A エンタープライズ・アプリケーションのデプロイメント記述子の要素

application.xml (Java EE標準デプロイメント記述子)、weblogic-application.xml (WebLogic固有のアプリケーション・デプロイメント記述子)などのエンタープライズ・アプリケーション・デプロイメント記述子について学習します。

Java EEアノテーションの使用により、標準のapplication.xmlデプロイメント記述子は省略可能になりました。アノテーションを使用すると、コンテナ内でのアプリケーション・コンポーネントの動作、依存関係インジェクションのリクエスト方法などをJavaクラス自体の中で指定でき、アプリケーションの開発プロセスを簡略化できます。アノテーションは、エンタープライズ・アプリケーションの以前のバージョン(Java EE 1.4以前)で必要とされたデプロイメント記述子にかわるものです。Java EEアノテーションと依存関係インジェクションの使用を参照してください。

weblogic-application.xmlファイルも、WebLogic Serverの拡張機能を使用していない場合は省略可能です。

この章の内容は次のとおりです。

weblogic-application.xmlデプロイメント記述子の要素

weblogic-application.xmlファイルは、application.xml Java EEデプロイメント記述子を拡張したWebLogic Server固有のデプロイメント記述子です。ここでは、アプリケーションで参照される共有Java EEライブラリやEJBキャッシングなどの機能を構成します。

次の項では、「weblogic-application.xmlスキーマ」で定義されている様々な要素について説明します。

ファイルは、アプリケーション・アーカイブのMETA-INFサブディレクトリにあります。次の項では、ファイル内に表示される要素について説明します。

weblogic-application

weblogic-application要素は、アプリケーションのデプロイメント記述子のルート要素です。

次の表では、weblogic-application要素内で定義できる要素について説明します。

表A-1 weblogic-application要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<ejb>

オプション

1

WebLogicアプリケーションの構成要素となるEJBモジュールに固有の情報が含まれます。現在、ejb要素では、アプリケーションのエンティティBeanによって使用される任意の数のアプリケーション・レベル・キャッシュを指定できます。

ejb要素内で定義できる要素の詳細は、「ejb」を参照してください。

<xml>

オプション

1

対象アプリケーションに固有なXML処理のパーサーおよびエンティティ・マッピングに関する情報を指定します。

xml要素内で定義できる要素の詳細は、「xml」を参照してください。

<jdbc-connection-pool>

オプション

制限なし

ゼロまたはそれ以上。アプリケーション・スコープのJDBC接続プールを指定します。

jdbc-connection-pool要素内で定義できる要素の詳細は、「jdbc-connection-pool」を参照してください。

<security>

オプション

1

アプリケーションのセキュリティ情報を指定します。

security要素内で定義できる要素の詳細は、「security」を参照してください。

<application-param>

オプション

制限なし

ゼロまたはそれ以上。アプリケーションに関連のあるコンテナ・インスタンスの動作に影響を与える、入力されないパラメータの指定に使用します。ここに示すパラメータが、現在サポートされています。また、weblogic-application.xml内のこれらのパラメータでは、リクエストおよびレスポンスに使用するデフォルトのエンコーディングを決定できます。

  • webapp.encoding.default - JDKでサポートされるエンコーディングを表す文字列に設定できます。設定すると、これによりサーブレットのリクエストとレスポンスの処理に使用されるデフォルトのエンコーディングが定義されます。この設定は、webapp.encoding.usevmdefaulttrueに設定されている場合には無視されます。この値はまた、リクエスト・ストリームについてはweblogic.xmlinput-charset要素によってオーバーライドされます。

  • webapp.encoding.usevmdefault - trueにもfalseにも設定できます。trueであれば、デフォルト・エンコーディングの定義にはシステム・プロパティfile.encodingが使用されます。

次のパラメータを使用すると、このアプリケーションに含まれるWebアプリケーションの動作に影響を与えます。

  • webapp.getrealpath.accept_context_path - trueにもfalseにも設定可能な、互換性スイッチ。trueに設定すると、サーブレットAPI getrealpathに対する呼出しにおいて、Webアプリケーションのコンテキスト・パスの使用が許可されます。

例:

<application-param>
<param-name>webapp.encoding.default
</param-name>
<param-value>UTF8</param-value>
</application-param>

application-paramの要素内で定義できる要素の詳細は、「application-param」を参照してください。

<classloader-structure>

オプション

制限なし

classloader-structure要素を使うと、このアプリケーションのクラスローダーの構成を定義できます。宣言は、クラスローダーの階層を表し、特定のモジュールを特定のノードに関連付ける、ツリー構造で表現されます。モジュールのクラスは、この要素と関連付けられたクラスローダーによってロードされます。

例:

<classloader-structure>
<module-ref>
<module-uri>ejb1.jar</module-uri>
</module-ref>
</classloader-structure>
<classloader-structure>
<module-ref>
<module-uri>ejb2.jar</module-uri>
</module-ref>
</classloader-structure>

classloader-structure要素内で定義できる要素の詳細は、「classloader-structure」を参照してください。

<listener>

オプション

制限なし

ゼロまたはそれ以上。ユーザー定義のアプリケーション・ライフサイクル・リスナーの登録に使用します。これらは、抽象ベース・クラスweblogic.application.ApplicationLifecycleListenerを拡張するクラスです。

listener要素内で定義できる要素の詳細は、「listener」を参照してください。

<singleton-service>

オプション

制限なし

ゼロまたはそれ以上。ユーザー定義のsingleton servicesの登録に使用します。これらは、インタフェースweblogic.cluster.singleton.SingletonServiceを実装するクラスです。

singleton-service要素内で定義できる要素の詳細は、「singleton-service」を参照してください。

<startup>

オプション

制限なし

ゼロまたはそれ以上。ユーザー定義の起動クラスの登録に使用します。

startup要素内で定義できる要素の詳細は、「startup」を参照してください。

ノート: アプリケーション・スコープの起動クラスと停止クラスは、WebLogic Serverのリリース9.0以降では非推奨になりました。このクラスの代わりに、ライフサイクル・リスナー・イベントをアプリケーションで使用する必要があります。詳細は、アプリケーション・ライフサイクル・イベントのプログラミングを参照してください。

<shutdown>

オプション

制限なし

ゼロまたはそれ以上。ユーザー定義の停止クラスの登録に使用します。

shutdown要素内で定義できる要素の詳細は、「shutdown」を参照してください。

ノート: アプリケーション・スコープの起動クラスと停止クラスは、WebLogic Serverのリリース9.0以降では非推奨になりました。このクラスの代わりに、ライフサイクル・リスナー・イベントをアプリケーションで使用する必要があります。詳細は、アプリケーション・ライフサイクル・イベントのプログラミングを参照してください。

