定できます。

該当する場所がファイル・システム上に存在しない場合は、名前の最後が.jar、.JAR、.zipまたは.ZIPであるときを除き、ディレクトリが作成されます。その場合は、アーカイブ・ファイルが作成されます。アーカイブ・ファイルがすでに存在する場合、exportMetadata操作によってファイルが上書きされます。

リモート引数がtrueの場合、引数はアーカイブを指定します。

この引数は、1つのサーバーから別のサーバーにメタデータを転送するときに一時ファイル・システムとして使用できます。

docs

オプションです。完全修飾ドキュメントまたはドキュメント名パターン、あるいはその両方のカンマ区切りのリスト。パターンには、ワイルドカード文字「*」および「**」を含めることができます。

この引数は、デフォルトで/**に設定されます。この設定では、リポジトリ内のすべてのメタデータがエクスポートされます。

アスタリスク(*)は、現在のネームスペースの中のすべてのドキュメントを表します。2つのアスタリスク(**)は、現在のネームスペースの中のすべてのドキュメントを表し、サブネームスペースのすべてのドキュメントも再帰的に含めます。

たとえば、/oracle/*には/oracle/の下のすべてのドキュメントが含まれますが、/oracle/mds/の下のドキュメントは含まれません。

/oracle/**には/oracle/の下のすべてのドキュメントおよび/oracle/mds/の下のすべてのドキュメント、およびネームスペース・チェーン内のその他のドキュメントが含まれます。

restrictCustTo

オプションです。有効な値は、パーセント(%)またはカスタマイズ・レイヤー名のカンマ区切りのリストです。後者は、指定したカスタマイズ・レイヤーに一致するカスタマイズ・ドキュメントのみをエクスポートするように、エクスポート操作を制限するために使用されます。各カスタマイズ・レイヤー名には、オプションのカスタマイズ・レイヤー値と値のパターン(カンマ区切り)を大カッコで囲んで含めることができます。

この引数で使用できるパターンの詳細は、「共通名のパターン形式」を参照してください。

次に例を示します。

restrictCustTo="user[scott]"
restrictCustTo="site[site1],user[scott]"
restrictCustTo="site[site1, %_2],user[scott, m%]"

この引数を指定しない場合、adf-config.xmlのcust-config要素で宣言されているカスタマイズ・クラスのみがエクスポートされます。adf-config.xmlでcust-config要素が宣言されていない場合、すべてのカスタマイズ・クラスがエクスポートされます。

この引数の値としてパーセント(%)を指定すると、adf-config.xmlのcust-config要素で宣言されているかどうかに関係なく、すべてのカスタマイズがエクスポートされます。

すべてのカスタマイズまたは宣言されたカスタマイズのサブセットをエクスポートするには、このオプションを使用します。このオプションを使用して、adf-config.xmlのcust-config要素で宣言されていないカスタマイズ・クラスのカスタマイズをエクスポートすることもできます。

excludeAllCust引数も指定すると、この引数は無視されます。

excludeCustFor

オプションです。指定したカスタマイズ・レイヤーに一致するカスタマイズ・ドキュメントをエクスポートから除外するように、エクスポート操作を制限するために使用するカスタマイズ・レイヤー名のカンマ区切りのリスト。

excludeAllCust引数も指定すると、この引数は無視されます。

excludeAllCust

オプションです。すべてのカスタマイズ・ドキュメントをエクスポートするかどうかを指定するブール値(trueまたはfalse)。この引数のデフォルトはfalseです。指定されている場合、この引数はrestrictCustToおよびexcludeCustFor引数をオーバーライドします。

excludeBaseDocs

オプションです。ベース・ドキュメントをエクスポートするかどうかを指定するブール値(trueまたはfalse)。この引数のデフォルトはfalseです。

excludeExtendedMetadata

オプションです。拡張メタデータ・ドキュメントをエクスポートするかどうかを指定するブール値(trueまたはfalse)。この引数のデフォルトはfalseです。

excludeSeededDocs

オプションです。すべてのドキュメントをエクスポートするか、非シード・ドキュメントのみをエクスポートするかを指定するブール値(trueまたはfalse)。シード・ドキュメントとは、MARでパッケージ化されているドキュメントです。

シード・ドキュメントを除外するには、trueを指定します。

デフォルトはfalseです。

fromLabel

オプションです。このラベルに関連付けられているソース・パーティションからドキュメントを転送します。

toLabel

オプションです。ソース・パーティションからfromLabelとtoLabelの間にデータを転送するために、fromLabelと連携して動作します。

applicationVersion

オプションです。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。

remote

オプションです。アーカイブ・ファイルを、アプリケーションがデプロイされている場所に書き込むか(false)、コマンドが実行されているシステムに書き込むか(true)を指定するブール値(trueまたはfalse)。

デフォルトはfalseです。

tenantName

この操作で使用するテナントを識別する一意の名前。この引数は、マルチテナント・アプリケーションには必要ですが、非マルチテナント・アプリケーションには適用されません。非マルチテナント・アプリケーションの場合、指定した値は無視されます。

ノート:

WebLogic Server Multitenantテナント名は、WebLogic Server 12.2.1.4.0で非推奨になっており、次のリリースで削除されます。

