通知の送信

14.1 通知の概要

通知タスクを使用して、アプリケーションのユーザーに異なるタイプの通知を送信できます。

次のタイプの通知がサポートされます。

電子メール
ユーザー
SMS
IM

このタスクでは、Oracle Notification Serviceが使用されます。

このタスクを構成するには、通知の各種フィールドに式を指定する必要があり、アイデンティティ・ルックアップ・ブラウザを使用して1人以上のユーザーを選択できる場合もあります。式を記述するときに、通知タスク・コンテキスト(プロセス・データ・オブジェクト、事前定義済データ・オブジェクトなど)からアクセス可能なすべての変数を使用できます。

14.2 電子メール通知の送信

通知サービスを使用すると、ビジネス・プロセスの特定ポイントにいるユーザーに電子メール・メッセージを送信できます。

アイデンティティ・ルックアップ・ブラウザを使用して、1人以上のユーザーを選択できます。

14.2.1 電子メール通知の送信方法

電子メール通知を送信するには:

BPMNビジネス・プロセスを開きます。
「電子メール通知」タスクを追加します。
「電子メール通知」タスクを右クリックします。
「プロパティ」を選択します。
「実装」タブをクリックします。
「一般」タブで、「電子メール通知の「一般」プロパティの構成方法」に記載のプロパティを構成します。
「コンテンツ」タブをクリックして、「電子メール通知の「コンテンツ」プロパティの構成方法」に記載されたプロパティを構成します。
「添付」タブをクリックして、「電子メール通知の「添付」プロパティの構成方法」に記載されたプロパティを構成します。
「ヘッダー」タブをクリックして、「電子メール通知の「ヘッダー」プロパティの構成方法」に記載されたプロパティを構成します。
「OK」をクリックします。

14.2.2 電子メール通知の「一般」プロパティの構成方法

次の表を使用して、電子メール通知の「一般」プロパティを構成します。これらのプロパティの一部はオプションであることに注意してください。

表14-1 電子メール通知の「一般」プロパティ

プロパティ	データ型	オプション	説明
元	string	いいえ	電子メール通知の送信に使用する電子メール・アドレスを指定します。
先	string	いいえ	電子メール通知の受信者の電子メール・アドレスを指定します。式またはアイデンティティ・ルックアップ・ブラウザを使用して、これらの電子メール・アドレスを指定できます。
Bc	string	はい	電子メール通知の追加受信者の電子メール・アドレスを指定します。式またはアイデンティティ・ルックアップ・ブラウザを使用して、これらの電子メール・アドレスを指定できます。
Bcc	string	はい	電子メール通知の非表示の追加受信者の電子メール・アドレスを指定します。式またはアイデンティティ・ルックアップ・ブラウザを使用して、これらの電子メール・アドレスを指定できます。
返信	string	はい	電子メール通知に返信するときに使用される電子メール・アドレスを指定します。式またはアイデンティティ・ルックアップ・ブラウザを使用して、この電子メール・アドレスを指定できます。

14.2.3 電子メール通知の「コンテンツ」プロパティの構成方法

次の表を使用して、電子メール通知の「コンテンツ」プロパティを構成します。

表14-2 電子メール通知の「コンテンツ」プロパティ

プロパティ	データ型	オプション	説明
件名	string	いいえ	電子メール通知のサブジェクトを指定します。この値は、式を使用して指定する必要があります。アクション可能な電子メールを作成している場合は、件名に&を使用しないでください。それにより、Outlookのいくつかのバージョンなど一部の電子メール・クライアントで件名の行が切り捨てられることがあります。
本文	string	いいえ	電子メール通知の本文を指定します。この値は、式を使用して指定する必要があります。

プロパティ

データ型

オプション

説明

件名

string

いいえ

電子メール通知のサブジェクトを指定します。この値は、式を使用して指定する必要があります。

アクション可能な電子メールを作成している場合は、件名に&を使用しないでください。それにより、Outlookのいくつかのバージョンなど一部の電子メール・クライアントで件名の行が切り捨てられることがあります。

本文

string

いいえ

電子メール通知の本文を指定します。この値は、式を使用して指定する必要があります。

14.2.4 電子メール通知の「添付」プロパティの構成方法

次の表を使用して、電子メール通知の「添付」プロパティを構成します。これらのプロパティの一部はオプションであることに注意してください。

表14-3 電子メール通知の「添付」プロパティ

プロパティ	データ型	オプション	説明
名前	string	いいえ	添付の名前を指定します。この値は、式を使用して指定する必要があります。デフォルト値は、"attachment"に数字を付加したものです。
MIMEタイプ	string	いいえ	添付のコンテンツ・タイプを指定します。この値は、式を使用して指定する必要があります。デフォルト値は、「text/html」です。
エンコーディング	string	はい	電子メール通知のエンコーディングを指定します。この値は、式を使用して指定する必要があります。
値	任意	いいえ	添付ファイルを指定します。この値は、式を使用して指定する必要があります。

14.2.5 電子メール通知の「ヘッダー」プロパティの構成方法

「ヘッダー」プロパティを構成するために、1つ以上のヘッダーを追加できます。「ヘッダー」プロパティの構成はオプションであることに注意してください。

ヘッダーを追加するには:

「追加」ボタンをクリックします。

ヘッダーの作成ダイアログ・ボックスが表示されます。

名前と値のプロパティを指定します。

表14-4 「ヘッダー」プロパティ

プロパティ	データ型	説明
名前	string	ヘッダーの名前を指定します。この値は、式を使用して指定する必要があります。
値	string	ヘッダーの値を指定します。この値は、式を使用して指定する必要があります。

「OK」をクリックします。

14.3 ユーザー通知の送信

ユーザー通知を使用すると、プロセスの特定ポイントにいるユーザーにメッセージを送信できます。

そのユーザーに定義されている通信メディアを使用する必要があります。

14.3.1 ユーザー通知の送信方法

電子メール通知を送信するには:

BPMNビジネス・プロセスを開きます。
「ユーザー通知」タスクを追加します。
その「ユーザー通知」タスクを右クリックします。
「プロパティ」を選択します。
「実装」タブをクリックします。
「一般」タブで、「ユーザー通知の「一般」プロパティの構成方法」に記載のプロパティを構成します。
「プロパティ」タブをクリックして、「ユーザー通知プロパティの構成方法」に記載されたプロパティを構成します。
「OK」をクリックします。

14.3.2 ユーザー通知の「一般」プロパティの構成方法

次の表を使用して、ユーザー通知の「一般」プロパティを構成します。これらのプロパティの一部はオプションであることに注意してください。

表14-5 電子メール通知の「一般」プロパティ

プロパティ	データ型	オプション	説明
先	string	いいえ	ユーザー通知の受信者の電子メール・アドレスを指定します。式またはアイデンティティ・ルックアップ・ブラウザを使用して、これらの電子メール・アドレスを指定できます。
件名	string	はい	ユーザー通知のサブジェクトを指定します。これは、式を使用して指定する必要があります。
メッセージ	string	はい	ユーザー通知を使用して送信するメッセージを指定します。これは、式を使用して指定する必要があります。

14.3.3 ユーザー通知プロパティの構成方法

1つ以上のプロパティを追加できます。プロパティの構成はオプションであることに注意してください。

ヘッダーを追加するには:

「追加」ボタンをクリックします。

「プロパティの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

名前と値のプロパティを指定します。

表14-6 プロパティ

プロパティ	データ型	説明
名前	string	プロパティ名を指定します。この値は、式を使用して指定する必要があります。
値	string	プロパティの値を指定します。この値は、式を使用して指定する必要があります。

「OK」をクリックします。

14.4 SMS通知の送信

通知サービスを使用すると、ビジネス・プロセスの特定ポイントにいるユーザーにSMSメッセージを送信できます。

アイデンティティ・ルックアップ・ブラウザを使用して、1人以上のユーザーを選択できます。

14.4.1 SMS通知の送信方法

電子メール通知を送信するには:

BPMNビジネス・プロセスを開きます。
「SMS通知」タスクを追加します。
「電子メール通知」タスクを右クリックします。
「プロパティ」を選択します。
「実装」タブをクリックします。
「SMS通知の「一般」プロパティの構成方法」に記載された「一般」プロパティを構成します。
「OK」をクリックします。

14.4.2 SMS通知の「一般」プロパティの構成方法

次の表を使用して、SMS通知の「一般」プロパティを構成します。これらのプロパティの一部はオプションであることに注意してください。

表14-7 電子メール通知の「一般」プロパティ

プロパティ	データ型	オプション	説明
送信元番号	string	いいえ	SMS通知の送信に使用する携帯電話番号を指定します。
送信先番号	string	いいえ	SMS通知の受信者の携帯電話番号を指定します。式またはアイデンティティ・ルックアップ・ブラウザを使用して、これらの携帯電話番号を指定できます。
件名	string	はい	SMS通知のサブジェクトを指定します。これは、式を使用して指定する必要があります。
本文	string	はい	SMS通知の本文を指定します。これは、式を使用して指定する必要があります。

14.5 IM通知の送信

通知サービスを使用すると、ビジネス・プロセスの特定ポイントにいるユーザーにインスタント・メッセージを送信できます。

アイデンティティ・ルックアップ・ブラウザを使用して、1人以上のユーザーを選択できます。

14.5.1 IM通知の送信方法

電子メール通知を送信するには:

BPMNビジネス・プロセスを開きます。
「IM通知」タスクを追加します。
「電子メール通知」タスクを右クリックします。
「プロパティ」を選択します。
「実装」タブをクリックします。
「IM通知の「一般」プロパティの構成方法」に記載の「一般」プロパティを構成します。
「OK」をクリックします。

14.5.2 IM通知の「一般」プロパティの構成方法

次の表を使用して、IM通知の「一般」プロパティを構成します。これらのプロパティの一部はオプションであることに注意してください。

表14-8 電子メール通知の「一般」プロパティ

プロパティ	データ型	オプション	説明
先	string	いいえ	IM通知の受信者のユーザーIDを指定します。式またはアイデンティティ・ルックアップ・ブラウザを使用して、これらのユーザーIDを指定できます。
本文	string	はい	IM通知の本文を指定します。これは、式を使用して指定する必要があります。