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Oracle® Big Data Connectorsユーザーズ・ガイド
リリース5 (5.0)
F21918-01
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付録

この項には、次の付録が含まれています。

OraLoaderMetadataユーティリティ

Oracle Databaseシステムで、次の構文を使用してOraLoaderMetadataユーティリティを実行します。javaコマンドは1行で入力する必要がありますが、以下では見やすくするために複数行に分けて示しています。

java oracle.hadoop.loader.metadata.OraLoaderMetadata
   -user userName 
   -connection_url connection
   [-schema schemaName]
   -table tableName
   -output fileName.xml

OraLoaderMetadataのヘルプ・ファイルを表示するには、このコマンドをオプションなしで使用します。

オプション

-user userName

ターゲット表を所有するOracle Databaseユーザー。ユーザーは、パスワードを要求されます。

-connection_url connection

次のようなThinスタイル・サービス名形式のデータベース接続文字列。

jdbc:oracle:thin:@//hostName:port/serviceName

サービス名が不明な場合は、特権ユーザーとして次のSQLコマンドを入力します。

show parameter service

NAME               TYPE        VALUE
------------------ ----------- ----------
service_names      string      orcl
-schema schemaName

ターゲット表を含むスキーマの名前。引用符で囲まれていない値は大文字に変換され、引用符で囲まれていない値は入力したとおりに使用されます。このオプションを省略した場合、-userオプションで指定したスキーマ内のターゲット表が検索されます。

-table tableName

ターゲット表の名前。引用符で囲まれていない値は大文字に変換され、引用符で囲まれていない値は入力したとおりに使用されます。

-output fileName.xml

メタデータ・ドキュメントの格納に使用される出力ファイルの名前。

次の例に、ターゲット表のメタデータをXMLファイルに保存する方法を示します。

例-2 表のメタデータの生成

OraLoaderMetadataユーティリティを実行します。

$ java -cp '/tmp/oraloader-<version>-h2/jlib/*' oracle.hadoop.loader.metadata.OraLoaderMetadata -user HR -connection_url jdbc:oracle:thin://@localhost:1521/orcl.example.com -table EMPLOYEES -output employee_metadata.xml

OraLoaderMetadataユーティリティを実行すると、データベース・パスワードを要求されます。

Oracle Loader for Hadoop Release <version> - Production
 
Copyright (c) 2011, 2015, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.
 
[Enter Database Password:] password

XMLファイルがスクリプトと同じディレクトリに作成されます。

$ more employee_metadata.xml
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!--
Oracle Loader for Hadoop Release <version> - Production
 
Copyright (c) 2011, 2016, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.
 
-->
<DATABASE>
<ROWSET><ROW>
<TABLE_T>
 <VERS_MAJOR>2</VERS_MAJOR>
 <VERS_MINOR>5 </VERS_MINOR>
 <OBJ_NUM>78610</OBJ_NUM>
 <SCHEMA_OBJ>
  <OBJ_NUM>78610</OBJ_NUM>
  <DATAOBJ_NUM>78610</DATAOBJ_NUM>
  <OWNER_NUM>87</OWNER_NUM>
  <OWNER_NAME>HR</OWNER_NAME>
  <NAME>EMPLOYEES</NAME>
     .
     .
     .

Oracle Big Data Connectorsのアクセシビリティ推奨事項

この項では、これらのツールでスクリーン・リーダーおよび拡大表示を使用する場合のヒントをいくつか示します。

スクリーン・リーダーおよびブライユ点字の表示の使用上のヒント

次に、音声変換出力およびブライユ点字表示の使用に関する提案をいくつか示します。

  • PuttyやCygwinなどの文字モードに基づく端末を使用します。X - WindowsベースのVNCを使用しないでください。

  • 端末ソフトウェアの設定で、カーソル・タイプを点滅しない"ブロック"カーソルに設定します。

  • 特定のコマンドの出力では大量の情報が生成され、端末ウィンドウや仮想ウィンドウまたはブライユ点字表示からオーバーフローする可能性があります。その場合は、コマンドの出力をmoreでパイプ処理して出力をページに分割することを検討してください。[Space]キーを使用して、出力のページを切り替えることができます。