次の例では、サーバーserver1にデプロイされたアプリケーションmdsappからすべてのメタデータ・ファイルをエクスポートします。

wls:/weblogic/serverConfig> exportMetadata(application='mdsapp', 
               server='server1',toLocation='/tmp/myrepos',docs='/**')
Location changed to domainRuntime tree. This is a read-only tree with DomainMBean as the root.
For more help, use help(domainRuntime)
Executing operation: exportMetadata.
"exportMetadata" operation completed. Summary of "exportMetadata" operation is:
List of documents successfully transferred:
/mypackage/write.xml
/mypackage/write1.xml
/sample1.jspx

次の例では、ベース・ドキュメントを除く、レイヤーuserのカスタマイズ・ドキュメントのみをラベルlabel1からラベルlabel2にエクスポートします。

wls:/weblogic/serverConfig> exportMetadata(application='mdsapp',
                       server='server1',toLocation='/tmp/myrepos',
                       restrictCustTo='user',
                       excludeBaseDocs='true',
                       fromLabel='label1',
                       toLabel='label2',
                       applicationVersion='11.1.1')
List of documents successfully transferred:
/mypackage/mdssys/cust/user/user1/write1.xml.xml
/mypackage/mdssys/cust/user/user2/write2.xml.xml
2 documents successfully transferred.

importMetadata

このコマンドは、アプリケーションのメタデータをインポートするために使用します。

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・メタデータ

WLSTでの使用: オンライン

説明

アプリケーション・メタデータをインポートします。exportMetadataコマンドおよびこのコマンドを使用して、アプリケーション・メタデータを、あるサーバー位置(たとえばテスト・システム)から別のサーバー位置(たとえば本番・システム)に転送します。

importMetadataコマンドをNFS共有において使用している場合、NFSマウント・オプションによってはファイル・システム上に書き込まれたファイルの出現までに待ち時間がある可能性があることに注意してください。http://man7.org/linux/man-pages/man5/nfs.5.htmlを参照してください。

構文

importMetadata(application, server, fromLocation  [, docs]
 [, restrictCustTo] [, excludeAllCust] [, excludeBaseDocs]
 [, excludeExtendedMetadata] [, excludeUnmodifiedDocs] 
  [, cancelOnException] [, applicationVersion] [, remote] [, tenantName])
引数 定義

application

メタデータをインポートするアプリケーションの名前。

server

このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。

fromLocation

転送するドキュメントの選択元となるソース・ディレクトリまたはアーカイブ・ファイル。ドキュメントがディレクトリ内にある場合、このディレクトリは、ローカル・ディレクトリまたはネットワーク・ディレクトリ、あるいはアプリケーションが物理的にデプロイされているファイルである必要があります。ドキュメントがアーカイブ内にある場合、ローカル・ディレクトリ内かネットワーク・ディレクトリ内、アプリケーションが物理的にデプロイされているファイル内、またはコマンドを実行しているシステム上にあるアーカイブを指定できます。

リモート引数がtrueの場合、引数はアーカイブを指定します。

この引数は、1つのサーバーから別のサーバーにメタデータを転送するときに一時ファイル・システム場所として使用できます。

docs

オプションです。完全修飾ドキュメントまたはドキュメント名パターン、あるいはその両方のカンマ区切りのリスト。パターンには、ワイルドカード文字「*」および「**」を含めることができます。

この引数はデフォルトで「/**」に設定され、リポジトリ内のすべてのメタデータがインポートされます。

アスタリスク(*)は、現在のネームスペースの中のすべてのドキュメントを表します。2つのアスタリスク(**)は、現在のネームスペースの中のすべてのドキュメントを表し、サブネームスペースのすべてのドキュメントも再帰的に含めます。

たとえば、/oracle/*には/oracle/の下のすべてのドキュメントが含まれますが、/oracle/mds/の下のドキュメントは含まれません。

/oracle/**には/oracle/の下のすべてのドキュメントおよび/oracle/mds/の下のすべてのドキュメント、およびネームスペース・チェーン内のその他のドキュメントが含まれます。

restrictCustTo

オプションです。有効な値は、パーセント(%)またはカスタマイズ・レイヤー名のカンマ区切りのリストです。後者は、adf-config.xmlのcust-config要素で宣言されていないカスタマイズ・クラスを含めて、指定したカスタマイズ・レイヤーに一致するカスタマイズ・ドキュメントのみをインポートするように、インポート操作を制限するために使用されます。各カスタマイズ・レイヤー名には、オプションのカスタマイズ・レイヤー値と値のパターン(カンマ区切り)を大カッコで囲んで含めることができます。

この引数で使用できるパターンの詳細は、「共通名のパターン形式」を参照してください。

次に例を示します。

restrictCustTo="user[scott]"
restrictCustTo="site[site1],user[scott]"
restrictCustTo="site[site1, %_2],user[scott, m%]"

この引数を指定しない場合、adf-config.xmlのcust-config要素で宣言されているカスタマイズ・クラスのみがインポートされます。adf-config.xmlでcust-config要素が宣言されていない場合、すべてのカスタマイズ・クラスがインポートされます。

この引数の値としてパーセント(%)を指定すると、adf-config.xmlのcust-config要素で宣言されているかどうかに関係なく、すべてのカスタマイズがインポートされます。

