2 アーティファクト(転送、ソースおよびターゲット)の設計

Oracle Managed File Transferコンソールで「設計」ページを使用して、ソース、ターゲットおよび転送で構成されるファイル配信構造を設計できます。

MFTコンソールの「設計」ページ

この章の内容は次のとおりです。

2.1 転送の設計について

Oracle Managed File Transferコンソールで「設計」ページを使用してファイル転送を設計する前に、紙またはホワイトボードの上で転送を設計する必要があります。

2.1.1 転送を作成するための準備

転送は、1つのソースを1つ以上のターゲットとリンクするアーティファクトです。転送には、転送に影響を与えるコンテンツ・フィルタや他のアクションを追加できます。転送を作成する前に、転送で実行する必要がある内容の詳細を決定する必要があります。次の仕様について検討します。

  • 送信元。ここからファイルを転送します。ソースと呼ばれます。

  • 宛先。ここにファイルを転送します。ターゲットと呼ばれます。

  • 送信元と宛先が、ファイル・システム・ディレクトリとWebサービス・エンドポイントURLのどちらであるか。送信元と宛先は、B2BやHealthcareなどの他のアプリケーションに存在することも可能です。

  • ファイルのサイズが大きい場合、ファイルではなく、参照をWebサービス宛先に渡すことができます。

  • 送信元と宛先のアクセス・パラメータ: ユーザー名、パスワード、セキュリティ証明書およびファイル・システム権限

  • ファイル形式: バイナリ、XMLまたはテキスト

  • 形式または名前に基づいて一部のファイルを追加または除外する必要があるかどうか。

  • ファイルを圧縮または圧縮解除する必要があるかどうか。

  • ファイルを暗号化または復号化する必要があるかどうか。

  • ファイルを名前変更、移動、アーカイブまたは削除する必要があるかどうか。

  • ファイル配信を特定の時刻または時間範囲にスケジュールする必要があるかどうか。

ノート:

「アーティファクト検索」タブを使用して、変更を加えて再使用または再作成できるソース、ターゲットまたは転送が存在するかどうかを確認できます。詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプアーティファクト検索に関する項を参照してください。

2.1.2 エンドツーエンド・フローの設計

ソースとターゲットは、複数の転送で再使用できます。複数の転送で1つのソースを使用することは、転送ファンアウトと呼びます。1つの転送で複数のターゲットを使用することは、ターゲット・ファンアウトと呼びます。1つのソースとそれに関連付けられているすべての転送とターゲットをまとめてフローと呼びます。

ソースをターゲットとして使用することおよびターゲットをソースとして使用することはできません。ただし、ターゲットとソースが同じ場所を参照することはできます。したがって、ある転送のターゲットを別の転送のソースにすることで、転送チェーンを作成できます。

各転送の仕様を決定することに加えて、全体的なファイル配信構造の中で必要なファンアウトとチェーンを綿密に計画する必要があります。「Oracle Managed File Transferの機能的なユース・ケース・パターン」の例を参照してください。

2.2 転送の構成

ターゲットの作成およびソースとターゲットの作成は、どちらが先でもかまいません。ただし、転送をデプロイするには、1つのソースと少なくとも1つのターゲットが必要です。

転送を構成するには、次のステップを実行します。

  1. 次のいずれかの方法で転送を作成します。
    • 左側のペインのナビゲータで「転送」をクリックします。

    • 左側のペインのナビゲータで「転送」を選択し、「作成」アイコンをクリックします。

    • 左側のペインのナビゲータで「転送」を右クリックし、「作成」コマンドを選択します。

    「転送」ダイアログが開きます。

  2. 転送の名前を入力します。

    名前には、英字、数字、ダッシュおよびアンダースコアを使用できます。

  3. 転送の説明を入力します。

    説明はオプションです。

  4. OK」ボタンをクリックします。

    転送のタブが開きます。

    転送の作成を取り消すには、「取消」をクリックします。

  5. ソースを1つとターゲットを1つ以上追加します。

    「ソースとターゲットの追加」を参照してください。

  6. コンテンツ・フィルタを追加します。

    これはオプションです。「コンテンツ・フィルタの設定」を参照してください。

  7. 転送ペイロードにアクセスできるユーザー、グループおよび役割を追加します。

    これはオプションであり、Webサービスへの参照渡しによる転送にのみ適用されます。「ペイロード・アクセスの許可」を参照してください。

  8. ターゲット固有の転送設定を構成します。

    これはオプションです。「ターゲット固有の転送設定の構成」を参照してください。

  9. スケジュールを追加します。

    これはオプションです。「スケジュールの設定」を参照してください。

  10. 圧縮や暗号化などの前処理と後処理のアクションを追加します。

    これはオプションであり、ターゲットにのみ適用されます。ソース・アクションは、ソース・アーティファクトで直接追加します。「転送の前処理と後処理のアクションの設定」を参照してください。

  11. 保存」ボタンをクリックします。

    最後に保存した後のすべての変更を元に戻すには、「元に戻す」をクリックします。

  12. 保存した後、「デプロイ」ボタンをクリックします。

    オプションのコメントを追加できます。

    転送をデプロイする際、関連付けられているソースとターゲットがまだデプロイされていない場合は、それらが自動的にデプロイされます。

必要なプロパティのほとんどが設定されている転送が既存の場合は、それを複製して使用できます。「既存の転送の複製」を参照してください。

2.2.1 ソースとターゲットの追加

このプロセスのステップは次のとおりです。

  1. 左側のペインのナビゲータで「転送」の左にある矢印をクリックします。

    転送がリストされます。このステップは、前のステップで転送を作成したときに完了している可能性があることに注意してください。

  2. 転送名をクリックするか、転送名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。

    その転送のタブが開きます。

  3. 次のいずれかの方法でソースを追加します。
    • 作成済のソースが存在する場合は「ソースの追加」をクリックします。追加するソースを選択し、「OK」をクリックします。

    • 「ソースの作成」をクリックして、新しいソースを作成します。

    • ナビゲーション・ペインからソースをドラッグ・アンド・ドロップします。

      詳細は、「ソースとターゲットの転送へのドラッグ・アンド・ドロップ」を参照してください。

  4. 次のいずれかの方法でターゲットを追加します。
    • 作成済のターゲットが存在する場合は「ターゲットの追加」をクリックします。

      左側の列で追加するターゲットを選択して一重矢印アイコンをクリックし、右側の列に移動します。複数のターゲットを追加できます。すべてのターゲットを選択するには、二重矢印アイコンをクリックします。「OK」をクリックします

    • 「ターゲットの作成」をクリックして、新しいターゲットを作成します。

    • ナビゲーション・ペインからターゲットをドラッグ・アンド・ドロップします。

      詳細は、「ソースとターゲットの転送へのドラッグ・アンド・ドロップ」を参照してください。

  5. 転送を保存してデプロイします。

2.2.2 コンテンツ・フィルタの設定

コンテンツ・フィルタは、転送に適用するファイル名と拡張子のパターン条件を指定します。コンテンツ・フィルタが定義されていない場合、ソース・エンドポイントのすべてのファイルが転送されます。

このプロセスのステップは次のとおりです。

  1. 左側のペインのナビゲータで「転送」の左にある矢印をクリックします。

    転送がリストされます。

  2. 転送名をクリックするか、転送名を右クリックして「開く」アイコンをクリックします。

    その転送のタブが開きます。

  3. コンテンツ・フィルタの左にある矢印をクリックします。

    コンテンツ・フィルタ設定が表示されます。

  4. 「ワイルドカード」または「正規表現」を選択し、フィルタ文字列の解釈方法を指定します。
  5. フィルタのテキスト・フィールドにパターンを入力します。

    「ワイルドカード」を選択した場合は、*をワイルドカードとして使用します。たとえば、*.xmlと指定するとXMLファイルが転送されます。テキストまたはXMLファイルを指定するには、*.(xml|XML|txt|TXT)を使用できます。たとえば、File = "TXT-20200505-XXXX.txt" (XXXXは任意の4つの連続する数字)などです。

    正規表現の詳細は、Javaチュートリアル: 正規表現を参照してください。

    パターンは、ファイル名のみに適用されます。ディレクトリ名でのフィルタ処理はサポートされていません。

  6. 「フィルタの追加」をクリックして、フィルタをもう1つ追加します。

    テキスト・フィールドが作成され、新しい番号が付きます。

  7. 追加するフィルタごとに、これらのステップを繰り返します。

    フィルタを削除するには、フィルタの右側の赤いXをクリックします。

  8. 各フィルタの右側にある上矢印および下矢印を使用して、フィルタ順序を変更します。

    番号の小さなフィルタが先に実行されます。

  9. 転送を保存してデプロイします。

2.2.3 ターゲット固有の転送設定の構成

転送タブを開いてターゲットの左側にある矢印をクリックすると、ターゲット・タイプに応じて異なるターゲット固有のオプションの転送設定が表示されます。

ターゲット・タイプが「ファイル」、「FTPリモート」または「sFTPリモート」である場合、サブフォルダ設定が表示されます。これにより、転送固有のサブフォルダがターゲットの場所に追加されます。

MBean enableDynamicTargetFoldernameをtrueに設定して、ターゲット設定に設定されるフォルダ名をオーバーライドし、SOAPを介してTargetFoldernameヘッダーを渡すことができます。SOAPリクエストのサンプルを次に示します。

<soap:Envelope xmlns:soap="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/">
	<soap:Header>
		<ns1:MFTHeader xmlns:ns1="http://xmlns.oracle.com/fmw/mft/soap">
			<ns1:TargetFilename>Order.xml</ns1:TargetFilename>
			<ns1:TargetFoldername>/scratch/testD</ns1:TargetFoldername>
	 	<ns1:ContentIdentifier>Order.xml</ns1:ContentIdentifier>
		</ns1:MFTHeader>
	 </soap:Header>
	<soap:Body> 
	<ns1:MFTServiceInput xmlns:ns1="http://xmlns.oracle.com/fmw/mft/soap"> 
			<ns1:InlinePayload> 
 				<PurchaseOrder> 
				</PurchaseOrder> 
			</ns1:InlinePayload> 
		</ns1:MFTServiceInput> 
	</soap:Body></soap:Envelope>

ターゲットのプリコールアウトを使用してTargetFoldernameヘッダー・プロパティを追加することもできます。

context.getCustomPropertyMap().put("TargetFoldername" , newFolder);

ノート:

ファイル、埋込みFTP/sFTP、リモートFTP/sFTP、OSCSおよびWebCenterなどのサブフォルダ・オプションをサポートするソース・タイプで「コンテンツをサブフォルダに含める」オプションが有効になっており、ターゲットで「ソース・サブフォルダの伝播」オプションが有効になっている場合は、転送中にサブフォルダ構造がターゲットに対して複製されます。たとえば、/tmp/src/folder/test.txtにファイルがあり、そのファイルが/tmp/tgt/folder/test.txtにコピーされる場合、サブフォルダ構造は維持されます。

ターゲット・タイプがHTTP SOAベースのWebサービス・タイプ(「B2B」、「Healthcare」、「SOAP」、「SOA」、「Service Bus」または「ODI」)である場合、次の「配信プリファレンス」が表示されます。

  • 配信方法: 配信方法として、「インライン」または「参照」(デフォルト)を指定します。「インライン」の場合、実際のファイルはSOAメッセージ・ペイロードで送信されます。「参照」の場合は、ファイルへのリンクが送信されます。

  • 参照タイプ: 参照タイプとして、「FTP」(デフォルト)、「ファイル」または「sFTP」を指定します。内部ポート番号と外部ポート番号を、「管理サーバーのプロパティ」ページの「拡張配信プロパティ」領域で設定できます。

  • 最大インライン・サイズ(バイト): インライン配信の最大サイズをバイト単位で指定します。

2.2.4 転送の前処理と後処理のアクションの設定

転送にターゲットを追加した後、その転送を編集して、圧縮、圧縮解除(ファイル・タイプのみ)、暗号化または復号化、検索と置換または改行変換アクションなどの前処理アクションを追加できます。圧縮解除は、ファイル・タイプのターゲットの後処理アクションとしても追加できます。

ソースの前処理を構成できます。「ソース処理アクションの設定」を参照してください。

前処理と後処理のカスタム・アクションも作成できます。「カスタム・コールアウトによる転送の処理」を参照してください。

ノート:

後処理は、ファイル配信の後に実行されます。したがって、配信が成功して後処理が失敗した場合、「監視」ページの「ダッシュボード」タブの「アクティブな配信」ビューと「ファイル・ファインダ」ビューに表示されるステータスは異なります。具体的には、「アクティブな配信」ビューでは「完了」ステータスが表示されますが、「ファイル・ファインダ」ビューでは「失敗」ステータスが表示されます。

ノート:

ソースとそのソースを使用するターゲットに同じ処理アクションを追加すると、そのアクションが2回実行されます。たとえば、ソースとターゲットに圧縮を追加すると、転送するファイルが2回圧縮されます。

圧縮解除アクションは、ソースおよびターゲットの前処理アクションとしてサポートされています。複数ファイルの前処理圧縮解除は、SOAP、SOA、Service BusおよびODIターゲット・タイプと配信プリファレンス・ファイル/FTP/sFTPに対してのみサポートされます。その他のターゲット・タイプでは、圧縮ファイルに複数のエントリがある場合には、前処理の圧縮解除エラーが発生します。圧縮解除は、複数ファイルの圧縮解除をサポートするファイル・タイプ・ターゲットの後処理アクションとしてもサポートされています。

複数ファイルの圧縮解除を行っている場合、2回の転送で回避できます。
  • 転送1 : 「実績」ソース->「ファイル」ターゲットおよび圧縮解除後処理
  • 転送2 : 「ファイル・ソース」(チェックされたサブフォルダ内のファイルおよび転送1のファイルと同じフォルダ)->「実績」ターゲット

ノート:

Oracle Managed File Transferの外部でFTPクライアントを使用してバイナリ・ファイルをソースの場所にコピーする際は、バイナリ転送として構成する必要があります。そうしないと、ファイルが破損する可能性があります。圧縮や暗号化などの処理アクションは正常に動作しない可能性があります。

2.2.4.1 前処理での圧縮および圧縮解除アクション

転送でファイルをターゲットに配信する前に、ファイルを圧縮または圧縮解除できます。どちらのアクションも、転送構成で指定できます。

前処理での複数ファイルの圧縮解除は、「配信方法」が「参照」に設定されている、SOAP、SOA、Service BusおよびODIの各タイプのターゲットでのみサポートされます。この場合、ZIPファイル内のファイルは一意のランダムなディレクトリに抽出され、このディレクトリへの参照のみがターゲットに送信されます。このディレクトリは、ターゲット・レポートの「ターゲット前処理」セクションにリストされます。詳細は、「ターゲット・レポート」を参照してください。

ノート:

複数ファイルの圧縮解除の後に追加されている処理関数は無視されます。他のタイプのターゲットを前処理で圧縮解除して複数ファイルが生成される場合、圧縮解除アクションでエラーが発生します。

このプロセスのステップは次のとおりです。

  1. 左側のペインのナビゲータで「転送」の左にある矢印をクリックします。

    転送がリストされます。

  2. 転送名をクリックするか、転送名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。

    その転送のタブが開きます。

  3. ターゲットの左にある矢印をクリックします。

    ターゲット設定が表示されます。

  4. 「前処理アクションの追加」をクリックします。

    「前処理アクション」ダイアログが開きます。

  5. 「すべてのアクション」ドロップダウン・リストから「圧縮」または「圧縮解除」を選択します。
  6. 「リストに追加」をクリックします。

    リストからアクションを削除するには、アクションの右にある「削除」アイコンをクリックします。

  7. 「圧縮」を選択している場合、「レベル」ドロップダウン・リストの「ベスト圧縮」、「デフォルト圧縮」または「ベスト・スピード」から圧縮レベルを選択します。詳細は、java.util.zipパッケージ、特にDeflaterクラスおよび参照仕様を参照してください。
  8. 「OK」をクリックします。

