環境変数

この章では、構成に関連付けられたForms環境変数について説明します。

ここで示す表には、次のノートが適用されます。
  • 必須: Formsが正しく機能するために非NULL値を必要とする場合、その環境変数は必須です。
  • 有効な値: いくつかのケースでは、これらは明示的にリストされますが、ほとんどの場合、説明から推測できます。

    説明で値がブール値であることが示されている場合(たとえば、「かどうかを指定します」と記載されている)、有効な値は、特に指定がないかぎり、TRUE、True、true、T、t、YES、Yes、yes、Y、y、1、またはFALSE、False、false、F、f、NO、No、no、N、n、0 (大/小文字を区別する)です。 特に指定がないかぎり、数値は、10進数として指定された整数である必要があり、必要に応じてK、M、GまたはT [1000ではなく1024の累乗]が後に続きます。ファイルまたはディレクトリのリスト内の要素は、特に指定がないかぎり、':' [UNIX]または';' [Windows]で区切る必要があります。

  • デフォルト: 指定すると、これは値を指定しない場合と同じ動作をもたらす非NULL値です。省略すると、デフォルト値がnullであることを表しています。

表-62 環境変数

環境変数 適用先 説明
CA_GPREFS Builder Form Builderのグローバル・プリファレンス・ファイルの代替パスを指定します。Microsoft Windowsにのみ適用されます。
CA_UPREFS Builder Form Builderのユーザー・プリファレンス・ファイルの代替パスを指定します。Microsoft Windowsにのみ適用されます。
CLASSPATH Runtime、Builder

Javaクラスパス: ディレクトリまたはJARファイル(あるいはその両方)のリスト。

必須(Formsデバッガの場合、およびインポートしたJavaを使用するFormsの場合)。

COMPONENT_CONFIG_PATH Runtime レポート統合に使用されます。値はレポート・ツール・コンポーネントのパスを指す必要があります。
DE_PREFS_TABSIZE Builder

Form Builderのコード・エディタで、[Tab]が押されたときに使用されるスペースの数を指定します。

デフォルト: 2

DE_VARIABLESHARE Runtime

Formsがプログラム・ユニット間で共有された変数を解放するかどうかを指定します。

デフォルト: 0

FORMS_ABTERM_CLEANUP Runtime

ランタイム・プロセスでオペレーティング・システム例外が発生した後に、通常のFormsクリーンアップを有効にするかどうかを指定します。これは、Formsのランタイム・プロセスにより割り当てられた様々なリソース(データベース接続など)を解放することで実行されます。この環境変数をFALSEに設定すると、通常のクリーンアップは行われません。Oracleサポートの指示がないかぎり、通常はこの変数を設定しないでください。FALSEに設定する必要があるのは、Formsのクリーンアップ・ロジックがループしている場合です。FORMS_CATCHTERM環境変数がFALSEに設定されていると、この環境変数を設定しても機能しません。

デフォルト: TRUE

FORMS_ALLOW_DB_CONNECT_STRING Runtime、Builder

ログイン対象のデータベースを完全な接続文字列として指定できるかどうかを指定します(たとえば、tnsnames.oraのエントリの右側)。FALSEの場合(デフォルト)は、短いtns名(tnsnames.oraのエントリの左側など)のみを指定できます。接続文字列には、PROTOCOLまたはPROBEQの値、あるいはCOMMANDまたはCMDの値を含めることはできません。

デフォルト: FALSE

FORMS_ALLOW_JAVASCRIPT_EVENTS Runtime  
FORMS_API_COMPILE_ALL JDAPI

実行可能ファイル(FMX、MMX、PLX)を生成する前に、モジュールの完全なPL/SQLコンパイルを強制的に実行します。

デフォルト: FALSE

FORMS_API_TK_BYPASS JDAPI

JDAPIの初期化時にForms内部ツールキット(TK)をバイパスするかどうかを指定します。UNIX/LinuxプラットフォームでJDAPIを使用しており、DISPLAYが設定されていない、またはアクセスできない場合は、この変数をTRUEに設定します。

デフォルト: FALSE

FORMS_AQ_PORT_RANGE Runtime

FormsをDBアドバンスト・キューイングと統合するために必要なポート、ポート・セットまたはポート範囲を指定します。値は、単一のポート番号、ポートのカンマ区切りリスト、ポートの範囲(2000-2100など)、またはポートと範囲の組合せにできます。

値を指定しない場合は、使用可能なポートがランダムに割り当てられます。

FORMS_ASSUME_MULTI_MONITOR Builder

Form Builderが終了時にウィンドウ位置情報を保持するかどうかを指定します。TRUEに設定されている場合、終了時にセカンダリ・モニターに配置されているウィンドウはそのモニター上の位置を保持します。セカンダリ・モニターが今後使用できないと予想される場合、この変数をFALSEに設定すると、ウィンドウの位置は保持されず、Builderの再起動がメイン表示で行われます。

デフォルト: TRUE

FORMS_BI_SERVER Runtime BI Publisherサービスの場所の場所を<protocol>://<server>:<port>の形式で指定します。レポート・オブジェクトで指定されている「サービスの場所」が相対URLの場合は、FORMS_BI_SERVERの値が先頭に追加されます。
FORMS_BLOCKING_LONGLIST    
FORMS_BUILDER_CLASSPATH Builder  
FORMS_C_STACK_TRACE_TO_FILE Runtime

ランタイム・プロセスでオペレーティング・システム例外が発生した場合に、スタック・トレースを書き込む場所を指定します。この環境変数をTRUEに設定すると(または未設定のままにすると)、スタック・トレースはファイルに書き込まれます(Oracle診断ログのFRM-93658というメッセージで識別できます)。この環境変数をFALSEに設定すると、スタック・トレースはOracle診断ログに書き込まれます。FORMS_CATCHTERM環境変数がFALSEに設定されていると、この環境変数を設定しても機能しません。

デフォルト: TRUE

FORMS_CATCHTERM Runtime

ランタイム・プロセスでオペレーティング・システム例外の通常のForms処理を有効にするかどうかを指定します。これは次の2つの部分で構成されます。

  1. ファイルまたはOracle診断ログへのスタック・トレースの書込み。(FORMS_C_STACK_TRACE_TO_FILE環境変数を参照してください)。
  2. Formsのランタイム・プロセスにより割り当てられた様々なリソース(データベース接続など)の解放(FORMS_ABTERM_CLEANUP環境変数がFALSEに設定されている場合を除く)。

この環境変数をFALSEに設定すると、Formsの通常の例外処理は行われません。Oracleサポートの指示がないかぎり、通常はこの変数を設定しないでください。

デフォルト: TRUE

FORMS_CHANGE_PASSWORD_HINT Runtime デフォルトの「ログオン」ダイアログ・ボックスに表示するテキストを指定します。合計文字数は255文字を超えることはできません。
FORMS_CHECK_WEB_LISTENER Builder

「RunForm」ボタンが押されたときに現在のフォームの実行を試行する前に、「アプリケーション・サーバーURL」プリファレンス設定で参照されているサーバーが到達可能で応答していることをBuilderで検証するかどうかを指定します。

デフォルト: TRUE

FORMS_COMPUTED_RGFS_DIVIDEND Runtime

レコード・グループの「レコード・グループの取出しサイズ」プロパティが0に設定されている場合、有効値は環境変数FORMS_COMPUTED_RGFS_DIVIDENDFORMS_MIN_COMPUTED_RGFSおよびFORMS_MAX_COMPUTED_RGFSによって指定されます: FORMS_COMPUTED_RGFS_DIVIDENDはレコード・グループのレコード・サイズで除算されますが、FORMS_MIN_COMPUTED_RGFS以上でFORMS_MAX_COMPUTED_RGFS以下になります。

デフォルト: 512K

FORMS_DATETIME_LOCAL_TZ Runtime

エンド・ユーザーのローカル・タイム・ゾーンを指定し、Javaクライアントのタイム・ゾーンにデフォルト設定します。

Oracle Formsでは、ADJUST_TZビルトインのサポートおよびDATETIME項目に表示される日付や時間の調整にタイム・ゾーン・データを使用します。データベースからロードされた値またはアプリケーション・ロジックによって設定された値は、serverのタイム・ゾーンであると解釈されますが、DATETIME項目に表示される値は、サーバーのタイム・ゾーンからエンド・ユーザーのlocalタイム・ゾーンに変換されます。

FORMS_DATETIME_SERVER_TZおよびFORMS_DATETIME_LOCAL_TZのデフォルト値は通常異なります。

ノート:

Forms 11g (11.1.2)またはそれ以前のリリースからアップグレードする場合は、FORMS_DATETIME_LOCAL_TZ=GMTを環境変数の構成ファイル(default.envなど)に追加して、エンド・ユーザーのローカル・タイム・ゾーンがサーバー・タイム・ゾーンと同一になるようにします。
FORMS_DATETIME_SERVER_TZ Runtime

