8 DBMCLIユーティリティの使用
Oracle Exadata Database Machineコマンドライン・インタフェース(DBMCLI)ユーティリティは、データベース・サーバーの管理に使用します。スクリプト・ファイルの使用など、SQL*Plusで提供される多数の機能があります。
- DBMCLIユーティリティの概要
DBMCLIユーティリティは、データベース・サーバーの構成およびサーバー環境内のデータベース・サーバーの管理に使用するコマンドライン管理ツールです。 - DBMCLI管理コマンドについて
DBMCLI管理コマンドは、オブジェクトに対して直接機能しません。 - DBMCLIオブジェクト・コマンドについて
DBMCLIには、オブジェクト・コマンド、オブジェクト・タイプおよびオブジェクト属性があります。 - DBMCLIオブジェクト・タイプについて
- DBMCLIのオブジェクト属性
- メトリックを使用したデータベース・サーバーの監視
メトリックを表示することにより、データベース・サーバーを監視できます。 - DBMCLIコマンド・リファレンス
DBMCLIには、管理コマンドとオブジェクト・コマンドの両方があります。
8.1 DBMCLIユーティリティの概要
DBMCLIユーティリティは、データベース・サーバーの構成およびサーバー環境内のデータベース・サーバーの管理に使用するコマンドライン管理ツールです。
DBMCLIをそれぞれのサーバーで実行すると、個別のデータベース・サーバーを構成できます。DBMCLIを使用して、サーバーの開始および停止、サーバー構成情報の管理、およびサーバーの有効化または無効化が可能です。このコマンドライン・ユーティリティは、Oracle Exadata Database Machineの出荷時にインストール済です。
- DBMCLIの起動
- DBMCLIのコマンド構文とオプションの理解
このトピックでは、DBMCLIの構文およびコマンド・オプションについて説明します。 - 予約語
- DBMCLIのコマンド・ライン編集
- DBMCLIの入力および出力オプション
- DBMCLIスクリプトのコメント
- DBMCLIコマンドの行継続文字
親トピック: DBMCLIユーティリティの使用
8.1.1 DBMCLIの起動
DBMCLIは、管理するデータベース・サーバーでオペレーティング・システムのコマンドラインから起動できますが、ネットワーク接続されたクライアントからSecure Shell (SSH)を使用してリモートで起動することもできます。コマンドライン構文は次のとおりです。
dbmcli [port_number] [-n] [-m] [-xml] [-v | -vv | -vvv] [-x] [-e command]
このコマンドのport_numberでは、データベース・サーバーのHTTPポート番号を指定します。port_number引数を省略した場合は、データベース・サーバーのcellinit.oraファイルのHTTP_PORT変数に割り当てられた値がDBMCLIユーティリティで使用されます。ファイルは、/opt/oracle/dbserver/dbms/deploy/config/ディレクトリにあります。cellinit.oraファイルにHTTP_PORT変数が設定されていない場合、ポート番号はデフォルトで8888に設定されます。
次の表に、DBMCLIコマンドで使用できるオプションを示します。
| オプション | 説明 |
|---|---|
|
|
DBMCLIユーティリティを非対話型モードで実行します。このオプションでは、コマンド・プロンプトが非表示になり、コマンドライン編集機能が無効になります。 |
|
|
DBMCLIを監視モード(読取り専用)で実行します。 |
|
- |
出力をOracle Enterprise Manager用のXML形式で表示します。 |
|
|
ログ・レベルを設定します。 |
|
|
バナーを抑止します。 |
|
|
指定されたDBMCLIコマンドを実行します。DBMCLIはコマンドの実行後に終了します。次に例を示します。 $ dbmcli -e list dbserver detail $ dbmcli -e "list dbserver attributes name where name - like '.*dbm01'" |
DBMCLIでは、データベース・サーバーのオペレーティング・システム認証を使用します。DBMCLIには、ログイン・パラメータや接続コマンドはありません。DBMCLIが起動されるディレクトリは、DBMCLIのSPOOLおよびSTARTコマンドでのファイル・アクセスに制限がないデフォルト・ディレクトリです。
関連項目:
offloadEfficiency属性の詳細は、「DESCRIBE DBSERVER」を参照してください。
親トピック: DBMCLIユーティリティの概要
8.1.2 DBMCLIのコマンド構文およびオプションの理解
このトピックでは、DBMCLIの構文およびコマンド・オプションについて説明します。
DBMCLIの構文は次のとおりです。
{admin-command | object-command object} [options] ;
この構文では、次の引数が使用されます。
-
admin-commandは管理アクションです。
-
object-commandは、オブジェクトで実行されるアクションです。
-
objectは、コマンドでアクションを実行するオブジェクトまたはターゲットです。
-
optionsは、コマンドの追加パラメータを使用できるようにコマンドの組合せの使用範囲を拡大します。
DBMCLIユーティリティを使用する場合は、次のルールが適用されます。
-
コマンド、オブジェクトおよびオプションは、
LIKE演算子のフィルタ文字列で使用される文字列パターンなど、明示的に指定されている場合を除き、大/小文字は区別されません。 -
空白または記号を含むオブジェクトの名前は、一重引用符または二重引用符で囲みます。引用符を使用する場合は、開始と終了の引用符を同じにします。たとえば、
"this is incorrect'は、最初の引用符が二重引用符で2番目の引用符が一重引用符のため正しくありません。 -
現在のローカル・セルには、すべてのDBMCLIコマンドが適用されます。
-
DBMCLIコマンドの最後のセミコロン(;)は省略可能です。
-
長いコマンドで次の行にまたがる場合は、行の最後でハイフン(-)を使用します。ハイフンを名前に使用する場合や負の値を示すために使用する場合は、そのハイフンの直後を英数字値にする必要があります。
親トピック: DBMCLIユーティリティの概要
8.1.3 予約語
ALERTDEFINITION ALERTHISTORY ALL ALTER BMC CONFIGUREBMC CREATE DESCRIBE DETAIL DROP FORCE LED LIST LUN MAIL MEMORY METRICDEFINITION METRICCURRENT METRICHISTORY MS NULL OFF ON PHYSICALDISK RESTART RS SHUTDOWN SNMP STARTUP THRESHOLD VALIDATE
これらのキーワードをコマンドの値として使用する場合は、引用符で囲む必要があります。
親トピック: DBMCLIユーティリティの概要
8.1.4 DBMCLIのコマンド・ライン編集
DBMCLIユーティリティでは、コマンドラインの履歴および編集をサポートしています。この機能は、BSD editlineおよびGNU readline機能に似ています。DBMCLIのコマンド編集機能のほとんどは、bashやtcshなどの最新のシェルに似ています。
親トピック: DBMCLIユーティリティの概要
8.1.5 DBMCLIの入力および出力オプション
データベースのコマンドライン・ユーティリティでは、標準入力からコマンドを読み取り、標準出力に出力を書き込みます。ホスト・オペレーティング・システムのオプションを使用すると、入力および出力をリダイレクトしてコマンド・スクリプトを構成および処理できます。たとえば、次のリダイレクションを実行できます。
$ dbmcli <command-script-in>results-out
この例では、command-script-inファイルのDBMCLIコマンドからの出力がresults-outファイルに書き込まれます。
親トピック: DBMCLIユーティリティの概要
8.1.6 DBMCLIスクリプトのコメント
複数の書式を使用して1行コメントをDBMCLIスクリプトに追加できます。コメント行を開始するには、先頭にREMARK,REMまたは--(ハイフン2つ)を付けます。
たとえば、次の行はコメントとして有効な構文です。
REMARK This is a comment REM This is a comment -- This is a comment
親トピック: DBMCLIユーティリティの概要
8.1.7 DBMCLIコマンドの行継続文字
コマンドが長く次の行にまたがる場合は、行の最後にハイフン(-)を挿入します。次に、[Enter]を押してコマンド入力を続行します。
次に例を示します。
DBMCLI> LIST dbserver WHERE name LIKE '*.dbm04' -
attributes name, status, comment親トピック: DBMCLIユーティリティの概要
8.2 DBMCLIの管理コマンドについて
DBMCLI管理コマンドでは、オブジェクトに対して直接アクションが実行されることはありません。
DBMCLIでは、次の管理コマンドを使用します。
注意:
データベース・サーバーですべてのサービスを実行するには、dbmadminユーザーを使用する必要があります。dbmmonitorユーザーは監視用です。dbmmonitorユーザーは、次のコマンドを実行できます。
-
DESCRIBE -
EXIT -
HELP -
LIST -
REMARK -
SET -
START
親トピック: DBMCLIユーティリティの使用
8.3 DBMCLIのオブジェクト・コマンドについて
DBMCLIには、オブジェクト・コマンド、オブジェクト・タイプおよびオブジェクト属性があります。
Oracle Databaseのオブジェクトで動作するDBMCLIコマンドは次のとおりです。
関連トピック
親トピック: DBMCLIユーティリティの使用
8.4 DBMCLIオブジェクト・タイプについて
次に示すOracle Exadata System Softwareオブジェクト・タイプは、DBMCLIオブジェクト・コマンドで使用できます。
-
ALERTDEFINITION— アラート定義では、データベース・サーバーで生成可能なすべてのアラートの定義が提供されます。アラートはメトリックおよびその他のアラートのソースで定義されます。 -
ALERTHISTORY— アラート履歴では、データベース・サーバーで発生したアラートのリストが提供されます。 -
DBSERVER— 現行のデータベース・サーバーまたはローカル・データベース・サーバー。 -
IBPORT— データベース・サーバーに対するRDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポート。注意:
このコマンドは、Oracle Exadata Database Machine X8Mサーバーでは動作しません。 -
LUN— 論理ユニット番号(LUN)は、物理ディスク・デバイスのRAIDセットに対するアドレスです。LUNは、サーバーの起動時に自動的に検出されます。LUNは、ディスクを最初に作成した際、またはシステムの再起動後にディスクが検出された際に、対応するディスクに割り当てられます。ディスクに未割当てのLUNは、NULL値です。 -
METRICCURRENT— 現在のメトリックは、各メトリックの現在値の観測データのセットです。 -
METRICDEFINITION— メトリック定義は、メトリックの構成です。 -
METRICHISTORY— メトリック履歴は、すべてのメトリック値の過去の各観測データを収集したものです。 -
PHYSICALDISK— ディスクは、サーバー上の物理ディスクと呼ばれます。 -
THRESHOLD— しきい値は、特定のメトリックに基づいてステートフル・アラートを生成するためのルールです。このルールでは、境界値(しきい値)が設定され、メトリック値がこれらの境界値を超えた場合にアラートが生成されるまでの時間が設定されます。
コマンド・オブジェクトには、組み合せることができないものがあります。コマンド・オブジェクトの有効な組合せについては、それぞれのオブジェクト・コマンドの構文を確認してください。
親トピック: DBMCLIユーティリティの使用
8.5 DBMCLIのオブジェクト属性
DBMCLIの各オブジェクトには、オブジェクトの作成時または変更時に割り当てられる属性のセットがあります。属性フィルタおよびリストは、LISTコマンドの出力に表示される属性およびオブジェクトの指定に使用されます。
属性はすべて表示できますが、ユーザー側で直接変更できるのは一部の属性のみです。属性のリストを表示して、変更可能な属性を確認するには、DESCRIBEコマンドを使用します。
- 共通の属性値の制限
複数のDBMCLIオブジェクトに使用する属性値について、次の制限事項を確認してください。 - LISTコマンドの属性リスト
- LISTコマンドの属性フィルタ
親トピック: DBMCLIユーティリティの使用
8.5.1 共通の属性値の制限
複数のDBMCLIオブジェクトに使用する属性値について、次の制限事項を確認してください。
-
name属性の値は256文字未満にし、次のASCII文字(英数字およびアンダースコア)のみで構成する必要があります。- 小文字の英字(aからz)
- 大文字の英字(AからZ)
- 数字(0から9)
- アンダースコア(_)
- ハイフン(-)。ただし、"hyphenated-string"のように二重引用符の使用が必要になる場合があります
-
comment属性の値は256文字未満にする必要があります。
属性値の追加の制限については、DBMCLIの各コマンドの構文を参照してください。
親トピック: DBMCLIのオブジェクト属性
8.5.2 LISTコマンドの属性リスト
LISTコマンドで表示する属性は、次のオプション句で指定できます。
ATTRIBUTES { ALL | attribute1 [, attribute2] ... }
ALLを指定すると、LISTオブジェクトで組合せ可能なすべてのオブジェクト属性が表示されます。
親トピック: DBMCLIのオブジェクト属性
8.5.3 LISTコマンドの属性フィルタ
LISTコマンドで表示するオブジェクトは、次のオプション句を使用して指定できます。
WHEREattribute-filter1[ANDattribute-filter2] ...
各attribute-filterNには、次の構文が含まれます。
attribute[ NOT | !]operatorcomparison_value
この構文では、次の引数が使用されます。
-
operator: サポートされる演算子を表8-1に示します。これらの演算子は、
NOTまたは!と組合せ可能です。表8-1 属性フィルタでサポートされる演算子
演算子 説明 =文字列、ステータスまたは数値の属性間の等号をテストします。次に例を示します。
status NOT = normal
>数値属性より大きい値かどうかをテストします。次に例を示します。
size > 139920M
<数値属性より小さい値かどうかをテストします。次に例を示します。
freeSpace !< 100M
LIKE大/小文字を区別する一致を使用して、正規表現が文字列属性に一致するかどうかをテストします。次に例を示します。
LIKE 'GD_IO_RQ.*'
-
comparison_value: サポートされる演算子で使用される場合、comparison_valueは次の値タイプのいずれかです。
-
数値
-
リテラル:
activeやnormalなどの値 -
日時:
ALERTHISTORYでのみサポートされる時間値 -
文字列: 一重引用符(
'')または二重引用符(" ")で区切られる値 -
NULL: 未割当ての文字列または空のリスト
-
親トピック: DBMCLIのオブジェクト属性
8.6 メトリックを使用したデータベース・サーバーの監視
メトリックを表示することにより、データベース・サーバーを監視できます。
メトリックには次のタイプがあります。
- cumulative: メトリックが作成されてからの統計。
- instantaneous: メトリックが収集される時点の値。
- rate: 特定の時間の統計を平均して計算される値。
- メトリックについて
- メトリックの表示
DBMCLIのLISTコマンドを使用すると、データベース・オブジェクトのメトリックを表示および監視できます。 - データベース・サーバーのメトリック
データベース・サーバーのメトリックでは、CPU使用率、メモリー、ネットワーク・インターコネクトなど、サーバーに関する情報が提供されます。
親トピック: DBMCLIユーティリティの使用
8.6.1 メトリックについて
メトリックは、CPUなど、データベース・サーバーとそのコンポーネントの重要なランタイム・プロパティまたは内部のインスツルメンテーション値を観測して記録したものです。メトリックは、一定間隔で計算されてメモリーに保存される一連の測定値で、永続的な履歴としてディスクに格納されます。
通常、メトリック値では、特定の観測期間における累計カウンタの絶対値または累計カウンタの増減率を記録します。一部のメトリックは、状態遷移の時間の記録にも使用されます。
メトリック値としきい値を比較することにより、メトリック値がしきい値を超えた場合にアラートを送信できます。メトリックの極端な値が、管理者に注意を促す問題またはその他のイベントを示す場合、メトリックを警告およびクリティカルのしきい値に関連付けることができます。
親トピック: メトリックを使用したデータベース・サーバーの監視
8.6.2 メトリックの表示
LISTコマンドを使用すると、データベース・オブジェクトのメトリックを表示および監視できます。 LISTコマンドを使用して、メトリック定義、現在のメトリック、およびメトリック履歴を表示できます。
- メトリックの特定の属性の表示
特定の属性を出力に表示するには、ATTRIBUTESキーワードを使用します。 - メトリックの定義の表示
データベース・サーバーのメトリック定義を表示するには、LIST METRICDEFINITIONコマンドを使用します。 - 現在のメトリックの表示
データベース・サーバーの現行のメトリック値を表示するには、LIST METRICCURRENTコマンドを使用します。 - メトリック履歴の表示
データベース・サーバーのメトリック履歴を表示するには、LIST METRICHISTORYコマンドを使用します。
親トピック: メトリックを使用したデータベース・サーバーの監視
8.6.2.1 メトリックの特定の属性の表示
特定の属性を出力に表示するには、ATTRIBUTESキーワードを使用します。
この例は、name属性、metrictype属性およびalertState属性を指定したLIST METRICHISTORYコマンドを示しています。この出力は、1時間の間隔に制限されています。コマンドに続けて、出力の一部を示します。
LIST METRICHISTORY ATTRIBUTES name, metrictype, alertState -
WHERE collectionTime > '2019-07-12T13:00:00-05:00' -
AND collectionTime < '2019-07-12T14:00:00-05:00'
DS_TEMP Instantaneous normal
DS_FANS Instantaneous normal
DS_BBU_CHARGE Instantaneous normal
DS_BBU_TEMP Instantaneous normal
DS_CPUT Instantaneous normal
DS_CPUT_MS Instantaneous normal
DS_FSUT Instantaneous normal
DS_FSUT Instantaneous normal
DS_FSUT Instantaneous normal
DS_MEMUT Instantaneous normal
DS_MEMUT_MS Instantaneous normal
DS_RUNQ Instantaneous normal
DS_SWAP_IN_BY_SEC Instantaneous normal
DS_SWAP_OUT_BY_SEC Instantaneous normal
DS_SWAP_USAGE Instantaneous normal
DS_VIRTMEM_MS Instantaneous normal
N_HCA_MB_RCV_SEC Rate normal
N_HCA_MB_TRANS_SEC Rate normal
N_IB_MB_RCV_SEC Rate normal
N_IB_MB_RCV_SEC Rate normal
N_IB_MB_RCV_SEC Rate normal
...
