4 Oracle Big Data Appliance構成生成ユーティリティの使用方法
この章では、Oracle Big Data Appliance構成生成ユーティリティの使用方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
4.1 Oracle Big Data Appliance構成生成ユーティリティの概要
Oracle Big Data Appliance構成生成ユーティリティは、IPアドレスやソフトウェア・プリファレンスなど、Oracle Big Data Applianceのデプロイに必要な情報をユーザーから取得します。一連のページを案内してから、ユーティリティは構成ファイルのセットを生成します。これらのファイルは、デプロイのプロセスを自動化し、Oracle Big Data Applianceが指定どおりに構成されていることを確認します。
構成するハードウェア・インストールのタイプを表すオプションを選択します。
-
以前に生成された
master.xml
構成ファイルがない場合は、「One or more new Big Data Appliance racks being installed」をクリックします。
他の3つの選択肢は、以前の構成からmaster.xml
ファイルを選択できるように、「Import」ボタンをアクティブ化します。これらのオプションのいずれかを選択してから、master.xml
をインポートします。
-
新しいラック・ハードウェアを構成する必要があるが、今のところサーバーの追加やクラスタの変更は行わない場合は、「One or more Big Data Appliance racks being added to an existing group of Big Data Appliances」をクリックします。
-
ラック内の拡張またはクラスタの拡張の場合(既存のラックまたは既存のクラスタ、あるいはその両方に新しいノードを追加する場合)は、「One or more nodes being added to a Big Data Appliance starter rack or partially filled rack」をクリックします。
-
一般的な編集目的の場合は、「An in-process configuration using a saved master.xml configuration file」をクリックします。
「Next」をクリックして、「Customer Details」ページに移動します。既存のmaster.xml
ファイルで作業を始める場合は、ファイル内のデータに基づいてユーティリティのページのフィールドが事前入力され、セレクタがプリセットされます。
図4-1は、Oracle Big Data Appliance構成生成ユーティリティの「Customer Details」ページを示しています。
4.2 構成ファイルの生成
次の手順では、Oracle Big Data Appliance構成生成ユーティリティをインストールして構成ファイルを生成する方法について説明します。
Oracle Big Data Applianceを構成するには、次の手順を実行します。
-
次の場所にあるOracle Technology Networkから、Oracle Big Data Appliance構成生成ユーティリティをダウンロードします。
http://www.oracle.com/technetwork/database/bigdata-appliance/downloads/index.html
ファイルは、
BDAConfigurator-
version
.zip
という名前です。ユーティリティにはOracle JRE 1.7以上が必要です。 -
BDAConfigurator-
version
.zip
のファイルを解凍します。次に例を示します。$ unzip BDAConfigurator-<version>.zip Archive: BDAConfigurator-<version>.zip creating: BDAConfigurator-<version>/ inflating: BDAConfigurator-<version>/exagen.jar inflating: BDAConfigurator-<version>/oracle_ice.jar inflating: BDAConfigurator-<version>/passwd.jar inflating: BDAConfigurator-<version>/orai18n-utility.jar . . .
-
BDAConfigurator-
version
ディレクトリに移動します。 -
Oracle Big Data Appliance構成生成ユーティリティを実行します。
-
Linuxの場合:
$ sh bdaconf.sh
-
Microsoft Windowsの場合は、Windowsエクスプローラで
bdaconf.cmd
をダブルクリックするか、コマンドラインからファイルを実行します。C:\ bdaconf.cmd
-
-
「Welcome」ページで構成タイプを選択します。
-
「Import」ボタンがアクティブ化されていればクリックし、以前に保存した
master.xml
構成ファイルを選択します。 -
ネットワーク構成を確認します。
「ネットワーク設定の検証」を参照してください。
-
生成された
bda.zip
ファイルを、オラクル社の担当者にお送りください。
4.3 構成ファイルについて
Oracle Big Data Appliance構成生成ユーティリティによって、システムの構成時に使用される次のファイルが生成されます。保存先のディレクトリを選択できます。
company_name/
bda-timestamp.zip
bda-install-preview.html
bda-preinstall-checkip.sh
rack_name/
rack_name-network.json
rack_name-rack-network.json
cluster_name/
cluster_name-config.json
cluster_name-cluster-network.json
master.xml
複数のラックまたはクラスタが構成にある場合、これらについても個別のディレクトリが含まれます。前述の例および次の表の"ラック名"および"クラスタ名"は、ラックとクラスタの実際の名前を参照するプレースホルダです。たとえば、クラスタ名が"cluster01"の場合、構成出力には、cluster01-config.json
およびcluster01–cluster-network.json
が含まれます。
- bda-timestamp.zip
-
構成ファイルのコピーが含まれています。オラクル社顧客サービス担当者がインストールを実行する場合は、インストール日の前にこのファイルをOracleに送信してください。それ以外の場合は、Oracle Big Data Applianceにコピーするために、ファイルをUSBドライブに転送してください。
- bda-install-preview.html
-
構成のすべての詳細をリストするレポートが示されます。このレポートはブラウザで表示できます。入念にチェックして、設定がすべて正しいことを確認してください。
- bda-preinstall-checkip.sh
-
一連のテストを実行して、Oracle Big Data Applianceの特定名およびIPアドレスがネーム・サーバーに正しく追加されており、それらが既存のネットワーク構成と競合していないことを確認します。
- <rack_name>-network.json
-
