5.4 新しい列を作成する関数の適用

式ビルダーの組込み関数を使用して、パイプラインのデータ・ストリーミングに対して計算を実行し、ストリームに新規フィールドを追加することもできます。

式ビルダーを起動するには、ライブ出力表の「fx」をクリックします。

式ビルダーの起動

ノート:

現在のところ、式は、問合せステージ内でのみ使用できます。

定数値列の追加

定数値は、単純な文字列または数値です。定数値に対して計算は実行されません。式ビルダーに定数値を直接入力して、ライブ出力表に追加します。

expr_constant_value.pngの説明が続きます
図expr_constant_value.pngの説明

関数の使用

使用可能な関数のリストからCQL関数を選択し、入力パラメータを選択できます。式は、"="で始める必要があります。「適用」をクリックしてストリーミング・データに関数を適用します。

関数を使用した式の例:
=float((CanceledOrdersFloat/NewOrdersFloat) * 100.0) 

list_of_functions.pngの説明が続きます
図list_of_functions.pngの説明

パイプラインにカスタムJARを追加またはインポートする場合、使用可能な関数のリストでカスタム関数を参照できます。

サポートされる関数のリストは、unresolvable-reference.html#GUID-B515EA58-E4F0-4523-B4D5-EFFD8E46F079を参照してください。

5.4.1 ベッセル関数の使用

整数の数学的な円柱関数は、ベッセル関数と呼ばれます。

このリリースでは、次のベッセル関数がサポートされています。
関数名 説明

BesselI0(x)

doubleの引数の階数0の変更済のベッセル関数をdoubleとして返します

BesselI0_exp(x)

doubleの引数の階数0の指数スケールが適用された変更済のベッセル関数をdoubleとして返します

BesselI1(x)

doubleの引数の階数1の変更済のベッセル関数をdoubleとして返します

BesselI1_exp(x)

doubleの引数の階数1の指数スケールが適用された変更済のベッセル関数をdoubleとして返します

BesselJ(x,x)

引数の階数nの第1種ベッセル関数をdoubleとして返します

BesselK(x,x)

引数の階数nの変更済の第3種ベッセル関数をdoubleとして返します

BesselK0_exp(x)

doubleの引数の階数0の指数スケールが適用された変更済の第3種ベッセル関数をdoubleとして返します

BesselK1_exp(x)

doubleの引数の階数1の指数スケールが適用された変更済の第3種ベッセル関数をdoubleとして返します

BesselY(x)

doubleの引数の階数nの第2種ベッセル関数をdoubleとして返します

5.4.1.1 BesselI0

入力引数の階数0の変更済のベッセル関数を返します。

入力引数の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

besselIO(65)

8.403039845625433E26

besselIO(3125.2)

1.07389541368045088E17

5.4.1.2 BesselIO_exp

doubleの引数の階数0の指数スケールが適用された変更済のベッセル関数をdoubleとして返します

入力引数の型にはdouble、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

besselIO_exp(1451.44)

8.113723742037748E23

5.4.1.3 BesselI1(value1)

関数は、doubleの引数の階数1の変更済のベッセル関数を返します。

入力引数の型にはdouble、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

besselI1(432.98)

2.1043808863643512E186

besselI1(31)

2.055972795294565E12

5.4.1.4 BesselI1_exp(value1)

関数は、入力引数の階数1の指数スケールが適用された変更済のベッセル関数を返します。

入力引数の型にはdouble、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

besselI1_exp(99)

0.03994284829937756

5.4.1.5 BesselK0_exp(value1)

関数は、階数0の指数スケールが適用された変更済の第3種ベッセル関数を返します。

入力値の型にはdouble、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

Besselk0_exp(3.6)

0.6404559726736455

5.4.1.6 BesselIK1_exp(value1)

関数は、階数1の指数スケールが適用された変更済の第3種ベッセル関数を返します。

入力値の型にはdouble、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

BesselIK1_exp(72)

0.14847048263652857

BesselIK1_exp(3.6)

0.7244606719817783

5.4.1.7 BesselY(value1, value2)

関数は、入力引数の階数nの第2種ベッセル関数を返します。

value1の型にはintegerを使用できます。

value2の型にはdouble、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

BesselY(30,2.2)

-1.6816755062290252E29

5.4.1.8 BesselJ(value1, value2)

関数は、引数の階数nの第1種ベッセル関数を返します。

入力引数の型には、次のいずれかを使用できます:

  • value1の型にはintegerを使用できます。
  • value2の型にはdouble、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

besselJ(4,3.3)

0.1742753869717833

5.4.1.9 BesselK(value1,value2)

関数は、入力引数の階数nの変更済の第3種ベッセル関数を返します。

value1の型にはintegerを使用できます。

value2の型にはdouble、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

BesselK(30,2)

4.271125754887687E30

5.4.2 変換関数の使用

変換関数は、あるデータ型から他のデータ型に値を変換する場合に役立ちます。

このリリースでは、次の変換関数がサポートされています。

関数名 説明

bigdecimal(value1)

指定された値をbigdecimalに変換します

boolean(value1)

指定された値をlogicalに変換します

date(value1,value2)

指定された値をdatetimeに変換します

double(value1)

指定された値をdoubleに変換します

float(value1)

指定された値をfloatに変換します

int(value1)

指定された値をintegerに変換します

long(value1)

指定された値をlongに変換します

string(value1,value2)

指定された値をstringに変換します

5.4.2.1 bigdecimal(value1)

入力引数値をbig decimalに変換します。入力引数の型にはbig integer、number、double、integer、textまたはfloatのいずれかを使用できます。戻り値の型はnumberになります。

関数 結果

bigdecimal(60)

6E+1

bigdecimal(32)

32

5.4.2.2 boolean(value1)

入力引数を論理値に変換します。入力引数の型にはbig integerまたはintegerのいずれかを使用できます。戻り値の型はブールになります。

関数 結果

boolean(5)

TRUE

boolean(0)

FALSE

boolean(NULL)

TRUE

boolean()

TRUE

boolean(-5)

TRUE

5.4.2.3 double(value1)

入力引数をdoubleに変換します。入力引数の型にはinteger、big integer、double、textまたはfloatのいずれかを使用できます。戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

double(3.1406)

3.1405999660491943

double(1234.56)

1234.56005859375

5.4.2.4 float(value1)

入力引数をfloatに変換します。入力引数の型にはinteger、big integer、double、textまたはfloatのいずれかを使用できます。戻り値は単精度の浮動小数点数になります。

関数 結果

float(1.67898989395)

1.6789899

float(1.796709289)

1.7967093

float(12.60508090750)

12.605081

5.4.2.5 int(value1)

入力引数値をintegerに変換します。入力引数の型にはintegerまたはtextのいずれかを使用できます。戻り値の型はintegerになります。

関数 結果

int(50/3)

16

5.4.2.6 long()

入力引数値をlongに変換します。入力引数の型にはbig integer、integer、text、floatまたはtimestampのいずれかを使用できます。戻り値の型はbig integerになります。

関数 結果

long(5039505078907524)

5039505078907524

long(22)

