5 スタンドアロンOracle HTTP Serverのアップグレード(以前の12cリリースから)

この章では、スタンドアロンOracle HTTP Serverを、以前のスタンドアロンOracle HTTP Server 12cリリースから最新の12cにアップグレードするプロセスについて説明します。

ノート:

この章の情報は、『Oracle Fusion Middlewareのアップグレードのプランニング』Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1.4.0)のアップグレードのプランニングに関する項にリストされている必須のアップグレード前タスクについて理解して実行していることを前提としています。

この章の構成は、次のとおりです。

スタンドアロンOracle HTTP Serverのアップグレード・プロセス(以前の12cリリースから)について

Oracle HTTP Serverのアップグレード・プロセスの概要に関するフローチャートとロードマップを再確認します。

図5-1は、別の12cリリースを開始ポイントとするスタンドアロンOracle HTTP Serverのアップグレードに関する手順の概要を示しています。各ステップで使用するツールのリストも示します。

図5-1 スタンドアロンOracle HTTP Serverのアップグレード・プロセス・フローチャート(以前の12cリリースから)

図5-1の説明が続きます
「図5-1 スタンドアロンOracle HTTP Serverのアップグレード・プロセス・フローチャート(以前の12cリリースから)」の説明

次の表は、スタンドアロンOracle HTTP Serverを以前の12cリリースから最新バージョンにアップグレードするために実行する必要があるタスクについて説明しています。

表5-1 スタンドアロンOracle HTTP Serverをアップグレードするためのタスク(以前の12cリリースから)

タスク 説明

必須

スタンドアロンOracle HTTP Serverをアップグレードしていることを確認します。

既存の環境にどの種類のOracle HTTP Serverが含まれるかを判断するには、Oracle HTTP Serverがスタンドアロンか管理対象(コロケート)かの判断を参照してください。

必須

アップグレード前のタスクを実行します。

アップグレード前タスクには、本番環境のクローニング、システム要件や動作保証の確認、未使用データのパージ、非SYSDBAユーザーの作成などがあります。

アップグレード前タスクの完全なリストは、Oracle HTTP Serverのアップグレードの準備を参照してください。

必須

スタンドアロンOracle HTTP Serverをインストールします。

インストール・プログラムを実行してソフトウェアをインストールします。インストール・タイプスタンドアロンOracle HTTP Server (WebLogic Serverとは切り離して管理)を選択します。これによって、ソフトウェアをシステムに転送し、新しいOracleホーム・ディレクトリを作成します。

スタンドアロンOracle HTTP Serverのインストールを参照してください。

必須

12c環境を停止します。

「サーバーとプロセスの停止」を参照

必須

既存のドメインを再構成します。

再構成ウィザードを12c Oracle HTTP Serverインストールから実行して、既存のドメインを再構成します。

「ドメインの再構成について」を参照してください。

必須

スタンドアロンのシステム・コンポーネント構成をアップグレードします。

「スタンドアロン・システム・コンポーネント構成のアップグレード」を参照してください。

必須

サーバーおよびプロセスを再起動します。

「サーバーとプロセスの起動」を参照してください。

必須

アップグレードを検証します。

Oracle HTTP Serverが予期したとおりの機能を続行しているはずです。アップグレード後の問題がある場合は、インストールのトラブルシューティングを実行してアップグレードを再試行する必要があります。

Oracle HTTP Serverの管理Oracle HTTP Serverのトラブルシューティングを参照してください。

スタンドアロンOracle HTTP Serverのインストール

アップグレードの開始前に、Oracle HTTP Server 12c (12.2.1.4.0)ディストリビューションをターゲット・システムにダウンロードし、Oracle Universal Installerを使用してインストールします。

スタンドアロンOracle HTTP Serverをインストールするには:
  1. ターゲットのシステムにサインインします。
  2. Oracle Technology NetworkまたはOracle Software Delivery Cloudから、ターゲット・システムに次をダウンロードします。
    Oracle HTTP Server (UNIX: fmw_12.2.1.4.0_ohs_linux64.bin)、(Windows: setup_fmw_12.2.1.4.0_ohs_win64.exe
  3. 12c (12.2.1.4.0)製品のディストリビューションをダウンロードしたディレクトリに移動します。
  4. 使用するマシンが次の要件を満たしていることを確認します。
    • システム、パッチ、カーネルおよびその他の要件が、「システム環境の検証ロードマップ」で指定されている要件を満たしていることを確認します。
    • Oracle HTTP Serverはデフォルトではポート7777にインストールされるので、ノード上のどのサービスでもポート7777を使用していないことを確認する必要があります。このポートが使用されているかどうかを確認するには、Oracle HTTP Serverをインストールする前に次のコマンドを実行します。このポートが使用されている場合は、解放する必要があります。

      netstat -an | grep 7777

  5. 次のコマンドを入力してインストール・プログラムを開始します
    (UNIX) ./fmw_12.2.1.4.0_ohs_linux64.bin
    (Windows) setup_fmw_12.2.1.4.0_ohs_win64.exe
  6. UNIXオペレーティング・システムでは、このホストにOracle製品を初めてインストールする場合に、「インストール・インベントリの設定」画面が表示されます。
    中央インベントリを作成する場所を指定します。この画面で選択したオペレーティング・システム・グループ名に対して中央インベントリの場所への書込み権限が付与されていることを確認し、「次へ」をクリックします。