フル・ラック、スタータ・ラック、または追加サーバーが組み込まれたスタータ・ラックのネットワーク構成が含まれます。すべてのサーバー、スイッチおよびPDUの情報が含まれます。
- <rack_name>-rack-network.json
-
スイッチおよびPDUの情報を含む、サーバーの単一ラックの管理ネットワークのネットワーク構成が含まれます。これは、
<rackname>-network.json
と同じ情報が一緒に含まれるファイルのペアの一部(もう一方はcluster-network.json
)です。 - <cluster_name>-config.json
-
ネットワーク構成、ポート番号、ユーザー名、パスワードなど、クラスタに関するすべての情報が含まれています。構成ユーティリティによって、クラスタごとに個別のパラメータ・ファイルが作成されます。複数のクラスタが構成される場合、各パラメータ・ファイルは別個のサブディレクトリに配置されます。
既存のクラスタへの追加として追加サーバーがスタータ・ラックに構成されている場合、構成ユーティリティはパラメータ・ファイルを生成せず、Mammothユーティリティが生成します。
- <cluster_name>-cluster-network.json
-
クライアントとプライベート・ネットワークを含む、クラスタのネットワーク構成情報が含まれます。これは、
<rackname>-network.json
と同じ情報が一緒に含まれるファイルのペアの一部(もう一方はrack-network.json
)です。 - master.xml
-
Oracle Big Data Appliance構成生成ユーティリティで読み取れるように、XML形式の構成設定がすべて含まれています。Oracle Big Data Applianceデプロイメントの構成を変更する場合には、このファイルをロードして変更を入力し、構成ファイルを再生成できます。
このファイルは、Oracle Big Data Appliance構成生成ユーティリティによってのみ使用されます。Oracle Big Data Applianceの実際の構成には使用されません。
<rack_name>-network.json
からnetwork.json
に名前を変更し、そのファイルを使用してクラスタを構成します。"rack_name-"接頭辞は、構成出力で1つのセットのファイルと別のセットのファイルを区別できるようにするためにのみ存在します。このファイルを使用するスクリプトは、接頭辞を認識しません。
4.4 ネットワーク設定の検証
Oracle Big Data Applianceハードウェアがサイトに到着する前にネットワーク設定を検証するのは、必須のステップです。ネットワークに問題があると、設置の際に大幅な遅延が発生する可能性があります。
ネットワーク構成設定を検証するには、次の手順を実行します。
-
Oracle Big Data Appliance構成生成ユーティリティによって生成された
bda-preinstall-checkip.sh
ファイルを、Oracle Big Data Applianceが使用するのと同じネットワーク上のLinuxホストにコピーします。 -
Linuxホストにログインし、
bda-preinstall-checkip.sh
を実行します。$ sh bda-preinstall-checkip.sh
このスクリプトは、既存のネットワークがOracle Big Data ApplianceのIPアドレス・プールと競合しないかどうかをチェックします。
-
インストールを開始する前に、スクリプトで検出されたネットワークの問題を修正します。設置の際にネットワークの問題があると大幅な遅れが生じることがあります。
-
Oracle Big Data Applianc用の計画された場所へのネットワーク接続を実行します。
-
これらのステップを完了したら、オラクル社の担当者に連絡してください。
4.5 「Customer Details」ページ
次の表では、「Customer Details」のフィールドについて説明します。「Generated Names」には、入力された値から作成された名前が表示されます。
表4-1 「Customer Details」ページ
4.5.1 標準ホスト名の使用
ラック名は、すべてのOracle Big Data Applianceサーバーの標準ホスト名の割当てで使用されています。クライアント・ネットワーク上のすべてのサーバーのホスト名は、次の形式です。
rackname
NodeNN
.domain
この構文の詳細は次のとおりです。
-
NNは、ラック内のサーバー・ノードの位置番号です(01から18まで)。
-
domainは、ドメイン名です。
ホスト名は16文字未満で、ASCII小文字(aからzまで)、数字(0から9まで)およびハイフン(-)のみ使用できます。名前をハイフンで始めたり、終了しないでください。
4.5.2 カスタム・ホスト名の使用
ネットワーク・インタフェースごとに使用される接尾辞を変更できます。
ネーミング規則に従わないサーバー・ホスト名は、「Review and Edit Details」ページで入力できます。
4.5.4 ネットワーク上でのOracle Big Data Applianceへの接続
他のネットワーク上にあるホスト名には、ユニット番号に従った短い拡張名が付いています。デフォルトの拡張名を維持する場合は、ネットワークへの接続後に、次のような形式を使用してOracle Big Data Applianceに接続します。
-
管理ネットワークの短いホスト名の場合:
rackname
NodeNN
-adm
-
プライベート・インフィニバンド・ネットワーク・ホスト名の場合:
rackname
NodeNN
-priv
-
Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)ホスト名の場合:
rackname
NodeNN
-ilom
-
スイッチ・ホスト名の場合:
rackname
sw-ib
M
この構文の詳細は次のとおりです。
-
NNは、ラック内のサーバーの位置番号です(01から18まで)。
-
Mは、ラック内のスイッチの位置に応じて1、2または3です。
4.6 「Hardware Selection」ページ
ハードウェアのページでは、同時にデプロイしようとする1つ以上のラックを指定します。ラックは、ケーブルでまとめられている必要があります。
たとえば、3つのフル・ラックをデプロイする場合は、「Full Rack」を3回デプロイメントに追加します。
次の表では、ハードウェアの選択項目について説明します。
表4-2 「Hardware Selection」ページ
4.7 Rack Details
ラックの詳細ページには、Oracle Big Data Applianceラックのオプションのネットワーク接続を示します。
次の表に、ラックの詳細フィールドの説明を示します。
表4-3 「Rack Details」ページ
「Rack Detail」のフィールド | 説明 |
---|---|
Rack Name |
ラックの名前を入力します。 |
Number of 10 GbE Connections |
