4 ビルトイン、パッケージ、定数、構文
使用可能なツールを合理化し、Web用のFormsアプリケーションを構築する開発プロセスを簡素化するために、Webデプロイに適用できないビルトイン、定数、パッケージおよび構文が削除されています。
この節の内容は以下のとおりです。
廃止されたメニュー・ビルトイン
廃止されたメニュー・ビルトインを含むコードを変更する必要があります。
全画面表示とキャラクタ・モードに関連付けられているメニューは削除されています。これらのビルトインを含むコードはコンパイルされないため再コーディングが必要ですが、例外もあるので次の表に示します。また、廃止されたビルトインと同等のビルトインもこの表に示します。
表4-1 廃止されたメニュー・ビルトイン
廃止されたメニュー・ビルトイン | アップグレードのノート |
---|---|
Application_Menu |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
Application_Parameter |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。「メニュー・パラメータ」を参照してください。 |
Background_Menu<n> |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
Debug_Mode |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。このビルトインを含むコードはコンパイルされますが、機能しません。 |
Disable_Item |
SET_MENU_ITEM_PROPERTY()を使用します。 |
Enable_Item |
SET_MENU_ITEM_PROPERTY()を使用します。 |
Exit_Menu |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
Hide_Menu |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
Item_Enabled |
GET_MENU_ITEM_PROPERTY(<name>, ENABLED)を使用します。Item_EnabledはOracle Formsで動作しますが、今後のリリースでは削除される予定です。 |
Main_Menu |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
Menu_Clear_Field |
CLEAR_ITEMを使用します。 |
Menu_Failure |
FORM_FAILUREフラグを使用します。 |
Menu_Help |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
Menu_Message |
MESSAGEを使用します。 |
Menu_Next_Field |
NEXT_ITEMを使用します。 |
Menu_Parameter |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。「メニュー・パラメータ」を参照してください。 |
Menu_Previous_Field |
PREVIOUS_ITEMを使用します。 |
Menu_Redisplay |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
Menu_Show_Keys |
SHOW_KEYSを使用します。この変更はアップグレード・プロセスで自動的に適用されます。 |
Menu_Success |
FORM_SUCCESSフラグを使用します。 |
New_Application |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
New_User |
LOGOUTおよびLOGONを使用します。 |
Next_Menu_Item |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
OS_Command |
HOSTを使用します。 |
OS_Command1 |
HOSTを使用します。 |
Previous_Menu |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
Previous_Menu_Item |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
Query_Parameter |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。「メニュー・パラメータ」を参照してください。 |
Set_Input_Focus |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
Show_Background_Menu |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
Show_Menu |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
Terminate |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。「メニュー・パラメータ」を参照してください。 |
Where_Display |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
廃止されたその他のビルトイン
廃止されたビルトインを含むコードを変更する必要があります。
削除されたビルトインは次の表のとおりです。これらのビルトインを含むコードはコンパイルされないため再コーディングが必要ですが、例外もあるので次の表に示します。また、廃止されたビルトインと同等のビルトインもこの表に示します。
表4-2 廃止されたその他のビルトイン
廃止されたビルトイン | アップグレードのノート |
---|---|
BLOCK_MENU |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
BREAK |
DEBUG.SUSPENDにアップグレードします。 |