    ノート:

    「インストール・インベントリの設定」画面は、Windowsオペレーティング・システムでは表示されません。
  7. 「ようこそ」画面で、情報をレビューしてすべての前提条件を満たしていることを確認します。「次へ」をクリックします。
  8. 「自動更新」画面で、オプションを選択します。
    • この時点でソフトウェアの更新をシステムで確認しないようにする場合は、「自動更新をスキップ」を選択します。

    • パッチ・ファイルをダウンロードした場合は、「ディレクトリからパッチを選択」を選択して、ローカル・ディレクトリに移動します。

    • My Oracle Supportアカウントを持っている場合にソフトウェアの更新を自動でダウンロードするには、「My Oracle Supportで更新を検索」を選択します。Oracle Supportの資格証明を入力して、「検索」をクリックします。インストーラがMy Oracle Supportにアクセスするようにプロキシ・サーバーを構成するには、「プロキシ設定」をクリックします。「接続のテスト」をクリックして接続をテストします。

    「次へ」をクリックします。
  9. 「インストールの場所」画面でOracleホーム・ディレクトリの場所を指定して、「次へ」をクリックします。
    ここでは、スタンドアロン・ドメインにOracle HTTP Serverの標準的なインストール・トポロジを使用してインストールを行っているため、Oracleホーム・ディレクトリを任意に指定できます。ただしこのソフトウェアを確実に、新規のOracleホームにインストールしてください。
    詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』インストールおよび構成のためのディレクトリの選択に関する項を参照してください。
  10. 「インストール・タイプ」画面で、「スタンドアロンHTTPサーバー(WebLogic Serverとは切り離して管理)」を選択し、「次へ」をクリックします。
  11. 「前提条件チェック」画面では、ホスト・コンピュータを分析して、特定のオペレーティング・システムの前提条件を満たしているか確認します。
    確認されたタスクのリストを表示するには、「正常なタスクの表示」を選択します。ログの詳細を表示するには、「ログの表示」を選択します。前提条件のチェックが失敗すると、エラー・メッセージが画面の下方に表示されます。エラーを修正し、「再実行」をクリックして再試行します。エラー・メッセージや警告メッセージを無視してインストールを続けるには、「スキップ」をクリックします(非推奨)。
  12. Oracle Supportアカウントを持っている場合は、「セキュリティ更新」画面で、セキュリティ更新を受け取る方法を指定します。
    Oracle Supportアカウントを所持しておらずこのステップを省略してもかまわない場合は、チェック・ボックスをクリアして、後続のダイアログ・ボックスで選択内容を確認します。
  13. 「インストールの概要」画面で、選択したインストール・オプションを確認します。
    これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を入力します。レスポンス・ファイルには、入力したすべての情報が収集して格納され、後で(コマンドラインから)サイレント・インストールを実行するために使用できます。

    「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

  14. 「インストールの進行状況」画面で、プログレス・バーが100%完了になったら、「終了」をクリックしてインストーラを閉じるか、「次へ」をクリックしてサマリーを表示します。
  15. 「インストール完了」画面に、インストールの場所とインストールされた機能セットが表示されます。情報を確認し、「終了」をクリックしてインストーラを閉じます。
これで、Oracle HTTP Serverのスタンドアロン・モードでのインストールが完了しました。

サーバーとプロセスの停止

Upgrade Assistantを実行してスキーマおよび構成をアップグレードする前に、すべてのアップグレード前のプロセスと管理サーバーや管理対象サーバーを含めたすべてのサーバーを停止する必要があります。

Oracle Fusion Middleware環境は、1つのOracle WebLogic Serverドメイン、1つの管理サーバー、複数の管理対象サーバー、Javaコンポーネント、システム・コンポーネント(Identity Managementのコンポーネントなど)およびメタデータのリポジトリとして使用する1つのデータベースで構成できます。コンポーネントは相互に依存していることがあるため、適切な順序で停止する必要があります。

ノート:

この項の手順では、WLSTコマンドライン・ユーティリティまたはスクリプトを使用して既存のアップグレード前のサーバーとプロセスを停止する方法について説明します。また、Oracle Fusion Middleware ControlとOracle WebLogic Server管理コンソールを使用することもできます。管理サーバーと管理対象サーバーおよびノード・マネージャの起動と停止を参照してください。