22

5.4.2.7 string(value1, value2)

文字列への変換。

value1の型にはintervalym、big integer、number、boolean、double、interval、integer、floatまたはtimestampのいずれかを使用できます。必須です。

value2は出力日付書式です。value1がtimestamp型の場合の必須引数です。値の型にはtextを使用できます。省略可能です。

戻り値の型はtextになります。

関数 結果

string(transaction_time,"hh-mm-ss") (transaction_timeが12/19/2016 12:23:04の場合)

12-23-04

string(transaction_time,"M-DD-YY") (transaction_timeが12/19/2016 12:23:04の場合)

12-19-16

5.4.3 日付関数の使用

このリリースでは、次の日付関数がサポートされています。

関数名 説明

day(date)

日付の日を返します

eventtimestamp()

ストリームからのイベント・タイムスタンプを返します

hour(date)

日付の時を返します

minute(date)

日付の分を返します

month(date)

日付の月を返します

nanosecond(date)

日付のナノ秒を返します

second(date)

日付の秒を返します

systimestamp()

アプリケーションが実行されているシステムのタイムスタンプを返します

timeformat(value1,value2)

指定されたタイムスタンプを必要な時間フォーマットで返します

year(date)

日付の年を返します

5.4.3.1 タイムスタンプ値の許容可能なフォーマット

この項では、Oracle Stream Analyticsで許容可能なタイムスタンプ値のフォーマットを示します。

フォーマット 値の例

MM/dd/yyyy HH:mm:ss.SSSS

3/21/2018 11:14:23.1111

MM/dd/yyyy HH:mm:ss.SSS

3/21/2018 11:14:23.111

MM/dd/yyyy HH:mm:ss.SS

3/21/2018 11:14:23.11

MM/dd/yyyy HH:mm:ss.S

3/21/2018 11:14:23.1

MM/dd/yyyy HH:mm:ss

3/21/2018 11:14:23

MM/dd/yyyy HH:mm

3/21/2018 11:14

MM/dd/yyyy HH

3/21/2018 11

MM/dd/yyyy

3/21/2018

MM-dd-yyyy HH:mm:ss.SSSS

11-21-2018 11:14:23.1111

MM-dd-yyyy HH:mm:ss.SSS

11-21-2018 11:14:23.111

MM-dd-yyyy HH:mm:ss.SS

11-21-2018 11:14:23.11

MM-dd-yyyy HH:mm:ss.S

11-21-2018 11:14:23.1

MM-dd-yyyy HH:mm:ss

11-21-2018 11:14:23

MM-dd-yyyy HH:mm

11-21-2018 11:14

MM-dd-yyyy HH

11-21-2018 11

MM-dd-yyyy

11-21-2018

dd-MMM-yy hh.mm.ss.SSSSSS a

11-Jan-18 11.14.23.111111 AM

dd-MMM-yy hh.mm.ss.SSSS

11-Jan-18 11.14.23.1111

dd-MMM-yy hh.mm.ss.SSS

11-Jan-18 11.14.23.111

dd-MMM-yy hh.mm.ss.SS

11-Jan-18 11.14.23.11

dd-MMM-yy hh.mm.ss.S

11-Jan-18 11.14.23.1

dd-MMM-yy hh.mm.ss

11-Jan-18 11.14.23

dd-MMM-yy hh.mm

11-Jan-18 11.14

dd-MMM-yy hh

11-Jan-18 11

dd-MMM-yy

11-Jan-18

dd/MMM/yy

15/MAR/18

yyyy-MM-dd HH:mm:ss.SSSSSS

2018-03-5 15:16:0.756000 +5:30,   2018-03-5 15:16:0.756000

yyyy-MM-dd HH.mm:.ss.SSSSSS

2018-03-5 15.16.0.756000 +5:30,   2018-03-5 15.16.0.756000

yyyy-MM-dd HH:mm:ss

2018-03-5 15:16:0;   2018-03-5 15:16:0 +5:30

yyyy-MM-dd HH.mm.ss

2018-03-5 15.16.0;   2018-03-5 15.16.0 +5:30

yyyy-MM-dd HH:mm

2018-03-5 15:16;   2018-03-5 15:16 +5:30

yyyy-MM-dd HH.mm

2018-03-5 15.16;   2018-03-5 15.16 +5:30

yyyy-MM-dd HH

2018-03-5 15

yyyy-MM-dd

2018-03-5

HH:mm:ss

11:14:14 PST

yyyy-MM-dd'T'HH:mm:ss'.'SSS

2018-03-04T12:08:56.235

yyyy-MM-dd'T'HH:mm:ss'.'SSSZ

2018-03-04T12:08:56.235-0700

yyyy-MM-dd'T'HH:mm:ss'.'SSSz

2018-03-04T12:08:56.235 PDT

yyyy-MM-dd'T'HH:mm:ss

2018-03-04T12:08:56

yyyy-MM-dd'T'HH:mm:ssZ

2018-03-04T12:08:56-0700

yyyy-MM-dd'T'HH:mm:ssz

2018-03-04T12:08:56 PDT

5.4.3.2 Day(date)

day(date)関数はtime intervalまたはtimestampのいずれかのデータ型の引数を取ります。戻り値はこの日付オブジェクトで表されるタイムスタンプの日にちを表します。この日付で表される日にちを示すbig integerを返します。

関数 結果

day(transaction-time) (transaction_timeは12/19/2016 12:22:48です)

19

5.4.3.3 eventtimestamp(value1)

ストリームからのイベント・タイムスタンプ。

戻り値の型はtimestampになります。

関数 結果

eventtimestamp()

,

4/4/2019 16:40:57

5.4.3.4 hour(date)

hour(date)関数はtime intervalまたはtimestampのいずれかのデータ型の引数を取ります。戻り値はこの日付オブジェクトで表される時点の時間を表します。この日付で表される時間を示す大整数を返します。

関数 結果

hour(12/06/17 09:15:22 AM)

09

hour(2015:07:21 12:45:35 PM)

12

5.4.3.5 minute(date)

minute(date)関数はtime intervalまたはtimestampのいずれかのデータ型の引数を取ります。戻り値はこの日付オブジェクトで表される時点の分を表します。この日付で表される分を示す大整数を返します。

関数 結果

minute(12/06/17 09:15:22 AM)

15

minute(2015:07:21 12:45:35 PM)

45

5.4.3.6 month(date)

month(date)関数はtime intervalまたはtimestampのいずれかのデータ型の引数を取ります。戻り値はこの日付オブジェクトで表される時点を含む、またはこの時点から開始される月を表します。この日付で表される月を示す大整数を返します。

関数 結果

month(12/06/17 09:15:22 AM)

12

month(2017:09:23 11:20:25 AM)

9

5.4.3.7 nanosecond(value1)

日付から現在の秒の小数部を抽出して返します。

value1の型にはtimestampを使用できます。

戻り値の型はbig integerになります。

関数 結果

nanosecond(transaction_time), 12/19/2016 12:22:57

719978080

5.4.3.8 systemtimestamp(value1)

現在のシステム時間を返します。

戻り値の型はtimestampになります。

関数 結果

systemtimestamp()