親トピック: メトリックの表示
8.6.2.2 メトリック定義の表示
データベース・サーバーのメトリック定義を表示するには、LIST METRICDEFINITIONコマンドを使用します。
メトリック定義のリストには、メトリックの構成が表示されます。例8-1は、METRICDEFINITIONオブジェクトの属性を表示する方法を示しています。
例8-1 メトリック定義の表示
DBMCLI> LIST METRICDEFINITION DS_CPUT DETAIL
DBMCLI> LIST METRICDEFINITION WHERE name LIKE 'DS_SWAP_*' -
ATTRIBUTES name, metricType, description
親トピック: メトリックの表示
8.6.2.3 現在のメトリックの表示
データベース・サーバーの現行のメトリック値を表示するには、LIST METRICCURRENTコマンドを使用します。
現在のメトリックのリストには、各メトリックの現在値の観測データのセットが表示されます。例8-2は、METRICCURRENTオブジェクトの属性を表示する方法を示しています。
例8-2 現在のメトリック値の表示
DBMCLI> LIST METRICCURRENT DS_FANS DETAIL
DBMCLI> LIST METRICCURRENT WHERE objectType = 'DBSERVER' AND -
metricValue != 0 ATTRIBUTES name, metricObjectName, -
metricValue, collectionTime
親トピック: メトリックの表示
8.6.2.4 メトリック履歴の表示
データベース・サーバーのメトリック履歴を表示するには、LIST METRICHISTORYコマンドを使用します。
メトリック履歴のリストは、すべてのメトリック値の過去の各観測データを収集したものです。例8-3は、METRICHISTORYオブジェクトの属性を表示する方法を示しています。
メトリック履歴ファイルの保存期間は、metricHistoryDays属性で指定されます。この設定は、DBMCLIのALTER DBSERVERコマンドで変更できます。
例8-3 メトリック履歴の値の表示
DBMCLI> LIST METRICHISTORY DS_TEMP WHERE alertState='critical' DETAIL
DBMCLI> LIST METRICHISTORY WHERE objectType = 'DBSERVER' AND metricValue != 0 -
AND collectionTime > '2014-08-12T09:10:51-07:00' -ATTRIBUTES name, -
metricObjectName, metricValue, collectionTime
関連トピック
親トピック: メトリックの表示
8.6.3 データベース・サーバーのメトリック
データベース・サーバーのメトリックでは、CPU使用率、メモリー、ネットワーク・インターコネクトなど、サーバーに関する情報が提供されます。
セル・ディスクのメトリックを表示するには、METRICCURRENTオブジェクト、METRICDEFINITIONオブジェクトおよびMETRICHISTORYオブジェクトでDBSERVERと同等のオブジェクト・タイプ属性を使用します。例8-4は、データベース・サーバー・メトリックを表示する方法を示しています。
次のリストは、データベース・サーバー・メトリックのメトリック名および説明を示しています。メトリックを表示するデータベース・サーバーは、METRICCURRENTオブジェクトおよびMETRICHISTORYオブジェクトのmetricObjectName属性で指定されます。
-
DS_BBU_CHARGE: ディスク・コントローラのバッテリの充電。 -
DS_BBU_TEMP: ディスク・コントローラのバッテリの温度。 -
DS_CPUT: サーバーのCPU使用率(システムCPUがアイドル状態でなくなる直前の1分間のCPU使用率(/proc/statで取得))。 -
DS_CPUT_MS: MSが使用しているCPU時間の割合(%)。 -
DS_FANS: サーバーで動作中のファンの回転数。 -
DS_FSUT: 現在使用中のファイル・システムで使用されている合計領域の割合。このメトリックは、サーバーの様々なファイル・システムの領域使用率を示します。 -
DS_MEMUT: サーバーにおける合計の物理メモリー使用率。 -
DS_MEMUT_MS: MSが使用している物理メモリーの割合(%)。 -
DS_RUNQ: running (実行中)またはuninterruptible (無停止)とマークされるLinuxの実行キューの(直前の1分間の)プロセスの平均数(/proc/loadavgで取得)。 -
DS_SWAP_IN_BY_SEC: 1秒当たりの読み取られたスワップ・ぺージのKB数。 -
DS_SWAP_OUT_BY_SEC: 1秒当たりの書き込まれたスワップ・ぺージのKB数。 -
DS_SWAP_USAGE: 使用済のスワップ領域の割合(%)。 -
DS_TEMP: ベースボード管理コントローラ(BMC)で提供されるサーバーの瞬間温度(摂氏)。 -
DS_VIRTMEM_MS: MSが使用している仮想メモリー量(MB)。 -
N_NIC_KB_RCV_SEC: イーサネット・インタフェースが1秒当たりに受信したKB数。 -
N_NIC_KB_TRANS_SEC: イーサネット・インタフェースが1秒当たりに送信したKB数 - Oracle Exadata Database Machine X8Mサーバーには適用できないRDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリック・メトリック。
N_HCA_MB_RCV_SEC: InfiniBandインタフェースが1秒当たりに受信したMB数。N_HCA_MB_TRANS_SEC: InfiniBandインタフェースが1秒当たりに送信したMB数。N_IB_MB_RCV_SEC: InfiniBandポートが1秒当たりに受信したMB数。N_IB_MB_TRANS_SEC: InfiniBandポートが1秒当たりに送信したMB数。N_IB_UTIL_RCV: データ受信で使用されるInfiniBandポート容量のパーセンテージ。N_IB_UTIL_TRANS: データ送信で使用されるInfiniBandポート容量のパーセンテージ。
例8-4 データベース・サーバーのメトリックの表示
CellCLI> LIST METRICCURRENT DS_CPUT DETAIL
name: DS_CPUT
alertState: normal
collectionTime: 2014-12-17T15:54:25-08:00
metricObjectName: abcd2x3
metricType: Instantaneous
metricValue: 6.7 %
objectType: DBSERVER
親トピック: メトリックを使用したデータベース・サーバーの監視
8.7 DBMCLIコマンド・リファレンス
DBMCLIには、管理コマンドとオブジェクト・コマンドの両方があります。
DBMCLIユーティリティには次のコマンドがあります。
8.7.1 ALTER
用途
ALTERコマンドは、単一のオブジェクトまたは複数のオブジェクトでアクションを実行したり、それらのオブジェクトの属性を変更したりします。ALTERコマンドは、オブジェクトに対して属性を変更したり、アクションを実行するために使用できます。
構文
ALTER { object_type object_name[, object_name]... operation
| attribute_name = attribute_value
[, attribute_name = attribute_value]...
}使用上の注意
このコマンドでは、次の引数を使用できます。
- object_typeは次のとおりです。
ALERTHISTORYDBSERVERIBPORT(ユーザー・ドメイン(domU)環境では使用できません)THRESHOLD(ユーザー・ドメイン(domU)環境では使用できません)USER(ユーザー・ドメイン(domU)環境では使用できません)
- object_nameは、アラート履歴、データベース・サーバー、LUNまたはしきい値の名前であるか、識別子です。
- operationは、指定したobject_typeの有効なアクションです。
複数のオブジェクトがALTERコマンドのターゲットである場合は、正常に実行されない場合があります。エラーが発生するとコマンドが中断され、残りのオブジェクトは変更されません。
- ALTER ALERTHISTORY
- ALTER DBSERVER
ALTER DBSERVERコマンドは、データベース・サーバーの属性を変更します。 - ALTER IBPORT
- ALTER THRESHOLD
- ALTER USER
関連トピック
親トピック: DBMCLIコマンド・リファレンス
8.7.1.1 ALTER ALERTHISTORY
用途
ALTER ALERTHISTORYコマンドは、すべてのアラート履歴または指定したアラート履歴の属性を変更します。
構文
ALTER ALERTHISTORY { ALL | alertid1 [,alertid2 ...]}
examinedBy=user_name使用上の注意
このコマンドでは、次の引数を使用できます。
-
alertidn: 変更するアラートの識別子です。 -
user_name: アラートを確認したユーザーの名前です。
例
例8-5は、examinedBy属性を更新するためにALERTHISTORYオブジェクトで使用したALTERコマンドを示しています。examinedBy属性は、変更可能な唯一のALERTHISTORY属性です。
例8-5 ALERTHISTORY属性の変更
DBMCLI> ALTER ALERTHISTORY 1671443714 -
examinedBy="jdoe"
DBMCLI> ALTER ALERTHISTORY ALL examinedBy="jdoe"親トピック: ALTER
8.7.1.2 ALTER DBSERVER
ALTER DBSERVERkコマンドは、データベース・サーバーの属性を変更します。
構文
ALTER DBSERVER {
| SHUTDOWN SERVICES { RS | MS | ALL }
| RESTART SERVICES { RS | MS | ALL }
| RESTART BMC
| STARTUP SERVICES { RS | MS | ALL }
| LED { ON | OFF }
| VALIDATE { MAIL | SNMP | CONFIGURATION }
| VALIDATE SYSLOGCONF facility.priority
| CONFIGUREBMC
| { snmpuser=((user_clause)[,(user_clause)[,..]]) | snmpuser.name=(user_clause) }
| attribute_name = attribute_value
[, attribute_name = attribute_value]...
}使用上の注意
次の表は、ALTER DBSERVERコマンドの引数およびオプションを示しています。
| 引数 | オプション | 説明 |
|---|---|---|
|
|
|
MSサービスが停止します。 RSサービスが停止します。
|
|
|
|
MSサービスが停止し、それから開始します。 RSサービスが停止し、それから開始します。
|
|
|
なし |
ベースボード管理コントローラ(BMC)を再起動します。 |
|
|
|
MSサービスが開始します。 RSサービスが開始します。
|
|
|
|
データベース・サーバーでメンテナンスが必要になった場合にLEDを点灯するように手動で設定できます。コンポーネントに障害が発生した場合にLEDが自動的に点灯するように設定することもできます。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
なし |
管理サーバーでアラートを検出できるように、ローカル・データベース・サーバーにハードウェア・アラートを設定するようBMCを構成します。 |
|
|
user_clause |
SNMPアラートを受信するユーザーを定義します。すべてのSNMPユーザーについてのuser clausesのリストを指定することも、属性 単一のユーザーを更新する場合は、user_clauseにフレーズ |
|
属性 |
該当なし |
|
注意:
ユーザー・ドメイン(domU)環境では、次のコマンドは許可されません。
ALTER DBSERVER CONFIGUREBMCALTER DBSERVER RESTART BMCALTER DBSERVER LED { ON | OFF }
ALTER DBSERVERコマンドについて、その他の使用方法は次のとおりです。
- 次の場合は、データベース・サーバーを再起動、停止または起動する必要がありません。
- ソフトウェアのアップグレード
- サービス停止(データベース・サーバーがサービス・リクエストに応答していない状態を含む)
- アラート通知を送信するようにデータベース・サーバーを設定する場合、次のデータベース・サーバー属性を構成する必要があります。
smtpServersmtpPortsmtpUsersmtpPwdsmtpUseSSLsmtpFromsmtpFromAddrsmtpToAddrsnmpSubscribersnmpUsersnmpEngineIDnotificationMethodnotificationPolicyemailSubscriber
smtpToAddr属性は、アラート通知の受信先のカンマ区切りの電子メール・アドレス・リストに設定できます。このリストは引用符で囲む必要があります。snmpSubscriber属性は、SNMPアラート通知を送信するSNMPターゲットのリストに設定できます。これらのターゲットは次のように指定されます。snmpSubscriber=( (host=host[,port=port][,community=community][,type=user_type][,fromIP="ip"] [,asrmPort="ASRManager_port"]) [,(host=host[,port=port][,community=community][,type=user_type][,fromIP="ip"] [,asrmPort="ASRManager_port"])] ...)注意:
-
ALTER DBSERVER ... smnpSubscriberコマンドでは、smnpSubscriberに設定されている既存の値を置き換えます。SNMPターゲットのリストを追加するには、既存の値がコマンドに含まれるようにします。コマンドを実行すると、次のメッセージが表示されます。snmpSubscriber {0} has been replaced with {1}. -
snmpSubscriber属性はOracle自動サービス・リクエスト(ASR)の構成に使用します。 -
SNMPアラートは、Oracle Exadata System Softwareの各インストールに含まれているMIB (管理情報ベース)に準拠しています。データベース・サーバーのMIBファイルは、
/opt/oracle/dbserver/dbms/deploy/config/にあります。タイプ
ASRおよびv3ASRのアラートは、SUB-HW-TRAP-MIB.mibファイルにあるSUN-HW-TRAP-MIBに準拠しています。その他のアラート・タイプは、
cell_alert.mibファイルにあるcell_alert MIBに準拠しています。SNMPアラートとMIBはSNMPバージョン 1(SNMPv1)に準拠しています。ただし、自動サービス・リクエストのアラートはSNMPバージョン2c(SNMPv2c)に準拠しています。
portのデフォルト値は162です。communityのデフォルト値はpublicです。notificationMethod属性の値は、mail、snmp、none、またはmailとsnmpの組合せ(notificationMethod='mail,snmp'など)が可能です。デフォルト値はmailです。snmpSubscriberタイプは、ASR、v3およびv3ASRです。v3およびv3ASRタイプの場合、snmpUserを定義する必要があり、communityのかわりにユーザー名を指定します。v3ASRタイプの場合、authProtocol=SHAおよびprivProtocol=AESを使用してユーザーを定義する必要があります。ASR Managerによってサポートされるプロトコルはこれらのみです。snmpSubscriberをv3ASRタイプとして設定すると、ILOMによって送信されるトラップのILOMプロパティおよびルールも設定されます。タイプが指定されない場合、デフォルトはバージョン1、cell_alert trapsです。このタイプを指定する文字列はありません。このタイプを使用するにはタイプ・フィールドを省略してください。
fromIPフィールドで、トラップが送信されるIPアドレスを指定できます。このフィールドが指定されていない場合、デフォルトで、eth0に関連付けられているIPアドレスが設定されます。Oracle ASR ManagerにデフォルトのIPアドレスが登録されていなければ、このフィールドを使用します。Oracle ASR Managerは、認識できるIPアドレスから送信されたSNMPトラップのみを処理します。fromIPフィールドは、タイプがASRまたはv3ASRに設定されているsnmpSubscriberに対してのみ使用できます。次に例を示します。
DBMCLI> alter dbserver snmpSubscriber=((host=asrhost,port=162,community=public,fromIP="1.1.1.1",type=ASR))次の例では、タイプが
ASRまたはv3ASRではないため、エラーが返されます。DBMCLI> alter dbserver snmpSubscriber=((host=localhost,port=162,community=public,fromIP="1.1.1.1")) DBM-00068: The fromIP field is only supported for ASR SNMP subscribers.asrmPortフィールドにより、Oracle ASR Managerとの通信のためにMSで使用されるOracle ASR Managerマシンのポート番号を指定できます。このポートは、Oracle ASR ManagerのHTTP受信機能のHTTPポートと同じにする必要があります。これを確認するには、Oracle ASR Managerマシンでasr show_http_receiverを実行します。asrmPortフィールドは、タイプがASRまたはv3ASRに設定されているsnmpSubscriberに対してのみ使用できます。このポートのデフォルト値は16161です。snmpUser属性では、SNMPアラートを受信するユーザーを定義します。このコマンドは、対話型モードでのみ実行できます。この属性の構成方法は2通りあります。snmpuser=((user_clause)[,(user_clause)[,..]]) snmpuser.name=(user_clause)-
snmpuserを指定する場合は、すべての構成対象ユーザーのuser_clauseを指定します。ユーザーを省略すると、そのユーザーはSNMPアラートを受信しなくなります。((user_clause)[,(user_clause)[,..]])文字列を指定すると、その前にsnmpuser属性に使用していた文字列が上書きされます。 -
