7 WebLogic Webサービス・デプロイメント記述子スキーマ・リファレンス
標準のJava EE webservices.xml
デプロイメント記述子ファイルと同じ役割を持つWebLogicデプロイメント記述子ファイルがweblogic-webservices.xml
です。このファイルには、デプロイされたWebサービスの呼出しに使用するURLや、タイムアウト値などの構成設定など、WebLogic Webサービスに関するWebLogic固有の情報が格納されます。
weblogic-webservices.xmlの概要
webservices.xml
です。このファイルは、WebLogic ServerにデプロイされるWebサービスのセット、およびコンテナ・リソースとその他のサービスに対する依存関係を指定します。 このファイルの詳細は、WebサービスXMLスキーマ(http://java.sun.com/xml/ns/j2ee/j2ee_web_services_1_1.xsd
)を参照してください。
weblogic-webservices.xml
デプロイメント記述子を説明するXMLスキーマ・ファイルについては、http://xmlns.oracle.com/weblogic/weblogic-webservices/1.1/weblogic-webservices.xsd
を参照してください。
この2つのデプロイメント記述子ファイルは、Webサービスを格納しているJava EEアーカイブの同じ場所にあります。具体的には:
-
Javaクラスを実装したWebサービスの場合、WebサービスはWebアプリケーションWARファイルとしてパッケージ化され、デプロイメント記述子はWEB-INFディレクトリに格納されます。
-
ステートレス・セッションEJB実装Webサービスの場合、WebサービスはEJB JARファイルとしてパッケージ化され、デプロイメント記述子はMETA-INFディレクトリに格納されます。
weblogic-webservices.xml
ファイルの構造は、アーカイブ内に格納されているWebサービスをどのようにリストして識別するかという点でJava EE webservices.xml
ファイルの構造と似ています。たとえば、どちらのファイルも、アーカイブ内の各Webサービスに対して、対応するルート要素(Java EE webservices.xml
ファイルの場合は<webservices>
、weblogic-webservices.xml
ファイルの場合は<weblogic-webservices>
)の<webservice-description>
子要素を持っています。
この節の説明は、情報提供のみを目的としています。通常、構成の更新は、WebLogic Server管理コンソールまたはJWSアノテーションを使用して行います。どちらのデプロイメント記述子ファイルも直接編集する必要はありません。
注意:
weblogic-webservices.xml
ファイルの2つの要素(login-configとtransport-guarantee)のデータ型定義が、web.xml
ファイルのJava EEスキーマからインポートされます。この2つの要素とデータ型の詳細は、http://java.sun.com/xml/ns/j2ee/web-app_2_4.xsd
にある「サーブレット・デプロイメント記述子スキーマ」を参照してください。
weblogic-webservices.xmlデプロイメント記述子ファイルの例
weblogic-webservices.xml
デプロイメント記述子に含まれているデプロイメント要素について学習します。
<?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?> <weblogic-webservices xmlns="http://xmlns.oracle.com/weblogic/weblogic-webservices"> <webservice-description> <webservice-description-name>MyService</webservice-description-name> <port-component> <port-component-name>MyServiceServicePort</port-component-name> <service-endpoint-address> <webservice-contextpath>/MyService</webservice-contextpath> <webservice-serviceuri>/MyService</webservice-serviceuri> </service-endpoint-address> <wsat-config> <version>WSAT10</version> <flowType>SUPPORTS</flowType> </wsat-config> <reliability-config> <inactivity-timeout>P0DT600S</inactivity-timeout> <base-retransmission-interval>P0DT3S</base-retransmission-interval> <retransmission-exponential-backoff>true </retransmission-exponential-backoff> <acknowledgement-interval>P0DT3S</acknowledgement-interval> <sequence-expiration>P1D</sequence-expiration> <buffer-retry-count>3</buffer-retry-count> <buffer-retry-delay>P0DT5S</buffer-retry-delay> </reliability-config> </port-component> </webservice-description> </weblogic-webservices>
要素の説明
weblogic-webservices.xml
デプロイメント記述子で指定された構成要素は特定の階層に配置されています。階層を次に示します。各要素に許容される出現回数は要素名の後のかっこ内で識別されます。各要素の詳細は、後の項で説明します。