サーバーのタイム・ゾーンを指定し、デフォルトはGMTです。

Oracle Formsでは、ADJUST_TZビルトインのサポートおよびDATETIME項目に表示される日付や時間の調整にタイム・ゾーン・データを使用します。データベースからロードされた値またはアプリケーション・ロジックによって設定された値は、serverのタイム・ゾーンであると解釈されますが、DATETIME項目に表示される値は、サーバーのタイム・ゾーンからエンド・ユーザーのlocalタイム・ゾーンに変換されます。

FORMS_DATETIME_SERVER_TZおよびFORMS_DATETIME_LOCAL_TZのデフォルト値は通常異なります。

FORMS_DB_IDLE_TIME Runtime データベースへの接続がアイドル状態または未使用になってからSYSTEM_DB_IDLEシステム・イベントを発生させるまでの時間(秒)を指定します。
FORMS_DBALIAS_SPECIAL_CHARS Runtime

ログイン先のデータベースを':'を含むtns名として指定できるかどうかを指定します(EZCONNECTに使用)。

デフォルト: FALSE

FORMS_DECIMAL_PREFIX Runtime  
FORMS_DEFAULTFONT Builder

新しいオブジェクトの作成時にBuilderレイアウト・エディタで使用するデフォルト・フォントを指定します。この設定の構文は、<font name>.<size>.<style>.<weight>です。

サンプル値: arial.10.plain.bold

FORMS_DISABLE_UNPAD_LOV Runtime  
FORMS_DISABLED_NOT_REQD Runtime  
FORMS_DISCONNECT_AWARE Builder

Form Builderが、データベースとの以前の接続が使用可能かどうかを検出する必要があるかどうかを指定します。

デフォルト: TRUE

FORMS_DUMP_MIRROR_GROUPS    
FORMS_EDITOR Builder

Builderプリファレンスの「システム・エディタの使用」が有効になっていて、ユーザーが複数行プロパティ値を開こうとしたときに使用するエディタを指定します。

値を指定しない場合、Microsoft Windowsのメモ帳などのシステムのデフォルトが使用されます。

FORMS_EXTENDED_STRING Runtime

レコード・グループ内の参照される列に4000字を超える文字を含めることができるかどうかを指定します。これは、データベースにMAX_STRING_SIZE=EXTENDEDが設定されている場合にのみ指定可能です。

デフォルト: TRUE

FORMS_FLAG_DIFFERENT_SUBORD    
FORMS_FLAG_NO_SUBORD_RANGE    
FORMS_FLAG_NO_SUBORD_TRIGGER    
FORMS_FLAG_SUBORD_REQD_FALSE    
FORMS_FORCE_ENCRYPT_HANDSHAKE Runtime

アプリケーション起動時に暗号化ハンドシェイクのラウンドトリップを強制的に発生させるかどうかを指定します。FALSEに設定した場合、メッセージの難読化が抑制されると、ハンドシェイクが抑制されます(これは、FORMS_MESSAGE_ENCRYPTIONFALSEに設定されている場合、または設定が解除されていてSSL/TLS [https] が使用されている場合に発生します)。値FALSEを指定すると、ネットワーク・トラフィックが減少します。値TRUEを指定(またはデフォルト設定)すると、以前のリリースの動作との互換性が確保されます。このことは、Oracle Formsを使用する特定のテスト・ツールやサード・パーティ製品に必要になる場合があります。

デフォルト: TRUE

FORMS_MESSAGE_ENCRYPTIONも参照してください。

FORMS_FORCE_MENU_MNEMONICS Runtime  
FORMS_FORCE_ROWBANDING Runtime

基礎となるキャンバスに設定されたバックグラウンド・カラーがある場合でも、行バンディングを使用するかどうかを指定します。

デフォルト: FALSE

FORMS_FRMBLD_STARTS_JVM Builder

Builderの起動時にJava Virtual Machine (JVM)が起動されるかどうかを指定します。Builderのヘルプ、Java Importerおよびデバッガを使用するには、JVMが必要です。FALSEに設定すると、Builderの起動パフォーマンスが向上し、メモリー・フットプリントが削減されます。

JVMは、Builderのヘルプを開こうとしたときなどに、オンデマンドで起動されます。JVMが起動すると、Builderセッションの存続期間中は実行中のままになります。デバッガは使用できません。

デフォルト: TRUE

FORMS_HIDE_LOGIN_RESET Runtime

データベース・パスワードが失効したときに「パスワードの変更」ダイアログを非表示にするかどうかを指定します。TRUEに設定した場合、アプリケーションが失効したパスワードを使用してデータベースへの接続を試行すると、アプリケーションはエラーをスローしてから終了します。

FALSEに設定した場合、ユーザーに「パスワードの変更」ダイアログが表示され、ユーザーは更新された資格証明を指定する必要があります。通常、FALSEに設定する必要があるのは、シングル・サインオン(SSO)を使用する場合など、アプリケーションの実行にデータベース資格証明が必要であることをユーザーが意識していない場合のみです。

デフォルト: FALSE

FORMS_HIDE_OBR_PARAMS

Builder

"OneButtonRun" (「RunForm」ボタン)を使用してBuilderからフォームを起動するときにURLパラメータを非表示にするかどうかを指定します。

デフォルト: FALSE

FORMS_HIDE_PASSWORD Runtime

Forms組込みのGET_APPLICATION_PROPERTYで現在のユーザーのパスワードを取得できるかどうかを指定します。

デフォルト: FALSE

FORMS_HTTP_PROXY_HOST Runtime、Builder

Oracle BI-Publisherのコール、またはフォームのサーバー側のJava (インポートしたJava)からのリモート・サーバー[Formsが実行されているサーバー以外のサーバー]のコールに使用するHTTP対応プロキシ・ホスト(存在する場合)を指定します。FORMS_HTTP_PROXY_PORTの設定が必要な場合もあります。

JVMコントローラを使用している場合、「JVMコントローラを使用したネットワーク・プロキシおよびJavaコール」およびJava同等のhttp.proxyHostを参照してください。

FORMS_HTTP_PROXY_PORT Runtime、Builder FORMS_HTTP_PROXY_HOSTとともに使用されます。
FORMS_HTTPS_PROXY_HOST Runtime、Builder

Oracle BI-Publisherのコール、またはフォームのサーバー側のJava (インポートしたJava)からのリモート・サーバー[Formsが実行されているサーバー以外のサーバー]のコールに使用するHTTPS対応プロキシ・ホスト(存在する場合)を指定します。FORMS_HTTPS_PROXY_PORTの設定が必要な場合もあります。

JVMコントローラを使用している場合、「JVMコントローラを使用したネットワーク・プロキシおよびJavaコール」およびJava同等のhttps.proxyHostを参照してください。

FORMS_HTTPS_PROXY_PORT Runtime、Builder FORMS_HTTPS_PROXY_HOSTとともに使用されます。
FORMS_INSTANCE Runtime

すべての構成ファイル、リポジトリ、ログ・ファイル、配布されたアプリケーションおよび一時ファイルを含むディレクトリ。

必須。

FORMS_LIMIT_EXTERNAL_MESSAGES Runtime UNIXのみ。'1'に設定すると、stdoutまたはstderrに書き込まれた「外部の」メッセージ[Oracle Forms以外のコンポーネントからの外部メッセージ]が抑制されます。これは、ディスク・ファイル・システムがいっぱいにならないようにするために必要になることがあります。ただし、外部メッセージは、実行可能ファイルのロードなど、問題の診断に役立つことがあります。この環境変数を未設定のままにすると、メッセージFRM-93546の本文で、外部メッセージがOracle診断ログに書き込まれます。
FORMS_LOGIN_DIALOG_BLANK Runtime

ログオン試行の失敗後にユーザー名とデータベース名をログオン・ダイアログに表示するかどうかを指定します。

デフォルト: FALSE

FORMS_LOGON_HINT Runtime デフォルトの「ログオン」ダイアログ・ボックスに表示するテキストを指定します。合計文字数は255文字を超えることはできません。
FORMS_LOV_INITIAL Runtime

「対話モード」フォーム・プロパティが「非ブロック」に設定されている場合に使用されます。問合せの開始後、「問合せ取消し」ウィンドウが表示されるまでの時間をミリ秒単位で指定します。

デフォルト: 1000

関連トピック:

  • FORMS_LOV_MINIMUM
  • FORMS_LOV_WEIGHT
  • FORMS_NONBLOCKING_SLEEP
FORMS_LOV_MINIMUM Runtime

「対話モード」フォーム・プロパティが「非ブロック」に設定されている場合に使用されます。FORMS_LOV_WEIGHTとともに、「問合せ取消し」ウィンドウのポーリング間隔をミリ秒単位で指定して、問合せを取り消すかどうかを決定します。

デフォルト: 500

関連トピック:

  • FORMS_LOV_INITIAL
  • FORMS_LOV_WEIGHT
  • FORMS_NONBLOCKING_SLEEP
FORMS_LOV_WEIGHT Runtime

FORMS_LOV_MINIMUMとともに、「対話モード」フォーム・プロパティが「非ブロック」に設定されている場合に使用され、「問合せ取消し」ポーリングの間隔を延ばす方法を指定します。FORMS_LOV_WEIGHTは、JavaクライアントとForms Serverの間のラウンド・トリップの平均速度に比例して影響を受ける比率です。そのため、ラウンドトリップが遅くなれば、特定の値の FORMS_LOV_WEIGHTの遅延が大きくなり、問合せ取消しウィンドウへのラウンドトリップ作成にさらに時間を要します。

デフォルト: 0

関連トピック:

  • FORMS_LOV_INITIAL
  • FORMS_LOV_MINIMUM
  • FORMS_NONBLOCKING_SLEEP
FORMS_MAP_GIF_IMAGE_TO_NATIVE Runtime

GIFイメージを含んだイメージ・アイテムでフォーム・マルチメディア処理レイヤーをバイパスするかどうかを指定します。マルチメディア処理レイヤーをバイパスすると、圧縮されていないイメージがユーザー・インタフェースに配信され、通常は、ネイティブ(イメージ・アイテム用の新しいビルダー・プロパティ)が指定されている場合にイメージの品質が高くなります。ただし、イメージ・ロードのパフォーマンスが低下する可能性があります。GIFのイメージ形式を指定するイメージ・アイテムについてネイティブ・イメージ・アイテムの動作が必要な場合、fmbファイルを変更または再コンパイルせずにこれを実行できます。この環境変数の値をTRUE (または1)に設定すると、この機能が有効になります。FALSE(または0)に設定して無効にします。

デフォルト: FALSE

FORMS_MAP_JFIF_IMAGE_TO_NATIVE Runtime

JFIF/JPEG/JPGイメージを含んだイメージ・アイテムでフォーム・マルチメディア処理レイヤーをバイパスするかどうかを指定します。マルチメディア処理レイヤーをバイパスすると、圧縮されていないイメージがユーザー・インタフェースに配信され、通常は、ネイティブ(イメージ・アイテム用の新しいビルダー・プロパティ)が指定されている場合にイメージの品質が高くなります。ただし、イメージ・ロードのパフォーマンスが低下する可能性があります。JFIF/JPEG/JPGのイメージ形式を指定するイメージ・アイテムについてネイティブ・イメージ・アイテムの動作が必要な場合、fmbファイルを変更または再コンパイルせずにこれを実行できます。この環境変数の値をTRUE (または1)に設定すると、この機能が有効になります。FALSE(または0)に設定して無効にします。

デフォルト: FALSE

FORMS_MAX_COMPUTED_RGFS Runtime

レコード・グループの「レコード・グループの取出しサイズ」プロパティが0に設定されている場合、有効値は環境変数FORMS_COMPUTED_RGFS_DIVIDENDFORMS_MIN_COMPUTED_RGFSおよびFORMS_MAX_COMPUTED_RGFSによって指定されます: FORMS_COMPUTED_RGFS_DIVIDENDはレコード・グループのレコード・サイズで除算されますが、FORMS_MIN_COMPUTED_RGFS以上でFORMS_MAX_COMPUTED_RGFS以下になります。

デフォルト: 100

FORMS_MAX_JVM_STACKSIZE Runtime

ランタイム・プロセスでJVMを生成する必要がある場合(たとえば、特定のWebutil操作を行う場合、またはシングル・サインオンが有効なときにログオン中に期限切れパスワードを処理する場合)に、-Xssフラグを介してJVMに渡されるスレッド・スタック・サイズ。ユーザー・イグジットで大量のメモリーを割り当てる際には、大きい値を指定することが必要になる場合があります。

有効な値: 必要に応じてk、K、mまたはMが続く10進数。

FORMS_MESSAGE_ENCRYPTION Runtime

クライアントとサーバー間でFormsメッセージに独自の難読化を適用するかどうかを指定します。

デフォルト: SSLまたはTLS [https]を使用している場合はFALSE、それ以外[http]の場合はTRUE

FORMS_FORCE_ENCRYPT_HANDSHAKEも参照してください。

FORMS_MIN_COMPUTED_RGFS Runtime

レコード・グループの「レコード・グループの取出しサイズ」プロパティが0に設定されている場合、有効値は環境変数FORMS_COMPUTED_RGFS_DIVIDENDFORMS_MIN_COMPUTED_RGFSおよびFORMS_MAX_COMPUTED_RGFSによって指定されます: FORMS_COMPUTED_RGFS_DIVIDENDはレコード・グループのレコード・サイズで除算されますが、FORMS_MIN_COMPUTED_RGFS以上でFORMS_MAX_COMPUTED_RGFS以下になります。

デフォルト: 20

FORMS_MMAP Runtime

フォームまたはメニュー(fmxまたはmmxファイル)の読取り時に、メモリーでマップされたファイルI/Oを使用するかどうかを指定します。値をTRUEに設定すると、CPUおよびI/O時間が短縮され、複数のユーザーが同じフォームを実行する際に、システムに必要なメモリー量が軽減されます。ただし、値TRUEを指定すると、フォームまたはメニューの実行中にfmxまたはmmxファイルが書き換えられないようにするという副次的影響があり、開発環境では望ましくありません。

デフォルト: TRUE (One-Button Runを使用してForm Builderから起動されたアプリケーションを除く)

FORMS_MODULE_PATH Runtime

この環境変数を空でない値に設定すると、Formsアプリケーションの起動元のディレクトリが制限されます。重要な影響は次のとおりです。初期フォームでパスを指定する場合、それは、FORMS_PATHORACLE_PATHFORMS_MODULE_PATHの値、またはFORMS_MODULE_PATHの値にあるパスのサブディレクトリ(親ディレクトリへの参照を持たないもの)のいずれかに現れる必要があります。このような一致が見つからない場合、エラー・メッセージ「FRM-40010: フォームを読み取れません。」が表示されます。フォーム、メニューまたはPL/SQLライブラリ(.fmx、.mmx、.plxまたは.pllファイル)がパスなしで(初期フォームとして、またはCALL_FORMNEW_FORMまたはOPEN_FORM文内で)指定されている場合、現在の作業ディレクトリは検索されません。検索されるディレクトリは、FORMS_PATHおよびORACLE_PATH環境変数で指定されたディレクトリのみです。

Forms製品に付属するdefault.envファイルに指定された値: $FORMS_PATH (UNIX)または%FORMS_PATH% (Windows)

FORMS_NONBLOCKING_SLEEP Runtime

スリープ間隔をミリ秒単位で指定します。「対話モード」フォーム・プロパティが「非ブロック」に設定され、データ・ブロック、レコード・グループ、またはロングリスト以外のLOVに対して問合せが開始された場合、あるいは「問合せ取消し」ウィンドウの表示またはポーリング後にそのような問合せが再開された場合に使用されます。FORMS_NONBLOCKING_SLEEP0に設定されている場合、Oracle Formsでは、問合せが完了するまで、またはFORMS_LOV_INITIALまたはFORMS_LOV_MINIMUMおよびFORMS_LOV_WEIGHTによって指定された時間が経過するまで、問合せがまだ実行されているかどうかを継続的にチェックします。ただし、これにより過剰なCPU時間が消費されます。CPU時間を短縮するために、Oracle Formsは、チェックが実行されるまでの間にFORMS_NONBLOCKING_SLEEPで指定された間隔でスリープし、問合せがまだ実行中かどうかを確認します。FORMS_NONBLOCKING_SLEEPに指定されている値が大きいほど、CPU時間が大きく削減されます。ただし、値がレコードのセットをフェッチするために必要な一般的な経過時間を大幅に超えている場合、問合せの完了に著しく時間がかかります。また、値がFORMS_LOV_INITIALまたはFORMS_LOV_MINIMUMの値以下になるようにします。

デフォルト: 100

関連トピック:

  • FORMS_LOV_INITIAL
  • FORMS_LOV_MINIMUM
  • FORMS_LOV_WEIGHT
FORMS_NONNAVIGABLE_NOT_REQD Runtime  
FORMS_OBR_REMOVE_PATH Builder

BuilderのOne-Button Run機能の使用時に、ファイル・システムのフルパスをURLに含めるかどうかを指定します。これは、アプリケーション・サーバーURLがリモート・ノードに設定されている場合に役立ちます。

デフォルト: FALSE

FORMS_ON_MODAL_DETECT_IDLE Runtime

TRUEに設定すると、CLIENT_IDLEシステム・イベントはブロックされた条件が解放された直後に実行され、先に実行したトリガーで処理が完了します。これは、モーダルJavaダイアログを公開するカスタムJava Beans、またはネイティブFormsから発生していない他のブロックされた条件を公開するカスタムJava Beanには適用されません。