すべてのカスタマイズまたは宣言されたカスタマイズのサブセットをインポートするには、このオプションを使用します。このオプションを使用して、adf-config.xmlのcust-config要素で宣言されていないカスタマイズ・クラスのカスタマイズをエクスポートすることもできます。

excludeAllCust引数も指定すると、この引数は無視されます。

excludeAllCust

オプションです。すべてのカスタマイズ・ドキュメントをインポートするかどうかを指定するブール値(trueまたはfalse)。この引数のデフォルトはfalseです。指定されている場合、この引数はrestrictCustTo引数をオーバーライドします。

excludeBaseDocs

オプションです。ベース・ドキュメントをインポートするかどうかを指定するブール値(trueまたはfalse)。この引数のデフォルトはfalseです。

excludeExtendedMetadata

オプションです。拡張メタデータ・ドキュメントをインポートするかどうかを指定するブール値(trueまたはfalse)。この引数のデフォルトはfalseです。

excludeUnmodifiedDocs

オプションです。変更されたドキュメントのみをインポートするかどうかを指定するブール値(trueまたはfalse)。

trueを指定すると、変更されたドキュメントのみがインポートされます。

デフォルトはfalseです。

cancelOnException

オプションです。例外が発生した場合インポート操作を中止するかどうかを指定するブール値(trueまたはfalse)。

デフォルトは、trueです。

applicationVersion

オプションです。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。

remote

オプションです。アーカイブ・ファイルが、アプリケーションがデプロイされている場所にあるか(false)、コマンドが実行されているシステム上にあるか(true)を指定するブール値(trueまたはfalse)。

デフォルトはfalseです。

tenantName

この操作で使用するテナントを識別する一意の名前。この引数は、マルチテナント・アプリケーションには必要ですが、非マルチテナント・アプリケーションには適用されません。非マルチテナント・アプリケーションの場合、指定した値は無視されます。

ノート:

WebLogic Server Multitenantテナント名は、WebLogic Server 12.2.1.4.0で非推奨になっており、次のリリースで削除されます。

次の例では、サーバーserver1にデプロイされたアプリケーションmdsappに/tmp/myreposで使用可能なすべてのメタデータをインポートします。

wls:/weblogic/serverConfig> importMetadata(application='mdsapp', server='server1',
                             fromLocation='/tmp/myrepos',docs="/**")
Executing operation: importMetadata.
"importMetadata" operation completed. Summary of "importMetadata" operation is:
List of documents successfully transferred:
/app1/jobs.xml
/app1/mo.xml
2 documents successfully transferred.

purgeMetadata

このコマンドは、メタデータをパージするために使用します。

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・メタデータ

WLSTでの使用: オンライン

説明

アプリケーションのリポジトリから、ラベルのないドキュメントの古い(ヒント以外の)バージョンをパージします。存続期間(olderThan引数)に基づいて、ラベルのない期限切れのドキュメントはすべて消去されます。このコマンドは、バージョニングをサポートするリポジトリ(つまり、データベース・ベースのリポジトリ)にのみ適用できます。

構文

purgeMetadata(application, server, olderThan [, applicationVersion])
引数 定義

application

パージ 操作が実行されるリポジトリでのパーティションを識別するために使用されるアプリケーションの名前。

server

このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。

olderThan

この値(秒単位)よりも古いドキュメント・バージョンがパージされます。最大値は2147483647秒です。

applicationVersion

オプションです。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。

次の例では、バージョンが10秒より古い場合、サーバーserver1にデプロイされたアプリケーションmdsappのドキュメント・バージョン履歴を消去します。

wls:/weblogic/serverConfig> purgeMetadata('mdsapp', 'server1', 10)
Executing operation: purgeMetadata.
Metadata purged: Total number of versions: 10.
Number of versions purged: 0.

サンドボックス・メタデータ管理コマンド

WLSTサンドボックス・メタデータ管理コマンドでは、サンドボックス内のメタデータを管理できます。サンドボックスとは、本番システムに移動する前に変更をテストするための一時的な場所です。サンドボックスは、適用されるまでほとんどのユーザーからは見えません。

次の項のコマンドを使用して、サンドボックス内のメタデータを管理します。

WLSTでの使用に応じて、コマンドは次のいずれかになります:

  • オンライン - 実行中のサーバーに接続されているときにのみ、そのコマンドを使用できることを示します。

  • オフライン - 実行中のサーバーに接続されていないときにのみ、そのコマンドを使用できることを示します。

  • オンラインまたはオフライン - どちらの場合にもそのコマンドを使用できることを示します。

destroyMDSSandbox

このコマンドは、MDSサンドボックスを破棄するために使用します。

コマンド・カテゴリ: サンドボックス・メタデータ管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

サンドボックスおよびその内容を破棄します。

データベース・ベースのMDSリポジトリでのみ、このコマンドを使用できます。

構文

destroyMDSSandbox(application, server, sandboxName [, applicationVersion])
引数 定義

application

アプリケーションの名前。

server

このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。

sandboxName

破棄するサンドボックスの名前。

applicationVersion

オプションです。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。

次の例では、アプリケーションmyappのMDSリポジトリからサンドボックスsandbox1を破棄します。

wls:/weblogic/serverConfig>destroyMDSSandbox('myapp', 'server1',
                    'sandbox1')
Executing operation: destroyMDSSandbox.
 
