A GlassFishサーバーの構成
この付録の内容は次のとおりです。
GlassFishの構成の概要
GlassFishサーバーは、Oracle ADFアプリケーションを実行するように構成できるアプリケーション・サーバーです。JDeveloperを使用すると、ADFアプリケーションをGlassFish Serverに直接デプロイするか、またはデプロイ・ターゲットとしてアーカイブ・ファイルに間接的にデプロイし、このアーカイブ・ファイルを対象のGlassFish Serverにインストールできます。
GlassFishサーバーがインストールされていない場合、GlassFishサーバーをGlassFish Webサイトからダウンロードできます。GlassFishサーバーでADFアプリケーションを実行する前に、Oracle ADFランタイム・ライブラリを使用してGlassFishを構成する必要があります。
GlassFishに対してサポートされているOracle ADF機能のリストは、OTNサイト(http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/adf/overview/adfessentials-1719844.html)を参照してください。
GlassFishを取得してインストールする手順は、https://glassfish.java.net/download.htmlを参照してください
GlassFish用にADFアプリケーションを開発する方法の詳細は、『Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発』の付録「GlassFishへのADFアプリケーションのデプロイ」を参照してください。
GlassFishサーバーおよびOracle ADFランタイムの取得
GlassFishサーバーでOracle ADFの機能をサポートする場合は、Oracle ADF EssentialsおよびADFランタイム・ライブラリをインストールする必要があります。
Oracle ADF Essentialsは、GlassFishサーバーのオープン・ソース・バージョンおよび市販バージョンをサポートしています。どちらのバージョンもフル・プラットフォームの配布が必要です。Webプロファイルの配布はサポートされていません。GlassFishサーバーをインストールした後、ADF Essentialsのadf-essentials.zipファイルをOTNから取得し、この付録の手順に従ってADFランタイム・ライブラリをインストールする必要があります。
このサーバーおよびその他のアプリケーション・サーバーのタスクを起動および停止する方法の詳細は、GlassFishのWebサイトにあるGlassFishのドキュメントを参照してください。
次のトピックに記載されているタスクを実行する必要があります。
GlassFishサーバーの取得
GlassFishのWebサイトからGlassFishサーバーのオープン・ソース・バージョンをダウンロードできます。
https://glassfish.java.net/download.html
注意:
JMSのような企業クラス機能を含んでいるため、Java EE 7のフル・プラットフォーム(Java EE 7 Webプロファイルではなく)をダウンロードする必要があります。
GlassFishサイトの手順およびドキュメントに従って、GlassFishサーバーをインストールして構成します。
注意:
ADF Essentialsをインストールする前に、/glassfish–4.1/glassfish/modules/javax.el.jarにあるGlassFish Serverのインストールは、https://java.net/projects/uel/sources/svn/show/tags/javax.el-3.0.1-b08からダウンロード可能なjavax.el–3.0.1-b08.jarのパッチを当てる必要があります。
Oracle ADFランタイムの取得
GlassFishサーバーでOracle ADFアプリケーションを実行するには、ADFランタイム・ライブラリ・ファイルをGlassFishのインストール・ディレクトリにインストールする必要があります。
Oracle ADF Essentialsのadf-essentials.zipファイルをOracle Technology Network (http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/adf/downloads/index.html)からダウンロードできます。
adf-essentials.zipファイルをダウンロードした後、必要なファイルをGlassFishインストール・ディレクトリにコピーするために使用できるフラットな構造の一時ディレクトリにファイルを抽出できます。
たとえば、unzipを使用する場合は、-jオプションを追加して、階層フォルダを持たないフラットなディレクトリ構造を作成できます。
unzip -j <file> -d <destination>
ADFランタイム・ライブラリを使用したGlassFishの構成
GlassFishサーバーは、Oracle ADFアプリケーションを実行するように構成できます。GlassFishサーバーでADFアプリケーションを実行する前に、Oracle ADFランタイム・ライブラリを使用してGlassFishを構成する必要があります。
ADFランタイム・ライブラリは次のものから構成されています。
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ADF Shareライブラリ
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ADF動作保証済互換JSF実装
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ADFモデル・ライブラリ
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ADF Controllerライブラリ
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ADFビュー・ライブラリ
ADF ShareライブラリおよびADF動作保証済互換JSF実装は、GlassFishインストールに手動でインストールする必要があります。オペレーティング・システムのコマンドまたはツールを使用して、ファイルをGlassFishにコピーします。手順は、「ADF Shareライブラリの手動でのインストール」を参照してください
ADFモデル、ADF ControllerおよびADFビューの各ライブラリは、デプロイされるアプリケーションとともにGlassFishにロードされます。JDeveloperを使用してアプリケーションを開発する場合は、デプロイ用にアプリケーションをEARファイルにパッケージ化する前に、必要なライブラリを参照します。
ADFランタイム・ライブラリをインストールするステップ:
ADF Shareライブラリの手動でのインストール
GlassFishのADF Shareをマッピングするときに使用できるオプションについて理解しておくと役立ちます。詳細は、「ADFランタイム・ライブラリを使用したGlassFishの構成」を参照してください
次のタスクを完了する必要があります。
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GlassFishサーバーをインストールします。
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adf-essentials.zipファイルを取得し、一時ディレクトリに解凍します。 -
