第IV部 エンタープライズ・デプロイメントの共通の構成および管理手順
通常のエンタープライズ・デプロイメント用にOracleが推奨する、いくつかの標準的な構成および管理手順があります。エンタープライズ・デプロイメント用に推奨されるいくつかの手順には、エンタープライズ・デプロイメントへのパッチ適用、サーバー全体移行とサーバー自動移行の構成、スケール・アウトとスケール・イン操作の実行、問題のトラブルシューティングがあります。
このガイドのこの部には、次の章が含まれます:
- エンタープライズ・デプロイメントの共通の構成および管理タスク
構成タスクには、サイジング情報の確認やバックアップとリカバリの実行など、すべてのエンタープライズ・デプロイメントに共通するいくつかの手順が含まれます。エンタープライズ・デプロイメントへのパッチ適用およびコンポーネントのクロス・ワイヤリングは、その他の共通タスクです。 - エンタープライズ・デプロイメントでのサーバー全体の移行とサービスの移行の使用
Oracle WebLogic Serverの移行フレームワークでは、サーバー全体の移行とサービスの移行をサポートしています。次の各項では、Oracle Fusion Middlewareエンタープライズ・トポロジでのこれらの機能の使用方法について説明します。 - GrafanaとPrometheusによる集中管理型の監視
PrometheusとGrafanaを使用する場合は、コンソールへのデータの送信にKubernetes以外の製品を構成できます。このデータは、Kubernetesコンポーネントのデータに加えられます。 - ElasticsearchおよびKibanaを使用した集中管理型のログ・ファイル監視
ElasticsearchとKibanaを使用している場合は、集中管理型のElasticearch/Kibanaコンソールにログ・ファイルを送信するようFilebeatを構成できます。データ送信元のホストごとにFilebeatを構成します。 - エンタープライズ・デプロイメントのスケーリング手順
エンタープライズ・デプロイメントのスケーリング手順には、スケール・アウトとスケール・インが含まれます。スケール・アウト操作時に、管理対象サーバーを新規ノードに追加します。スケール・イン操作を実行することで、これらの管理対象サーバーを削除できます。 - エンタープライズ・デプロイメント用のシングル・サインオンの構成
Oracle Access Managerでシングル・サインオンを有効化するには、Oracle HTTP Server WebGateを構成する必要があります。 - 健全性チェック
この章で説明している健全性テストは、ガイドに詳述されている標準テストに付加するテストです。Oracle Access Management (OAM)およびOracle Identity Manager (OIM)の詳細な機能をテストするように設計されています。 - トラブルシューティング
Identity and Access Managementエンタープライズ・デプロイメントで発生する可能性がある一般的な問題をトラブルシューティングできます。一般的な問題のために用意されている解決策は、問題の迅速な解決に役立ちます。