snmpuser.name指定する場合は、特定のユーザーのみのuser_clauseを指定する必要があります。これにより、各ユーザーを個別に追加、削除または変更できるようになり、snmpuser属性文字列全体を毎回指定する必要がなくなります。 snmpuser=''を使用すると、すべてのSNMPユーザーが削除されます。snmpuser.name=''を使用すると、指定のユーザーのみが削除されます。SNMPユーザーは、V3 SnmpSubscriberによって参照されている間は削除できません。
それぞれの方法で、次の形式のuser_clauseを使用します。
(([name=user1,] authProtocol=auth_type, authPassword=*, \ privProtocol=priv_type, privPassword=*) , \ (name=user2, authProtocol=auth_type, authPassword=*, \ privProtocol=priv_type, privPassword=*, ), ...)単一のユーザーを更新する場合は、user_clauseにフレーズ
name=user1,を含めないでください。これは、すでにsnmpuser.nameの一部として名前を指定しているためです。-
nameはユーザー名です。 -
コマンド内のパスワード値には
*のみが使用可能です。パスワードは格納または表示されません。セキュア・ハッシュ・キーが計算され、トラップの認証および暗号化用として使用されます。 -
authProtocolは認証プロトコルです。オプションはMD5またはSHAです。snmpUser属性にはauthProtocolを指定する必要があります。認証パスワードの入力が求められます。認証パスワードは、8から12文字の英数字にする必要があります。
-
privProtocolは暗号化プロトコルです。オプションはnone、AESまたはDESです。privProtocol属性を指定しない場合、デフォルトのnoneを使用します。暗号化プロトコルが指定されている場合、暗号化パスワードの入力が求められます。パスワードは正確に8文字の英数字であり、大文字小文字が区別されます。
smtpUseSSL属性では、属性をtrueに設定すると、電子メール通知でSecure Socket Layer(SSL)暗号化が有効になります。notificationPolicy属性の値は、none、またはcritical、warning、clearの組合せ(notificationPolicy='warning,clear'など)が可能です。critical値は、ハードウェア生成のアラートか、自動診断リポジトリ(ADR)またはベースボード管理コントローラ(BMC)で生成されるアラートを示します。また、critical値は、メトリック定義で指定したcriticalのしきい値を超えた場合のメトリック・アラートも示します。warning値は、メトリック定義で指定したwarningのしきい値を超えた場合のメトリック・アラートを示します。clear値は、値がwarningまたはcriticalのしきい値を超えた後に、そのしきい値の境界を下回った場合のメトリック・アラートを示します。maintenance値は、ハードウェア関連のすべてのエラーを示します。ハードウェア・エラーは、電子メール・メッセージの件名の行に"Maintenance"としてレポートされます。
-
各サブスクライバのホストは、ドメイン名またはIPアドレスとして指定する必要があります。英数字以外の文字が含まれる場合は、ホスト名またはIPアドレスは引用符で囲みます。ポート値およびコミュニティ値はオプションです。ポート値のデフォルトは
162です。コミュニティのデフォルト値はpublicです。タイプ値はオプションです。タイプのデフォルト値はNULLです。サポートされているNULL以外の値は、ASR、V3およびv3ASRタイプのみです。 -
Management Server (MS)を起動すると、
ASRまたはv3ASRタイプのsnmpSubscriberリストのエントリは、データベース・サーバーのILOMに追加されます。これにより、ILOMが置き換えられると、エントリは新しいILOMに設定されます。エントリがILOMから削除された場合は、ALTER DBSERVER ... snmpUser=コマンドを使用して、それらのエントリを手動でILOMに追加する必要があります。 -
type=asrまたはtype=v3ASRのsnmpSubscriberはOracle ASR Managerの指定のみに構成する必要があります。 -
データベース・サーバー・アラートまたはイベントの電子メール・メッセージが正常に送信されるかどうかを検証するには、
ALTERコマンドにVALIDATE MAILオプションを指定します。検証プロセスにより、設定した受信先にテスト用の電子メール・メッセージが送信されます。テスト用の電子メール・メッセージが受信されない場合は、電子メール構成の設定が有効になっていません。 -
emailFormat属性はhtmlまたはtextです。デフォルトでは、電子メール通知はHTML形式で送信されます。プレーン・テキストの電子メール通知を受信するには、値をtextに変更します。 -
ALTER DBSERVER snmpEngineIDコマンドをSNMPマネージャで使用すると、アラートがデータベース・サーバーからサブスクライブされます。snmpEngineIDパラメータは、最大20文字まで設定できます。これは、データ・センター内のターゲットごとに一意である必要があります。デフォルトは、サーバー名です。SNMPユーザーが定義される前にsnmpEngineID属性が設定されていない場合、このデフォルト値が使用されます。SNMPユーザーが定義された後は、エンジン識別子を変更しないでください。エンジン識別子を変更すると、ユーザー・キーが再計算されるため、ユーザーのパスワードを再入力する必要があります。
- データベース・サーバー名を変更する場合、一意のデータベース・サーバー名を選択する必要があります。
ipaddressN属性の1つを変更すると、ネットワーク構成ファイル/etc/oracle/cell/network-config/cellinit.oraが変更されます。ALTER DBSERVER snmpSubscriberコマンドは、Oracle ASRサブスクライバを構成し、トラップを送信します。-
ALTER DBSERVER emailSubscriberコマンドは、特定の型のアラートのアラート通知の受信先のカンマ区切りの電子メール・アドレス・リストを設定します。この構文の例を次に示します。ALTER DBSERVER emailSubscriber = ((email="email_address1", \ alertType="alert_type") \ [, (email="email_address2",alertType="alert_type"), ...])電子メール・アドレスは有効な電子メール・アドレスである必要があります。
emailパラメータは必須です。alertTypeパラメータは、アラートのタイプを指定します。このパラメータはオプションです。アラート・タイプは、HARDWARE、SOFTWARE、METRICまたはADRです。アラート・タイプを指定しない場合、すべてのアラート・タイプがサブスクリプションの対象になります。入力文字列を空にすると、現在の一連のサブスクライバが削除されます。
アラート通知を受信するには、通知ポリシーを設定する必要があります。ポリシーは、すべての電子メール・サブスクライバに適用されます。これらのアラートの通知ポリシーは、
snmpSubscriberアラートの場合と同じです。 -
syslogconf属性によってデータベース・サーバーのsyslogルールが拡張されます。この属性を使用すると、指定した管理サーバーに対象のsyslogメッセージが転送されるように指定できます。管理サーバーでは、管理サーバーのsyslog構成に応じて、転送されたメッセージがファイル、コンソールまたは管理アプリケーションに渡されます。この属性の構文を次に示します。syslogconf = ('selector @node' [, 'selector @node']... )この構文のselectorはメッセージ・タイプで、nodeは指定したサーバーです。どちらの変数も
syslog.confの標準構文規則に準拠します。-
syslogconf属性のfacilityオプションは、auth、authpriv、cron、daemon、ftp、kern、lpr、mail、mark、news、security、syslog、user、uucp、local0、local1、local2、local3、local4、local5、local6、local7、none、*のいずれかである必要があります。 -
syslogconf属性のpriorityオプションは、alert、crit、debug、emerg、err、error、info、notice、panic、warn、warning、noneまたは*(アスタリスク)のいずれかである必要があります。
-
-
ALTER DBSERVER VALIDATE syslogconf selectorコマンドでは、テスト・ログ・メッセージを送信します。テスト・メッセージの送信先は、/etc/syslog.confファイルのルールによって指定されます。syslogconfの割当てによりsyslogのルールが拡張される場合は、指定の管理サーバーにテスト・メッセージが転送されます。 -
Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降では、
syslogFormat属性を使用して、必要なフォーマット文字列に値を設定することでsyslogの標準フォーマットを任意のフォーマットに変更できます。syslogFormat属性を空の文字列に設定すると、フォーマットの変更が削除され、syslogフォーマットがデフォルト・フォーマットに戻されます。フォーマット文字列に制御文字が含まれている場合は、コマンドの入力時にバックスラッシュを前に付ける必要があります。例は、例8-22を参照してください。
-
Oracle Exadata System Softwareリリース19.3.0以降では、
syslogFormat属性を使用すると、暗号化形式でsyslogを送信できます。完全な構成ステップは、システム・ログ情報の暗号化を参照してください。 -
電子メールへの診断パッケージの添付をオフにするには、次のコマンドを実行します。
ALTER DBSERVER diagPackEmailAttach=FALSE -
Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降では、
httpsAccess属性を使用して、HTTPを介してRESTfulサービスにアクセスできるユーザーを制御するIPアドレスまたはIPサブネット・マスクのリストを指定できます。httpsAccessに指定する値は、以前の値を上書きします。httpsAccessに次の値を使用できます。ALL— すべてのホストへのアクセスを許可します(デフォルト)NONE— HTTPsポートを完全に無効化しますIP1, IP2,..., IPn— IPアドレスIP1、IP2...、IPnを持つホストへのアクセスのみを許可します。IPnはIPv4、IPv4サブネット、IPv6またはIPv4埋込みIPv6形式の有効なIPアドレスです。アクセス制御リストには、最大512個のIPアドレスを指定できます。
また、1つのIPアドレスのかわりに、
/文字を使用してサブネット・マスクでIPアドレスの範囲を指定できます。たとえば、範囲'192.168.10.0/24'は、192.168.10.1から192.168.10.255のIPアドレスを持つホストに対応します。IPアドレス範囲を指定する場合は、IPアドレス文字列を引用符で囲む必要があります。 -
ExaCLIで使用するためにセル上にCA認証のセキュリティ証明書を設定するには、次の属性を使用します。
注意:
次の属性は、ExaCLIからALTER CELLコマンドを実行する場合にのみ使用できます。-
securityPubKey- 公開キー・ファイルのURLを指定します。 -
securityPrivKey- 秘密キー・ファイルのURLを指定します。 -
securityPrivKeyPW- 秘密キー・ファイルが暗号化されている場合に使用するパスワードを指定します。
次に例を示します。
ExaCLI> alter cell securityPubKey="http://www.example.com/security/newkey.crt", - securityPrivKey="http://www.example.com/security/newkey.key", - securityPrivKeyPW=* password=****************CA認証済セキュリティ証明書をアップロードした後、新しいセキュリティ証明書を表示するには、MSを再起動する必要があります。
CellCLI> alter cell restart services ms関連項目:
CA認証済セキュリティ証明書の使用 -
例
例8-6は、snmpSubscriberのasrmPortフィールドを設定する方法を示しています。
例8-7は、自動診断パックのアップロード機能を有効および無効にする方法を示しています。
例8-8は、データベース・サーバーに電子メール通知を設定する方法を示しています。
例8-9は、データベース・サーバー上の電子メール設定を確認する方法を示しています。
例8-10は、電子メールのメッセージの形式の変更方法を示しています。
例8-11は、データベース・サーバー上のSNMP設定を確認する方法を示しています。
例8-12は、電子メール・アラートのタイプの指定方法を示しています。この例では、1つのサブスクライバがハードウェアおよびソフトウェアを取得し、もう1つのサブスクライバがADRアラートを取得します。
例8-13は、SNMPユーザーを変更する方法を示しています。
例8-14は、単一のSNMPユーザーを変更する方法を示しています。
例8-15は、データベース・サーバー・サービスを起動および停止する方法を示しています。
例8-16は、データベース・サーバー上にLEDを設定する方法を示しています。
例8-17は、キャパシティ・オンデマンドの保留中のコア数を示しています。新しいコア数をアクティブにするために、サーバーを再起動する必要があります。
例8-18は、syslogconf属性を使用してルールを追加する方法を示しています。
例8-19は、テスト・メッセージを使用してルールを追加および検証する方法を示しています。
例8-20は、syslog.confのルールを削除する方法を示しています。
例8-21は、Exadata RESTfulサービスへのHTTPSアクセスを特定のIPアドレスの範囲に制限する方法を示しています。
例8-6 snmpSubscriberのasrmPortの設定
DBMCLI> ALTER DBSERVER snmpSubscriber=((host=host1,port=162,community=public,type=asr,asrmPort=16161))例8-7 自動診断パックのアップロードの有効化と無効化
dbserverオブジェクトのdiagPackUploadEnabled属性を設定すると、この機能を有効化または無効化できます。
この機能を無効にする場合は属性をfalseに、有効にする場合はtrueに設定します。デフォルトはtrueです。
DBMCLI> ALTER DBSERVER diagPackUploadEnabled=FALSE例8-8 データベース・サーバーへの電子メール通知の構成
DBMCLI> ALTER DBSERVER smtpServer='my_mail.example.com', -
smtpFromAddr='john.doe@example.com', -
smtpFrom='John Doe', -
smtpToAddr='jane.smith@example.com', -
snmpSubscriber=((host=host1),(host=host2)), -
notificationPolicy='clear', -
notificationMethod='mail,snmp'
例8-9 データベース・サーバー上の電子メール設定の確認
DBMCLI> ALTER DBSERVER VALIDATE MAIL
例8-10 電子メールのメッセージの形式の変更
DBMCLI> ALTER DBSERVER emailFormat='text'
DBMCLI> ALTER DBSERVER emailFormat='html'
例8-11 データベース・サーバー上のSNMP設定の確認
DBMCLI> ALTER DBSERVER VALIDATE SNMP
例8-12 電子メール・アラートのタイプの指定
ALTER DBSERVER emailSubscriber= \
((email="email1@example.com",alertType="HARDWARE,SOFTWARE"), \
(email="email2@example.com",alertType="ADR"))
例8-13 SNMPユーザーの変更
この例は、単一のSNMPユーザーの初期構成を示しています。ここでは、管理者がパスワードの入力を求められます。
CellCLI> ALTER CELL snmpuser = ((name=ASR, authprotocol=md5, authpassword=*, \
privprotocol=AES, privpassword=*))
snmpUser ASR authpassword: password
Confirm snmpUser ASR authpassword: password
snmpUser ASR privpassword: password
Confirm snmpUser ASR privpassword: password
例8-14 単一のSNMPユーザーの変更
次のコード例は、SNMPユーザーの追加、そのユーザーのパスワードの変更、そのユーザーの削除を示しています。
## adding users individually
CellCLI> ALTER CELL snmpuser.user2=(authprotocol=SHA,authpassword=*)
snmpUser user2 authpassword: password
Confirm snmpUser user2 authpassword: password
snmpUser ((name=user1, authProtocol=SHA, privProtocol=AES)) has been replaced with
((name=user1, authProtocol=SHA, privProtocol=AES),(name=user2, authProtocol=SHA)).
Cell cel01 successfully altered
## changing a password of an existing user
CellCLI> ALTER CELL snmpuser.user2 = (authprotocol=SHA,authpassword=welcome2)
Cell cel01 successfully altered
## delete a user individually
CellCLI> ALTER CELL snmpuser.user2=''
snmpUser ((name=user1, authProtocol=SHA, privProtocol=AES),(name=user2, authProtocol=SHA)) has
been replaced with ((name=user1, authProtocol=SHA, privProtocol=AES)).
