A coherence-application.xmlデプロイメント・ディスクリプタの要素

この付録では、Coherenceアプリケーション・デプロイメント・ディスクリプタcoherence-application.xml内の要素に関するすべてのリファレンス情報を示します。

この付録の内容は次のとおりです。

coherence-application.xmlのネームスペース宣言およびスキーマの場所

Coherenceアプリケーション・デプロイメント・ディスクリプタ・スキーマは、coherence-application.xsdファイルで定義されます。このファイルは、coherence.jarライブラリのルートおよび次のWeb URLにあります。

http://xmlns.oracle.com/coherence/coherence-application/1.0/coherence-application.xsd

<coherence-application>要素は、記述子のルート要素で、XSD参照、ネームスペース参照、およびcoherence-application.xsdファイルの場所を含みます。たとえば:

<?xml version='1.0'?>
<coherence-application xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
   xmlns="http://xmlns.oracle.com/coherence/coherence-application"
   xsi:schemaLocation="http://xmlns.oracle.com/coherence/coherence-application 
   coherence-application.xsd">

application-lifecycle-listener

application-lifecycle-listener要素は、クラスの完全修飾名または実装に必要な初期化パラメータを指定します。

application-lifecycle-listener要素は、com.tangosol.application.LifeCycleListenerインタフェースを実装するクラスの完全修飾名を指定します。このクラスでは、Coherenceキャッシュおよびクラスタ化されたサービスの作成および破棄の前後のカスタム処理が可能です。

次の表に、application-lifecycle-listener要素で定義できる要素を示します。

表A-1 application-lifecycle-listenerの要素

要素 必須/オプション 説明

class-name

必須

com.tangosol.application.LifeCycleListenerインタフェースを実装するクラスの完全修飾名を指定します。

init-params

オプション

その実装で必要となる初期化パラメータを指定します。任意の数のinit-params要素を定義できます。

cache-configuration-ref

cache-configuration-ref要素は、Coherenceキャッシュ構成ファイルの名前および場所を指定します。このファイルの場所は、Coherenceグリッド・アーカイブ(GAR)内のルート・ディレクトリに対して相対的です。URLも指定できます。このファイルが見つからない場合、またはこの要素が指定されていない場合、デフォルトで事前定義済のキャッシュ構成ファイル(coherence-cache-config.xml)が使用されます(このファイルはシステム・クラスパスのcoherence.jarライブラリに配置されています)。

ノート:

構成ファイルをGARのルート・ディレクトリに配置する場合、デフォルトのファイル名(coherence-cache-config.xml)は使用しないでください(デフォルトのファイル名を使用した場合、システム・クラスパスに配置されたcoherence.jarファイルに含まれる構成ファイルが最初に検索され、GAR内の構成ファイルがロードされることはありません)。ファイル名の変更以外に、構成ファイルをGARのMETA-INFディレクトリに配置する方法もあります。

coherence-application

coherence-application要素は、Coherenceアプリケーション・デプロイメント・ディスクリプタのルート要素です。

次の表に、coherence-application要素で定義できる要素を示します。

表A-2 coherence-applicationの要素

要素 必須/オプション 説明

cache-configuration-ref

オプション

Coherenceキャッシュ構成ファイルの名前および場所を指定します。

pof-configuration-ref

オプション

Coherence Portable Object Format (POF)構成ファイルの名前および場所を指定します。

application-lifecycle-listener

オプション

com.tangosol.application.LifeCycleListenerインタフェースを実装するクラスの完全修飾名を指定します。

configurable-cache-factory-config

オプション

com.tangosol.net.ConfigurableCacheFactoryインタフェースを実装するクラスの完全修飾名を指定します。

configurable-cache-factory-config

configurable-cache-factory-config要素は、com.tangosol.net.ConfigurableCacheFactoryインタフェースを実装するクラスの完全修飾名を指定します。デフォルトの実装は、com.tangosol.net.ExtensibleConfigurableCacheFactoryクラスです。

カスタムのConfigurableCacheFactory実装の使用は高度なユースケースであり、通常は、異なるクラス・ローダーによってスコープ設定されるアプリケーションが異なるキャッシュ構成ファイルを使用できるようにする場合に使用されます。

次の表に、configurable-cache-factory-config要素で定義できる要素を示します。

表A-3 configurable-cache-factory-configの要素

要素 必須/オプション 説明

class-name

必須

com.tangosol.net.ConfigurableCacheFactoryインタフェースを実装するクラスの完全修飾名を指定します。

init-params

オプション

その実装で必要となる初期化パラメータを指定します。任意の数のinit-params要素を定義できます。

init-params

init-params要素は、初期化パラメータを指定します。任意の数のinit-params要素を定義できます。

次の表に、init-params要素で定義できる要素を示します。

表A-4 init-paramsの要素

要素 必須/オプション 説明

param-type

オプション

初期化パラメータのJavaタイプを指定します。サポートされている標準タイプは次のとおりです。

  • java.lang.String (string)

  • java.lang.Boolean (boolean)

  • java.lang.Integer (int)

  • java.lang.Long (long)

  • java.lang.Double (double)

  • java.math.BigDecimal

  • java.io.File

  • java.sql.Date

  • java.sql.Time

  • java.sql.Timestamp

param-value

オプション

初期化パラメータの値を指定します。この値は、パラメータのJavaタイプに固有の形式にします。

たとえば:

<init-params>
   <param-type>java.lang.String</param-type>
   <param-value>EmployeeTable</param-value>
</init-params>

pof-configuration-ref

pof-configuration-ref要素は、Coherence POF構成ファイルの名前および場所を指定します。このファイルの場所は、Coherenceグリッド・アーカイブ(GAR)内のルート・ディレクトリに対して相対的です。URLも指定できます。このファイルが見つからない場合、またはこの要素が指定されていない場合、デフォルトで事前定義済のPOF構成ファイル(pof-config.xml)が使用されます(このファイルはシステム・クラスパスのcoherence.jarライブラリに配置されています)。

ノート:

構成ファイルをGARのルート・ディレクトリに配置する場合、デフォルトのファイル名(pof-config.xml)は使用しないでください(デフォルトのファイル名を使用した場合、システム・クラスパスに配置されたcoherence.jarファイルに含まれる構成ファイルが最初に検索され、GAR内の構成ファイルがロードされることはありません)。ファイル名の変更以外に、構成ファイルをGARのMETA-INFディレクトリに配置する方法もあります。