Sandbox "sandbox1" successfully destroyed. 

exportSandboxMetadata

このコマンドは、サンドボックスからメタデータをエクスポートするために使用します。

コマンド・カテゴリ: サンドボックス・メタデータ管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

テスト・システム上のサンドボックスからメタデータに対する変更をエクスポートします。

データベース・ベースのMDSリポジトリでのみ、このコマンドを使用できます。

構文

exportSandboxMetadata(application, server, toArchive, sandboxName 
          [, restrictCustTo] [, applicationVersion] [, remote] [, tenantName])
引数 定義

application

メタデータのエクスポート元となるアプリケーションの名前。

server

このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。

toArchive

サンドボックス・コンテンツの転送先となるターゲット・アーカイブ・ファイル(.jar、.JAR、.zipまたは.ZIP)。アプリケーションが物理的にデプロイされるローカルまたはネットワーク・ディレクトリにあるアーカイブを指定できます。-remote引数を指定すると、コマンドが実行されているシステム上のアーカイブを指定できます。

sandboxName

エクスポートするサンドボックスの名前。

restrictCustTo

オプションです。有効な値は、パーセント(%)またはカスタマイズ・レイヤー名のカンマ区切りのリストです。後者は、指定したカスタマイズ・レイヤーに一致するカスタマイズ・ドキュメントのみをエクスポートするように、エクスポート操作を制限するために使用されます。各カスタマイズ・レイヤー名には、オプションのカスタマイズ・レイヤー値と値のパターン(カンマ区切り)を大カッコで囲んで含めることができます。

この引数で使用できるパターンの詳細は、「共通名のパターン形式」を参照してください。

次に例を示します。

restrictCustTo="user[scott]"
restrictCustTo="site[site1],user[scott]"
restrictCustTo="site[site1, %_2],user[scott, m%]"

この引数を指定しない場合、またはこの引数の値としてパーセント(%)を指定した場合は、adf-config.xmlのcust-config要素で宣言されているかどうかに関係なく、すべてのカスタマイズがエクスポートされます。

すべてのカスタマイズまたは宣言されたカスタマイズのサブセットをエクスポートするには、このオプションを使用します。このオプションを使用して、adf-config.xmlのcust-config要素で宣言されていないカスタマイズ・クラスのカスタマイズをエクスポートすることもできます。

applicationVersion

オプションです。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。

remote

オプションです。アーカイブ・ファイルを、アプリケーションがデプロイされている場所に書き込むか(false)、コマンドが実行されているシステムに書き込むか(true)を指定するブール値(trueまたはfalse)。

デフォルトはfalseです。

tenantName

この操作で使用するテナントを識別する一意の名前。この引数は、マルチテナント・アプリケーションには必要ですが、非マルチテナント・アプリケーションには適用されません。非マルチテナント・アプリケーションの場合、指定した値は無視されます。

ノート:

WebLogic Server Multitenantテナント名は、WebLogic Server 12.2.1.4.0で非推奨になっており、次のリリースで削除されます。

次の例では、アプリケーションmyappのMDSリポジトリから/tmp/sandbox1.jarにサンドボックスsandbox1をエクスポートします。

wls:/weblogic/serverConfig>exportSandboxMetadata('myapp', 'server1',
                    '/tmp/sandbox1.jar', 'sandbox1')

importSandboxMetadata

このコマンドは、サンドボックスにメタデータをインポートするために使用します。

コマンド・カテゴリ: サンドボックス・メタデータ管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

サンドボックス・アーカイブのコンテンツを、指定されたアプリケーションのMDSリポジトリ・パーティション内の別のサンドボックスにインポートします。また、特定のアプリケーションのMDSリポジトリ・パーティション内のサンドボックスにある特定のアーカイブのコンテンツを更新することもできます。adf-config.xmlのcust-config要素で宣言されているかどうかに関係なく、すべてのカスタマイズがインポートされます。

データベース・ベースのMDSリポジトリでのみ、このコマンドを使用できます。

構文

importSandboxMetadata(application, server, fromArchive  [, forceSBCreation]
               [, useExistingSandbox] [, sandboxName] [, applicationVersion]
               [, remote] [, tenantName])
引数 定義

application

メタデータをインポートするアプリケーションの名前。

server

このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。

fromArchive

転送するドキュメントの選択元となるソース・アーカイブ・ファイル。アプリケーションが物理的にデプロイされるローカルまたはネットワーク・ディレクトリにあるアーカイブを指定できます。-remote引数を指定した場合、コマンドが実行されているシステムにあるアーカイブを指定できます。

forceSBCreation

オプションです。操作によって同じ名前の既存のサンドボックスを上書きするかどうかを指定するブール値(trueまたはfalse)。引数がtrueに設定された場合、fromArchive引数で、アプリケーションのパーティションにすでに存在しているものと同じ名前のサンドボックスが指定されると、元のサンドボックスは削除され、新しいサンドボックスが作成されます。引数がfalseに設定された場合、同じ名前のサンドボックスが存在していると、例外がスローされます。useExistingSandboxがtrueでsandboxNameが空でない場合、この引数は無視されます。

デフォルトは、falseです。

useExistingSandbox

オプションです。trueに設定されると、アーカイブのコンテンツが、sandboxName引数で指定されたサンドボックスにインポートされます。sandboxNameに対して何も値が指定されていない場合、この引数は無視されます。

デフォルトは、falseです。

sandboxName

オプションです。更新するサンドボックスの名前。useExistingSandboxfalseの場合、この引数は無視されます。

applicationVersion

オプションです。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。

remote

オプションです。アーカイブ・ファイルが、アプリケーションがデプロイされている場所にあるか(false)、コマンドが実行されているシステム上にあるか(true)を指定するブール値(trueまたはfalse)。