    アクションの追加を取り消すには、「取消」をクリックします。

  9. 転送を保存してデプロイします。
2.2.4.2 前処理での検索と置換アクション

検索と置換アクションを使用して、データをターゲットに送る前に、指定されたテキストを別のテキストに置換します。ひとつのファイル上で複数の検索と置換アクションを実行できます。

特定のターゲットで検索と置換アクションを使用する場合、処理アクションを特定のターゲット・レベルに設定できます。同じソースの複数のターゲットにアクションを設定する場合、ソース・レベルでアクションを追加します。「ソースでの検索と置換」の項を参照してください。

検索と置換アクションを実行するには:

  1. 左側のペインのナビゲータで「転送」の左にある矢印をクリックします。

    転送がリストされます。

  2. 転送名をクリックするか、転送名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。

    転送のタブが開き、「一般情報」および「転送定義」が表示されます。

  3. 「ターゲット定義」タブをクリックします。
  4. ターゲットの「前処理アクション」をクリックします。

    「前処理アクション」ダイアログが開きます。

  5. 「すべてのアクション」ドロップダウン・リストで、「検索と置換」を選択します。
  6. 「リストに追加」をクリックします。検索と置換処理アクションが、「選択したアクション」リストに追加されます。

    リストからアクションを削除するには、アクションの右にある「削除」アイコンをクリックします。

  7. 「検索」フィールドに検索するテキストを追加し、「置換」フィールドに置換するテキストを入力します。検索と置換アクションでは、大文字と小文字が区別されます。「追加」+アイコンをクリックすることで、1つの検索と置換アクションに複数の検索置換用テキストを追加できます。
  8. 別の置換テキストを追加するには、「追加」+アイコンをクリックします。
  9. それぞれのターゲットに対し、前処理として複数の検索と置換アクションを追加できます。別の検索と置換アクションを追加するには、「すべてのアクション」リストの「検索と置換」をクリックします。
    「検索」は必須のフィールドです。そのため、空のままにしておくことはできません。フィールドが空の場合、エラーが発生します。
  10. 「OK」をクリックします。または、「取消」をクリックしてアクションを取り消します。
    転送が成功すると、レポートを「監視」ダッシュボードで確認できます。詳細は、「デプロイ済のソース、ターゲットおよび転送の監視」を参照してください。
2.2.4.3 前処理での暗号化および復号化アクション

転送する前に、ファイルを暗号化または復号化できます。転送構成で暗号化アルゴリズムと復号化アルゴリズムのいずれか1つのみを指定できます。MFTでは、PGPアルゴリズムとともにPGP署名もサポートしています。署名済および暗号化済ペイロードを生成し、復号化時の署名を検証できます。これはアーティファクト・レベルで実行できます。

ノート:

暗号化アクションまたは復号化アクションを追加する前に、PGPキーストアを構成し、証明書をインポートする必要があります。

制限されているキーの長さまたはアルゴリズムを使用してMFTの外部でPGPツールによってペイロードが暗号化されている場合、MFTでの復号化は失敗します。このような制限のほとんどは、JAVA_HOME\jre7\lib\securityディレクトリでJREレベルで指定されています。

このプロセスのステップは次のとおりです。

  1. 左側のペインのナビゲータで「転送」の左にある矢印をクリックします。

    転送がリストされます。

  2. 転送名をクリックするか、転送名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。

    「一般情報」タブと「ターゲット定義」タブが開きます。

  3. 「ターゲット定義」タブの左にある矢印をクリックします。

    ターゲット設定が表示されます。

  4. 「ターゲット」詳細で「前処理アクション」をクリックします。

    「前処理アクション」ダイアログが開きます。

  5. 「すべてのアクション」ドロップダウン・リストから「PGP暗号化」または「PGP復号化」を選択します。
  6. 「リストに追加」をクリックします。選択したアクションが「選択したアクション」リストに表示されます。
    リストからアクションを削除するには、アクションの右にある「削除」アイコンをクリックします。
  7. 「PGP暗号化」を選択している場合、「暗号化の別名」、「防御済」、「暗号化アルゴリズム」および「署名キー別名」の各ドロップダウン・リストから値を選択します。
    • 暗号化の別名: 暗号化の公開キーの別名。キーの別名の詳細は、「PGPキーストアの構成」を参照してください。

    • 防御済: 「バイナリ」または「ASCII」。印刷できない文字が転送中に削除される可能性がある場合は、ASCIIを使用します。

    • 暗号化アルゴリズム: サポートされている次のアルゴリズムから選択します。

      ノート:

      アルゴリズムを選択しない場合、グローバル・アルゴリズム設定が適用されます。
      • デフォルト

      • Triple-DES

      • CAST5: デフォルトのアルゴリズムとして設定されています。

      • Blowfish

      • DES

      • AES-128

      • AES-192

      • AES-256: FIPSモードが有効な場合、デフォルトのアルゴリズムとして設定されています。

      • Twofish

    • 署名キー別名: インポート済の秘密署名キーのリストから選択します。
  8. 「PGP復号化」を選択している場合、ドロップダウン・リストから「復号化別名」を選択します。これは、復号化に使用する秘密キーの別名です。復号化には、 署名をPGPキーストアにインポートする必要があります。
    キーの別名の詳細は、「PGPキーストアの構成」を参照してください。
  9. 「OK」をクリックします。

    アクションの追加を取り消すには、「取消」をクリックします。

  10. 転送を保存してデプロイします。
    転送が成功すると、結果を「監視」ダッシュボードで監視できます。「デプロイ済のソース、ターゲットおよび転送の監視」および「転送レポート」を参照してください。
2.2.4.3.1 PGP用の暗号化アルゴリズムの変更

PGPの暗号化アルゴリズムを変更するには、次のステップを実行します。

  1. ステップ A
    1. Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにログインします。
    2. SOAノードを展開し、soa-infraノードを選択します。
    3. 「SOAインフラストラクチャ」メニューから、「管理」「システムMBeanブラウザ」の順に選択します。「システムMBeanブラウザ」ページが表示されます。
    4. 「アプリケーション定義のMBean」の下で、サーバー - 「oracle.as.soainfra.config」ノードを開きます。たとえば、「oracle.as.mftinfra.config node」です。
    5. サーバー: 「soa_server1」ノードを開きます。たとえば、「mft_server1」ノードです。
    6. 「MFTConfig」ノードを展開します。
    7. MFT MBeanをクリックします。MBeanのプロパティが右側のペインに表示されます。
    8. 「操作」タブをクリックします。
    9. リストでaddProperty 操作をクリックします。キー、値、および必要に応じてコメントを入力します。
      i. 「pgpEncryptionAlgorithm」に「キー」値を設定します
      ii. 値を設定します。たとえば、「Triple DES」を値「2」に設定し、「呼出し」をクリックします。
  2. ステップ B
    1. MFTで、PGPの暗号化アルゴリズムを変更するには、MFTに「pgpEncryptionAlgorithm」MBeanを設定します。このMbeanは整数値を受け入れ、次にリストされているサポートされたアルゴリズムの様々な値を受け入れます。

      i. Triple DES = 2;

      ii. CAST5 = 3;

      iii. Blowfish = 4;

      iv. DES = 6;

      v. AES 128 = 7;

      vi. AES 192 = 8;

      vii. AES 256 = 9;

      viii. Twofish = 10;

    2. FIPSモードでは、MBeanプロパティPGPEncryptionAlgorithmが定義されていない場合、デフォルト・アルゴリズムはAES 256です。サポートされているアルゴリズムは次のとおりです。

      i.AES 128

      ii.AES 192

      iii.AES 256

    3. 非FIPSモードでは、MBeanプロパティPGPEncryptionAlgorithmが定義されていない場合、デフォルト・アルゴリズムはCAST5です。サポートされているアルゴリズムは次のとおりです。

      i. Triple DES

      ii. Blowfish

      iii. DES

      iv. AES 192

      v. AES 128

      vi. AES 256

      vii.Twofish

2.2.4.4 新規行の変換処理アクション

前処理での新規行の変換アクションを使用して、改行文字を別のオペレーティング・システム用に変換します。新規行の変換アクションでは、改行文字が指定したオペレーティング・システム固有の改行文字に変換されます。新規行の変換アクションは、ソース処理アクションまたはターゲット前処理アクションに追加できます。

このプロセスのステップは次のとおりです。
  1. 左側のペインのナビゲータで「転送」の左にある矢印をクリックします。
    転送がリストされます。
  2. 転送名をクリックするか、転送名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。
    「一般情報」タブと「ターゲット定義」タブが開きます。
  3. 「ターゲット定義」タブの左にある矢印をクリックします。
    ターゲット設定が表示されます。
  4. ターゲットの詳細で、「前処理アクション」をクリックします。
    「処理アクション」ダイアログが開きます。
  5. ドロップダウン・リストから「新規行の変換」を選択します。
    「新規行の変換」が「選択したアクション」に表示されます。
  6. 「タイプ」フィールドで、リストから選択します。
    • DOSからUNIX
    • UnixからDOS
    新規行の変換を削除するには、アクションの左にある「削除」アイコンをクリックします。
  7. 「OK」をクリックします。
    取り消す場合は、「取消」をクリックします。
2.2.4.5 前処理でのスクリプトの実行アクション

ソースおよびターゲットに対する前処理としてスクリプトの実行アクションを使用し、任意のスクリプトまたはシェル・コマンド、Perlコマンドのコマンドまたはファイルのバッチ・ファイルなどのコマンドを、ターゲットに配信する前に実行します。スクリプト内で、ウィルス・スキャン、外部暗号化ファイル処理、新規エンドポイントの追加、RESTの有効化、通知あるいは検証などの任意のカスタム・コマンドを実行できます。暗号化または復号化の際にスクリプトを実行して、特定の単語を置換することによるペイロードの編集、あるいは署名情報の追加または検証が可能です。

ヘッダーを追加するスクリプトの例:
#bin/sh
echo "file generated by script copy"
while read line; do
echo ${line}
done
]

圧縮用のスクリプトの例:
#bin/sh
gzip -c

エラー・スクリプトの例:
#bin/sh
regexA="*.bak"
regexB="*.BAK"
if [[ "$fileName" == $regexA || "$fileName:" == $regexB ]]; then
		echo "Processing backup file"
else
		echo "Input file[$fileName] is not valid backup file!" 1>&2  
		exit 1
fi

エラー・スクリプトの例では、転送がバックアップ・ファイル(*.bak)をソースからターゲットに移動させるために作成されたことを考えると、転送ファイルがバックアップ・ファイル(*.bak)ではない場合、エラーInput file[f2] is not valid backup fileが発生して転送は失敗します。

スクリプトで使用できる事前定義済の変数があります。たとえば、fileNameは事前定義済の変数です。

前処理でのスクリプトの実行アクションを追加するには:
  1. 左側のペインのナビゲータで「転送」の左にある矢印をクリックします。
    転送がリストされます。
  2. 転送名をクリックするか、転送名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。
    「一般情報」タブと「ターゲット定義」タブが開きます。
  3. ターゲットの詳細の「ターゲット定義」タブで、「前処理アクション」をクリックします。
    「前処理アクション」ダイアログが開きます。
  4. 「すべてのアクション」 ドロップダウン・リストから「スクリプトの実行」を選択し、「リストに追加」をクリックします。
    これは、「選択したアクション」リストに表示されます。
  5. 次の詳細を入力します:
    • コマンド: 実行するスクリプトのパスを入力します。スクリプトは実行可能なファイルである必要があります。たとえば、/home/user/echo.shのようになります。
    • タイムアウト: タイムアウト値を指定します(スクリプトの実行時間が指定された時間を超えた場合、スクリプトの実行が停止されます)。転送にエラーがあった場合、MFT監視ダッシュボードにエラーが反映されます。診断の完了後、再送信が可能になります。
    • 入力ペイロードの読取り: (「コマンド」フィールドで指定された)スクリプトで転送後に入力ペイロードを読み取る場合は、チェック・ボックスを選択します。デフォルトでは、このチェック・ボックスは選択されています。

    • スクリプト生成ペイロードの使用: 既存のペイロードをスクリプトによって生成された出力で変更する場合は、このチェック・ボックスを選択します。オフにした場合、スクリプトはペイロードを変更せずに実行されます。

    • 新規ファイル拡張子: 処理終了後に新規ファイルに追加される拡張子を指定します。たとえば、圧縮アクションを使用して、名前を<ファイル名>.zipにする場合、新規ファイル拡張子としてzipを設定します。

  6. スクリプト内のパラメータや変数を更新、追加または変更する場合は、「スクリプト変数の追加または更新」をクリックします。更新されてスクリプトに渡される、事前に構成されたランタイム・パラメータ(filename、payload directory、filesize、targetname、sourcename、useGeneratedFileFromScript)があります。
    1. スクリプトに変数を追加するには、「行の追加」+アイコンをクリックします。
    2. 変数の「名前」および「値」を入力します。
    3. 変数の値を暗号化する必要がある場合は、「資格証明」のボックスにチェックを入れます。
    4. 変数を削除するには、「値」フィールドの横にある「削除」アイコンをクリックします。
    5. 「OK」をクリックします。
  7. アクションを保存する場合は、「OK」を、アクションを取り消す場合は、「取消」をクリックします。
2.2.4.6 後処理でのODIInvokeアクション

この後処理関数は、ODIInvoke Webサービスを構成するために使用され、ODIターゲットで構成されたJCAバインディングにペイロードを配信した後で呼び出されます。ODIInvokeサービスは、ODIフローをトリガーし、ODIターゲットで構成されたJCAバインディング・ターゲット・タイプからペイロードを取得します。ペイロードの配信が完了してodiInvokeサービスが呼び出されると、MFTメッセージは完了としてマークされます。

MFT ODIターゲットは、メッセージ配信の既存のSOAPメソッドとともに、JCAバインディングを構成します。ODIターゲットでは、次のバインディング・タイプを構成できます。

  • ファイル - ファイル経由で転送

  • FTPリモート - FTP経由で転送

  • sFTPリモート - sFTP経由で転送

  • SOAP - ODI SOAPデータサービス経由で転送

いずれかのJCAバインディング・タイプを選択したら、JCAターゲットに必要なパラメータを構成する必要があります。ODIターゲットにいったん選択したバインディング・タイプは変更できませんが、現在のJCAターゲット・バインディングのパラメータは引き続き変更が可能です。

JCAバインディングを含むODIターゲットを転送に追加する場合、後処理関数OdiInvokeWebServiceをターゲットで構成する必要があります。OdiInvokeサービスURL、アクション、およびこの後処理関数のその他の必要なパラメータを構成する必要があります。

OdiInvoke後処理関数では、odiInvokeサービスURL、ポート、操作、および次のような公開されているその他のパラメータを構成するためにフィールドが公開されます。

  • リクエストScenarioRequestType

  • ScenarioName文字列

  • ScenarioVersion文字列

  • Context文字列

  • 同期ブール値

  • SessionName文字列

  • Keywords文字列

  • 変数VariableTypeArrayサイズ

  • 変数VariableType NameおよびValue文字列

  • デバッグDebugType

    デバッグを正しく機能させるために、デバッグチェック・ボックスを明示的に選択します。デバッグチェック・ボックスを選択せずに他のオプション(BreakOnErrorなどデバッグの下にあるもの)を選択した場合は、正しく機能しない可能性があります。

バインディング・タイプJCAのODIターゲットに対してMFTメッセージを処理中に、ペイロードはターゲットで構成されたJCAの場所に移動されます。メッセージは、構成パラメータをすべて読み取ることによってodiInvokeサービスによって予測されるフォーマットで作成されます。次に、ODIターゲットで構成されたURLが呼び出され、リクエスト・メッセージが作成されます。MFTがODIターゲットの呼出しに成功すると、MFTのメッセージはCOMPLETEDとしてマークされます。

2.2.4.7 後処理での圧縮解除

ターゲット・タイプがファイルの場合のみ、転送の後に、ファイルを圧縮解除できます。このアクションは、転送構成で指定できます。

後処理での複数ファイルの圧縮解除はサポートされています。この場合、圧縮解除されたファイルは、ターゲットの場所の下のZIPファイルと同じ名前(拡張子なし)のディレクトリに抽出されます。たとえば、ターゲットの場所が/tmp/mft、複数エントリを持つ転送されたファイルの名前がorder.zipである場合、圧縮解除されたファイルは/tmp/mft/orderに抽出されます。