<module>

オプション

制限なし

JMSまたはJDBCモジュールなど、単独のWebLogicアプリケーション・モジュールを表します。

この要素には次の子要素があります。

  • name - モジュールの名前。

  • type - モジュールの種類。有効な値は、JMS、JDBC、InterceptionまたはGARです。

  • path - モジュールを完全に記述するXMLファイルのパス。エンタープライズ・アプリケーションのルートを基準にした相対パスで指定します。

次の例では、XMLファイルjms/Workflows-jms.xmlで完全に記述されたWorkflowsというJMSモジュールの指定方法を示します。

<module>
  <name>Workflows</name>
  <type>JMS</type>
  <path>jms/Workflows-jms.xml</path>
</module>
<library-ref>

オプション

制限なし

共有Java EEライブラリへの参照してください。

library要素内で定義できる要素の詳細は、「library」を参照してください。

<fair-share-request>

オプション

制限なし

ワーク・マネージャ・リクエスト・クラスの一種であるフェア・シェア・リクエスト・クラスを指定します。フェア・シェア・リクエスト・クラスは、リクエストの処理に必要なスレッド使用時間の平均比率を指定します。

<fair-share-request>要素は、次の子要素を取ることができます。

  • name - フェア・シェア・リクエスト・クラスの名前。

  • fair-share - スレッド使用時間の平均比率を表す整数値。

ワーク・マネージャを使用したスケジューリング済作業の最適化に関する項を参照してください。

<response-time-request>

オプション

制限なし

ワーク・マネージャ・クラスの一種であるレスポンス時間リクエスト・クラスを指定します。具体的には、レスポンス時間リクエスト・クラスは、レスポンス時間の目標値(ミリ秒)を指定します。

<response-time-request>要素は、次の子要素を取ることができます。

  • name - レスポンス時間リクエスト・クラスの名前。

  • goal-ms - レスポンス時間の目標値を示す整数。

ワーク・マネージャを使用したスケジューリング済作業の最適化に関する項を参照してください。

<context-request>

オプション

制限なし

ワーク・マネージャ・クラスの一種であるコンテキスト・リクエスト・クラスを指定します。コンテキスト・リクエスト・クラスは、現在のユーザーまたは現在のユーザーのグループなどのコンテキスト情報を基に、リクエスト・クラスをリクエストに割り当てます。

<context-request>要素は、次の子要素を取ることができます。

  • name - コンテキスト・リクエスト・クラスの名前。

  • context-case - コンテキストを記述する要素。

<context-case>要素は、それ自身で次の子要素を取ることができます。

  • user-nameまたはgroup-name - コンテキストが適用されるユーザーまたはグループ。

  • request-class-name - リクエスト・クラスの名前。

ワーク・マネージャを使用したスケジューリング済作業の最適化に関する項を参照してください。

<max-threads-constraint>

オプション

制限なし

ワーク・マネージャ制約max-threads-constraintを指定します。ワーク・マネージャ制約は、リクエストの実行用に割り当てられるスレッドの最大数と最小数、およびWebLogic Serverがリクエストを拒否するまでにキューまたは実行できるリクエストの合計数を定義します。

max-threads-constraintは、制約対象の作業セットからのリクエストを実行する同時スレッドの数を制限します。

<max-threads-constraint>要素は、次の子要素を取ることができます。

  • name - max-thread-constraintの名前。

  • countまたはpool-name - 同時スレッドの最大数を示す整数、または最大数を決める接続プールの名前。

ワーク・マネージャを使用したスケジューリング済作業の最適化に関する項を参照してください。

<min-threads-constraint>

オプション

制限なし

ワーク・マネージャ制約min-threads-constraintを指定します。ワーク・マネージャ制約は、リクエストの実行用に割り当てられるスレッドの最大数と最小数、およびWebLogic Serverがリクエストを拒否するまでにキューまたは実行できるリクエストの合計数を定義します。

min-threads-constraintは、デッドロックを回避するために、制約対象のリクエストに割り当てられるスレッドの数を保証します。

<min-threads-constraint>要素は、次の子要素を取ることができます。

  • name - min-thread-constraintの名前。

  • count - スレッドの最小数を示す整数。

ワーク・マネージャを使用したスケジューリング済作業の最適化に関する項を参照してください。

<capacity>

オプション

制限なし

ワーク・マネージャ制約capacityを指定します。ワーク・マネージャ制約は、リクエストの実行用に割り当てられるスレッドの最大数と最小数、およびWebLogic Serverがリクエストを拒否するまでにキューまたは実行できるリクエストの合計数を定義します。

capacity制約を指定すると、サーバーの容量制限に達した場合にのみリクエストが拒否されるようになります。

<capacity>要素は、次の子要素を取ることができます。

  • name - capacity制約の名前。

  • count - スレッドの容量を示す整数。

ワーク・マネージャを使用したスケジューリング済作業の最適化に関する項を参照してください。

<work-manager>

オプション

制限なし

アプリケーションに関連付けられたワーク・マネージャを指定します。

work-manager要素内で定義できる要素の詳細は、「work-manager」を参照してください。

ワーク・マネージャの詳細は、「ワーク・マネージャを使用したスケジューリング済み作業の最適化」を参照してください。

<application-admin-mode-trigger>

オプション

制限なし

アプリケーションを管理モードにするために必要なスタック・スレッドの数を指定します。

次の子要素を指定できます。

  • max-stuck-thread-time - スレッドがスタック内に残る最大時間(秒)。

  • stuck-thread-count - スタック・スレッド・ワーク・マネージャをトリガーするスタック・スレッドの数。

<session-descriptor>

オプション

制限なし

サーブレット・セッションの構成パラメータのリストを指定します。

<session-descriptor>要素内で定義できる要素の詳細は、「session-descriptor」を参照してください。

<library-context-root-override>

オプション

制限なし

ゼロまたはそれ以上。アプリケーションで参照されるライブラリのデプロイメント記述子に指定されているWebモジュールのコンテキスト・ルートのオーバーライドに使用されます。

<library-context-root-override>要素内で定義できる要素の詳細は、「library-context-root-override」を参照してください。

<component-factory-class-name>

オプション

1

この要素をorg.springframework.jee.interfaces.SpringComponentFactoryに設定して、Spring拡張機能を有効にします。この要素は、EJB、Web、およびアプリケーション記述子に含まれます。アプリケーション・レベルの記述子は、モジュール・レベルの記述子によって上書きされます。null (デフォルト)に設定すると、Spring拡張機能は無効になります。