デフォルトは、falseです。

tenantName

この操作で使用するテナントを識別する一意の名前。この引数は、マルチテナント・アプリケーションには必要ですが、非マルチテナント・アプリケーションには適用されません。非マルチテナント・アプリケーションの場合、指定した値は無視されます。

ノート:

WebLogic Server Multitenantテナント名は、WebLogic Server 12.2.1.4.0で非推奨になっており、次のリリースで削除されます。

次の例では、sandbox1.jarのコンテンツをインポートし、アプリケーションmyappのMDSリポジトリ・パーティションにサンドボックスを作成します。

wls:/weblogic/serverConfig> importSandboxMetadata(application='myapp', 'server1'', 
                             '/tmp/sandbox1.jar')

次の例では、アプリケーションmyappのMDSリポジトリ・パーティションの既存のサンドボックスsandbox1をsandbox1.jarの内容で更新します。

wls:/weblogic/serverConfig>importSandboxMetadata('myapp', 'server1', '/tmp/sandbox1.jar', useExistingSandbox='true', sandboxName='sandbox1')

listMDSSandboxes

このコマンドは、サンドボックスをリストします。

コマンド・カテゴリ: サンドボックス・メタデータ管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

指定した基準に一致するサンドボックスをリストします。

データベース・ベースのMDSリポジトリでのみ、このコマンドを使用できます。

構文

listMDSSandboxes(application, server [, sbNamePattern] [, applicationVersion])
引数 定義

application

サンドボックスがリストされるアプリケーションの名前。

server

このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。

sbNamePattern

オプションです。1つ以上のサンドボックスの名前が一致するパターン。この引数を指定しない場合、アプリケーションのメタデータ・リポジトリ・パーティションに関連付けられているすべてのサンドボックスがリストされます。

この引数で使用できるパターンの詳細は、「共通名のパターン形式」を参照してください。

applicationVersion

オプションです。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。

次の例では、文字FlexFieldで始まる、アプリケーションmyappのすべてのサンドボックスをリストします。

wls:/weblogic/serverConfig>listMDSSandboxes('myapp', 'server1',
                    'FlexField%')
Executing operation: listMDSSandboxes.
 
Following Sandboxes match the selection criteria:
FlexfieldAutoSandbox_1347601004722                    
FlexfieldAutoSandbox_1347653193237                    
FlexfieldAutoSandbox_1347691996491          

アプリケーション・ラベル管理コマンド

WLSTアプリケーション・ラベル管理コマンドでは、アプリケーションのラベルを作成、削除および管理できます。

次の項のコマンドを使用して、アプリケーションのラベルを管理します。

WLSTでの使用に応じて、コマンドは次のいずれかになります:

  • オンライン - 実行中のサーバーに接続されているときにのみ、そのコマンドを使用できることを示します。

  • オフライン - 実行中のサーバーに接続されていないときにのみ、そのコマンドを使用できることを示します。

  • オンラインまたはオフライン - どちらの場合にもそのコマンドを使用できることを示します。

createMetadataLabel

このコマンドは、メタデータ・ラベルを作成するために使用します。

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・ラベル管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

アプリケーションのリポジトリ・パーティションにドキュメントのための新しいラベルを作成します。このコマンドは、バージョニングをサポートするリポジトリにのみ適用されます。

構文

createMetadataLabel(application, server, name [, applicationVersion] [, tenantName])
引数 定義

application

このアプリケーションに対して構成したパーティション内にラベルが作成されるアプリケーションの名前。

server

このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。アプリケーションがクラスタ内の複数の管理対象サーバーにデプロイされている場合、いずれのサーバー名も使用できます。複数のサーバー名を指定することはできません。

name

リポジトリ・パーティション内に作成するラベルの名前。

applicationVersion

オプションです。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。

tenantName

この操作で使用するテナントを識別する一意の名前。この引数は、マルチテナント・アプリケーションには必要ですが、非マルチテナント・アプリケーションには適用されません。非マルチテナント・アプリケーションの場合、指定した値は無視されます。

ノート:

WebLogic Server Multitenantテナント名は、WebLogic Server 12.2.1.4.0で非推奨になっており、次のリリースで削除されます。

次の例では、サーバーserver1にデプロイされたアプリケーションmdsappのラベルlabel1を作成します。

wls:/weblogic/serverConfig> createMetadataLabel('mdsapp','server1','label1')
Executing operation: createMetadataLabel.
Created metadata label "label1".

deleteMetadataLabel

このコマンドは、リポジトリ・パーティションからメタデータ・ラベルを削除するために使用します。

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・ラベル管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

アプリケーションのリポジトリ・パーティションからドキュメントのラベルを削除します。このコマンドは、バージョニングをサポートするリポジトリにのみ適用されます。

構文

deleteMetadataLabel(application, server, name [, applicationVersion] [, tenantName])
引数 定義

application

ラベルを削除するパーティションが関連付けられるアプリケーションの名前。

server

このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。アプリケーションがクラスタ内の複数の管理対象サーバーにデプロイされている場合、いずれのサーバー名も使用できます。複数のサーバー名を指定することはできません。

name

リポジトリ・パーティションに削除するラベルの名前。

applicationVersion

オプションです。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。

tenantName

この操作で使用するテナントを識別する一意の名前。この引数は、マルチテナント・アプリケーションには必要ですが、非マルチテナント・アプリケーションには適用されません。非マルチテナント・アプリケーションの場合、指定した値は無視されます。

ノート:

WebLogic Server Multitenantテナント名は、WebLogic Server 12.2.1.4.0で非推奨になっており、次のリリースで削除されます。