,

4/4/2019 17:06:14

5.4.3.9 timeformat(value1, value2)

イベントのフォーマット済時間。

value1の型にはtimestampを使用できます。

value2の型にはtextを使用できます。

戻り値の型はtextになります。

関数 結果

timeformat(transaction_time, "M-dd-yy") (calcは12/19/2016 12:22:46です)

12-19-16

timeformat(transaction_time, "DAY") (transaction_timeは12/19/2016 12:22:44です) 月曜日

5.4.3.10 Year(date)

year(date)関数はtime intervalまたはtimestampのいずれかのデータ型の引数を取ります。戻り値はこの日付オブジェクトで表される時点の年を表します。この日付で表される年を示す大整数を返します。

関数 結果

year(12/06/17 09:15:22 AM)

17

year(2015:07:21 12:45:35 PM)

2015

5.4.4 ジオメトリ関数の使用

ジオメトリ関数を使用すると、特定の値をジオメトリ形状に変換できます。

このリリースでは、次の時間隔関数がサポートされています。

関数名 説明

CreatePoint(lat,long,SRID)

指定された緯度および経度から2次元ポイント・タイプ・ジオメトリを返します。デフォルトのSRIDは8307です。

戻り値のデータ型は、sdo geometryです。

distance(lat1,long1,lat2,long2,SRID)

緯度と経度の値の最初のセットと2番目のセットの間の距離を返します。デフォルトのSRIDは8307です。

ノート:

現在のリリースでは、SRID 8307のみがサポートされています。

戻り値のデータ型は、doubleです。

5.4.4.1 CreatePoint(value1, value2, value3)

createPoint(lat,long,SRID) - 関数は、2次元ポイント・タイプ・ジオメトリを返します。デフォルトのSRIDは8307です。

value1: 緯度 - 値の型にはnumber、doubleまたはfloatのいずれを使用できます。必須です。

value2: 経度 - 値の型にはnumber、doubleまたはfloatのいずれを使用できます。

value3: SRID - 値の型にはintegerを使用できます。

戻り値の型はsdo geometryになります。

関数 結果

CreatePoint(78995333342435,-122.4005650002481937,8307)

ポイント

5.4.4.2 distance(lat1, long1, lat2, long2,SRID)

関数は、lat1/long1とlat2/long2の間の距離を返します。デフォルトのSRIDは8307です。

value1: 緯度1 - 値の型にはnumber、doubleまたはfloatのいずれを使用できます。

value2: 経度1 - 値の型にはnumber、doubleまたはfloatのいずれを使用できます。

value3: 緯度2 - 値の型にはnumber、doubleまたはfloatのいずれを使用できます。

value4: 経度2 - 値の型にはnumber、doubleまたはfloatのいずれを使用できます。

value5: SRID - 値の型にはintegerを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

distance(37.78371333337545, -122.4052500001069, 37.78371333337545, 37.78371333337545, 8307)

1.1394718018250743E7

5.4.5 時間隔関数の使用

時間隔関数は、特定の値から時間間隔を計算する場合に役立ちます。

このリリースでは、次の時間隔関数がサポートされています。

関数名 説明

dsintervaltonum (c1 INTERVAL DAY TO SECOND, c2 char)

指定された値を数値に変換します。出力される数値の単位をこの関数の2番目の引数として指定する必要があります。単位として許可される値はDAY、HOUR、MINUTEおよびSECONDです

numtodsinterval(n,interval_unit)

指定された値をINTERVAL DAY TO SECONDリテラルに変換します。interval_unitの値には、nの単位を指定します。この値は、文字列値の1つ(DAYHOURMINUTEまたはSECOND)に解決できる必要があります。

戻り値のデータ型は、intervalです。

numtoyminterval(n,interval_unit)

指定された値をINTERVAL YEAR TO MONTHリテラルに変換します。interval_unitの値にはnの単位を指定します。この値は、文字列値YEARまたはMONTHのいずれかに解決できる必要があります。

to_dsinterval(string)

DD HH:MM:SSというフォーマットの文字列をINTERVAL DAY TO SECONDデータ型に変換します。DDは、0から99までの日数を示します。HH:MM:SSは、間隔の時間数、分数および秒数(0:0:0から23:59:59.999999まで)を示します。2番目の部分は、最大6桁の小数点以下桁数を受け入れることができます。

戻り値のデータ型は、intervalです。

to_yminterval(string)

YY-MMというフォーマットの文字列をINTERVAL YEAR TO MONTHデータ型に変換します。YY部分は、0から99までの年数を示します。MM部分は、0から11までの月数を示します。

戻り値のデータ型は、intervalです。

ymintervaltonum(c1 INTERVAL YEAR TO MONTH, c2 char)

指定された値を数値に変換します。出力される数値の単位をこの関数の2番目の引数として指定する必要があります。単位として許可される値はYEARおよびMONTHです

5.4.5.1 dsintervaltonum(value1, value 2)

DSINTERVALTONUM(c1 INTERVAL DAY TO SECOND, c2 char) - 関数は、間隔値(c1)を数値に変換します。出力される数値の単位をこの関数の2番目の引数として指定する必要があります。単位として許可される値はDAY、HOUR、MINUTEおよびSECONDです

入力値value1の型にはintervalを使用できます。

入力値value2の型にはtextを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

dsintervaltonum(calc_7, "MINUTE")

,

301.0

dsintervaltonum(calc_7, "DAY")

5.016666666666667

5.4.5.2 numtodsinterval(value1, value2)

関数は、nをINTERVAL DAY TO SECONDリテラルに変換します。interval_unitの値にはnの単位を指定し、DAY、HOUR、MINUTE、SECONDのいずれかの文字列値に解決できる必要があります。

value1の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

value2の型にはtextを使用できます。

戻り値の型はintervalになります。

関数 結果

numtodsinterval(34, "MONTH")

2 yy 10 mm

numtodsinterval(26.5, "HOUR")

1 dd 2 hr 30 mm 0 sec

numtodsinterval(1230, "MINUTE")

00 dd 20 hr 30 mm 0 sec

numtodsinterval(1, "DAY")

1 dd 0 hr 0 mm 0 sec

5.4.5.3 numtoyminterval(value1, value 2)

NUMTOYMINTERVAL (n, interval_unit) - 関数は、nをINTERVAL YEAR TO MONTHリテラルに変換します。interval_unitの値にはnの単位を指定し、YEARまたはMONTHのいずれかの文字列値に解決できる必要があります。

value1の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

value2の型にはtextを使用できます。

戻り値の型はintervalymになります。

関数 結果

numtoyminterval(10.5, "YEAR")

10 yy 6 mm

numtoyminterval(34, "MONTH")

2 yy 10 mm

5.4.5.4 to_dsinterval(value1)

関数は、'DD HH:MM:SS'というフォーマットの文字列をINTERVAL DAY TO SECONDデータ型に変換します。DD部分は、0から99までの日数を示します。HH:MM:SS部分は、間隔の時間数、分数および秒数(0:0:0から23:59:59.999999まで)を示します。2番目の部分は、最大6桁の小数点以下桁数を受け入れることができます。