<prefer-application-packages>

オプション

1

ClassLoader構成をフィルタするために使用されます。アプリケーションからロードするクラスのパッケージ・リストを指定します。

<prefer-application-resources>

オプション

1

ClassLoader構成をフィルタするために使用されます。リソースがシステム・クラスローダーにある場合でも、いつもアプリケーションからロードする必要があるリソースのリストを指定します。

リソース・ローディング動作は、<prefer-application-packages>を使用したリソース・ローディング動作と異なることに注意してください。

この場合、アプリケーション・リソースがシステム・リソースより優先されます。この要素に記録されたリソースはシステム・クラスローダーでルックアップされることはありません。

<fast-swap>

オプション

1

Fastswapデプロイメントを使用するかどうかを指定します - 使用すると、ClassLoaderを再ロードせずにインプレースでJavaクラスが再定義されるため、再デプロイメントを最小限に抑えることができます。

『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』FastSwapデプロイメントによる再デプロイメントの最小化に関する項を参照してください。

<fast-swap>要素内で定義できる要素の詳細は、「fast-swap」を参照してください。

<ready-registration>

オプション

1

ReadyAppフレームワークを使用するには、次のコードをアプリケーションのWebLogicデプロイメント・ディスクリプタMETA-INF\weblogic-application.xmlに追加して、EARベースのアプリケーションをフレームワークに登録します。

<wls:ready-registration>true</wls:ready-registration>

アプリケーションが起動されると、アプリケーションの状態はNOT READYに設定されます。

ノート: 接頭辞wls:は、weblogic-application.xmlファイルの内容によっては必要でない場合があります。残りのタグに接頭辞がない場合には、接頭辞を付ける必要はありません。

詳細は、『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』を参照してください。

ejb

次の表では、ejb要素内で定義できる要素について説明します。

表A-2 ejb要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<entity-cache>

オプション

制限なし

ゼロまたはそれ以上。entity-cache要素は、実行時にエンティティEJBインスタンスをキャッシュに入れるときに使用される名前付きアプリケーション・レベル・キャッシュの定義に使用されます。個々のエンティティBeanは、使用するアプリケーション・レベル・キャッシュのキャッシュ名を参照します。個々のキャッシュを参照するエンティティBeanの数に制限はありません。

アプリケーション・レベル・キャッシュを使用するには、weblogic-ejb-jar.xml記述子の<entity-cache-ref>要素を使用してキャッシュを指定する必要があります。その場合、Exclusivecacheおよびmultiversioncacheという2つのデフォルト・キャッシュが使用されます。アプリケーションの設定で、これらのデフォルト・キャッシュを明示的に定義して、非デフォルト値を指定する場合もあります。キャッシング戦略では、デフォルト・キャッシュは変更できません。デフォルトで、キャッシュは最大サイズとして値1000を指定してmax-beans-in-cacheを使用します。

例:

<entity-cache>
<entity-cache-name>ExclusiveCache</entity-cache-name>
<max-cache-size>
<megabytes>50</megabytes>
</max-cache-size>
</entity-cache>

entity-cache要素内で定義できる要素の詳細は、「entity-cache」を参照してください。

<start-mbds-with- application

オプション

1

アプリケーションを使用してメッセージドリブンBeanS (MDBS)を起動できるようにEJBコンテナを構成できます。trueに設定されると、コンテナはアプリケーションの一部としてMDBSを起動します。falseに設定されると、コンテナはMDBSをキューに保持し、ポートでのリスニングが開始されたときにサーバーによってMDBSが起動されます。

entity-cache

次の表では、entity-cache要素内で定義できる要素について説明します。

表A-3 entity-cache要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<entity-cache-name>

必須

1

エンティティBeanキャッシュに一意の名前を指定します。この名前は、earファイル内で一意であることが必要で、空の文字列は使用できません。

例:

<entity-cache-name>ExclusiveCache</entity-cache-name>
<max-beans-in-cache>

オプション

この要素を指定した場合、<max-cache-size>を同時に指定することはできません。

1

キャッシュ内で許容されるエンティティBeanの最大数を指定します。限度に達すると、Beanに対してパッシブ化が行われる場合があります。このメカニズムでは、個々のエンティティBeanが必要とする実際のメモリー・サイズは考慮されません。この要素は、1以上の値に設定できます。

デフォルト値: 1000

<max-cache-size>

オプション

この要素を指定した場合、<max-beans-in-cache>を同時に指定することはできません。

1

エンティティ・キャッシュのメモリー・サイズの限度をバイト単位またはMB単位で指定するときに使用されます。max-cache-size要素を使用して最大サイズが指定されたキャッシュをBeanが使用する場合、Beanプロバイダでweblogic-ejb-jar.xml記述子のBeanの平均サイズを見積る必要があります。デフォルトでは、Beanの平均サイズは100バイトと想定されます。

ejb要素内で定義できる要素の詳細は、「max-cache-size」を参照してください。

<max-queries-in-cache>

オプション

1

指定した時点にエンティティ・キャッシュに表示可能なSQL問合せの最大数を指定します。

<caching-strategy>

オプション

1

EJBコンテナが特定のアプリケーション・レベル・キャッシュでエンティティBeanインスタンスを管理するときに使用する一般的な戦略を指定します。キャッシュによって、メモリー内のエンティティBeanインスタンスがバッファに移され、対応する主キー値に関連付けられます。

caching-strategy要素の値は、以下のいずれかに限られます。

  • Exclusive - 主キー値ごとにメモリー内の1つのBeanインスタンスをキャッシュします。この一意のインスタンスは、通常、使用時にEJBコンテナの排他的ロックを使用してロックされ、同時にそのインスタンスを使用するトランザクションは1つのみになります。

  • MultiVersion - 指定した主キー値に対してメモリー内の複数のBeanインスタンスをキャッシュします。各インスタンスを複数のトランザクションで同時に使用できます。

デフォルト値: MultiVersion

例:

<caching-strategy>Exclusive</caching-strategy>

max-cache-size

次の表では、max-cache-size要素内で定義できる要素について説明します。

表A-4 max-cache-size要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<bytes>

<bytes>または<megabytes>の指定が必須です

1

バイト単位で示されるエンティティ・キャッシュのメモリー・サイズ。

<megabytes>

<bytes>または<megabytes>の指定が必須です

1

MB単位で示されるエンティティ・キャッシュのメモリー・サイズ。

xml

次の表では、xml要素内で定義できる要素について説明します。

表A-5 xml要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<parser-factory>

オプション

1

エンタープライズ・アプリケーション用の特定のXMLパーサーまたはトランスフォーマの指定に使用される親要素。

parser-factory要素内で定義できる要素の詳細は、「parser-factory」を参照してください。

<entity-mapping>

オプション

制限なし

ゼロまたはそれ以上。エンティティ・マッピングを指定します。マッピングにより、特定のパブリックIDまたはシステムIDの代替エンティティURIが指定されます。このエンティティURIを検索するデフォルトの場所は、lib/xml/registryディレクトリです。

entity-mapping要素内で定義できる要素の詳細は、「entity-mapping」を参照してください。

parser-factory

次の表では、parser-factory要素内で定義できる要素について説明します。

表A-6 parser-factory要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<saxparser-factory>

オプション

1

対象アプリケーションのみで必要とされるXML解析用のSAXParserファクトリを設定できます。この要素によって、SAXスタイル解析に使用されるファクトリが指定されます。saxparser-factory要素の設定をしないと、サーバーXMLレジストリで構成されたSAXParserファクトリ・スタイルが使用されます。

デフォルト値: サーバーXMLレジストリの設定

<document-builder-factory>

オプション

1

対象アプリケーションのみで必要とされるXML解析用のドキュメント・ビルダー・ファクトリを設定できます。この要素によって、DOMスタイル解析に使用されるファクトリが決定されます。document-builder-factory要素を設定しないと、サーバーXMLレジストリで構成されたDOMスタイルが使用されます。

デフォルト値: サーバーXMLレジストリの設定

<transformer-factory>

オプション

1

対象アプリケーションのみで必要とされるスタイル・シート処理用のトランスフォーマ・エンジンを設定できます。この要素の値を指定しないと、サーバーXMLレジストリで構成された値が使用されます。

デフォルト値: サーバーXMLレジストリの設定

entity-mapping

次の表では、entity-mapping要素内で定義できる要素について説明します。

表A-7 entity-mapping要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<entity-mapping-name>

必須

1

このエンティティ・マッピングの名前を指定します。

<public-id>

オプション

1

マップされたエンティティのパブリックIDを指定します。

<system-id>

オプション

1

マップされたエンティティのシステムIDを指定します。

<entity-uri>

オプション

1

マップされたエンティティのエンティティURIを指定します。

<when-to-cache>

オプション

1

有効値は、次のとおりです。

  • cache-on-reference

  • cache-at-initialization

  • cache-never

デフォルト値はcache-on-referenceです。

<cache-timeout-interval>

オプション

1

秒単位で整数値を指定します。

jdbc-connection-pool

ノート:

jdbc-connection-pool要素は非推奨です。エンタープライズ・アプリケーションでデータ・ソースを定義するには、アプリケーションとともにJDBCモジュールをパッケージ化します。『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』JDBCアプリケーション・モジュールのデプロイメントの構成に関する項を参照してください。

次の表では、jdbc-connection-pool要素内で定義できる要素について説明します。

表A - 8 jdbc-connection-pool要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<data-source-jndi-name>

必須

1

アプリケーション固有のJNDIツリーにおけるJNDI名を指定します。

<connection-factory>

必須

1

デフォルトの接続ファクトリ設定のオーバーライドを定義する接続パラメータを指定します。

  • user-name—オプション。user-name要素は、JDBCDataSourceFactoryMBeanUserNameのオーバーライドに使用されます。

  • url—オプション。url要素は、JDBCDataSourceFactoryMBeanURLオーバーライドに使用されます。

  • driver-class-name—オプション。driver-class-name要素は、JDBCDataSourceFactoryMBeanDriverNameのオーバーライドに使用されます。

  • connection-params - ゼロまたはそれ以上。

  • parameter+ (param-valueparam-name) - 1つまたは複数

connection-factory要素内で定義できる要素の詳細は、「connection-factory」を参照してください。

<pool-params>

オプション

1

プールの動作に影響を与えるパラメータを定義します。

pool-params要素内で定義できる要素の詳細は、「pool-params」を参照してください。

<driver-params>

オプション

1

WebLogic Serverドライバの動作を設定します。

driver-params要素内で定義できる要素の詳細は、「driver-params」を参照してください。

<acl-name>

オプション

1

非推奨。

connection-factory

次の表では、connection-factory要素内で定義できる要素について説明します。

表A - 9 connection-factory要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<factory-name>

オプション

1

config.xmlファイル内のJDBCDataSourceFactoryMBeanの名前を指定します。

<connection-properties>

オプション

1

接続ファクトリの接続プロパティを指定します。connection-properties要素について定義できる要素は、次のとおりです。

  • user-name—オプション。JDBCDataSourceFactoryMBeanのUserNameのオーバーライドに使用されます。

  • password—オプション。JDBCDataSourceFactoryMBeanのPasswordのオーバーライドに使用されます。

  • url—オプション。JDBCDataSourceFactoryMBeanのURLのオーバーライドに使用されます。

  • driver-class-name—オプション。JDBCDataSourceFactoryMBeanのDriverNameのオーバーライドに使用されます。

  • connection-params - ゼロまたはそれ以上。接続を確立する際にドライバに渡されるパラメータの設定に使用されます。例:

<connection-params>
  <parameter>
   <description>Desc of param
   </description>
   <param-name>foo</param-name>
   <param-value>xyz</param-value>
  </parameter>
</connection-params>
pool-params

次の表では、pool-params要素内で定義できる要素について説明します。

表A - 10 pool-params要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<size-params>

オプション

1

プール内の接続数に影響を与えるパラメータを定義します。

  • initial-capacity—オプション。initial-capacity要素は、プールの初期化時に作成される物理的なデータベース接続数を定義します。デフォルト値は1です。

  • max-capacity—オプション。max-capacity要素は、プールに含める物理的なデータベースの最大接続数を定義します。ただし、JDBCドライバによってこの値がさらに制限されることがあります。デフォルト値は1です。

  • capacity-increment—オプション。capacity-increment要素は、プール容量を拡張するときの増分を定義します。サービス・リクエストのために利用可能となる物理的な接続が他にないとき、プールは必要なデータベースの物理的な接続数を作成し、プールに追加します。プール内の接続数は、max-capacityで設定された物理的な最大接続数を超えないように保持されます。デフォルト値は1です。

  • shrinking-enabled—オプション。shrinking-enabled要素は、使用されていない接続が検出された場合に、プールの容量をinitial-capacityに戻すかどうかを指定します。