ノート:

複数ファイルの圧縮解除の後に追加されている処理関数は無視されます。

このプロセスのステップは次のとおりです。

  1. 左側のペインのナビゲータで「転送」の左にある矢印をクリックします。

    転送がリストされます。

  2. 転送名をクリックするか、転送名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。

    その転送のタブが開きます。

  3. ターゲットの左にある矢印をクリックします。

    ターゲット設定が表示されます。

  4. 「後処理アクションの追加」をクリックします。

    「後処理アクション」ダイアログが開きます。

  5. 「すべてのアクション」ドロップダウン・リストから「圧縮解除」を選択します。
  6. 「リストに追加」をクリックします。

    リストからアクションを削除するには、アクションの右にある「削除」アイコンをクリックします。

  7. 「OK」をクリックします。

    アクションの追加を取り消すには、「取消」をクリックします。

  8. 転送を保存してデプロイします。
2.2.4.8 転送通知の後処理アクション

転送通知の後処理アクションは、ユーザーにペイロードの転送が成功したことを通知するために使用されます。通知の送信に使用する電子メールまたはSMSのチャネルを指定できます。電子メールまたはメッセージの書式、ファイル名パターンおよび通知する最小ファイルサイズを構成できます。

ノート:

MFTは、正常な転送通知テンプレートのプレーン・テキストをサポートします。
User Messaging Service (UMS)のドライバ・プロパティusermessagingdriver-email (mft_server1)が設定されていることを確認します。詳細は、Oracle User Messaging Serviceのドライバに関する項を参照してください。
転送通知を後処理アクションとして追加するには:
  1. 左側のペインのナビゲータで「転送」の左にある矢印をクリックします。

    転送がリストされます。

  2. 転送名を右クリックし、「開く」を選択します。

    その転送のタブが開きます。

  3. 「ターゲット定義」の左にある矢印をクリックします。

    ソースおよびターゲットのターゲット設定が表示されます。

  4. 「後処理アクションの追加」をクリックします。

    「後処理アクション」ダイアログが開きます。

  5. 「すべてのアクション」ドロップダウン・リストから「転送通知」を選択します。
  6. 「リストに追加」をクリックします。

    リストからアクションを削除するには、アクションの右にある「削除」アイコンをクリックします。

  7. 「転送通知」のフィールドで、次の詳細を指定します。
    • テンプレート・ファイル: (オプション)転送通知の一部として送信される電子メール・テンプレート・ファイルの場所を指定します。たとえば、/u01/data/mft/notify.emlなどです

      「テンプレート・ファイル」フィールドで変数を指定する場合(%%FILENAME%%など)、Oracle MFTはランタイム・セッションからファイル名を取得します。テンプレートの作成に使用可能な事前シード済変数には、FILENAME、DATE、TRANSFERURL、SOURCENAME、USER、FILESIZE、TARGETFILENAME、TARGETNAME、TRANSFERNAME、TARGETENDPOINTREF、TARGETFILESIZEがあります。

      ToCCおよびBCCフィールドはオプションのパラメータですが、件名本文は必須のパラメータであることに注意してください。「テンプレート・ファイル」フィールドが空白の場合、次のデフォルト・テンプレート・ファイルが使用されます:

      CC= abc.xyz@oracle.com; user@oracle.com; test.user@oracle.com

      BCC= test@oracle.com; new.user@oracle.com

      Subject= File %%FILENAME%% Successfully Processed

      Body= The file %%FILENAME%% uploaded by %%USER%% of size %%FILESIZE%% from the source %%SOURCENAME%% was successfully processed on %%DATE%% by Oracle MFT. You can optionally view the %%TRANSFERURL%% details of the transfer from the console.

    • 最小ファイル・サイズ: 通知を送信するための最小ファイル・サイズをMB単位で指定します。

    • パターン・タイプ: フィルタ文字列が変換される方法、「ワイルドカード」(デフォルト)または「正規表現」を指定します。

      「ワイルドカード」を選択した場合は、*をワイルドカードとして使用します。たとえば、*.xmlと指定するとXMLファイルが転送されます。テキストまたはXMLファイルを指定するには、 *.(xml|XML|txt|TXT)を使用できます。

      たとえば、File = "TXT-20100505-XXXX.txt" (XXXXは任意の4つの連続する数字)などです。

      「正規表現 = "XT-20100505-\\d{4}\\.txt"

    • ファイル名パターン: (オプション)通知を送信するためのファイル名パターンを指定します。

    • 通知する連絡先の追加または更新: 通知するユーザーの連絡先を追加する場合に、このオプションを選択します。クリックすると、「連絡先の検索」ダイアログが開きます。

    • 連絡先の検索: 連絡先をタイプ(「ユーザー」、「外部」または「グループ」)別に検索および追加できます。

      「通知する連絡先の追加または更新」でユーザーを追加する前に、WLSTコマンドを使用して新規連絡先ユーザーを作成および構成する必要があります。新規ユーザーを作成することも、既存のWebLogicユーザーおよびユーザー・グループも使用することもできます。

      ノート:

      LDAPユーザー設定を使用するWLSコンソールを使用すると、内部の連絡先しか構成できません。WLSTコマンドを使用すると、内部と外部の両方の連絡先を構成できます。

      新規の外部ユーザーを作成するには、WLSTコマンドcreateContactを使用します。既存のWebLogicユーザーまたはユーザー・グループを使用するには、WLSTコマンドcreateUserContactまたはcreate UserGroupContactを使用します。これらは内部ユーザーであり、電子メール・アドレスと電話番号は、LDAPユーザー設定から取得されています。詳細は、イベント通知の有効化を参照してください。

      WLSTのコマンドを実行するには、あらかじめWLSTを起動してOracle MFT専用のOracle WebLogic Server管理対象サーバーに接続しておく必要があります。詳細は、WLSTコマンドの実行を参照してください。

      ユーザーの連絡先を作成するには:

      1. 「ユーザー」の連絡先を作成するには(内部ユーザー)、WLSTコマンドcreateUserContact('weblogic','Email')を使用します

        属性 説明 構文
        wls:/soainfra/serverConfig/> help('createUserContact') 新しいユーザー連絡先を作成します。これは、イベント通知に使用できます

        このコマンドのショートカットは、'crtUCont'です。

        createUserGroupContact(userGroupName, deliveryChannel)

        userGroupName: ユーザー・グループ名

        deliveryChannel (オプション): 指定できる値は「電子メール」/「SMS」です。指定しない場合は、WebLogicユーザー・ストアで構成されているユーザー優先配信チャネルが使用されます。

        wls:/mydomain/serverConfig> createUserContact('user1')wls:/soainfra/serverConfig/>
        「グループ」ユーザーを作成するには(内部ユーザー)、WLSTコマンドcreateUserGroupContact('usergroup')を使用します。
        属性 説明 構文
        wls:/soainfra/serverConfig/> help('createUserGroupContact') 新しいユーザー・グループ連絡先を作成します。これは、イベント通知に使用できます。

        このコマンドのショートカットは、'crtUGCont'です。

        createUserGroupContact(userGroupName, deliveryChannel)

        userGroupName: ユーザー・グループ名

        deliveryChannel (オプション): 指定できる値は「電子メール」/「SMS」です。指定しない場合は、WebLogicユーザー・ストアで構成されているユーザー優先配信チャネルが使用されます。

        wls:/mydomain/serverConfig> createUserGroupContact('userGroup1')

        新規の「外部」連絡先を作成するには、WLSTコマンドcreateContact('Email','abcd@efgh.com')を使用します。

        属性 説明 構文
        wls:/soainfra/serverConfig/> help('createContact') 新しい連絡先を作成します。これは、イベント通知に使用できます。

        このコマンドのショートカットは、'crtCont'です。

        createContact(ContactType,value)

        ContactType: Email | SMS

        value: 連絡先タイプの値。たとえば、電子メールIDや電話番号などです。

        wls:/mydomain/serverConfig> createContact('Email','abcd@efgh.com')
      2. WebLogic Server管理コンソールに移動し、ユーザーの電子メール/連絡先番号を追加します。

        WebLogic Server管理コンソールで、「ホーム」「セキュリティ・レルムのサマリー」「myrealm」「ユーザーとグループ」ユーザーに移動して、通信チャネルを更新します。電子メール・アドレスおよびSMSの電話番号を入力します。

      3. 「転送通知」ダイアログでユーザーを検索し、通知アクションに関連付けます。

        ユーザー・タイプに応じた検索結果が表示されます。たとえば、「外部」ユーザーを検索した場合、外部ユーザーのみが表示され、「ユーザー」および「グループ」ユーザーは表示されません。

  8. 連絡先を追加または変更した後、「追加」をクリックします。追加した連絡先が「通知用に選択された連絡先」テキスト・ボックスに表示されます。
  9. OK」をクリックして、続行します。

2.2.5 既存の転送の複製

既存のファイル転送をコピーして、新しいファイル転送を作成できます。新しい転送は、コピー元の転送と同じソースおよびターゲットを参照します。

このプロセスのステップは次のとおりです。

  1. 次のどちらかの方法で転送を複製します。
    • コピーする転送を選択し、左側のペインのナビゲータで「複製」アイコンを選択します。

    • 左側のペインのナビゲータでコピーする転送を右クリックし、ポップアップ・メニューから「複製」コマンドを選択します。

    「転送の複製」ダイアログが表示されます。

  2. 転送の名前を入力します。

    名前には、英字、数字、ダッシュおよびアンダースコアを使用できます。

  3. 作成」ボタンをクリックします。

    転送のタブが開き、編集可能な追加設定が表示されます。これらの設定の詳細は、次の項を参照してください。

    転送の作成を取り消すには、「取消」をクリックします。

  4. 編集した後、「保存」ボタンをクリックします。

    最後に保存した後のすべての変更を元に戻すには、「元に戻す」をクリックします。

  5. 保存した後、「デプロイ」ボタンをクリックします。

    転送をデプロイする際、関連付けられているソースとターゲットが自動的にデプロイされます。

2.3 ソースの作成

最小限の設定でソースを作成できます。ソースを作成した後は、編集してさらに設定を追加できます。

ソースを作成するには:

  1. 「デザイナ」の左側ペイン・ナビゲータで、「ソース」をクリックして「ソースの作成」ダイアログを開きます。
    「ソースの作成」ダイアログ
  2. ソースの名前を入力します。
    名前には、英字、数字、ダッシュおよびアンダースコアを使用できます。

    ノート:

    SOAまたはSOAPソースの場合、ファイル名にスペースを含めることはできません。
  3. オプションで、ソースの説明を入力します。
  4. ソースのタイプを選択します。

    この選択により、表示される他の設定が決まります。ソース・タイプを参照してください。

  5. ソースの場所の値を入力します。ほとんどのソース・タイプでは、次のどちらかになります。
    • 「フォルダ」設定。ファイル・システム・ディレクトリを指定します。フォルダ名が60文字を超えていないことを確認します。

    • 「URL」設定。Webサービス・エンドポイントを指定します。

    ソース・タイプが「B2B」と「Healthcare」である場合、「ソース」ダイアログにソースの場所の設定はありません。ソースの場所は、ソースを作成した後に設定する必要があります。

  6. 青いアスタリスクで示された残りの必須設定の値を入力します。
  7. 「作成」をクリックします。

    ソースのタブが開き、編集可能な追加設定が表示されます。これらの設定の詳細は、「ソース・タイプ」「スケジュールの設定」「ソース処理アクションの設定」および「配信前のファイルのアーカイブと削除」のソース・タイプを参照してください。

  8. 編集した後、「保存」をクリックします。

    最後に保存した後のすべての変更を元に戻すには、「元に戻す」をクリックします。

  9. (オプション)「デプロイ」をクリックします。

    ノート:

    転送をデプロイする際、関連付けられているソースとターゲットが自動的にデプロイされます。

必要なプロパティのほとんどが設定されているソースが既存の場合は、それを複製して使用できます。「既存のソースの複製」を参照してください。

2.3.1 ソース・タイプ

Oracle Managed File Transferには、次のソース・タイプがあります。

2.3.1.1 FTP埋込みソース・タイプ

FTP埋込みソース・タイプを使用することは、ファイルをOracle Managed File Transferに埋め込まれているFTPサーバーにアップロードして、Oracle Managed File Transferがそのファイルを転送することを意味します。唯一の必須設定である「フォルダ」は、ファイル転送元の埋込みFTPサーバー・ディレクトリを指定します。

ノート:

ソースがデプロイおよび有効化される前から埋込みFTPソース・ディレクトリに存在するファイルは無視されます。デプロイまたは有効化の後にディレクトリにアップロードされたファイルのみが検出され、転送されます。

ソースの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプソース - FTP埋込みに関する項を参照してください。

2.3.1.2 sFTP埋込みソース・タイプ

sFTP埋込みソース・タイプを使用することは、ファイルをOracle Managed File Transferに埋め込まれているsFTPサーバーにアップロードして、Oracle Managed File Transferがそのファイルを転送することを意味します。唯一の必須設定である「フォルダ」は、ファイル転送元の埋込みsFTPサーバー・ディレクトリを指定します。

ノート:

ソースがデプロイおよび有効化される前から埋込みsFTPソース・ディレクトリに存在するファイルは無視されます。デプロイまたは有効化の後にディレクトリにアップロードされたファイルのみが検出され、転送されます。

ソースの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプソース - sFTP埋込みに関する項を参照してください。

2.3.1.3 FTPリモート・ソース・タイプ

FTPリモート・ソース・タイプを使用することは、Oracle Managed File Transferの外部のFTPサーバーからファイルを転送することを意味します。

次の表では、「ソースの作成」ダイアログの設定について説明します。ソースの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプソース - FTPリモートに関する項を参照してください。

要素 説明

ホスト名

ホスト名を指定します。

フォルダ

ソースを作成する場合は、ファイルの転送元の場所をファイル・システム内のディレクトリとして指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先の場所をファイル・システム内のディレクトリとして指定します。

ユーザー

ソースまたはターゲットへのアクセス権を持つユーザーを指定します。

MFTは、$で始まるプロパティをパラメータとして扱います。$で始まるユーザー名については、$の前にバックスラッシュ(\)を追加してください。これは先頭の$についてのみです。それ以外の$がユーザー名にあっても、それ以上バックスラッシュを追加しないでください。例: $john$smithの場合、パスワードは\$john$smithとして入力します。

パスワード

ユーザー・パスワードを指定します。

MFTは、$で始まるプロパティをパラメータとして扱います。$で始まるパスワードについては、$の前にバックスラッシュ(\)を追加してください。これは先頭の$についてのみです。それ以外の$がパスワードにあっても、それ以上バックスラッシュを追加しないでください。例: $xyz$123の場合、パスワードは\$xyz$123として入力します。

パスワードの確認

ユーザー・パスワードを確認します。

制御ポート

ソースまたはターゲットのポートを指定します。

SSL

選択されている場合、SSLの使用を指定します。これはオプションです。

暗黙的SSL

選択されている場合、暗黙的SSLの使用を指定します。これはオプションです。

ノート:

Windowsにリスト・パーサー・キーを選択すると、最近の日付とデフォルトの日付書式がWindowsで唯一サポートされている書式のMM-dd-yyyy HH:mmに自動的に変更されます。ただし、Windows (s)FTPサーバーに接続するには、リスト・パーサー・キーをWindowsに変更して、最近の日付とデフォルトの日付書式をMM-dd-yyyy HH:mm書式に構成する必要があります。
2.3.1.3.1 MVS転送のFTPリモート・ソース拡張プロパティ

MVSメインフレーム・システムのFTPリモート・ソース・タイプを作成する際には、拡張プロパティで「リスト・パーサー・キー」としてMVSを選択する必要があります。

MVS FTPレスポンス形式では、MVSはHFS(UNIXスタイル)レスポンスまたはMVSネイティブ・レスポンス形式を使用するよう構成できます。

MVS転送のFTPリモート・ソース設定

次の図で示すようにFTPリモート・ソース・タイプを構成します。

ノート:

次に示す形式では、次のプロパティを選択する必要があります。
  • ディレクトリの変更=”true”

  • 「コンテンツ・フォルダ」は必須で、「'FOLDER'」の形式にする必要があります。

  • FTPパス・セパレータ = ””

  • 絶対パス開始 = ””

  • リスト・パーサー・キー = MVS

2.3.1.4 sFTPリモート・ソース・タイプ

sFTPリモート・ソース・タイプを使用することは、Oracle Managed File Transferの外部のsFTPサーバーからファイルを転送することを意味します。

次の表では、「ソースの作成」ダイアログの設定について説明します。ソースの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプソース - sFTPリモートに関する項を参照してください。

要素 説明

ホスト名

ホスト名を指定します。

フォルダ

ソースを作成する場合は、ファイルの転送元の場所をファイル・システム内のディレクトリとして指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先の場所をファイル・システム内のディレクトリとして指定します。

ユーザー

ソースまたはターゲットへのアクセス権を持つユーザーを指定します。

MFTは、$で始まるプロパティをパラメータとして扱います。$で始まるユーザー名については、$の前にバックスラッシュ(\)を追加してください。これは先頭の$についてのみです。それ以外の$がユーザー名にあっても、それ以上バックスラッシュを追加しないでください。例: $john$smithの場合、パスワードは\$john$smithとして入力します。

パスワード

ユーザー・パスワードを指定します。

MFTは、$で始まるプロパティをパラメータとして扱います。$で始まるパスワードについては、$の前にバックスラッシュ(\)を追加してください。これは先頭の$についてのみです。それ以外の$がパスワードにあっても、それ以上バックスラッシュを追加しないでください。例: $xyz$123の場合、パスワードは\$xyz$123として入力します。

パスワードの確認

ユーザー・パスワードを確認します。

制御ポート

ソースまたはターゲットのポートを指定します。

認証タイプ

ユーザー認証のタイプとして、パスワードまたは公開キーを指定します。

ノート:

「リスト・パーサー・キー」を「Windows」として選択すると、最近の日付とデフォルトの日付書式が、Windowsで唯一サポートされている書式のMM-dd-yyyy HH:mmに自動的に変更されます。ただし、Windows (s)FTPサーバーに接続するためには、「リスト・パーサー・キー」を「Windows」に変更し、最近の日付とデフォルトの日付書式をMM-dd-yyyy HH:mm書式に構成する必要があります。
2.3.1.5 ファイル・ソース・タイプ

ファイル・ソース・タイプを使用することは、ローカル・ファイル・システムまたはネットワーク接続システムからファイルを転送することを意味します。唯一の必須設定である「フォルダ」は、ファイル転送元のディレクトリを指定します。このディレクトリは、Oracle Managed File Transferからアクセス可能である必要があります。

ソースの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプソース - ファイルに関する項を参照してください。

Oracle Managed File Transferは、Oracle SOA Suiteと同じファイル・アダプタを使用します。

2.3.1.6 SOAPソース・タイプ

SOAPサービス・タイプを使用することは、Webサービス・エンドポイントからファイルを転送することを意味します。唯一の必須設定である「URL」は、ファイル転送元のWebサービス・エンドポイントを指定します。

ソースの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプソース - SOAPに関する項を参照してください。

ファイル名を取得するか、ターゲット・ファイル名をソースに格納するには、次のSOAPリクエストに示されているように、インライン・ペイロードのファイル名を渡す必要があります。
<soap:Envelope xmlns:soap="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/"> 
		 <soap:Header>
			<ns1:MFTHeader xmlns:ns1="http://xmlns.oracle.com/fmw/mft/soap"> 
						<ns1:TargetFilename>Order.xml</ns1:TargetFilename> 
						<ns1:ContentIdentifier>Order.xml</ns1:ContentIdentifier> 
						<ns1:file.name>OrderIn.xml</ns1:file.name> 
				</ns1:MFTHeader> 
		</soap:Header>  
		<soap:Body> 
			 <ns1:MFTServiceInput  xmlns:ns1="http://xmlns.oracle.com/fmw/mft/soap"> 
 					<ns1:InlinePayload>  
 						<PurchaseOrder>  
  					      </PurchaseOrder> 
  			 </ns1:InlinePayload>  
 		 </ns1:MFTServiceInput> 
	</soap:Body> 
</soap:Envelope>

MFTは、JAVA APIベースのクライアントまたはサード・パーティのユーザー・インタフェース・クライアントを使用して、SOAPリクエストの一部として送信できるSwaRefタイプの添付をサポートします。

SFTP参照の例:
<soapenv:Envelope xmlns:soapenv="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/" xmlns:soap="http://xmlns.oracle.com/fmw/mft/soap">
   <soapenv:Header>
      <soap:MFTHeader>
         <soap:TargetFilename>USD_VK_VKV_Rep_16_2.zip</soap:TargetFilename>
         <soap:ContentIdentifier>USD_VK_VKV_Rep_16_2.zip</soap:ContentIdentifier>
      </soap:MFTHeader>
   </soapenv:Header>
   <soapenv:Body>
      <soap:MFTServiceInput PayloadType="FtpRefFile">
         <soap:FTPReference>
            <soap:URL>ftp://localhost:7522/int/soap/USD_VK_VKV_Rep_16_2.zip</soap:URL>
         </soap:FTPReference>
      </soap:MFTServiceInput>
   </soapenv:Body>
</soapenv:Envelope>
SwaRef (SOAPで添付を使用)のタイプの例:
POST /mftapp/services/transfer/mySource HTTP/1.1
Accept-Encoding: gzip,deflate
Content-Type: multipart/related; type="text/xml"; start="<rootpart@soapui.org>"; boundary="----=_Part_6_72190877.1547746700867"
SOAPAction: "http://xmlns.oracle.com/fmw/mft/soap/mftSubmit"
MIME-Version: 1.0
Content-Length: 1410
Host: localhost:7003
Connection: Keep-Alive
User-Agent: Apache-HttpClient/4.1.1 (java 1.5)

------=_Part_6_72190877.1547746700867
Content-Type: text/xml; charset=UTF-8
Content-Transfer-Encoding: 8bit
Content-ID: <rootpart@soapui.org>

<soapenv:Envelope xmlns:soapenv="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/" xmlns:soap="http://xmlns.oracle.com/fmw/mft/soap">
   <soapenv:Header>
      <soap:MFTHeader>
         <soap:TargetFilename>?</soap:TargetFilename>
         <soap:ContentIdentifier>?</soap:ContentIdentifier>
         <soap:DeliveryOnly>
            <soap:TargetFilesize>?</soap:TargetFilesize>
            <soap:SourceUser>?</soap:SourceUser>
            <soap:TransferURL>?</soap:TransferURL>
            <soap:SourceName>?</soap:SourceName>
            <soap:TargetName>?</soap:TargetName>
            <soap:TransferName>?</soap:TransferName>
         </soap:DeliveryOnly>
      </soap:MFTHeader>
   </soapenv:Header>
</soapenv:Envelope>
------=_Part_6_72190877.1547746700867
Content-Type: text/xml; charset=us-ascii; name=test.xml
Content-Transfer-Encoding: 7bit
Content-ID: <test.xml>
Content-Disposition: attachment; name="test.xml"; filename="test.xml"
バイナリ・ペイロードの例:
<soap:Envelope xmlns:soap="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/">
                <soap:Header>
                                <ns1:MFTHeader xmlns:ns1="http://xmlns.oracle.com/fmw/mft/soap">
                                                <ns1:TargetFilename>Order.xml</ns1:TargetFilename>
                                                <ns1:ContentIdentifier>Order.xml</ns1:ContentIdentifier>
                                                  <ns1:file.name>OrderIn.xml</ns1:file.name>
                                </ns1:MFTHeader>
                </soap:Header>
                <soap:Body>
                                <ns1:MFTServiceInput xmlns:ns1="http://xmlns.oracle.com/fmw/mft/soap">
                                                <ns1:BinaryPayload>
CQkJCTxQdXJjaGFzZU9yZGVyPg0KCQkJCQk8Y3VzdElEPjE8L2N1c3RJRD4NCgkJCQkJPElEPjEwNTwvSUQ+DQoJCQkJCTxwYXlPcHRpb24+Y3Jl
ZGl0PC9wYXlPcHRpb24+DQoJCQkJCTxzaGlwQ2hvaWNlPnR3b19kYXk8L3NoaXBDaG9pY2U+DQoJCQkJCTxzdGF0dXM+aW5pdGlhbDwvc3RhdHVz
Pg0KCQkJCQk8Y2NUeXBlPkFNRVg8L2NjVHlwZT4NCgkJCQkJPGNjTnVtYmVyPjU2NzgtNTY3OC01Njc4LTU2Nzg8L2NjTnVtYmVyPg0KCQkJCQk8
aXRlbXM+DQoJCQkJCQk8aXRlbT4NCgkJCQkJCQk8cHJvZHVjdElkPlNLVTIwMDwvcHJvZHVjdElkPg0KCQkJCQkJCTxwcm9kdWN0TmFtZT5Wb3gg
MjAwMCBaWFA8L3Byb2R1Y3ROYW1lPg0KCQkJCQkJCTxwcmljZT4xMTAwPC9wcmljZT4NCgkJCQkJCQk8cXVhbnRpdHk+MjwvcXVhbnRpdHk+DQoJ
CQkJCQk8L2l0ZW0+DQoJCQkJCQk8aXRlbT4NCgkJCQkJCQk8cHJvZHVjdElkPlNLVTEwNjwvcHJvZHVjdElkPg0KCQkJCQkJCTxwcm9kdWN0TmFt
ZT5HaWJzb24gTGVzIFBhdWw8L3Byb2R1Y3ROYW1lPg0KCQkJCQkJCTxwcmljZT4zMDAwPC9wcmljZT4NCgkJCQkJCQk8cXVhbnRpdHk+MTwvcXVh
bnRpdHk+DQoJCQkJCQk8L2l0ZW0+DQoJCQkJCTwvaXRlbXM+DQoJCQkJPC9QdXJjaGFzZU9yZGVyPg==
                                                </ns1:BinaryPayload>
                                </ns1:MFTServiceInput>
                </soap:Body>
</soap:Envelope>
2.3.1.7 SOAソース・タイプ

SOAソース・タイプを使用することは、SOAアプリケーションのWebサービス・インタフェースからファイルを転送することを意味します。

次の表では、「ソースの作成」ダイアログの設定について説明します。ソースの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプソース - SOAに関する項を参照してください。

要素 説明

URL

ソースを作成する場合は、ファイルの転送元のWebサービス・エンドポイントを指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先のWebサービス・エンドポイントを指定します。

例: http://host:port/mftapp/services/transfer/url?WSDL

デフォルトはlocalhostです。

ドメインの別名

ソースを作成する場合は、ファイルの取得元のドメインを指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先のドメインを指定します。

ファイル名を取得するか、ターゲット・ファイル名をソースに格納するには、次のSOAPリクエストに示されているように、インライン・ペイロードのファイル名を渡す必要があります。
<soap:Envelope xmlns:soap="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/"> 
		 <soap:Header>
			<ns1:MFTHeader xmlns:ns1="http://xmlns.oracle.com/fmw/mft/soap"> 
						<ns1:TargetFilename>Order.xml</ns1:TargetFilename> 
						<ns1:ContentIdentifier>Order.xml</ns1:ContentIdentifier> 
						<ns1:file.name>OrderIn.xml</ns1:file.name> 
				</ns1:MFTHeader> 
		</soap:Header>  
		<soap:Body> 
			 <ns1:MFTServiceInput  xmlns:ns1="http://xmlns.oracle.com/fmw/mft/soap"> 
 					<ns1:InlinePayload>  
 						<PurchaseOrder>  
  						</PurchaseOrder> 
  			 </ns1:InlinePayload>  
 		 </ns1:MFTServiceInput> 
	</soap:Body> 
</soap:Envelope>

Oracle Managed File TransferとOracle SOA Suiteの統合の詳細は、「Oracle SOA Suiteとの統合」を参照してください。

2.3.1.8 Service Busソース・タイプ

Service Busソース・タイプを使用することは、Oracle Service BusアプリケーションのWebサービス・インタフェースからファイルを転送することを意味します。

次の表では、「ソースの作成」ダイアログの設定について説明します。ソースの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプソース - Service Busに関する項を参照してください。

要素 説明

URL

ソースを作成する場合は、ファイルの転送元のWebサービス・エンドポイントを指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先のWebサービス・エンドポイントを指定します。

例: http://host:port/mftapp/services/transfer/url?WSDL

デフォルトはlocalhostです。

ドメインの別名

ソースを作成する場合は、ファイルの取得元のドメインを指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先のドメインを指定します。

Oracle Managed File TransferとOracle Service Busの統合の詳細は、「Oracle Service Busとの統合」を参照してください。

2.3.1.9 B2Bソース・タイプ

B2Bソース・タイプを使用することは、Oracle B2B取引パートナからファイルを転送することを意味します。B2Bが配置されている場合、必須設定はありません。最も重要な設定は、ファイルの転送元の取引パートナ・エンドポイントを指定する「取引パートナ名」と、ファイルの転送元のドメインを指定する「ドメインの別名」です。

Oracle Managed File Transferで取引パートナを定義するには、「B2Bとの統合」「ドメインの管理」を参照してください。

次の表では、「ソースの作成」ダイアログの設定について説明します。ソースの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプソース - B2Bに関する項を参照してください。

要素 説明

ドメインの別名

ソースを作成する場合は、ファイルの取得元のドメインを指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先のドメインを指定します。

Oracle Managed File Transferで取引パートナを定義するには、「B2Bとの統合」「ドメインの管理」を参照してください。

2.3.1.10 Healthcareソース・タイプ

Healthcareソース・タイプを使用することは、HealthcareドメインのOracle B2Bからファイルを転送することを意味します。

次の表では、「ソースの作成」ダイアログの設定について説明します。ソースの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプソース - Healthcareに関する項を参照してください。

要素 説明

エンドポイント名

ソースを作成する場合は、ファイルの取得元のエンドポイントを指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先のエンドポイントです。

ドメインの別名

ソースを作成する場合は、ファイルの取得元のドメインを指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先のドメインを指定します。

Oracle Managed File TransferでHealthcareドメインを定義するには、「Healthcareとの統合」「ドメインの管理」を参照してください。

2.3.1.11 ODIソース・タイプ

MFT ODI統合は、ファイル・イベント・パターンとWebService ODIの2種類のソース・インタフェースをサポートします。

次の表では、「ソースの作成」ダイアログの設定について説明します。ソースの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプソース - ODIに関する項を参照してください。

要素 説明

バインディング

JCAバインディング・タイプは、「SOAP」、「FTPリモート」、「ファイル」および「sFTPリモート」です。

URL

ソースを作成する場合は、ファイルの転送元のWebサービス・エンドポイントを指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先のWebサービス・エンドポイントを指定します。

例: http://host:port/mftapp/services/transfer/url?WSDL

デフォルトはlocalhostです。

ドメインの別名

ソースを作成する場合は、ファイルの取得元のドメインを指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先のドメインを指定します。

Oracle Managed File TransferでODIドメインを定義するには、「Oracle Data Integratorとの統合」「ドメインの管理」を参照してください。

バインディング・エンドポイント・タイプ(「ファイル」、「FTP」、「sFTP」)の上のファイル・イベント・パターンは、ODIによってファイルが置かれた任意の場所からファイルを取得します。JCAソース・タイプを、既存のSOAPバインディングとともにODIソースのバインディングとして構成できます。ターゲットを作成する場合、次のものをバインディング・タイプとして構成できます。

  • ファイル - ファイル経由で転送

  • FTPリモート - FTP経由で転送

  • sFTPリモート - sFTP経由で転送

  • SOAP - ODI SOAPデータサービス経由で転送

いずれかのJCAソース・タイプを選択したら、通常のJCAソースと同じようにJCAパラメータを構成する必要があります。ODIソースに選択したバインディング・タイプは変更できませんが、選択したバインディング・タイプのプロパティは変更が可能です。