<weblogic-webservices> {1} <webservice-description> {1 or more} <webservice-description-name> {1 or more} <webservice-type> {0 or 1} <wsdl-publish-file {0 or 1} <port-component> {0 or more} <port-component-name> {1} <service-endpoint-address> {0 or 1} <webservice-contextpath> {1} <webservice-serviceuri> {1} <auth-constraint> {0 or 1} <login-config> {0 or 1} <transport-guarantee> {0 or 1} <deployment-listener-list> {0 or 1} <deployment-listener> {1 or more} <wsdl> {0 or 1} <exposed> {1} <transaction-timeout> {0 or 1} <callback-protocol> {1} <stream-attachments> {0 or 1} <validate-request> {0 or 1} <http-flush-response> {0 or 1} <http-response-buffersize> {0 or 1} <reliability-config> {0 or 1} <customized> {0 or 1} <inactivity-timeout> {0 or 1} <base-retransmission-interval> {0 or 1} <retransmission-exponential-backoff> {0 or 1} <non-buffered-source> {0 or 1} <acknowledgement-interval> {0 or 1} <sequence-expiration> {0 or 1} <buffer-retry-count> {0 or 1} <buffer-retry-delay> {0 or 1} <non-buffered-destination> {0 or 1} <messaging-queue-jndi-name> {0 or 1} <messaging-queue-mdb-run-as-principal-name> {0 or 1} <persistence-config> {0 or 1} <customized> {0 or 1} <default-logical-store-name> {0 or 1} <buffering-config> {0 or 1} <customized> {0 or 1} <request-queue> {0 or 1} <name> {0 or 1} <enabled> {0 or 1} <connection-factory-jndi-name> {0 or 1} <transaction-enabled> {0 or 1} <response-queue> {0 or 1} <name> {0 or 1} <enabled> {0 or 1} <connection-factory-jndi-name> {0 or 1} <transaction-enabled> {0 or 1} <retry-count> {0 or 1} <retry-delay> {0 or 1} <wsat-config> {0 or 1} <version> {0 or 1} <flowType> {0 or 1} <operation> {0 or more} <name> {0 or 1} <wsat-config> {0 or 1} <version> {0 or 1} <flowType> {0 or 1} <soapjms-service-endpoint-address> {0 or 1} <lookup-variant> {0 or 1} <destination-name> {0 or 1} <destination-type> {0 or 1} <jndi-connection-factory-name> {0 or 1} <jndi-initial-context-factory> {0 or 1} <jndi-url> {0 or 1} <jndi-context-parameter> {0 or 1} <time-to-live> {0 or 1} <priority> {0 or 1} <delivery-mode> {0 or 1} <reply-to-name> {0 or 1} <target-service> {0 or 1} <binding-version> {0 or 1} <message-type> {0 or 1} <enable-http-wsdl-access> {0 or 1} <run-as-principal> {0 or 1} <run-as-role> {0 or 1} <mdb-per-destination> {0 or 1} <activation-config> {0 or 1} <fastinfoset> {0 or 1} <logging-level> {0 or 1} <webservice-security> {0 or 1} <mbean-name> {1}
acknowledgement-interval
<reliability-config>
要素の<acknowledgement-interval>
子要素は、宛先エンドポイントがスタンドアロンの確認応答を送信しなければならない最大間隔を指定します。
この値は、次のようなXMLスキーマの期間を表す字句形式に従った正の値でなければなりません。
PnYnMnDTnHnMS
表7-1は、期間形式フィールドについて説明しています。この値のデフォルトはP0DT3S
(3秒)です。
表7-1 期間形式の説明
フィールド | 説明 |
---|---|
|
年数( |
|
月数( |
|
日数( |
T |
日付/時刻のセパレータ |
|
時間数( |
|
分数( |
|
秒数( |
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の確認応答の間隔の構成に関する項を参照してください。
activation-config
<soapjms-service-endpoint-address>
要素の<activation-config>
子要素は、JMSプロバイダに渡されるアクティブ化構成プロパティを指定します。各プロパティは、セミコロン(;)で区切られた名前と値のペアを使用して指定されます。例: name1=value1;...;nameN=valueN
。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「SOAP Over JMSトランスポートの使用」を参照してください。有効なアクティブ化プロパティのリストは、Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発のJMSトランスポート・プロパティの構成を参照してください。
auth-constraint
<auth-constraint>
要素は、このリソース・コレクションへのアクセスが許可されるユーザー・ロールを定義します。
<j2ee:auth-constraint>
要素のXMLスキーマ・データ型は<j2ee:auth-constraintType>
です。これは、標準のweb.xml
デプロイメント記述子を記述するJava EEスキーマで定義されます。詳細なリファレンス情報については、http://java.sun.com/xml/ns/j2ee/web-app_2_4.xsd
を参照してください。
base-retransmission-interval
<reliability-config>
要素の<base-retransmission-interval>