  • shrink-period-minutes—オプション。shrink-period-minutes要素は、リクエストを満たすためにインクリメンタルに増やした接続プールを縮小するまで待機する時間(分単位)を定義します。縮小を可能にするには、shrinking-enabled要素をtrueに設定しておく必要があります。

  • shrink-frequency-seconds—オプション。

  • highest-num-waiters—オプション。

  • highest-num-unavailable—オプション。

<xa-params>

オプション

1

XA DataSourceのパラメータを定義します。

  • debug-level—オプション。整数。debug-level要素はXA処理のデバッグ・レベルを定義します。デフォルト値は0です。

  • keep-conn-until-tx-complete-enabled—オプション。ブール値。Keep-conn-until-tx-complete-enabled要素をtrueに設定すると、トランザクションが完了するまで、XA接続プールによって同一のXA接続が分散トランザクションに関連付けられます。

  • end-only-once-enabled—オプション。ブール値。end-only-once-enabled要素をtrueに設定すると、保留中の各XAResource.start()メソッドに対するXAResource.end()メソッドの呼出しが一度に限られます。

  • recover-only-once-enabled—オプション。ブール値。recover-only-once-enabled要素をtrueに設定すると、リソースに対するリカバリの呼出しが一度に限られます。

  • tx-context-on-close-needed—オプション。tx-context-on-close-needed要素は、様々なJDBCオブジェクト(たとえば、結果セット、ステートメント、接続など)をクローズするときにXAドライバで分散トランザクション・コンテキストが必要な場合、trueに設定します。trueに設定されると、いずれかのトランザクション・コンテキスト内にないJDBCオブジェクトをクローズするときにスローされるSQL例外は無条件で受け入れられます。

  • new-conn-for-commit-enabled—オプション。ブール値。new-conn-for-commit-enabled要素をtrueに設定すると、特定の分散トランザクションのコミットおよびロールバック処理に専用のXA接続が使用されます。

<xa-params> Continued...

オプション

1

  • prepared-statement-cache-size-非推奨。オプション。prepared-statement-cache-size要素は、プリペアド文のキャッシュ・サイズの設定に使用します。このキャッシュ・サイズは、特定の接続から作成されるプリペアド文の数を表し、後で使用できるようにキャッシュに格納されます。プリペアド文のキャッシュ・サイズを0に設定すると、オフになります。

ノート: Prepared-statement-cache-sizeは非推奨です。driver-params/prepared-statementcache-sizeを使用します。詳細は、「driver-params」を参照してください。

  • keep-logical-conn-open-on-release—オプション。ブール値。keep-logical-conn-open-on-release要素をtrueに設定すると、XAの物理接続がXA接続プールに戻されてもJDBCの論理接続はオープンしたまま保持されます。デフォルト値はfalseです。

  • local-transaction-supported—オプション。ブール値。XAドライバがグローバル・トランザクションを使用しないSQLをサポートする場合にはlocal-transaction-supportedtrueに設定する。そうでない場合は、falseに設定する。デフォルト値はfalseです。

  • resource-health-monitoring-enabled—オプション。resource-health-monitoring-enabled要素は、ターゲット接続プールに対してJTAリソース状態モニター機能を有効にする場合にはtrueに設定します。

<xa-params> Continued...

オプション

1

  • xa-set-transaction-timeout—オプション。

    次で使用: xa-params

    例:

    <xa-set-transaction-timeout>

    true

    </xa-set-transaction-timeout>

  • xa-transaction-timeout—オプション。

    xa-set-transaction-timeoutの値をtrueに設定すると、トランザクション・マネージャはXAResource.startを呼び出す前にリソースに対してsetTransactionTimeoutを呼び出します。トランザクション・マネージャは、グローバル・トランザクション・タイムアウト値を渡します。この属性が0より大きい値に設定されていると、この値がグローバル・トランザクション・タイムアウトに代わって使用されます。

    デフォルト値: 0

    次で使用: xa-params

    例:

    <xa-transaction-timeout>

    30

    </xa-transaction-timeout>

  • rollback-localtx-upon-connclose—オプション。

    rollback-localtx-upon-connclose要素がtrueの場合、接続プールは接続をプールに戻す前に、その接続に対してrollback()を呼び出します。

    デフォルト値: false

    次で使用: xa-params

    例:

    <rollback-localtx-upon-connclose>

    true </rollback-localtx-upon-connclose>

<login-delay-seconds>

オプション

1

各物理データベース接続を作成するまでにかかる遅延時間(秒数)を設定します。データベース・サーバーによっては、複数の接続リクエストが短い間隔で繰り返されると処理できないことがあります。このプロパティを使用すると、データベース・サーバーが追いつけるように、少し遅れて作成することができます。この遅延は、データベースの物理的な接続が確立すると、プールの初期作成時とプールの存続期間中の両方で必ず行われます。

<leak-profiling-enabled>

オプション

1

JDBC接続リーク・プロファイリングを有効化します。接続リークは、プールからの接続がclose()メソッドの呼出しで明示的にクローズされていない場合に発生します。接続リーク・プロファイリングがアクティブの場合、プールは接続オブジェクトがプールから割り当てられ、クライアントに与えられたときにスタック・トレースを格納します。接続リークが検出されたとき(接続オブジェクトのガベージ・コレクションが行われたとき)に、このスタック・トレースが報告されます。

この要素はリソースを余計に使用し、接続プール処理を遅くする可能性があるので、本番での使用はお薦めしません。

<connection-check-params>

オプション

1

  • プール内の接続がまだ有効であることを確認するチェックを行うかどうかを指定し、行う場合の時期と方法を定義します。

  • table-name—オプション。table-name要素は、スキーマ内で問合せできる表を定義します。

  • check-on-reserve-enabled—オプション。check-on-reserve-enabled要素がtrueに設定されると、ユーザーに接続が渡される前に毎回接続がテストされます。

  • check-on-release-enabled—オプション。check-on-release-enabled要素がtrueに設定されると、ユーザーが接続をプールに戻すときに毎回接続がテストされます。

  • refresh-minutes—オプション。refresh-minutes要素が定義されると、定期的(指定された分単位の時間)にトリガーされます。トリガーによって、プール内の各接続がまだ有効であることを確認するチェックが行われます。

  • check-on-create-enabled—オプション。trueに設定すると、接続は作成時にテストされます。

  • connection-reserve-timeout-seconds—オプション。プールからの接続を予約する呼出しのタイムアウト後の秒数。

  • connection-creation-retry-frequency-seconds—オプション。プールがデータベースへの接続を確立しようとする再試行の頻度。

  • inactive-connection-timeout-seconds—オプション。予約された接続が強制的に解放されてプールに戻されるまでの非アクティブ期間の秒数。

<connection-check-params> Continued...