入力値の型にはtextを使用できます。

戻り値の型はintervalになります。

関数 結果

to_dsinterval("02 23:34:12")

2 dd 23hr 34mm 12 sec

5.4.5.5 to_yminterval(value1)

関数は、'YY-MM'というフォーマットの文字列をINTERVAL YEAR TO MONTHデータ型に変換します。YY部分は、0から99までの年数を示します。MM 部分は、0から11までの月数を示します。

値の型にはtextを使用できます。

戻り値の型はintervalymになります。

関数 結果

to_yminterval("94-3")

94 yy 3 mm

5.4.5.6 ymintervaltonum(value1, value2)

関数は、間隔値(c1)を数値に変換します。出力される数値の単位をこの関数の2番目の引数として指定する必要があります。単位として許可される値はYEARおよびMONTHです。

value1の型にはintervalymを使用できます。

value2の型にはtextを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

ymintervaltonum(94yy 5mm,"MONTH')

1133.0

5.4.6 算術関数の使用

算術関数を使用すると、単純なものから複雑なものまで、様々な数学的演算や計算を実行できます。

このリリースでは、次の算術関数がサポートされています。

関数名 説明

IEEEremainder(value1,value2)

IEEE 754標準に従って、2個の引数について剰余を計算します

abs(value1)

数字の絶対値を返します

acos(value1) 

値のアーク・コサインを返します

asin(value1) 

値のアーク・サインを返します

atan(value1) 

値のアーク・タンジェントを返します

atan2(arg1,arg2) 

点の極角(arg2, arg1)を返します

binomial(base,power) 

底の二項係数を指定の値で累乗した数値を返します

bitMaskWithBitsSetFromTo(x) 

BitsSet (From, To)が設定されたBitMask

cbrt(value1) 

指定された値の立方根を返します

ceil(value1) 

端数を切り上げます

copySign(value1,value2)

2番目の浮動小数点引数の符号を付けた、最初の浮動小数点引数を返します

cos(value1) 

値のコサインを返します

cosh(value1) 

値のコサイン・ハイパーボリックを返します

exp(x) 

値の指数を返します

expm1(x) 

exp(x)のより精度の高い関数。xが0(ゼロ)に近いとき、1を返します

factorial(value1) 

自然数の階乗を返します

floor(value1) 

端数を切り捨てます

getExponent(value1)

doubleの表現で使用されている、バイアスなしの指数を返します

getSeedAtRowColumn(value1,value2) 

あらかじめ定義されているシードの(外見上は膨大な)マトリックスから決定論的なシードをintegerとして返します

hash(value1)

指定されたdoubleの値に対するintegerのハッシュコードを返します

hypot(value1,value2) 

2つの引数の和の平方根を返します

leastSignificantBit(value1) 

このUUIDの128ビット値の最下位64ビットを返します

log(value1,value2) 

指定された底に対する指定された引数のログ値を計算します。value 1が値で、value 2が底です

log1(value1)

数値の自然対数を返します

log10(value1) 

底10に対する指定された引数のログ値を計算します

log2(value1) 

底2に対する指定された引数のログ値を計算します

logFactorial(value1) 

integerの引数の階乗の自然対数(底はe)をdoubleとして返します

longFactorial(value1) 

integerの引数(範囲はk >= 0 && k < 21)の階乗をlongとして返します

maximum(value1,value2) 

2つの引数の最大値を返します

minimum(value1,value2) 

2つの引数の最小値を返します

mod(value1,value2) 

数値のモジュロを返します

mosttSignificantBit(value1) 

このUUIDの128ビット値の最上位64ビットを返します

nextAfter(value1,value2)

2番目の引数の方向で、最初の引数に隣接する浮動小数点値を返します

nextDown(value1)

負の無限大方向で入力引数に隣接する浮動小数点値を返します

nextUp(value1)

正の無限大方向で入力引数に隣接する浮動小数点値を返します

Pow(m,n)

mのn乗を返します

rint(value1) 

引数の値にもっとも近く、計算上の整数に等しいdouble値を返します

round(value1) 

最も近い整数値に四捨五入します

Scalb(d,scaleFactor)

double値セットのメンバーに単一の正しく丸められた浮動小数点を掛けることによって実行される場合と同様に、d×2scaleFactorを丸めて返します

signum(value1) 

引数の符号をdouble値として返します

sin(value1) 

値のサインを返します

sinh(value1) 

値のサイン・ハイパーボリックを返します

sqrt(value1) 

値の平方根を返します

stirlingCorrection(value1) 

integerの引数の階乗の自然対数(底はe)のスターリングの近似の修正項をdoubleとして返します

tan(value1) 

値のタンジェントを返します

tanh(value1) 

値のタンジェント・ハイパーボリックを返します

toDegrees(value1) 

引数の値をdegreeに変換します

toRadians(value1) 

ラジアンで表した角度の計測値を返します

ulp(value1)

引数のulpのサイズを返します

5.4.6.1 IEEEremainder(value1, value1)

IEEE 754標準に従って、2個の引数について剰余を計算します : IEEEREMAINDER

value1の型にはdoubleを使用できます。

value2の型にはdoubleを使用できます

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

IEEEremainder(8809,8808)

-1.0

5.4.6.2 abs(value1)

入力引数の絶対値を返します。

入力値の型にはnumber、big integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型は入力引数の型と同じになります。

関数 結果

abs(1234.560789)

1234.56078

abs(0.67)

0.6700000166893005

5.4.6.3 acos(value1)

値のアーク・コサインを返します。

値の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

acos(0.5)

1.0471975511965979

5.4.6.4 asin(value1)

値のアーク・サインを計算します。

value1の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

asin(0.5)

0.5235987755982989

5.4.6.5 atan(value1)

入力値のアーク・タンジェントを返します。

入力値の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

atan(34)

1.5413930385908916

5.4.6.6 atan2

点の極角(value2, value1)を返します。

value1の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

value2の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

atan2(8681.44, 8682.44)

0.7853405725825559

5.4.6.7 binomial(base, power)

入力した底と累乗の値の二項係数を返します。

value1の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

value2の型にはbig integerまたはintegerのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

binomial(8609.4, 38)

5.955734227594785E104

5.4.6.8 bitMaskWithBitsSetFromTo(value1, value2)

value1の型にはintegerを使用できます。

value2の型にはintegerを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

bitMaskWithBitsSetFromTo(23, 23)

8388608.0

5.4.6.9 cbrt()

値の立方根を返します。

value1の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

cbrt(27)

3

5.4.6.10 ceil()

端数を切り上げます。

入力引数の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はfloatになります。

関数 結果

ceil(65)

65.0

5.4.6.11 copySign()

関数は、2番目の浮動小数点引数の符号を付けた、最初の浮動小数点引数を返します。

value1の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleまたはfloatになります。

関数 結果

copySign(3.0, -4.0))

-3.0

5.4.6.12 cos(value1)

値のコサインを返します

value1の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

cos(7740.8)

0.9964325256163951

5.4.6.13 cosh(value1)

