1 概要
この章の内容は次のとおりです。
Oracle TopLinkについて
TopLinkは、広範なJava Enterprise Edition (Java EE)およびJavaアプリケーション・アーキテクチャでの使用に適しています。TopLinkは、次に列挙した形式を含む、様々なデータ・ソースおよび形式をサポートする高度なオブジェクト永続性およびオブジェクト変換レイヤーを設計、実装、デプロイおよび最適化するために使用します。
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JPA: オブジェクト・リレーショナル永続性用。JPA (Java Persistence API)仕様およびネイティブAPIをサポートします。
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NoSQL: JPAおよびネイティブAPIを介した非リレーショナルNoSQLおよびEISデータベースのオブジェクト永続性用。
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JAXB: Object-XML変換用。JAXB (Java Architecture for XML Binding)仕様およびネイティブAPIをサポートします。
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JSON: object-JSON (JavaScript Object Notation)変換用。
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DBWS: データベース表およびストアド・プロシージャからのWebサービス生成用。
TopLinkのネイティブAPIは、次のとおりです。
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リレーショナル: Java Database Connectivity (JDBC)ドライバを使用してアクセスされるリレーショナル・データベースに対するJavaオブジェクトのトランザクション永続性用。
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オブジェクト・リレーショナル・データ・タイプ: Oracle Databaseなど、オブジェクト・リレーショナル・データ・タイプ・データベースに格納するために最適化された特別な構造を持つデータ・ソース表現に対するJavaオブジェクトのトランザクション永続性用。
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企業情報システム(EIS): Java EE Connector Architecture (JCA)アダプタを使用してアクセスされる非リレーショナル・データ・ソースへのJavaオブジェクトおよびサポートされているEISレコード・タイプ(索引付き、マップ済、XMLなど)の、トランザクション永続性用。
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XML: Javaオブジェクトと、Java Architecture for XML Binding (JAXB)を使用するXML Schema Document (XSD)ベースのXMLドキュメントとの間の非トランザクション、非永続(インメモリー)変換用。
Oracle TopLinkには、次の様々なアプリケーション・サーバーとの統合を含むJava EEおよびJava SE環境での、EJB 3.0およびJava Persistence API (JPA)のサポートが含まれています。
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Oracle WebLogic Server
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Oracle Glassfish Server
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JBoss Web Server
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IBM WebSphereアプリケーション・サーバー
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SAP NetWeaver
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Oracle Containers for Java EE (OC4J)
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Apache Tomcat、Eclipse Gemini、IBM WebSphere CE、SpringSource tcServerなどのその他の様々なWebコンテナ
Oracle TopLinkにより、オブジェクトとデータソースのマッピングおよびオブジェクトとデータ表現のマッピングを、柔軟かつ効果的なメタデータ形式で迅速に取得して定義できます。
Oracle TopLinkランタイムにより、アプリケーションは、JPAやJAXBなどの標準APIとそれらの標準に対するTopLink固有の拡張機能の詳細なサポートを提供する簡単なセッション・ファサードとともにこのマッピング・メタデータを利用できます。
TopLinkの詳細は、『Oracle TopLinkの理解』を参照してください。
このドキュメントについて
Oracle TopLinkには、EclipseLink、永続性プロバイダとしてのJava Persistence Architecture (JPA) 2.0仕様のリファレンス実装が含まれます。多くの拡張機能も含まれています。
EclipseLinkは、Java Persistence Architecture (JPA) 2.0仕様のリファレンス実装です。多くの拡張機能も含まれています。
このドキュメントでは、TopLinkのJPAへの拡張機能について説明します。コアJPAの完全ドキュメントは、JPA仕様を参照してください。必要に応じて、このドキュメントでは、仕様の該当セクションへのリンクを示します。
その他のリソース
詳細は、次を参照してください。
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Oracle Technology Network (OTN)のOracle TopLink。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/toplink/overview/index.html
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JPAの詳細は、Java永続性の仕様を参照してください。
http://jcp.org/en/jsr/detail?id=338
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EclipseLinkのJPAのサポートの詳細は、EclipseLinkドキュメント・センターを参照してください。
http://www.eclipse.org/eclipselink/documentation/
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コアJPAおよびEclipseLink拡張機能の詳細は、EclipseLink API参照ドキュメント(Javadoc)を参照してください。
http://www.eclipse.org/eclipselink/api/
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JPA永続性構成ファイルのスキーマ
https://www.oracle.com/webfolder/technetwork/jsc/xml/ns/persistence/persistence_2_1.xsd
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永続オブジェクト/リレーショナル・マッピング・ファイルのスキーマ
https://www.oracle.com/webfolder/technetwork/jsc/xml/ns/persistence/orm_2_1.xsd
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ネイティブなEclipseLinkマッピング・ファイルのスキーマ
http://www.eclipse.org/eclipselink/xsds/eclipselink_orm_2_2.xsd
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多数のEclipseLink JPA機能の使用方法を表示した例
http://wiki.eclipse.org/EclipseLink/Examples
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JavaEEおよびJPAのチュートリアル。このチュートリアルにTopLink固有の情報は含まれませんが、JPA 2.1アプリケーションの実装に役立つ情報が含まれています。
https://docs.oracle.com/javaee/7/tutorial/partpersist.htm#BNBPY
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Java永続性。JPA 2.1に関するwikiベースの「オープン・ブック」。
https://en.wikibooks.org/wiki/Java_Persistence/What_is_new_in_JPA_2.1%3F