3 Autonomous Transaction Processing専用データベースへのオンプレミス・データベースの移行のトラブルシューティング
移行プロセスの一環として発生する可能性がある問題のトラブルシューティングについて学習します。
- スキーマのエクスポート時のメタデータ・エラー
expdpコマンドを使用してオンプレミス・データベースからスキーマをエクスポートする際に、メタデータ・エラーが表示される場合があります。 - Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースへの移行後のエラー
オンプレミス・データベースをOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースに移行した後に発生するエラーをトラブルシューティングします。
スキーマのエクスポート時のメタデータ・エラー
expdpコマンドを使用してオンプレミス・データベースからスキーマをエクスポートする際に、メタデータ・エラーが表示される場合があります。
この問題を修正するには、次のステップを実行します:
Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースへの移行後のエラー
オンプレミス・データベースをOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースに移行した後に発生するエラーをトラブルシューティングします。
スキーマの移行中のエラー
オンプレミス・データベースをOracle Fusion Middleware製品のAutonomous Databaseに移行すると、JRFスキーマの移行中に、ORA-00001: 一意制約(<スキーマ接頭辞>_WLS.SYS_C00522571)に反していますというエラーが表示される可能性があります。
このエラーは、次の表に対して表示されます:
-
CHECKPOINTDATA; -
EXECUTIONINSTANCEDATA; -
JOBINSTANCEDATA; -
JOBSTATUS; -
STEPEXECUTIONINSTANCEDATA; -
STEPSTATUS; -
WEBLOGIC_TIMERS; -
WL_SERVLET_SESSIONS; -
WLS_EVENTS; -
WLS_HVST;
そのため、スキーマを移行するには、SQL*Plusの次のコマンドを使用して、WebLogic Serverデータベース表からデータを切り捨てます:
delete from ACTIVE;
delete from CHECKPOINTDATA;
delete from EXECUTIONINSTANCEDATA;
delete from JOBINSTANCEDATA;
delete from JOBSTATUS;
delete from STEPEXECUTIONINSTANCEDATA;
delete from STEPSTATUS;
delete from WEBLOGIC_TIMERS;
delete from WL_SERVLET_SESSIONS;
delete from WLS_EVENTS;
delete from WLS_HVST;
Reports Builderの実行中のエラー
オンプレミス・データベースをAutonomous Databaseに移行すると、Oracle Reportsでは、エラー: REP-0004 テキスト: 警告 - レポートの実行中にユーザー・プリファレンス・ファイルを開けませんというエラーが表示されます。
この警告は、指定した場所にOracle Reports実行可能ファイルが見つからない場合に表示されます。この警告が表示されても、プロセスは続行します。
prefs.oraファイルを、Reports BuilderディレクトリのORACLE_HOME/tools/admin/からApplicationsディレクトリのHOMEにコピーします。
Reports Serverへのバインドに失敗
オンプレミス・データベースをAutonomous Databaseに移行すると、Oracle Reportsでは、REP-51002: Reports Server rep_serverへのバインドに失敗しましたというエラーが表示されます。
このエラーが表示された場合は、Oracle Reports 12cのすべてのReportsサーバーのネーミング・サービス検出メカニズムを有効にする必要があります。
ノート:
WLS_REPORTS管理対象サーバーとReportsサーバーが停止していることを確認します。-
rwnetwork.confファイルのバックアップを作成してから、rwnetwork.confファイルを編集します。$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/ReportsToolsComponent/<ReportsToolsInstance>/rwnetwork.conf(Tools)$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/ReportsServerComponent/<standalone repserver>/rwnetwork.conf(スタンドアロンReports Server)-
$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/WLS_REPORTS/applications/reports_12.2.1/configuration/rwnetwork.conf(インプロセスReports Server)
-
更新されたすべての
rwnetwork.confファイルのネーミング・サービス(COS)検出メカニズムを有効にします。次に例を示します:
#From <multicast channel="228.5.6.7" port="14021" timeout="1000"/> <!--namingService name="Cos" host="%NAMING_HOST%" port="%NAMING_PORT%"/--> #To <!--multicast channel="228.5.6.7" port="14021" timeout="1000"/--> <namingService name="Cos" host="<your host name>" port="<Port Number>"/> # Ensure that you specify the port number within the range reserved for the Reports server (14021 to 14030). - ネーミング・サービス・プロセスを起動します。
$DOMAIN_HOME/reports/bin/namingservice.sh <Port_Number> - WebLogicコンソールおよびスタンドアロンReports Serverから、
WLS_REPORTSコンポーネントを起動します:$DOMAIN_HOME/bin/startComponent.sh <standalone_repserver> - 次のコマンドを実行して、ネーミング・サービス(COS)検出メカニズムが正常に機能しているかどうかを確認します:
$DOMAIN_HOME/reports/bin/rwdiag.sh -findAllノート:
namingServiceは、高可用性設定のReports Server検出ではサポートされていません。Reportsサーバーを起動すると、
XML解析例外 :予測しない要素'namingService'ですというエラーが表示されます。このエラーは、rwnetwork.confファイルがnamingServiceで正しく構成されていない場合に表示されます。