値のコサイン・ハイパーボリックを返します。

value1の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

関数 結果

cosh(0.5)

1.1276259652063807

5.4.6.14 exp(value1, value2)

値の指数を返します。

value1の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

exp(10)

22026.465794806718

5.4.6.15 expm1(value1)

xが0(ゼロ)に近いとき、Exp(x)-1より精度の高い等価値を返します。

値の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

expm1(0.7)

1.0137526834646737

5.4.6.16 factorial(value1)

自然数の階乗を返します。

value1の型にはintegerを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

factorial(6)

720.0

5.4.6.17 floor(value1)

値の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はfloatになります。

関数 結果

floor(0.567)

0.0

5.4.6.18 GetExponent(value1)

関数は、doubleの表現で使用されている、バイアスなしの指数を返します。

value1の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はintegerになります。

関数 結果

getExponent(10.0)

3.0

5.4.6.19 getSeedAtRowColumn(value1, value2)

あらかじめ定義されているシードの(外見上は膨大な)マトリックスから決定論的なシードをintegerとして返します : GETSEEDATROWCOLUMN

value1の型にはintegerを使用できます。

value2の型にはintegerを使用できます。

戻り値の型はintegerになります。

関数 結果

getSeedAtRowColumn(48, 2)

443210610

5.4.6.20 hash(value1)

関数は、指定された値に対してintegerのハッシュコードを返します。

値の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はintegerになります。

関数 結果

hash(8.1)

1.33589862E9

5.4.6.21 hypot(value1, value2)

2つの引数の平方和の平方根。

value1の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

value2の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

hypot(2,4)

4.47213595499958

5.4.6.22 LeastSignificantBit(value1)

メソッドは、このUUIDの128ビット値の最下位64ビットを返すために使用されます。

value1の型にはintegerを使用できます。

戻り値は入力引数と同じになります。

関数 結果

LeastSignificantBit(2)

1.0

5.4.6.23 log(value1, value2)

Logarithm(base, arg)

value1の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

value2の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

log(20,3)

0.3667257913420846

5.4.6.24 log1(value1)

関数は、数値の自然対数を返します。

value1の型にはdouble、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

log1(20)

2.995732273553991

5.4.6.25 log10(value1)

Logarithm(10, arg)

value1の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

log10(20)

1.301029995663981

5.4.6.26 log2(value1)

Logarithm(2, arg)

value1の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

log2(20)

4.321928094887362

5.4.6.27 logFactorial(value1)

関数は、integerの引数の階乗の自然対数(底はe)をdoubleとして返します。

value1の型にはdouble、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

logFactorial(20)

42.335616460753485

5.4.6.28 long()

入力引数値をlongに変換します。入力引数の型にはbig integer、integer、text、floatまたはtimestampのいずれかを使用できます。戻り値の型はbig integerになります。

関数 結果

long(5039505078907524)

5039505078907524

long(22)

22

5.4.6.29 longFactorial(value1)

関数は、integerの引数の階乗の自然対数(底はe)をdoubleとして返します。

value1の型にはdouble、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

longFactorial(10)

15.104412573075516

5.4.6.30 minimum(value1, value2)

2つの引数の最小値を返します。1番目の引数の値は2番目の引数の値と比較され、big integer、double、interval、integer、floatのいずれかのデータ型を使用できます。2番目の引数の値は1番目の引数の値と比較され、big integer、double、interval、integer、floatのいずれかのデータ型を使用できます。

関数 結果

minimum(16324, 16321)

16321

minimum(3.16, 3.10)

3.10

ノート:

2つの引数のデータ型が異なる場合は、一方の引数の型がもう一方の型と一致するように、Stream Analyticsで暗黙的な変換が行われます。

5.4.6.31 mod(value1, value2)

関数は、数値のべき乗を返します

value1の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

value2の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型は最初の引数と同じになります。

関数 結果

mod(10,3)

1.0

5.4.6.32 mostSignificantBit(value1)

関数は、このUUIDの128ビット値の最上位64ビットを返します。

value1の型にはintegerを使用できます。

戻り値の型は最初の引数と同じになります。

関数 結果

mostSignificantBit(10)

3.0

5.4.6.33 nextAfter(value1, value2)

関数は、2番目の引数の方向で、最初の引数に隣接する浮動小数点値を返します。

value1の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。

value2の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型は最初の引数と同じになります。

関数 結果

nextAfter()

5.4.6.34 nextDown(value1, value2)

関数は、2番目の引数の方向で、最初の引数に隣接する浮動小数点値を返します。

value1の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。

value2の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型は最初の引数と同じになります。

関数 結果

nextDown()

5.4.6.35 nextUp(value1)

関数は、2番目の引数の方向で、最初の引数に隣接する浮動小数点値を返します。

value1の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型は最初の引数と同じになります。

関数 結果

nextUp()

5.4.6.36 pow(value1, value2)

べき関数は、mのn乗を返します。

value1の型にはdouble、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

value2の型にはdouble、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

pow(12,2)

144

5.4.6.37 rint(value1)

引数の値にもっとも近く、計算上の整数に等しいdouble値を返します

値の型にはdoubleを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

rint()

5.4.6.38 round(value1)

引数の値を最も近い整数値に四捨五入します。入力引数の型にはinteger、big integer、doubleまたはfloatのいずれかを使用できます。

関数 結果

round(7.16)

7

round(38.941)

39

round(3.5)

4

5.4.6.39 scalb(

関数は、double値セットのメンバーに単一の正しく丸められた浮動小数点を掛けることによって実行される場合と同様に、d×2scaleFactorを丸めて返します。

value1の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。

value2の型にはintegerを使用できます。

戻り値の型は最初の引数と同じになります。

関数 結果

scalb(10.0,2)

40.0

5.4.6.40 signum(value1)

引数の符号をdouble値として返します。

value1の型にはnumber、big integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はintegerになります。

関数 結果

signum(10)

1.0

5.4.6.41 sin(value1)

入力値のサインを返します。

value1の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

sin(7740.8)

0.08419864005868474

5.4.6.42 sinh(value1)

値のサイン・ハイパーボリックを返します。

value1の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

sinh(0.5)

0.5210953054937474

5.4.6.43 sqrt(value1)

入力値の平方根を返します。

value1の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

sqrt(7434.73)

86.22488040003303

5.4.6.44 stirlingCorrection(value1)

integerの引数の階乗の自然対数(底はe)のスターリングの近似の修正項をdoubleとして返します: STIRLINGCORRECTION

value1の型にはintegerを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

stirlingCorrection(70)

0.0011904680924708464

5.4.6.45 tan(value1)

値のタンジェントを返します。

value1の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

tan(60)

0.320040389379563

5.4.6.46 tanh(value1)

値のタンジェント・ハイパーボリックを返します。

value1の型にはbig integer、double、integerまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

tanh(1)

0.7615941559557649

5.4.6.47 toDegrees(value1)

引数の値を度数に変換します。入力引数はラジアンで表した角度であり、型はdoubleを使用できます。戻り値は度数で表した角度であり、型はdoubleです。

関数 結果

toDegrees(3.14)

180.0

toDegrees(0.785)