子要素は、RM宛先にメッセージの再送信を行うまでの時間間隔を指定します。この要素を<retransmission-exponential-backoff>
要素と組み合せて使用すると、再送信間隔を調整するアルゴリズムを指定できます。
宛先エンドポイントが、<base-retransmission-interval>
で指定した時間間隔でメッセージのシーケンスを確認応答しなかった場合、メッセージが引続き確認されなければ、連続再送信のタイミングに対して、ソース・エンドポイントは指数関数的なバックオフ・アルゴリズムを使用します。
この値は、次のようなXMLスキーマの期間を表す字句形式に従った正の値でなければなりません。
PnYnMnDTnHnMS
表7-1は、期間形式フィールドについて説明しています。この値のデフォルトはP0DT3S
(3秒)です。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の基本の再送信間隔の構成に関する項を参照してください。
binding-version
<soapjms-service-endpoint-address>
要素の<binding-version>
子要素は、SOAP JMSバインディングのバージョンを定義します。このリリースでは、この値を1.0
に設定する必要があります。これは、org.jvnet.ws.jms.JMSBindingVersion.SOAP_JMS_1_0
と同じです。この値は、SOAPJMS_bindingVersion
JMSメッセージ・プロパティに対応しています。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「SOAP Over JMSトランスポートの使用」を参照してください。
buffer-retry-count
<reliability-config>
要素の<buffer-retry-count>
子要素は、宛先のWebLogic ServerインスタンスのJMSキューが、信頼性のある操作を呼び出すクライアントからWebサービスの実装にメッセージを配信する際の再試行回数を指定します。この値のデフォルトは3
です。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「Webサービスの信頼性のあるメッセージングの使用」を参照してください。
buffer-retry-delay
<reliability-config>
要素の<buffer-retry-delay>
子要素は、メッセージ配信の再試行間隔を指定します。再試行間隔は、JMSキューにあるクライアントのリクエスト・メッセージとWebサービスの実装へのメッセージ配信までの間隔。
この値は、次のようなXMLスキーマの期間を表す字句形式に従った正の値でなければなりません。
PnYnMnDTnHnMS
表7-1は、期間形式フィールドについて説明しています。このデフォルト値はP0DT5S
(5秒)です。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「Webサービスの信頼性のあるメッセージングの使用」を参照してください。
buffering-config
<buffering-config>
要素は、バッファリング構成要素をグループ化します。<buffering-config>
要素の子要素は、再試行回数や遅延など、実行時構成値を指定します。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「Webサービスのメッセージ・バッファリングの構成」を参照してください。
callback-protocol
<port-component>
要素の<callback-protocol>
子要素は、イベントをクライアントに通知するコールバックに使用されるプロトコルを指定します。有効な値は、http
、https
、またはjms
です。
connection-factory-jndi-name
<request-queue>
および<response-queue>
要素の<connection-factory-jndi-name>
子要素は、メッセージ・バッファリングのリクエストとレスポンスのそれぞれに使用する接続ファクトリのJNDI名を指定します。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「Webサービスのメッセージ・バッファリングの構成」を参照してください。
customized
<reliability-config>
、<persistence-config>
および<buffering-config>
の<customized>
子要素は、構成がカスタマイズされたかどうかを指定するブール・フラグです。
default-logical-store-name
<persistence-config>
要素の<default-logical-store-name>
子要素は、デフォルトの論理ストアの名前を定義します。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「Webサービス永続性の管理」を参照してください。
delivery-mode
<soapjms-service-endpoint-address>
要素の<delivery-mode>
子要素は、配信モードを指定し、リクエスト・メッセージが永続的かどうかを示します。有効な値は、org.jvnet.ws.jms.DeliveryMode.PERSISTENT
およびorg.jvnet.ws.jms.DeliveryMode.NON_PERSISTENT
です。このデフォルト値はPERSISTENT
です。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「SOAP Over JMSトランスポートの使用」を参照してください。
destination-name
<soapjms-service-endpoint-address>
要素の<destination-name>
子要素は、宛先キューまたはトピックの名前を定義します。このデフォルト値はcom.oracle.webservices.jms.RequestQueue
です。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「SOAP Over JMSトランスポートの使用」を参照してください。
destination-type
<soapjms-service-endpoint-address>
要素の<destination-type>
子要素は、宛先タイプを定義します。有効な値は、org.jvnet.ws.jms.JMSDestinationType.QUEUE
またはorg.jvnet.ws.jms.JMSDestinationType.TOPIC
です。このデフォルト値はQUEUE
です。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「SOAP Over JMSトランスポートの使用」を参照してください。
enable-http-wsdl-access
