基本の接続ファクトリを作成した後には、次の様々な(オプションの)プロパティを定義できます。

1. 接続ファクトリのデフォルトの配信パラメータの構成

   様々なデフォルト・メッセージ配信パラメータを定義します。たとえば、クライアントで特定の配信パラメータが指定されない場合などには、デフォルトの配信パラメータでこれらのパラメータの値を制御できます。また、「順序単位」の機能を使用している場合には、順序単位が有効化され任意で名前も指定されているファクトリで作成されたすべてのセッションに対して、順序単位を関連付けます。その結果、その接続ファクトリから作成したすべてのセッションで、順序単位が有効化されます。

2. 接続ファクトリのクライアント・パラメータの構成

   JMSサーバーがそのクライアントに対してどのように動作する必要があるかに影響する様々なクライアント・パラメータを定義します。たとえば、接続ファクトリを使用する際に恒久サブスクライバで保持する必要のあるクライアントIDを指定したり、JMSクライアント再接続フレームワークの動作を定義したりできます。

3. 接続ファクトリのトランザクション・パラメータの構成

   トランザクション・タイムアウトの値を定義し、JTAユーザー・トランザクション対応のセッションを作成するXAキューまたはXAトピックの接続ファクトリが戻されるようにするかどうかも指定します。

4. 接続ファクトリのフロー制御の構成

   フロー制御パラメータを定義します。フロー制御を使用すると、JMSサーバーまたは宛先で過負荷の状態になりつつあると判断された場合にメッセージ・プロデューサを低速化できます。

5. 接続ファクトリのロード・バランシング・パラメータの構成

   ロード・バランシング・パラメータを定義します。定義することで、複数のクライアントでこの接続ファクトリを使用する際にターゲット・サーバー・インスタンスに作業を分散する方法を選択できるようになります。

6. 接続ファクトリのセキュリティ・パラメータの構成

   このファクトリを介して送られるメッセージに関連するセキュリティ情報をカスタマイズします。