45.0

5.4.6.48 toRadians(value1)

引数の値をラジアンに変換します。入力引数は度数で表した角度であり、型はdoubleを使用できます。戻り値はラジアンで表した角度であり、型はdoubleです。

関数 結果

toRadians(180.0)

3.14

toRadians(45.0)

0.785

5.4.6.49 ulp(value1)

引数のulpのサイズを返します: ULP。

入力引数の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型は入力値の型と同じになります。

関数 結果

ulp(1451.54)

2.2737367544323206E-13

5.4.7 null関連関数の使用

このリリースでは、次のNULL関連の関数がサポートされています。

関数名 説明

nvl(value1,value2)

nullを同じ型の値で置き換えます

5.4.7.1 nvl(value1, value2)

nvl関数は、null(空白として返される)を最初の引数と同じ型の値に置き換えます。たとえば、従業員と歩合のリストで、従業員が歩合を受け取らない場合は、nvl(value1,value2)関数をnvl(Not Applicable,Commission)のように使用して値Not Applicableを代入できます。

関数 結果

nvl(Not Applicable,Commission)

Not Applicable

5.4.8 統計関数の使用

統計関数は、様々な値の統計を計算する場合に役立ちます。

このリリースでは、次の統計関数がサポートされています。

関数名 説明

beta1(value1,value2,value3)

ベータ密度関数で示す領域(0からvalue3)を返します

betaComplemented(value1,value2,value3)

ベータ密度関数の右側の尾で示す領域(value3から無限大)を返します

binomial2(value1,value2,value3)

二項確率密度の項0から項value1までの合計を返します。すべての引数が正の値である必要があります。

binomialComplemented(value1,value2,value3)

二項確率密度の項value1+1から項value2までの合計を返します。すべての引数が正の値である必要があります。

chiSquare(value1,value2)

自由度がvalue1のカイ2乗確率密度関数の左側の尾で示す領域(0からvalue2)を返します。どちらの引数も正の値である必要があります。

chiSquareComplemented(value1,value2)

自由度がvalue1のカイ2乗確率密度関数の右側の尾で示す領域(value2から無限大)を返します。どちらの引数も正の値である必要があります。

errorFunction(value1)

正規分布の誤差関数を返します

errorFunctionComplemented(value1)

正規分布の相補誤差関数を返します

gamma(value1,value2,value3)

引数のガンマ関数を返します

gammaComplemented(value1,value2,value3)

ガンマ確率密度関数の積分(value3から無限大)を返します

incompleteBeta(value1,value2,value3)

0からvalue3まで評価される不完全ベータ関数を返します

incompleteGamma(value1,value2)

不完全ガンマ関数を返します

incompleteGammaComplement(value1,value2)

相補不完全ガンマ関数を返します

logGamma(value1)

ガンマ関数の自然対数を返します

negativeBinomial(value1,value2,value3)

負の二項分布の項0から項value1までの合計を返します。すべての引数が正の値である必要があります。

negativeBinomialComplemented(value1,value2,value3)

負の二項分布の項value1+1から無限大の合計を返します。すべての引数が正の値である必要があります。

normal(value1,value2,value3)

負の無限大からvalue1に積分される、正規(ガウス)確率密度関数で示す領域を返します(平均が0、分散が1と仮定)

normalInverse(value1)

正規(ガウス)確率密度関数で示す領域が引数value1と等しくなる値を返します(平均が0、分散が1と仮定)

poisson(value1,value2)

ポアソン分布の初項value1の合計を返します。どちらの引数も正の値である必要があります。

poissonComplemented(value1,value2)

ポアソン分布の項value1+1から無限大の合計を返します

studentT(value1,value2)

自由度がvalue1 > 0のスチューデントのt分布の積分(負の無限大からvalue2)を返します

studentTInverse(value1,value2)

スチューデントt確率密度関数で示す領域が1-value1/2と等しくなる値を返します。この関数では、studentT関数を使用して、戻り値を繰り返し確認します。

5.4.8.1 beta1(value1, value2, value3)

ベータ密度関数で示す領域(0からvalue3)を返します

入力引数の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。戻り値の型はdoubleです。

value1および2は0.0より大きい必要があります。value3は、0より大きく、1より小さい必要があります。

関数 結果

beta1(0.1, 1.1, 0.2)

0.8620112116492348

beta1(316.13, 316.13, 0.2)

1.40801423421089E-63

5.4.8.2 betacomplemented(value1, value2, value3)

ベータ密度関数の右側の尾で示す領域(value3から無限大)を返します。

入力引数の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。戻り値の型はdoubleです。

value1および2は0.0より大きい必要があります。value3は、0より大きく、1より小さい必要があります。

関数 結果

betacomplemented(0.1, 1.1, 0.2)

0.017407170120127144

5.4.8.3 binomial2(value1, value2, value3)

二項確率密度の項0から項value1までの合計を返します。

入力引数の型には、次のいずれかを使用できます:
  • value1 - 末項。データ型: integer。
  • value2 - 試行回数。データ型: integer。
  • value3 - 成功の確率。値は、0.0から1.0の間にする必要があります。データ型: double、float。
関数 結果

beta1(2, 2, 0.5)

1.0

5.4.8.4 binomialcomplemented(value1, value2, value3)

二項確率密度の項value1 + 1から項value2までの合計を返します。

入力引数の型には、次のいずれかを使用できます:
  • value1 - 末項。データ型: integer。
  • value2 - 試行回数。データ型: integer。
  • value3 - 成功の確率。値は、0.0から1.0の間にする必要があります。データ型: double、float。

戻り値の型はdoubleです。

関数 結果

binomialcomplemented(2, 3, 0.5)

0.125

5.4.8.5 chiSquare(value1, value2)

自由度がvalue1のカイ2乗確率密度関数の左側の尾で示す領域(0からvalue2)を返します。どちらの引数も正の値である必要があります。

value1: 自由度。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。

value2: 積分終了点。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果
chiSquare(3.0, 5.0) 0.8282028557032665

5.4.8.6 chiSquareComplemented(value1, value2)

自由度がvalue1のカイ2乗確率密度関数の右側の尾で示す領域(value2から無限大)を返します。どちらの引数も正の値である必要があります。

value1は自由度です。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。

value2はカイ2乗変数です。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

chiSquareComplemented(value1, value2)

0.1717971442967335

5.4.8.7 errorFunction(value1)

正規分布の誤差関数を返します

value1の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

errorFunction(5.0)

0.9999999999984626

5.4.8.8 errorFunctionComplemented(value1)

正規分布の相補誤差関数を返します。

value1の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果
errorFunctionComplemented(5.0) 1.5374597944280347E-12

5.4.8.9 gamma(value1, value2, value3)

入力引数のガンマ関数を返します。

value1: ガンマ分布のパラメータa (アルファ)。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。必須です。

value2: ガンマ分布のパラメータb (ベータ、ラムダ)。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。省略可能です。

value3: 積分終了点。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。省略可能です。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果
gamma(1.0,2.0,5.0) 0.04042768199451279

5.4.8.10 gammacomplemented(value1, value2, value3)