<soapjms-service-endpoint-address>
要素の<enable-http-wsdl-access>
子要素は、HTTPを通してWSDLを公開するかどうかを指定するブール値です。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「SOAP Over JMSトランスポートの使用」を参照してください。
enabled
<request-queue>
および<response-queue>
要素の<enabled>
子要素はそれぞれ、リクエスト・メッセージおよびレスポンス・メッセージのバッファリングを有効にするかどうかを指定します。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「Webサービスのメッセージ・バッファリングの構成」を参照してください。
fastinfoset
<port-component>
要素の<fastinfoset>
子要素は、Webサービス・ポート・コンポーネントでFast Infosetがサポートされるかどうかを指定するブール・フラグです。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のFast Infosetの使用に関する項を参照してください。
flowType
<wsat-config>
要素の<flowtype>
子要素は、Webサービス原子性トランザクション調整コンテキストがトランザクション・フローとともに渡されるかどうかを指定します。有効な値は、NEVER
、SUPPORTS
およびMANDATORY
です。デフォルト値はSUPPORTS
です。
有効な値とその意味、および@TransactionAttribute
アノテーションを使用するEJB型のWebサービスに対してWebサービス原子性トランザクションを構成する際の有効な値の組合せの詳細は、Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発のWebサービスに対するWebサービス原子性トランザクションの有効化でフロー・タイプの値をまとめた表を参照してください。
http-flush-response
<port-component>
要素の<http-flush-response>
子要素は、信頼性のあるレスポンスをフラッシュするかどうかを指定します。この値のデフォルトはtrue
です。
http-response-buffersize
<port-component>
要素の<http-response-buffersize>
子要素は、サーバーでのリクエストのキャッシュに使用される信頼性のあるレスポンス・バッファのサイズを指定します。この値のデフォルトは0
です。
inactivity-timeout
<reliability-config>
要素の<inactivity-timeout>
子要素は、非アクティブ間隔を指定します。指定した間隔で、エンドポイント(RM送信元とRM宛先)がアプリケーションのメッセージまたは制御メッセージを受け取らなければ、エンドポイントはRMシーケンスが非アクティブなため終了したものと見なす場合があります。
この値は、次のようなXMLスキーマの期間を表す字句形式に従った正の値でなければなりません。
PnYnMnDTnHnMnS
表7-1は、期間形式フィールドについて説明しています。この値のデフォルトはP0DT600S
(600秒)です。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の非アクティブ・タイムアウトの構成に関する項を参照してください。
jndi-connection-factory-name
<soapjms-service-endpoint-address>
要素の<jndi-connection-factory-name>
子要素は、JMS接続の確立に使用される接続ファクトリのJNDI名を定義します。このデフォルト値はcom.oracle.webservices.jms.ConnectionFactory
です。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「SOAP Over JMSトランスポートの使用」を参照してください。
jndi-context-parameter
<soapjms-service-endpoint-address>
要素の<jndi-context-parameter>
子要素は、追加のJNDI環境プロパティを定義します。各プロパティは、セミコロン(;)で区切られた名前と値のペアを使用して指定されます。例: name1=value1;...;name
N
=value
N
。
JNDIプロパティ。各プロパティは、セミコロン(;)で区切られた名前と値のペアを使用して指定されます。例: name1=value1;...;name
N
=value
N
。
このプロパティは複数回指定できます。jndiContextParameter
プロパティの各出現ごとに、JNDIプロバイダのInitialContext
コンストラクタに送信されるjava.util.Hashtable
にJNDIプロパティの名前と値のペアが追加されます。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「SOAP Over JMSトランスポートの使用」を参照してください。
jndi-initial-context-factory
<soapjms-service-endpoint-address>
要素の<jndi-initial-connection-factory>
子要素は、JNDIルックアップに使用される初期コンテキスト・ファクトリ・クラスの名前を定義します。このデフォルト値はweblogic.jndi.WLInitialContextFactory
です。
この値は、java.naming.factory.initial
プロパティに対応しています。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「SOAP Over JMSトランスポートの使用」を参照してください。
jndi-url
<soapjms-service-endpoint-address>
要素の<jndi-url>
子要素は、JNDIプロバイダのURLを定義します。この値は、java.naming.provider.url
プロパティに対応しています。このデフォルト値はt3://localhost:7001
です。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「SOAP Over JMSトランスポートの使用」を参照してください。
logging-level
<port-component>要素の<logging-level>
子要素は、ポート・コンポーネントのロギング・レベルを設定します。有効な値は、SEVERE
、WARNING
、INFO
、CONFIG
、FINE
、FINER
、FINEST
、ALL
およびOFF
です。
login-config
<j2ee:login-config>
