4 CoherenceアプリケーションとCoherence*Webの統合
Coherence*Webを初めて使用する場合は、『Oracle Coherence*WebでのHTTPセッション・マネージメントの管理』のCoherence*Webの理解に関する項を参照してください。
この章の内容は次のとおりです。
- Coherenceキャッシュ情報とセッション情報のマージ
Coherence*Webでは、セッション・キャッシュ構成デプロイメント・ディスクリプタによって、HTTPセッション管理に使用されるキャッシュ、サービスおよび属性に関する詳細情報が提供されます。
Coherenceキャッシュ情報とセッション情報のマージ
coherence.jar
ライブラリのルートにcoherence-cache-config.xml
という名前のサンプル・キャッシュ構成デプロイメント・ディスクリプタが提供されています。Coherence*Webでは、セッション・キャッシュ構成デプロイメント・ディスクリプタによって、HTTPセッション管理に使用されるキャッシュ、サービスおよび属性に関する詳細情報が提供されます。Coherence*Webでは、coherence-web.jar
ライブラリにdefault-session-cache-config.xml
という名前のサンプル・セッション・キャッシュ構成デプロイメント・ディスクリプタが提供されています。このファイルは、記述する必要のあるスタム・セッション・キャッシュ構成ファイルの基礎として使用できます。
実行時には、Coherenceでは、クラスパスで最初に見つかったcoherence-cache-config.xml
ファイルが使用されます。ただし、それには、これがcoherence.jar
ライブラリよりも前にある必要があり、そうでない場合は、coherence.jar
ファイルにあるサンプルのcoherence-cache-config.xml
ファイルが使用されます。
Coherence*Webの場合は、最初にCoherence*Webの起動に使用されたクラスローダー内のカスタム・セッション・キャッシュ構成XMLファイルが検索されます。カスタム・セッション・キャッシュ構成XMLリソースが見つからない場合は、coherence-web.jar
にパッケージ化されているdefault-session-cache-config.xml
ファイルが使用されます。
CoherenceアプリケーションがHTTPセッション管理のためにCoherence*Webを使用している場合、そのアプリケーション・サーバーとCoherenceキャッシュ・サーバーの起動スクリプトは、キャッシュ構成ファイルではなく、セッション・キャッシュ構成ファイルを参照する必要があります。その場合、次のステップを実行する必要があります。
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セッション・キャッシュ構成ファイルを
coherence-web.jar
ライブラリから抽出します。 -
Coherenceキャッシュ構成ファイルからセッション・キャッシュ構成ファイルにキャッシュ情報をマージします。
このファイルのキャッシュ・スキーム・マッピングでは、キャッシュ名の指定にワイルドカードは使用できません。少なくとも、共通の接頭辞をアプリケーション・キャッシュ名に指定する必要があります。
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変更されたセッション・キャッシュ構成ファイルが、クラスタ内のCoherenceメンバーによって使用されていることを確認してください。
キャッシュとセッションの構成は、WebLogic ServerとCoherenceキャッシュ・サーバーとの間で一貫している必要があります。