4 WebLogicブランドDataDirectドライバの使用
DataDirectドキュメントの使用
DB2、Informix、MS SQL ServerおよびSybaseに対してDataDirectドライバのWebLogicバージョンが提供されます。WebLogic Server環境でのWebLogicブランドDataDirectドライバの構成と使用の方法を学習します。
これらのドライバの詳細は、「DataDirect Connectors for JDBC Documentation」の『Progress DataDirect Connect Series for JDBC User's Guide Release 5.1』および『Progress DataDirect for JDBC Drivers Reference Release 5.1』を参照してください。DataDirectのドキュメントを利用する際、該当する場合は、次の調整をする必要があります:
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URL: 「datadirect」のかわりに「weblogic」を使用します。
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インストール・ディレクトリ: WebLogicブランドDataDirectドライバの完全修飾されたインストール・ディレクトリは
ORACLE_HOME\oracle_common\modules\datadirectです。
JDBC仕様の準拠
WebLogicブランドのData Directドライバは、JDBC 4.0仕様に準拠しています。
ノート:
様々なベンダーのドライバ使用時のWebLogic Server動作を比較したとき、ドライバがJDBCに準拠していても、ベンダーが異なる仕様と解釈したり特定の状況に対して異なる実装を提供したりする可能性があることを忘れないようにしてください。
たとえば: WebLogicブランドSQL Serverドライバの使用時に、スキーマが0から256の範囲を定義しているTINYINT列に負の値(-100)を入力する場合、このドライバは例外をスローします。ところが、Microsoft SQL Serverドライバは負の記号を無視します。
インストール
WebLogic Serverを使用したDataDirectドライバのインストールについて学習します。
WebLogicブランドDataDirectドライバは、WebLogic ServerとともにORACLE_HOME\oracle_common\modules\datadirectフォルダにインストールされます。ORACLE_HOMEはWebLogic Serverのインストール先ディレクトリです。ドライバjarファイルはweblogic.jarのマニフェスト・クラスパスに含まれているので、ドライバは自動的にサーバーのクラスパスに追加されます。
ノート:
WebLogic Serverの完全インストールを実行すると、WebLogicブランドDataDirectドライバがデフォルトでインストールされます。カスタム・インストールを選択した場合は、WebLogic JDBCドライバ・オプションが選択されている(チェック・ボックスがオンになっている)ことを確認してください。このオプションが選択されていない場合、ドライバはインストールされません。
WebLogicブランドDataDirectドライバはWebLogicのクライアントjarファイル(wlclient.jarなど)のマニフェスト・クラスパスには含まれていません。WebLogicクライアントでドライバを使用するには、以下のファイルをクライアントにコピーし、クライアントのクラスパスに追加する必要があります。
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DB2の場合:
wldb2.jar -
Informixの場合:
wlinformix.jar -
MS SQL Serverの場合:
wlsqlserver.jar -
Sybaseの場合:
wlsybase.jar
サポートされるドライバとデータベース
サポートされるドライバとデータベースについて学習します。
ドライバとデータベースのサポートの詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.htmlを参照してください。
WebLogic JDBCデータ・ソースを介した接続
データ・ソース内に物理的なデータベース接続を作成するには、WebLogic Server構成にJDBCデータ・ソースを作成し、JDBCドライバを選択します。
それによって、アプリケーションがJNDIツリーでデータ・ソースをルック・アップして、接続を要求できるようになります。
関連情報については、以下を参照してください。
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WebLogic ServerのJDBCおよびデータ・ソースの詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』の「JDBCデータ・ソースの構成」を参照してください。
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データ・ソースからの接続リクエストの詳細は、「DataSourceを使用したクライアント接続の取得」を参照してください。
接続プロパティの指定
データ・ソースの接続の接続プロパティは、WebLogic Server管理コンソール、コマンド行インタフェース、またはJMX APIを使用して指定します。接続プロパティはDBMSによって異なります。
WebLogicブランドの各DataDirectドライバに固有の接続プロパティのリストは、『Progress DataDirect for JDBC User's Guide』で該当するドライバの「Connection Properties」の項を参照してください。
IPアドレスの使用
WebLogicブランドDataDirectドライバでは、IPv4およびIPv6形式のインターネット・プロトコル(IP)アドレスがサポートされます。
詳細は、『Progress DataDirect for JDBC User's Guide Release 5.1』を参照してください。WebLogic環境では、URLのjdbc:datadirectの部分がjdbc:weblogicに変換されるだけです。たとえば、次の接続URLでは、IPv4形式でサーバーを指定しています。
jdbc:weblogic:db2://123.456.78.90:50000;DatabaseName=jdbc;User=test; Password=secret
Javaセキュリティ・マネージャに必要なパーミッション
Javaセキュリティ・マネージャを有効にした状態でWebLogicブランドDataDirectドライバを使用する場合は、ドメインのセキュリティ・ポリシー・ファイルに特定のパーミッションを設定する必要があります。WebLogic Serverには、編集および使用可能なサンプル・セキュリティ・ポリシー・ファイルが用意されています。
このファイルはORACLE_HOME\wlserver\server\libにあります。weblogic.policyファイルには、ドライバに必要なほとんどすべてのパーミッションが含まれています。
weblogic.policyファイルを変更せずに使用する場合は、それ以上のパーミッションを付与する必要はありません。別のセキュリティ・ポリシー・ファイルを使用する場合や、追加の権限を必要とするドライバ機能を使用する場合は、『Progress DataDirect for JDBC User's Guide Release 5.1』で詳細を確認してください。ORACLE_HOME\oracle_common\modules\datadirectをinstall_dirとして使用します。ORACLE_HOMEはWebLogic Serverのインストール先ディレクトリです。
WebLogic ServerでJavaセキュリティ・マネージャを使用する場合は、WebLogicセキュリティ・サービスによるアプリケーションの開発のJavaセキュリティを使用したWebLogicリソースの保護を参照してください。
MS SQLServerユーザーの場合
DataDirect MS SQL Serverドライバを使用する際のMS SQLServerの構成について学習します。
MS SQLServer XA DLLのインストール
WebLogic Serverでは、MS SQL Server用に次のXA dllが提供されます。
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sqljdbc.dll: 32ビットWindows -
64sqljdbc.dll: 64ビットWindows -
X64sqljdbc.dll: X64プロセッサ
インストールするには、次の手順に従います。
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ORACLE_HOME\oracle_common\modules\datadirectディレクトリに移動します。 -
設定の詳細は以下のとおりです。
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32ビットWindowsシステムでは
sqljdbc.dllファイルをインストールします。 -
64ビットWindowsシステムでは、
64sqljdbc.dllファイルをコピーして名前をsqljdbc.dllに変更してから、sqljdbc.dllファイルをインストールします。 -
X64プロセッサでは、
X64sqljdbc.dllファイルをコピーして名前をsqljdbc.dllに変更してから、sqljdbc.dllファイルをインストールします。
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