アップグレード前のFusion Middleware環境を停止するには、アップグレード前のドメインに移動し、次のステップに従います。

ステップ1: システム・コンポーネントを停止する

Oracle HTTP Serverなどのシステム・コンポーネントを停止するには、stopComponentスクリプトを使用します。

  • (UNIX) EXISTING_DOMAIN_HOME/bin/stopComponent.sh component_name

  • (Windows) EXISTING_DOMAIN_HOME\bin\stopComponent.cmd component_name

システム・コンポーネントは任意の順序で停止できます。

ステップ2: 管理対象サーバーを停止する

WebLogic Server管理対象サーバーを停止するには、stopManagedWebLogicスクリプトを使用します。

  • (UNIX) EXISTING_DOMAIN_HOME/bin/stopManagedWebLogic.sh managed_server_name admin_url

  • (Windows) EXISTING_DOMAIN_HOME\bin\stopManagedWebLogic.cmd managed_server_name admin_url

プロンプトが表示されたらユーザー名とパスワードを入力します。

ステップ3: Oracle Identity Managementのコンポーネントを停止する

Oracle Internet Directoryなど、Oracle Identity Managementコンポーネントを停止します。
  • (UNIX) EXISTING_DOMAIN_HOME/bin/stopComponent.sh component_name

  • (Windows) EXISTING_DOMAIN_HOME\bin\stopComponent.cmd component_name

ステップ4: 管理サーバーを停止する

管理サーバーを停止するときに、管理サーバーで稼働しているプロセス(WebLogic Server管理コンソールやFusion Middleware Controlなど)も停止します。

管理サーバーを停止するには、stopWebLogicスクリプトを使用します。

  • (UNIX) EXISTING_DOMAIN_HOME/bin/stopWebLogic.sh

  • (Windows) EXISTING_DOMAIN_HOME\bin\stopWebLogic.cmd

プロンプトが表示されたら、管理サーバーのユーザー名とパスワード、およびURLを入力します。

ステップ5: ノード・マネージャを停止する

ノード・マネージャを停止するには、それが実行されているコマンド・シェルを閉じます。

またはnodemanager.propertiesQuitEnabledの属性をtrueに設定した後(デフォルトはfalseです)、WLSTを使用して、ノード・マネージャに接続して停止できます。WebLogic Server WLSTコマンド・リファレンスstopNodeManagerを参照してください。

ドメインの再構成について

再構成ウィザードを実行して、ドメイン・コンポーネント構成を12c (12.2.1.4.0)にあわせて再構成します。

スタンドアロン・ドメインを再構成すると、ドメイン内のアプリケーションに応じて、次の項目が自動的に更新されます。

  • WebLogic Serverコア・インフラストラクチャ

  • ドメイン・バージョン

ノート:

再構成ウィザードでは、ドメインに含まれる独自のアプリケーションは更新されません。
具体的には、ドメインを再構成する場合、次のことが発生します。
  • ドメインのconfig.xmlファイルのドメイン・バージョン番号は、ターゲットのOracle HTTP Serverのバージョンに更新されます。

  • Oracle HTTP Serverの再構成テンプレートが自動的に選択され、ドメインに適用されます。これらのテンプレートは、スタンドアロン・ドメインがターゲットのOracle HTTP Serverバージョンと互換性を持つために必要な再構成タスクを定義します。

  • 起動スクリプトが更新されます。

    変更済の起動スクリプトを維持する場合は、そのスクリプトをバックアップしてから、再構成ウィザードを開始してください。

ノート:

ドメイン再構成プロセスを開始すると、行う変更を元に戻すことができません。再構成ウィザードの実行前には、アップグレード前チェックリストで説明しているように、ドメインのバックアップが作成されていることを確認してください。再構成ウィザードの実行中にエラーまたは他の割込みが発生した場合、バックアップ場所から元のドメイン・ディレクトリにファイルとディレクトリをコピーすることによって、ドメインをリストアする必要があります。これは、再構成前の元の状態にドメインを復元するための唯一の方法です。
再構成ウィザードを使用して既存のドメインを再構成する手順に従います。Oracle WebLogic ServerのアップグレードWebLogicドメインの再構成を参照してください。

ドメインのバックアップ

再構成ウィザードの実行前に、ドメイン・ディレクトリのバックアップ・コピーを作成します。

ドメイン・ディレクトリのバックアップを作成するには:

  1. コンテンツを保持するには、ソース・ドメインを別の場所にコピーします。
    (Windows) copy C:\domains\mydomain to C:\domains\mydomain_backup
    (UNIX) cp mydomain /domains/mydomain_backup
  2. 各リモート管理対象サーバーのドメインを更新する前に、各リモート・マシンのドメイン・ディレクトリのバックアップ・コピーを作成します。
  3. ドメインのバックアップしたバージョンが完全であることを確認します。
なんらかの理由でドメインの再構成が失敗した場合は、すべてのファイルおよびディレクトリをバックアップ・ディレクトリから元のドメイン・ディレクトリにコピーしてドメインを完全に再構成前の元の状態に戻す必要があります。

再構成ウィザードの起動

ノート:

再構成プロセスを開始する前に、管理サーバーおよびすべてのコロケート管理対象サーバーを停止します。「サーバーとプロセスの停止」を参照

再構成ウィザードをグラフィカル・モードで起動するには:

  1. ドメインが存在するシステムにサインインします。
  2. コマンド・シェル(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはコマンド・プロンプト・ウィンドウ(Windowsオペレーティング・システムの場合)を開きます。
  3. oracle_common/common/binディレクトリに移動します。
    • (UNIX) NEW_ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin
    • (Windows) NEW_ORACLE_HOME\oracle_common\commom\bin
  4. 次に示すロギングオプションを指定して、再構成ウィザードを開始します。
    • (UNIX) ./reconfig.sh -log=log_file -log_priority=ALL
    • (Windows) reconfig.cmd -log=log_file -log_priority=ALL

    log_fileは、ドメイン再構成セッション用に作成するログ・ファイルの絶対パスです。これは、再構成処理をトラブルシューティングする必要がある場合に役立つことがあります。

    パラメータ-log_priority=ALLにより、ログは詳細モードで記録されるようになります。

    ノート:

    このコマンドを実行すると、デフォルトのキャッシュ・ディレクトリが無効であることを示す次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

    *sys-package-mgr*: can't create package cache dir
    

    環境変数CONFIG_JVM_ARGSを設定することでキャッシュ・ディレクトリを変更できます。たとえば:

    CONFIG_JVM_ARGS=-Dpython.cachedir=valid_directory

再構成ウィザードを使用した既存のドメインの再構成

再構成ウィザードの各画面を通じて、既存のドメインを再構成します。

再構成ウィザードを使用してドメインを再構成するには:

  1. 「ドメインの選択」画面でアップグレードするドメインの場所を指定するか、「参照」をクリックして移動し、ドメイン・ディレクトリを選択します。「次へ」をクリックします。
  2. 「再構成セットアップの進行状況」画面で、セットアップ・プロセスの進行状況を確認します。完了したら、「次へ」をクリックします。
    このプロセスでは次の処理が行われます。
    • Fusion Middleware製品を含む、インストール済製品の再構成テンプレートが自動的に適用されます。これにより、config.xmlconfig-groups.xmlsecurity.xmlなどの様々なドメイン構成ファイルが更新されます。

    • Oracle HTTP Serverをサポートするスクリプトおよびその他のファイルが更新されます。

    • ドメイン・アップグレードが検証されます。

  3. 「ドメイン・モードおよびJDK」画面で、ドメインで使用するJDKを選択するか、「参照」をクリックして使用するJDKに移動します。12c (12.2.1.4.0)のサポート対象JDKバージョンは、1.8.0_211以降です。「次へ」をクリックします。

    ノート:

    ここでは「ドメイン・モード」は変更できません。
    特定のプラットフォームでサポートされているJDKのリストは、Oracle Fusion Middlewareでサポートされているシステム構成を参照してください。
  4. 「ノード・マネージャ」画面は、再構成するドメインで、ホストごとのノード・マネージャが使用されている場合にのみ表示されます。
    「ノード・マネージャ」画面で、再構成したドメインで使用するノード・マネージャ構成を選択します。結果として生成される構成は、「ノード・マネージャ・タイプ」および「ノード・マネージャ構成」で選択したオプションの組合せに応じて異なります。

    表5-2 ノード・マネージャ画面のフィールドの説明

    オプション 説明
    ドメインごとのデフォルトの場所

    このオプションを選択すると、ノード・マネージャ・ホームはDOMAIN_NAME/nodemanagerに再定義され、ノード・マネージャ・ホームの編集ができなくなります。

    ドメインごとのカスタムの場所

    このオプションは、このドメインの特定の場所に、ドメインごとのノード・マネージャ構成ファイルを作成する場合に選択します。「ノード・マネージャ・ホーム」フィールドでディレクトリを指定するか、「参照」をクリックしてナビゲーション・ツリーを使用してその場所を選択します。指定するディレクトリは空である必要があります。このディレクトリに、nodemanager.propertiesおよびnodemanager.domainsファイルが作成されます。

    ノード・マネージャ・ホーム

    ドメインごとのカスタムの場所オプションを選択した場合は、「参照」をクリックして、ドメインごとのノード・マネージャ構成の格納に使用するディレクトリの場所に移動します。

    手動ノード・マネージャ・セットアップ

    このオプションを選択すると、ドメインのノード・マネージャ構成の作成がスキップされ、残りのフィールドを変更できません。ドメインでノード・マネージャを使用する場合、ノード・マネージャ構成の実行の説明に従って、ノード・マネージャを手動で構成する必要があります。再構成されたドメインでは、ホストごとのノード・マネージャ構成が引き続き使用されます。

    既存のドメインがノード・マネージャを使用するように構成されておらず、再構成されたドメインでノード・マネージャを使用しない場合も、このオプションを選択する必要があります。