Cell cel01 successfully altered例8-15 データベース・サーバー・サービスの起動および停止
DBMCLI> ALTER DBSERVER SHUTDOWN SERVICES MS
DBMCLI> ALTER DBSERVER RESTART SERVICES MS
表8-16 データベース・サーバーLEDの設定
DBMCLI> ALTER DBSERVER LED OFF
DBMCLI> ALTER DBSERVER LED ON
例8-17 保留コア数の設定
この例は、サーバーを再起動する前にデータベース・サーバーのアクティブな物理コアの数を増やす方法を示しています。正しい値が設定されていることを確認するには、LIST DBSERVERコマンドを使用します。
DBMCLI> ALTER DBSERVER pendingCoreCount=20
例8-18 syslogconf属性の使用
DBMCLI> ALTER DBSERVER syslogconf=('*.err;authpriv.none @loghost', -
'*.emerg @loghost')例8-19 ルールの追加および検証
DBMCLI> ALTER DBSERVER syslogconf=('kern.crit @loghost')
DBMCLI> ALTER DBSERVER VALIDATE syslogconf 'kern.crit'
例8-20 すべてのsyslog.confルールの削除
DBMCLI> ALTER DBSERVER syslogconf=''
例8-21 Exadata RESTfulサービスへのHTTPSアクセスの制限
次のコマンドは、192.168.10.1から192.168.10.255までの範囲でIPアドレスを持つホストへのHTTPsポート・アクセスを許可します。
DBMCLI> ALTER DBSERVER httpsAccess="192.168.10.0/24"
例8-22 Syslogフォーマットをカスタム文字列に設定してデフォルト・フォーマットに戻す
DBMCLI> ALTER DBSERVER syslogformat="%TIMESTAMP:::date-rfc3339% %HOSTNAME%%syslogtag%
%syslogseverity-text%:%msg:::sp-if-no-1st-sp%%msg:::drop-last-lf%\\n"
DBMCLI> ALTER DBSERVER syslogformat="%TIMESTAMP% %HOSTNAME% %msg%\\n"
DBMCLI> ALTER DBSERVER syslogformat=""関連トピック
親トピック: ALTER
8.7.1.3 ALTER IBPORT
用途
ALTER IBPORTコマンドは、すべてのRDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートまたは特定のポートに対するアクションを実行します。
注意:
このコマンドは、Oracle Exadata Database Machine X8Mサーバーでは動作しません。構文
ALTER IBPORT {ALL | ibport_name [, ibport_name] ...} RESET COUNTERS使用上の注意
RESET COUNTERSオプションは、RDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポート上のすべてのカウンタをリセットします。
例8-23 IBPORT属性の変更
この例は、すべてのポートまたは特定のポートのIBPORTカウンタのリセット方法を示しています。
DBMCLI> ALTER IBPORT ALL RESET COUNTERS
InfiniBand Port HCA-1:1 successfully altered.
InfiniBand Port HCA-1:2 successfully altered.
DBMCLI> ALTER IBPORT "HCA-1:1" RESET COUNTERS
InfiniBand Port HCA-1:1 successfully altered.親トピック: ALTER
8.7.1.4 ALTER THRESHOLD
用途
ALTER THRESHOLDコマンドは、すべてのしきい値または指定したしきい値の属性値を更新します。
構文
ALTER THRESHOLD { ALL |threshold_name [, threshold_name ...] }
attribute_name = attribute_value
[, attribute_name = attribute_value]...使用上の注意
ALTERコマンドで変更可能な属性は、例8-43でmodifiableとして示されます。
例
例8-24は、しきい値の属性を変更する方法を示しています。
例8-24 しきい値の属性の変更
DBMCLI> ALTER THRESHOLD temp warning=30 DBMCLI> ALTER THRESHOLD ALL occurrences=3
8.7.1.5 ALTER USER
用途
ALTER USERコマンドは、ユーザーの属性を変更します。
構文
ALTER USER username attribute_name = attribute_value \
[, attribute_name = attribute_value, ...]
使用上の注意
-
usernameを
root、dbmadminまたはdbmmonitorにすることはできません。これらは予約されています。 -
ユーザー名は一意である必要があります。
-
新しいユーザーのパスワードの入力が求められます。パスワードには、少なくとも1つの数字、1つの小文字および1つの大文字を使用した、12から40文字の英数字または特殊文字!@#$%^&*()である必要があります。Oracle Exadata System Softwareリリース18.1.0.0.0以降、パスワードの長さは8から40文字にすることができ、特殊文字(-および_)を使用することもできます。
-
新しいパスワードをユーザーの現在のパスワードと同じにすることはできません。
例8-25 ALTER USERコマンドの使用
DBMCLI> ALTER USER scott password=TOPsecret2345
親トピック: ALTER
8.7.2 CREATE
用途
CREATEコマンドは、新規のオブジェクトを作成し、初期属性をオブジェクトに割り当てます。
構文
CREATE object_type [name] [attributename=attribute_value [, attributename=attribute_value]...]使用上の注意
-
object_typeは次のとおりです。
-
DBSERVER -
DIAGPACK -
ROLE -
THRESHOLD -
USER
-
-
nameは、新規オブジェクトの名前です。
-
attribute_valueは、object_typeの変更可能な属性の名前です。
-
attribute_valueは、属性の初期設定です。
-
複数のオブジェクトが
CREATEコマンドのターゲットとして有効な場合は、正常に実行されない場合があります。エラーが発生するとコマンドが中断され、残りのオブジェクトは作成されません。
関連トピック
親トピック: DBMCLIコマンド・リファレンス
8.7.2.1 CREATE DBSERVER
用途
CREATE DBSERVERコマンドは、DBSERVERオブジェクト・タイプを作成します。
構文
CREATE DBSERVER [name]
[interconnect1=intValue1 [, interconnect2=intValue2 ...]]
[ { , ipaddress1=ipValue1 [, ipaddress2=ipValue2 ...] }]
[, attributeName = attributeValue ...]使用上の注意
設定可能な属性は、DESCRIBE DBSERVERでmodifiableとして示されます。
-
このコマンドを使用すると、ASR値を
snmpSubscriber属性に割当てできます。 -
名前を指定しない場合、デフォルトにより、データベース・サーバー名は、ネットワーク名のハイフンをアンダースコアで置換したサーバーのネットワーク・ホスト名に設定されます。ネットワーク名は、
uname -nコマンドで表示できます。データベース・サーバー名を変更する場合、一意のデータベース・サーバー名を選択する必要があります。名前を指定する場合は、名前がガイドラインを満たしていることを確認します。
-
1から4つのインターコネクトを指定できます。
interconnect2属性が指定されている場合は、interconnect1属性を指定する必要があります。interconnect3が指定されている場合は、interconnect1属性とinterconnect2属性を指定する必要があります。 -
interconnectnとipaddressnを指定すると、ipaddressnエントリが自動的に/etc/oracle/cell/network-config/cellinit.oraファイルに書き込まれます。 -
インターコネクトには、RDMAネットワーク・ファブリック(
ibNまたはreN)が使用されます。 -
Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降では、
httpsAccess属性を使用して、HTTPを介してRESTfulサービスにアクセスできるユーザーを制御するIPアドレスまたはIPサブネット・マスクのリストを指定できます。httpsAccessに指定する値は、以前の値を上書きします。httpsAccessに次の値を使用できます。ALL— すべてのホストへのアクセスを許可します(デフォルト)NONE— HTTPsポートを完全に無効化しますIP1, IP2,..., IPn— IPアドレスIP1、IP2...、IPnを持つホストへのアクセスのみを許可します。IPnはIPv4、IPv4サブネット、IPv6またはIPv4埋込みIPv6形式の有効なIPアドレスです。アクセス制御リストには、最大512個のIPアドレスを指定できます。
また、1つのIPアドレスのかわりに、
/文字を使用してサブネット・マスクでIPアドレスの範囲を指定できます。たとえば、範囲'192.168.10.0/24'は、192.168.10.1から192.168.10.255のIPアドレスを持つホストに対応します。IPアドレス範囲を指定する場合は、IPアドレス文字列を引用符で囲む必要があります。
例
例8-26は、interconnectn属性を指定したCREATE DBSERVERコマンドを示しています。
例8-27は、RESTfulサーバーへのHTTPsアクセスを一連のホストに制限するDBSERVERオブジェクトを作成する方法を示しています。
例8-26 DBサーバーの作成とDBSERVERオブジェクトのinterconnectn属性の設定
RDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するラックの場合:
DBMCLI> CREATE DBSERVER interconnect1=ib0, interconnect2=ib1RDMA over RoCEネットワーク・ファブリックを使用するラックの場合:
DBMCLI> CREATE DBSERVER interconnect1=re0, interconnect2=re1例8-27 制限されたHTTPsアクセスによるDBServerの作成
この例は、192.168.10.1から192.168.10.255までの範囲でIPアドレスを持つホストからのみHTTPsポート・アクセスを許可するDBSERVERオブジェクトを作成する方法を示しています。
RDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するラックの場合:
DBMCLI> CREATE DBSERVER interconnect1=ib0, httpsAccess="192.168.10.0/24"
RDMA over RoCEネットワーク・ファブリックを使用するラックの場合:
DBMCLI> CREATE DBSERVER interconnect1=re0, httpsAccess="192.168.10.0/24"親トピック: CREATE
8.7.2.2 CREATE DIAGPACK
用途
CREATE DIAGPACKコマンドは、診断パッケージを作成し、これにはシステムの問題のトラブルシューティングに使用できるログおよびトレースが含まれます。必要に応じて、このパッケージをOracleサポートに送信することもできます。
構文
CREATE DIAGPACK packStartTime=time, [durationInHrs=duration]
または
CREATE DIAGPACK alertName=alertName
使用上の注意
アラートが発生した場合、診断パッケージは自動的に作成されます。このパッケージには、アラートに関連するログおよびトレースが含まれます。
CREATE DIAGPACKコマンドを使用して、手動で診断パッケージを生成できます。
-
packStartTimeパラメータは、ログおよびトレースの収集を開始する時間を指定します。packStartTimeの書式は次のとおりです。yyyy_MM_ddTHH_mm_ss例:
2015_07_07T09_00_00packStartTimeにキーワードnowを指定することもできます。packStartTimeには、将来の時間および7日より前の時間は指定できません。packStartTimeの値は、診断パッケージの名前の一部として使用されます。 -
durationInHrsパラメータは、診断パッケージに含めるログおよびトレースの時間数を指定します。有効な値は、1(デフォルト)から6です。すべての診断パッケージには、
packStartTimeの1時間前および1時間後のログが含まれます。たとえば、時間として12_00_00を指定した場合、終了時間が将来でなければ、11_00_00から13_00_00のログが収集されます。 -
alertNameパラメータで、診断パッケージを作成するアラート名を指定します。LIST ALERTHISTORYコマンドを実行して、アラート名を表示できます。
診断パッケージの名前
診断パッケージの名前は、次の形式になります。
hostname + packStartTime + unique package ID例: scaqab04adm08_2016_05_17T11_58_54_5_1.tar.bz2
アラートの場合、診断パッケージの名前は次の形式になります。
hostname + timestamp of when the package was created + alert ID例: scaqab04adm08_2016_05_17T11_58_54_5_1.tar.bz
診断パッケージの場所
診断パッケージの場所は/opt/oracle/dbserver/dbms/deploy/logです。
診断パッケージのステータス
LIST DIAGPACKコマンドを実行して、システム内の診断パッケージのリストおよびそのステータスを取得できます。
診断パッケージの作成、リストおよびダウンロードに必要な権限
診断パッケージをダウンロードするには、事前にユーザーにロールを付与する必要があります。DBMCLIを使用して、次の権限をロールに付与します。-
診断パッケージを作成する権限:
grant privilege CREATE ON DIAGPACK to ROLE role -
診断パッケージをリストし、そのステータスをチェックする権限:
grant privilege LIST ON DIAGPACK to ROLE role -
診断パッケージをダウンロードする権限:
grant privilege DOWNLOAD ON DIAGPACK to ROLE role
その後、このロールをユーザーに付与できます。たとえば、ロールにdiagpack_role,という名前を付けた場合、次のコマンドでユーザーfredにロールを付与します。
DBMCLI> GRANT ROLE diagpack_role TO USER fredデプロイ中、Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)によってCELLDIAGという名前のExadataストレージ・ソフトウェア・ユーザーが作成されます。このユーザーを使用して、ExaCLIまたはREST API経由でリモートからセルに接続できます。このユーザーには診断パッケージの作成、表示およびダウンロードの権限があります。
診断パッケージのダウンロード
次のいずれかの方法で診断パッケージをダウンロードできます。診断パッケージをダウンロードする前に、DOWNLOAD ON DIAGPACK権限が必要であることに注意してください。-
REST APIの使用
-
名前によって診断パッケージをダウンロードするには、次のURLを使用します。ここで、hostnameにはサーバーのホスト名を、diagpacknameには診断パッケージの名前を指定します。URLは、セキュアなソケット・ポート(デフォルトは7879)を指している必要があります。
https://hostname:7879/diagpack/download?name=diagpacknameユーザーがまだログインしていない場合、このURLでは、ユーザー名とパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。
診断パッケージには、次のようにアクセスすることもできます
https://hostname:7879/diagpack次に例を示します。
https://dbnode01.example.com:7879/diagpackこのページでは、次のようにログインするユーザー名を要求されます。
User: fred Password: *******ユーザーの権限に基づいて、このページの異なるセクションが非表示になります。ユーザーがCREATE ON DIAGPACK権限を持っていない場合は、新しいdiagpackを作成するためのフォームが表示されません。同様に、ユーザーがLIST ON DIAGPACK権限を持っていない場合は、アラートおよびその診断パッケージのリストが表示されません。
アラート名によって診断パッケージをダウンロードするには、次のURLを使用します。ここで、hostnameにはサーバーのホスト名を、alertNameには診断パッケージのアラート名を指定します。
https://hostname:7879/diagpack/download?alert=alertNameこれは、AlertHistoryで使用されるものと同じアラート名です。ステートレス・アラートでは1、2、3、ステートフル・アラートでは1_1、2_1、3_1、3_2のようになります。
-
-
ExaCLIの
downloadコマンドを使用するExaCLIにより、計算ノードからリモートでストレージ・ノード上のCellCLIコマンドを実行できます。
downloadコマンドを実行するには、計算ノードで次のコマンドを実行します。-
ExaCLIを起動し、診断パックが含まれるセルに接続します。次のようなコマンドを使用します。ここで、hostnameにはセルのホスト名を指定します。
exacli -l celladministrator -c hostname Password=******** -
downloadコマンドを実行します。次のようなコマンドを使用します。ここで、nameにはダウンロードする診断パッケージの名前を、destinationFolderには、ダウンロードされる診断パッケージを保存するディレクトリを指定します。exacli> download diagpack name destinationFolder
-
-
アラートの電子メールから診断パッケージを取得する
アラートの電子メールには、INFO、CLEARおよびWARNINGを除く、すべてのアラートの診断パッケージが含まれています。診断パッケージは、クリティカル・アラートのみに生成されます。
電子メールへの診断パッケージの添付をオフにする
電子メールへの診断パッケージの添付をオフにするには、コマンド alter dbserver diagPackEmailAttach=FALSEを使用します。診断パッケージは引き続き生成され、システムに格納されます。診断パッケージをダウンロードするには、「診断パッケージのダウンロード」の項を参照してください。
例
例8-28 packStartTimeでの「now」の使用
この例では、開始時間としてNOWを使用し、デフォルトの継続時間の1時間で診断パッケージを作成します。
出力は、ディレクトリ/opt/oracle/dbserver/dbms/deploy/logの単一の圧縮ファイルです。
DBMCLI> create diagpack packStartTime="now"
Processing: dm01db01_diag_2015_07_08T17_53_58_1
Use 'list diagPack' to check its status.
例8-29 継続時間の指定
この例では、/opt/oracle/dbserver/dbms/deploy/logに3つの診断パッケージが作成されます。
-
最初のパッケージの開始時間は
2015_07_07T09_00_00です。 -
第2のパッケージの開始時間は
2015_07_07T10_00_00です。 -
第3のパッケージの開始時間は
2015_07_07T11_00_00です。
DBMCLI> create diagpack packStartTime="2015_07_07T09_00_00", durationInHrs=3
Processing: dm01db01_diag_2015_07_07T09_00_00_1
dm01db01_diag_2015_07_07T10_00_00_1 (In queue...)
dm01db01_diag_2015_07_07T11_00_00_1 (In queue...)