すべてのOracle Big Data Applianceの2つのSun Network QDR InfiniBand Gateway Switchに、クライアント・ネットワークへの同数の10 GbEリンクが必要です。各ゲートウェイ・スイッチは、最大8つの10-GbEリンク(合計16リンク)をサポートします。各サーバーは各ゲートウェイ・スイッチ上の1つの10-Gbeリンクに割り当てられます。 したがって、拡張キットが組み込まれたOracle Big Data Applianceのフル・ラックまたはスタータ・ラックは最大16個の10-GbEリンクを使用できます。スタータ・ラックは最大12個の10-GbEリンクを使用できます。 データ・センターがサポートできるOracle Big Data Applianceラックへの10個のGbEリンクを使用することをお薦めします。リンクを追加すると、Oracle Big Data Applianceとクライアント・ネットワークの間で使用できるネットワーク帯域幅が増加し、リンクに障害が発生した場合の影響が軽減されます。 Oracleではこの情報を使用して、正しい数のケーブルが発注されるか、または設置サイトで使用できるようにします。また、これにより、Oracleのフィールド・エンジニアはOracle Big Data Applianceラックに接続する10 GbEリンクの数を計画します。 |
BDA will be connected via InfiniBand to any Oracle engineered systems |
このラックをインフィニバンド・ファブリック経由で別のラックに接続する場合は、このオプションを選択します。複数のラックを接続する場合は、次の点を確認してください。
たとえば、Oracle Big Data ApplianceラックをOracle Exadata Database Machineに接続する場合、インフィニバンド・ネットワークで同じネットマスクを両方のシステムに使用する必要があります。さらに、Exadataデータベース・サーバー、Exadataストレージ・サーバーおよびOracle Big Data ApplianceサーバーのインフィニバンドIPアドレスにこのネットマスクを適用すると、すべてのIPアドレスが同じサブネット上のものになります。 |
4.8 「Networking」ページ
ネットワーキングのページでは、各ネットワークに必要なIPアドレスの数を指定します。管理ネットワーク、クライアント・イーサネット・ネットワーク、およびインフィニバンド・ネットワークが必要です。指定した数のIPアドレスをネットワークに割り当てる必要があります。
各IPアドレス・プールには当初、一定範囲の連続するIPアドレスが含まれています。その範囲内のIPアドレスの一部を使用できない場合には、「Review and Edit Details」ページで個々のアドレスを変更できます。
4.9 「Administration Network」ページ
このページで入力する値は、既存の管理ネットワークにOracle Big Data Applianceのサーバー、スイッチおよびPDUを追加して、これらのデバイスへのSSHアクセスを可能にするために使用されます。各サーバーには、管理用の2つのネットワーク・インタフェースがあります。一方のインタフェースではオペレーティング・システムにアクセスし、もう一方のインタフェースでOracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)にアクセスします。
管理ネットワークは、通常は、アプライアンス自体のツールおよびユーティリティでは使用されません(クライアント・ネットワークが未設定の場合のサーバーへのSSHアクセスを除く)。また、ASRが構成されている場合は、ASRマネージャへのSNMPトラフィックでは管理ネットワークが使用されます。
ノート:
各ネットワークは、他のネットワークから独立したサブネット上に存在する必要があります。
次の表では、「Administration Network」ページ内のフィールドを説明します。
表4-4 「Administration Network」ページ
「Administration Network」のフィールド | 説明 |
---|---|
Starting IP Address for Pool |
管理ネットワーク上で、Oracle Big Data Applianceが使用できる最初のIPアドレス。 |
Pool Size |
管理ネットワーク上で必要なIPアドレスの数。 ラックのIPアドレスは、Oracle Big Data Applianceサーバー、Oracle ILOM、イーサネット・スイッチ、スパイン・スイッチ、リーフ・スイッチ(2)、PDU (2)の順で割り当てられます。 |
Ending IP Address for Pool |
管理ネットワーク上で、Oracle Big Data Applianceに割り当てられる最後のIPアドレス。このフィールドの値は、開始IPアドレスとプール・サイズから自動的に計算されます。 開始と終了のアドレスによって定義されているプールで、すべてのIPアドレスが使用できることを確認してください。使用できない場合は、異なる範囲を割り当てるか、「Review and Edit Details」ページで個々のIPアドレスを手動で変更できます。 |
Subnet Mask |
管理ネットワーク用のサブネット・マスク。 |
Gateway |
ゲートウェイのIPアドレス。 ゲートウェイIPアドレスが自動的に生成されるので、正しいことを確認してください。 |
4.10 「General Network Properties」ページ
クライアント・ネットワークと管理ネットワークは通常、同じドメイン・ネーム・システム(DNS)サーバーおよびネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)サーバーを使用します。ネットワーク上でこれらが異なる場合には、クライアント・ネットワークに対する値を先に入力します。
次の表では、ネットワークの一般プロパティについて説明します。
表4-5 「General Network Properties」ページ
次の表では、管理ネットワークとクライアント・ネットワークでネットワーク・プロパティが異なる場合の管理ネットワークのネットワーク・プロパティについて説明します。通常、これらのプロパティはどちらのネットワークでも同じです。一般的なネットワーク・プロパティとして入力した値にデフォルト設定されます。
表4-6 Advanced Network Properties
「Advanced Network Properties」のフィールド | 説明 |
---|---|
Advanced Network Configuration |
クライアント・ネットワークと管理ネットワークがシステムで切り離されており、異なるDNSサーバーおよびNTPサーバー、異なるドメイン、またはその両方を使用する場合に、このオプションを選択します。次に、管理ネットワークですべてのフィールドを設定します。 |
Admin Domain Name |
管理ドメインの名前。 |
Admin DNS Servers |
クライアント・ネットワークと異なる場合には、管理ドメイン・ネーム・システム・サーバーのIPアドレスは最大6つです。 |
Admin NTP Servers |
クライアント・ネットワークと異なる場合には、管理ネットワーク・タイム・プロトコル・サーバーのIPアドレスは最大6つです。 |
Admin Search Domains |
クライアント・ネットワークと異なる場合には、Oracle Big Data Appliance管理ネットワークが稼働するドメイン名は最大6つです。 |
4.11 「Review and Edit Details」ページ
このページを使用して、ネットワーク構成設定を再確認し、変更します。
ネットワークで、すでに使用中のアドレスを含むIPアドレス範囲を指定した場合は、このページのIPアドレスを置き換えてください。そうしないとOracle Big Data Applianceのネットワーク構成に失敗し、不要な遅延の原因となります。変更が完了したら、「Regenerate using changed base values」をクリックします。
4.12 「Define Clusters」ページ
「Define Clusters」ページを使用して、作成するクラスタの数と、各クラスタを運用するサーバーの数を指定します。