デフォルト: FALSE

FORMS_ORDER_PKG_SPEC_BODY Compiler  
FORMS_OVERRIDE_ENV Runtime  
FORMS_PATH Runtime、Builder

FORMS_PATHおよびORACLE_PATHは、ファイルでパスが指定されていない場合、フォーム(fmxファイル)、実行するメニュー(mmxファイル)、または追加するPL/SQLライブラリ(pllまたはplxファイル)を探すときに、Oracle Formsで検索するディレクトリを指定します。FORMS_PATHで指定されたディレクトリは、ORACLE_PATHで指定されたディレクトリよりも前に検索されます。

必須。

FORMS_PLSQL_BHVR_COMMON_SQL Builder、Compiler、JDAPI  
FORMS_PLSQLV1_NAME_RESOLUTION Runtime  
FORMS_PROXY_BYPASS Runtime

プロキシを使用してアクセスしてはならないホストのリストを指定します。リスト内のホストは、|文字で区切られます。個々のホストには、ワイルドカード文字*を含めることができます。

FORMS_HTTP_PROXY_HOSTを参照してください。JVMコントローラを使用している場合、「JVMコントローラを使用したネットワーク・プロキシおよびJavaコール」およびJava同等のhttp.nonProxyHostsを参照してください。

FORMS_QUERY_LENGTH_DELTA Builder、Compiler、JDAPI  
FORMS_RECMGR_ACTIVE_RECS_DELTA Runtime

この環境変数は、クリティカルなパフォーマンス要件を持つユーザーを対象としています。ほとんどのユーザーは、単純にデフォルト値を使用できます。FORMS_RECMGR_ACTIVE_RECS_RATIOおよびFORMS_RECMGR_ACTIVE_RECS_DELTAは、ともに各データ・ブロック内(および場合によっては各レコード・グループ内)でアクティブにしておくレコードのデフォルト数を指定します。

詳細は、FORMS_RECMGR_ACTIVE_RECS_RATIOを参照してください。

有効な値: 3-120。

デフォルト: 3

FORMS_RECMGR_ACTIVE_RECS_RATIO Runtime

この環境変数は、クリティカルなパフォーマンス要件を持つユーザーを対象としています。ほとんどのユーザーは、単純にデフォルト値を使用できます。FORMS_RECMGR_ACTIVE_RECS_RATIOおよびFORMS_RECMGR_ACTIVE_RECS_DELTAは、ともに各データ・ブロック内(および場合によっては各レコード・グループ内)でアクティブにしておくレコードのデフォルト数を指定します。アクティブなレコードは、各項目インスタンスやセルへの直接アクセスが可能な形式になっています。データ・ブロックまたはレコード・グループ内の残りのレコードは、アーカイブされます。これらは、必要とするメモリーが少ない圧縮形式です。各データ・ブロックまたはレコード・グループ内では、通常、アクティブなレコードが最も最近使用されたレコードです。アクティブなレコードの数を増やすと、(アクティブな形式とアーカイブされた形式の間の変換の頻度を減らすことによって)パフォーマンスは向上しますが、メモリー使用量が増加します。逆に、アクティブなレコードの数を減らすと、メモリー使用量は減少しますが、パフォーマンスが低下する可能性があります。データ・ブロック内のデフォルトのアクティブなレコードの数は、(Records_Displayed * FORMS_RECMGR_ACTIVE_RECS_RATIO) + FORMS_RECMGR_ACTIVE_RECS_DELTA (整数に切捨て)になります。FORMS_RECMGR_ARCHIVEMAP_SWAPまたはMAP_TMPFILEで、FORMS_RECMGR_USED_FOR_RECGRPSがTRUEの場合、レコード・グループ内のアクティブなレコードの数はFORMS_RECMGR_ACTIVE_RECS_RATIO + FORMS_RECMGR_ACTIVE_RECS_DELTA (整数に切捨て)になります。それ以外の場合、レコード・グループ内のすべてのレコードが事実上アクティブになります(ただし、内部形式はレコード・マネージャが管理するアクティブなレコードとは異なります)。データ・ブロック内のデフォルトのアクティブなレコードの数は、ビルダーでデータ・ブロックの「バッファ・レコード数」プロパティを設定することでオーバーライドできます。buffer_records runtimeオプションをyesに設定すると、アクティブなレコードの数を実行時にグローバルにオーバーライドできます。これにより、各データ・ブロックのアクティブなレコード数がRecords_Displayed + 3に設定されます。このオプションはお薦めできませんが、下位互換性のためにサポートされています。

ノート:

データ・ブロックまたはレコード・グループがクリアされた後に移入されると、レコードが比較的小さい場合に、アクティブなレコードの数が、FORMS_RECMGR_ACTIVE_RECS_RATIOおよびFORMS_RECMGR_ACTIVE_RECS_DELTAによって(または「バッファ・レコード数」プロパティによって)指定される"ターゲット"の数を一時的に超えることがあります。アーカイブされたレコードの作成は、(レコード・サイズに基づいて)レコード数が一定の制限に達するまで延期されます。その制限に達すると、アクティブなレコードの数はターゲット数まで削減されます。

有効な値: 1.0-5.0。小数値は使用できます。デフォルト: 3.0

FORMS_RECMGR_ARCHIVE Runtime

Formsレコード・マネージャがアーカイブされたレコードを格納する場所および方法を指定します。Oracle Formsでは、データ・ブロックおよびレコード・グループごとに、少数のアクティブ・レコードを仮想メモリーに保持します。アクティブなレコードは、レコード内の項目インスタンスまたはセルごとにデータ値および制御情報に直接アクセスできる形式になります。残りのレコードはアーカイブされます。アーカイブされたレコードは、項目インスタンスやセルへの直接アクセスができない圧縮形式です。アーカイブされたレコードは、アーカイブ・ストア内にあります。

有効な値:

  • MAP_SWAPは、アーカイブされたレコードが、スワップ領域によってバックアップされた仮想メモリーに格納されることを指定します。
  • MAP_TMPFILEは、アーカイブされたレコードが、一時ファイル(通常、/tmpディレクトリまたは/var/tmpディレクトリ内)によってバックアップされた仮想メモリーに格納されることを指定します。オープンしている各データ・ブロックまたはレコード・グループには、それぞれ独自の一時ファイルがあります。

    MAP_SWAPを指定すると、通常は優れたパフォーマンスが得られますが、インストールの実際のメモリーとスワップ領域がアーカイブされたレコードに対して不十分な場合は、MAP_TMPFILEを指定することが適切です。

    制限事項: このオプションは、Windowsシステムでは使用できません。

  • WRITE_TMPFILEは、アーカイブされたレコードがバッキング・ファイルに書き込まれることを指定します: 単一の一時ファイル(通常、UNIXシステムでは/tmpまたは/var/tmpディレクトリ内、Windowsでは%TMP%ディレクトリまたは%TEMP%ディレクトリ内)です。

    MAP_SWAPまたはMAP_TMPFILEを指定すると、優れたパフォーマンスが得られ、通常、メモリー使用量が大幅に削減されます(ほとんどの場合、データ・ブロックにイメージ項目が含まれている場合は一般的に少なくなりますが、項目インスタンス・データ値サイズの最大と平均の大体の比率によって)。WindowsシステムでWRITE_TMPFILEを指定するのは、インストールの実際のメモリーとスワップ領域がアーカイブされたレコードに対して不十分な場合に場合に適しています。

    制限事項: このオプションは、レコード・グループをサポートしていません。[データ・ブロックのみをサポートします。]このオプションを指定すると、FORMS_RECMGR_USED_FOR_RECGRPSFALSEに設定されている場合と同様に、レコード・グループはリリース12より前のテクノロジを使用して維持されます。有効レコード・サイズ(LONG列を除く)が64KBを超えるレコード・グループがフォームに含まれている場合、フォームがロードされると、致命的エラーがレポートされます。

デフォルト: MAP_SWAP

関連トピック: レコード・マネージャの動作に影響を与える可能性がある他の環境変数があります。

  • FORMS_RECMGR_ARCHIVEMAP_SWAPまたはMAP_TMPFILEに設定されている場合、次のことが関係します。
    • FORMS_RECMGR_ARCHIVE_THRESHOLD
    • FORMS_RECMGR_RESERVE_SPACE
  • FORMS_RECMGR_ARCHIVEWRITE_TMPFILEに設定されている場合、FORMS_RECMGR_MAX_TMPFILE_SIZEが関係します

また、レコード・マネージャのパフォーマンスに影響を与える可能性がある他の環境変数があります。これらは、クリティカルなパフォーマンス要件を持つユーザーを対象としています。ほとんどのユーザーは、単純にデフォルト値を使用できます。