オプション

1

  • test-frequency-seconds—オプション。データベース接続テストの周期の秒数。test-frequency-secondsの期間が終わるたびに、未使用のデータベース接続はtable-nameを使ってテストされます。テストに合格しない接続は閉じられ、有効な物理データベース接続を再確立するために再び開かれます。table-nameが設定されていない場合、テストは実行されません。

  • init-sql—オプション。接続が作成されたときに自動的に実行されるSQL問合せを指定します。

<jdbcxa-debug-level>

オプション

1

これは内部設定です。

<remove-infected-connections-enabled>

オプション

1

アプリケーションが基底のベンダー接続オブジェクトを要求した場合に、接続がプールから削除されるかどうかを制御します。この属性を有効化すると、(接続がプールから削除され、新しい接続に置き換わるために)基本的に接続のプールを無効化することになるので、パフォーマンスに影響を与えます。

driver-params

次の表では、driver-params要素内で定義できる要素について説明します。

表A - 11 driver-params要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<statement>

オプション

1

driver-params文を定義します。省略可能な要素profiling-enabledが含まれます。

例:

<statement>

<profiling-enabled>true

</profiling-enabled>

</statement>

<prepared-statement>

オプション

1

JDBCのプリペアド文キャッシュ・プロファイリングの実行を有効化します。有効化されると、プリペアド文キャッシュ・プロファイルが後で分析できるように外部ストレージに格納されます。この機能はリソースを消費するので、本番サーバーでは無効にすることをお薦めします。デフォルト値はfalseです。

  • profiling-enabled—オプション。

  • cache-profiling-threshold—オプション。cache-profiling-threshold要素は、文リクエストの数(これを超えるとプリペアド文キャッシュの状態がログに記録される)を定義します。この要素は出力量を最小化します。この機能はリソースを消費するので、本番サーバーでは無効にすることをお薦めします。

  • cache-size—オプション。cache-size要素は、プリペアド文キャッシュのサイズを返します。このキャッシュ・サイズは、特定の接続から作成されるプリペアド文の数を表し、後で使用できるようにキャッシュに格納されます。

  • parameter-logging-enabled—オプション。SQLラウンドトリップ・プロファイリング時に、プリペアド文パラメータの値を格納できます。parameter-logging-enabled要素を使用すると、文パラメータを格納できるようになります。この機能はリソースを消費するので、本番サーバーでは無効にすることをお薦めします。

  • max-parameter-length—オプション。SQLラウンドトリップ・プロファイリング時に、プリペアド文パラメータの値を格納できます。max-parameter-length要素は、JDBC SQラウンドトリップ・プロファイリングのパラメータとして渡される文字列の最大の長さを定義します。この機能はリソースを消費するため、パラメータのデータ長を制限して、出力量を減らす必要があります。

  • cache-typeオプション。

<row-prefetch-enabled>

オプション

1

各ResultSetについて、クライアントとWebLogic Serverの間での行のプリフェッチを有効にするかどうかを指定します。

外部クライアントがJDBCを使用してWebLogic Server経由でデータベースにアクセスするとき、行のプリフェッチを行うと1回のサーバー・アクセスでサーバーからクライアントに複数の行を取り出すことになるので、パフォーマンスが向上します。クライアントとWebLogic Serverが同一のJVM内にある場合は、この設定が無視され、行のプリフェッチは使用されません。

<row-prefetch-size>

オプション

1

クライアント用にプリフェッチする結果セットの行数を指定します。

最適値は問合せの詳細によって異なります。一般的に、この数を増やすと特定の値に達するまでパフォーマンスが向上します。その値に達すると、それ以上数を増やしてもパフォーマンスはそれほど向上しません。

ノート: 通常、100行に達した後では、パフォーマンスの向上が見られなくなります。ほとんどの状況では、デフォルト値で問題ありません。

この要素の有効な値は2から65536までです。デフォルト値は48です。

<stream-chunk-size>

オプション

1

必要に応じてWebLogic Serverからクライアントに取得されるストリーム・データ型のデータ・チャンク・サイズを指定します。

security

次の表では、security要素内で定義できる要素について説明します。

表A - 12 security要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<realm-name>

オプション

1

アプリケーションが使用するセキュリティ・レルムの名前を指定します。指定されていなければ、システムのデフォルト・レルムが使用されます。

<security-role-assignment>

オプション

制限なし

アプリケーション・ワイドなセキュリティ・ロールと、1つまたは複数のWebLogic Serverプリンシパルとのマッピングを宣言します。

例:

<security-role-assignment>
     <role-name>
       PayrollAdmin
     </role-name>
     <principal-name>
       Tanya
     </principal-name>
     <principal-name>
       Fred
     </principal-name>
     <principal-name>
       system
     </principal-name>
   </security-role-assignment>

application-param

次の表では、application-param要素内で定義できる要素について説明します。

表A - 13 application-param要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<description>

オプション

1

アプリケーション・パラメータを説明します。

<param-name>

必須

1

アプリケーション・パラメータの名前を定義します。

<param-value>

必須

1

アプリケーション・パラメータの値を定義します。

classloader-structure

次の表では、classloader-structure要素内で定義できる要素について説明します。

表A - 14 classloader-structure要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<module-ref>

オプション

制限なし

module-ref要素内で定義できる要素は次のとおりです。

  • module-uri - ゼロまたはそれ以上。module-ref要素内で定義されます。

<classloader-structure>

オプション

制限なし

アプリケーションのクラスローダー構造の任意のネスティングを有効にします。ただし、このバージョンのWebLogic Serverでは、指定可能な階層は3レベルまでです。

listener

次の表では、listener要素内で定義できる要素について説明します。

表A-15 listener要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<listener-class>

必須

1

ApplicationLifecycleListenerのユーザーによる実装の名前。

<listener-uri>

オプション

1

実装が格納されているEAR内のJARファイル。listener-uriを指定していない場合は、クラスがアプリケーションから参照可能であると見なされます。

<run-as-principal-name>

オプション

1

アプリケーション・ライフサイクル・イベントを起動および停止するユーザーIDを指定します。ここに指定するIDはシステムの有効なユーザー名である必要があります。run-as-principal-nameを指定しない場合、アプリケーション・ライフサイクル・リスナーの実行のためのrun-as IDとしては、デプロイメント・イニシエータのユーザーIDが使用されます。