Use 'list diagPack' to check its status.
親トピック: CREATE
8.7.2.3 CREATE ROLE
用途
CREATE ROLEコマンドは、データベース・サーバーにアクセスするユーザーのロールを作成します。
構文
CREATE ROLErole_name1 [,role_name2, ...]
使用上の注意
ロールは一意である必要があります。
例
例8-30は、ロールの作成方法を示しています。
例8-30 ロールの作成
DBMCLI> CREATE ROLE dbmonitor
親トピック: CREATE
8.7.2.4 CREATE THRESHOLD
用途
CREATE THRESHOLDコマンドは、メトリック・アラートの生成条件を指定するしきい値オブジェクトを作成します。
構文
CREATE THRESHOLD name attributename=value [, attributename=value]...
使用上の注意
指定可能な属性は、comparison、critical、occurrences、observationおよびwarningです。
-
name引数は必須です。名前はメトリック名とオブジェクト名で構成され、書式は
metricName.objectName(db_io_rq_sm_sec.db123やct_io_wt_rq.interactiveなど)になります。LIST METRICCURRENTmetricコマンドを使用して、メトリックの使用可能なオブジェクト名を表示します。オブジェクト名はオプションです。 -
オブジェクト名が指定されない場合、指定のメトリックのすべてのメトリック・オブジェクトにしきい値が適用されます。
-
comparison属性は必須で、条件値が付きます。値は、'<'、'<='、'='、'>='または'>'にする必要があります。 -
occurrences属性では、状態変更をトリガーするしきい値を超える測定値の連続する数を指定します。発生および観測件数を指定する場合は、サンプル平均数の連続する発生数を、アラートの原因となった観測件数より多く指定する必要があります。たとえば、次の5つの観測(
observations=5)がデータベース・サーバー上で発生した場合、連続する発生件数(occurrences=2)の値が5および15のため、平均サンプル数は10になります。Observation 1: 0 Observation 2: 30 Observation 3: 0 Observation 4: 5 Observation 5: 15 -
observation属性は、測定値の平均を計算するために使用される測定値の数です。 -
warningまたはcriticalに設定される値の状態変更により、ステートフル・アラートが生成されます。
例8-31 しきい値の作成
この例は、しきい値を作成する方法を示しています。
DBMCLI> CREATE THRESHOLD temp comparison='>', critical=30
関連項目:
-
メトリックの詳細は、Oracle Exadata System Softwareユーザーズ・ガイドを参照してください
-
メトリックおよびしきい値の詳細は、「LIST ALERTDEFINITION」を参照してください。
親トピック: CREATE
8.7.2.5 CREATE USER
用途
CREATE USERコマンドは、ユーザーを作成します。
構文
CREATE USER name PASSWORD = *
使用上の注意
-
ユーザー名は一意である必要があります。
-
usernameを
root、dbmadminまたはdbmmonitorにすることはできません。これらは予約されています。 -
新しいユーザーのパスワードの入力が求められます。パスワードには、少なくとも1つの数字、1つの小文字および1つの大文字を使用した、12から40文字の英数字または特殊文字!@#$%^&*()である必要があります。Oracle Exadata System Softwareリリース18.1.0.0.0以降、パスワードの長さは8から40文字にすることができ、特殊文字(-および_)を使用することもできます。
-
新しいパスワードをユーザーの現在のパスワードと同じにすることはできません。
例8-32 ユーザーの作成
DBMCLI> CREATE USER jdoe PASSWORD = *
password:
Confirm password: password
User jdoe successfully created.親トピック: CREATE
8.7.3 DESCRIBE
用途
DESCRIBEコマンドは、引数として指定されるオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。modifiableというタグは、ALTERコマンドを使用して属性を変更できるかどうかを示しています。
構文
DESCRIBE object_type使用上の注意
-
object_typeは、サポートされるオブジェクト・タイプの1つです。
-
属性のリストは、
LISTコマンドで引数として使用できます。 -
DESCRIBEでは、オブジェクトのすべての属性は表示されません。
- DESCRIBE ALERTDEFINITION
- DESCRIBE ALERTHISTORY
- DESCRIBE DBSERVER
- DESCRIBE IBPORT
- DESCRIBE LUN
- DESCRIBE METRICCURRENT
- DESCRIBE METRICDEFINITION
- DESCRIBE METRICHISTORY
- DESCRIBE PHYSICALDISK
- DESCRIBE ROLE
- DESCRIBE THRESHOLD
- DESCRIBE USER
関連トピック
親トピック: DBMCLIコマンド・リファレンス
8.7.3.1 DESCRIBE ALERTDEFINITION
用途
DESCRIBE ALERTDEFINITIONコマンドは、ALERTDEFINITIONオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE ALERTDEFINITION
使用上の注意
表8-2は、DESCRIBE ALERTDEFINITIONコマンドの属性を示しています。
表8-2 DESCRIBE ALERTDEFINITIONの属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
|
alertShortName |
アラートの省略名。アラートの基準がメトリックの場合、省略名は対応するメトリックの |
|
alertSource |
アラートのソース( |
|
alertType |
アラートのタイプ。値はステートフルまたはステートレスです。 |
|
description |
アラートの説明。 |
|
metricName |
アラートの基準がメトリックの場合のメトリック名。 |
|
name |
アラートの識別子。 |
例
例8-33は、ALERTDEFINITIONオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。
例8-33 ALERTDEFINITIONオブジェクトの説明
DBMCLI> DESCRIBE ALERTDEFINITION
name
alertShortName
alertSource
alertType
description
metricName親トピック: DESCRIBE
8.7.3.2 DESCRIBE ALERTHISTORY
用途
DESCRIBE ALERTHISTORYコマンドは、ALERTHISTORYオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE ALERTHISTORY
使用上の注意
次の表は、DESCRIBE ALERTHISTORYコマンドの属性を示しています。
表8-3 DESCRIBE ALERTHISTORYの属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
|
alertAction |
このアラートで実行する推奨操作。 |
|
alertMessage |
アラートの簡単な説明。 |
|
alertSequenceID |
アラートの一意の順序ID。 |
|
alertShortName |
アラートの省略名。アラートの基準がメトリックの場合、省略名は対応するメトリックの |
|
alertType |
アラートのタイプ。値はステートフルまたはステートレスです。
|
|
beginTime |
アラートによる状態変更が開始された時点のタイム・スタンプ。 |
|
endTime |
アラートによる状態変更が終了した時点のタイプ・スタンプ。 |
|
examinedBy |
アラートを確認した管理者。 |
|
failedMail |
通知が失敗した場合に送信する電子メールの受信者。 |
|
failedSNMP |
通知が失敗した場合に送信するSNMPサブスクライバ。 |
|
metricObjectName |
メトリックしきい値にアラートを発生させるデータベース・サーバー・ディスクなどのオブジェクト。 |
|
metricValue |
アラートを生成するメトリックの値。 |
|
name |
アラートの一意の識別子。 |
|
notificationState |
サブスクライバにアラート・メッセージを通知する場合の状況を示す番号。
|
|
sequenceBeginTime |
アラートの順序IDが最初に作成された時点のタイム・スタンプ。 |
|
severity |
重大度のレベル。値は |
例
例8-34は、ALERTHISTORYオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。
例8-34 ALERTHISTORYオブジェクトの説明
DBMCLI> DESCRIBE ALERTHISTORY
name
alertAction
alertMessage
alertSequenceID
alertShortName
alertType
beginTime
endTime
examinedBy modifiable
failedMail
failedSNMP
metricObjectName
metricValue
notificationState
sequenceBeginTime
severity関連トピック
親トピック: DESCRIBE
8.7.3.3 DESCRIBE DBSERVER
用途
DESCRIBE DBSERVERコマンドは、DBSERVERオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE DBSERVER使用上の注意
次の表は、DESCRIBE DBSERVERコマンドの属性を示しています。
表8-4 DESCRIBE DBSERVERの属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
|
accountLockInDays |
パスワードが期限切れになってからユーザー・アカウントがロックされるまでの日数。 |
|
bbuStatus |
ハード・ディスク・コントローラのバッテリ・バックアップ・ユニット(BBU)のステータス。 |
|
comment |
ユーザー指定のテキスト文字列。 |
|
cpuCount |
データベース・サーバー上のCPUの数。 |
|
diagHistoryDays |
ADRファイルの保存日数。デフォルト値は7日間です。 |
|
diagPackEmailAttach |
診断パッケージをアラート電子メールの添付ファイルとして含めるかどうか。デフォルトは |
|
diagPackUploadEnabled |
診断パッケージの自動アップロード機能を有効にするかどうか。デフォルトは |
|
emailFormat |
電子メール・メッセージのファイル形式。値はHTMLまたはtextです。 |
|
fanCount |
動作中のファンの数およびファンの合計数。working/totalとして表示されます。 |
|
fanStatus |
ファンのステータス。値は |
|
httpsAccess |
Exadata RESTfulサービスへのHTTPsポート・アクセス用のIPアドレスの制御リスト |
|
id |
ハードウェア・ベンダーによって提供されるグローバル一意識別子(GUID)。 |
|
interconnect1-4 |
データベース・サーバーの1から4までのインターコネクト。たとえば、bondeth0です。 |
|
interconnectCount |
ネットワーク・インターコネクトの数。 |
|
ipaddress1-4 |
データベース・サーバーの1から4までのIPアドレス。 |
|
kernelVersion |
ホスト・カーネル・ソフトウェアのバージョン。 |
|
location |
ユーザーが指定するセル・ハードウェアの物理ロケーション。 |
|
locatorLEDStatus |
セルLOCATE LEDのステータス。値はonまたはoffです。 |
|
makeModel |
ベンダーにより提供されるセル・ハードウェアの型およびモデル。 |
|
metricCollection |
管理サーバーがメトリック収集を実行するかどうかを示すインジケータ。値は |
|
metricHistoryDays |
メトリック履歴ファイルの保存日数。デフォルト値は7日間です。 |
|
msVersion |
管理サーバーのバージョン。 |
|
name |
データベース・サーバーの名前。 |
|
notificationMethod |
アラートの通知メソッド。値は |
|
notificationPolicy |
サブスクライバに送信する重大度アラートのインジケータ。notificationPolicyの値は、none、または |
|
powerCount |
電源数。working/totalとして表示されます。 |
|
powerStatus |
電源のステータス。値は |
|
pwdExpInDays |
ユーザーのパスワードが期限切れになるまでの日数。 |
|
pwdExpWarnInDays |
ユーザーのパスワードが期限切れになる前に、ログイン時に警告メッセージが発行される日数。 |
|
releaseImageStatus |
イメージングが成功したかどうかを判断するためのインジケータ。 |
|
releaseTrackingBug |
セル・ソフトウェアのパッチ番号(11223344など)。 |
|
releaseVersion |
セル・ソフトウェアのリリース番号(11.2.2.3.0など)。 |
|
remotePwdChangeAllowed |
RESTサービスを介してリモートでユーザー・パスワードを変更できるかどうか。 |
|
rescuePlan |
しきい値や通知などの設定を最後の既知の値にリストアするサーバー・レスキューの後で実行できるコマンドのリスト。 |
|
smtpFrom |
アラート通知に表示されるSMTP電子メールのユーザー名。 |
|
smtpFromAddr |
アラート通知の送信元のSMTP電子メール・アドレス。 |
|
smtpPort |
アラート通知の送信に使用されるSMTP電子メール・サーバー・ポート。 |
|
smtpPwd |
アラート通知の送信元のSMTP電子メール・ユーザーのパスワード。 |
|
smtpServer |
アラート通知の送信に使用されるSMTP電子メール・サーバー。 |
|
smtpSubscriber |
SNMPアラート通知をサブスクライブするホストのリスト。 |
|
smtpToAddr |
電子メールの送信先のアドレス。電子メール・アドレスは、複数のサブスクライバにアラートを通知できるように、引用符で囲んだカンマ区切りのリストにできます。 |
|
smtpUser |
アラート通知に表示されるSMTP電子メールのユーザー名。 |
|
smtpUseSSL |
Secure Socket Layer(SSL)認証を使用するための仕様。 |
|
状態 |
データベース・サーバーのステータス。 |
|
syslogConf |
システム・ログイン・ユーティリティsyslogdのルール。 |
|
temperatureReading |
BMCから取得されるセルの現在の温度(摂氏)。 |
|
temperatureStatus |
温度のステータス。値は |
|
traceLevel |
トレース・メッセージの書込みレベル。このレベルは、有効なJavaロギング・レベル( |
|
upTime |
システムが再起動してからの時間(days,hours:minutes)。 |
例
例8-35 DBSERVERオブジェクトの説明
DBMCLI> DESCRIBE DBSERVER
name modifiable
bbuStatus
comment modifiable
coreCount
cpuCount
diagHistoryDays modifiable
diagPackEmailAttach modifiable
diagPackUploadEnabled modifiable
emailFormat modifiable
emailSubscriber modifiable
fanCount
fanStatus
httpsAccess modifiable
iaasIdleInUse modifiable
iaasMode modifiable
iaasReason modifiable
id
interconnectCount
interconnect1 modifiable
interconnect2 modifiable
interconnect3 modifiable
interconnect4 modifiable
interconnect5 modifiable
interconnect6 modifiable
interconnect7 modifiable
interconnect8 modifiable
ipaddress1
ipaddress2
ipaddress3
ipaddress4
ipaddress5
ipaddress6
ipaddress7
ipaddress8
kernelVersion
locatorLEDStatus
location modifiable
makeModel
metricCollection modifiable
metricHistoryDays modifiable
msVersion
notificationMethod modifiable
notificationPolicy modifiable
pendingCoreCount modifiable
powerCount
powerStatus
releaseImageStatus
releaseVersion
releaseTrackingBug
securityCert modifiable
smtpFrom modifiable
smtpFromAddr modifiable
smtpPort modifiable
smtpPwd modifiable
smtpServer modifiable
smtpToAddr modifiable
smtpUser modifiable
smtpUseSSL modifiable
snmpSubscriber modifiable
snmpUser modifiable
status
syslogConf modifiable
temperatureReading
temperatureStatus
traceLevel modifiable
upTime
msStatus
rsStatus親トピック: DESCRIBE
8.7.3.4 DESCRIBE IBPORT
用途
DESCRIBE IBPORTコマンドは、IBPORTオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
注意:
このコマンドは、Oracle Exadata Database Machine X8Mサーバーでは動作しません。構文
DESCRIBE IBPORT使用上の注意
表8-5 DESCRIBE IBPORTの属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
|
activeSlave |
対象のポートが、ボンディングされたIPの現在アクティブなポートかどうかを示すインジケータ。 |
|
dataRate |
RDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートのデータ率。 |
|
hcaFWVersion |
ホスト・チャネル・アダプタのファームウェアのバージョン。 |
|
id |
RDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートのグローバル一意識別子(GUID)。 |
|
lid |
RDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートのローカル識別子。サブネット内で一意であり、スイッチによって16ビットの識別子がネットワーク内のルーティングに使用されます。 |
|
linkDowned |
ポートのトレーニング・ステート・マシンがリンク・エラーのリカバリ処理に失敗し、リンクがダウンした回数。 |
|
linkIntegrityErrs |
リンク完全性エラーの数。 |
|
linkRecovers |
ポートのトレーニング・ステート・マシンがリンク・エラーのリカバリ処理を正常に完了した回数。 |
|
name |
RDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートの名前。 |
