2 Oracle GoldenGate Veridataのアップグレード

システムをアップグレードし、スキーマ、Oracle GoldenGate Veridataエージェントなどのユーティリティをアップグレードするには、ステップ・バイ・ステップの手順を実行します。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 アップグレード・パスの選択およびアップグレード

既存のOracle GoldenGate VeridataリリースをVeridata 12c (12.2.1.4.0)リリースにアップグレードするには、現在の環境に適したアップグレード・パスを選択し、その項のステップを使用してアップグレードを進めます。

2.1.1 GoldenGate Veridata 12.2.1.2.0ドメインから12.2.1.4.0へのアップグレード

GoldenGate Veridata 12.2.1.2.0ドメインからVeridata 12.2.1.4.0にアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. Veridataスキーマのアップグレードで、アップグレード・アシスタントを実行してVeridata、OPSSスキーマを12.2.1.4.0にアップグレードします。ドメインで使用されるすべてのスキーマで説明しているように、これが推奨のアップグレード方法です。
  2. Oracle WebLogic Server再構成ウィザードを実行し、次のコマンドを使用して既存の12.2.1.2.0ドメインを12.2.1.4.0ドメインに再構成します。
    ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/reconfig.sh -log=logFileName.log -log_priority=FINE
  3. Veridata WebLogic Serverおよびドメインを起動します。Oracle GoldenGate Veridataのインストールと構成ガイドのサーバーの起動に関する項を参照してください。
  4. Oracle GoldenGate Veridataエージェントのアップグレードで、agent_configユーティリティを実行してVeridataエージェントをアップグレードします。
  5. アップグレード後タスクの実行に移動します。

    注意:

    Oracle GoldenGate Veridataが12.2.1.4.0に正常にアップグレードされたら、ユーザー・インタフェース(UI)を起動する前に、ブラウザ・キャッシュをクリアします。キャッシュをクリアしたら、Oracle GoldenGate Veridata UIを起動できます。

2.2 アップグレード・ユーティリティ

この項では、「アップグレード・パスの選択およびアップグレード」で示した様々なアップグレード・パスごとに対応するアップグレード・ユーティリティの使用方法について説明します。ユーザーは、選択したアップグレード・パスのステップで、これらのユーティリティを使用するように指示されます。

アップグレード・ユーティリティの詳細は、アップグレード・アシスタントの使用についてを参照してください。

2.2.1 Veridataスキーマのアップグレード

Oracle Fusion Middlewareアップグレード・アシスタントでは、Oracle GoldenGate Veridataスキーマを12c (12.2.1.4.0)にアップグレードします。アップグレード・アシスタントの機能の詳細は、アップグレード・アシスタントの使用についてを参照してください。

この項の内容は次のとおりです。

2.2.1.1 12.2.1.2.0ドメインから12.2.1.4.0へのOracle GoldenGate Veridataスキーマのアップグレード

Oracle Fusion Middlewareアップグレード・アシスタントでは、Oracle GoldenGate Veridataスキーマを12c (12.2.1.4.0)にアップグレードします。

Veridataリポジトリ・スキーマを12.2.1.2.0ドメインから12.2.1.4.0にアップグレードするには、次の手順に従います。

  1. アップグレード・アシスタントを起動するには、ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/binディレクトリに移動し、次のコマンドを入力します。

    UNIXの場合: ./ua

    注意:

    デフォルトのロギング・レベルはNOTIFICATIONです。一般に、Veridataでは-logLevel TRACEをお薦めします。

    -logLevelをTRACEに設定すると、ログに記録される情報が増えるので、それを使用して失敗したアップグレードをトラブルシューティングします。-logLevel TRACEを使用している場合、Oracle Fusion Middlewareアップグレード・アシスタントのログ・ファイルが非常に大きくなる可能性があります。

    Windowsの場合: ua.bat

    注意:

    デフォルトのロギング・レベルはNOTIFICATIONです。一般に、Veridataでは-logLevel TRACEをお薦めします。

    -logLevelをTRACEに設定すると、ログに記録される情報が増えるので、それを使用して失敗したアップグレードをトラブルシューティングします。-logLevel TRACEを使用している場合、Oracle Fusion Middlewareアップグレード・アシスタントのログ・ファイルが非常に大きくなる可能性があります。

    アップグレード・アシスタントの「ようこそ」画面が表示されます。「次」をクリックします。

  2. アップグレード・タイプとして、「ドメインで使用されるすべてのスキーマ」を選択します。「次」をクリックします
    スキーマのアップグレード・タイプ
    「次」を選択した後、画面には次の図に示すように自動選択されたスキーマが表示されます。
    自動検出されたスキーマ
  3. 必ずすべてのチェック・ボックスを選択して続行してください。Upgrade Assistantでは前提条件が満たされていることを確認できません。
    ua_prerequisite
  4. VERIDATAスキーマ・ページで、アップグレードするスキーマを含むデータベースの接続資格証明を入力します。
    スキーマのアップグレード
  5. 「調査」画面では、アップグレード・アシスタントにより、選択したコンポーネントをアップグレードする前に、一連の検証が実行されます。すべての検証が成功していることを確認します。「次」をクリックします。
    「調査」画面
  6. 「アップグレード・サマリー」画面で「アップグレード」をクリックし、アップグレードを開始します。「アップグレードの進行状況」の各画面には、アップグレードの進行状況に関する情報が示され、「アップグレード成功」画面にアップグレードが要約されます。
    アップグレード・サマリー

スキーマのアップグレードを確認するには、「スキーマのアップグレードの確認」に説明されている手順に従います。

スキーマのアップグレード中に発生する可能性のある問題をトラブルシューティングするには、「アップグレードのトラブルシューティング」の説明に従い、ログを確認します。

2.2.2 Oracle GoldenGate Veridataエージェントのアップグレード

  1. 次のコマンドを実行して、既存のOracle GoldenGate Veridataエージェントを12c (12.2.1.4.0)エージェントにアップグレードします。

    Veridataエージェントを12c (12.2.1.2.0)の設定で使用されていたものと同じ場所にデプロイします。

    ORACLE_HOME/veridata/agent/agent_config.sh OLD_AGENT_ORACLE_HOMEこのコマンドは、次のファイルを新しい12.2.1.4.0ファイルで置き換えます。

    UNIXの場合:
    agent.properties.sample
    config/agent-jps-config.xml
    config/certs/serverIdentity.jks
    config/certs/serverTrust.jks
    config/odl.xml;
    agent.sh
    configure_agent_ssl.sh

    Windowsの場合:

    agent.bat
    agent.properties.sample
    config/agent-jps-config.xml
    config/certs/serverIdentity.jks
    config/certs/serverTrust.jks
    config/odl.xml
    configure_agent_ssl.bat
    service/Install_Veridata_Agent.bat
    service/README.txtservice/Start_Veridata_Agent.bat
    service/Stop_Veridata_Agent.bat
    service/Uninstall_Veridata_Agent.bat
    service/agent_service.properties
    
  2. (オプション)以前のリリースでステップ1にリストされていたファイルを変更していた場合は、バックアップ・ファイルを使用して、それらの変更済ファイルに置き換えます。WindowsマシンでVeridataエージェントがサービスとしてインストールされている場合は、以前のリリースで使用したサービス名と同じ名前でservice/agent_service.propertiesプロパティを更新します。
  3. (オプション) Veridataエージェントとサーバー間のSSL通信を構成するには、エージェントのSSLプロパティを設定し、Oracle GoldenGate Veridataの管理ガイドのOracle GoldenGate Veridataセキュリティの構成に関する項に説明されている手順に従います。
  4. Oracle GoldenGate Veridataエージェントを起動します。