ガンマ確率密度関数の積分(value3から無限大)を返します

value1: ガンマ分布のパラメータa (アルファ)。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。

value2: ガンマ分布のパラメータb (ベータ、ラムダ)。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。R

value3: 積分終了点。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

gammacomplemented(1.0, 2.0, 5.0)

0.04042768199451279

5.4.8.11 incompleteBeta(value1, value2, value3)

0からvalue3まで評価される不完全ベータ関数を返します。値は、(value1 && value2 > 0.0)および(value3 > 0 && value3 < 1)の範囲で指定する必要があります。

value1: ベータ分布のアルファ・パラメータ。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。必須です。

value2: ベータ分布のベータ・パラメータ。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。必須です。

value3: 積分終了点。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。必須です。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果
incompleteBeta(1.0,2.0,0.5) 0.75

5.4.8.12 incompleteGamma(value1, value2)

不完全ガンマ関数を返します。

value1: ガンマ分布のパラメータ。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。必須です。

value2: 積分終了点。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。必須です。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

incompleteGamma(1.0,2.0)

0.8646647167633873

5.4.8.13 incompleteGammaComplement(value1, value2)

相補不完全ガンマ関数を返します。

value1: ガンマ分布のパラメータ。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。必須です。

value2: 積分開始点。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。必須です。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果
incompleteGammaComplement(1.0, 2.0) 0.1353352832366127

5.4.8.14 logGamma(value1)

ガンマ関数の自然対数を返します

値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果
logGamma(7795.6) 62059.66356433673

5.4.8.15 negativeBinomial(value1, value2, value3)

負の二項分布の項0から項value1までの合計を返します。すべての引数が正の値である必要があります。

value1: 末項。値の型にはintegerを使用できます。必須です。

value2: 試行回数。値の型にはintegerを使用できます。必須です。

value3: 成功の確率[(0.0,1.0)であることが必要]。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。必須です。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果
negativeBinomial(1,2,0.5) 0.5

5.4.8.16 negativeBinomialComplemented(value1, value2, value3)

負の二項分布の項value1+1から無限大の合計を返します。すべての引数が正の値である必要があります。

value1: 末項。値の型にはintegerを使用できます。必須です。

value2: 試行回数。値の型にはintegerを使用できます。必須です。

value3: 成功の確率[(0.0,1.0)であることが必要]。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。必須です。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

negativeBinomialComplemented(1.0, 2.0, 0.5)

0.5

5.4.8.17 normal(value1, value2, value3)

負の無限大からvalue1に積分される、正規(ガウス)確率密度関数で示す領域を返します(平均が0、分散が1と仮定)。

value1: 正規分布の平均。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。必須です。

value2: 正規分布の分散。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。省略可能です。

value3: 積分の限界。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。省略可能です。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

normal(5.0,3.0,0.5)

0.004687384229717484

5.4.8.18 normalInverse(value1)

正規(ガウス)確率密度関数で示す領域が引数value1と等しくなる値を返します(平均が0、分散が1と仮定)。

入力値は、0から1の間にする必要があります。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。必須です。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

normalInverse(0.5)

0.0

5.4.8.19 poisson(value1, value2)

ポアソン分布の初項value1の合計を返します。どちらの引数も正の値であることが必要です。

value1: 項数。値の型にはintegerを使用できます。必須です。

value2: ポアソン分布の平均。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。必須です。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

poisson(61,123.75)

3.0509714140892473E-10

5.4.8.20 poissonComplemented(value1, value2)

ポアソン分布の項value1+1から無限大の合計を返します。

value1: 初項。値の型にはintegerを使用できます。必須です。

value2: ポアソン分布の平均。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。必須です。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

poissonComplemented(5,3.0)

0.08391794203130347

5.4.8.21 studentT(value1, value2)

自由度がvalue1 > 0のスチューデントのt分布の積分(負の無限大から'value2')を返します。

value1: 自由度。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。必須です。

value2: 積分終了点。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。必須です。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

studentT(2.0,5.0)

0.9811252243246882

5.4.8.22 studentTInverse(value1, value2)

スチューデントt確率密度関数で示す領域が1-value1/2と等しくなる値を返します。この関数では、studentT関数を使用して、戻り値を繰り返し確認します。

value1: 確率。値の型にはdoubleまたはfloatのいずれかを使用できます。必須です。

value2: データ・セットのサイズ。値の型にはintegerを使用できます。必須です。

戻り値の型はdoubleになります。

関数 結果

studentTInverse(0.5, 10)

0.6998121397488263

5.4.9 文字列関数の使用

このリリースでは、次の文字列関数がサポートされています。

関数名 説明

coalesce(value1,...)

リスト内の最初の非NULL式を返します。すべての式がNULLに評価されると、COALESCEはNULLを返します

concat(value1,...)

連結した値を文字列に変換して返します

indexof(string,match)

\'string\'内の\'match\'の最初の索引を返します。見つからない場合は、1を返します

initcap(value1)

指定されたテキスト式の各語の先頭を大文字、それ以外を小文字として返します

length(value1)

指定された文字列の長さを返します

like(value1,value2)

一致パターンを返します

lower(value1)

指定された文字列を小文字に変換します

lpad(value1,value2,value3)

文字列の左側を特定の文字セットで埋めます(string1がNULLでない場合)

ltrim(value1,value2)

文字列の左側から、指定されたすべての文字を削除します

replace(string,match,replacement)

\'string\'内のすべての\'match\'\'replacement\'で置き換えます

rpad(value1,value2,value3)

文字列の右側を特定の文字セットで埋めます(string1がNULLでない場合)

rtrim(value1,value2)

文字列の右側から、指定されたすべての文字を削除します

substr(string,from)

索引が'from' (値を含む)と文字列末尾の間にある場合、'string'の部分文字列を返します

substring(string,from,to)

索引が\'from\' (値を含む)と\'to\' (値を含まない)の間にある場合、\'string\'の部分文字列を返します

translate(value1,value2,value3)

文字列内の一連の文字を、別の文字のセットで置き換えます。ただし、一度に1文字を置き換えます。

upper(value1)

指定された文字列を大文字に変換します

5.4.9.1 coalesce(value1,... )

coalesceは、式リストのnull以外の最初の式を返します。2つ以上の式を指定する必要があります。すべての式がnullに評価されると、coalesce関数はnullを返します。

たとえば:

coalesce(expr1,expr2)の場合:

  • expr1がnullでない場合、この関数はexpr1を返します。

  • expr1がnullの場合、この関数はexpr2を返します。

  • expr1およびexpr2の両方がnullの場合、この関数はnullを返します。

coalesce(expr1,expr2,......,exprn)の場合

  • expr1がnullでない場合、この関数はexpr1を返します。

  • expr1がnullの場合、この関数はexpr2を返します。

  • expr1およびexpr2の両方がnullの場合、この関数は次のnull以外の式を返します。

5.4.9.2 Concat(value1,...)

Concat(value1,...) - 文字列に変換された値の連結

value1: 他と連結する文字列の一部。値の型にはbig integer、number、double、text、integer、floatまたはtimestampのいずれかを使用できます。必須です。