このページでは、CDHまたはOracle NoSQL Database用にクラスタを構成できます。クラスタは単一のラックまたは複数のラックを占有するようにできます。
マルチクラスタ環境では、すべてのクラスタで同じバージョンのOracle Big Data Applianceに統一して実行する必要はありません。異なるラックまたは同じラックで異なるバージョンのソフトウェアを実行する複数のクラスタの構成はサポートされます。
ノート:
Kafkaクラスタの作成および拡張は、Oracle Big Datas Appliance 5.1で一時的にサポートされません各タイプの最小クラスタ・サイズは次のとおりです。
-
CDHクラスタの場合、本番では、高可用性をサポートするために、最小で5台のサーバーを使用することをお薦めします。5ノード未満のクラスタで1つのノードに障害が発生した場合、交換または修理にかなりのクラスタ停止時間が必要になります。クラスタは最小3ノードで作成できますが、このようなクラスタは開発目的にかぎって使用する必要があります
-
NoSQL Databaseクラスタの場合、本番では最小3ノードです。ノードの合計数は、常に3で割り切れる必要があります(3、6、9など)。
-
CDHまたはNoSQLのクラスタにサーバーを提供する各ラックの場合、サーバーの最小数は3です。
次の表では、クラスタ定義のオプションについて説明します。
表4-7 「Define Clusters」ページ
「Define Clusters」のフィールド | 説明 |
---|---|
Number of clusters to create |
クラスタの数を選択します。クラスタごとに、ページに新しいタブが表示され、Oracle Big Data Appliance構成生成ユーティリティで新しいページが表示されます。次のページに進む前に、すべてのタブで必要事項を設定してください。 |
クラスタの一意の名前を入力します。名前は文字ではじめる必要があり、英数字およびダッシュ(-)で構成できます。英数字以外のその他の文字、アンダースコア(_)は使用できません。 |
|
Cluster Type |
クラスタのタイプを次の中から選択します。
|
Unassigned Servers |
左側のリストからクラスタ用のサーバーを選択し、右側にある割当て済サーバーのリストに移動します。 |
Assigned Servers |
クラスタ用に選択されたサーバーがリストされます。クラスタごとの最小サーバー数については、Oracleの推奨に従うことをお薦めします。 |
4.13 「Cluster」ページ
このクラスタにインストールするソフトウェアを選択します。このフィールドに表示されるフィールドは、構成するクラスタのタイプによって異なります。
4.13.1 新しいOracle NoSQL Databaseクラスタ
構成ユーティリティは、新しいOracle NoSQL Databaseクラスタそれぞれについて、ネットワーク構成のためのページを提供します。このページでは、クラスタのクライアント・ネットワークに関する次の一般的な情報を提供します。
-
Cluster Name
-
DNS Servers
-
NTP Servers
-
Search Domains
-
Domain Name
-
Region
-
Time Zone
ページの次のサブセクションで要求される構成詳細も提供します。
4.13.1.1 ユーザーとグループ
次の表では、新しいOracle NoSQL Databaseクラスタのユーザー名、グループおよびパスワードの各フィールドについて説明します。パスワードはオプションですが、ここで指定しない場合には、ソフトウェアのインストール時にパスワードを入力する必要があります。
表4-8 新しいOracle NoSQL Databaseクラスタのユーザーおよびグループ
「User /Groups」のフィールド | 説明 |
---|---|
OS password for root user |
クラスタ内のすべてのサーバーの |
OS password for oracle user |
クラスタ内のすべてのサーバーの |
|
|
Oracleインベントリ・グループ( |
|
|
4.13.1.2 クライアント・ネットワーク
次の表では、Oracle Big Data構成ユーティリティの「Cluster」ページの「Client Network」パネルのフィールドについて説明します。
ノート:
-
同じクラスタ内のクライアントとプライベートのインフィニバンド・ネットワークが、同じサブネットを使用していない可能性があります。一方で、別のクラスタのクライアント・ネットワークがサブネットを共有する場合もあります。
-
Oracle Big Data Applianceでは、同じ物理ゲートウェイ・ポートで複数のクライアント・ネットワークを設定することはサポートされていません。別のネットワークの、結合されていない、重複しない一連の物理ポートを選択する必要があります。
表4-9 クライアント・ネットワーク
「Client Network」のフィールド | 説明 |
---|---|
Starting IP Address for Pool |
構成しているクライアント・ネットワークの最初のIPアドレス。 |
Pool Size |
必要なIPアドレスの数(現在のクラスタの各ノードにつき1つ)。 |
Ending IP Address for Pool |
クライアント・ネットワークの最後のIPアドレス。開始アドレスとプール・サイズから自動的に計算されます。 開始と終了のアドレスによって定義されているプールで、すべてのIPアドレスが使用できることを確認してください。すべてのアドレスが使用できない場合は、別の範囲を割り当てるか、「Client Network and InfiniBand Network」ページで個々のIPアドレスを手動で変更してください。 |
Subnet Mask |
現在のクラスタのクライアント・ネットワークのサブネット・マスク。 |
Gateway |
現在のクラスタのクライアント・ネットワークのIPアドレス。 |
VLAN ID |
デフォルトのVLAN IDの値はNOであることに注意してください。 |
Domain |
ネットワークをホストしているドメインのFQDN |
Use LACP/LAG |
クライアント・ネットワークのリンク集約グループを作成するには、このチェック・ボックスを選択します。 LAGが作成されると、LAG内の接続を個別に選択すること、他のLAGに含めること、VLANまたはVNICで使用することはできなくなります。 このオプションを選択して、接続をLAGに割り当てると、Oracle Big Data Appliance側のLAG設定は自動化されます。ただし、LAGを介してインフィニバンド・スイッチと通信する外部スイッチでLAGモードを手動で有効にする必要があります。「LACP/LAG接続の構成」を参照してください |
Connectors |
クラスタのクライアント・ネットワークそれぞれに対して、8つのコネクタから少なくとも1つをチェックする必要があります。これにより、各クラスタは少なくとも2つのコネクタを持つことになります。(コネクタの1つはフェイルオーバー専用で、第2インフィニバンド・スイッチについています。)両方のスイッチで、同じポートに対して10 GbE接続を確立します。 |
Add a Client to this Cluster |
クラスタにクライアントを追加します。このボタンをクリックすると、入力フィールドの一式が追加されます。フィールドに必要な識別子を追加し、新しいクライアント・ネットワークを構成します。 |
Remove a Client from this Cluster |