要素は、使用する認証方式、このアプリケーションで使用されるレルムの名前、およびフォームによるログイン機能で必要になる属性を指定します。
<j2ee:login-config>
要素のXMLスキーマ・データ型は<j2ee:login-configType>
で、標準web.xml
デプロイメント記述子を記述するJava EEスキーマで定義されます。詳細なリファレンス情報については、http://java.sun.com/xml/ns/j2ee/web-app_2_4.xsd
を参照してください。
lookup-variant
<soapjms-service-endpoint-address>
要素の<lookup-variant>
子要素は、指定された宛先名を検索するための方法を定義します。SOAP over JMSトランスポートをサポートするために、この値はjndi
に設定する必要があります。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「SOAP Over JMSトランスポートの使用」を参照してください。
mbean-name
<webservice-security>
要素の<mbean-name>
子要素は、デプロイメント記述子ファイルで記述されているWebサービスに関連付けられたWebサービス・セキュリティ構成(WebserviceSecurityMBean
をインスタンス化したもの)の名前を指定します。デフォルト構成名はdefault_wss
です。
関連付けられたセキュリティ構成では、アイデンティティの認証にX.509証明書を使用するかどうか、パスワード・ダイジェストを使用するかどうか、暗号化やデジタル署名にキーストアを使用するかどうかなどを指定します。
Webサービスを問題なく呼び出すことができるようにするには、WebLogic Server管理コンソールであらかじめセキュリティ構成(デフォルト構成も含む)を作成しておく必要があります。
注意:
この要素で記述されるWebサービス・セキュリティ構成は、weblogic-webservices.xmlファイルに格納されているすべての
Webサービスに適用されます。jwsc
Antタスクは、必ず専用のJARまたはWARファイルにWebサービスをパッケージ化するので、常にjwsc
Antタスクを使用してWebサービスを生成する場合、この制限は問題となりません。ただし、weblogic-webservices.xml
デプロイメント記述子を手動で更新してWebサービスの記述を追加する場合、サービスによって異なるセキュリティ構成を関連付けることはできません。
mdb-per-destination
<soapjms-service-endpoint-address>
要素の<mdb-per-destination>
子要素は、リクエストされた宛先ごとに1つのリスニング・メッセージドリブンBean (MDB)を作成するかどうかを指定するブール値です。この値のデフォルトはtrue
です。
false
に設定すると、Webサービス・ポートごとに1つのリスニングMDBが作成され、そのMDBは他のポートによって共有できません。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「SOAP Over JMSトランスポートの使用」を参照してください。
message-type
<soapjms-service-endpoint-address>
要素の<message-type>
子要素は、リクエスト・メッセージが使用するメッセージ・タイプを指定します。値BYTES
は、javax.jms.BytesMessage
オブジェクトが使用されることを示します。値TEXT
は、javax.jms.TextMessage
オブジェクトが使用されることを示します。このデフォルト値はBYTES
です。
Webサービスでは、レスポンスの送信時に同じメッセージ・タイプを使用します。リクエストがBYTES
として受信されると、応答はBYTES
として送信されます。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「SOAP Over JMSトランスポートの使用」を参照してください。
messaging-queue-jndi-name
<reliability-config>
要素の<messaging-queue-jndi-name>
子要素は、宛先キューまたはトピックのJNDI名を指定します。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「Webサービスの信頼性のあるメッセージングの使用」を参照してください。
messaging-queue-mdb-run-as-principal-name
<reliability-config>
要素の<messaging-queue-mdb-run-as-principal-name>
子要素は、リスニングMDBを実行するために使用するプリンシパルを指定します。.
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「Webサービスの信頼性のあるメッセージングの使用」を参照してください。
non-buffered-destination
<reliability-config>
要素の<non-buffered-destination>
子要素は、メッセージ受信時のバッファリングの使用を制御するために、特定の宛先サーバー上でのメッセージ・バッファリングを無効にするかどうかを指定するブール値です。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のWebサービスのバッファなし宛先の構成に関する項を参照してください。
non-buffered-source
<reliability-config>
要素の<non-buffered-source>
子要素は、メッセージ送信時のバッファリングの使用を制御するために、特定の送信元サーバー上でのメッセージ・バッファリングを無効にするかどうかを指定するブール値です。この値は常にfalse
に設定し、送信元サーバー上でメッセージ・バファリングを常に有効にする必要があります。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のWebサービスのバッファなし宛先の構成に関する項を参照してください。
persistence-config
<persistence-config>
要素は、永続性構成要素をグループ化します。<persistence-config>
要素の子要素は、デフォルトの論理ストアを指定します。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「Webサービス永続性の管理」を参照してください。
port-component
<port-component>
要素は、Webサービスのポートの記述に使用する他の要素のコンテナです。<port-component>
要素の子要素では、WebLogic ServerにデプロイされたWebサービスの呼出しに使用するコンテキスト・パスおよびサービスURIなど、WebサービスのポートのWebLogic固有の特性を指定します。
