2 OPSSクライアントの登録

Oracle Platform Security Services (OPSS)では、クライアントの認可ポリシーをプロビジョニングするために登録サービスが使用されます。セキュリティ・サービスでは、これらのポリシーを使用して認可決定が作成されます。RESTクライアントでは、セキュリティ・サービスにアクセスするためにRESTクライアント自体を登録する必要があります。
セクション メソッド リソース・パス

登録のPOSTメソッド

POST

/opss/v2/

登録のGETメソッド

GET

/opss/v2/

登録のPUTメソッド

PUT

/opss/v2/

登録のDELETEメソッド

DELETE

/opss/v2/

登録のPOSTメソッド

新しいクライアントを登録するには、POSTメソッドを使用します。 OPSS Restアプリケーション・ストライプ内に、一意の名前を持つアプリケーション・ロールが作成されます。POSTメソッドの入力として渡されるユーザーおよびグループがアプリケーション・ロールのメンバーとして作成されます。指定したリソースに対する権限がOPSS RESTアプリケーション・ストライプに自動的にプロビジョニングされます。

注意:

登録データに変更を加える際にクライアントを識別するには、同じclientName属性値が必要です。

RESTリクエスト

POST /opss/v2/opssRestClient/

リクエスト本文

リクエストまたはレスポンス本文のメディア・タイプ。

メディア・タイプ:                                             application/json

リクエスト本文には、登録リクエストの詳細が含まれます。

表2-1 登録属性

属性 説明 必須

“clientName“

クライアントを識別する一意の名前。

はい

“policystoreStripe“

クライアントが割り当てられるポリシー・ストア・ストライプ。

いいえ

“keystore“

クライアントに使用されるキーストアのリスト。

いいえ

“credentialMap“

資格証明キーの格納に使用される資格証明マップの名前。

いいえ

“auditComponent“

クライアントの監査ルールを識別する一意の名前。

いいえ

“trustIssueIDD“

トラスト・トークンを発行できるアイデンティティ・ドメインのリスト

いいえ

“trustValidateIDD“

トラスト・トークンを検証できるリスト・アイデンティティ・ドメイン

いいえ

“adminGroup“

管理者ロールのグループ。

いいえ

“operatorGroup“

オペレータ・ロールを使用したグループ。

いいえ

“viewerGroup“

ビューア・ロールを使用したグループ。

いいえ

clientName以外のすべての属性は複数回指定できます。ユーザーはサービス・スコープに少なくとも次のいずれかを指定する必要があります: policystoreStripekeystorecredentialMapauditComponenttrustIssueIDDまたはtrustValidateIDD。さらに、いくつかのグループが権限を持つために、ユーザーは次のいずれかを指定する必要があります: adminGroupoperatorGroupまたはviewerGroup

サービス・スコープ属性では、ワイルド・カード(*)を指定して、すべてのスコープをクライアントに指定することができます。ワイルドカードは慎重に使用する必要があります。

レスポンス本文

POSTリクエストの出力はリソースIDです。

cURLの例

次の例は、cURLを使用してRESTリソースにPOSTリクエストを発行してクライアントを登録する方法を示しています

curl -i -X POST -u username:password --data @register.json 
   -H Content-Type:application/json https://myhost:7001/opss/v2/opssRestClient

リクエスト本文の例

JSON形式のリクエスト本文の例を次に示します。

{
    "clientName": "myClientName",
    "policystoreStripe": "CRM",
    "keystore": ["appA", "appB/store1"],
    "credentialMap": "mapA",
    "auditComponent": "myComponent",
    "trustIssueIDD" : ["cisco", "intel"],
    "trustValidateIDD" : ["cisco", "intel"],
    "adminGroup":"myGroup1",
    "operatorGroup":"myGroup2",
    "viewerGroup":"myGroup3"
}

登録のGETメソッド

登録されたクライアントのクライアント属性を表示するには、GETメソッドを使用します。

RESTリクエスト

GET /opss/v2/opssRestClient/clientName

レスポンス本文

リクエストまたはレスポンス本文のメディア・タイプ。

メディア・タイプ:                                                              application/json

レスポンス本文には、クライアント登録属性が含まれます。登録属性の詳細は、「表2-1」を参照してください。

cURLの例

次の例は、cURLを使用してRESTリソースにGETリクエストを発行して、登録クライアントを参照する方法を示しています

curl -i -X GET -u username:password https://myhost:7001/opss/v2/opssRestClient/
   myClientName

レスポンス・ヘッダーの例

次の例に、レスポンス・ヘッダーを示します。HTTPステータス・コードの詳細は、「HTTPメソッドのHTTPステータス・コード」を参照してください。

HTTP/1.1 200 OK

レスポンス本文の例

次の例に、JSON形式のレスポンス本文を示します。

{
    "clientName": "myClientName",
    "policystoreStripe": "CRM",
    "keystore": ["appA", "appB/store1"],
    "credentialMap": "mapA",
    "auditComponent": "myComponent",
    "trustIssueIDD" : ["cisco", "intel"],
    "trustValidateIDD" : ["cisco", "intel"],
    "adminGroup":"myGroup1",
    "operatorGroup":"myGroup2",
    "viewerGroup":"myGroup3"
}

登録のPUTメソッド

登録されたクライアントの属性を更新するには、PUTメソッドを使用します。

RESTリクエスト

PUT /opss/v2/opssRestClient/clientName

リクエスト本文

リクエストまたはレスポンス本文のメディア・タイプ。

メディア・タイプ:                                                                application/json

リクエスト本文には、クライアント登録属性が含まれています。登録属性の詳細は、「表2-1」を参照してください。

cURLの例

次の例は、cURLを使用してRESTリソースにPUTリクエストを発行してクライアント属性を更新する方法を示しています

curl -i -X POST -u username:password --data @register.json 
   -H Content-Type:application/json https://myhost:7001/opss/v2/opssRestClient/
   myClientName

リクエスト本文の例

次に、JSON形式のリクエスト本文の例を示します。

{
    "clientName": "myClientName",
    "policystoreStripe": "CRM",
    "keystore": ["appA", "appB/store1"],
    "credentialMap": "mapA",
    "auditComponent": "myComponent",
    "trustIssueIDD" : ["cisco", "intel"],
    "trustValidateIDD" : ["cisco", "intel"],
    "adminGroup":"myGroup1",
    "operatorGroup":"myGroup2",
    "viewerGroup":"myGroup3"
}

登録のDELETEメソッド

登録されたクライアントを削除するには、DELETEメソッドを使用します。

RESTリクエスト

DELETE /opss/v2/opssRestClient/clientName

cURLの例

次の例は、cURLを使用してRESTリソースにDELETEリクエストを発行して登録されたクライアントを削除する方法を示しています。

curl -i -X DELETE -u username:password https://myhost:7001/opss/v2/opssRestClient/
   myClientName