|
physLinkState |
物理リンクの状態。 |
|
portNumber |
RDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートのポート番号。 |
|
rcvConstraintErrs |
RDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで発生した受信制約エラーの数。 |
|
rcvData |
RDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで受信した32ビット・データのワード数。 |
|
rcvErrs |
RDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで受信した、エラーを含むパケットの数。 |
|
rcvRemotePhysErrs |
RDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで発生した物理エラーの数。 |
|
状態 |
リンクの状態。 |
|
symbolErrs |
RDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで発生した軽度なリンク・エラーの数。 |
|
vl15Dropped |
リソースの制約(バッファ不足など)が原因で、RDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートによって廃棄された着信のVL15パケットの数。 |
|
xmtConstraintErrs |
RDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで発生した送信制約エラーの数。 |
|
xmtData |
RDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポート上で送信した32ビット・データのワード数。 |
|
xmtDiscards |
ポートのダウンまたは輻輳によってRDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで破棄されたアウトバンド・パケットの数。 |
例8-36 IBPORTオブジェクトの説明
この例は、DESCRIBE IBPORTコマンドで得られる可能性のある出力を示しています。
DBMCLI> DESCRIBE IBPORT
name
activeSlave
dataRate
hcaFWVersion
id
lid
linkDowned
linkIntegrityErrs
linkRecovers
physLinkState
portNumber
rcvConstraintErrs
rcvData
rcvErrs
rcvRemotePhysErrs
status
symbolErrs
vl15Dropped
xmtConstraintErrs
xmtData
xmtDiscards
親トピック: DESCRIBE
8.7.3.5 DESCRIBE LUN
用途
DESCRIBE LUNコマンドは、LUNオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE LUN使用上の注意
表8-6 DESCRIBE LUNの属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
|
deviceName |
LUNのオペレーティング・システム・デバイス名。例: |
|
diskType |
ディスクのタイプ。 |
|
errorCount |
このLUNでのエラー数。 |
|
id |
システムによって割り当てられる識別子。 |
|
lunSize |
データベース・サーバー・ディスクに変換される前の、LUNのRawサイズ。 |
|
lunUID |
システムによって割り当てられる一意の識別子。 |
|
name |
LUNに割り当てられる一意の名前。IDが一意でない場合は、異なる(拡張形式)LUN IDになる場合があります。 |
|
overProvisioning |
フラッシュ・ストレージ内のブロックうち、特定のLUNで今後も使用できるようにオーバー・プロビジョニングされたブロックの割合を示すインジケータ。この属性は、フラッシュ・ディスク専用です。 |
|
raidLevel |
LUNで使用されるRAIDレベルの値。たとえば、 |
|
状態 |
LUNのステータス。値は |
例8-37 LUNオブジェクトの説明
この例は、LUNオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。
DBMCLI> DESCRIBE LUN
name
deviceName
diskType
errorCount
id
lunSize
lunUID
overProvisioning
raidLevel
status親トピック: DESCRIBE
8.7.3.6 DESCRIBE METRICCURRENT
用途
DESCRIBE METRICCURRENTコマンドは、METRICCURRENTオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE METRICCURRENT使用上の注意
表8-7 DESCRIBE METRICCURRENTの属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
|
alertState |
アラート状態のインジケータ。値は |
|
collectionTime |
メトリック値が収集された時点のタイム・スタンプ。 |
|
metricObjectName |
計測中のデータベース・サーバーなど、オブジェクトの名前。 |
|
metricType |
統計がどのように作成または定義されたかを示す仕様。 |
|
metricValue |
メトリックが収集された時点の値。 |
|
name |
現在のメトリックの一意の名前。 |
|
objectType |
オプションは、 |
例8-38 METRICCURRENTオブジェクトの説明
この例は、METRICCURRENTオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。
DBMCLI> DESCRIBE METRICCURRENT
name
alertState
collectionTime
metricObjectName
metricType
metricValue
objectType関連トピック
親トピック: DESCRIBE
8.7.3.7 DESCRIBE METRICDEFINITION
用途
DESCRIBE METRICDEFINITIONコマンドは、METRICDEFINITIONオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE METRICDEFINITION
使用上の注意
表8-8は、DESCRIBE METRICDEFINITIONコマンドの属性を示しています。
表8-8 DESCRIBE METRICDEFINITIONの属性
例8-39 METRICDEFINITIONオブジェクトの説明
この例は、METRICDEFINITIONオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。
DBMCLI> DESCRIBE METRICDEFINITION
name
description
metricType
objectType
persistencePolicy
unit親トピック: DESCRIBE
8.7.3.8 DESCRIBE METRICHISTORY
用途
DESCRIBE METRICHISTORYコマンドは、METRICHISTORYオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE METRICHISTORY使用上の注意
表8-9は、DESCRIBE METRICHISTORYコマンドの属性を示しています。
表8-9 DESCRIBE METRICHISTORYの属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
|
alertState |
アラート状態のインジケータ。値は |
|
collectionTime |
メトリック値が収集された時点のタイム・スタンプ。 |
|
memory |
管理サーバー・メモリーのメトリック。この属性は、収集時間が1時間未満の場合に、 |
|
metricObjectName |
計測中のデータベース・サーバー・ディスクなど、オブジェクトの名前。 |
|
metricType |
統計がどのように作成または定義されたかを示す仕様。 |
|
metricValue |
メトリックが収集された時点の値。 |
|
metricValueAvg |
メトリックの平均値。 |
|
metricValueMax |
メトリックの最大値。 |
|
metricValueMin |
メトリックの最小値。 |
|
name |
現在のメトリックの一意の名前。 |
|
objectType |
オプションは、 |
|
over |
集計用の時間の指定(分単位)。この属性は、 |
例8-40 METRICHISTORYオブジェクトの説明
この例は、METRICHISTORYオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。
DBMCLI> DESCRIBE METRICHISTORY
name
alertState
collectionTime
memory
metricObjectName
metricType
metricValue
metricValueAvg
metricValueMax
metricValueMin
objectType
over親トピック: DESCRIBE
8.7.3.9 DESCRIBE PHYSICALDISK
用途
DESCRIBE PHYSICALDISKコマンドは、PHYSICALDISKオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE PHYSICALDISK使用上の注意
次の表は、DESCRIBE PHYSICALDISKコマンドの属性を示しています。
表8-10 DESCRIBE PHYSICALDISKの属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
|
|
コントローラのバージョン。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata System Softwareにのみ適用されます。 |
|
|
ディスクのタイプ( |
|
|
ハード・ディスク・エンクロージャの識別子。この属性は、Oracle Exadata Storage Server上のOracle Exadata System Softwareにのみ適用されます。 |
|
|
ディスクでのコマンド・タイムアウトSCSIエラーの数。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata System Softwareにのみ適用されます。 |
|
|
ディスクでのハード読取りエラーの数。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata System Softwareにのみ適用されます。 |
|
|
ディスクでのハード書込みエラーの数。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata System Softwareにのみ適用されます。 |
|
|
ハード・ディスクでのメディア・エラーの数。この属性は、Oracle Exadata Storage Server上のOracle Exadata System Softwareにのみ適用されます。 |
|
|
ハード・ディスクでの未分類エラーの数。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata System Softwareにのみ適用されます。 |
|
|
ディスクでのSCSIシーク・エラーの数。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata System Softwareにのみ適用されます。 |
|
|
ディスクがラックに挿入された回数。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata System Softwareにのみ適用されます。 |
|
|
ディスクでの最新のエラーのタイプ。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata System Softwareにのみ適用されます。 |
|
|
このディスクから変換されたLUNのリスト。 |
|
|
システムによって提供されるモデルの説明。 |
|
|
物理ディスクの一意の名前。 |
|
|
ディスクのファームウェアのシステム割当て名。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata System Softwareにのみ適用されます。 |
|
|
ディスクが挿入された時刻。 |
|
|
ハード・ディスクで使用されているインタフェース・タイプ。たとえば、 |
|
|
このディスクのコントローラのポート。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata System Softwareにのみ適用されます。 |
|
|
ディスクの回転数(毎分)。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata System Softwareにのみ適用されます。 |
|
|
システムで割り当てられた一意のID。 |
|
|
ディスクのサイズ(バイト単位)。 |
|
|
ディスクの用途。例: |
|
|
物理ディスクのすべてのセクター再マップ操作の回数。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata System Softwareにのみ適用されます。 |
|
|
ディスクの物理的な場所。 |
|
|
物理ディスクのステータス。値は次のとおりです。
|
例8-41 データベース・サーバーのハード・ドライブ上のPHYSICALDISKオブジェクトの説明
この例は、Oracle Exadata Storage Server上のPHYSICALDISKオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。
DBMCLI> DESCRIBE PHYSICALDISK
name
ctrlFirmware
diskType
enclosureDeviceId
errMediaCount
errOtherCount
luns
makeModel
physicalFirmware
physicalInsertTime
physicalInterface
physicalSerial
physicalSize
slotNumber
status
親トピック: DESCRIBE
8.7.3.10 DESCRIBE ROLE
用途
DESCRIBE ROLEコマンドは、ROLEオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE ROLE使用上の注意
表8-11 DESCRIBE ROLEの属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
|
|
ロールを割り当てられたユーザーの一意の名前。 |
|
|
ロールに付与されている権限。 |
例
例8-42 ROLEオブジェクトの説明
この例は、ROLEオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。
DBMCLI> DESCRIBE ROLE
name
privileges親トピック: DESCRIBE
8.7.3.11 DESCRIBE THRESHOLD
用途
DESCRIBE THRESHOLDコマンドは、THRESHOLDオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE THRESHOLD使用上の注意
表8-12は、DESCRIBE THRESHOLDコマンドの属性を示しています。
表8-12 DESCRIBE THRESHOLDの属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
|
comparison |
メトリック値としきい値を比較して、値がしきい値に違反しているかどうかを確認する演算子(>、>=、=、<、<=)。 |
|
critical |
メトリック値がクリティカルの状態であるとみなされる上限値。この値を超えるとアラートが生成されます。 |
|
name |
しきい値の一意の名前。 |
|
observation |
測定値の数。この数の測定値で率メトリックを平均し、しきい値と比較されます。 |
|
occurrences |
メトリック値がしきい値を連続して超えた場合の上限数。この上限数を超えると指定したアラートが発行されます。 |
|
warning |
メトリック値が警告の状態であるとみなされる上限値。この値を超えるとアラートが生成されます。 |
例8-43 THRESHOLDオブジェクトの説明
この例は、THRESHOLDオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。
DBMCLI> DESCRIBE THRESHOLD
name
comparison modifiable
critical modifiable
observation modifiable
occurrences modifiable
warning modifiable親トピック: DESCRIBE
8.7.3.12 DESCRIBE USER
用途
DESCRIBE USERコマンドは、USERオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE USER使用上の注意
次の表は、DESCRIBE USERコマンドの属性を示しています。
表8-13 DESCRIBE USERの属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
|
|
ユーザーの一意の名前。 |
|
|
ユーザーに割り当てられたロール。 |
例8-44 USERオブジェクトの説明
この例は、USERオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。
DBMCLI> DESCRIBE USER
name
roles 親トピック: DESCRIBE
8.7.4 DROP
用途
DROPコマンドは、名前を指定したオブジェクトをデータベース・サーバーから削除するか、データベース・サーバーをリセットします。
構文
DROP object_type [object_name [, object_name]...] [options]使用上の注意
-
object_typeは次のいずれかです。
-
ALERTHISTORY -
DBSERVER -
ROLE -
THRESHOLD -
USER
-
-
object_nameは、データベース・サーバー・ディスク、ロール、しきい値またはユーザーの名前です。
-
複数のオブジェクトが
DROPコマンドのターゲットの場合は、正常に実行されない場合があります。エラーが発生するとコマンドが中断され、残りのオブジェクトは削除されません。
関連トピック
親トピック: DBMCLIコマンド・リファレンス
8.7.4.1 DROP ALERTHISTORY
用途
DROP ALERTHISTORYコマンドは、データベース・サーバーのアラート履歴からアラートを削除します。
構文
DROP ALERTHISTORY {ALL | alert1 {, alert2}, ...}使用上の注意
-
このコマンドのalertNは、履歴から削除されるアラートの名前です。
-
ステートフル・アラートを削除する場合は、同時にアラートの順序のメンバーをすべて削除する必要があります。すべてのメンバーを削除しないと、システムによりエラーが発行されます。
例8-45 データベース・サーバーのアラート履歴の削除
DBMCLI> DROP ALERTHISTORY 1, 2_1, 2_2親トピック: DROP
8.7.4.2 DROP DBSERVER
用途
DROP DBSERVERは、データベース・サーバー上のMSを元の状態にリセットします。
構文
DROP DBSERVER使用上の注意
-
データベース・サーバーに設定されたいずれのしきい値も、データベース・サーバーから削除されます。
-
DBSERVER属性はデフォルト値に設定されます。
例8-46 データベース・サーバーの削除
DBMCLI> DROP DBSERVER親トピック: DROP
8.7.4.3 DROP ROLE
用途
DROP ROLEコマンドは、セルからユーザー・ロールを削除します。
構文
DROP ROLE { ALL | role_name1 [, role_name2, ...]} [FORCE]
使用上の注意
FORCEオプションは、ユーザーにロールが付与されている場合でもロールを削除します。