次の例では、サーバーserver1にデプロイされたアプリケーションmdsappからメタデータ・ラベルlabel1を削除します。

wls:/weblogic/serverConfig> deleteMetadataLabel('mdsapp','server1','label1')
Executing operation: deleteMetadataLabel.
Deleted metadata label "label1".

listMetadataLabels

このコマンドは、リポジトリ・パーティションのメタデータ・ラベルをリストします。

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・ラベル管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

アプリケーションのリポジトリ・パーティションにあるメタデータ・ラベルを示します。このコマンドは、バージョニングをサポートするリポジトリにのみ適用されます。

構文

listMetadataLabels(application, server [, applicationVersion] [, tenantName])
引数 定義

application

リポジトリ・パーティション内のすべてのラベルを一覧表示する対象のアプリケーションの名前。

server

このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。アプリケーションがクラスタ内の複数の管理対象サーバーにデプロイされている場合、どのサーバーでも使用できます。複数のサーバー名を指定することはできません。

applicationVersion

オプションです。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。

tenantName

この操作で使用するテナントを識別する一意の名前。この引数は、マルチテナント・アプリケーションには必要ですが、非マルチテナント・アプリケーションには適用されません。非マルチテナント・アプリケーションの場合、指定した値は無視されます。

ノート:

WebLogic Server Multitenantテナント名は、WebLogic Server 12.2.1.4.0で非推奨になっており、次のリリースで削除されます。

次の例では、サーバーserver1にデプロイされたアプリケーションmdsappで使用可能なメタデータ・ラベルをリストします。

wls:/weblogic/serverConfig> listMetadataLabels('mdsapp', 'server1')
Executing operation: listMetadataLabels.
Database Repository partition contains the following labels:
label2
label3

promoteMetadataLabel

このコマンドは、ラベルに関連付けられたメタデータをヒントに昇格させるために使用します。

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・ラベル管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

リポジトリにある先頭のバージョンにラベルに関連付けられるドキュメントを昇格します。このコマンドは、ロールバック機能の実現に役立ちます。このコマンドは、バージョニングをサポートするリポジトリにのみ適用されます。

構文

promoteMetadataLabel(application, server, name [, applicationVersion] [, tenantName])
引数 定義

application

メタデータを先頭に昇格させるリポジトリが関連するアプリケーションの名前。

server

このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。アプリケーションがクラスタ内の複数の管理対象サーバーにデプロイされている場合、いずれのサーバー名も使用できます。複数のサーバー名を指定することはできません。

name

リポジトリ・パーティションに昇格するラベルの名前。

applicationVersion

オプションです。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。

tenantName

この操作で使用するテナントを識別する一意の名前。この引数は、マルチテナント・アプリケーションには必要ですが、非マルチテナント・アプリケーションには適用されません。非マルチテナント・アプリケーションの場合、指定した値は無視されます。

ノート:

WebLogic Server Multitenantテナント名は、WebLogic Server 12.2.1.4.0で非推奨になっており、次のリリースで削除されます。

次の例では、サーバーserver1にデプロイされたアプリケーションmdsapp内のメタデータ・ラベルlabel1をヒントに昇格させます。

wls:/weblogic/serverConfig> promoteMetadataLabel('mdsapp', 'server1','label1')
Executing operation: promoteMetadataLabel.
Promoted metadata label "label1" to tip.

purgeMetadataLabels

このコマンドは、指定した条件に一致するラベルを削除します。

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・ラベル管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

指定されたパターンまたは経過期間に一致するメタデータ・ラベルをパージまたは一覧表示しますが、ラベルの一部であったメタデータ・ドキュメントは削除しません。purgeMetadataコマンドを実行することで、ドキュメントを削除できます。

構文

purgeMetadataLabels(repository, partition [, namePattern] [, olderThanInMin] 
 [, infoOnly] [, tenantName])
引数 定義

repository

メタデータ・ラベルがパージまたはリストされるパーティションを含むMDSリポジトリの名前。

partition

メタデータ・ラベルがパージまたはリストされるパーティションの名前。

namePattern

オプションです。ラベルの名前に一致するパターン。この引数を指定しない場合、パーティション内のすべてのラベルが消去されます。

この引数で使用できるパターンの詳細は、「共通名のパターン形式」を参照してください。

olderThanInMin

オプションです。ラベルの経過期間(分単位)。デフォルトは525600 (1年)です。

infoOnly

オプションです。有効な値はtrueまたはfalseです。trueに設定した場合、ラベルは消去されませんが、指定したパターンと一致するラベルがリストされます。

デフォルトは、falseです。

tenantName

この操作で使用するテナントを識別する一意の名前。この引数は、マルチテナント・アプリケーションには必要ですが、非マルチテナント・アプリケーションには適用されません。非マルチテナント・アプリケーションの場合、指定した値は無視されます。

ノート:

WebLogic Server Multitenantテナント名は、WebLogic Server 12.2.1.4.0で非推奨になっており、次のリリースで削除されます。

次の例では、指定されたnamePatternに一致するラベルを一覧表示しますが、それらのラベルは削除しません。

wls:/weblogic/serverConfig> purgeMetadataLabels(repository='mds-myRepos',
           partition='partition1', namePattern='mylabel*', infoOnly='true' )