port-component-name
<port-component>
要素の<port-component-name>
子要素は、WSDLポートの内部名を指定します。この要素の値は、単一のweblogic-webservices.xml
ファイル内にあるすべての<port-component-name>
要素に対して一意のものである必要があります。
priority
<soapjms-service-endpoint-address>
要素の<priority>
子要素は、リクエストおよびレスポンス・メッセージに関連付けられているJMSの優先度を指定します。この値として、0(低優先度)から9(高優先度)の正の整数を指定します。このデフォルト値は0
です。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「SOAP Over JMSトランスポートの使用」を参照してください。
reliability-config
<reliability-config>
要素は、信頼性のあるメッセージングの構成要素をグループ化します。<reliability-config>
要素の子要素は、信頼性のあるメッセージングの再送信間隔やタイムアウト間隔など、実行時構成値を指定します。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「Webサービスの信頼性のあるメッセージングの使用」を参照してください。
reply-to-name
<soapjms-service-endpoint-address>
要素の<reply-to-name>
子要素は、レスポンス・メッセージの送信先であるJMS宛先のJNDI名を定義します。
双方向処理では、デフォルトで一時レスポンス・キューが生成されます。デフォルトの一時レスポンス・キューにより、必要な構成が最小化されます。ただし、サーバーに障害が発生したときには、レスポンス・メッセージが失われる可能性があります。このプロパティによりクライアントは、応答の受信にデフォルトの一時キューまたはトピックでなく、定義済の永続的なキューまたはトピックを使用できます。
この値はリクエスト・メッセージのJMSReplyTo
JMSヘッダーに対応しています。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「SOAP Over JMSトランスポートの使用」を参照してください。
request-queue
<buffering-config>
要素の<request-queue>
子要素は、リクエスト・メッセージのバッファリングに使用する接続ファクトリのJNDI名を定義します。この値のデフォルトは、サーバーで定義されているデフォルトのJMS接続ファクトリです。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のリクエスト・キューの構成に関する項を参照してください。
response-queue
<buffering-config>
要素の<response-queue>
子要素は、レスポンス・メッセージのバッファリングに使用する接続ファクトリのJNDI名を定義します。この値のデフォルトは、サーバーで定義されているデフォルトのJMS接続ファクトリです。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のレスポンス・キューの構成に関する項を参照してください。
retransmission-exponential-backoff
<reliability-config>
要素の<retransmission-exponential-backoff>
子要素は、メッセージの再送信の間隔を、指数関数的なバックオフ・アルゴリズムを使用して調整するかどうかを指定するブール属性です。この要素は、<base-retransmission-interval>
と一緒に使用します。
宛先エンドポイントが、<base-retransmission-interval>
で指定した時間間隔でメッセージのシーケンスを確認応答しなかった場合、メッセージが引続き確認されなければ、連続再送信のタイミングに対して、ソース・エンドポイントは指数関数的なバックオフ・アルゴリズムを使用します。
デフォルト値はfalse
であり、連続再送信の間隔は指数的に増えず、同じ値が維持されます。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の再送信間隔の指数関数的バックオフの構成に関する項を参照してください。
retry-count
<buffering-config>
要素の<retry-count>
子要素は、起動されたWebLogic Serverインスタンス上のJMSキューが、(処理が正常に起動されるまで)Webサービスの実装にメッセージ送信を試みる回数を定義します。この値のデフォルトは3
です。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のメッセージの再試行回数と遅延の構成に関する項を参照してください。
retry-delay
<buffering-config>
要素の<retry-delay>
子要素は、起動されたWebLogic Serverインスタンス上のJMSキューが、(処理が正常に起動されるまで)Webサービスの実装にメッセージ送信を試みる回数を定義します。この値のデフォルトは3
です。
バッファリングされたリクエストとレスポンスの再試行の間隔。この値は、「再試行回数」が0より大きいときにのみ適用されます。
この値は、次のようなXMLスキーマの期間を表す字句形式に従った正の値でなければなりません。
PnYnMnDTnHnMS
表7-1は、期間形式フィールドについて説明しています。この値のデフォルトはP0DT30S
(30秒)です。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のメッセージの再試行回数と遅延の構成に関する項を参照してください。
run-as-principal
<soapjms-service-endpoint-address>
要素の<;run-as-principal>
子要素は、リスニングMDBの実行に使用するプリンシパルを定義します。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「SOAP Over JMSトランスポートの使用」を参照してください。
run-as-role
<soapjms-service-endpoint-address>
要素の<run-as-role>
子要素は、リスニングMDBの実行に使用するロールを定義します。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「SOAP Over JMSトランスポートの使用」を参照してください。
sequence-expiration
<reliability-config>
要素の<sequence-expiration>
子要素は、アクティビティにかかわらず、シーケンスが期限切れになるまでの時間を指定します。