例8-47 ロールの削除
DBMCLI> DROP ROLE r1,r2
親トピック: DROP
8.7.4.4 DROP THRESHOLD
用途
DROP THRESHOLDコマンドは、データベース・サーバーからすべてのしきい値または指定したしきい値を削除します。
構文
DROP THRESHOLD { ALL |threshold_name [, threshold_name ...] }例8-48 しきい値の削除
DBMCLI> DROP THRESHOLD temp親トピック: DROP
8.7.4.5 DROP USER
用途
DROP USERコマンドは、データベース・サーバーからユーザーを削除します。
構文
DROP USER { ALL | user1 [, user2]... }
使用上の注意
-
user(n)は削除するユーザーの名前です。
例8-49 ユーザーの削除
DBMCLI>DROP USER jdoe
親トピック: DROP
8.7.5 GRANT
用途
GRANTコマンドは、権限およびロールの属性を設定します。
構文
GRANT object_type [name] TO sub_object_type [sub_object_name]
使用上の注意
-
object_typeは次のとおりです。
PRIVILEGEROLE
-
PRIVILEGEオブジェクト・タイプには次の値を使用できます。-
nameの書式は、次のとおりです。
{ ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } \ [{ ALL ATTRIBUTES | ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2, ...] }] \ [{ WITH ALL OPTIONS | WITH OPTIONS option1 [, option2, ...] }] -
sub_object_typeは
ROLEである必要があります。 -
sub_object_nameはロールの名前です。
-
-
ROLEオブジェクト・タイプには次を使用できます。-
nameはユーザー名です。
-
sub_object_typeは
USERである必要があります。 -
sub_object_nameはユーザーの名前です。
-
8.7.5.1 GRANT PRIVILEGE
用途
GRANT PRIVILEGEコマンドは、ロールにアクセス権限を設定します。
構文
GRANT PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } \
{ ALL ATTRIBUTES | ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2, ...] } \
{ WITH ALL OPTIONS | WITH OPTIONS option1 [, option2, ...] } \
TO ROLE { ALL | role1 [, role2, ...] }
使用上の注意
-
actionはコマンドです。例:
ALTER、CREATE、DESCRIBE、DROP、EXPORT、IMPORT、LIST。注意:
GRANTおよびREVOKEコマンドは付与できません。-
CREATE USERおよびDROP USERは付与できません。 -
CREATE ROLEおよびDROP ROLEは付与できません。
-
objectはアクションのオブジェクト・タイプです。これは、任意のDBMCLIオブジェクトを指定可能です。例:
DBSERVER、THRESHOLD、PHYSICALDISK、ALERTHISTORY、ROLE。 -
attributeはオブジェクトの属性です。オブジェクトの属性リストを取得するには、
LIST object_typeコマンドを実行します。 -
optionはオブジェクトのオプションです。例:
DETAIL、LIMIT、ORDER BY、WHERE。 -
roleは、権限を付与するロールの名前です。
-
ALL ACTIONS引数は、すべてのアクションの権限を付与します。 -
ALL OBJECTS引数は、すべてのオブジェクトの権限を付与します。 -
ALL ATTRIBUTES引数は、すべての属性の権限を付与します。 -
WITH ALL OPTIONS引数は、すべてのオプションの権限を付与します。 -
属性と
WITH OPTIONSの指定はオプションです。これらが指定されない場合、すべての属性とオプションの権限を付与します。
例
例8-50 ロールへの権限の付与
この例は、ロールに権限を付与する方法を示しています。
DBMCLI> GRANT PRIVILEGE list on alerthistory ATTRIBUTES alertAction,alertMessage \
WITH OPTIONS detail TO ROLE dbmonitor
例8-51 すべての属性とオプションのロールへの付与
この例は、指定されたアクションとオブジェクトのすべての属性およびオプションをロールに付与する方法を示します。
DBMCLI> GRANT PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } to ROLE role1
例8-52 指定のアクション、オブジェクトおよび属性のすべてのオプションの付与
この例は、指定されたアクション、オブジェクトおよび属性のすべてのオプションをロールに付与する方法を示します。
DBMCLI> GRANT PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } \
ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2, ...] to ROLE role1
例8-53 指定のアクション、オブジェクトおよびオプションのすべての属性の付与
この例は、指定されたアクション、オブジェクトおよびオプションのすべての属性をロールに付与する方法を示します。
DBMCLI> GRANT PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } \
WITH OPTIONS option1 [, option, ...] to ROLE role1親トピック: GRANT
8.7.5.2 GRANT ROLE
用途
GRANT ROLEコマンドは、ユーザーにロールを設定します。
構文
GRANT ROLE { ALL | role1 [, role2, ...] } TO USER { ALL | user1 [, user2...] }
使用上の注意
-
roleはロールの名前です。
-
ALL引数は、ユーザーにすべてのロールを付与します。 -
TO USER ALL引数は、すべてのユーザーにロールを付与します。
例8-54 ユーザーへのロールの付与
この例は、ユーザーにロールを付与する方法を示しています。
DBMCLI> GRANT ROLE dbmonitor TO USER agarcia
親トピック: GRANT
8.7.6 HELP
用途
HELPコマンドは、すべてのDBMCLIコマンドの構文および使用方法に関する説明を表示します。
構文
HELP [help_topic]
HELPでトピック引数を指定しない場合は、用意されているすべてのトピックの名前が表示されます。トピックを指定した場合は、そのトピックの詳細なヘルプ・テキストが表示されます。
例8-55は、HELPコマンドの例を示しています。
例8-55 HELPコマンドを使用したヘルプ・テキストの表示
DBMCLI> HELP DBMCLI> HELP ALTER DBMCLI> HELP DROP ALERTHISTORY
親トピック: DBMCLIコマンド・リファレンス
8.7.7 LIST
用途
LISTコマンドは、データベース・サーバー・オブジェクトの属性のリストを表示します。表示されるオブジェクトは、名前またはフィルタで識別されます。表示される各オブジェクトの属性は、指定した属性リストで決定されます。
構文
LIST object_type [ name | attribute_filters] [attribute_list]
[DETAIL] [ORDER BY order_by_attribute_list] [LIMIT integer]使用上の注意
-
object_typeは次のとおりです。
ALERTDEFINITIONALERTHISTORYDBSERVERIBPORT(ユーザー・ドメイン(domU)環境では使用できません)LUN(ユーザー・ドメイン(domU)環境では使用できません)METRICCURRRENTMETRICDEFINITIONMETRICHISTORYPHYSICALDISK(ユーザー・ドメイン(domU)環境では使用できません)ROLETHRESHOLDUSER
-
DETAILオプションまたは属性リストを指定せずにobject_typeのみを指定してLISTを使用すると、このタイプの既存のオブジェクトの名前または属性のデフォルト・リストが表示されます。status属性を持つオブジェクト・タイプの場合は、オブジェクト名およびステータスが表示されます。METRICHISTORYオブジェクト・タイプの場合は、収集時間、オブジェクト名および値が表示されます。PHYSICALDISKおよびLUNオブジェクト・タイプの場合は、ID属性が表示されます。ALERTHISTORYオブジェクト・タイプの場合は、時間およびアラート・メッセージが表示されます。KEYオブジェクト・タイプの場合は、キー値が表示されます。
-
表示される各オブジェクトの属性は、指定した属性リストで決定されます。空白またはタブを含む文字列である属性値は、引用符で囲む必要があります。
-
表示されるオブジェクトは、属性フィルタにより決定されます。メトリックの数は多いため、コマンドの出力を絞り込む場合は
LIST METRICCURRENTまたはLIST METRICHISTORYコマンドの使用時にフィルタを使用してください。 -
DETAILオプションのないデフォルトの書式では、各オブジェクトが個別の行に表示され、指定した属性リストの順にタブで区切られた属性値が続きます。 -
DETAILを使用した書式の場合は、特定のオブジェクトの各属性が個別の行に表示され、属性名の後に値が表示されます。属性リストが指定されていない場合は、値を持つすべての属性が表示されます。表示される各オブジェクトは、空白行で区切られます。DETAILはATTRIBUTES ALLオプションに似ていますが、書式のみが異なります。 -
設定されていない属性は、
DETAILオプションでは表示されません。これに対し、空の値に設定されている属性はDETAILオプションで表示されます。 -
ORDER BYにより、属性の昇順または降順でオブジェクトに順序が付けられます。デフォルトは昇順です。 -
LIMITにより、表示するオブジェクト数の制限が設定されます。
- LIST ALERTDEFINITION
- LIST ALERTHISTORY
- LIST DBSERVER
- LIST DIAGPACK
- LIST IBPORT
- LIST LUN
- LIST METRICCURRENT
- LIST METRICDEFINITION
- LIST METRICHISTORY
- LIST PHYSICALDISK
- LIST ROLE
- LIST THRESHOLD
- LIST USER
親トピック: DBMCLIコマンド・リファレンス
8.7.7.1 LIST ALERTDEFINITION
構文
LIST ALERTDEFINITION [name|attribute_filters] [attribute_list] [DETAIL]
使用上の注意
表示可能な属性のリストは、例8-33に示されています。
例
例8-56は、ALERTDEFINITIONオブジェクトを指定したLISTコマンドを示しています。
例8-56 ALERTDEFINITIONの属性の表示
DBMCLI> LIST ALERTDEFINITION HardwareAlert DETAIL
name: HardwareAlert
alertShortName: Hardware
alertSource: Hardware
alertType: Stateless
description: "Hardware Alert"
metricName:
親トピック: LIST
8.7.7.2 LIST ALERTHISTORY
構文
LIST ALERTHISTORY [name|attribute_filters] [attribute_list] [DETAIL]
使用上の注意
表示可能な属性のリストは、例8-34に示されています。
WHERE句にageInMInutes属性を追加すると、経過時間が指定範囲内のアラートのみをリスト表示するように指定できます。たとえば、次のコマンドでは、直前の15分間に作成されたアラートが表示されます。
DBMCLI> LIST ALERTHISTORY WHERE ageInMinutes < 15
例
例8-57は、ALERTHISTORYオブジェクトを指定したLISTコマンドを示しています。
例8-57 ALERTHISTORYの属性の表示
DBMCLI> LIST ALERTHISTORY 1_1 DETAIL
name: 1_1
alertDescription: "Data hard disk of size 300GB in slot 3 entered
predictive failure status"
alertMessage: "Data hard disk entered predictive failure status.
Status : WARNING - PREDICTIVE FAILURE
Manufacturer : HITACHI Model
Number : H103030SCSUN300G Size : 300GB
Serial Number : 1026GZKMDE
Firmware : A2A8 Slot Number : 3"
alertSequenceID: 1
alertShortName: Hardware
alertType: Stateful
beginTime: 2014-09-22T20:18:23-05:00
examinedBy:
metricObjectName: 252:3
notificationState: 0
sequenceBeginTime: 2014-09-22T20:18:23-05:00
severity: critical
alertAction: "Informational. The hard disk has entered
predictive failure status. A white DB server locator LED has been turned on to
help locate the affected cell, and an amber service action LED has been lit on the
drive to help locate the affected drive. Detailed information on this problem can
be found at
https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1112995.1
Automatic Service Request has been notified with Unique Identifier:
c84839be-e8d8-4e5e-b315-e145ccd7cbc8."親トピック: LIST
8.7.7.3 LIST DBSERVER
用途
LIST DBSERVERコマンドは、データベース・サーバーで発生したすべてのアラートを表示します。
構文
LIST DBSERVER [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]使用上の注意
表示可能な属性のリストは、例8-35に示されています。
例
例8-58は、LIST DBSERVER DETAILコマンドの出力を示しています。
例8-59は、rescuePlan属性の値を表示する方法を示しています。
例8-60は、httpsAccess属性の値を取得する方法を示しています。
例8-58 DBSERVERの属性の表示
DDBMCLI> LIST DBSERVER DETAIL
name: myexadb03
bbuStatus: normal
cpuCount: 24
diagHistoryDays: 7
fanCount: 16/16
fanStatus: normal
httpsAccess ALL
id: 1029FMM085
interconnectCount: 2
ipaddress1: 192.168.10.25/22
kernelVersion: 2.6.39-400.220.0.el6uek.x86_64
locatorLEDStatus: on
makeModel: Oracle Corporation SUN FIRE X4170 M2 SERVER
metricHistoryDays: 7
msVersion: OSS_MAIN_LINUX.X64_140921
powerCount: 2/2
powerStatus: normal
releaseImageStatus: success
releaseVersion: 12.1.2.1.0.140728
releaseTrackingBug: 17885582
snmpSubscriber:
host=10.133.131.130,port=162,community=public,type=asr
status: online
temperatureReading: 20.0
temperatureStatus: normal
upTime: 55 days, 5:12
msStatus: running
rsStatus: running
DBMCLI> LIST DBSERVER ATTRIBUTES status,uptime
online 161 days, 3:11例8-59 rescuePlan属性の表示
DBMCLI> LIST DBSERVER ATTRIBUTES rescuePlan
CREATE ROLE "listdbserverattrs"
GRANT PRIVILEGE list ON DBSERVER ATTRIBUTES bbuStatus, coreCount WITH ALL OPTIONS TO ROLE "listdbserverattrs"
ALTER DBSERVER diagHistoryDays="7", metricHistoryDays="7", bbuLearnSchedule="MONTH 1 DATE 17 HOUR 2 MINUTE 0", alertSummaryStartTime="2016-09-26T08:00:00-07:00", alertSummaryInterval=weekly, pendingCoreCount="128" force
例8-60 HTTPsアクセス制御リストの表示
この例は、Exadata RESTfulサービスのHTTPsアクセス制御リストを表示する方法を示しています。
DBMCLI> LIST DBSERVER ATTRIBUTES httpsAccesss
ALL
ALLの値はデフォルト値で、すべてのホストへのアクセスを許可します。
親トピック: LIST
8.7.7.4 LIST DIAGPACK
用途
LIST DIAGPACKコマンドは、システムの診断パッケージをそのステータスとともにリストします。
構文
LIST DIAGPACK [DETAIL]
使用上の注意
診断パッケージの場所は/opt/oracle/dbserver/dbms/deploy/logです。
例
例8-61 LIST DIAGPACKコマンドの出力
この例は、LIST DIAGPACKコマンドの出力を示します。
DBMCLI> LIST DIAGPACK
dbm04adm01_2016_06_07T12_28_23_17_1.tar.bz2
dbm04adm01_2016_04_11T12_51_05_16_1.tar.bz2
例8-62 DETAILオプション付きのLIST DIAGPACKコマンドの出力
この例は、DETAILオプション付きのLIST DIAGPACKコマンドの出力を示します。
DBMCLI> LIST DIAGPACK DETAIL
name: dbm04adm01_2019_08_07T12_28_23_17_1.tar.bz2
alertDescription: "Hard disk of size 600GB in slot 5 failed"
alertName: 17_1
diagPackHostName: dbm04adm01
packStartTime: 2016-06-07T12:28:23-07:00
name: dbm04adm01_2019_08_11T12_51_05_16_1.tar.bz2
alertDescription: "InfiniBand Port HCA-4:1 may require attention. State:Down, Physical State:Disabled."
alertName: 16_1
diagPackHostName: dbm04adm01
packStartTime: 2016-04-11T12:51:05-07:00
name: dbm04adm01_diag_2019_08_12T18_37_30_1
alertDescription: Processing...