最後に追加したクライアントをクライアント・ネットワークの一覧から削除します。 |
4.13.1.3 インフィニバンド・ネットワーク
インフィニバンド・ネットワークは、1つのラック内の複数のOracle Big Data Applianceサーバーを接続します。複数のラックを接続してマルチトラックHadoopクラスタを形成することも、Oracle Exadata Database MachineからOracle Big Data Applianceにアクセスすることもできます。
クラスタ内の複数のクライアント・ネットワークを構成できますが、各クラスタがサポートできるインフィニバンド・ネットワークは1つだけです。
次の表では、インフィニバンド・ネットワークのフィールドについて説明します。
表4-10 「InfiniBand Network」ページ
「InfiniBand Network」のフィールド | 説明 |
---|---|
Starting IP Address for Pool |
プライベート・インフィニバンド・ネットワーク上で、Oracle Big Data Applianceサーバーが使用できる最初のIPアドレス。デフォルトは192.168.10.1です。 |
Pool Size |
必要なIPアドレスの数。すべてのOracle Big Data Applianceサーバーには、インフィニバンド・ネットワーク上のIPアドレスが必要です。プール・サイズは、「Hardware Selection」ページで指定したデプロイメントに対して計算されます。 |
Ending IP Address for Pool |
このデプロイメントでインフィニバンド・ネットワークに割り当てられる最後のIPアドレス。このアドレスは、開始IPアドレスとプール・サイズから自動的に計算されます。 開始と終了のアドレスによって定義されているプールで、すべてのIPアドレスが使用できることを確認してください。使用できない場合は、異なる範囲を割り当てるか、「Review and Edit Details」ページで個々のIPアドレスを手動で変更できます。 |
Subnet Mask |
インフィニバンド・ネットワーク用のサブネット・マスク。デフォルトは255.255.252.0です。 |
PKey | このネットワークが使用するインフィニバンド・パーティションの一意のID。 |
PName | パーティション名。 |
PType | パーティションのメンバーシップのタイプ(FULLまたはLIMITED)。 |
MTU | このネットワークの最大転送単位。 |
4.13.1.4 MIT Kerberos
MIT Kerberos認証は、NoSQLクラスタのセキュリティ・オプションです。
ノート:
MIT Kerberosオプションは、Oracle NoSQL Enterprise Editionのインストールを選択した場合にのみ使用できます。このオプションは、Oracle NoSQL Community Editionには使用できません。次の表に、MIT Kerberosのフィールドの説明を示します。
表4-11 MIT Kerberos
「Kerberos」のフィールド | 説明 |
---|---|
Enable MIT Kerberos-based authentication? |
Oracle Big Data ApplianceでMIT Kerberosをサポートするには、このオプションを選択します。 |
Kerberos KDC database password |
KDCデータベースのパスワード(Oracle Big Data Appliance上で作成されている場合)。 |
Kerberos realm |
|
MIT Kerberosが選択されている場合、コンフィギュレータによって、管理者権限を持つデフォルトのadmin
ユーザーが作成されます。同じパスワードがKerberos KDCに使用されます。パスワードには、ドル記号またはバックスラッシュ文字($
,\
)を含めることはできません。
4.13.1.5 インストールされるコンポーネント
Oracle NoSQL DatabaseのCommunity EditionまたはEnterprise Editionをインストールできます。
次の表に、それぞれの選択内容を示します。
4.13.1.6 Oracle NoSQLの構成
Oracle NoSQL Database 12c リリース1.3.0.5以上のバージョンでは、レプリカとしてのみ機能するノードで構成されるセカンダリ・ゾーンがサポートされます。Oracle Big Data Applianceでセカンダリ・ゾーンを使用して、冗長性および読取り機能を高めるためにデータの予備のコピーを保持することや、離れた場所のデータに対する低レイテンシの読取りアクセスを提供することができます。
次の表では、変更可能な構成設定について説明します。
表4-13 Oracle NoSQLの構成
構成のフィールド | 説明 |
---|---|
Oracle NoSQL store name |
Oracle Big Data ApplianceのKVストアの一意の名前。デフォルト値はBDAKV1です。 |
Oracle NoSQL primary zone name |
クラスタ内のすべてのノードのプライマリ・ゾーンの名前。デフォルト値はBDAKV1_PRIMARY_ZNです。 |
Oracle NoSQL primary zone replication factor |
プライマリ・ゾーンに対する1以上のレプリケーション係数。デフォルト値は3です。 |
4.13.2 新しいCDHクラスタ
構成ユーティリティは、新しいクラスタそれぞれについて、ネットワーク構成のためのページを提供します。
このページでは、クラスタのクライアント・ネットワークに関する次の一般的な情報を提供します。
-
Cluster Name
-
DNS Servers
-
NTP Servers
-
Search Domains
-
Domain Name
-
Region
-
Time Zone
ページの次のサブセクションで要求される構成詳細も提供します。
4.13.2.1 User/Groups
次の表に、新しいCDHクラスタの設定時に指定する必要があるユーザー資格証明およびグループ・メンバーシップを示します。パスワードはオプションですが、ここで指定しない場合には、ソフトウェアのインストール時にパスワードを入力する必要があります。
表4-14 新しいCDHクラスタの「User/Groups」
「User /Groups」のフィールド | 説明 |
---|---|
OS password for root user |
クラスタ内のすべてのサーバーの |
OS password for oracle user |
クラスタ内のすべてのサーバーの |
|
|
Oracleインベントリ・グループ( |
|
|
|
Cloudera Manageradminpassword |
Cloudera Managerの |
MySQL admin password |
MySQL Database管理ユーザーのパスワード。CDHクラスタにのみ使用できます。 |
4.13.2.2 クライアント・ネットワーク
次の表では、Oracle Big Data構成ユーティリティの「Cluster」ページの「Client Network」パネルのフィールドについて説明します。
ノート:
-
同じクラスタ内のクライアントとプライベートのインフィニバンド・ネットワークが、同じサブネットを使用していない可能性があります。一方で、別のクラスタのクライアント・ネットワークがサブネットを共有する場合もあります。
-
Oracle Big Data Applianceでは、同じ物理ゲートウェイ・ポートで複数のクライアント・ネットワークを設定することはサポートされていません。別のネットワークの、結合されていない、重複しない一連の物理ポートを選択する必要があります。