ADF動作保証済互換JSF実装のバージョン2.2.8-11を、https://repo.maven.apache.org/maven2/org/glassfish/javax.faces/2.2.8-11/javax.faces-2.2.8-11.jarのMaven Centralから取得します
ADF Shareランタイム・ライブラリをインストールする方法:
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次のADF Shareライブラリ・ファイルを一時ディレクトリから
<glassfish>/domains/domain1/lib/applibsフォルダにコピーまたは移動します。ADF Shareファイルは、「Oracle ADFランタイムの取得」で説明しているように、
adf-essentials.zipファイルを解凍した一時ディレクトリにあります。このディレクトリは<temp>/oracle_common/modulesになります。次のJARファイルを
<glassfish>/domains/domain1/lib/applibsディレクトリにコピーする必要があります。oracle.adf.share.ca_12.2.1/adf-share-base.jar oracle.adf.share.ca_12.2.1/adf-share-ca.jar oracle.adf.share_12.2.1/commons-el.jar oracle.adf.share_12.2.1/adf-share-support.jar oracle.adf.share_12.2.1/adfsharembean.jar oracle.adf.share_12.2.1/jsp-el-api.jar oracle.adf.share_12.2.1/adflogginghandler.jar oracle.adf.share_12.2.1/oracle-el.jar oracle.mds_12.2.1/mdsrt.jar oracle.bali.share_12.2.1/share.jar oracle.xmlef_12.2.1/xmlef.jar oracle.javatools_12.2.1/resourcebundle.jar oracle.javatools_12.2.1/javamodel-rt.jar oracle.javatools_12.2.1/javatools-nodeps.jar oracle.javatools_12.2.1/oicons.jar oracle.adf.security_12.2.1/adf-share-security.jar oracle.adf.security_12.2.1/adf-controller-security.jar oracle.xdk_12.2.1/xmlparserv2_sans_jaxp_services.jar oracle.xdb_11.1.0.jar oracle.jrf_12.2.1/jrf-api.jar oracle.jdbc_11.2/ojdbc6dms.jar oracle.dms_12.2.1/dms.jar oracle.odl_12.2.1/ojdl.jar oracle.odl_12.2.1/ojdl2.jar oracle.classloader_11.1.1.jar oracle.logging-utils_11.1.1.jar oracle.web-common_12.2.1.jar org.apache.bcel_5.1.jar oracle.nlsrtl_11.2.0/orai18n-mapping.jar org.apache.commons.beanutils_1.8.3 org.apache.commons.logging_1.1.1 oracle.jsp_12.2.1/globaltldcache oracle.mds_12.2.1/mdsrt com.oracle.webservices.fmw.oc4j-ws-support-impl_12.2.1 oracle.http_client_12.2.1 oracle.web-common_12.2.1 oracle.web-common-schemas_12.2.1
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ライブラリを検証します。
ADF動作保証済互換JSF実装をインストールするには:
追加の構成タスク
ADFランタイム・ライブラリをインストールしたら、データソースおよびJVMキャッシュを作成するよう、GlassFishサーバーを構成できます。追加の構成タスクを実行するには、GlassFishサーバーの管理コンソールを使用します。
ADFランタイムをGlassFishサーバーにインストールした後、GlassFishで追加の構成タスクを実行する必要があります。
構成タスクは次のとおりです。
GlassFish管理コンソールの使用
GlassFish管理コンソールを使用すると、アプリケーション、JDBCプールおよびその他のリソースの管理などについてGlassFishサーバーを構成できます。GlassFish 3.1.2を使用している場合は、セキュア・コンソールはデフォルトで無効化されています。管理ページにリモートからアクセスする場合はセキュア・コンソールを有効化する必要があります。または、GlassFishサーバーが実行されているマシンからのみページにアクセスしてください。
GlassFish管理コンソールは次の場所にあります。
http://<machine_name>:4848/
GlassFishのデータソースの作成
GlassFishのデータソースを作成するときに使用できるオプションについて理解しておくと役立ちます。詳細は、「追加の構成タスク」を参照してください。
GlassFishコンソールまたはasadminコマンドを使用してデータソースを作成できます。GlassFishコンソールを使用してデータソースを作成する方法は、GlassFishのドキュメントを参照してください。
asadminコマンドを使用してGlassFishのデータソースを作成するには:
JVMキャッシュの構成
JVM設定をsimpleに構成して、メモリー・サイズを192MBから512MBに増加する必要があります。
GlassFishのJVMを構成するときに使用できるオプションについて理解しておくと役立ちます。詳細は、「追加の構成タスク」を参照してください。
MDSのJVMキャッシュを構成する方法:
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GlassFish管理コンソールを起動します。
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「構成」→「server-config」→「JVM設定」を選択します。
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「JVMオプション」を選択し、
-Doracle.mds.cache=simpleおよびXX:MaxPermSize=512mを指定します。 -
「保存」をクリックします。
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または、
<glassfish>/domains/domain1/config/domain.xmlファイルを開き、次のエントリを編集します。<jvm-options>-XX:MaxPermSize=512m</jvm-options> <jvm-options>-Doracle.mds.cache=simple</jvm-options>
ADFアプリケーションのGlassFishへのデプロイ
アプリケーションでライブラリを参照したら、ADFアプリケーションをGlassFishサーバーにデプロイできます。
詳細は、『Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発』の付録「ADFアプリケーションのGlassFishへのデプロイ」を参照してください。