A WebLogic Server用のLocalizerクラスのリファレンス
Localizerクラスには、Localizerメソッド、Localizerのキー値およびLocalizerのルックアップ・プロパティが含まれています。ノート:
このLocalizerクラス・メソッドの情報は、上級ユーザー向けのリファレンスです。通常、このインタフェースを直接使用する必要はありません。一般には、カタログ内の生成されたメソッドを使用します。
Localizerクラスについて
weblogic.i18ngenユーティリティでは、メッセージ・カタログの内容に基づいてLocalizerクラスが作成されます。
Localizerクラスは、カタログ・ファイルごとに1つ生成されます。クラスの名前は、カタログ名(.xml拡張子はユーティリティによって削除される)の後に、ログ・メッセージ・カタログの場合はLogLocalizerを、シンプル・テキスト・カタログの場合はTextLocalizerを付けたものです。カタログejb.xmlのLocalizerクラスは、ejbLogLocalizerです。
Localizerメソッド
PropertyResourceBundleオブジェクトです。Localizerでのローカライゼーション・データのアクセスを容易にするために、4つのメソッドが追加されています。これらのメソッドは、Localizerの一部ではありません。正しくはこれらのメソッドは、Localizerクラスの一部です。
これらのメソッドは、表A-1で説明されています。Localizerクラスは、Localizerのデータを抽出するためにLoggerクラスおよびTextFormatterクラスで使用されます。各Localizerには、L10nLookup (Localizerルックアップ・オブジェクト)で取得されたLocalizerクラスが関連付けられています。
表A-1 ローカライゼーション・データのアクセスに使用されるメソッド
| メソッド | 説明 |
|---|---|
public Object getObject(String key, String id) |
メッセージ |
public Object getObject(String key, int id) |
メッセージ |
public String getString(String key, String id) |
メッセージ |
public String getString(String key, int id) |
メッセージ |
ローカライゼーション・データ・アクセスに使用される各メソッドにはkey引数があります。key引数として識別される値は、以下のとおりです。
-
Localizer.SEVERITY -
Localizer.MESSAGE_ID -
Localizer.MESSAGE_BODY -
Localizer.MESSAGE_DETAIL -
Localizer.CAUSE -
Localizer.ACTION
Localizer.SEVERITYキーの場合を除き、Localizerによって返されるローカライゼーション・データは整数型のオブジェクトを返すStringオブジェクトです。
返される重大度の値は、以下のとおりです。
-
weblogic.logging.severities.EMERGENCY -
weblogic.logging.severities.ALERT -
weblogic.logging.severities.CRITICAL -
weblogic.logging.severities.NOTICE -
weblogic.logging.severities.ERROR -
weblogic.logging.severities.WARNING -
weblogic.logging.severities.INFO -
weblogic.logging.severities.DEBUG
返される特定の文字列は、メッセージ・カタログで定義されます。
get*()メソッドのkey引数は、定義のどの要素を返すのかを識別します。受け入れられる値は、Localizerクラスの定義で定義されます。返されるテキストは、java.text.MessageFormat.format()によってさらに拡張できます。message body、detail、cause、およびactionの各要素は、すべてローカライズできます。他の要素(message ID、severity、およびsubsystem)はローカライズ可能ではなく、MessageFormatで処理を加える必要もありません。
Localizerのルックアップ・クラス
Localizerを取得するには、L10nLookupクラス(システムの起動時にプロパティ・ファイルi18n_user.propertiesからロードされるプロパティ・クラスの拡張)を使用します。このプロパティ・ファイルはweblogic.i18ngenによって作成され、WebLogic Serverインストールに含まれます。ユーザー・アプリケーションを起動すると、そのクラスパスのすべてのi18n_user.propertiesファイルがL10nLookupにもロードされます。
ルックアップ(i18n_user.properties)ファイルのプロパティのフォーマットは次のとおりです。
nnnnnn=subsystem:Localizer class
この行の引数は次のように定義されています。
-
nnnnnnはメッセージIDを表します。 -
subsystemは関連するサブシステムを表します。 -
Localizer classは生成されたLocalizerクラスの名前を表します
たとえばメッセージ001234は、次のルックアップ・ファイルのプロパティに基づいて、weblogic.i18n.ejbLogLocalizerクラスからのEJBサブシステム・メッセージIDとして識別されます。
001234=EJB:weblogic.i18n.ejbLogLocalizer