ノート: アプリケーション・ライフサイクル・リスナー用に定義されたrun-as-principal-name IDが管理者である場合、アプリケーション・デプロイヤには管理者権限が必要です。これがない場合、デプロイメントは失敗します。

singleton-service

次の表では、singleton-service要素内で定義できる要素について説明します。

表A - 16 singleton-service要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<class-name>

必須

1

アプリケーションのデプロイ中に実行するクラスの名前を定義します。

<singleton-uri>

オプション

1

singleton-serviceが格納されているEAR内のJARファイルを定義します。singleton-uriが定義されていない場合は、クラスがアプリケーションから参照可能であると見なされます。

startup

次の表では、startup要素内で定義できる要素について説明します。

ノート:

アプリケーション・スコープの起動クラスと停止クラスは、WebLogic Serverのリリース9.0以降では非推奨になりました。このクラスの代わりに、ライフサイクル・リスナー・イベントをアプリケーションで使用する必要があります。詳細は、アプリケーション・ライフサイクル・イベントのプログラミングを参照してください。

表A - 17 startup要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<startup-class>

必須

1

アプリケーションのデプロイ中に実行するクラスの名前を定義します。

<startup-uri>

オプション

1

startup-classが格納されているEAR内のJARファイルを定義します。startup-uriが定義されていない場合は、クラスがアプリケーションから参照可能であると見なされます。

shutdown

次の表では、shutdown要素内で定義できる要素について説明します。

ノート:

アプリケーション・スコープの起動クラスと停止クラスは、WebLogic Serverのリリース9.0以降では非推奨になりました。このクラスの代わりに、ライフサイクル・リスナー・イベントをアプリケーションで使用する必要があります。詳細は、アプリケーション・ライフサイクル・イベントのプログラミングを参照してください。

表A - 18 shutdown要素

要素 必須/省略可能 ファイル内での最大数 説明

<shutdown-class>

必須

1

アプリケーションのアンデプロイ時に実行するクラスの名前を定義します。

<shutdown-uri>

オプション

1

shutdown-classが格納されているEAR内のJARファイルを定義します。shutdown-uri要素を指定していない場合はクラスがアプリケーションから参照可能であると見なされます。

work-manager

次の表では、work-manager要素内で定義できる要素について説明します。

ワーク・マネージャの例および情報については、「ワーク・マネージャを使用したスケジューリング済み作業の最適化」を参照してください。

表A - 19 work-manager要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<name>

必須

1

ワーク・マネージャの名前。

<response-time-request-class>

オプション

1

<work-manager>のこの子要素の詳細は、「weblogic-application」<response-time-request>要素の説明を参照してください。

この要素を指定した場合、<fair-share-request-class><context-request-class>、または<request-class-name>を同時に指定することはできません。

<fair-share-request-class>

オプション

1

<work-manager>のこの子要素の詳細は、「weblogic-application」<fair-share-request>要素の説明を参照してください。

この要素を指定した場合、<response-time-request-class><context-request-class>、または<request-class-name>を同時に指定することはできません。

<context-request-class>

オプション

1

<work-manager>のこの子要素の詳細は、「weblogic-application」<context-request>要素の説明を参照してください。

この要素を指定した場合、<fair-share-request-class><response-time-request-class>、または<request-class-name>を同時に指定することはできません。

<request-class-name>

オプション

1

リクエスト・クラスの名前。

この要素を指定した場合、<fair-share-request-class><context-request-class>、または<response-time-request-class>を同時に指定することはできません。

<min-threads-constraint>

オプション

1

<work-manager>のこの子要素の詳細は、「weblogic-application」<min-threads-constraint>要素の説明 を参照してください。

この要素を指定した場合、<min-threads-constraint-name>を同時に指定することはできません。

<min-threads-constraint-name>

オプション

1

min-thread-constraint制約の名前。

この要素を指定した場合、<min-threads-constraint>を同時に指定することはできません。

<max-threads-constraint>

オプション

1

<work-manager>のこの子要素の詳細は、「weblogic-application」<max-threads-constraint>要素の説明を参照してください。

この要素を指定した場合、<max-threads-constraint-name>を同時に指定することはできません。

<max-threads-constraint-name>

オプション

1

max-thread-constraint制約の名前。

この要素を指定した場合、<max-threads-constraint>を同時に指定することはできません。

<capacity>

オプション

1

<work-manager>のこの子要素の詳細は、「weblogic-application」<capacity>要素の説明を参照してください。

この要素を指定した場合、<capacity-name>を同時に指定することはできません。

<capacity-name>

オプション

1

スレッドの容量制約の名前。

この要素を指定した場合、<capacity>を同時に指定することはできません。

<work-manager-shutdown-trigger>

オプション

1

スタック・スレッドに応答してワーク・マネージャを停止できるスタック・スレッド・ワーク・マネージャ・コンポーネントの指定に使用します。

次の子要素を指定できます。

  • max-stuck-thread-time - スレッドがスタック内に残る最大時間(秒)。

  • stuck-thread-count - スタック・スレッド・ワーク・マネージャをトリガーするスタック・スレッドの数。

この要素を指定した場合、<ignore-stuck-threads>を同時に指定することはできません。

<ignore-stuck-threads>

オプション

1

スレッドがスタックした場合でも、ワーク・マネージャがスタック・スレッドを無視して停止を回避するかどうかを指定します。

この要素を指定した場合は、<work-manager-shutdown-trigger>を同時に指定することはできません。

session-descriptor

次の表では、session-descriptor要素内で定義できる要素について説明します。

表A - 20 session-descriptor要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<timeout-secs>

