J.1 Oracle Big Data Applianceリリース4.13での変更点

リリース4.13には、次のソフトウェア更新情報と新機能が含まれています。

注意:

これはリリース後のアップデートです。2019年3月以降は、Big Data Appliance 4.13をOracle Linux 6クラスタからOracle Linux 7に移行するためのインプレース手順があります。このガイドのOracle Linux 6からOracle Linux 7への移行を参照してください。

このリリースでのソフトウェア・バージョン

  • Cloudera Enterprise 5.15.1 (CDH、Cloudera Manager、Key Trustee、Sentry、Impala、Cloudera Search、Apache HBase、Apache Hive、Apache Spark 1.6を含む)。

    CDHに付属しているためApache Spark 1.6がデプロイされますが、MammothではApache Spark 2も自動的にデプロイされます。Kudu、KafkaおよびKey Trustee Server 用のClouderaパーセルは便宜上含まれていますが、デフォルトではデプロイまたは構成されません。

  • Oracle Big Data Connectors 4.12

  • Cloudera CDK Powered By Apache Kafka 3.1.0

  • Oracle NoSQL Database Enterprise Edition 18.1.11

  • Oracle Big Data SQL3.2.1

  • Oracle NoSQL Community Edition 18.1.11

  • MySQL Enterprise Edition 5.7.23

  • Oracle R Advanced Analytics for Hadoop (ORAAH) 2.8.0

  • OracleのR Distribution (ORD) 3.3.0

  • Oracle Big Data Spatial & Graph 2.5

  • Java JDK 8u181

  • ODI Agent 12.2.1.3.0

  • 新規クラスタの場合: Oracle Linux 7 (UEK4)。(新しいOracle Big Data ApplianceラックにはOracle Linux 7が付属します。)Oracle Linux 6クラスタのアップグレードの場合: Oracle Linux 6 (UEK4)。

    X7-2Lサーバーをクラスタ内のノードとして追加するには、Oracle Big Datas Appliance 4.13をインストールする(新しく導入されたラックにない)既存のクラスタ内のすべてのサーバーをまずOracle Big Data Appliance 4.10.0に更新する必要があります。

Oracle Big Data SQL 3.2.1について

リリース3.2.1は、Oracle Database 12.2.0.1と12.1.0.2の両方をサポートする最初のOracle Big Data SQLリリースです。これは、リリース3.2.1の主要な拡張機能です。

Hadoopクラスタ上の同一のOracle Big Data SQL 3.2.1インストールが、Oracle Database 12.2.0.1および12.1.0.2の両方に接続できます。

Oracle Big Data Spatial and Graph 2.5について

リリース2.5には、次の変更点が含まれています。
  • Spark Vector APIで空間索引に追加されたカウント・アクション。

  • マルチメディア分析機能は非推奨です。

Oracle Big Data Discovery 1.6について

Big Data Discovery 1.6では、Oracle Big Data Appliance 4.13がサポートされています。インストール・ファイルは、Oracle Software Delivery Cloud (eDeliveryとも呼ばれる)からダウンロードできます。

Oracle Big Data ApplianceでBig Data Discoveryをインストールおよびアップグレードする手順は、リリース1.6では変更されていません。インストール手順については、このガイドのOracle Big Data Discoveryのインストールを参照してください。(この手順は、Oracle Big Data Discoveryインストレーション・ガイドで説明されているものとは異なります)。

アップグレードの場合は、Oracle Big Data Discoveryアップグレード・ガイドの手順に従います。

Perfect Balanceについて

Perfect BalanceはOracle Big Data Appliance 4.13には含まれません。(このソフトウェアは以前のリリースで非推奨になりました。)

セキュア・ノードのデコミッショニングのためのディスク・シュレッディング

bdasecureerasenodeユーティリティは、実行されているノード上のすべてのデータ・パーティションを安全に消去します。このユーティリティは、GNU Core Utilitiesのshredコマンドに基づいています。

ユーザーは、shredパスの数を設定できます(デフォルトは3です)。shredプロセスの出力は/tmpに記録されます。

Oracle Big Data Managerで外部Kerberosキー配布センターがサポートされるようになりました

これにより、Kerberosにより保護されたクラスタ構成とのOracle Big Data Managerの互換性が2つの方法で拡張されます。

  • Oracle Big Data ManagerでAD Kerberosがサポートされるようになりました。

    Oracle Big Data Appliance 4.12では、Oracle Big Data ManagerでのKerberosにより保護されたクラスタのサポートはMIT Kerberosに限定されていました。

  • Oracle Big Data Managerが、KDCがアプライアンスの内部または外部にある、MIT Kerberosにより保護されたクラスタで実行できるようになりました。

Kafkaクラスタの拡張性および自動アップグレード

Kafkaクラスタが拡張可能になりました。この機能は、Oracle Big Data Appliance 4.12では使用できませんでした。./mammoth -eコマンドは、CDHクラスタおよびKafkaクラスタの両方を拡張するのに使用されます。mammoth -eおよびその他のオプションの詳細は、このガイドのMammothのオプションを参照してください。

既存のKafkaクラスタは、Mammothのインストール時に自動的にKafka 3.1.0にアップグレードされます。

注意:

Oracle Big Data Appliance 4.13のKafkaクラスタでは、bdacli admin_cluster操作(decommissionrecommissionmigrateおよびreprovision)は使用できません。

Oracle Big Data Applianceデプロイメント・バンドルにベース・イメージは含まれなくなりました

バンドルには、Oracle Big Data ApplianceコンポーネントがRPMとしてのみ含まれます。ベース・イメージは含まれなくなりました。バンドルを解凍してデプロイするステップに変更はありません。

既存のサーバーを少なくともリリース4.10ベース・レベルにアップするためにベース・イメージが必要な場合は、My Oracle SupportでOracle Big Data Appliance Patch Set Master Note (Doc ID 1485745.1)を参照してください。

SSLで使用されるセキュリティ証明書でのSHA-2のサポート

Oracle Big Data Applianceにおいて、SSL証明書の署名にSHA-2 (とりわけSHA256、SHA384およびSHA512暗号化ハッシュ・アルゴリズム)がサポートされるようになりました。

Oracle Big Data ApplianceのActive Directory KerberosでSSL証明書が不要になりました

このリリースのOracle Big Data Applianceでは、Mammothインストーラとbdacli enable ad_kerberosコマンドの両方で、SSL証明書を必要とせずにAD Kerberosを有効にできます。AD Kerberosは、/opt/oracle/BDAMammoth/active_directory.cerが存在するかどうかに関係なく有効にできます。

オプションで、AD Kerberos SSL証明書を追加することもできます。SHA-1とSHA-2の両方がサポートされています。

関連項目:

次のドキュメントでは、Oracle Big Data ApplianceでのAD Kerberosのインストール、構成およびアップグレードに関する包括的な情報が提供されています。

Oracle Big Data Appliance 4.13より前の最近の変更履歴

このガイドの付録Gでは、リリース4.12の変更点について説明します。さらに古いバージョンのOracle Big Data Applianceからアップグレードする場合、この変更サマリーを読んでおくと役立つことがあります。