表4-15 クライアント・ネットワーク
「Client Network」のフィールド | 説明 |
---|---|
Starting IP Address for Pool |
構成しているクライアント・ネットワークの最初のIPアドレス。 |
Pool Size |
必要なIPアドレスの数(現在のクラスタの各ノードにつき1つ)。 |
Ending IP Address for Pool |
クライアント・ネットワークの最後のIPアドレス。開始アドレスとプール・サイズから自動的に計算されます。 開始と終了のアドレスによって定義されているプールで、すべてのIPアドレスが使用できることを確認してください。すべてのアドレスが使用できない場合は、別の範囲を割り当てるか、「Client Network and InfiniBand Network」ページで個々のIPアドレスを手動で変更してください。 |
Subnet Mask |
現在のクラスタのクライアント・ネットワークのサブネット・マスク。 |
Gateway |
現在のクラスタのクライアント・ネットワークのIPアドレス。 |
VLAN ID |
デフォルトのVLAN IDの値はNOであることに注意してください。 |
Domain |
ネットワークをホストしているドメインのFQDN |
Use LACP/LAG |
クライアント・ネットワークのリンク集約グループを作成するには、このチェック・ボックスを選択します。 LAGが作成されると、LAG内の接続を個別に選択すること、他のLAGに含めること、VLANまたはVNICで使用することはできなくなります。 このオプションを選択して、接続をLAGに割り当てると、Oracle Big Data Appliance側のLAG設定は自動化されます。ただし、LAGを介してインフィニバンド・スイッチと通信する外部スイッチでLAGモードを手動で有効にする必要があります。「LACP/LAG接続の構成」を参照してください |
Connectors |
クラスタのクライアント・ネットワークそれぞれに対して、8つのコネクタから少なくとも1つをチェックする必要があります。これにより、各クラスタは少なくとも2つのコネクタを持つことになります。(コネクタの1つはフェイルオーバー専用で、第2インフィニバンド・スイッチについています。)両方のスイッチで、同じポートに対して10 GbE接続を確立します。 |
Add a Client to this Cluster |
クラスタにクライアントを追加します。このボタンをクリックすると、入力フィールドの一式が追加されます。フィールドに必要な識別子を追加し、新しいクライアント・ネットワークを構成します。 |
Remove a Client from this Cluster |
最後に追加したクライアントをクライアント・ネットワークの一覧から削除します。 |
4.13.2.3 インフィニバンド・ネットワーク
インフィニバンド・ネットワークは、1つのラック内の複数のOracle Big Data Applianceサーバーを接続します。複数のラックを接続してマルチトラックHadoopクラスタを形成することも、Oracle Exadata Database MachineからOracle Big Data Applianceにアクセスすることもできます。
クラスタ内の複数のクライアント・ネットワークを構成できますが、各クラスタがサポートできるインフィニバンド・ネットワークは1つだけです。
次の表では、インフィニバンド・ネットワークのフィールドについて説明します。
表4-16 「InfiniBand Network」ページ
「InfiniBand Network」のフィールド | 説明 |
---|---|
Starting IP Address for Pool |
プライベート・インフィニバンド・ネットワーク上で、Oracle Big Data Applianceサーバーが使用できる最初のIPアドレス。デフォルトは192.168.10.1です。 |
Pool Size |
必要なIPアドレスの数。すべてのOracle Big Data Applianceサーバーには、インフィニバンド・ネットワーク上のIPアドレスが必要です。プール・サイズは、「Hardware Selection」ページで指定したデプロイメントに対して計算されます。 |
Ending IP Address for Pool |
このデプロイメントでインフィニバンド・ネットワークに割り当てられる最後のIPアドレス。このアドレスは、開始IPアドレスとプール・サイズから自動的に計算されます。 開始と終了のアドレスによって定義されているプールで、すべてのIPアドレスが使用できることを確認してください。使用できない場合は、異なる範囲を割り当てるか、「Review and Edit Details」ページで個々のIPアドレスを手動で変更できます。 |
Subnet Mask |
インフィニバンド・ネットワーク用のサブネット・マスク。デフォルトは255.255.252.0です。 |
PKey | このネットワークが使用するインフィニバンド・パーティションの一意のID。 |
PName | パーティション名。 |
PType | パーティションのメンバーシップのタイプ(FULLまたはLIMITED)。 |
MTU | このネットワークの最大転送単位。 |
4.13.2.4 Big Data SQL
Oracle Big Data SQLをCDHクラスタにインストールできます。この製品には、ライセンスが別途必要です。次の表では、Oracle Big Data SQLのフィールドについて説明します。
重要:
Oracle Big Data SQL 3.2がすでにインストールされており、構成ユーティリティを再実行する(たとえば、新しい構成ファイルを生成してからbdacli reset
を実行する)場合、再構成中に/opt/oracle/BDSJaguar
の下の既存のOracle Big Data SQL 3.2インストール・ディレクトリが削除されることに注意してください。これらのディレクトリを保持するには、別の場所にバックアップしてから、操作の完了時に/opt/oracle/BDSJaguar
にコピーして戻してください。
表4-17 Big Data SQL
Big Data SQLのフィールド | 説明 |
---|---|
Is Big Data SQL licensed? |
Oracle Big Data SQLでは、Oracle Big Data ApplianceのHiveおよびHDFSに格納されたデータに対するOracle Databaseからの問合せがサポートされています。このテクノロジにはライセンスが別途必要です。ライセンスを持っている場合、「Yes」を選択します。 |
Install Big Data SQL? |
初期ソフトウェア・リリース中にOracle Big Data SQLをインストールするには、「Yes」を選択します。「No」を選択した場合、後日bdacliを使用してOracle Big Data SQLを有効化できます。 Oracle Big Data Applianceのリリースには、MammothまたはbdacliでインストールできるOracle Big Data SQLのバージョンが含まれています。これは、構成ユーティリティでインストールに選択できます。インストールしたOracle Big Data Applianceと互換性がある可能性がある新しいバージョンは、Oracle Software Delivery Cloud (https://edelivery.oracle.com)から入手できる場合があります。ただし、Mammothと統合されたバージョンより新しいバージョンでは、bdacliコマンドで管理できない独自のインストーラの使用が必要です。Oracle Big Data SQLのリリースおよびサポートされるプラットフォームの詳細は、My Oracle Supportの『Oracle Big Data SQL Master Compatibility Matrix』(Doc ID 2119369.1)を参照してください。 |