WebService ODIソース・タイプは、ODIアプリケーションからMFT SOAPペイロードを受け入れます。SOAまたはSOAソースと同様、必要な設定はURLのみで、URLにはインラインまたは参照としてファイルを転送する転送元のWebサービス・エンドポイントを指定します。

2.3.1.12 ストレージ・クラウド・サービス・ソース・タイプ

Oracle Managed File Transferを使用すると、Oracle Storage Cloud Serviceソースに対してデータのダウンロードとアップロードが可能です。ストレージ・クラウド・サービス・ソース・タイプを使用すると、ソースを作成、保存、デプロイして、任意の転送に関連付けることができます。Oracle Storage Cloud Serviceエンドポイントに対しては、トリガーとポーリングを使用できます。重複する処理は、MFTによって制御されます。同じディレクトリに対してトリガーが複数回呼び出された場合でも、ディレクトリの1つのファイルはMFTによって1回しか処理されません。MFTが、すでに処理されたファイルを追跡します。

Oracle Storage Cloud Serviceでは、アップロードできるファイル・サイズが最大5GBという制限があります。実際のファイル・サイズは5GBを超えることがありますが、サイズの大きいファイルが複数のセグメントに分割された場合、セグメントの最大サイズは5GB以内になることがあります。MFTターゲット設定で、ユーザーはセグメント・サイズを構成できます。アウトバウンドの場合、サイズの大きいファイルは複数のセグメントに分割され、最初にアップロードされます。セグメントの接尾辞が各セグメントに追加され、a.txt-segment-001a.txt-segment-002などのようになります。すべてのセグメントをアップロードした後で、実際のオブジェクトのマニフェスト・ファイル(a.txt)がアップロードされます。セグメント・ファイルおよび実際のファイルは様々なコンテナにアップロードできます。ダウンロードでは、Oracle Storage Cloud Serviceによりダウンロード後にセグメントが自動的にマージされます。

次の表では、「ソースの作成」ダイアログの設定について説明します。ソースの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプソース - ストレージ・クラウド・サービスに関する項を参照してください。

要素 説明

ユーザー

ソースまたはターゲットへのアクセス権を持つユーザーを指定します。

MFTは、$で始まるプロパティをパラメータとして扱います。$で始まるユーザー名については、$の前にバックスラッシュ(\)を追加してください。これは先頭の$についてのみです。それ以外の$がユーザー名にあっても、それ以上バックスラッシュを追加しないでください。例: $john$smithの場合、パスワードは\$john$smithとして入力します。

パスワード

ユーザー・パスワードを指定します。

MFTは、$で始まるプロパティをパラメータとして扱います。$で始まるパスワードについては、$の前にバックスラッシュ(\)を追加してください。これは先頭の$についてのみです。それ以外の$がパスワードにあっても、それ以上バックスラッシュを追加しないでください。例: $xyz$123の場合、パスワードは\$xyz$123として入力します。

パスワードの確認

ユーザー・パスワードを確認します。

サービスURL

ソースを作成する場合は、ファイルの転送元のサービスURLを指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先のサービスURLを指定します。

デフォルトはlocalhostです。

サービス名

サービス名

コンテナ名

無制限の数のオブジェクトを保持できるコンテナ、ユーザー作成リソースの名前を指定しま。

フォルダ

ソースを作成する場合は、ファイルの転送元の場所をファイル・システム内のディレクトリとして指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先の場所をファイル・システム内のディレクトリとして指定します。

2.3.1.13 OCIストレージ・クラウド・サービス・ソース・タイプ

ノート:

OCIストレージ・クラウド・サービス・タイプおよびPEMのキー形式は、パッチ32395225をインストールした場合にのみ12c (12.2.1.4)で使用できます。また、MFTコンポーザのオンライン・ヘルプを更新してこの変更を反映するには、パッチ32463347をインストールする必要があります。My Oracle Supportにサインインし、パッチを見つけてダウンロードするためのパッチ番号を検索します。

OCIストレージ・クラウド・サービス・ソース・タイプを使用して、Oracle Cloud Infrastructureからデータをダウンロードし、任意のターゲット・タイプに移動できます。

ノート:

OCIストレージ・クラウド・サービス・ソース・タイプを使用する前に、PEM形式の秘密RSAキーをインポートしてOracle Cloud Infrastructureに接続する必要があります。キーのインポートを参照してください。

次の表では、「ソースの作成」ダイアログの設定について説明します。ソースの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプソース - OCIストレージ・クラウド・サービスに関する項を参照してください。

要素 説明

エンドポイントURL

Oracle Cloud Infrastructure Object StorageのRESTエンドポイントURLを指定します。

リージョン

Oracle Cloud Infrastructureリージョンの識別子を指定します。

ネームスペース

バケットのオブジェクト・ストレージ・ネームスペースを指定します。これは、すべてのバケットおよびオブジェクトの最上位コンテナとして機能する論理エンティティで、テナンシ内のバケット命名を制御できます。ネームスペースは、アカウントの作成時に割り当てられる、一意で編集不可のシステム生成文字列であり、すべてのリージョンに適用されます。

バケット名

バケットの名前を指定します。バケットは、オブジェクトを格納するための論理コンテナです。ユーザーまたはシステムは、必要に応じてリージョン内でバケットを作成します。バケットは、バケットおよびバケット内のすべてのオブジェクトでユーザーが実行できるアクションを決定するポリシーを持つ1つのコンパートメントに関連付けられます。

フィンガープリント

Oracle Cloud Infrastructureコンソールでアップロードした公開APIキー値のフィンガープリントを指定します。

テナントID

使用しているテナンシのOCIDを指定します。

OCID

Oracle Cloud Infrastructureへの接続に使用するOracle Cloud Infrastructureユーザー・アカウントのOCIDを指定します。

コンパートメントID

コンパートメントのOracle Cloud Identifier (OCID)を指定します。

すべてのOracle Cloud Infrastructureリソースには、Oracle Cloud Identifier (OCID)というOracle割当ての一意のIDがあります。これは、クラウド・リソースの編成に使用する主要なビルディング・ブロックです。テナンシがプロビジョニングされると、ルート・コンパートメントが作成されます。その後、ルート・コンパートメントの下にコンパートメントを作成して、リソースを編成できます。オブジェクト・ストレージ・バケットは1つのコンパートメントにのみ存在できます。

秘密キー

PEM形式のRSAキー・ペアを使用して生成される秘密キーを指定します。

パスフレーズ

秘密キーの暗号化に使用するパスフレーズを指定します。

パスフレーズの確認

秘密キーの暗号化に使用するパスフレーズを確認します。

接続のテスト

指定されたパラメータでOCIストレージ・クラウド・サービスへの接続をテストします。

ノート: 「エンドポイントURL」または「コンパートメントID」に無効な値が指定されている場合でも、「接続のテスト」は接続の成功を返します。

2.3.1.14 WebCenterソース・タイプ

WebCenterソース・タイプを使用すると、WebCenter Content Serverからデータをダウンロードできます。ソースを作成して、任意の転送に保存およびデプロイし、関連付けることができます。

GET_FILEGET_SEARCH_RESULTSのサービス・パラメータはどちらも、トリガーの一部として公開されます。コンテンツ・サーバーのGET_SEARCH_RESULTSサービスによってペイロードのリストが取得されます。トリガーを使用すると、ダウンロードが必要な特定のペイロードも指定できます。GET_FILEサービスは、ペイロードの取得に使用されます。

MBeanを介して構成可能な再試行オプションがソースに用意されています。すべての再試行が終わると、ダウンロードされなかったファイルについて、ソース・メッセージ表にエントリが作成されます。

Content Serverソースには、スケジュールを添付できます。スケジュールの一部としてMFTは、ソース構成で指定されたqueryStringパラメータを使用してGET_SEARCH_RESULTSサービスを呼び出します。

WebCenter Contentの操作の詳細は、『Oracle WebCenter Contentでの開発』を参照してください。

次の表では、「ソースの作成」ダイアログの設定について説明します。ソースの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプソース - WebCenterに関する項を参照してください。

要素 説明

ユーザー

ソースまたはターゲットへのアクセス権を持つユーザーを指定します。

MFTは、$で始まるプロパティをパラメータとして扱います。$で始まるユーザー名については、$の前にバックスラッシュ(\)を追加してください。これは先頭の$についてのみです。それ以外の$がユーザー名にあっても、それ以上バックスラッシュを追加しないでください。例: $john$smithの場合、パスワードは\$john$smithとして入力します。

パスワード

ユーザー・パスワードを指定します。

MFTは、$で始まるプロパティをパラメータとして扱います。$で始まるパスワードについては、$の前にバックスラッシュ(\)を追加してください。これは先頭の$についてのみです。それ以外の$がパスワードにあっても、それ以上バックスラッシュを追加しないでください。例: $xyz$123の場合、パスワードは\$xyz$123として入力します。

パスワードの確認

ユーザー・パスワードを確認します。

プロトコル

リモート・サーバーに接続するプロトコルとして、HTTPを指定します。

接続URL

リモート・サーバー上で実行されているWebCenterアプリケーションに接続するためのサービス・エンドポイントURLを指定します。これらのサーバーは、Oracle Managed File Transferと同じOracle WebLogic Serverドメイン内または別のドメインで実行できます。

選択基準

2つのモード(「問合せ」および「パス」)のいずれかを選択できます。

問合せテキスト

コンテンツ項目を問い合せるために使用されるテキスト。全文検索式

2.3.2 ソース処理アクションの設定

ソースを作成した後、そのソースを編集して、圧縮、圧縮解除、暗号化または復号化、特定のテキストの検索と置換または指定したオペレーティング・システムへの新規行の変換などの処理アクションを追加できます。

転送の処理アクションを構成できます。「転送の前処理と後処理のアクションの設定」を参照してください。

前処理と後処理のカスタム・アクションも作成できます。「カスタム・コールアウトによる転送の処理」を参照してください。

ノート:

ソースとそのソースを使用する転送に同じ処理アクションを追加すると、そのアクションが2回実行されます。たとえば、ソースと転送に圧縮を追加すると、転送するファイルが2回圧縮されます。

前処理の圧縮解除では、複数のエントリがある圧縮ファイルでエラーが発生します。

ノート:

Oracle Managed File Transferの外部でFTPクライアントを使用してバイナリ・ファイルをソースの場所にコピーする際は、バイナリ転送として構成する必要があります。そうしないと、ファイルが破損する可能性があります。圧縮や暗号化などの処理アクションは正常に動作しない可能性があります。

2.3.2.1 ソースでの圧縮と圧縮解除

転送する前に、ファイルを圧縮または圧縮解除できます。どちらのアクションも、ソース構成で指定できます。

ノート:

ソースでの複数ファイルの圧縮解除はサポートされていません。SOAP、SOA、Service BusまたはODIの各タイプのターゲットで前処理アクションとして、またはファイル・タイプのターゲットで後処理アクションとしてのみサポートされます。

このプロセスのステップは次のとおりです。

  1. 左側のペインのナビゲータで「ソース」の左にある矢印をクリックします。

    ソースがリストされます。

  2. ソース名をクリックするか、ソース名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。

    そのソースのタブが開きます。

  3. 「アクション」の左にある矢印をクリックします。

    「アクション」セクションが開きます。

  4. 「処理アクションの追加」をクリックします。

    「処理アクション」ダイアログが開きます。

  5. 「すべてのアクション」ドロップダウン・リストから「圧縮」または「圧縮解除」を選択します。
  6. 「リストに追加」をクリックします。

    リストからアクションを削除するには、アクションの右にある「削除」アイコンをクリックします。

  7. 「圧縮」を選択している場合、「レベル」ドロップダウン・リストの「ベスト圧縮」、「デフォルト圧縮」または「ベスト・スピード」から圧縮レベルを選択します。詳細は、java.util.zipパッケージ、特にDeflaterクラスおよび参照仕様を参照してください。
  8. 「OK」をクリックします。

    アクションの追加を取り消すには、「取消」をクリックします。

  9. ソースを保存して、オプションでデプロイします。
2.3.2.2 ソースでの暗号化と復号化

転送する前に、ファイルを暗号化または復号化できます。ソース構成に単一の暗号化または復号化アルゴリズムを追加できます。MFTでは、PGPアルゴリズムとともにPGP署名もサポートしています。署名済および暗号化済ペイロードを生成し、復号化時の署名を検証できます。これはアーティファクト・レベルで実行できます。

ノート:

暗号化アクションまたは復号化アクションを追加する前に、PGPキーストアを構成し、証明書をインポートする必要があります。

制限されているキーの長さまたはアルゴリズムを使用してMFTの外部でPGPツールによってペイロードが暗号化されている場合、MFTでの復号化は失敗します。このような制限のほとんどは、JAVA_HOME\jdk8\lib\securityディレクトリでJREレベルで指定されています。

このプロセスのステップは次のとおりです。

  1. 左側のペインのナビゲータで「ソース」の左にある矢印をクリックします。

    ソースがリストされます。

  2. ソース名をクリックするか、ソース名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。

    そのソースのタブが開きます。

  3. 「アクション」の左にある矢印をクリックします。

    「アクション」セクションが開きます。

  4. 「処理アクションの追加」をクリックします。

    「処理アクション」ダイアログが開きます。

  5. 「すべてのアクション」ドロップダウン・リストから「PGP暗号化」または「PGP復号化」を選択します。
  6. 「リストに追加」をクリックします。

    または、リストからアクションを削除するには、アクションの右にある「削除」アイコンをクリックします。

  7. 「PGP暗号化」を選択している場合、「暗号化の別名」、「防御済」、「暗号化アルゴリズム」および「署名キー別名」の各ドロップダウン・リストから値を選択します。
    • 暗号化の別名: 暗号化の公開キーの別名。キーの別名の詳細は、「PGPキーストアの構成」を参照してください。

    • 防御済: 「バイナリ」または「ASCII」。印刷できない文字が転送中に削除される可能性がある場合は、ASCIIを使用します。

    • 暗号化アルゴリズム: サポートされている次のアルゴリズムから選択します。

      ノート:

      アルゴリズムを選択しない場合、グローバル・アルゴリズム設定が適用されます。
      • デフォルト

      • Triple-DES

      • CAST5: デフォルトのアルゴリズムとして設定されています。

      • Blowfish

      • DES

      • AES-128

      • AES-192

      • AES-256: FIPSモードが有効な場合、デフォルトのアルゴリズムとして設定されています。

      • Twofish

    • 署名キー別名: インポート済の秘密署名キーのリストから選択します。

  8. 「PGP復号化」を選択している場合、「復号化別名」ドロップダウン・リストから復号化別名を選択します。これは、復号化に使用する秘密キーの別名です。復号化には、 署名をPGPキーストアにインポートする必要があります。
    キーの別名の詳細は、「PGPキーストアの構成」を参照してください
  9. 「OK」をクリックします。

    アクションの追加を取り消すには、「取消」をクリックします。

  10. ソースを保存して、オプションでデプロイします。
    転送が成功すると、結果を「監視」ダッシュボードで監視できます。「デプロイ済のソース、ターゲットおよび転送の監視」および「転送レポート」を参照してください。
2.3.2.3 ソースでの検索と置換

検索と置換アクションを使用して、転送前のファイルの指定されたテキストを別のテキストに置換します。ひとつのファイル上で複数の検索と置換アクションを実行できます。

転送の検索と置換アクションの詳細は、「前処理での検索と置換アクション」を参照してください。

検索と置換アクションを実行するには:

  1. 左側のペインのナビゲータで「ソース」の左にある矢印をクリックします。

    ソースがリストされます。

  2. ソース名をクリックするか、ソース名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。

    ソース設定が開きます。

  3. 「アクション」オプションの左にある矢印をクリックします。
  4. 「処理アクションの追加」をクリックします。

    「処理アクション」ダイアログが開きます。

  5. 「すべてのアクション」ドロップダウン・リストで、「検索と置換」を選択します。
  6. 「リストに追加」をクリックします。検索と置換処理アクションが、「選択したアクション」リストに追加されます。