    ノード・マネージャ構成の詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』を参照してください。

    ノード・マネージャ構成 次の2つのオプションから1つを選択します。「手動ノード・マネージャ・セットアップ」を選択した場合は、次のフィールドを使用できません。
    新規構成の作成 nodemanager.propertiesのデフォルトの設定を使用して、再構成されたドメインに、ドメインごとのノード・マネージャ構成が自動的に作成されます。ドメインが正常に再構成された後に、必要に応じて、nodemanager.propertiesを変更できます。
    既存の構成を移行 既存のホストごとのノード・マネージャ構成が、再構成されたドメインのドメインごとの構成に移行されます。これには、ListenAddressListenPortStartScriptNameJavaHomeおよびLogFileの環境固有の設定は含まれません。
    ノード・マネージャ・ホーム 「既存の構成を移行」オプションを選択した場合は、再構成したドメインの移行先にするノード・マネージャのホーム・ディレクトリを入力するか、参照してください。
    Oracle推奨デフォルトの適用

    このチェック・ボックスは、「既存の構成を移行」オプションを選択した場合に、nodemanager.propertiesファイルに指定されているOracle推奨のデフォルトを使用するときに選択します。移行されるnodemanager.propertiesファイルの設定を引き続き使用する場合は、このチェック・ボックスの選択を解除してください。

    推奨されるプロパティのデフォルト値は次のとおりです。

    LogLimit=0
    AuthenticationEnabled=true
    LogLevel=INFO
    DomainsFileEnabled=true
    NativeVersionEnabled=true
    LogToStderr=true
    SecureListener=true
    LogCount=1
    StopScriptEnabled=false
    QuitEnabled=false
    LogAppend=true
    StateCheckInterval=500
    CrashRecoveryEnabled=false
    StartScriptEnabled=true
    LogFormatter=weblogic.nodemanager.server.LogFormatter
    ListenBacklog=50
    ノード・マネージャ資格証明: ユーザー名およびパスワード 再構成されたドメインで、ノード・マネージャの起動に使用するユーザー名とパスワードを指定します。
  5. 「構成のサマリー」画面で、ドメインの詳細な構成を確認してから続行します。
    「表示」ドロップダウン・リストからフィルタ・オプションを選択すると、右側のパネルに表示される項目を制限できます。
    構成を変更するには、「戻る」をクリックして適切な画面に戻ります。ドメインを再構成するには、「再構成」をクリックします。

    ノート:

    ドメインの再構成時には、ドメインの場所は変更されません。
  6. 「再構成の進行状況」画面に、再構成プロセスの進行状況が表示されます。
    このプロセスでは次の処理が行われます。
    • ドメイン情報が抽出、保存および更新されます。

    • Oracle HTTP Serverをサポートするスクリプトおよびその他のファイルが更新されます。

    プログレス・バーに100%が表示されたら、「次へ」をクリックします。
  7. 「構成の終了」画面に、再構成プロセスが成功して完了したか、または失敗したかどうかが示されます。再構成されたドメインの場所も表示されます。再構成が成功すると、ドメインの構成が成功しましたと表示されます。
    再構成プロセスが正常に完了しなかった場合は、その理由を示すエラー・メッセージが表示されます。問題を解決するための適切な措置を講じます。問題を解決できない場合は、My Oracle Supportに連絡してください。
    さらに操作するためにドメインの場所をメモしておいてください。

スタンドアロン・システム・コンポーネント構成のアップグレード

エージェントがOPMNで管理されている場合は、Upgrade Assistantを使用して、スタンドアロン・エージェントのコンポーネント構成をアップグレードします。スタンドアロン・コンポーネント構成のアップグレードは、OPMNで管理されていないスタンドアロン・エージェントのアップグレードをサポートしていません。

アップグレード・アシスタントの起動

Upgrade Assistantを実行して、製品のスキーマ、ドメイン・コンポーネント構成、またはスタンドアロンのシステム・コンポーネントを12c (12.2.1.4.0)にアップグレードします。

Upgrade Assistantを起動するには:

ノート:

Upgrade Assistantを開始する前に、Upgrade Assistantを実行しているプラットフォームのJVM文字エンコーディングがUTF-8に設定されていることを確認します。文字エンコーディングがUTF-8に設定されていない場合、名前にUnicode文字を含むファイルをダウンロードできません。アップグレードが失敗する可能性があります。

  1. oracle_common/upgrade/binディレクトリに移動します。
    • (UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/bin
    • (Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\upgrade\bin
  2. Upgrade Assistantを起動します。
    • (UNIX) ./ua
    • (Windows) ua.bat