  • スクリーン・リーダーの推奨設定には次のようなものがあります(ここでは、JAWSを例として使用します)。

    • JAWSカーソルを「すべて」に設定します。「すべて」と聞こえるまで、[Insert]+[s]のキーの組合せを使用します。

    • 仮想カーソルを無効にすることが必要になる場合があります。JAWSを使用している場合、[Insert]+[z]のキーの組合せを使用することでこれを実行できます。

    • 仮想ウィンドウを使用してテキストを取得します。JAWSを使用している場合、[Insert]+[Alt]+[w]のキーの組合せを使用することでこれを実行できます。

拡大表示の使用上のヒント

拡大表示の例として、ZoomText、MAGicおよびSuperNovaがあります。

  • 拡大表示では、文字ベースの端末とX-WindowベースのVNCの両方をサポートできます。

  • 拡大表示(ZoomTextスクリーン・リーダー)のスクリーン・リーダー機能を使用している場合、前述のように文字ベースの端末を使用する必要があります。

  • VNCを使用している場合は、ウィンドウ表示のプリファレンス(TWMやICEなど)を決定します。ICEの表示設定は、次を使用すると実行できます。

    vncserver -geometry 1600*950 :2

    1600*950は表示サイズを指定し、:2はVNC表示番号を指定します。

最近の変更履歴

Oracle Big Data Connectorsリリース4.12の変更点

リリース4.12のOracle Big Data Connectorsでの変更点は、次のとおりです。

このリリースでのソフトウェア更新

コネクタ バージョン

Oracle SQL Connector for HDFS (OSCH)

3.8.2

Oracle Loader for Hadoop (OLH)

3.9.2

Oracle Shell for Hadoop Loaders (OHSH)

1.3.2

Oracle XQuery for Hadoop (OXH)

4.9.1

Oracle R Advanced Analytics for Hadoop (ORAAH)

2.8.0

Oracle DataSource for Apache Hadoop (OD4H)

1.3.1

Oracle Data Integrator (ODI)

12.2.1.2.6

OHSHジョブの監視のための新しいコマンド

OHSHには、ジョブを監視するための新しいコマンドと、ジョブを削除するためのコマンドがあります。

  • ohsh> show job <job_id>

    IDで指定されたジョブに関する詳細が示されます。

  • ohsh> show job summary <job_id>

    IDで指定された、完了したジョブのパフォーマンスが示されます。

  • ohsh> show job abstract <job_id>

    ジョブの機能の説明が示されます。

  • ohsh>  show jobs [failed|running|completed|finished] [extended] [<integer>]

    特定のジョブ・ステータスの最後n個のジョブが示されます。

    • 最初のパラメータは、ジョブ・ステータスを指定します。ステータスが指定されていない場合は、ジョブ・ステータスに関係なく、すべてのジョブが示されます。

    • 2番目のパラメータは、詳細を表示するかどうかを指定します。

    • 3番目のパラメータは、指定されたステータスの最後n個のジョブを示すことを指定します。nが指定されていない場合は、そのステータスのすべてのジョブが示されます。

  • ohsh>  truncate jobs [<integer>]

    データベースから最後n個のジョブが削除されます。整数が指定されていない場合、このコマンドではすべてのジョブが削除されます。

関連項目:

  • すべてのOHSHコマンドの説明は、OHSHのヘルプを参照してください。

    ohsh> help
  • OHSHがオンプレミス環境(Oracle Big Dataクラウド・サービスの外部)にインストールされている場合、これらのコマンドを有効にするには、smartloader-conf.xml構成ファイルの編集が必要です。

その他の変更点

以前のリリースでは、各Oracle Big Data Connectorsの使用例は、コネクタのホーム・ディレクトリの下のexamplesディレクトリに自動的にインストールされます。このリリースでは、各コネクタのインストールzipファイルに、examples.zipファイルが含まれています。これは、例を使用する準備が整ったときに解凍できます。