A Oracle GoldenGate Veridata Cエージェントのインストール

UNIX/Linux、WindowsまたはNonStopプラットフォームでのOracle GoldenGate Veridata Cエージェントのインストール方法を学習します。

この章の内容は次のとおりです。

A.1 インストールの概要

次の手順は、CベースのOracle GoldenGate Veridataエージェント・ソフトウェアの新規でクリーンなコピーをインストールするためのものです。既存のインストールをアップグレードするには、『Oracle GoldenGate Veridataのアップグレード』を参照してください。

Oracle GoldenGate Veridata Cエージェントは、比較データが含まれるデータベースをホストするシステムと同じシステム上にインストールされます。比較対象のデータを含むデータベース・インスタンスごとに1つのOracle GoldenGate Veridata Cエージェントをインストールします。

A.2 NonStopシステム上でのCエージェントのインストール

NonStop SQL/MPシステムへのエージェントのインストール・ステップ:

  1. Oracle GoldenGate Veridataエージェント・ファイルのインストール。

  2. 表パーティションが含まれる場合は、VSNSERVのリモート・ノードへのコピー。

  3. 次の指定を含むGLOBALSパラメータ・ファイルの作成。

    • VSNSERVプロセスがあるリモート・ノードの場所。

    • 一意のManager名 (システム上にほかのManagerプロセスがある場合)

  4. Managerプロセスの構成

  5. (オプション)指定した増分後にレポート・ファイルをロールオーバーする次のパラメータを追加します

    VERIDATAREPORTAGE <nnn> [時間単位]

    時間単位は次のいずれかです。

    DAY、HOUR、MINUTEまたはSECOND

    たとえば:

    VERIDATAREPORTAGE 1 DAY

A.2.1 Oracle GoldenGate Veridataエージェント・ファイルのインストール

  1. 「Oracle GoldenGate Veridataディストリビューション」のステップに従って、Oracle GoldenGate Veridataエージェント・ビルド・ファイルをWindowsワークステーションにダウンロードします。
  2. 7-zipを使用し、ファイルをワークステーションの一時ディレクトリに解凍します。
  3. エージェントをインストールして実行するNonStopサーバーのボリュームおよびサブボリュームにファイルをバイナリ・モードで転送します。エージェント・ソフトウェアは、他のOracle GoldenGateソフトウェアとは別のものを含め、専用サブボリュームにインストールする必要があります。
  4. 次のTACLコマンドを実行します。
    unpak VERJ06PK (or VERH06PK) , $*.*.*, <userid>, vol <volume>.<subvolume>, KEEP
  5. 次のTACLコマンドを発行し、マクロを実行します。
    Run veriinst
  6. プロンプト画面が表示されたら、インストール場所を確認します。表示された場所を確定する場合はYを、別の場所を選択する場合はNを入力します。
    Installing GoldenGate at $DATA.GoldenGate Veridata
    Is this correct? (Y/N) y
    UNPAK - File decompression program - T1255G06 - (2002-05-06)
    Archive version: 1
    File Mode RESTORE Program - T9074G07 (15JAN2002)
    Copyright Tandem Computers Incorporated 1981-2002
    Summary Information
    Files restored = 7  Files not restored = 0
    GoldenGate Veridata for Nonstop Installation
    Installs the GoldenGate Veridata Product
    Enter X at any prompt to quit.
    
  7. 使用するエージェントのSQLカタログが要求されます。カタログ名を入力するか、カタログがない場合はXと入力します。
    SQL Catalog for Compilation (X for no catalog)? $data.cpscat
    SQL compiling VERIAGT
    GoldenGate Veridata Installation Complete.
    
  8. 環境での必要性に応じて、「リモート・ノードへのVSNSERVのコピー」または「GLOBALSファイルの作成」に進みます。

A.2.2 リモート・ノードへのVSNSERVのコピー

リモート・ノードに表のパーティションがある場合は、VSNSERVモジュールのコピーを各ノード上に配置する必要があります。

すべてのリモート・ノードのハードウェア・タイプが同じ場合は、Oracle GoldenGate VeridataエージェントのサブボリュームにあるVSNSERVのコピーを使用できます。それ以外の場合は、そのハードウェア・タイプの正しいエージェント・ビルドのダウンロードが必要になる場合があります。これには正しいVSNSERVが含まれます。

各ノードにVSNSERVを配置するには、次のいずれかを行います。

  • エージェント自体を実行しない場合でも、Oracle GoldenGate Veridataエージェント・パッケージ全体を各リモート・ノードにインストールします。