コマンドラインに指定可能なその他のパラメータ(ロギングのパラメータなど)の詳細は、次を参照してください。

Upgrade Assistantのパラメータ

コマンドラインからUpgrade Assistantを起動する際に、追加のパラメータを指定できます。

表5-3 Upgrade Assistantコマンドライン・パラメータ

パラメータ 必須またはオプション 説明

-readiness

準備状況チェックの場合は必須

ノート: スタンドアロン・インストール(WebLogic Serverによって管理されないインストール)では準備状況チェックを実行できません。

アップグレードの準備状況チェックを実行します(実際のアップグレードは実行しません)。

スキーマと構成がチェックされます。

-examineパラメータを指定した場合は、このパラメータを指定しないでください。

-threads

オプション

スキーマの同時アップグレードまたはスキーマの準備状況チェックに使用可能なスレッドの数を特定します。

値は、1 - 8の正の整数である必要があります。デフォルトは4です。

-response

サイレント・アップグレードまたはサイレント準備状況チェックの場合は必須

レスポンス・ファイルに保存した入力を使用して、Upgrade Assistantを実行します。このレスポンス・ファイルは、GUIモードでUpgrade Assistantを実行したときの入力データから生成されます。このパラメータを使用すると、Upgrade Assistantがサイレント・モードで(Upgrade Assistant画面を表示せずに)実行されます。

-examine

オプション

調査フェーズを実行しますが、実際のアップグレードは実行しません。

-readinessパラメータを指定した場合、このパラメータを指定しないでください。

-logLevel attribute

オプション

次のいずれかの属性を指定して、ログイン・レベルを設定します。

  • TRACE

  • NOTIFICATION

  • WARNING

  • ERROR

  • INCIDENT_ERROR

デフォルトのロギング・レベルはNOTIFICATIONです。

-logLevel TRACE属性を設定して、より多くのログが記録されるようにすることを検討してください。これは、アップグレードの失敗をトラブルシューティングする際に役立ちます。-logLevel TRACEが使用されると、Upgrade Assistantのログ・ファイルは非常に大きくなる可能性があります。

-logDir location

オプション

アップグレード・ログ・ファイルと一時ファイルのデフォルトの場所を設定します。既存の書込み可能なディレクトリを指定する必要があります。Upgrade Assistantは、このディレクトリにログ・ファイルと一時ファイルを作成します。

デフォルトの場所は次のとおりです。

(UNIX)

ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/logs
ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/temp

(Windows)

ORACLE_HOME\oracle_common\upgrade\logs
ORACLE_HOME\oracle_common\upgrade\temp

-help

オプション

すべてのコマンドライン・オプションを表示します。

Upgrade Assistantを使用したスタンドアロン・システム・コンポーネント構成のアップグレード

Upgrade Assistantの各画面を通じて、スタンドアロンのシステム・コンポーネント構成をアップグレードします。

Upgrade Assistantを使用して既存の12cドメインをアップグレードするには:
  1. 「ようこそ」画面には、Upgrade Assistantの概要と、アップグレード前のいくつかの重要なタスクについての情報が示されます。「次へ」をクリックします。

    ノート:

    Upgrade Assistantの画面の詳細は、画面上の「ヘルプ」をクリックしてください。
  2. 「スタンドアロン・コンポーネント」画面で、「スタンドアロン・システム・コンポーネント構成」を選択します。
    「既存のドメインの更新」を選択し、既存の12cドメインの場所を「ドメイン・ディレクトリ」フィールドに入力します。「参照」ボタンをクリックして、ナビゲーション・ツリーを使用して既存のドメイン・ディレクトリを選択することもできます。「次へ」をクリックします。

    ノート:

    • 「新規ドメインの作成」オプションは、バージョン11gからアップグレードする場合にのみ使用してください。

    • アップグレードした11gシステム・コンポーネント用に新しい12cスタンドアロン・ドメインをすでに作成している場合、「既存のドメインの更新」オプションを使用して、スタンドアロンOracle HTTP Serverを備えたスタンドアロン・ドメインを拡張できます。

    • 「既存のドメインの更新」オプションは、以前の12cリリース(12.1.2.0.0、12.1.3.0.0、12.2.1.0.0、12.2.1.1.0、12.2.1.2.0および12.2.1.3.0)から最新の12cリリース(12.2.1.4.0)にアップグレードする場合にのみ使用します。

  3. 「コンポーネント・リスト」画面で、構成をアップグレードするコンポーネントがリストにすべて含まれていることを確認し、「次」をクリックします。
    アップグレードするコンポーネントがリストに含まれていない場合は、「戻る」をクリックして前の画面に戻り、別のドメインを指定します。
  4. 「前提条件」画面で、すべてのチェック・ボックスを選択して、前提条件を満たしていることを確認します。「次へ」をクリックします。

    ノート:

    Upgrade Assistantでは、前提条件が満たされているかどうかの確認は行われません。
  5. 「インスタンス・ディレクトリ」画面で、「12cソース」を選択して「次」をクリックします。
    以前の12cリリースから最新の12cリリースにアップグレードする場合は、Oracleインスタンス・ディレクトリの入力は必要ありません。
  6. 「調査」画面で、各スタンドアロン・コンポーネントを調査したUpgrade Assistantのステータスを確認して、スタンドアロン・コンポーネントのアップグレードの準備が整っていることを検証します。ステータスが「調査が終了しました。」になっている場合は、「次」をクリックします。
    調査フェーズが失敗した場合は、「調査失敗」ダイアログの「いいえ」をクリックして、アップグレードをキャンセルすることをお薦めします。「ログの表示」をクリックしてエラーの原因を確認し、一般的なアップグレード・エラーの解決の詳細をUpgrade Assistantによるアップグレードアップグレードのトラブルシューティングで参照してください。

    ノート:

    • 確認フェーズ中に検出された問題を、アップグレードを進めずに解決した場合は、バックアップからリストアを再び行わずにUpgrade Assistantを開始できます。ただし、「調査失敗」ダイアログ・ボックスで「はい」をクリックしてアップグレードを続行していた場合は、Upgrade Assistantを再開する前に、バックアップからアップグレード前の環境をリストアする必要があります。

    • 調査プロセスを取り消しても構成データに影響はありませんが、将来のアップグレード・セッションでは、Upgrade Assistantが収集した情報の再収集が必要になります。

  7. 「アップグレード・サマリー」画面で、コンポーネント構成のアップグレードに選択したオプションのサマリーを確認します。
    レスポンス・ファイルには、入力したすべての情報が収集および格納されます。このファイルにより、その後のサイレント・アップグレードの実行が可能になります。サイレント・アップグレードは、Upgrade Assistantとまったく同じ機能を実行しますが、データを手動で再入力する必要はありません。これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を指定します。

    「アップグレード」をクリックして、アップグレード・プロセスを開始します。

  8. 「アップグレードの進行状況」画面で、アップグレードのステータスを監視します。

    注意:

    アップグレード・アシスタントにはアップグレードを実行するための十分な時間を与えてください。やむを得ない場合を除き、アップグレード操作は取り消さないでください。これを行うと、環境が不安定になる可能性があります。
    正しくアップグレードされていないコンポーネントがある場合は、Upgrade Assistantのログ・ファイルで情報を確認します。

    ノート:

    この画面のプログレス・バーには、現在のアップグレード手順の進行状況が表示されます。アップグレードの残り時間を示すものではありません。

    「次へ」をクリックします。

  9. アップグレードが成功した場合: 「アップグレード成功」画面で、「閉じる」をクリックし、アップグレードを完了してウィザードを閉じます。新規インストールでコンポーネントを機能させるために手動で実行する必要のあるタスクが、アップグレード後のアクションのウィンドウに表示されます。このウィンドウは、コンポーネントにアップグレード後のステップがある場合にのみ表示されます。

    アップグレードが失敗した場合: 「アップグレード失敗」画面で、「ログの表示」をクリックし、エラーを表示してトラブルシューティングします。ログは、ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/logsにあります。アップグレードが失敗した場合は、アップグレード前の環境をバックアップからリストアし、問題を修正してから、Upgrade Assistantを再起動する必要があります。

ドメイン固有コンポーネント構成のアップグレードの確認

ドメイン固有コンポーネント構成のアップグレードが成功したことを確認するには、管理コンソールおよびOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにサインインし、各コンポーネントのバージョン番号が12.2.1.4.0になっていることを確認します。

管理コンソールにサインインするには、次に移動します: http://administration_server_host:administration_server_port/console

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control Consoleにサインインするには、次に移動します: http://administration_server_host:administration_server_port/em

ノート:

アップグレード後、管理ツールは、前のOracleホーム・ディレクトリではなく新しい12c (12.2.1.4.0)のOracleホーム・ディレクトリから必ず実行してください。

アップグレード・プロセス時に、一部のOWSMドキュメント(ポリシー・セット、ポリシーおよびアサーション・テンプレートなどの事前定義ドキュメント)のアップグレードが必要な場合があります。ポリシー・セットまたは事前定義ドキュメントがアップグレードされると、バージョン番号が1増分されます。

Upgrade Assistantを実行するためにFMWユーザーを作成した場合は、アップグレードが成功したことを確認してからアカウントを削除してください。

アップグレードの確認

ノード・マネージャおよびスタンドアロンOracle HTTP Serverを正しく起動できれば、アップグレードが成功したことを確認できます。

アップグレード後の問題が発生した場合は、インストールのトラブルシューティングを実行してアップグレードを再試行する必要があります。『Oracle HTTP Serverの管理者ガイド』Oracle HTTP Serverのトラブルシューティングに関する項を参照。

新しくアップグレードした環境を起動できない場合は、OracleウォレットでMD5証明書を使用していることが原因になっている可能性があります。MD5署名を使用しているかどうかおよびSHA-2証明書に置換する方法を確認するには、「SHA-2アルゴリズムを使用して署名された証明書でMD5アルゴリズムを使用して署名された証明書を置き換え」を参照してください。