Is Big Data SQL using InfiniBand? |
インフィニバンド・スイッチを使用するには、「Yes」を選択します。クライアント・ネットワークを使用するには、「No」を選択します。デフォルトは「Yes」です。 ノート: 現時点では、Oracle SPARC SuperClusterとOracle Big Data Applianceの間のOracle Big Data SQLのイーサネット・ネットワークはサポートされていません。 |
4.13.2.5 Big Data Connectors
Oracle Big Data ConnectorsをCDHクラスタにインストールできます。この製品には、ライセンスが別途必要です。次の表では、インストールされるコンポーネントのフィールドについて説明します。
表4-18 インストールされるコンポーネント
コンポーネントのフィールド | 説明 |
---|---|
Are Big Data Connectors licensed? |
Oracle Big Data Connectorsを使用すると、CDHクラスタとOracle Databaseに格納されているデータ間のデータ・アクセスが簡単になります。コネクタには、個別のライセンスが必要です。ライセンスを持っている場合、「Yes」を選択します。選択すると、他のフィールドがアクティブになります。 |
このエージェントは、Oracle Big Data Connectorsの1つであるOracle Data Integratorをサポートしています。 Oracle Big Data Connectorsのライセンスが必要です。 ノート: Oracle Big Data Appliance 5.1では、ODIエージェントを有効にすることを選択できません。かわりに、Mammothのインストール後に、スタンドアロンのエージェントのバージョン12.2.1.4をインストールできます。手順については、ODIのドキュメントを参照してください。 |
|
MySQL DatabaseのOracle Data Integratorユーザーのパスワード。 |
4.13.2.6 Oracle Big Data Spatial and Graph
「Cluster」ページに、Oracle Big Data Spatial and Graphのライセンスを持っているかどうかを示すチェック・ボックスが含まれました。
ノート:
Oracle Big Data Spatial and Graphのドキュメントは、Oracle Big Data Applianceドキュメント・ライブラリに含まれています。4.13.2.7 MIT Kerberos
MIT Kerberos認証は、CDHクラスタのセキュリティ・オプションです。Oracle Big Data Applianceのライセンスに含まれています。
ネットワーク上の別の場所で(つまり、Oracle Big Data Appliance上以外で)キー配布センター(KDC)を使用するには、ソフトウェアをインストールする前にいくつかのステップを完了する必要があります。「インストールの前提条件」を参照してください。
次の表に、MIT Kerberosのフィールドの説明を示します。
表4-19 MIT Kerberos
「Kerberos」のフィールド | 説明 |
---|---|
Enable MIT Kerberos-based authentication? |
Oracle Big Data ApplianceでMIT Kerberosをサポートするには、このオプションを選択します。 |
Oracle Big Data Applianceでキー配布センター(KDC)を設定する場合は、「Yes」を選択します。それ以外の場合は、ネットワーク上で常にすべてのクライアントがKDCを使用できる必要があります。 |
|
Kerberos KDC database password |
KDCデータベースのパスワード(Oracle Big Data Appliance上で作成されている場合)。 |
Non-BDA key distribution center hosts |
Oracle Big Data ApplianceのプライマリまたはバックアップKDCとして機能する、同じネットワーク上で使用できるKDCの完全修飾名またはIPアドレスをリストします。 重要: リスト内の最初の外部KDCサーバー(リストの先頭にあるもの)は、Krb5.conf でKerberos Admin Serverとして識別されているサーバーと同一である必要があります。
|
Kerberos realm |
|
Encrypt HDFS Data Transport |
DataNodeとクライアント間、およびDataNode間のデータ転送の暗号化を有効にします。 |
Encrypt Hadoop Services |
HDFS、MapReduceおよびYARN WebインタフェースのSSL暗号化と、MapReduceおよびYARNの暗号化されたシャッフルを有効にします。HDFS、MapReduceおよびYARNロールのWebコンソールへのアクセスの認証も有効にします。 |
Enable Sentry Authorization |
Apache Sentryを使用してHadoopに格納されているデータに対するファイングレイン認証の機能を提供するには、このオプションを選択します。 |
4.13.2.8 Active Directory Kerberos
Active Directory Kerberos認証は、CDHクラスタのセキュリティ・オプションです。Oracle Big Data Applianceのライセンスに含まれています。
次の表に、Active Directory Kerberosのフィールドの説明を示します。
表4-20 Active Directory Kerberos
「Kerberos」のフィールド | 説明 |
---|---|
Enable Active Directory Kerberos-based authentication? |
Oracle Big Data ApplianceでActive Directory Kerberosをサポートするには、このオプションを選択します。 |
Active Directory Host |
Active Directoryホストの完全修飾名またはIPアドレス。 |
Kerberos realm |
EXAMPLE.COMなど、Oracle Big Data Applianceのレルムの名前を入力します。 |
Active Directory Domain |
ドメインの識別名。Active Directory上ですべてのアカウントが作成されます。たとえば、such as ou=bda,DC=example,DC=comです。 |
Active Directory Account Prefix |
このドメインに、すべてのActive Directoryアカウント名のオプションの接頭辞を追加します。最大の長さは10文字です。 |
Active Directory admin user |
Active Director Adminユーザーの名前。Active Directory上でアカウントを作成、削除および変更できます。 |
Active Directory admin password |