    リストからアクションを削除するには、アクションの右にある「削除」アイコンをクリックします。

  7. 「検索」フィールドにソースファイルで検索するテキストを追加し、「置換」フィールドに置換するテキストを入力します。検索と置換アクションでは、大文字と小文字が区別されます。
    「追加」+アイコンをクリックすることで、1つの検索と置換アクションに複数の検索置換用テキストを追加できます。
  8. 別の置換テキストを追加するには、「追加」+アイコンをクリックします。
  9. それぞれのソースに対し、複数の検索と置換処理アクションを追加できます。別の検索と置換アクションを追加するには、「すべてのアクション」リストの「検索と置換」をクリックします。
    「検索」は必須のフィールドです。フィールドが空白の場合、エラーが発生します。
  10. 「OK」をクリックします。
    アクションを取り消す場合は、「取消」をクリックします。
    転送が成功すると、レポートを「監視」ダッシュボードで確認できます。詳細は、「デプロイ済のソース、ターゲットおよび転送の監視」を参照してください。
2.3.2.4 ソースでの新規行の変換

新規行の変換処理アクションを使用して、改行文字を別のオペレーティング・システム用に変換します。新規行の変換アクションでは、改行文字が指定したオペレーティング・システム固有の改行文字に変換されます。

このプロセスのステップは次のとおりです。
  1. 左側のペインのナビゲータで「ソース」の左にある矢印をクリックします。
    ソースがリストされます。
  2. ソース名をクリックするか、ソース名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。
    ソース設定が開きます。
  3. 「アクション」オプションの左にある矢印をクリックします。
    ターゲット設定が表示されます。
  4. ターゲットの詳細で、「前処理アクション」をクリックします。
    「処理アクション」ダイアログが開きます。
  5. 「すべてのアクション」ドロップダウン・リストで、「新規行の変換」を選択し、「リストに追加」をクリックします。
    「新規行の変換」が「選択したアクション」に表示されます。
  6. 「タイプ」フィールドで、リストから選択します。
    • DOSからUNIX
    • UnixからDOS
    新規行の変換を削除するには、アクションの左にある「削除」アイコンをクリックします。
  7. 「OK」をクリックします。
    取り消す場合は、「取消」をクリックします。
2.3.2.5 ソースでのスクリプトの実行処理

ソースに対する処理としてスクリプトの実行アクションを使用し、任意のスクリプトまたはシェル・コマンド、Perlコマンドのコマンドまたはファイルのバッチ・ファイルなどのコマンドを、ターゲットに配信する前に実行します。ウィルス・スキャン、外部暗号化ファイル処理、新規エンドポイントの追加、RESTの有効化、通知あるいは検証などの外部コマンドを実行できます。暗号化または復号化の際にスクリプトを実行して、特定の単語を置換することによるペイロードの編集、あるいは署名情報の追加または検証が可能です。

ヘッダーを追加するスクリプトの例:
#bin/sh
echo "file generated by script copy"
while read line; do
echo ${line}
done
]

圧縮用のスクリプトの例:
#bin/sh
gzip -c

エラー・スクリプトの例:
#bin/sh
regexA="*.bak"
regexB="*.BAK"
if [[ "$fileName" == $regexA || "$fileName:" == $regexB ]]; then
		echo "Processing backup file"
else
		echo "Input file[$fileName] is not valid backup file!" 1>&2  
		exit 1
fi

エラー・スクリプトの例では、転送がバックアップ・ファイル(*.bak)をソースからターゲットに移動させるために作成されたことを考えると、転送ファイルがバックアップ・ファイル(*.bak)ではない場合、エラーInput file[f2] is not valid backup fileが発生して転送は失敗します。

スクリプトで使用できる事前定義済の変数があります。たとえば、fileNameは事前定義済の変数です。

スクリプトの実行処理アクションを追加するには:
  1. 左側のペインのナビゲータで「ソース」の左にある矢印をクリックします。
    ソースがリストされます。
  2. ソース名をクリックするか、ソース名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。
    そのソースのタブが開きます。
  3. 「アクション」の左にある矢印をクリックします。
    「アクション」セクションが開きます。
  4. 「処理アクションの追加」をクリックします。
    「処理アクション」ダイアログが開きます。
  5. 「スクリプトの実行」アクションを選択し、「リストに追加」をクリックします。
    選択したアクションが、「選択したアクション」リストに表示されます。
  6. 次の詳細を入力します:
    • コマンド: 実行するスクリプトのパスを入力します。スクリプトは実行可能なファイルである必要があります。たとえば、/home/user/echo.shのようになります。
    • タイムアウト: タイムアウト値を指定します(スクリプトの実行時間が指定された時間を超えた場合、スクリプトの実行が停止されます)。転送にエラーがあった場合、MFT監視ダッシュボードにエラーが反映されます。診断の完了後、再送信が可能になります。
    • 入力ペイロードの読取り: (「コマンド」フィールドで指定された)スクリプトで転送後に入力ペイロードを読み取る場合は、チェック・ボックスを選択します。デフォルトでは、このチェック・ボックスは選択されています。
    • スクリプト生成ペイロードの使用: 既存のペイロードをスクリプトによって生成された出力で変更する場合は、このチェック・ボックスを選択します。オフにした場合、スクリプトはペイロードを変更せずに実行されます。

    • 新規ファイル拡張子: 処理終了後に新規ファイルに追加される拡張子を指定します。たとえば、圧縮アクションを使用して、名前を<ファイル名>.zipにする場合、新規ファイル拡張子としてzipを設定します。

  7. スクリプト内のパラメータや変数を更新、追加または変更する場合は、「スクリプト変数の追加または更新」をクリックします。更新されてスクリプトに渡される、事前に構成されたランタイム・パラメータ(filename、payload directory、filesize、targetname、sourcename、useGeneratedFileFromScript)があります。
    1. スクリプトに変数を追加するには、「行の追加」+アイコンをクリックします。
    2. 変数の「名前」および「値」を入力します。
    3. 変数の値を暗号化する必要がある場合は、「資格証明」のチェック・ボックスを選択します。
    4. 変数を削除するには、「値」フィールドの横にある「削除」アイコンをクリックします。
    5. 「OK」をクリックします。
  8. アクションを保存する場合は、「OK」を、アクションを取り消す場合は、「取消」をクリックします。

2.3.3 配信前のファイルのアーカイブと削除

ソースを作成した後、そのソースを編集して、アーカイブおよび削除をファイル操作として追加できます。ファイルをアーカイブするように構成している場合、そのファイルは指定された物理ターゲット・ディレクトリにコピーされます。ファイルを削除するように構成している場合、そのファイルは削除されます。アーカイブ・アクションまたは削除アクションは、ファイルのOracle Managed File Transferのコピーではなく、ターゲット・システムのコピーに適用されることに注意してください。

このプロセスのステップは次のとおりです。

  1. 左側のペインのナビゲータで「ソース」の左にある矢印をクリックします。

    ソースがリストされます。

  2. ソース名をクリックするか、ソース名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。

    そのソースのタブが開きます。

  3. 「拡張プロパティ」の左にある矢印をクリックします。

    「拡張プロパティ」セクションが開きます。

  4. 「操作」サブタブをクリックします。

    「操作」サブタブが開きます。

  5. 「アクション・タイプ」ドロップダウン・リストから「アーカイブ」、「削除」または「アーカイブと削除」を選択します。
  6. 「アーカイブ」または「アーカイブと削除」を選択した場合、「物理ターゲット・ディレクトリ」フィールドにパスを入力します。
  7. ソースを保存して、オプションでデプロイします。

2.3.4 既存のソースの複製

既存のソースをコピーして、ファイル転送の新しいソースを作成できます。

このプロセスのステップは次のとおりです。

  1. 次のどちらかの方法でソースを複製します。
    • コピーするソースを選択し、左側のペインのナビゲータで「複製」アイコンを選択します。

    • 左側のペインのナビゲータでコピーするソースを右クリックし、ポップアップ・メニューから「複製」コマンドを選択します。

    「ソースの複製」ダイアログが表示されます。

  2. ソースの名前を入力します。

    名前には、英字、数字、ダッシュおよびアンダースコアを使用できます。

  3. 複製されない必須設定の値を入力します。必須設定は、横に青のアスタリスクが表示されます。
    • 「コンテンツ・フォルダ」は、ソースのタイプがファイル、FTPリモート、sFTPリモート、FTP埋込みまたはsFTP埋込みの場合に必須です。

      「URL」は、ソースのタイプがSOAP、SOA、Service BusまたはODIの場合に必須です。

      ソースのタイプがB2BまたはHealthcareの場合、複製されない必須設定はありません。

  4. 作成」ボタンをクリックします。

    ソースのタブが開き、編集可能な追加設定が表示されます。これらの設定の詳細は、「ソース・タイプ」「ソース処理アクションの設定」および「配信前のファイルのアーカイブと削除」のソース・タイプを参照してください。

    ソースの作成を取り消すには、「取消」をクリックします。

  5. 編集した後、「保存」ボタンをクリックします。

    最後に保存した後のすべての変更を元に戻すには、「元に戻す」をクリックします。

  6. 保存した後、「デプロイ」ボタンをクリックします。

    このステップはオプションです。転送をデプロイする際、関連付けられているソースとターゲットが自動的にデプロイされます。

2.4 ターゲットの作成

最小限の設定でターゲットを作成できます。ターゲットを作成した後は、編集してさらに設定を追加できます。

ターゲットを作成するには:

  1. 「デザイナ」の左側ペイン・ナビゲータで、「ターゲット」をクリックして「ソースの作成」ダイアログを開きます。
    「ターゲットの作成」ダイアログ
  2. ターゲットの名前を入力します。

    名前には、英字、数字、ダッシュおよびアンダースコアを使用できます。

    ノート:

    SOAまたはSOAPターゲットの場合、ファイル名にスペースを含めることはできません。
  3. オプションで、ターゲットの説明を入力します。

    説明はオプションです。

  4. ターゲットのタイプを選択します。

    この選択により、表示される他の設定が決まります。ターゲット・タイプとその設定の詳細は、「ターゲット・タイプ」を参照してください。

  5. ターゲットの場所の値を入力します。ほとんどのターゲット・タイプでは、次のどちらかになります。
    • 「フォルダ」設定。ファイル・システム・ディレクトリを指定します。フォルダ名が60文字を超えていないことを確認します。

    • 「URL」設定。Webサービス・エンドポイントを指定します。

    ターゲット・タイプが「B2B」と「Healthcare」である場合、「ターゲット」ダイアログにターゲットの場所の設定はありません。ターゲットの場所は、ターゲットを作成した後に設定する必要があります。

  6. 青いアスタリスクで示された残りの必須設定の値を入力します。
  7. 「作成」をクリックします。

    ターゲットのタブが開き、編集可能な追加設定が表示されます。これらの設定の詳細は、「ターゲット・タイプ」「配信後のファイルの移動と名前変更」のターゲット・タイプを参照してください。

  8. 編集した後、「保存」をクリックします。

    最後に保存した後のすべての変更を元に戻すには、「元に戻す」をクリックします。

  9. (オプション)「デプロイ」をクリックします。

    ノート:

    転送をデプロイする際、関連付けられているソースとターゲットが自動的にデプロイされます。

必要なプロパティのほとんどが設定されているターゲットが既存の場合は、それを複製して使用できます。「既存のターゲットの複製」を参照してください。

2.4.1 ターゲット・タイプ

Oracle Managed File Transferには、次のターゲット・タイプがあります。

Oracle Managed File Transferは、埋込みFTPサーバー・ターゲットまたは埋込みsFTPサーバー・ターゲットをサポートしません。

2.4.1.1 FTPリモート・ターゲット・タイプ

FTPリモート・ターゲット・タイプを使用することは、Oracle Managed File Transferの外部のFTPサーバーにファイルを転送することを意味します。

次の表では、「ターゲットの作成」ダイアログの設定について説明します。ターゲットの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプターゲット- FTPリモートに関する項を参照してください。

要素 説明

ホスト名

ホスト名を指定します。

フォルダ

ソースを作成する場合は、ファイルの転送元の場所をファイル・システム内のディレクトリとして指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先の場所をファイル・システム内のディレクトリとして指定します。

ユーザー

ソースまたはターゲットへのアクセス権を持つユーザーを指定します。

MFTは、$で始まるプロパティをパラメータとして扱います。$で始まるユーザー名については、$の前にバックスラッシュ(\)を追加してください。これは先頭の$についてのみです。それ以外の$がユーザー名にあっても、それ以上バックスラッシュを追加しないでください。例: $john$smithの場合、パスワードは\$john$smithとして入力します。

パスワード

ユーザー・パスワードを指定します。

MFTは、$で始まるプロパティをパラメータとして扱います。$で始まるパスワードについては、$の前にバックスラッシュ(\)を追加してください。これは先頭の$についてのみです。それ以外の$がパスワードにあっても、それ以上バックスラッシュを追加しないでください。例: $xyz$123の場合、パスワードは\$xyz$123として入力します。

パスワードの確認

ユーザー・パスワードを確認します。

制御ポート

ソースまたはターゲットのポートを指定します。

SSL

選択されている場合、SSLの使用を指定します。これはオプションです。

暗黙的SSL

選択されている場合、暗黙的SSLの使用を指定します。これはオプションです。

2.4.1.1.1 MVS転送のFTPリモート・ターゲット設定

MVSメインフレーム・システムのFTPリモート・ターゲット・タイプを作成する際には、拡張プロパティで「リスト・パーサー・キー」としてMVSを選択する必要があります。

MVS FTPレスポンス形式では、MVSはHFS(UNIXスタイル)レスポンスまたはMVSネイティブ・レスポンス形式を使用するよう構成できます。ターゲット・タイプがMVS HFS (UNIXスタイル)を使用する場合、他のUNIXシステムと同じように拡張プロパティを構成できます。たとえば、パス・セパレータとしての「/」の使用です。ただし、MVSシステムがMVSネイティブ・レスポンス形式のみを使用する場合、FTPリモート・ターゲット・タイプを次の必須プロパティで構成する必要があります。

  • 「コンテンツ・フォルダ」フィールドは使用されませんが、必須フィールドです。プレースホルダとしてなんらかのテキストを入力する必要があり、空白フィールドにしておくことはできません。たとえば、コンテンツ・フォルダ =”'FOLDER'”と入力します。

  • 「FTPパス・セパレータ」フィールドは、空白にしておく必要があります。たとえば、FTPパス・セパレータ =””です。

  • 「ファイル命名規則」フィールドでは、ファイルへの絶対パスを指定します。パスにはファイル名を含む必要があり、一重引用符で囲む必要があります。このフィールドは、ファイル命名規則=”MFTOUT.MFT%SEQ%.CSV”'の形式にする必要があります。たとえば、'QA.TEST.FILE 'です。

  • デフォルトの日付書式を変更します。たとえば、yyyy/mm/ddです。

  • 絶対パス開始 = ””

  • リスト・パーサー・キー = MVS

次の図に示すように拡張プロパティを構成できます。

2.4.1.2 sFTPリモート・ターゲット・タイプ

sFTPリモート・ターゲット・タイプを使用することは、Oracle Managed File Transferの外部のsFTPサーバーにファイルを転送することを意味します。

次の表では、「ターゲットの作成」ダイアログの設定について説明します。ターゲットの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプターゲット - sFTPリモートに関する項を参照してください。

要素 説明

ホスト名

ホスト名を指定します。

フォルダ

ソースを作成する場合は、ファイルの転送元の場所をファイル・システム内のディレクトリとして指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先の場所をファイル・システム内のディレクトリとして指定します。

ユーザー

ソースまたはターゲットへのアクセス権を持つユーザーを指定します。

MFTは、$で始まるプロパティをパラメータとして扱います。$で始まるユーザー名については、$の前にバックスラッシュ(\)を追加してください。これは先頭の$についてのみです。それ以外の$がユーザー名にあっても、それ以上バックスラッシュを追加しないでください。例: $john$smithの場合、パスワードは\$john$smithとして入力します。

パスワード

ユーザー・パスワードを指定します。

MFTは、$で始まるプロパティをパラメータとして扱います。$で始まるパスワードについては、$の前にバックスラッシュ(\)を追加してください。これは先頭の$についてのみです。それ以外の$がパスワードにあっても、それ以上バックスラッシュを追加しないでください。例: $xyz$123の場合、パスワードは\$xyz$123として入力します。