  • VSNSERVオブジェクトを各リモート・ノードにコピーします。このオプションを使用する場合は、次のステップに従います。

リモート・ノードへのVSNSERVのコピーするには:

  1. 適切なVSNSERVプログラムを各リモート・ノードにコピーします。
  2. スーパー・ユーザーとして各リモート・ノードにログオンします。
  3. 各リモート・ノード上で、次のコマンドを発行します。
    FUP GIVE vsnserv, SUPER.SUPER 
    FUP secure vsnserv, "NNNN", PROGID
    FUP license <volume>.<subvolume>.VSNSERV
    • 最初のコマンドは、VSNSERV所有者をSUPER.SUPERとして設定します。

    • 2番目のコマンドは、セキュリティとPROGIDSUPER.SUPERとして実行するように設定します。

  4. Oracle GoldenGate Veridataエージェントのインストール場所にあるGLOBALSファイルにノードのHOSTパラメータを追加して、各リモート・ノード上のVSNSERVの場所を指定します。「GLOBALSファイルの作成」を参照してください。

A.2.3 GLOBALSファイルの作成

次の場合、GLOBALSファイルをOracle GoldenGate Veridataエージェント・ディレクトリに作成する必要があります。

  • Oracle GoldenGateデータ同期化ソフトウェアで使用するプロセスなどのその他のManagerプロセスがこのシステム上にあります。Veridataエージェントで使用するプロセスを含め、各Managerプロセスの一意の名前をGGSPREFIXパラメータを使用してこのファイルで指定する必要があります。

  • Veridataを使用して比較する表のパーティションはリモート・ノードに格納されます。各ノードの名前はGLOBALSファイルでHOSTパラメータを使用して指定する必要があります。

GLOBALSファイルを作成するには:

  1. TACLプロンプトが表示されたら、次のコマンドを発行します。
    EDIT GLOBALS
    
  2. ファイルの作成が要求されたら、Yesと入力します。
  3. GLOBALSファイルに、環境に応じて、次のパラメータのいずれかまたは両方を追加します。
    GGSPREFIX $aa
    HOST system_name [, GGSSUBVOL subvol] [, NODENUM node_number]
    [HOST system_name [, GGSSUBVOL subvol] [, NODENUM node_number]]
    
    • GGSPREFIXは、たとえば GGSPREFIX $GVのように、Managerプロセス名に付けられる一意で2文字の接頭辞を指定します。

    • HOSTは、VSNSERVコンポーネントがあるリモート・ノードの場所を指定します。

      ノート:

      システムの拡張ノード番号がわからない場合は、そのノード上でSYSINFOを実行します。

      SYSINFO - T9268H01 - (01 OCT 2004) SYSTEM \TEST Date 10 Jul 2008, 10:44:54
      Copyright 2003 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
      
               System name    \TEST
        EXPAND node number    110
             Current SYSnn    SYS10
             System number    012345
       Software release ID    H06.13.00
  4. ファイルを拡張子なしで保存します。ファイルはエージェントがあるサブボリュームに格納されます。移動しないでください。

A.2.4 Managerの構成

  1. TACLから、エージェントとインストールされているGGSCIプログラムを実行します。
    RUN GGSCI
    
  2. GGSCIで、次のコマンドを発行してManagerパラメータ・ファイルを作成および編集します。
    EDIT PARAMS MGRPARM
    
  3. ファイルの最初の行に、次のパラメータを追加します。ここで、numberは、他のOracle GoldenGateソフトウェアのManagerプロセスを含め、その他のプロセスで使用されていない一意のポート番号です。
    PORT number
    
  4. (オプション) 次の行に、Managerプロセスが動的に割当てできる最大256のポート範囲を指定する次のパラメータを追加します。バッチ比較を実行する場合は、同時処理スレッドのポートを指定できます。
    DYNAMICPORTLIST {port | port-port} [ , ...]
    

    変数の意味は次のとおりです。

    • 複数のポートを指定するには、7830, 7833のようにカンマ区切りリストを使用します。

    • ポート範囲を指定するには、7830-7835のようにダッシュ(-)を使用して範囲内の最初と最後のポートを区切ります。

    • ポート範囲と個別ポートを指定するには、7830-7835, 7839のように範囲と個別ポート番号の間にカンマを配置します。

  5. ファイルを保存して閉じます。
  6. GGSCIで、次のコマンドを発行してManagerプロセスを起動します。このステップは比較を実行する準備ができるまで保留できます。比較を実行するには、Managerが実行中である必要があります。
    START MANAGER
    
  7. Managerが実行中であることを確認するには、GGSCIで次のコマンドを発行します。
    INFO MGR