10 Microsoft Access

Oracle Data IntegratorでのMicrosoft Accessの使用方法を理解することが重要です。

この章の内容は次のとおりです。

10.1 概要

Oracle Data Integrator (ODI)では、Microsoft Accessデータベースのデータがシームレスに統合されます。Oracle Data Integratorの機能(マッピングなど)は、Microsoft Accessを使用した場合に最良の動作が得られるように設計されています。

10.2 概念

Microsoft Accessの概念は、Oracle Data Integratorの概念に次のようにマップされます。1つのMicrosoft AccessデータベースはOracle Data Integratorの1つのデータ・サーバーに対応します。このサーバー内で、スキーマがOracle Data Integrator物理スキーマにマップされます。

10.3 ナレッジ・モジュール

Oracle Data Integratorには、Microsoft Accessデータを処理するためのIKM Access Incremental Updateが用意されています。このIKMでは、増分更新モードでMicrosoft Accessのターゲット表にデータが統合されます。

IKM Access Incremental Updateでは、一時的なステージング表を作成してデータ・フローをステージングし、その内容をターゲット表と比較して、挿入するレコードおよび更新するレコードを識別します。また、CKMを起動してデータ整合性チェックを実行することもできます。

Microsoft Accessのターゲット表をロードして、欠落しているレコードを挿入し、既存のレコードを更新する場合は、このKMの使用を検討してください。

このIKMを使用するには、ステージング領域がターゲットと同じデータ・サーバー上にあることが必要です。

このKMでは、Microsoft Access固有の機能が使用されます。Microsoft Accessデータベースでは、汎用SQL KMを使用することもできます。詳細は、汎用SQLを参照してください。

ノート:

MS Accessのリバース・エンジニアリングでは、主キーは取得されません。IKM Access Incremental Updateが正常に機能するためには、手動で主キー制約をデータストアに追加する必要があります。

ノート:

Microsoft Accessでは、標準のリバース・エンジニアリングのみがサポートされており、その機能全体は、使用されているドライバに依存します。

10.4 固有の要件

Oracle Data IntegratorでMicrosoft Accessを使用するための固有の要件はありません。

ノート:

ODIには、Microsoft Accessを使用するためのドライバは付属していないため、サード・パーティ・ベンダーから取得する必要があります。

サード・パーティ・ベンダーからドライバをインストールするには、次を参照してください。

サポートされるデータ型の詳細は、Microsoft Accessのドキュメントを参照してください。