  • FORMS_RECMGR_ARCHIVEMAP_SWAPまたはMAP_TMPFILEに設定されている場合、次のことが関係します。
    • FORMS_RECMGR_ACTIVE_RECS_RATIO
    • FORMS_RECMGR_ACTIVE_RECS_DELTA
    • FORMS_RECMGR_BLOCK_SIZE
    • FORMS_RECMGR_SLACK_RATIO
    • FORMS_RECMGR_SLACK_MAX
    • FORMS_RECMGR_USED_FOR_RECGRPS
    • FORMS_RECMGR_REPORT_RECGRP_MEM
  • FORMS_RECMGR_ARCHIVEMAP_TMPFILEに設定されている場合、FORMS_RECMGR_TMPPOOL_ENTRIESが関係します
  • FORMS_RECMGR_ARCHIVEWRITE_TMPFILEに設定されている場合、次のことが関係します。
    • FORMS_RECMGR_ACTIVE_RECS_RATIO
    • FORMS_RECMGR_ACTIVE_RECS_DELTA
    • FORMS_RECMGR_RETRY_INTERVAL
    • FORMS_RECMGR_SEGMENT_SIZE
    • FORMS_RECMGR_SEGPOOL_ENTRIES
    • FORMS_RECMGR_TMPFILE_DENSITY
FORMS_RECMGR_ARCHIVE_THRESHOLD Runtime

この環境変数は、FORMS_RECMGR_ARCHIVEMAP_SWAPまたはMAP_TMPFILEに設定されている場合にのみ適用されます。これは、アーカイブされたレコード・セグメントを含むすべてのO/Sページのバイト数に関するしきい値を指定します。バイト数がしきい値を超えると、少なくとも次のCLEAR_BLOCK操作(バイト数がしきい値を下回った場合に、レコードの作成が再度許可される時点)まで、(挿入、問合せまたはバックアップのための)レコードの作成が失敗します。値が小さいほど、システムでメモリー不足状態が発生する可能性が低くなり、そのような状態が発生したときに終了するプロセスとして、Formsアプリケーションが選択される可能性も低くなります。メッセージFRM-91992でレポートされるメモリー使用量は、この環境変数の妥当な値を決定するのに役立ちます。多数のFormsアプリケーションがしきい値を超えるような値に設定しないでください。[ただし、大規模な問合せからWHERE句を省略するなどの理由で、一部のアプリケーションがフェアシェアを超えて使用している場合があることに注意してください。] FRM-91992は、ログ・レベル(serverURL構成パラメータに追加)が/sessionperf/perfまたは/debugに設定されている場合にのみ表示されます。

有効な値: 64Kから2Tまでの整数。指定された値は、O/Sのページ・サイズの倍数に切り捨てられます。

デフォルト: 4G

FORMS_RECMGR_BLOCK_SIZE Runtime

この環境変数は、FORMS_RECMGR_ARCHIVEMAP_SWAPまたはMAP_TMPFILEに設定されている場合にのみ適用されます。これは、クリティカルなパフォーマンス要件を持つユーザーを対象としています。ほとんどのユーザーは、単純にデフォルト値を使用できます。FORMS_RECMGR_ARCHIVEMAP_SWAPまたはMAP_TMPFILEに設定されている場合、レコード・マネージャは、アーカイブされたレコードの領域がサブ割当てされる、大きなブロック内のデータ・ブロックまたはレコード・グループに対して仮想メモリーを割り当てます。この環境変数は、そのようなブロックのサイズを指定します。値が大きいほど、CPU使用率は減少します(大量のメモリーのブロックを割り当てたり解放するためのシステム・コールが少なくなるため)が、少なくともFORMS_RECMGR_RESERVE_SPACETRUEに設定されている場合は、より多くのメモリーを消費します。FORMS_RECMGR_RESERVE_SPACEFALSEに設定すると、大きい値で使用される追加メモリーは非常に小さくなります。これは、データがページに書き込まれるまで実際のメモリーは割り当てられず、ページがディスクにフラッシュされるまでディスク・スペースは実際には予約されないためです。非常に大きな値を指定すると、2番目または3番目のレベルのページ表に実際のメモリーの追加が必要になる場合があります。非常に大きな値を指定すると、データ・セグメントのサイズに対するプロセスごとの制限に達する可能性も高くなります。

有効な値: FORMS_RECMGR_RESERVE_SPACETRUEに設定されている場合は32K-512K、FALSEに設定されている場合は128K-2Gの範囲の整数。指定された値は、O/Sのページ・サイズの倍数に切り捨てられます。

デフォルト: FORMS_RECMGR_RESERVE_SPACETRUEに設定されている場合は64KFALSEに設定されている場合は2M

FORMS_RECMGR_MAX_TMPFILE_SIZE Runtime

この環境変数は、FORMS_RECMGR_ARCHIVEWRITE_TMPFILEに設定されている場合にのみ適用されます。これは、レコード・マネージャのバッキング・ファイルの最大サイズをバイト単位で指定します。(挿入、問合せまたはバックアップのための)レコードの作成によってこの制限を超える場合、操作は失敗します。この制限を超える他の操作は成功しますが、アーカイブされたレコード(またはその一部)は、ディスク・スペースが使用可能になるまでメイン・メモリーに保持されます。メッセージFRM-91992でレポートされるメモリー使用量は、この環境変数の妥当な値を決定するのに役立ちます。多数のFormsアプリケーションが最大サイズを超えるような値に設定しないでください。[ただし、大規模な問合せからWHERE句を省略するなどの理由で、一部のアプリケーションがフェアシェアを超えて使用している場合があることに注意してください。] FRM-91992は、ログ・レベル(serverURL構成パラメータに追加)が/sessionperf/perfまたは/debugに設定されている場合にのみ表示されます。

有効な値: FORMS_RECMGR_SEGMENT_SIZEで指定したセグメント・サイズ以上である必要があり、2T (一時ファイル・システムのページ・サイズが512の場合は1T)を超えないようにする必要があります。指定された値は、一時ファイル・システムのページ・サイズの倍数に切り捨てられます。

デフォルト: 4G

FORMS_RECMGR_REPORT_RECGRP_MEM Runtime

この環境変数は、FORMS_RECMGR_ARCHIVEMAP_SWAPまたはMAP_TMPFILEに設定され、FORMS_RECMGR_USED_FOR_RECGRPSTRUEに設定されている場合、およびログ・レベル(serverURL構成パラメータに追加)が/sessionperf/perfまたは/debugである場合にのみ適用されます。これは、クリティカルなパフォーマンス要件を持つユーザーを対象としています。ほとんどのユーザーは、この環境変数を設定する必要はありません。これは、レコード・マネージャの有無にかかわらず、レコード・グループのメモリー使用量をレポートするかどうかを指定します。値TRUE (該当する場合)は、Formsセッションの終了時に、アーカイブされたメモリーの最大使用量全体の時点で、診断メッセージ(FRM-91994)にレコード・グループのメモリー使用量統計が表示されることを指定します。これらの統計には、アーカイブされたレコードに使用されているメモリー、アクティブなレコードと追加の制御情報に必要なメモリーの概算値、実際の使用量(レコード・マネージャを使用)、およびFORMS_RECMGR_USED_FOR_RECGRPSFALSEに設定された場合のメモリー使用量が表示されます。これらの統計を作成するのに必要な追加のCPU時間は無視できない場合があることに注意してください。

デフォルト: FALSE

FORMS_RECMGR_RESERVE_SPACE

Runtime

この環境変数は、FORMS_RECMGR_ARCHIVEMAP_SWAPまたはMAP_TMPFILEに設定されている場合にのみ適用されます。該当する場合、レコード・マネージャが大きいメモリーのブロックを割り当てるときに領域を予約するかどうかを指定します。

  • TRUEは、レコード・マネージャが、(アーカイブされたレコードの領域がサブ割当てされる)データ・ブロックまたはレコード・グループに大きな仮想メモリーのブロックを割り当てると、スワップ領域または一時ファイル・システム領域が大きなブロック全体に対して予約されることを指定します。

    TRUEを指定すると、システムのメモリーが不足した場合に、警告なしでFormsアプリケーションが強制終了する可能性が低下します。スワップ領域または一時ファイル・システム領域が不十分な場合、メモリー割当ては失敗しますが、Formsアプリケーションは正常に応答します。: (挿入、問合せまたはバックアップのための)レコード作成は許可されません(少なくとも、次回のデータ・ブロックまたはレコード・グループのクリアが終了するまで)。また、エンド・ユーザーはデータベースへの変更をコミットできます。TRUEを指定する場合の欠点は、ディスク・スペースが無駄になることです: Formsアプリケーションは、予約されたディスク・スペースをすべて使用することはありません(使用する場合でも、そのほとんどをすぐに使用することはありません)。そのため、(Formsアプリケーションまたは他のプロセスによってリクエストされた)その後のメモリー割当ては、不必要に失敗する可能性があります。FORMS_RECMGR_BLOCK_SIZEに小さい値を指定することで、この欠点をある程度軽減できますが、値を小さくするとCPU使用率が増加します。

