ドメイン: Webサービス・セキュリティ: タイムスタンプ
このページでは、Webサービス・セキュリティ構成のタイムスタンプのプロパティを構成します。
メッセージレベルのセキュリティに構成されたWebLogic Webサービスをクライアント・アプリケーションが呼び出す場合、WebLogic ServerはSOAPリクエストにタイムスタンプ情報を組み込むことを要求し、SOAPレスポンスにタイムスタンプ情報を追加します。
このページでは、タイムスタンプのプロパティのデフォルト値を変更します。
構成オプション
名前 説明 クロックの同期 Webサービスで同期化されたクロックを前提とするかどうかを指定します。
clockSynchronized属性がfalseの場合、Webサービスでは有効期限の指定されたすべてのインバウンド・メッセージを拒否します。期限切れでないメッセージであることを確実にする安全な方法が、それ以外にないためです。この場合、Webサービスでは鮮度のポリシーも適用されません。
この属性がtrueに設定されている場合、Webサービスではインバウンド・メッセージに対してできるかぎり有効期限を適用します。また、必要に応じて鮮度のポリシーも(maxProcessingDelayを介して)適用します。
この属性のデフォルトの値はtrueです。
クロック・スキュー この属性は、クロックが同期化されている場合に、クライアントとサーバーの2つのクロックの同期の精度を表します。
ClockSkewはミリ秒単位で表現されます。クロックのずれは、すべての時間を共通の時間0からのミリ秒数で表し、これらの時間を使用して比較を行うことにより適用されます。たとえば、一連のクロックの精度が相互に1分以内の差異の場合、ずれは1分* 60秒* 1000ミリ秒、すなわち60000に設定することになります。
MBean属性:
WebserviceTimestampMBean.ClockSkew
最小値:
0
最大処理遅延 受信したメッセージの鮮度のポリシーを指定します。Webサービスでは、タイムスタンプにある作成された時間を現在時刻から減算することで、処理の遅延を観測します。
観測された処理の遅延がmaxProcessingDelayとclockSkewの合計よりも大きい場合、メッセージは古いものと判断されて拒否されます。
この属性はミリ秒単位で指定します。
maxProcessingDelayをNO_MAX_PROCESSING_DELAYに設定すると、鮮度のポリシーは適用されなくなります。
有効期間 送信側でアウトバウンド・メッセージが有効であることを要求する時間の長さを表します。
validityPeriodが正の値の場合、TimestampHandlerではExpires要素をタイムスタンプ・ヘッダーに挿入します。validityPeriodは秒単位で表されます。この有効期限はタイムスタンプの作成時間より何秒も先になります。
MBean属性:
WebserviceTimestampMBean.ValidityPeriod
最小値:
1