Active Director Adminユーザーのパスワード。 |
Encrypt HDFS Data Transport |
DataNodeとクライアント間、およびDataNode間のデータ転送の暗号化を有効にします。 |
Encrypt Hadoop Services |
HDFS、MapReduceおよびYARN WebインタフェースのSSL暗号化と、MapReduceおよびYARNの暗号化されたシャッフルを有効にします。HDFS、MapReduceおよびYARNロールのWebコンソールへのアクセスの認証も有効にします。 |
Enable Sentry authorization |
Apache Sentryを使用してHadoopに格納されているデータに対するファイングレイン認証の機能を提供するには、このオプションを選択します。 |
4.13.2.9 HDFS透過的暗号化
HDFS透過的暗号化は、CDHクラスタの保存データのセキュリティ・オプションです。
HDFS透過的暗号化では、Kerberosを有効にする必要があります。これはActive Directory KerberosとMIT Kerberosのどちらでも機能します。(「インストールの前提条件」を参照してください。)
次の表で、HDFS透過的暗号化のフィールドについて説明します。
表4-21 HDFS透過的暗号化
HDFS透過的のフィールド | 説明 |
---|---|
Enable HDFS Transparent Encryption。 |
このオプションを選択して、Oracle Big Data ApplianceのHadoop保存データの暗号化を有効にします。 |
Set up Key Trustee Servers on the BDA |
Key Trustee ServerをBDAクラスタで内部的に設定するには、このオプションを選択します。このオプションを有効にした場合、残りのKey Trustee設定パラメータは必要ありません。Mammothがインストールを構成します。 |
Active Navigator Key Trustee Server |
暗号化キー、証明書およびパスワードを管理します。現在の実装では、これはOracle Big Data Applianceの外部のサーバーである必要があります。 |
Passive Navigator Key Trustee Server |
パッシブNavigator Key Trustee Serverは、このサービスが単一の障害ポイントにならないことを保証するためのバックアップです。 |
Navigator Key Trustee |
Key Trustee Server管理者によって構成されるKey Trustee組織名。これは、キーが格納される組織です。 |
Key Trustee Authorization Code |
Navigator Key Trustee組織に対応する認可コード。このコードは、Cloudera ManagerがKey Trustee Serverを認証するために使用されます。 |
4.13.2.10 自動サービス・リクエスト
ASRでは、Oracle Big Data Applianceハードウェアの状態を監視し、障害を検出すると、自動的にサービス・リクエストを送信します。このプログラムを無効にすることもできますが、ASRを有効にすることをお薦めします。
Oracle Big Data Applianceでソフトウェアをインストールおよび構成する前に、Oracle Big Data Appliance外の別のサーバーでASRマネージャをインストールして稼働するよう構成する必要があります。「Enable Auto Service Request」を選択していても、指定されたホスト・アドレスとポート番号を使用してASRマネージャにアクセスできない場合には、ソフトウェアのインストールはエラーになり失敗します。MammothユーティリティではASRマネージャがインストールされません。
Oracle Big Data Appliance上のソフトウェアはASR Managerに接続できる必要があります。ASRマネージャは直接またはプロキシを介してインターネットにアクセスし、サービス・リクエストを自動的に開くイベント情報を送信できる必要がありあます。
次の表では、自動サービス・リクエストのフィールドについて説明します。
4.13.2.11 電子メール・アラート
Cloudera ManagerはCDHクラスタで問題を検出した場合に電子メール・アラートを送信します。
次の表では、電子メール・アラートのフィールドについて説明します。
表4-23 「Email Alerting」ページ
「Email Alerting」のフィールド | 説明 |
---|---|
SMTP Server |
企業がその内部ネットワークで使用する既存のSMTPサーバーの完全修飾名またはIPアドレス。必須です。 |
Uses SSL |
Secure Sockets Layer (SSL)接続が必要な場合には、「Yes」を選択します。 |
SMTP Port |
電子メール・サーバーで使用されるポート番号 |
Requires Authentication |
SMTPサーバーで認証が必要な場合には、このオプションを選択します。選択すると、ユーザー名とパスワードを入力できます。 |
SMTP User Name |
Cloudera ManagerがSMTPサーバーにログインする際のユーザー名。 認証を選択していない場合、このフィールドは表示されません。 |
SMTP Password |
ユーザー名のパスワード。 認証を選択していない場合、このフィールドは表示されません。 |
Recipient Addresses |
Cloudera Managerからアラートを受け取るユーザーの有効な電子メール・アドレス。電子メール・アドレスを1行に1つずつ入力します。必須です。 右側のフィールドには、ダイアログ・ボックスに入力した電子メール・アドレスの数が示されます。 |
4.13.3 既存のクラスタへの追加
Oracle Big Data Appliance構成ユーティリティを使用して既存のクラスタにサーバーを追加することはできません。これを行うにはMammothユーティリティを使用します。
「クラスタへのサーバーの追加」を参照してください。
4.14 Client Network Config Summary
このページでは、ラック上のすべてのクライアント・ネットワークIPアドレスを表示し、構成を生成する前に最終的な変更を行うことができます。
「Reset all IPs using default values」をクリックして、すべてのクライアントIPアドレスを無効にし、デフォルトのクライアント・ネットワークIPアドレス・プールからIPアドレス割当てを再生成することもできます。
4.15 「Complete」ページ
これで、インストールと構成のオプションをすべて設定しました。ページに戻って設定を変更する場合は、「Back」をクリックします。「Back」ボタンを押しても、ページはクリアされません。設定は、変更しないかぎり維持されます。
このページのテキスト・ボックスは、クラスタで使用する予定のHadoopコンポーネントおよびサードパーティ・アプリケーションを指定するための、および後日役立つ可能性のあるノートを記録するための場所を提供します。この情報は、master.xml
という名前のファイルに保存されます。このファイルは、これらの構成設定をOracle Big Data Appliance構成生成ユーティリティに再ロードするために使用できます。
構成ファイルを生成するには、画面の指示に応じて「Create Files」、「Yes」の順にクリックします。オペレーティング・システムのウィンドウが、ファイルの保存されているディレクトリで自動的に開きます。