  • FALSEは、大きなブロック内のページをディスクにフラッシュする必要があるまで、通常は領域または一時ファイル・システム領域を予約しないことを指定します。FALSEを指定すると、システム・リソースをより適切に使用でき、メモリー割当てが失敗することはほとんどありません。ただし、システムのメモリーが不足した場合、警告なしでFormsアプリケーションが強制終了する可能性があります。特にFORMS_RECMGR_ARCHIVE_THRESHOLDに妥当な値が指定されている場合、これは通常、稀なことです。

FORMS_RECMGR_ARCHIVEWRITE_TMPFILEに設定されている場合、FORMS_RECMGR_RESERVE_SPACE環境変数は無視されます。その場合、ほとんどのファイル・システムでは、レコード・マネージャがアーカイブされたレコードを書き込むときにディスク・スペースが予約されます(ただし、ファイル・システムは、そのレコードを含むページのディスクへのフラッシュを遅延することがあります)。

デフォルト: FALSE (サポートされている場合: 次の制限事項を参照)

制限事項:

  • FORMS_RECMGR_ARCHIVEMAP_SWAPに設定されている場合:
    • Windowsシステムでは、TRUEのみがサポートされます。
    • Linuxシステムでは、 /proc/sys/vm/overcommit_memory2に設定されていない場合は、FALSEのみがサポートされます。この場合は、FALSETRUEの両方がサポートされます。
    • AIXシステムで、メモリー割当てリクエストごとにメモリーを予約するかどうかは、PSALLOC環境変数(デフォルトはlate)によって、プロセスごとに指定されます。値earlyは、メモリーが割り当てられたときにスワップ領域を予約するようにリクエストします。この場合、FORMS_RECMGR_RESERVE_SPACEでサポートされる値はTRUEのみです。それ以外の場合、サポートされる値はFALSEのみです。
  • FORMS_RECMGR_ARCHIVEMAP_TMPFILEに設定すると、すべてのファイル・システムはFALSEをサポートしますが、多くのファイル・システムはTRUEをサポートしていないか、非常に非効率的にしかサポートしていません(予約済の各ページにゼロを書き込むことによって)。Linux上のext4、btrfs、xfsなどの最新のエクステント・ベースのファイル・システムでは、ディスク・スペースの効率的な事前割り当てをサポートしています。値TRUEは、他のファイル・システムではお薦めしません。

    ノート:

    Formsの将来のリリースでは、現在許可されているが非常に非効率的にしかサポートされていない特定のファイル・システムに対してTRUEの値が許可されなくなる可能性があります。
FORMS_RECMGR_RETRY_INTERVAL Runtime

この環境変数は、FORMS_RECMGR_ARCHIVEWRITE_TMPFILEに設定されている場合にのみ適用されます。これは、クリティカルなパフォーマンス要件を持つユーザーを対象としています。ほとんどのユーザーは、単純にデフォルト値を使用できます。これは、書込み時にディスク・スペース不足エラーが発生した後に、書込みが試行された最大ディスク・アドレスを超えて、レコード・マネージャのバッキング・ファイルへの書込みをFormsが試行しない時間間隔(ミリ秒)を指定します。[この間隔の間に、他のプロセスによってディスク・スペースが解放されていないと想定します。]この間隔が経過すると、ディスク・スペース不足エラーがハードでないかぎり、Formsは、すべてのディスク・アドレスへの書込み試行を再開します。つまり、エラーが発生したアドレスまたはそれ以降の後続のすべての書込み試行では再帰することが保証されています。[UNIXシステムでの例は、プロセス・ファイルのサイズ制限を超える書込みです。]値0は、ソフトディスク・スペース不足エラーが発生した後にFormsが書込み試行を抑制しないことを示しています。Windowsでは、使用可能なタイマーの解像度がミリ秒よりかなり粗い(10-16ミリ秒など)場合があるため、この環境変数に指定された値は近似値にすぎません。

有効な値: 4G未満の負でない整数。

デフォルト: 2000

FORMS_RECMGR_SEGMENT_SIZE Runtime

この環境変数は、FORMS_RECMGR_ARCHIVEWRITE_TMPFILEに設定されている場合にのみ適用されます。これは、クリティカルなパフォーマンス要件を持つユーザーを対象としています。ほとんどのユーザーは、単純にデフォルト値を使用できます。これは、セグメントの最大サイズをバイト単位で指定します。レコード・マネージャは、このサイズを超えるフラット化されたイメージを複数のセグメントに分割します。通常、デフォルトより大きい値を指定すると、一時ファイル・システムの使用量が増加しても、イメージを操作するアプリケーションのI/Oイベントの数が少なくなります。

有効な値: 一時ファイル・システムのページ・サイズ(または、一時ファイル・システムのページ・サイズが16Kを超える場合は16K)以上で1M以下の2の累乗。

デフォルト: 64K

FORMS_RECMGR_SEGPOOL_ENTRIES Runtime

この環境変数は、FORMS_RECMGR_ARCHIVEWRITE_TMPFILEに設定されている場合にのみ適用されます。これは、クリティカルなパフォーマンス要件を持つユーザーを対象としています。ほとんどのユーザーは、単純にデフォルト値を使用できます。これは、空きセグメント・プールのエントリの合計数を指定します。これは、最大サイズのセグメントを書き込むために使用できる4バイトのディスク・アドレス(ページ番号で表される)のプールです。値1は、レコード・サイズが最大セグメント・サイズ(FORMS_RECMGR_SEGMENT_SIZEで指定)を超える、イメージ項目やデータ・ブロックを含まないアプリケーションに推奨されます。レコードが非常に大きいイメージ項目またはデータ・ブロックを含むアプリケーションの場合、プール内のエントリ数は、データ・ブロック内のレコード・ナビゲーション中に使用可能になり、その後再利用される最大サイズのセグメントの数の浮き沈みの大部分を滑らかにするのに十分なだけ大きくする必要があります。これらのセグメントを再利用するとパフォーマンスが向上するためです。経験則として、イメージ項目や非常に大きなレコードを含む各データ・ブロックを分析して、そのデータ・ブロックに適したプール・サイズを決定してから、すべてのデータ・ブロックで最大値を取得します。特定のデータ・ブロックに適切なプール・サイズを決定するには:

  1. レコードに必要な最大サイズのセグメントの数について、下限と上限の概算値を決定します。[5%から10%のレコードがこれらの範囲を超えてもかまいません。]
  2. 上限から下限を差し引き、FORMS_RECMGR_ACTIVE_RECS_RATIOおよびFORMS_RECMGR_ACTIVE_RECS_DELTA環境変数で、またはデータ・ブロックの「バッファ・レコード数」プロパティで指定されたデータ・ブロックのアクティブなレコードの最大数を掛けます。

有効な値: 1-1024。

デフォルト: 256

FORMS_RECMGR_SLACK_MAX Runtime

この環境変数は、FORMS_RECMGR_ARCHIVEMAP_SWAPまたはMAP_TMPFILEに設定されている場合にのみ適用されます。これは、クリティカルなパフォーマンス要件を持つユーザーを対象としています。ほとんどのユーザーは、単純にデフォルト値を使用できます。FORMS_RECMGR_SLACK_RATIOおよびFORMS_RECMGR_SLACK_MAXは、ともに各データ・ブロック(またはレコード・グループ)内の最大スラック・バイト数を指定します。詳細は、FORMS_RECMGR_SLACK_RATIOを参照してください。

有効な値: 0から64Kまでの整数。

デフォルト: 8K

FORMS_RECMGR_SLACK_RATIO

Runtime

この環境変数は、FORMS_RECMGR_ARCHIVEMAP_SWAPまたはMAP_TMPFILEに設定されている場合にのみ適用されます。これは、クリティカルなパフォーマンス要件を持つユーザーを対象としています。ほとんどのユーザーは、単純にデフォルト値を使用できます。データ・ブロック(またはレコード・グループ)が(問合せなどによって)移入されている間、アーカイブされたレコードは、大きいメモリーのブロックに、ギャップ(空きリージョン)のない状態で順次配置されます。その後、Formsアプリケーションでデータ・ブロック内のレコードを移動するように選択した場合、通常、レコード・マネージャは、断片化を最小限に抑え、参照のローカリティを改善するための戦略の一環として、様々な量のスラック (アーカイブされたレコード間に散在する空きリージョン)を維持します。[アプリケーションが順方向に進む場合、通常、大きいメモリーのブロック間で移動する単一の空きリージョンがあり、レコードのサイズが変化するとサイズが変化します。] FORMS_RECMGR_SLACK_RATIOおよびFORMS_RECMGR_SLACK_MAXは、各データ・ブロック(またはレコード・グループ)内のスラック・バイトの最大数を指定します。データ・ブロックの最大スラックは、FORMS_RECMGR_SLACK_RATIO倍のデータ・ブロックのアーカイブされたレコードの平均サイズで、FORMS_RECMGR_SLACK_MAXを超えないようにします。これらの環境変数のデフォルト値を指定すると、通常、ほぼ最適な動作をします。Formsアプリケーションにレコード・サイズの変動が極端なデータ・ブロックが含まれている場合、これらの環境変数に大きい値を指定すると、断片化が減少し、参照のローカリティが改善します。ログ・レベル(serverURL構成パラメータに追加)が/sessionperf/perfまたは/debugの場合にFormsセッションの最後に書き込まれるFRM-91992メッセージでレポートされているように、アーカイブされたレコードに使用されるメモリーが大幅に増加する場合は、大きい値を指定しないでください。逆に、Formsアプリケーション内のデータ・ブロックがすべてサイズの変動が小さい場合、これらの環境変数に小さい値を指定すると、断片化を大幅に増やしたり参照のローカリティを減らしたりせずに、メモリー使用量を減らすことができます。アーカイブされたレコードに使用されるメモリーが大幅に減少する場合を除き、小さい値を指定することはできません。