次の例では、指定されたnamePatternに一致し、かつ1年以上経過したラベルをパージします。

wls:/weblogic/serverConfig> purgeMetadataLabels(repository='mds-myRepos',
                    partition='partition1', namePattern='mylabel*')

次の例では、指定されたnamePatternに一致し、かつ30分以上経過したラベルを削除します。

wls:/weblogic/serverConfig> purgeMetadataLabels(repository='mds-myRepos',
                   partition='partition1', 
                  namePattern='mylabel*', olderThanInMin='30')

アプリケーション・デプロイメント管理コマンド

WLST MDSアプリケーション・デプロイメント管理コマンドでは、MARファイルをインポートできます。

次の項のコマンドを使用して、デプロイメントを管理します。

WLSTでの使用に応じて、コマンドは次のいずれかになります:

  • オンライン - 実行中のサーバーに接続されているときにのみ、そのコマンドを使用できることを示します。

  • オフライン - 実行中のサーバーに接続されていないときにのみ、そのコマンドを使用できることを示します。

  • オンラインまたはオフライン - どちらの場合にもそのコマンドを使用できることを示します。

getMDSArchiveConfig

このコマンドは、MDSArchiveConfigオブジェクトを戻すために使用します。

コマンド・カテゴリ: アプリケーション管理デプロイメント

WLSTでの使用: オフライン

説明

指定されたアーカイブのMDSArchiveConfigオブジェクトにハンドルを返します。返されるMDSArchiveConfigオブジェクトのメソッドは、アーカイブにアプリケーションおよび共有リポジトリ構成を変更するために使用できます。

MDSArchiveConfigオブジェクトでは、次のメソッドが提供されます。

  • setAppMetadataRepository - このメソッドは、アプリケーション・メタデータ・リポジトリの接続詳細を設定します。

    アーカイブの既存のadf-config.xmlファイルにアプリケーションのメタデータ・リポジトリの構成が含まれていない場合、ターゲット・リポジトリを定義するために必要なすべての引数を指定する必要があります。データベース・ベースのリポジトリを定義するには、リポジトリ、パーティション、タイプおよびjndi引数を提供します。ファイル・ベースのリポジトリの場合、jndiのかわりにパス引数を提供します。

    adf-config.xmlファイルには、アプリケーションのメタデータ・リポジトリの一部の構成がすでに存在する場合、変更する引数のサブセットのみ提供できます。この場合すべての引数を提供する必要はありません。ただし、ストア・タイプを変更する場合、対応するjndiまたはパス引数が必要です。

  • setAppSharedMetadataRepository - このメソッドは、指定したネームスペースにマップするアプリケーション・アーカイブに共有リポジトリの接続詳細を設定します。

    アーカイブの既存のadf-config.xmlファイルに、指定されたネームスペースにマップされる共有メタデータ・リポジトリの構成が含まれていない場合、必要なすべての引数(この場合は、リポジトリ、パーティション、タイプおよびjndiまたはパス)を指定する必要があります。データベース・ベースのリポジトリの場合、jndi引数を提供します。ファイル・ベースのリポジトリの場合、パースは必須の引数です。

    指定したネームスペースにマップされる共有メタデータ・リポジトリの構成がすでにadf-config.xmlファイルに含まれており、特定の引数を変更する場合、それらの引数のサブセットだけを提供できます(それ以外はすべて不要)。

  • save - toLocation引数を指定する場合、変更はターゲット・アーカイブ・ファイルに格納され、元のファイルは変更されないままです。これを指定しない場合、変更は元のファイル自体に保存されます。

構文

archiveConfigObject = getMDSArchiveConfig(fromLocation)
引数 定義

fromLocation

完全パスを含むearファイルの名前。

setAppMetadataRepositoryの構文は次のようになります。

archiveConfigObject.setAppMetadataRepository([repository] [, partition] 
          [, type] [, jndi] [, path])
引数 定義

repository

オプションです。アプリケーションのリポジトリの名前。

partition

オプションです。アプリケーションのメタデータ用のパーティションの名前。

type

オプションです。リポジトリへの接続のタイプ、ファイルまたはデータベース。有効な値は「File」または「DB」です(大文字と小文字は区別されません)。

jndi

オプションです。データベース接続のJNDI場所。タイプをDBに設定する場合、この引数は必須です。タイプをFileに設定すると、この引数は無視されます。

path

オプションです。メタデータ・ファイルのディレクトリ。タイプをFileに設定する場合、この引数は必須です。タイプをDBに設定すると、この引数は無視されます。

setAppSharedMetadataRepositoryの構文は次のようになります。

archiveConfigObject.setAppSharedMetadataRepository(namespace [, repository] 
          [, partition] [, type] [, jndi] [, path])
引数 定義

namespace

接続詳細を設定する場合、共有リポジトリを検索するために使用するネームスペース。

repository

オプションです。アプリケーションの共有リポジトリの名前。

partition

オプションです。アプリケーションの共有メタデータのパーティションの名前。

type

オプションです。リポジトリへの接続のタイプ、ファイルまたはデータベース。有効な値は「File」または「DB」です(大文字と小文字は区別されません)。

jndi

オプションです。データベース接続のJNDI場所。タイプをDBに設定する場合、この引数は必須です。タイプをFileに設定すると、この引数は無視されます。

path

オプションです。ファイル・メタデータ・ストアの場所。タイプをFileに設定する場合、この引数は必須です。タイプをDBに設定すると、この引数は無視されます。

保存するための構文は次のとおりです:

archiveConfigObject.save([toLocation])
引数 定義

toLocation

オプションです。変更の保存先の絶対パスを含むファイル名。このオプションを提供しない場合、変更はこの構成オブジェクトで表されるアーカイブに書き込まれます。

次の例では、アーカイブのadf-config.xmlファイルには定義されたアプリケーションおよび共有メタデータ・リポジトリがない場合、詳細な接続情報を提供する必要があります。

wls:/offline> archive = getMDSArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')

wls:/offline> archive.setAppMetadataRepository(repository='AppRepos1',
        partition='partition1', type='DB', jndi='mds-jndi1') 

wls:/offline> archive.setAppSharedMetadataRepository(namespace='/a',
        repository='SharedRepos1', partition='partition2', type='File',
        path='/temp/dir')
wls:/offline> archive.save() 