この値は、次のようなXMLスキーマの期間を表す字句形式に従った正の値でなければなりません。
PnYnMnDTnHnMS
表7-1は、期間形式フィールドについて説明しています。この値のデフォルトはP1D
(1日)です。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の順序の有効期限の構成に関する項を参照してください。
service-endpoint-address
<service-endpoint-address>
要素は、Webサービス・エンドポイントのアドレスを構成するWebLogic固有のコンテキスト・パスとサービスURIの値、またはWebLogic ServerにデプロイされたWebサービスを呼び出すURLをグループ化します。
これらの値は、<webservice-contextpath>
子要素および<webservice-serviceuri>
子要素で指定します。
soapjms-service-endpoint-address
<soapjms-service-endpoint-address>
要素は、SOAP over JMSトランスポートの構成プロパティをグループ化します。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「SOAP Over JMSトランスポートの使用」を参照してください。
stream-attachments
<port-component>
要素の<stream-attachments>
子要素は、WebLogic Webサービス・ランタイムで、Webサービスのすべてのメソッド・パラメータを読み取る際にStreaming APIを使用するかどうかを指定するブール値です。これによって、特に画像のようにパラメータが大きい場合に、Webサービス操作の呼出しのパフォーマンスが向上します。
同じWebサービスで次の機能も使用している場合、このアノテーションは使用できません。
-
会話
-
信頼性のあるメッセージング
-
JMSトランスポート
-
クライアント・アプリケーションと呼出し対象のWebサービスとの間のプロキシ・サーバー
target-service
<soapjms-service-endpoint-address>
要素の<target-service>
子要素は、Webサービスのポート・コンポーネント名を定義します。この値は、サービス・リクエストを送信するためにサービスの実装によって使用されます。指定しないと、WSDLまたは@javax.jms.WebService
アノテーションのサービス名が使用されます。
この値は、SOAPJMS_targetService
JMSメッセージ・プロパティに対応しています。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「SOAP Over JMSトランスポートの使用」を参照してください。
time-to-live
<soapjms-service-endpoint-address>
要素の<time-to-live>
子要素は、リクエスト・メッセージの存続期間をミリ秒単位で定義します。値0は、無限の存続期間を意味します。指定しないと、JMS定義のデフォルト値(180000
)が使用されます。
サービスの側では、timeToLive
はMDBトランザクションの有効期限も指定します。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「SOAP Over JMSトランスポートの使用」を参照してください。
transport-guarantee
j2ee:transport-guarantee
要素は、Webサービスを呼び出すクライアント・アプリケーションとWebLogic Serverとの間の通信のタイプを指定します。
有効な値は次のとおりです。
-
INTEGRAL
: クライアントとサーバーの間で、転送中にデータが変更されない方法でデータを転送する必要がある場合に指定します。 -
CONFIDENTIAL
: 転送中にデータの中味を覗かれないようにデータを転送する必要があることを示します。 -
NONE
: 転送の保証が不要な場合に指定します。
j2ee:transport-guarantee
要素のXMLスキーマ・データ型はj2ee:transport-guaranteeType
で、標準web.xml
デプロイメント記述子を記述するJava EEスキーマで定義されます。詳細なリファレンス情報については、http://java.sun.com/xml/ns/j2ee/web-app_2_4.xsd
を参照してください。
transaction-enabled
<request-queue>
および<response-queue>
要素の<transaction-enabled>
子要素はそれぞれ、リクエスト・バッファリング・キューおよびレスポンス・バッファリング・キューでメッセージを格納および取得するときにトランザクションを使用するかどうかを指定するブール値です。デフォルトはfalseです。
『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「Webサービスのメッセージ・バッファリングの構成」を参照してください。
transaction-timeout
<port-component>
要素の<transaction-timeout>
子要素は、Webサービス操作がトランザクションの一部として実行されている場合に、現在のトランザクションのタイムアウト値を指定します。
この値は、次のようなXMLスキーマの期間を表す字句形式に従った正の値でなければなりません。
PnYnMnDTnHnMnS
表7-1は、期間形式フィールドについて説明しています。この値のデフォルトは30
秒です。
validate-request
<port-component>
要素の<validate-request>
子要素は、信頼性のあるリクエストを検証するかどうかを指定するブール値です。
この値は、次のようなXMLスキーマの期間を表す字句形式に従った正の値でなければなりません。
PnYnMnDTnHnMnS
表7-1は、期間形式フィールドについて説明しています。この値のデフォルトはP0DT3S
(3秒)です。
version
<wsat-config>
要素の<version>
子要素は、Webサービスおよびクライアントに対して使用されるWebサービス原子性トランザクション調整コンテキストのバージョンを指定します。クライアントの場合、アウトバウンド・メッセージに使用されるバージョンのみを指定します。指定した値は、トランザクション全体で一致している必要があります。
有効な値は、WSAT10
、WSAT11
、WSAT12
およびDEFAULT
です。WebサービスのDEFAULT
値は、(インバウンド・リクエストで起動された)3つのバージョンすべてです。Webサービス・クライアントのDEFAULT
値はWSAT10
です。
Webサービスの原子性トランザクションの詳細は、Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発のWebサービスの原子性トランザクションの使用を参照してください。