パスワードの確認

ユーザー・パスワードを確認します。

制御ポート

ソースまたはターゲットのポートを指定します。

認証タイプ

ユーザー認証のタイプとして、パスワードまたは公開キーを指定します。

2.4.1.3 ファイル・ターゲット・タイプ

ファイル・ターゲット・タイプを使用することは、ローカル・ファイル・システムまたはネットワーク接続システムにファイルを転送することを意味します。唯一の必須設定である「フォルダ」は、ファイル転送先のディレクトリを指定します。このディレクトリは、Oracle Managed File Transferからアクセス可能である必要があります。

Oracle Managed File Transferは、Oracle SOA Suiteと同じファイル・アダプタを使用します。

ターゲットの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプターゲット - ファイルに関する項を参照してください。

2.4.1.4 SOAPターゲット・タイプ

SOAP Webサービス・タイプを使用することは、Webサービスにファイルを転送することを意味します。唯一の必須設定である「URL」は、ファイル転送先のWebサービス・エンドポイントを指定します。

WebサービスとしてOracle Managed File Transferと統合する場合の詳細は、「Webサービスとの統合」を参照してください。

ターゲットの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプターゲット - SOAPに関する項を参照してください。

2.4.1.5 SOAターゲット・タイプ

SOAターゲット・タイプを使用することは、SOAアプリケーションのWebサービス・インタフェースにファイルを転送することを意味します。

Oracle Managed File TransferとOracle SOA Suiteの統合の詳細は、「Oracle SOA Suiteとの統合」を参照してください。

次の表では、「ターゲットの作成」ダイアログの設定について説明します。ターゲットの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプターゲット - SOAに関する項を参照してください。

要素 説明

URL

ソースを作成する場合は、ファイルの転送元のWebサービス・エンドポイントを指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先のWebサービス・エンドポイントを指定します。

例: http://host:port/mftapp/services/transfer/url?WSDL

デフォルトはlocalhostです。

ドメインの別名

ソースを作成する場合は、ファイルの取得元のドメインを指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先のドメインを指定します。

2.4.1.6 Service Busターゲット・タイプ

Service Busターゲット・タイプを使用することは、Oracle Service BusアプリケーションのWebサービス・インタフェースにファイルを転送することを意味します。唯一の必須設定である「URL」は、ファイル転送先のWebサービス・エンドポイントを指定します。

Oracle Managed File TransferとOracle Service Busの統合の詳細は、「Oracle Service Busとの統合」を参照してください。

次の表では、「ターゲットの作成」ダイアログの設定について説明します。ターゲットの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプターゲット - Service Busに関する項を参照してください。

要素 説明

URL

ソースを作成する場合は、ファイルの転送元のWebサービス・エンドポイントを指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先のWebサービス・エンドポイントを指定します。

例: http://host:port/mftapp/services/transfer/url?WSDL

デフォルトはlocalhostです。

ドメインの別名

ソースを作成する場合は、ファイルの取得元のドメインを指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先のドメインを指定します。

2.4.1.7 B2Bターゲット・タイプ

B2Bターゲット・タイプを使用することは、Oracle B2B取引パートナにファイルを転送することを意味します。B2Bが配置されている場合、必須設定はありません。最も重要な設定として、「取引パートナ名」および「ドメインの別名」があり、それぞれファイル転送先のエンドポイントおよびファイル転送先のドメインを指定します。

Oracle Managed File Transferで取引パートナを定義するには、「B2Bとの統合」「ドメインの管理」を参照してください。

次の表では、「ターゲットの作成」ダイアログの設定について説明します。ターゲットの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプターゲット - B2Bに関する項を参照してください。

要素 説明

ドメインの別名

ソースを作成する場合は、ファイルの取得元のドメインを指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先のドメインを指定します。

2.4.1.8 Healthcareターゲット・タイプ

Healthcareターゲット・タイプを使用することは、HealthcareドメインのOracle B2Bにファイルを転送することを意味します。唯一の必須設定である「エンドポイント名」は、ファイル転送先のエンドポイントを指定します。もう1つの重要な設定として「ドメインの別名」があり、ファイル転送先のドメインを指定します。

Oracle Managed File TransferでHealthcareドメインを定義するには、「Healthcareとの統合」「ドメインの管理」を参照してください。

次の表では、「ターゲットの作成」ダイアログの設定について説明します。ターゲットの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプターゲット - Healthcareに関する項を参照してください。

要素 説明

エンドポイント名

ソースを作成する場合は、ファイルの取得元のエンドポイントを指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先のエンドポイントです。

ドメインの別名

ソースを作成する場合は、ファイルの取得元のドメインを指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先のドメインを指定します。

2.4.1.9 ODIターゲット・タイプ

MFT ODI統合では、ファイル配信および通知パターンとWebServiceインタフェースの2種類のターゲット・インタフェースをサポートしています。

ファイル配信および通知パターンを使用すると、MFTは次に示すバインディング・タイプのいずれかにファイルを配信したうえで、OdiInvokeWebServiceツールを呼び出してそのファイルを処理します。インライン・ファイルも参照も、OdiInvokeWebService呼出しの一部として提供されません。いずれかのバインディング・タイプを選択したら、ターゲットに必要なパラメータを構成する必要があります。ODIターゲットにいったん選択したバインディング・タイプは変更できませんが、現在のターゲット・バインディングのパラメータは引き続き変更が可能です。バインディングが「ファイル」、「FTPリモート」、「sFTPリモート」の場合は、オプションでODIの後処理アクション呼出しを構成し、ファイルを処理するODIシナリオを呼び出すことができます。

  • ファイル - ファイル経由で転送

  • FTPリモート - FTP経由で転送

  • sFTPリモート - sFTP経由で転送

OdiInvoke WebServiceの詳細は、「ODIInvoke後処理アクション」を参照してください

WebServiceインタフェースを使用して、MFTはODI SOAPデータ・サービス・インタフェースを呼び出します。これは通常、1つの表の更新に使用され、ファイル配信には適していません。

Oracle Managed File TransferでODIドメインを定義するには、「Oracle Data Integratorとの統合」「ドメインの管理」を参照してください。

次の表では、「ターゲットの作成」ダイアログの設定について説明します。ターゲットの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプターゲット - ODIに関する項を参照してください。

要素 説明

バインディング

JCAバインディング・タイプは、「SOAP」、「FTPリモート」、「ファイル」および「sFTPリモート」です。

URL

ソースを作成する場合は、ファイルの転送元のWebサービス・エンドポイントを指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先のWebサービス・エンドポイントを指定します。

例: http://host:port/mftapp/services/transfer/url?WSDL

デフォルトはlocalhostです。

ドメインの別名

ソースを作成する場合は、ファイルの取得元のドメインを指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先のドメインを指定します。

2.4.1.10 ストレージ・クラウド・サービス・ターゲット・タイプ

ストレージ・クラウド・サービス・ターゲット・タイプを使用すると、ソースを作成、保存、デプロイして、任意の転送に関連付けることができます。ストレージ・クラウド・サービス・ターゲットでは、スケジューリングがサポートされます。

ストレージ・クラウド・サービスでは、ストレージ・クラウド・サービスにアップロードできるファイル・サイズが最大5GBという制限があります。5GBより大きいファイルを簡単にアップロードできるように、MFTが自動的にファイルを分割します。

次の表では、「ターゲットの作成」ダイアログの設定について説明します。ターゲットの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプターゲット - ストレージ・クラウド・サービスに関する項を参照してください。

要素 説明

ユーザー

ソースまたはターゲットへのアクセス権を持つユーザーを指定します。

MFTは、$で始まるプロパティをパラメータとして扱います。$で始まるユーザー名については、$の前にバックスラッシュ(\)を追加してください。これは先頭の$についてのみです。それ以外の$がユーザー名にあっても、それ以上バックスラッシュを追加しないでください。例: $john$smithの場合、パスワードは\$john$smithとして入力します。

パスワード

ユーザー・パスワードを指定します。

MFTは、$で始まるプロパティをパラメータとして扱います。$で始まるパスワードについては、$の前にバックスラッシュ(\)を追加してください。これは先頭の$についてのみです。それ以外の$がパスワードにあっても、それ以上バックスラッシュを追加しないでください。例: $xyz$123の場合、パスワードは\$xyz$123として入力します。

パスワードの確認

ユーザー・パスワードを確認します。

サービスURL

ソースを作成する場合は、ファイルの転送元のサービスURLを指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先のサービスURLを指定します。

デフォルトはlocalhostです。

サービス名

ターゲットのサービス名を指定します。

コンテナ名

無制限の数のオブジェクトを保持できるコンテナ、ユーザー作成リソースの名前を指定しま。

フォルダ

ソースを作成する場合は、ファイルの転送元の場所をファイル・システム内のディレクトリとして指定します。

ターゲットを作成する場合は、ファイルの転送先の場所をファイル・システム内のディレクトリとして指定します。

2.4.1.11 OCIストレージ・クラウド・サービス・ターゲット・タイプ

ノート:

OCIストレージ・クラウド・サービス・タイプおよびPEMのキー形式は、パッチ32395225をインストールした場合にのみ12c (12.2.1.4)で使用できます。また、MFTコンポーザのオンライン・ヘルプを更新してこの変更を反映するには、パッチ32463347をインストールする必要があります。My Oracle Supportにサインインし、パッチを見つけてダウンロードするためのパッチ番号を検索します。

OCIストレージ・クラウド・サービス・ターゲット・タイプを使用して、任意のソース・タイプからOracle Cloud Infrastructureにデータをアップロードできます。

ノート:

OCIストレージ・クラウド・サービス・ターゲット・タイプを使用する前に、PEM形式の秘密RSAキーをインポートしてOracle Cloud Infrastructureに接続する必要があります。キーのインポートを参照してください。

次の表では、「ターゲットの作成」ダイアログの設定について説明します。ターゲットの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプターゲット - OCIストレージ・クラウド・サービスに関する項を参照してください。

要素 説明

エンドポイントURL

Oracle Cloud Infrastructure Object StorageのRESTエンドポイントURLを指定します。

リージョン

Oracle Cloud Infrastructureリージョンの識別子を指定します。

ネームスペース

バケットのオブジェクト・ストレージ・ネームスペースを指定します。これは、すべてのバケットおよびオブジェクトの最上位コンテナとして機能する論理エンティティで、テナンシ内のバケット命名を制御できます。ネームスペースは、アカウントの作成時に割り当てられる、一意で編集不可のシステム生成文字列であり、すべてのリージョンに適用されます。

バケット名

バケットの名前を指定します。バケットは、オブジェクトを格納するための論理コンテナです。ユーザーまたはシステムは、必要に応じてリージョン内でバケットを作成します。バケットは、バケットおよびバケット内のすべてのオブジェクトでユーザーが実行できるアクションを決定するポリシーを持つ1つのコンパートメントに関連付けられます。

フィンガープリント

Oracle Cloud Infrastructureコンソールでアップロードした公開APIキー値のフィンガープリントを指定します。

テナントID

使用しているテナンシのOCIDを指定します。

OCID

Oracle Cloud Infrastructureへの接続に使用するOracle Cloud Infrastructureユーザー・アカウントのOCIDを指定します。

コンパートメントID

コンパートメントID

秘密キー

PEM形式のRSAキー・ペアを使用して生成される秘密キーを指定します。

パスフレーズ

秘密キーの暗号化に使用するパスフレーズを指定します。

パスフレーズの確認

秘密キーの暗号化に使用するパスフレーズを確認します。

接続のテスト

指定されたパラメータでOCIストレージ・クラウド・サービスへの接続をテストします。

ノート: 「エンドポイントURL」または「コンパートメントID」に無効な値が指定されている場合でも、「接続のテスト」は接続の成功を返します。

2.4.1.12 WebCenterターゲット・タイプ

WebCenterソース・タイプを使用すると、データをWebCenter Content Serverにアップロードできます。ターゲットを作成、保存、デプロイして、任意の転送に関連付けることができます。

次の表では、「ターゲットの作成」ダイアログの設定について説明します。ターゲットの作成後に使用可能になる追加設定の詳細は、MFTコンポーザ・オンライン・ヘルプターゲット - WebCenterに関する項を参照してください。

要素 説明

ユーザー

ソースまたはターゲットへのアクセス権を持つユーザーを指定します。

MFTは、$で始まるプロパティをパラメータとして扱います。$で始まるユーザー名については、$の前にバックスラッシュ(\)を追加してください。これは先頭の$についてのみです。それ以外の$がユーザー名にあっても、それ以上バックスラッシュを追加しないでください。例: $john$smithの場合、パスワードは\$john$smithとして入力します。

パスワード

ユーザー・パスワードを指定します。

MFTは、$で始まるプロパティをパラメータとして扱います。$で始まるパスワードについては、$の前にバックスラッシュ(\)を追加してください。これは先頭の$についてのみです。それ以外の$がパスワードにあっても、それ以上バックスラッシュを追加しないでください。例: $xyz$123の場合、パスワードは\$xyz$123として入力します。

パスワードの確認

ユーザー・パスワードを確認します。

プロトコル

リモート・サーバーに接続するプロトコルとして、HTTPを指定します。

接続URL

リモート・サーバー上で実行されているWebCenterアプリケーションに接続するためのサービス・エンドポイントURLを指定します。これらのサーバーは、Oracle Managed File Transferと同じOracle WebLogic Serverドメイン内または別のドメインで実行できます。

2.4.2 配信後のファイルの移動と名前変更

ファイル、FTPリモートまたはsFTPリモートのターゲットを作成した後、そのターゲットを編集して、移動および名前変更をファイル操作として追加できます。

このプロセスのステップは次のとおりです。

  1. 左側のペインのナビゲータで「ターゲット」の左にある矢印をクリックします。

    ターゲットがリストされます。

  2. ターゲット名をクリックするか、ターゲット名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。

    そのターゲットのタブが開きます。

  3. 「拡張プロパティ」の左にある矢印をクリックします。

    「拡張プロパティ」セクションが開きます。

  4. 「操作」サブタブをクリックします。

    「操作」サブタブが開きます。

  5. 「アクション・タイプ」ドロップダウン・リストから「移動」、「名前の変更」または「移動と名前変更」を選択します。
  6. 「移動」または「移動と名前変更」を選択した場合、「物理ターゲット・ディレクトリ」フィールドにパスを入力します。
  7. 「名前の変更」または「移動と名前変更」を選択した場合、「ファイル命名規則」フィールドにファイル名パターンを入力します。

    ファイル名の一部に、タイムスタンプを表す%yyMMddHHmmssSSS%、連番を表す%SEQ%などの変数を使用できます。たとえば、File%SEQ%.txtは、File1.txtFile2.txtのように連続する番号が付けられたファイルを表します。詳細は、テクノロジ・アダプタの理解アウトバウンド・ファイル命名規則の指定に関する項を参照してください。

  8. ターゲットを保存して、オプションでデプロイします。

2.4.3 既存のターゲットの複製

既存のターゲットをコピーして、ファイル転送の新しいターゲットを作成できます。

このプロセスのステップは次のとおりです。

  1. 次のどちらかの方法でターゲットを複製します。
    • コピーするターゲットを選択し、左側のペインのナビゲータで「複製」アイコンを選択します。

    • 左側のペインのナビゲータでコピーするターゲットを右クリックし、ポップアップ・メニューから「複製」コマンドを選択します。

    「ターゲット」ダイアログが表示されます。

  2. ターゲットの名前を入力します。

    名前には、英字、数字、ダッシュおよびアンダースコアを使用できます。

  3. 作成」ボタンをクリックします。

    ターゲットのタブが開き、編集可能な追加設定が表示されます。これらの設定の詳細は、「ターゲット・タイプ」「配信後のファイルの移動と名前変更」のターゲット・タイプを参照してください。

    ターゲットの作成を取り消すには、「取消」をクリックします。

  4. 編集した後、「保存」ボタンをクリックします。

    最後に保存した後のすべての変更を元に戻すには、「元に戻す」をクリックします。

  5. 保存した後、「デプロイ」ボタンをクリックします。

    このステップはオプションです。転送をデプロイする際、関連付けられているソースとターゲットが自動的にデプロイされます。

2.5 スケジュールの設定

特定の時刻または時間範囲にのみ実行されるように、ファイル配信をスケジュールできます。スケジュールが構成されていない場合、Oracle Managed File Transferによる処理と同時に、ファイルが配信されます。ソース・スケジュールはソース構成の一部として、ターゲット・スケジュールは転送構成の一部として、それぞれ構成できます。