次の例では、アーカイブのadf-config.xmlファイルには定義されたアプリケーションおよび共有メタデータ・リポジトリがすでにある場合、すべての引数は省略できます。変更する引数のみを設定できます。

wls:/offline> archive = getMDSArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wls:/offline> archive.setAppMetadataRepository(partition='MDS-partition2')
wls:/offline> archive.setAppSharedMetadataRepository(namespace='/a',
         repository='SharedRepos2') 
wls:/offline> archive.save(toLocation='/tmp/targetArchive.ear')

importMAR

このコマンドは、MARをインポートするために使用します。

コマンド・カテゴリ: アプリケーション管理デプロイメント

WLSTでの使用: オンライン

説明

アプリケーションのEARファイルとともにパッケージ化されるMARからメタデータをインポートします。MARがすでにパーティションにインポートされている場合、コマンドにより以前のバージョンが削除され、新しいバージョンがインポートされます。

構文

importMAR(application, server [, force] [, applicationVersion] )
引数 定義

application

メタデータをインポートするアプリケーションの名前。

server

このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。

force

オプションです。変更されたドキュメントおよびMARのみをインポートするかどうかを指定するブール値(trueまたはfalse)。

データベース・ベースのリポジトリでは、この引数をfalseに設定すると、変更されたMARの新しいドキュメントまたは変更されたドキュメントのみがインポートされます。コマンドにより、ドキュメントがインポートされる各MARのラベルが作成されます。ラベルの形式は次のとおりです:

postDeploy_application_name_MAR_name_MAR_checksum

ファイル・ベースのリポジトリでは、この引数をfalseに設定すると、変更されたMARのみがインポートされます。コマンドにより、個々のドキュメントが比較されることはなく、インポートされた各MARのリポジトリ内にファイルが作成されます。

デフォルトは、trueです。

applicationVersion

オプションです。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。

次の例では、MARからメタデータをアプリケーションmdsappにインポートします。

wls:/weblogic/serverConfig> importMAR('mdsapp','server1')
Executing operation: importMAR.
"importMAR" operation completed. Summary of "importMAR" operation is:
/app1/jobs.xml
/app1/mo.xml
2 documents successfully transferred.

マルチテナンシ管理コマンド

WLST MDSマルチテナンシ・コマンドでは、テナントの一覧表示、およびテナントのプロビジョニング解除が可能です。

次の項のコマンドを使用して、テナントを管理します。

WLSTでの使用に応じて、コマンドは次のいずれかになります:

  • オンライン - 実行中のサーバーに接続されているときにのみ、そのコマンドを使用できることを示します。

  • オフライン - 実行中のサーバーに接続されていないときにのみ、そのコマンドを使用できることを示します。

  • オンラインまたはオフライン - どちらの場合にもそのコマンドを使用できることを示します。

deprovisionTenant

このコマンドは、メタデータ・ストアからテナントをプロビジョニング解除するために使用します。

コマンド・カテゴリ: マルチテナンシ管理

WLSTでの使用: オンライン

ノート:

WebLogic Server MultitenantのdeprovisionTenantコマンドは、WebLogic Server 12.2.1.4.0で非推奨になっており、次のリリースで削除されます。

メタデータ・ストアからテナントをプロビジョニング解除します。テナントに関連付けられているすべてのメタデータがストアから削除されます

構文

deprovisionTenant(repository, partition, tenantName)
引数 定義

repository

テナントを含むリポジトリの名前。

partition

テナントを含むパーティションの名前。

tenantName

この操作で使用するテナントを識別する一意の名前。

次の例では、tenantNameがtenant1のテナントをプロビジョニング解除します。

wls:/weblogic/serverConfig> deprovisionTenant("mds-myrepos", "part1", "tenant1")
Executing operation: deprovisionTenant.
Tenant "tenant1" has been deprovisioned.

listTenants

このコマンドは、テナントをリストします。

コマンド・カテゴリ: マルチテナンシ管理

WLSTでの使用: オンライン

ノート:

WebLogic Server MultitenantのlistTenantsコマンドは、WebLogic Server 12.2.1.4.0で非推奨になっており、次のリリースで削除されます。

MDSリポジトリ・パーティション内のすべてのテナントを一覧表示します。

構文

listTenants(repository, partition)
引数 定義

repository

テナントを含むリポジトリの名前。

partition

テナントを含むパーティションの名前。

次の例では、指定されたリポジトリおよびパーティション内のすべてのテナントを一覧表示します。

wls:/weblogic/serverConfig> listTenants("mds-myrepos", "part1")
Executing operation: listTenants.
0  GLOBAL
1  tenant1
2  tenant2
3  tenant3