可変引数1: 他と連結する文字列の一部。値の型にはbig integer、number、double、text、integer、floatまたはtimestampのいずれかを使用できます。省略可能です。

戻り値の型はtextになります。

関数 結果

Concat(client_name, card_number)

Declan BENNETT0142354466948788

5.4.9.3 indexof(value1, value2)

'string'内の'match'の最初の索引を返します。見つからない場合は、-1を返します

value1: 最初の引数。値の型にはtextを使用できます。必須です。

value2: 2番目の引数。値の型にはtextを使用できます。必須です。

戻り値の型はintegerになります。

関数 結果

indexof(client_name,"c") (クライアント名がAlphonse Gabriel Caponeの場合)

17

indexof(client_name,"c") (クライアント名がBraden Grayの場合) -1

5.4.9.4 initcap(value1)

関数は、指定したテキスト式の各語の先頭を大文字、それ以外を小文字として返します : INITCAP

value1: テキスト式。値の型にはtextを使用できます。

戻り値の型はtextになります。

関数 結果

initcap(client_name) (クライアント名がOwen TAYLORの場合)

Owen Taylor

5.4.9.5 length(value1)

入力引数として渡された文字列の長さを文字数で返します。入力引数のデータ型はtextです。戻り値は文字列全体の長さを表す整数です。

value1がnullの場合、length(value1)はnullを返します。

value1が空白文字列の場合、length(value1)はnullを返します。

関数 結果

length(“one”)

3

length()

エラー: 関数のパラメータが正しくありません。

length(“john”)

4

length(” “)

NULL

length(null)

NULL

length(“firstname.lastname@example.com”)

30

5.4.9.6 like(string, pattern)

関数は、指定したパターンと一致する文字列の有無に応じて、'true'または'false'を返します。

value1の型にはtextを使用できます。

value2の型にはtextを使用できます。

戻り値の型はbooleanになります。

関数 結果

like(client_name, "ADAMS"),

(クライアント名がCameron Adamsの場合)

True

like(client_name, "ADAMS"),

(クライアント名がLevi Grayの場合)

False

5.4.9.7 lower(value1)

文字列をすべて小文字に変換します。入力引数のデータ型はtextです。戻り値は指定した文字列をすべて小文字に変更した文字列です。

関数 結果

lower(“PRODUCT”)

product

lower(“ABCdef”)

abcdef

lower(“abc”)

abc

5.4.9.8 lpad(value1, value2, value3)

LPad(text-exp , length [,pad-exp]) - 関数は、文字列の左側を特定の文字セットで埋めます(文字列1がNULLでない場合)。 : LPAD

value1: text-exp - 埋込み対象のテキスト式。値の型にはtextを使用できます。

value2: length - 画面に表示される戻り値の全長。値の型にはintegerを使用できます。

value3: pad-exp - 埋込み文字を指定するテキスト式。pad-expのデフォルト値は単一の空白です。値の型にはtextを使用できます。

戻り値の型はtextになります。

関数 結果

lpad("David",10,"e")

eeeeeDavid

5.4.9.9 ltrim(value1, value2)

ltrim()関数は、指定されたすべての文字を文字列の左側から削除します : LTRIM。

value1の型にはtextを使用できます。

value2の型にはtextを使用できます。

戻り値の型はtextになります。

関数 結果

ltrim(client_name, "A") (client_nameがAlphonse Gabriel CAPONEの場合)

lphonse Gabriel CAPONE

5.4.9.10 replace(string, match, replacement)

文字列のすべてのmatch文字をreplacement文字に置き換えます。1番目の入力引数stringのデータ型はtextです。2番目の引数matchのデータ型はtextです。3番目の引数replacementのデータ型はtextです。戻り値は2番目の文字列引数(match)を3番目の文字列引数(replacement)で置き換えたテキストになります。

matchが文字列に見つからない場合は、元の文字列が返されます。

関数 結果

replace(“aabbccdd”,”cc”,”ff”)

aabbffdd

replace(“aabbcccdd”,”cc”,”ff”)

aabbffcdd

replace(“aabbddee”,”cc”,”ff”)

aabbddee

5.4.9.11 rpad(value1, value2, value3)

RPad(text-exp , length [,pad-exp]) - 関数は、文字列の右側を特定の文字セットで埋めます(文字列1がNULLでない場合)。 : RPAD

value1: text-exp - 埋込み対象のテキスト式。値の型にはtextを使用できます。

value2: length - 画面に表示される戻り値の全長。値の型にはintegerを使用できます。

value3: pad-exp - 埋込み文字を指定するテキスト式。pad-expのデフォルト値は単一の空白です。値の型にはtextを使用できます。

戻り値の型はtextになります。

関数 結果

rpad("Levi Cruz", 25, "a")

Levi Cruzaaaaaaaaaaaaaaaa

5.4.9.12 rtrim(value1, value2)

rtrim()関数は、指定されたすべての文字を文字列の右側から削除します : RTRIM。

value1の型にはtextを使用できます。

value2の型にはtextを使用できます。

戻り値の型はtextになります。

関数 結果

rtrim(client_name, "S") (client_nameがCooper DAVISの場合)

Cooper DAVI

5.4.9.13 substr()

Substr(string, from) - 'string'の'from' (この位置を含む)から文字列末尾までの部分文字列。

value1の型にはtextを使用できます。

value2の型にはintegerを使用できます。

戻り値の型はtextになります。

関数 結果

substr(client_name, 4) (client_nameがLogan THOMPSONの場合)

n THOMPSON

5.4.9.14 substring(string, from, to)

stringのfrom(この位置を含む)からto(この位置を含まない)までの部分文字列を返します。1番目の入力引数stringのデータ型はtextです。2番目の引数は開始索引であり、整数です。3番目の引数は終了索引であり、整数です。戻り値は部分文字列であり、型はtextです。

関数 結果

substring(“abcdefgh”,3,7)

cdef

substring(“abcdefgh”,1,6)

abcde

5.4.9.15 translate(expression, from_string, to_string)

関数は、文字列内の一連の文字を、別の文字のセットで置き換えます。ただし、一度に1文字を置き換えます。

value1: exp - 置き換えられる文字を含むテキスト式。値の型にはtextを使用できます。

value2: from_string - 置換え対象の文字を表すテキスト式。値の型にはtextを使用できます。

value3: to_string - from_stringの順序で置換えに使用する文字を表すテキスト式。この引数に指定した文字数がfrom_stringに指定した文字数よりも少ない場合、 from_stringの残りの文字がこのファンクションによって戻り値から削除されます。値の型にはtextを使用できます。

戻り値の型はtextになります。

関数 結果

translate(client_name, "JONES", "Mark") (client_nameの値がCooper JONESの場合)。

Cooper Mark

5.4.9.16 upper(value1)

文字列をすべて大文字に変換します。入力引数のデータ型はtextです。戻り値は指定した文字列をすべて大文字に変更した文字列です。

関数 結果

upper(“name”)

NAME

upper(“abcdEFGH”)

ABCDEFGH

upper(“ABCD”)

ABCD