CALL |
CALL_FORMを使用します。 |
CHANGE_ALERT_MESSAGE |
SET_ALERT_PROPERTY(..., ALERT_MESSAGE_TEXT,...);を使用します。 |
DISPATCH_EVENT |
OLEアイテムとOCXアイテムにのみ適用されます。したがって、アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
(FORMS_OLE.)ACTIVATE_SERVER (FORMS_OLE.)CLOSE_SERVER (FORMS_OLE.)EXEC_VERB (FORMS_OLE.)FIND_OLE_VERB (FORMS_OLE.)GET_INTERFACE_POINTER (FORMS_OLE.)GET_VERB_COUNT (FORMS_OLE.)GET_VERB_NAME (FORMS_OLE.)INITIALIZE_CONTAINER (FORMS_OLE.)SERVER_ACTIVE |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
MACRO |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
OHOST |
HOSTを使用します。 |
PLAY_SOUND |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
READ_SOUND_FILE |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
ROLLBACK_FORM |
CLEAR_FORM(NO_COMMIT,FULL_ROLLBACK) |
ROLLBACK_NR |
CLEAR_FORM(NO_COMMIT,FULL_ROLLBACK) |
ROLLBACK_RL |
CLEAR_FORM(NO_COMMIT,FULL_ROLLBACK) |
ROLLBACK_SV |
CLEAR_FORM(NO_COMMIT,FULL_ROLLBACK) |
RUN_PRODUCT |
Oracle Graphicsとの統合においてのみ有効です。Oracle Reportsとの統合にはRUN_REPORT_OBJECTを使用します。それ以外の用途の場合、コードはコンパイルされますが、ランタイム・エラーが発生します。 |
UPDATE_CHART |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
VBX.FIRE_EVENT VBX.GET_PROPERTY VBX.GET_VALUE_PROPERTY VBX.INVOKE_METHOD VBX.SET_PROPERTY VBX.SET_VALUE_PROPERTY |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
WRITE_SOUND_FILE |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
廃止されたビルトイン・パッケージ
廃止されたビルトイン・パッケージを含むコードを変更する必要があります。
削除されたビルトイン・パッケージは次の表のとおりです。これらのパッケージを含むコードはコンパイルされないため再コーディングが必要ですが、例外もあるので次の表に示します。また、廃止されたパッケージと同等のパッケージもこの表に示します。
表4-3 廃止されたビルトイン・パッケージ
廃止されたパッケージ | アップグレードのノート |
---|---|
DEBUG |
新規のデバッガがあるため、アップグレード・パスも代替機能もありません。DEBUG.ATTACHおよびDEBUG.SUSPENDは引き続きサポートされます。 |
PECS |
アップグレード・パスはありません。Forms Traceの説明に従って、Forms TraceおよびOracle Traceを使用できます。 |
廃止された定数
GET_ITEM_PROPERTYおよびSET_ITEM_PROPERTYビルトインを含むコードを変更する必要があります。
GET_ITEM_PROPERTYビルトインおよびSET_ITEM_PROPERTYビルトインに使用されていた次の定数が削除されています。これらの定数を含むコードはコンパイルされないため再コーディングが必要ですが、例外もあるので次の表に示します。
表4-4 廃止された定数
廃止された定数 | アップグレードのノート |
---|---|
DATE_FORMAT_COMPATIBILITYモード |
GET_APPLICATIONプロパティおよびSET_APPLICATIONプロパティで使用されていました。この定数は無視されます。 |
COMPRESSION_OFF COMPRESSION_ON HIGHEST_SOUND_QUALITY HIGH_SOUND_QUALITY LOW_SOUND_QUALITY LOWEST_SOUND_QUALITY MEDIUM_SOUND_QUALITY MONOPHONIC ORIGINAL_QUALITY ORIGINAL_SETTING |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
POPUPMENU_CUT_ITEM POPUPMENU_COPY_ITEM POPUPMENU_DELOBJ_ITEM POPUPMENU_INSOBJ_ITEM POPUPMENU_LINKS_ITEM POPUPMENU_OBJECT_ITEM POPUPMENU_PASTE_ITEM POPUPMENU_PASTESPEC_ITEM SHOW_FAST_FORWARD_BUTTON SHOW_PLAY_BUTTON SHOW_POPUPMENU |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |
SHOW_RECORD_BUTTON SHOW_REWIND_BUTTON SHOW_SLIDER SHOW_TIME_INDICATOR SHOW_VOLUME_CONTROL STEREOPHONIC |
アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。 |