有効な値: 0-32.0。小数値は使用できます。

デフォルト: 8.0

FORMS_RECMGR_TMPFILE_DENSITY Runtime

この環境変数は、FORMS_RECMGR_ARCHIVEWRITE_TMPFILEに設定されている場合にのみ適用されます。これは、クリティカルなパフォーマンス要件を持つユーザーを対象としています。ほとんどのユーザーは、単純にデフォルト値を使用できます。これは、バッキング・ファイルのおおよその密度を指定します。この値は、指定された時点でのファイルの最大許容サイズを、最小可能サイズ(現在使用中のすべてのページのおおよそのサイズ)に対して示します。

有効な値(0-7)の意味は、次のとおりです。

  • 0: ファイルは最小サイズの2倍に大きくすることができます
  • 1: ファイルは最小サイズより1/2大きくすることができます
  • 2: ファイルは最小サイズより1/4大きくすることができます
  • 3: ファイルは最小サイズより1/8大きくすることができます
  • 4: ファイルは最小サイズより1/16大きくすることができます
  • 5: ファイルは最小サイズより1/32大きくすることができます
  • 6: ファイルは最小サイズより1/64大きくすることができます
  • 7: ファイルは最小サイズより1/128大きくすることができます

デフォルトより小さい値を指定すると、一時ファイル・システムの使用量が増加しても、CPU時間が短くなる可能性があります。逆に、値を大きくすると、一時ファイル・システムの使用量は減りますが、CPU時間が増えます。

デフォルト: 4

FORMS_RECMGR_TMPPOOL_ENTRIES Runtime

この環境変数は、FORMS_RECMGR_ARCHIVEMAP_TMPFILEに設定されている場合にのみ適用されます。これは、クリティカルなパフォーマンス要件を持つユーザーを対象としています。ほとんどのユーザーは、単純にデフォルト値を使用できます。FORMS_RECMGR_ARCHIVEMAP_TMPFILEに設定されている場合、レコード・マネージャには、現在アーカイブされているレコードを含むデータ・ブロックまたはレコード・グループごとに開いている一時ファイルが必要です。サイズがこの環境変数で指定されている、開いている一時ファイルのプールを保持します。レコード・マネージャが一時ファイルを必要とする場合、プールが空でない場合はプールから一時ファイルを取得し、空の場合は一時ファイルが作成されます。データ・ブロックまたはレコード・グループがクリアされると、プールがいっぱいになっていないかぎり、一時ファイルは長さがゼロに切り捨てられ、プールに追加されます。その場合、一時ファイルは削除されます。値が大きいほど、CPU使用率は減少します(一時ファイルを作成、オープン、クローズおよび削除するシステム・コールが少なくなるため)が、一般に、同時に開いているファイルのピーク数は増えます。

有効な値: 0-256。

デフォルト: 16

FORMS_RECMGR_USED_FOR_RECGRPS Runtime

この環境変数は、FORMS_RECMGR_ARCHIVEMAP_SWAPまたはMAP_TMPFILEに設定されている場合にのみ適用されます。これは、クリティカルなパフォーマンス要件を持つユーザーを対象としています。ほとんどのユーザーは、単純にデフォルト値を使用できます。該当する場合、レコード・マネージャをすべてのレコード・グループに使用するかどうかを指定します。

FALSEは、有効レコード・サイズ(LONG列を除く)が64KBより小さいレコード・グループにレコード・マネージャを使用しないことを指定します。かわりに、リリース12より前のテクノロジが使用されます。FALSEを指定すると、CPU使用率が低下し、レコード・グループ内のレコード数が少ない場合はメモリー使用量も減少します。値FALSEを指定すると、レコード・グループ内のレコード数が多い場合は、メモリー使用量が大幅に増える可能性があります(レコード・グループにLONG列が含まれている場合は一般的に少なくなりますが、セル・データ値サイズの最大と平均の大体の比率によって)。レコード・マネージャの有無にかかわらず、レコード・グループのメモリー使用量を比較できます。詳細は、FORMS_RECMGR_REPORT_RECGRP_MEMを参照してください。FORMS_RECMGR_ARCHIVEMAP_SWAPまたはMAP_TMPFILEに設定されている場合、有効レコード・サイズが64KBを超えているレコード・グループには、レコード・マネージャが常に使用されます。

この環境変数は、FORMS_RECMGR_ARCHIVEWRITE_TMPFILEに設定されている場合は無視されます。その場合、レコード・マネージャはレコード・グループには使用されません。有効レコード・サイズが64KBを超えるレコード・グループがフォームに含まれている場合、フォームがロードされると、致命的エラーがレポートされます。

デフォルト: TRUE

FORMS_RECORD_GROUP_MAX Runtime

任意のレコード・グループからフェッチされるレコードの最大数(LOVで使用されるものを含む)。この制限に達すると、基本的には問合せの終了と同様に扱われますが、LOVなどに表示される完了メッセージには影響する可能性があります。0の値は、制限がないことを示します。

デフォルト: 0 (制限なし)

FORMS_REDIRECT_DATA_PROPS Runtime  
FORMS_REJECT_GO_DISABLED_ITEM Runtime  
FORMS_REMOTE_DEBUGGER_PORT_RANGE Runtime

ポートの範囲(ハイフンで区切られた最小ポート番号および最大ポート番号)、またはOracle FormsがリモートのFormsデバッガへの接続を試みる単一のポートを指定します。値0 (または無効な値)を指定すると、ポートが自動的に割り当てられます。リモート・デバッガがファイアウォールの内側にあり、限られた数のポートのみを開く場合は、ゼロ以外の値を指定することが適切な場合があります。

デフォルト: 0

FORMS_REPORTSSRV_USE_SQLNET Runtime  
FORMS_RESTRICT_ENTER_QUERY Runtime

任意のSQL式が問合せ入力モードで許可されていないかどうかを指定します。値TRUEが指定されると、「問合せ入力」モードで入力できる問合せの検索条件の種類が、Oracle Formsにより制限されます。一般に、次のものは使用できません。

  • WHERE句の外部でSELECT文の一部を変更する論理積(AND、OR)キーワード(ORDER BY)
  • SQL関数(LENGTH、TO_CHAR、LPAD、SUBSTR)を含む、すべての関数
  • 「問合せ/条件」ウィンドウ

問合せ入力モードのときに任意のSQL文が入力される可能性がある検索条件入力機能へのアクセスが必要なエンドユーザーに対してFALSEの値を指定(または default.envの指定を削除)します。ただし、これはセキュリティの漏えいとみなされる場合があることに注意してください。

Forms製品に付属するdefault.envファイルに指定された値: TRUE

指定しない場合のデフォルト: FALSE

FORMS_ROWID_IS_NAVIGATION_ITEM Runtime  
FORMS_ROWLOCK_OPTIMIZATION Runtime  
FORMS_RUEI_SEND_FORM_NAME Runtime

Formsサーバーが、フォーム内に作成されるウィンドウごとにフォーム・モジュールの名前をクライアントに送信するかどうかを指定します。値TRUEを指定すると、Oracle Real User Experience Insight (RUEI)で特定のウィンドウおよびそのコンテンツを特定の形式に簡単に関連付けることができるため、RUEIのユーザー・エクスペリエンスを向上させるのに役立ちます。

デフォルト: FALSE

FORMS_SCROLL_ALL_BUT_ONE Runtime  
FORMS_SELECT_ON_CLICK Runtime

マウスでフィールドに入力する際に、フィールドのテキストを選択するかどうかを指定します。

デフォルト: FALSE

FORMS_SEPARATE_DEBUGGER Builder  
FORMS_SHOW_REP_DIALOG Builder

オブジェクト・ナビゲータで新規レポート・オブジェクトを作成する際に、「レポートの作成」ダイアログを表示するかどうかを指定します。TRUE (1)に設定すると、ダイアログが表示されます。FALSE (0)に設定するか、または設定解除を行うと、ダイアログは表示されません。