オプション

1

セッションがタイムアウトするまでの秒数を指定します。

デフォルト値は3600秒です。

<invalidation-interval-secs>

オプション

1

セッション無効化トリガーの間隔を秒数で指定します。

デフォルト値は60秒です。

<debug-enabled>

オプション

1

HTTPセッションのデバッグを有効にするかどうかを指定します。

デフォルト値はfalseです。

<id-length>

オプション

1

セッションIDの長さを指定します。

デフォルト値は52です。

<tracking-enabled>

オプション

1

HTTPリクエスト間のセッション・トラッキングを有効にするかどうかを指定します。

デフォルト値はtrueです。

<cache-size>

オプション

1

JDBCとファイル永続化セッションのキャッシュ・サイズを指定します。

デフォルト値は1028です。

<max-in-memory-sessions>

オプション

1

メモリー/レプリケートされたセッションの最大セッション数を指定します。

デフォルト値は -1(制限なし)です。

<cookies-enabled>

オプション

1

Webアプリケーション・コンテナがレスポンスにCookieを設定するかどうかを指定します。

デフォルト値はtrueです。

<cookie-name>

オプション

1

セッション・トラッキングを実行するCookieの名前を指定します。

デフォルト名はJSESSIONIDです。

<cookie-path>

オプション

1

セッション・トラッキングCookieのパスを指定します。

デフォルト値は/です。

<cookie-domain>

オプション

1

セッション・トラッキングCookieのドメインを指定します。

デフォルト値はnullです。

<cookie-comment>

オプション

1

セッション・トラッキングCookieのコメントを指定します。

デフォルト値はnullです。

<cookie-secure>

オプション

1

セッション・トラッキングCookieが安全であることを示すかどうかを指定します。

デフォルト値はfalseです。

<cookie-max-age-secs>

オプション

1

セッション・トラッキングCookieの最大存続期間を指定します。

デフォルト値は-1(制限なし)です。

<persistent-store-type>

オプション

1

セッション永続性の格納の種類を指定します。

以下の値を指定できます。

  • memory—デフォルト値。

  • replicated -クラスタリングが必要です。

  • replicated_if_clustered - クラスタリングされていない場合のデフォルト値はmemoryです。

  • file

  • jdbc

  • cookie

<persistent-store-cookie-name>

オプション

1

Cookieベースのセッションの永続性を使用する場合に、属性名と値を保持するCookieの名前を指定します。

デフォルト値はWLCOOKIEです。

<persistent-store-dir>

オプション

1

fileベースのセッションの永続性を使用する場合に、ディレクトリの名前を指定します。ディレクトリは、Webアプリケーション用に定義された一時ディレクトリを基準にします。

デフォルト値はsession_dbです。

<persistent-store-pool>

オプション

1

jdbcベースのセッションの永続性を使用する場合に、JDBC接続プールの名前を指定します。

<persistent-store-table>

オプション

1

jdbcベースのセッションの永続性を使用する場合に、データベース表の名前を指定します。

デフォルト値はwl_servlet_sessionsです。

<jdbc-column-name-max-inactive-interval>

オプション

1

jdbcベースのセッションの永続性を使用する場合に、wl_max_inactive_interval列の代替名を指定します。長い列名をサポートしていない一部のデータベースでは必須です。

<jdbc-connection-timeout-secs>

オプション

1

非推奨

<url-rewriting-enabled>

オプション

1

URLの書換えが有効化されているかどうかを指定します。

デフォルト値はtrueです。

<http-proxy-caching-of-cookies>

オプション

1

WebLogic Serverが次のHTTPヘッダーをレスポンスに追加するかどうかを指定します。

Cache-control: no-cache=set-cookie

このヘッダーにより、プロキシ・キャッシュがCookieをキャッシュしてはならないことが指定されます。

デフォルト値はtrueで、その場合ヘッダーは追加されません。ヘッダーをレスポンスに追加する場合は、この要素をfalseに設定します。

<encode-session-id-in-query-params>

オプション

1

WebLogic Serverがパス・パラメータのセッションIDをエンコードするかどうかを指定します。

デフォルト値はfalseです。

<monitoring-attribute-name>

オプション

1

複数のセッションの実行時情報をタグ付けする場合に使用します。たとえば、一意であることが保証されるusername属性がある場合は、この要素をusernameに設定します。

<sharing-enabled>

オプション

1

複数のWebアプリケーション間でHTTPセッションを共有するかどうかを指定します。

デフォルト値はfalseです。

library-ref

次の表では、library-ref要素内で定義できる要素について説明します。

詳細情報および例については、共有Java EEライブラリおよびオプション・パッケージの作成を参照してください。

表A-21 library要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<library-name>

必須

1

参照される共有Java EEライブラリの名前を指定します。

<specification-version>

オプション

1

最低限の仕様バージョン要件を指定します。

<implementation-version>

オプション

1

最低限の実装バージョン要件を指定します。

<exact-match>

オプション

1

指定した仕様バージョンおよび実装バージョンと参照したライブラリの仕様バージョンおよび実装バージョンが完全一致する必要があるどうかを指定します。

デフォルト値はfalseです。

<context-root>

オプション

1

参照されるWebアプリケーションの共有Java EEライブラリのコンテキスト・ルートを指定します。

library-context-root-override

次の表では、参照されるEARライブラリ内のcontext-root要素をオーバーライドするためにlibrary-context-root-override要素内で定義できる要素について説明します。「library-ref」を参照してください。

詳細情報および例については、共有Java EEライブラリおよびオプション・パッケージの作成を参照してください。

表A-22 library-context-root-override要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<context-root>

オプション

1

ライブラリ内で宣言されているcontext-root要素をオーバーライドします。この要素が存在しない場合は、ライブラリのcontext-rootが使用されます。

参照元アプリケーション(たとえば、ユーザー・アプリケーション)のみが、ライブラリで宣言されているcontext-root要素をオーバーライドできます。

<override-value>

オプション

1

ライブラリで宣言されているcontext-root要素をオーバーライドする際のlibrary-context-root-override要素の値を指定します。これらの要素が存在しない場合は、ライブラリのcontext-rootが使用されます。

fast-swap

次の表では、fast-swap要素内で定義できる要素について説明します。

FastSwapデプロイメントの詳細は、『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』FastSwapデプロイメントによる再デプロイメントの最小化に関する項を参照してください。

表A-23 fast-swap要素

要素 必須? ファイル内での最大数 説明
<enabled>

オプション

1

アプリケーションにFastSwapデプロイメントを有効にするにはtrueに設定します。

<refresh-interval>

オプション

1

受信HTTPリクエストを受信する場合、FastSwapはアプリケーション・クラスの変更をチェックします。refresh-intervalの秒数内で到着する後続のHTTPリクエストは、変更のチェックをトリガーしません。refresh-intervalの秒数が経過した後で最初に到着したHTTPリクエストによって、FastSwapによるクラスの変更のチェックが発生します。

<redefinition-task-limit>

オプション

1

再定義タスクによってFastSwapクラスの再定義が非同期的に実行されます。JMXインタフェースを使ってこれを制御および検査することができます。

FastSwapシステムによって保存される再定義タスクの数を指定します。タスクの数がこの制限を超える場合は、古いタスクが自動的に削除されます。

weblogic-application.xmlスキーマ

weblogic-application.xmlデプロイメント記述子ファイルのXMLスキーマについては、http://xmlns.oracle.com/weblogic/weblogic-application/1.6/weblogic-application.xsdを参照してください。

application.xmlスキーマ

application.xmlデプロイメント記述子の要素の詳細は、http://www.oracle.com/webfolder/technetwork/jsc/xml/ns/javaee/application_7.xsdのJava EE 6スキーマを参照してください。