6 ADFアプリケーションのためのWLSTコマンドの操作

この章では、Oracle WebLogic ServerでOracle ADFアプリケーションのデプロイ、管理および構成に使用できるWLSTコマンドについて説明します。

この章の内容は次のとおりです。

Oracle ADFのためのカスタムWSLTコマンドの概要

WLSTには、ADFアプリケーションの管理用に、ADF固有の一連のコマンドが用意されています。このWLSTコマンドを使用して、Oracle WebLogic Serverで実行されているOracle ADFアプリケーションのデプロイ、管理および構成を行います。

ADFには、WebLogic Serverに固有のADFアプリケーション用の一連のコマンドが用意されており、次のことが可能です。

  • ADFアプリケーションのURL接続の管理

  • ADFアプリケーションのWebサービス接続の管理

  • JARのCSV形式のバージョンのエクスポート

  • アプリケーションのADFメタデータのアップグレード

ADF固有のWLSTコマンドの完全なリストについては、『インフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス』「Application Development Framework (ADF)のカスタムWLSTコマンド」を参照してください。

カスタムのメタデータ・サービス(MDS)コマンドなど、その他のWLSTコマンドの詳細は、『インフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス』「Metadata Services (MDS)のカスタムWLSTコマンド」を参照してください。

ADF固有のWLSTコマンドの使用

コンポーネントは、ORACLE_HOMEディレクトリにインストールされている場合のみ、指定されたOracle Fusion MiddlewareコンポーネントのカスタムWLSTコマンドが使用できます。プロンプトの表示を制御するには、別のADFベースのURL接続WLSTコマンドを使用します。

Oracle ADFでカスタムWLSTコマンドを使用するには、Oracle共通ホームから(WebLogicサーバー・ホームからではありません)WLSTスクリプトを呼び出す必要があります。

このスクリプトは、次の場所にあります。

%ORACLE_HOME%\oracle_common\common\bin\wlst.cmd on Windows
$ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/wlst.sh on Unix

ADFベースのURL接続WLSTコマンドを使用して、構成Beanまたは実行時Beanの階層を移動し、プロンプトの表示を制御するには、次のようにします。

  • getADFMArchiveConfigコマンドを使用して、ADFMArchiveConfigオブジェクトを管理します。

  • exportJarVersionsexportApplicationJarVersionsおよびexportApplicationSelectedJarVersionsコマンドを使用して、JARのCSV形式のバージョンを指定した場所にエクスポートします。

  • Webサービス接続固有コマンドを使用して、ADFアプリケーションのWebサービス接続を作成、リスト化、または削除します。

  • listUpgradeHandlersコマンドを使用して、アプリケーションのすべてのアップグレード・ハンドラのリストを作成します。

  • アプリケーションの登録済ADFメタデータに関連するコマンドを使用して、1つのアプリケーション(またはすべてのアプリケーション)のすべてのまたは選択された登録済ADFメタデータをアップグレードします。

注意:

ADF固有のWLSTコマンドをオンライン、オフライン、またはその両方でWLSTとともに使用することができます。オフラインのWLSTコマンドはMavenからはサポートされません。

ADF固有のWLSTコマンドを使用するための詳細、構文および例については、InfrastructureコンポーネントWLSTコマンド・リファレンスADF (Application Development Framework)のカスタムWLSTコマンドの章を参照してください。

カスタムコマンドを使用する場合の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)の使用のスタート・ガイドに関する項を参照してください。