デフォルト: FALSE

FORMS_STDIN_PASSWORD Builder  
FORMS_SUPPRESS_RECURSIVE_DUMPS  

Formsがランタイム・プロセスで以前のオペレーティング・システム例外をすでに処理しているときにオペレーティング・システム例外が発生した場合に、コア・ダンプ(またはスタック・トレース)を抑制するかどうかを指定します。通常、この環境変数はFALSE (デフォルト)に設定する必要があります。これは、コア・ダンプまたはスタック・トレースによって有用な診断情報が得られるためですが、生成されるコア・ダンプ・ファイルの数が多すぎる場合は、TRUEに設定する必要があります。

デフォルト: FALSE

FORMS_SWITCH_JAVA_EVENTS    
FORMS_SYSADM_MESSAGE_LEVEL    
FORMS_SYSTEM_EVENT_NAVIGATION Runtime

現在のフォームにイベントのサブスクリプションがない場合に、別のフォームがシステム・イベントを処理できるかどうかを指定します。TRUEに設定すると、その動作は、SET_APPLICATION_PROPERTY (MASTER_SYSTEM_EVENT_FORM、form_id.id)を介してフォームがマスター・システム・イベント・フォームとして指定されているかどうかによって異なります。その場合、イベントにサブスクリプションがあれば、イベントが処理されます。そうではない場合、イベントのサブスクリプションが含まれている最初のフォーム(このようなフォームが存在する場合)が、イベントを処理します。

デフォルト: FALSE

FORMS_TIMEOUT Runtime

クライアントからの通信がなかった場合に、ランタイム・プロセスが終了するまでの経過時間を分単位で指定します。

ノート:

FORMS_TIMEOUTの値は、常にアプレット・パラメータheartBeatの値より大きくする必要があります。これをheartBeat値より小さい値に設定すると、ユーザーの実行中セッションが適切に終了しません。実行中のフォームがこのように終了すると、ユーザー・セッションが応答しなくなる可能性があります。「Web構成パラメータ」heartBeatに関する項を参照してください。

有効な値: 3から1440 (最大1日)までの整数。1および2の値は3のように扱われ、1440より大きい値は1440のように扱われます。

デフォルト: 15

FORMS_TRACE_DIR Runtime

Formsランタイム実行可能ファイルがクラッシュした結果として作成されたダンプ・ファイルの場所(ディレクトリ)を指定します。このダンプ・ファイルには、プロセスのクラッシュ時のイベントに関する診断情報が含まれます。また、トレースが有効なときに生成されるファイルが格納されるディレクトリも指定します。

UNIXの場合のデフォルト:

  • ダンプ・ファイル、およびrecord=formsがランフォーム・パラメータとして指定されているときに生成されるトレース・ファイルの場合: $DOMAIN_HOME/system_component/FORMS/$FORMS_INSTANCE_NAME/trace.
  • トレース・ファイルの他のソートの場合: $DOMAIN_HOME/system_component/FORMS/$FORMS_INSTANCE_NAME/log

    ノート:

    $DOMAIN_HOMEの値は、通常、ORACLE_HOMEのサブディレクトリ($ORACLE_HOME/user_projects/domains/base_domainなど)です。値$FORMS_INSTANCE_NAMEは通常、forms1のようなものです。

Windowsの場合のデフォルト:

  • ダンプ・ファイル、およびrecord=formsがランフォーム・パラメータとして指定されているときに生成されるトレース・ファイルの場合: %DOMAIN_HOME%/system_component/FORMS/%FORMS_INSTANCE_NAME%/trace
  • トレース・ファイルの他のソートの場合: %DOMAIN_HOME%/system_component/FORMS/%FORMS_INSTANCE_NAME%/log

    ノート:

    %DOMAIN_HOME%の値は、通常、%ORACLE_HOME%\user_projects\domains\base_domainのサブディレクトリです。値%FORMS_INSTANCE_NAME%は通常、forms1のようなものです。
FORMS_UNALTERABLE_NOT_REQD    
FORMS_UPPERCASE_WHERE Runtime  
FORMS_USE_CBO Runtime

USE_CONCATオプティマイザ・ヒントを、「大/小文字区別なしの問合せ」プロパティがTRUEである項目への参照がWHERE句に含まれるデータ・ブロックへの問合せに追加するかどうかを指定します。

デフォルト: FALSE

FORMS_USE_NATIVE_MALLOC Runtime  
FORMS_USER_CALENDAR Runtime  
FORMS_USER_DATE_FORMAT Runtime  
FORMS_USER_DATETIME_FORMAT Runtime  
FORMS_USEREXITS Runtime

ユーザー・イグジットから呼び出すことができる外部関数を含む共有オブジェクト・ファイル(UNIX)またはDLLファイル(Windows)のフルパス。

例(Windows): FORMS_USEREXITS=C:/mathlib/add.dll;C:/mathlib/mult.dll

FORMS_USERNAME_CASESENSITIVE Runtime  
FORMS_WEB_CONFIG_FILE Runtime  
FORMS_WJSI_OVERRIDE_TIMEOUT Runtime

JavaScriptの関数または式がJetty WebSocketを介して評価されている間にクライアントからの通信がなかった場合に、ランタイム・プロセスが終了するまでの経過時間を分単位で指定します。有効な値: 0から1440 (最大1日)までの整数。FORMS_TIMEOUTの値以下の値はFORMS_TIMEOUTの値のように扱われ、1440より大きい値は1440のように扱われます。Jetty WebSocketを使用してJavaScriptの関数または式を評価する場合は、評価中にハートビートがブロックされるため、FORMS_TIMEOUTの値より大きい値を指定する必要があります。

デフォルト: 0

LD_LIBRARY_PATH Runtime、Builder

UNIXシステム環境変数。Oracle Forms and Reportsによって動的にリンクされた共有オブジェクトを検索するディレクトリを指定します。

UNIXプラットフォームで必須です。

LD_PRELOAD Runtime

UNIXシステム環境変数。事前ロードされる共有オブジェクトを指定します(他のすべての共有オブジェクトの前にロードされます)。Oracle Forms and Reportsでは、JVM 1.5以上で提供されるシグナル・チェーン機能をサポートするために、libjsig.soを事前ロードする必要があります。

UNIXプラットフォームで必須です。

ノート:

複数の環境ファイルがある場合は、LD_PRELOADの設定がdefault.envの設定と同一になっていることを確認します。
MM_USE_TIF_G4 Runtime  
ORA_CLIENTTRACE_DIR   Oracle RDBMSへの中間層インタフェースがトレース・ファイルを書き込む場所を指定します。
ORACLE_HOME Runtime、Builder、Compiler、JDAPI

Oracle製品の基本インストール・ディレクトリ。

必須。

ORACLE_PATH Runtime、Builder、Compiler、JDAPI

FORMS_PATHおよびORACLE_PATHは、ファイルでパスが指定されていない場合、フォーム(fmxファイル)、実行するメニュー(mmxファイル)、または追加するPL/SQLライブラリ(pllまたはplxファイル)を探すときに、Oracle Formsで検索するディレクトリを指定します。FORMS_PATHで指定されたディレクトリは、ORACLE_PATHで指定されたディレクトリよりも前に検索されます。ORACLE_PATHは、Oracle Forms以外に他のOracle製品でも使用されます。

必須。

ORAPLSQLLOADPATH    
PATH Runtime、Builder

システム環境変数。Oracle製品のバイナリ実行可能ファイルを格納するディレクトリを指定します。

必須。

REPORTS_SERVERMAP    
SHARE_LIBRARY_DATA    
TK2_HIDE_EDITOR_LINE_NUMBER Builder Microsoft WindowsでBuilderのPL/SQLエディタに行番号を表示するかどうかを指定します。
TNS_ADMIN Runtime、Builder、Compiler、JDAPI

TNSファイル(tnsnames.orasqlnet.oraなど)を含むディレクトリ。

必須。

UI_ICON Builder

アイコンとイメージの格納場所の物理パスを指定します。指定できるディレクトリ・パスは1つのみです。これは、BuilderでBuilderレイアウト・エディタにアイコンを表示する目的でのみ使用されます。ランタイムには影響しません。

イメージはファイル・システムに存在する必要があり、zipファイルやjarファイルに含めることはできません。一部のイメージ形式は、Builderでの表示がサポートされていません。サポートされていない形式は、黒で表示されるか、まったく表示されないこともあります。

UI_ICON_EXTENSION Builder 使用するデフォルトのイメージ・ファイル拡張子(Builderで指定されていない場合)を指定します。値を指定しない場合、プラットフォームのデフォルトが使用されます。Microsoft Windowsの場合はICO、UNIX/Linuxの場合はXPMです。
WEBUTIL_CONFIG Runtime WebUtilのデフォルト構成ファイルのフルパス。