weblogic-webservices
<weblogic-webservices>
要素は、WebLogic固有のWebサービス・デプロイメント記述子(weblogic-webservices.xml
)のルート要素です。
この要素は、Java EEコンポーネント・アーカイブに格納されているWebサービスのセットを指定します(このアーカイブにはデプロイメント記述子も格納されています)。アーカイブは、EJB JARファイル(ステートレス・セッションEJB実装Webサービスの場合)またはWARファイル(Javaクラス実装Webサービスの場合)です。
webservice-contextpath
<webservice-contextpath>
要素は、Webサービスの呼出しに使用するURLのコンテキスト・パス部分を指定します。WebLogic ServerにデプロイされたWebサービスを呼び出すURLは次のとおりです。
http://host:port/contextPath/serviceURI
説明:
-
hostは、WebLogic Serverが動作しているホスト・コンピュータです。
-
portは、WebLogic Serverがリスニングしているポートのアドレスです。
-
contextPathは、この要素の値です。
-
serviceURIは、 webservice-serviceuri要素の値です。
jwsc
Antタスクを使用してJWSファイルからWebサービスを生成する場合、<webservice-contextpath>
要素の値は、WebLogic固有の@WLHttpTransport
アノテーション、またはjwsc
の<WLHttpTransport>
子要素のcontextPath
属性から取得されます。
webservice-description
<webservice-description>
要素は、Webサービスの記述に使用する他の要素のコンテナです。<webservice-description>
要素は、WSDLドキュメントで定義されたWSDLポートに関連付けられているポート・コンポーネントのセット(1つ以上の<port-component>
子要素で指定)を定義します。
1つのweblogic-webservices.xml
ファイル内に、アーカイブ内の特定のステートレス・セッションEJBまたはJavaクラスに対応する複数の<webservice-description>
要素が定義されている場合がありますが、ステートレス・セッションEJBに対応しているかJavaクラスに対応しているかは、Webサービスの実装によって決まります。つまり、EJB JARにはWebサービスを実装するEJB、WARファイルにはJavaクラスが格納されています。
webservice-description-name
<webservice-description-name>
要素は、Webサービスの内部名を指定します。この要素の値は、単一のweblogic-webservices.xml
ファイル内にあるすべての<webservice-description-name>
要素に対して一意なものである必要があります。
webservice-serviceuri
<webservice-serviceuri>
要素は、Webサービスの呼出しに使用するURLのWebサービスURI部分を指定します。WebLogic ServerにデプロイされたWebサービスを呼び出すURLは次のとおりです。
http://host:port/contextPath/serviceURI
説明:
-
hostは、WebLogic Serverが動作しているホスト・コンピュータです。
-
portは、WebLogic Serverがリスニングしているポートのアドレスです。
-
contextPathは、 webservice-contextpath要素の値です。
-
serviceURIは、この要素の値です。
jwsc
Antタスクを使用してJWSファイルからWebサービスを生成する場合、<webservice-serviceuri>
要素の値は、WebLogic固有の@WLHttpTransport
アノテーション(JAX-RPCのみ)、またはjwsc
の<WLHttpTransport>
子要素のserviceURI
属性から取得されます。
webservice-type
<webservice-type>
要素は、WebサービスがJAX-WS標準に基づくか、JAX-RPC標準に基づくかを指定します。有効な値は、JAXWS
およびJAXRPC
です。この値のデフォルトはJAXRPC
です。
wsat-config
<wsat-config>
要素は、クラス・レベルまたは同期メソッド・レベルでWebサービス原子性トランザクションの構成を有効化し、構成します。<wsat-config>
要素の子要素は、サポートされているWS-AtomicTransactionのバージョン、およびWebサービス原子性トランザクション調整コンテキストがトランザクション・フローとともに渡されるかどうかを指定します。
Webサービスの原子性トランザクションの詳細は、Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発のWebサービスの原子性トランザクションの使用を参照してください。
wsdl-publish-file
<wsdl-publish-file>
要素は、HTTPを介してアクセス可能な標準WSDLファイルに加え、デプロイされたWebサービスのWSDLファイルのハード・コピーのパブリッシュ先となるディレクトリ(Webサービスをホストしているシステム上にあります)を指定します。
たとえば、WebサービスがEJBで実装され、WSDLファイルがJARのルートを基準にしたEJB JARファイルの次のディレクトリにあるとします。
META-INF/wsdl/a/b/Fool.wsdl
さらに、weblogic-webservices.xml
ファイルに、指定したWebサービスの次の要素が含まれているとします。
<wsdl-publish-file>d:/bar</wsdl-publish-file>
この場合、WebLogic Serverは、Webサービスをデプロイしたときに、標準のHTTPの場所にWSDLファイルをパブリッシュするとともに、サービスが実行されているコンピュータの次のディレクトリにWSDLファイルのコピーを格納します。
d:/bar/a/b/Foo.wsdl
注意:
この要素は、Webサービスを呼び出すクライアント・アプリケーションがローカル・ファイル・システムまたはFTPでWSDLにアクセスする必要がある場合にのみ指定します。Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JAX-RPC Webサービスの開発のWebサービスのWSDLの参照で説明されているように、クライアント・アプリケーションは通常、HTTPを使用してWSDLにアクセスします。
この要素の値には、ディレクトリのフルパス名を指定する必要があります。このディレクトリは、WebサービスをデプロイするWebLogic Serverインスタンスまたはクラスタをホストしているすべてのマシンに存在している必要があります。