ノード・マネージャの起動

WebLogic Serverの本番環境では、サーバー・インスタンスが複数のドメイン、マシン、および地理的な場所にまたがって分散することがよくあります。ノード・マネージャは、Oracle HTTP Serverインスタンスの管理(起動、停止および再起動)に使用できるWebLogic Serverユーティリティです。

Windowsオペレーティング・システムでは、ノード・マネージャをスタートアップ・サービスとして、ノード・マネージャを構成することをお薦めします。これによって、システムが再起動されるたびに、ノード・マネージャが自動で起動されます。詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』起動サービスとしてのノード・マネージャの実行に関する項を参照してください。

ノート:

UNIXプラットフォームでは、ノード・マネージャをルート・ユーザーとして実行しないでください。

    スタンドアロンOracle HTTP Serverの起動

    アップグレード後に、スタンドアロンOracle HTTP Serverを起動します。

    スタンドアロンOracle HTTP Serverを起動するには:
    1. DOMAIN_HOME/binディレクトリに移動します。
      (UNIX) ORACLE_HOME/user_projects/domains/<domain name>/bin
      (WINDOWS) ORACLE_HOME\user_projects\domains\<domain name>\bin
    2. スタンドアロンのサーバーを起動するコマンドを入力します。
      UNIXオペレーティング・システムの場合:
      ./startComponent.sh ohs_name
      Windowsオペレーティング・システムの場合:
      startComponent.cmd ohs_name
      Oracle Fusion Middlewareの管理システム・コンポーネントの起動と停止を参照してください。

    サーバーおよびプロセスの起動

    アップグレードが正常に完了したら、すべてのプロセスと管理サーバーや管理対象サーバーを含めたすべてのサーバーを再起動します。

    コンポーネントは相互に依存していることがあるため、適切な順序で起動する必要があります。

    ノート:

    この項の手順では、WLSTコマンドラインまたはスクリプトを使用してサーバーとプロセスを起動する方法について説明します。また、Oracle Fusion Middleware ControlとOracle WebLogic Server管理コンソールを使用することもできます。『Oracle Fusion Middlewareの管理』管理サーバーと管理対象サーバーおよびノード・マネージャの起動と停止に関する項を参照してください。

    Fusion Middleware環境を起動するには、次のステップに従います。

    ステップ1: 管理サーバーの起動

    管理サーバーを起動するときに、管理サーバーで稼働するプロセス(WebLogic Server管理コンソールやFusion Middleware Controlなど)も起動します。

    管理サーバーを起動するには、startWebLogicスクリプトを使用します。

    • (UNIX) NEW_DOMAIN_HOME/bin/startWebLogic.sh

    • (Windows) NEW_DOMAIN_HOME\bin\startWebLogic.cmd

    プロンプトが表示されたら、管理サーバーのユーザー名とパスワード、およびURLを入力します。

    ステップ2: ノード・マネージャを起動する

    ノード・マネージャを起動するには、startNodeManagerスクリプトを使用します。

    • (UNIX) NEW_DOMAIN_HOME/bin/startNodeManager.sh

    • (Windows) NEW_DOMAIN_HOME\bin\startNodeManager.cmd

    ステップ3: Oracle Identity Managementのコンポーネントを起動する

    目的の環境に含まれるOracle Identity Managementのコンポーネント(Oracle Internet Directoryなど)を起動します。
    • (UNIX) NEW_DOMAIN_HOME/bin/startComponent.sh component_name

    • (Windows) NEW_DOMAIN_HOME\bin\startComponent.cmd component_name

    ステップ4: 管理対象サーバーを起動する

    WebLogic Server管理対象サーバーを起動するには、startManagedWebLogicスクリプトを使用します。

    • (UNIX) NEW_DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh managed_server_name admin_url

    • (Windows) NEW_DOMAIN_HOME\bin\startManagedWebLogic.cmd managed_server_name admin_url

    プロンプトが表示されたらユーザー名とパスワードを入力します。

    ノート:

    通常、管理対象サーバーを起動すると、そのサーバーにデプロイされているアプリケーションが開始されます。したがって、管理対象サーバーの起動後にアプリケーションを手動で開始する必要はありません。

    ステップ5: システム・コンポーネントを起動する

    Oracle HTTP Serverなどのシステム・コンポーネントを起動するには、startComponentスクリプトを使用します。

    • (UNIX) NEW_DOMAIN_HOME/bin/startComponent.sh component_name

    • (Windows) NEW_DOMAIN_HOME\bin\startComponent.cmd component_name

    システム・コンポーネントは任意の順序で起動できます。

    アップグレード後のタスク

    Oracle HTTP Serverのアップグレード後に次の更新を実行します。

    19cデータベース・クライアントへの更新:

    新しいパッチをインストールして、OHSデータベース・クライアントを更新し、19cデータベース・クライアント・ライブラリを使用するようにOSSパッチをインストールします。Oracle Fusion Middleware 12.2.1.4.0の新しいデータベース・クライアント19cのアップグレードの詳細は、ドキュメントID 2921245.1を参照してください。