関連トピック
親トピック: LIST
8.7.7.5 LIST IBPORT
用途
LIST IBPORTコマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるRDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートの属性を表示します。
注意:
このコマンドは、Oracle Exadata Database Machine X8Mサーバーでは動作しません。構文
LIST IBPORT [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]使用上の注意
表示可能な属性のリストは、例8-36に示されています。
サーバー上の両方のRDMA over InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートのactiveSlave属性が一覧表示されない場合は、アクティブ-アクティブ・ボンディングが使用されています。activeSlave属性がTRUEの場合は、アクティブ-パッシブ・ボンディングが使用されています。
例8-63 IBPORTの属性の表示
この例は、LIST IBPORTコマンドから得られる可能性のある出力を示しています。
DBMCLI> LIST IBPORT
HCA-1:1 Active
HCA-1:2 Active
DBMCLI> LIST IBPORT DETAIL
name: HCA-1:1
activeSlave: TRUE
dataRate: "40 Gbps"
hcaFWVersion: 2.7.0
id: 0x00212800013e8c67
lid: 20
linkDowned: 0
linkIntegrityErrs: 0
linkRecovers: 0
physLinkState: LinkUp
portNumber: 1
rcvConstraintErrs: 0
rcvData: 84653709
rcvErrs: 0
rcvRemotePhysErrs: 0
status: Active
symbolErrs: 0
vl15Dropped: 0
xmtConstraintErrs: 0
xmtData: 84572496
xmtDiscards: 0
name: HCA-1:2
activeSlave: FALSE
dataRate: "40 Gbps"
hcaFWVersion: 2.7.0
id: 0x00212800013e8c68
lid: 21
linkDowned: 0
linkIntegrityErrs: 0
linkRecovers: 0
physLinkState: LinkUp
portNumber: 2
rcvConstraintErrs: 0
rcvData: 79355427
rcvErrs: 0
rcvRemotePhysErrs: 0
status: Active
symbolErrs: 0
vl15Dropped: 0
xmtConstraintErrs: 0
xmtData: 79274016
xmtDiscards: 0親トピック: LIST
8.7.7.6 LIST LUN
用途
LIST LUNコマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるLUNの属性を表示します。
構文
LIST LUN [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用上の注意
表示可能な属性のリストは、例8-37に示されています。
例
例8-64は、LUNオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-64 LUNの属性の表示
DBMCLI> LIST LUN
0_0 0_0 normal
DBMCLI> LIST LUN 0_0 DETAIL
name: 0_0
diskType: HardDisk
id: 0_0
lunSize: 556.9289999008179G
lunUID: 0_0
raidLevel: 5
lunWriteCacheMode: "WriteBack, ReadAheadNone, Direct, \
No Write Cache if Bad BBU"
status: normal親トピック: LIST
8.7.7.7 LIST METRICCURRENT
用途
LIST METRICCURRENTコマンドは、すべてのメトリックを収集したリストを表示します。
構文
LIST METRICCURRENT [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]使用上の注意
-
表示可能な属性のリストは、例8-38に示されています。
-
LIST METRICCURRENTコマンドの実行時の出力サイズを減らすには、フィルタを使用します。
例
例8-65は、METRICCURRRENTオブジェクトの情報を表示するため、フィルタを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-65 METRICCURRENTの属性の表示
DBMCLI> LIST METRICCURRENT attributes name, objecttype
DS_BBU_CHARGE DBSERVER
DS_BBU_TEMP DBSERVER
DS_CPUT DBSERVER
DS_CPUT_MS DBSERVER
DS_FANS DBSERVER
DS_FSUT DBSERVER_FILESYSTEM
DS_FSUT DBSERVER_FILESYSTEM
DS_FSUT DBSERVER_FILESYSTEM
DS_MEMUT DBSERVER
DS_MEMUT_MS DBSERVER
DS_RUNQ DBSERVER
DS_SWAP_IN_BY_SEC DBSERVER
DS_SWAP_OUT_BY_SEC DBSERVER
DS_SWAP_USAGE DBSERVER
DS_TEMP DBSERVER
DS_VIRTMEM_MS DBSERVER
N_HCA_MB_RCV_SEC DBSERVER
N_HCA_MB_TRANS_SEC DBSERVER
N_IB_MB_RCV_SEC IBPORT
N_IB_MB_RCV_SEC IBPORT
N_IB_MB_TRANS_SEC IBPORT
N_IB_MB_TRANS_SEC IBPORT
N_IB_UTIL_RCV IBPORT
N_IB_UTIL_RCV IBPORT
N_IB_UTIL_TRANS IBPORT
N_IB_UTIL_TRANS IBPORT
N_NIC_KB_RCV_SEC DBSERVER
N_NIC_KB_TRANS_SEC DBSERVER
N_NIC_NW DBSERVER
DBMCLI> LIST METRICCURRENT where objectType='IBPORT'
N_IB_MB_RCV_SEC HCA-1:1 0.026 MB/sec
N_IB_MB_RCV_SEC HCA-1:2 0.009 MB/sec
N_IB_MB_TRANS_SEC HCA-1:1 0.021 MB/sec
N_IB_MB_TRANS_SEC HCA-1:2 0.004 MB/sec
N_IB_UTIL_RCV HCA-1:1 0.0 %
N_IB_UTIL_RCV HCA-1:2 0.0 %
N_IB_UTIL_TRANS HCA-1:1 0.0 %
N_IB_UTIL_TRANS HCA-1:2 0.0 %
DBMCLI> LIST METRICCURRENT where name = DS_CPUT and metricobjectname= myexadb04 detail
name: DS_CPUT
alertState: normal
collectionTime: 2014-03-13T16:15:25-05:00
metricObjectName: myexadb04
metricType: Instantaneous
metricValue: 0.9 %
objectType: DBSERVER
DBMCLI> LIST METRICCURRENT DS_FSUT
DS_FSUT / 50 %
DS_FSUT /boot 18 %
DS_FSUT /u01 82 %
関連トピック
親トピック: LIST
8.7.7.8 LIST METRICDEFINITION
構文
LIST METRICDEFINITION [name|attribute_filters] [attribute_list] [DETAIL]
使用上の注意
表示可能な属性のリストは、例8-39に示されています。
例
例8-66は、METRICDEFINITIONオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-66 METRICDEFINITIONの属性の表示
DBMCLI> LIST METRICDEFINITION
DS_BBU_CHARGE
DS_BBU_TEMP
DS_CPUT
DS_CPUT_MS
DS_FANS
DS_FSUT
DS_MEMUT
DS_MEMUT_MS
DS_RUNQ
DS_SWAP_IN_BY_SEC
DS_SWAP_OUT_BY_SEC
DS_SWAP_USAGE
DS_TEMP
DS_VIRTMEM_MS
N_HCA_MB_RCV_SEC
N_HCA_MB_TRANS_SEC
N_IB_MB_RCV_SEC
N_IB_MB_TRANS_SEC
N_IB_UTIL_RCV
N_IB_UTIL_TRANS
N_NIC_KB_RCV_SEC
N_NIC_KB_TRANS_SEC
N_NIC_NW親トピック: LIST
8.7.7.9 LIST METRICHISTORY
用途
LIST METRICHISTORYコマンドは、各メトリックのリストを表示します。
構文
LIST METRICHISTORY [name|attribute_filters] [attribute_list] {over_specification] [MEMORY] [DETAIL]
使用上の注意
-
表示可能な属性のリストは、例8-40に示されています。
-
メトリック履歴エントリ・ファイルの保存期間は、
metricHistoryDaysデータベース・サーバー属性で指定されます。この設定は、DBMCLIのALTER DBSERVERコマンドで変更できます。 -
over_specificationの構文は次のとおりです。
OVER
number[aggregation_type[aggregation_type]...]この構文で、numberは集計のための時間(分単位)です。aggregation_typeには、
max、minまたはavgを指定できます。 -
WHERE句にageInMinutes属性を追加すると、経過時間が指定範囲内のメトリックのみをリスト表示するように指定できます。たとえば、次のコマンドでは、直前の15分間に作成されたメトリックが表示されます。DBMCLI> LIST METRICHISTORY WHERE ageInMinutes < 15
例
例8-67は、nameおよびcollectionTime属性を指定したLIST METRICHISTORYコマンドを示しています。
例8-68は、ds_cput属性を指定したLIST METRICHISTORYコマンドを示しています。
例8-67 NameおよびCollectionTime属性を使用したMETRICHISTORYの表示
DBMCLI> LIST METRICHISTORY WHERE name LIKE 'DS_.*' AND collectionTime > '2014-03-27T17:48:16-05:00'
DS_FANS myexadb03 16 2014-03-27T17:49:15-05:00
DS_TEMP myexadb03 20.0 C 2014-03-27T17:49:15-05:00
DS_BBU_CHARGE myexadb03 52.0 % 2014-03-27T17:49:16-05:00
DS_BBU_TEMP myexadb03 45.0 C 2014-03-27T17:49:16-05:00
DS_CPUT myexadb03 0.3 % 2014-03-27T17:49:16-05:00
DS_CPUT_MS myexadb03 0.0 % 2014-03-27T17:49:16-05:00
DS_FSUT / 73 % 2014-03-27T17:49:16-05:00
DS_FSUT /boot 18 % 2014-03-27T17:49:16-05:00
DS_FSUT /u01 43 % 2014-03-27T17:49:16-05:00
DS_MEMUT myexadb03 42 % 2014-03-27T17:49:16-05:00
DS_MEMUT_MS myexadb03 0.3 % 2014-03-27T17:49:16-05:00
DS_MEMUT_MS myexadb03 0.3 % 2014-03-27T17:49:16-05:00
DS_RUNQ myexadb03 0.2 2014-03-27T17:49:16-05:00
DS_SWAP_IN_BY_SEC myexadb03 0.0 KB/sec 2014-03-27T17:49:16-05:00
DS_SWAP_OUT_BY_SEC myexadb03 0.0 KB/sec 2014-03-27T17:49:16-05:00
DS_SWAP_USAGE myexadb03 0 % 2014-03-27T17:49:16-05:00
DS_VIRTMEM_MS myexadb03 981 MB 2014-03-27T17:49:16-05:00
DS_VIRTMEM_MS myexadb03 981 MB 2014-03-27T17:49:16-05:00
例8-68 ds_cput属性のMETRICHISTORYの表示
DBMCLI> LIST METRICHISTORY ds_cput OVER 10 MIN MAX MEMORY
DS_CPUT myexadb03 1.0 % 2014-03-27T16:59:16-05:00 0.3 % 1.0 %
DS_CPUT myexadb03 0.7 % 2014-03-27T17:09:16-05:00 0.2 % 0.8 %
DS_CPUT myexadb03 0.7 % 2014-03-27T17:19:16-05:00 0.3 % 1.1 %
DS_CPUT myexadb03 0.7 % 2014-03-27T17:29:16-05:00 0.3 % 0.9 %
DS_CPUT myexadb03 0.7 % 2014-03-27T17:39:16-05:00 0.2 % 0.8 %
DS_CPUT myexadb03 0.8 % 2014-03-27T17:49:16-05:00 0.3 % 0.8 %
関連項目:
-
メトリック履歴の変更の詳細は、「ALTER DBSERVER」を参照してください。
-
metricHistoryDaysセル属性の詳細は、「DESCRIBE DBSERVER」を参照してください。 -
属性フィルタの詳細は、「LISTコマンドの属性フィルタ」を参照してください。
親トピック: LIST
8.7.7.10 LIST PHYSICALDISK
用途
LIST PHYSICALDISKコマンドは、指定した属性およびフィルタで決定される1つ以上の物理ディスクの属性を表示します。
構文
LIST PHYSICALDISK [name|attribute_filters] [attribute_list] [DETAIL]
使用上の注意
表示可能な属性のリストは、例8-41に示されています。
例
例8-69は、PHYSICALDISKオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-69 物理ディスクの属性の表示
DBMCLI> LIST PHYSICALDISK
252:0 G08VKE normal
252:1 GYVAXE normal
252:2 G07Z5E normal
252:3 G0889E normal親トピック: LIST
8.7.7.11 LIST ROLE
用途
LIST ROLEコマンドは、ロールに指定した属性を表示します。
構文
LIST ROLE [name | filters] [attribute_list] [DETAIL] 使用上の注意
-
nameはロールの名前です。
-
filtersは、表示するロールを決定する式です。
-
attribute_listは、表示する属性です。
ALLオプションを使用して、すべての属性を表示できます。 -
DETAILオプションは、各値の前に属性ディスクリプタを付けて、各行で出力を属性としてフォーマットします。
例
例8-70は、LIST ROLEコマンドを示しています。
例8-70 ロールの表示
DBMCLI> LIST ROLE DETAIL
DBMCLI> LIST ROLE where name like 'db_*'
親トピック: LIST
8.7.7.12 LIST THRESHOLD
用途
LIST THRESHOLDコマンドは、指定した属性およびフィルタで決定される1つ以上のしきい値の属性を表示します。
構文
LIST THRESHOLD [name|attribute_filters] [attribute_list] [DETAIL]
使用上の注意
表示可能な属性のリストは、例8-43に示されています。
例
例8-71は、THRESHOLDオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。
例8-71 しきい値の属性の表示
DBMCLI> LIST THRESHOLD
DS_CPUT.myexadb04
DS_TEMP.myexadb04
DBMCLI> LIST THRESHOLD DS_CPUT.myexadb04 detail
name: DS_CPUT.myexadb04
comparison: >
warning: 90.0
DBMCLI> LIST THRESHOLD DS_TEMP.myexadb04 detail
name: DS_TEMP.myexadb04
comparison: >
critical: 30.0親トピック: LIST
8.7.7.13 LIST USER
用途
LIST USER コマンドは、ユーザーに指定した属性を表示します。
構文
LIST USER [name | filters] [attribute_list] [DETAIL]
使用上の注意
-
nameはユーザー名です。
-
filtersは、表示するユーザーを決定する式です。
-
attribute_listは、表示する属性です。
ALLオプションを使用して、すべての属性を表示できます。 -
DETAILオプションは、各値の前に属性ディスクリプタを付けて、各行で出力を属性としてフォーマットします。
例
例8-72は、LIST USERコマンドを示しています。
例8-72 LIST USERコマンドの使用
DBMCLI> LIST USER DETAIL
DBMCLI> LIST USER where name like 'jdoe' DETAIL
name: jdoe
roles: role=db_monitor
Privileges: object=dbserver
verb=list
attributes=all attributes
options= all options
親トピック: LIST
8.7.8 REVOKE
用途
REVOKEコマンドは、権限およびロールを削除します。
構文
REVOKE object_type [name] FROM sub_object_type [sub_object_name]
使用上の注意
-
object_typeは次のとおりです。
-
PRIVILEGE -
ROLE
-
-
PRIVILEGEオブジェクト・タイプには次を使用できます。-
nameの書式は、次のとおりです。
{ ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } { ALL ATTRIBUTES | \ ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2, ...] } { WITH ALL OPTIONS | \ WITH OPTIONS option1 [, option2, ...] } -
sub_object_typeは
ROLEである必要があります。 -
sub_object_nameは、ロール名、ロール名のカンマ区切りのリストまたはキーワード
ALLです。
-
-
ROLEオブジェクト・タイプには次を使用できます。-
nameは、ロール名、ロール名のカンマ区切りのリストまたはキーワード
ALLです。 -
sub_object_typeは
USERである必要があります。 -
sub_object_nameは、ユーザー名、ユーザー名のカンマ区切りのリストまたはキーワード
ALLです。
-
8.7.8.1 REVOKE PRIVILEGE
用途
REVOKE PRIVILEGEコマンドは、ロールから権限を取り消します。
構文
REVOKE PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } { ALL ATTRIBUTES | ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2...] } { WITH ALL OPTIONS | WITH OPTIONS option1 [, option2, ...] } FROM ROLE { ALL | role1 [, role2, ...] }使用上の注意
-
actionはコマンドです。
-
objectはアクションのオブジェクト・タイプです。
-
attributeはオブジェクトの属性です。
-
optionはオブジェクトのオプションです。
-
roleは、権限を取り消すロールの名前です。
-
ALL ACTIONS引数は、すべてのアクションの権限を取り消します。 -
ALL OBJECTS引数は、すべてのオブジェクトの権限を取り消します。 -
ALL ATTRIBUTES引数は、すべての属性の権限を取り消します。 -
WITH ALL OPTIONS引数は、すべてのオプションの権限を取り消します。
例
例8-73は、REVOKE PRIVILEGEコマンドを示しています。
例8-73 権限の取消し
DBMCLI> REVOKE PRIVILEGE ALL ACTIONS ON ALL OBJECTS ALL ATTRIBUTES -
WITH ALL OPTIONS FROM ROLE ALL
DBMCLI> REVOKE PRIVILEGE list ON dbserver ATTRIBUTES name -
WITH OPTIONS detail FROM ROLE db_monitor
親トピック: REVOKE
8.7.8.2 REVOKE ROLE
用途
REVOKE ROLEコマンドは、ユーザーのロールを取り消します。
構文
REVOKE ROLE { ALL | role1 [, role2, ...] } FROM USER { ALL | user1 [, user2...] }
使用上の注意
-
role1とrole2はロールの名前です。
-
user1とuser2はユーザーの名前です。
-
ALL引数は、ユーザーのすべてのロールを取り消します。 -
FROM USER ALL引数は、すべてのユーザーのロールを取り消します。
例
例8-74は、ユーザーからロールを取り消す方法を示しています。
例8-74 ユーザーのロールの取消し
DBMCLI> REVOKE ROLE db_monitor FROM USER jdoe
親トピック: REVOKE
8.7.9 SET
用途
SETコマンドは、現行のセッションに対するDBMCLI環境を変更する変数を設定します。
構文
SET DATEFORMAT {LOCAL | STANDARD}
SET ECHO [ON | OFF]
使用上の注意
SET DATEFORMATコマンドでは、表示される日付形式を制御します。日付を受け入れるコマンドでは、standardの日時形式をお薦めします。local形式も受け入れられます。スクリプトでstandard形式が推奨される理由は、この形式がスクリプトの実行時に発生する可能性があるタイムゾーン、地域およびロケールの変更に依存しないためです。
SET ECHOコマンドでは、@またはSTARTで実行されるスクリプトのコマンドにエコーを設定するかどうかを制御します。ONオプションを指定すると、コマンドが画面に表示されます。OFFオプションを指定すると非表示になります。対話的に入力したコマンドやオペレーティング・システムからリダイレクトされたコマンドの表示は、SET ECHOコマンドによって影響を受けません。
例8-75 SETコマンドを使用した日付形式の設定
SET DATEFORMAT STANDARD親トピック: DBMCLIコマンド・リファレンス
8.7.10 SPOOL
用途
SPOOLコマンドは、コマンドの結果を指定したファイルに書き込み(スプール)ます。
構文
SPO[OL] [file_name [ CRE[ATE] | REP[LACE] | APP[END] ] | OFF]
使用上の注意
オプションを指定せずにSPOOL file_nameを発行すると、ファイルの有無に関係なく、指定したファイルに出力がスプールされます。デフォルトの動作はREPLACEオプションです。
表8-14 SPOOLのオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
|
|
指定したファイルの最後に結果を追加します。 |
|
|
指定した名前で新しいファイルを作成し、このファイルが存在する場合、エラーが発生します。 |
|
|
結果が書き込まれるファイルの名前です。この名前は、完全修飾のパス名で指定できますが、現行ディレクトリの相対パスになる部分修飾のパス名で指定することもできます。 |
|
オプションなし |
現在のスプールのターゲット・ファイルがある場合は、その名前を表示します。 |
|
|
ファイルへの書込み(スプール)出力を停止します。 |
|
|
指定した既存のファイルの内容を置き換えます。ファイルが存在しない場合は、 |
親トピック: DBMCLIコマンド・リファレンス
8.7.11 START
用途
STARTコマンドは、指定したスクリプト・ファイルでDBMCLIコマンドを実行します。
構文
STA[RT] file_name
使用上の注意
STARTオプションはfile_nameです。このオプションは、DBMCLIコマンドを含むスクリプト・ファイルの名前になります。ファイル名に完全修飾パスが含まれていない場合は、現行ディレクトリの相対パスが含まれるファイルがDBMCLIユーティリティによって検索されます。
STARTコマンドは、長いDBMCLIコマンドを入力する場合や、DBMCLIコマンドを複数入力する場合に便利です。たとえば、alter_dbserverが現行ディレクトリにある場合は、alter_dbserverという名前のテキスト・ファイルに例8-8のすべてのコマンドを入力して、次のように実行します。
START alter_dbserver親トピック: DBMCLIコマンド・リファレンス