リスニング対象のソースにスケジュールが定義されている場合、スケジュールされた時刻に達したときにのみファイルが検出されます。リスニング対象ではないソースの場合、ファイルはソースの場所に配置されると同時に検出されますが、ステータスは「スケジュール済」のままです。スケジュールされた時刻に達すると、ファイルが処理および配信されます。このソースを参照するすべての転送は、ソース・スケジュールの時刻に達したときにのみ実行されます。

ターゲットにスケジュールが定義されている場合、スケジュールされた時刻に達したときにのみファイルが配信されます。それまでは、ファイルは、ステータスが「スケジュール済」で、ソースの場所に配置されたままになります。1つの転送が参照する複数のターゲットがスケジュールを共有することはありません。

ノート:

スケジュールを追加する前に、スケジュールなしの転送をテストして、正常に動作することを確認します。「転送のデプロイとテスト」を参照してください。

ノート:

Oracle Managed File Transferは、OracleSystemUserとしてOracle Enterprise Scheduler Serviceと通信します。このユーザーを削除しないでください。削除した場合、「スケジュールの追加」をクリックすると、OracleSystemUserは存在しませんのメッセージが表示されて、監視レポートの「スケジュール詳細」は空欄になる可能性があります。ユーザーの詳細は、「ユーザーの構成」を参照してください。

このプロセスのステップは次のとおりです。

  1. 左側のペインのナビゲータで「ソース」または「転送」の左にある矢印をクリックします。

    ソースまたは転送がリストされます。

  2. ソース名または転送名をクリックするか、ソース名または転送名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。

    そのソースまたは転送のタブが開きます。

  3. 「スケジュールの追加」オプションが表示されていない場合、表示させることができます。ソース・タブで、「ソース・スケジュール」の左にある矢印をクリックします。転送タブで、ターゲットの左にある矢印をクリックします。
  4. 「スケジュールの追加」をクリックします。

    「スケジューラ」ダイアログが開きます。

  5. スケジュールの名前を入力します。
  6. 「頻度」ドロップダウン・リストの「1回」、「毎時/分」、「毎日」、「毎週」、「毎月」、「毎年」または「カスタム」から値を選択します。
    • 「1回」を選択した場合、「開始日」フィールドに日付と時間を入力します。

    • 「毎時/分」を選択した場合、間隔を時間数と分数で指定します。「開始日」と、オプションで「終了日」を入力します。

    • 「毎日」を選択した場合、間隔を日数で指定します。「開始日」と、オプションで「終了日」を入力します。

    • 「毎週」を選択した場合、間隔を週数で指定します。「開始日」と、オプションで「終了日」を入力します。

    • 「毎月」を選択した場合、「繰返し」オプションを選択します。

      • 曜日指定: 「該当月の週」「曜日」を選択します。「該当月の週」では、「最終」を選択できます。

      • 日付別: 月の日または「月の最終日」を選択します。

      「開始日」と、オプションで「終了日」を入力します。

    • 「毎年」を選択した場合、「月」および「繰返し」オプションを選択します。

      • 曜日指定: 「該当月の週」「曜日」を選択します。「該当月の週」では、「最終」を選択できます。

      • 日付別: 月の日または「月の最終日」を選択します。

      「開始日」と、オプションで「終了日」を入力します。

    「日付/時間」アイコンをクリックすると、入力しなくても日時を選択でき、別のタイムゾーンも選択できます。「時間のカスタマイズ」をクリックして、個々の配信時間を編集します。

  7. 「頻度」ドロップダウン・リストで「カスタム」を選択した場合または「時間のカスタマイズ」をクリックした場合、「スケジューラ」ダイアログが展開され、表形式で時間が表示されます。

    時間を追加するには、「時間の追加」をクリックし、「時間の追加」ダイアログで日付と時間を指定して「OK」をクリックします。これを、追加する時間ごとに繰り返します。

    時間を削除するには、「時間の削除」をクリックします。削除した時間を復元するには、「元どおりに追加」をクリックします。

    「時間のカスタマイズ」をクリックしていた場合、「頻度の変更」をクリックしてカスタム時間の追加を取り消すことができます。

  8. ファイル配信可能な時間範囲を指定するには、「使用期間」を選択します。期間を時間数と分数で指定します。期間は「頻度」より大きくする必要があります。

    期間は、転送が行われる時間の範囲です。たとえば、頻度が週次で、開始日が月曜日正午、期間が1時間の場合、ポーリングまたは転送は月曜の正午から午後1時までの間に1度のみ発生します。

  9. 「OK」をクリックします。

    スケジュールの追加を取り消すには、「取消」をクリックします。

  10. ソースまたは転送を保存してデプロイします。

2.5.1 ポーリング頻度および最小経過時間を使用したスケジュール

最小経過時間は、次に示すリスニング・ソース・タイプに適用されます。

  • リモートsFTP

  • リモートFTP

  • ファイル

  • Storage Cloud Service

  • Webcenter

スケジュールがこれらのソース・タイプに対して定義されている場合、ポーリング頻度および最小経過時間はスケジュール期間にのみ適用されます。ポーリング頻度の有効期限の前にスケジュールが終了すると、リスニング・ソース・タイプはポーリングされなくなります。

ポーリングのたび、またはスケジュールの有効期限時に、MFTは最小経過時間よりも大きい値の最終変更時間を持つファイルのみをダウンロードします。

ノート:

複数の転送に同じファイル名を使用すると、ファイル名がロック表のキーであるため、ロックのリリースが遅延し、ファイル処理の問題が発生する場合があります。ロックが原因で、すべてのポーリング間隔が終了しても、ファイルは取得されません。この問題を解決するには、MFT MBeanプロパティreleaseLockCycleを追加し、値を1に設定してソースを再デプロイします。この修正は、ファイル、FTPリモート、SFTPリモートのソースに適用されます。

2.6 イベントの設定

イベント・サービスでは、要求に応じてファイル転送をトリガーできます。ファイル、FTPリモート、sFTPリモート、WebCenterおよびOracle Storage Cloud Serviceなどのソースに対してファイル転送をトリガーできます。イベント・サービスは、ソースに対して有効になっている場合、外部呼出しでのファイルの即時取得をトリガーします。デフォルトでは、トリガー・サービスは、ユーザー名トークン・ポリシーによって保護されています。

次の方法を使用してイベントを呼び出すことができます。

ソースに対するイベントの有効化

イベント・サービスは、「ソース・スケジュール」タイプに「イベント」を選択することで有効にできます。サービスを保護するには、「セキュリティ」チェック・ボックスを選択します。
MFTコンソールを使用してイベントを有効にするには:
  1. 左側のペインのナビゲータで「ソース」の左にある矢印をクリックします。ソースがリストされます。
  2. ソース名をクリックするか、ソース名を右クリックして「開く」メニュー項目を選択します。
    (オプション) ソースまたは転送タブが開き、ソース詳細が表示されます。
  3. 「ソース・スケジュール」オプションをクリックします。「ポーリング」オプションと「イベント」オプションが表示されます。
  4. 「イベント」チェック・ボックスを選択することで、選択したソースに対してイベントを有効にします。
    「ポーリング」が有効になっている場合、イベントは有効にできません。ポーリングおよびイベント・サービスを有効にする必要がある場合は、スケジュールを追加します。そうでなければ、ポーリングを無効にし、イベントを有効にします。

    ポーリングとイベントに対して同じソースが構成されている場合、イベント要求は受け入れられません。イベントが処理中の場合、そのイベントが完了するまでポーリングは一時停止されます。

  5. 「セキュリティ」チェック・ボックスをクリックしてイベントを保護します。イベントを保護することにより、管理者および構成されているMFTユーザーのみがイベントをトリガーできます。ユーザーおよびロールの構成の詳細は、ユーザーの構成を参照してください。
  6. 保存」をクリックして、変更を保存します。
イベント・サービスを呼び出すには:
  1. 「監視」タブから、左側のペインのナビゲータ内の「ソース・インスタンス」の左側にある矢印をクリックします。

  2. ソース名をクリックするか、ソース名を右クリックして「開く」メニュー項目を選択します。

  3. 「インスタンス」タブで、ソースを選択し、「イベントの起動」をクリックします。

イベントをトリガーした後、イベント・セッションIDを取得します。これを使用して、イベントの詳細とステータスをWebサービス・クライアントに表示できます。

2.6.1 RESTおよびSOAPサービスを使用したイベントのトリガー

イベントを設定すると、RESTまたはSOAP操作を使用して要求に応じてそれをトリガーできます。

SOAPサービスの場合、URLはhttp://<host>:<port>/mftapp/services/MFTEventServiceです。

RESTサービスについては、Oracle Managed File TransferのREST APIを参照してください。

サポートされているSOAP操作

トリガー・イベント用にサポートされているSOAP操作は次のとおりです。

  • submitEvent - 転送をトリガーするイベントを発行するには、必須パラメータとしてソース名を追加のオプションのパラメータとともに指定する必要があります。イベントの呼出しが成功すると、eventSessionIdが返され、イベントのステータとインスタンスの問合せに使用できます。

    JCAソースのためにサポートされているパラメータ: PatternType: ワイルドカードまたは正規表現、IncludePattern: ワイルドカードまたは正規表現のフィルタ文字列、ExcludePattern: ワイルドカードまたは正規表現のフィルタ文字列。パターンを渡している場合、PatternTypeは必須入力パラメータです。これらのプロパティは、ソース・レベルで定義されている値より優先されます。

    例: curl -s -u username:password -H Content-Type:application/json -X POST -d @ '{"sourceName": "Wile SFTP Remote Source","properties":{"entry":[{"key":"PatternType","value":"wildcard"},{"key" :"ExcludePattern","value":"*sh"}]}}' http://localhost:7003/mftapp/rest/v1/events

    Oracle Cloud Storageソースのためにサポートされているパラメータ: PayloadKeyPathDelimiter

    WebCenterソースのためにサポートされているパラメータ: DocNameDocIdRevisionSelectionMethodRenditionQuerytextQueryFormatSecurityGroupDocumentAccount

  • getInstanceDetails - イベントにより作成されたインスタンスの詳細を取得します。eventSessionIdは必須入力パラメータです。レスポンスには、各インスタンスの詳細が含まれます(ファイルごとに1つのインスタンス)。デフォルトでは、最小限の情報のみが提供されます。すべての詳細情報を取得するには、inDetail属性をtrueに設定する必要があります。

  • getEventStatus - 処理が成功または失敗あるいは進行中のファイルの数に関する全体的なイベント・ステータスを(たとえば、完了やエラーなどの)イベント・ステータスともに取得します。eventSessionIdは必須入力パラメータです。レスポンスには、イベントの状態とステータスが異なるインスタンスの件数が含まれます。

イベントSOAPサービスのすべての操作は、ユーザー名トークン・ポリシーによって保護されています。SOAPでMFTイベント・サービスを呼び出すには、ユーザー名トークン・クライアント・ポリシーを提供する必要があります。

2.7 優先度の設定

優先度の高いメッセージから処理されるように、配信の優先度を設定できます。

メッセージ処理とペイロード転送の順序は、関連付けられた転送の優先度に基づいて制御でき、優先度が「高」のメッセージから、「中」「低」の順に処理されます。複数の転送の優先度が同じ場合は、発行した順序でメッセージが選択されて処理されます。優先度は、MFTメタ・モデルに追加される属性であり、「転送」ページで定義した優先順位がMDSでも維持されます。

メッセージの優先度は、source/transfer/target modulesのレポートに表示されます。ソースにおける優先度は、転送から継承されます。複数の転送がある場合は、すべての転送のうち最も優先度の高いものが、ソース・レベル・メッセージ処理の対処として考慮され、レポートに表示されます。

監視ダッシュボードにアーティファクト固有のインスタンスの優先度を表示できます。監視ダッシュボードでは、優先度に基づきメッセージを検索できるように、フィルタも用意されています。

2.8 転送のデプロイとテスト

転送および関連するソースとターゲットを作成した後、転送をデプロイして有効化し、設計どうりに確実に動作するようにテストします。

ノート:

スケジュールを追加する前に、スケジュールなしの転送をテストして、正常に動作することを確認します。「スケジュールの設定」を参照してください。

2.8.1 ソース、ターゲットまたは転送のデプロイ

すべてのアーティファクト・タブに「デプロイ」ボタンがあります。転送でファイルを配信するには、先にデプロイする必要があります。ソースとターゲットは別々にデプロイして、複数の転送で使用できるようにできます。

デプロイメント・プロセスには、次の3つのステップがあります。

  1. デプロイメント・ユーザー・インタフェースに、デプロイするファイルのリストが表示されます。

  2. ファイルの検証が行われます。

  3. 検証に成功した場合、アーティファクトがデプロイされます。

転送を初めてデプロイする際、関連付けられているソースとターゲットが保存されるだけでまだデプロイされていなかった場合は、それらも自動的にデプロイされます。ただし、最初のデプロイメントの後は、各アーティファクトは変更が行われるたびに個別に再デプロイする必要があります。

Oracle Managed File Transferは、アーティファクトのバージョンを管理します。アーティファクトをデプロイする場合、その現在のバージョンがデプロイされます。Oracle Managed File Transferランタイム・エンジンは、デプロイされているバージョンのみに基づいて動作します。

デプロイされているアーティファクトを監視、無効化およびアンデプロイできます。「デプロイされたソース、ターゲットおよび転送の監視」を参照してください。

2.8.2 転送結果の通知方法

デプロイされた転送をテストするには、転送が配信するように設計されているタイプのテスト・ファイルをソースの場所にコピーします。

コンテンツ・フィルタを適用した場合は、該当しないタイプのファイルが転送されないことを確認することもできます。「コンテンツ・フィルタの設定」を参照してください。

ノート:

Oracle Managed File Transferの外部でFTPクライアントを使用してバイナリ・ファイルをソースの場所にコピーする際は、バイナリ転送として構成する必要があります。そうしないと、ファイルが破損する可能性があります。圧縮や暗号化などの処理アクションは正常に動作しない可能性があります。

2.8.2.1 受信したファイルの検出

テスト・ファイルがターゲットの場所に到着したことを確認することによって、転送が動作したことを確認できます。

圧縮や暗号化などの前処理アクションまたは後処理アクションを適用した場合、配信されたファイルを調べて、それらのアクションが実行されていることを確認できます。「ソース処理アクションの設定」「転送の前処理と後処理のアクションの設定」を参照してください。

移動や名前変更などのアクションが発生したことを確認することもできます。「配信前のファイルのアーカイブと削除」「配信後のファイルの移動と名前変更」を参照してください。

アクティブな配信のウォッチ

テスト・ファイルのサイズが大きい場合、「監視」ページの「ダッシュボード」タブでその進行状況を監視できます。「アクティブな配信の監視」を参照してください。

2.9 転送のインポートとエクスポート

転送をエクスポートすると、転送の構成および関連するソースとターゲットの構成がZIPファイルとして保存されます。ソースとターゲットは、個別にはエクスポートできません。

転送をエクスポートするには、転送を開いて「エクスポート」ボタンをクリックします。転送は、構成計画なしでもありでもダウンロードできます。

エクスポートされた転送をインポートできます。このプロセスのステップは次のとおりです。

  1. 「管理」ページの「インポート/エクスポート」タブを開きます。
  2. 「参照」をクリックします。

    オペレーティング・システムのファイル・アップロード・ダイアログ・ボックスが開きます。

  3. アップロードするファイルがあるディレクトリを選択します。
  4. アップロードするZIPファイルを選択します。
  5. 「開く」をクリックします。

    「参照」ボタンの横の「インポート」テキスト・ボックスに、ファイルのフル・パスが表示されます。

  6. 「インポート」をクリックします。

これにより、同じ名前の転送アーティファクトおよび同じ名前の関連するソースとターゲットが上書きされます。