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Simple Network Management Protocol (SNMP)を使用すると、企業全体の管理システムに監視データを提供することができます。SNMPを使用して、マネージャからのリクエストに応じて管理対象リソースに関するデータを収集および送信するようにエージェントを構成できます。また、定義済みのしきい値の超過や特定の状況が管理対象リソースで検出された場合に、マネージャに対して自動的にレポートを発行するようエージェントを構成することもできます。
WebLogic Server SNMPエージェントは、WebLogic Server管理システムに問合せを発行し、SNMPプロトコルを介して結果を通知します。WebLogic Server管理システムは、管理対象Bean (MBean)の集合を通じて管理データを公開します。WebLogic Server SNMPエージェントは、マネージャからのリクエストを受け取ると、そのリクエストで指定されているOIDに対応するMBeanを特定します。そして、目的のデータを取得し、これをSNMPレスポンスとして戻します。
各WebLogic Serverドメインには複数のSNMPエージェントを作成できます。SNMPを使用して監視および通信を行うためのSNMPエージェントの編成方法には、集中モデルと非集中モデルがあります。
ノート: リリース9.2以前のWebLogic Serverで作成されたドメインをサポートするには、管理サーバーまたは管理ターゲット・サーバー上にSNMPエージェント(サーバーSNMPエージェント)を構成するのではなく、ドメイン・スコープSNMPエージェントを有効にして使用します。ドメイン・スコープ指定のエージェントは、前述の集中モデルのサーバーSNMPエージェントと同じ機能を提供します。ただし、基礎となる実装は異なり、最終的には推奨されなくなります。ドメイン・スコープ指定のエージェントは、サーバーSNMPエージェントを管理サーバーに割り当てた場合にオーバーライドされます。
WebLogic Server SNMPエージェントを使用して様々なネットワーク・リソースからSNMPリクエストを収集し、他のSNMPエージェントに転送することもできます。SNMPプロキシの作成を参照してください。
SNMPを使用してドメインの構成を変更することはできません。
特定の管理対象リソースのデータをリクエストするには、マネージャがそのリソースを一意に識別できる必要があります。SNMPでは、各管理対象リソースは、一意なオブジェクト識別子(OID)を持つ管理対象オブジェクトとして管理情報ベース(MIB)モジュールで記述されます。特定の管理対象リソースについてやり取りするためには、マネージャとエージェントの両方が同じMIBモジュールにアクセスできる必要があります。
MIBモジュールのロードについては、SNMPマネージャのベンダーが提供しているドキュメントを参照してください。
WebLogic ServerはMIBモジュールをWL_HOME\server\lib\ BEA-WEBLOGIC-MIB.asn1にインストールします。WL_HOMEはWebLogic Serverをインストールしたディレクトリです。
トラップ宛先には、SNMPエージェントからSNMPマネージャに通知を送信するのに必要な情報が含まれています。
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