1 概要
拡張度とは
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アクティブな動的クラスタからの、実行中の動的サーバー・インスタンスの手動による追加または削除。これは実行時スケーリングと呼ばれます。要求時スケーリングは、Enterprise ManagerのFusion Middlewareコンポーネント、WebLogic Server管理コンソールまたはWebLogic Scripting Tool(WLST)を使用して実行できます。
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動的クラスタをスケール・アップまたはダウンするべき条件や、スケーリング操作自体を定義するアクションを設定するポリシーの確立。スケーリング・ポリシーで定義された条件が発生すると、対応するスケーリング・アクションが自動的に起動されます。
動的クラスタをスケーリングするポリシーおよびアクションは、管理サーバーにターゲット指定されている診断システム・モジュールで構成します。
拡張度フレームワークは、WebLogic診断フレームワーク(WLDF)のポリシーおよびアクション・システムを活用します。WLDFのポリシーおよびアクション・コンポーネントを使用して、動的クラスタを自動的にスケール・アップまたはスケール・ダウンするポリシー式を作成できます。動的クラスタの拡張度の構成には、次のことが含まれます。
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スケーリング・アクションおよびポリシーのための診断システム・モジュールの作成
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スケール・アップまたはスケール・ダウン・アクション(つまり、何をどのようにスケーリングするか)の定義
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スケール・アップまたはスケール・ダウン・ポリシー(つまり、いつスケーリングするか)の定義
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対応するスケーリング・ポリシーへのスケーリング・アクションの割当て
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診断システム・モジュールの管理サーバーへのターゲット指定
これらのポリシーは、1つ以上のリソース(メモリー、アイドル状態のスレッドおよびCPUなど)を監視します。構成されたしきい値に達すると、スケーリング・アクションが起動されます。WLDFと診断ポリシーおよびアクションの詳細は、Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使用のポリシーとアクションの構成を参照してください。
拡張度のポリシーは、次の種類のデータに基盤を置くことができます。
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時間経過に伴う傾向または履歴データ(たとえば特定の間隔における平均値の変化)。たとえば、ポリシーは、特定のしきい値より上である平均JVMヒープ使用量に基盤を置くことができます。
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1つのサーバー・インスタンスだけでなく、クラスタ内のすべてのサーバー・インスタンスに関連するランタイム・メトリック。
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同一視される複数のサービスからのデータ。たとえば、ポリシーは、ロード・バランサによって報告されるレスポンス・タイム・メトリックや、メッセージ・キューからのメッセージ・バックログ・メトリックに基盤を置くことができます。
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カレンダ・ベースのスケジュール。スケーリング・ポリシーは、特定のカレンダ時間(たとえば時刻または曜日)を指定して、いつアクションを起動するかを定義できます。
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ログ・ルールまたはイベント・データ・ルール。
拡張度は、動的クラスタのスケーリングのみに使用できます。パーティションのスケーリングには使用できません。
関連する用語
拡張度に関連する用語のリストを示します。
次の表に、このガイド『Oracle WebLogic Server動的クラスタの拡張度の構成』で使用されている用語の定義をまとめます。
表1-1 拡張度の用語
用語 | 説明 |
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拡張度フレームワーク |
既存のWLDFポリシーおよびアクション・システム上に作成され、管理者が複合的なルールを構成してスケーリングに関するクラスタ内のリソース使用量を監視し、特に動的クラスタに関連するスケーリングまたは管理アクションを実行できるようにするコンポーネント。 |
ポリシー |
動的クラスタをスケール・アップまたはダウンする条件を設定します。スケーリング・ポリシーで定義された条件が発生すると、対応するスケーリング・アクションが自動的に起動されます。 |
アクション |
スケーリング操作自体を定義します。 |
動的クラスタ |
1つの共有サーバー・テンプレートに基づいた生成済(動的)サーバー・インスタンスを1つ以上備えたクラスタ。 |
要求時スケーリング |
アクティブな動的クラスタから実行中の動的サーバー・インスタンスを手動で追加または削除することによるスケーリング。 |
カレンダベースのスケーリング |
スケーリング・アクションが実行される特定の日時を指定する、カレンダベースのスケジュールに基づくスケーリングです。 |
ポリシーベースのスケーリング |
ポリシーおよび関連付けられたアクションに基づくスケーリング。ポリシーでスケーリング操作が発生する条件を設定し、その条件が満たされると、構成済のスケーリング・アクションが実行されます。 |
スマート・ルール |
一連の設定可能パラメータがあり、それらのパラメータの値を指定するだけで複合ポリシー式を作成できるようになる事前パッケージ済のポリシー式。 |
スクリプトおよびデータソース・インターセプタの導入
『Oracle WebLogic Server動的クラスタの拡張度の構成』では、スクリプト・インターセプタおよびデータソース・インターセプタの2つのインターセプタを紹介します。
スクリプト・インターセプタを使用した、スケーリング操作時の他のシステムとの調整の詳細は、「スクリプト・インターセプタの構成」を参照してください。
データソース・インターセプタを使用した、スケール・アップ操作前のデータベース接続の確認の詳細は、「データソース・インターセプタの構成」を参照してください。