5.1 パイプラインへのステージの追加

5.1.1 問合せステージの追加

コーディングをせずにデータ・ストリームに対する単純または複雑な問合せを含め、調整された結果を出力に取得できます。

  1. パイプライン・エディタでパイプラインを開きます。
  2. 問合せステージを追加する直前のステージを右クリックし、「ステージの追加」をクリックして「問合せ」を選択します。
  3. 問合せステージの「名前」および「説明」を入力します。
  4. 「保存」をクリックします。

5.1.2 問合せステージへのフィルタの追加

パイプライン内にフィルタを追加すると、より正確なストリーム・データを取得できます。

フィルタを追加するには:
  1. パイプライン・エディタでパイプラインを開きます。
  2. 必要な問合せステージを選択します。
  3. 「フィルタ」タブに移動します。
  4. 「フィルタの追加」をクリックします。
  5. 必要な列と適切な演算子および値を選択します。

    フィルタ内でフィールドを計算することもできます。

    ノート:

    IN演算子は、ドロップダウン・リストの演算子として使用できます。この演算子は、IntervalInterval YMTimestampおよびSDO Geometryの各データ型ではサポートされていません。

    INフィルタを使用して、データベース表内の列を参照できます。実行時にデータベース列の値を変更すると、パイプラインを再公開しなくても、DB列から最新の値がパイプラインによって取得されます。

  6. 「条件の追加」をクリックし、フィルタに条件を追加して適用します。
  7. 「グループの追加」をクリックして、ネストされた条件を追加します。
  8. 追加するフィルタ、条件またはグループの数だけこれらのステップを繰り返します。

    条件式を追加せずにブロックを作成できます。後のどのステージでも追加できます。

    AND/ORを使用してブロックを結び付けます

    複合条件を定義します。

    例:

    問合せのフィルタの拡張 - 例

5.1.3 問合せステージへのサマリーの追加

サマリーを追加するには:
  1. パイプライン・エディタでパイプラインを開きます。
  2. 必要な問合せステージを選択し、「サマリー」タブをクリックします。
  3. サマリーの追加をクリックします。
  4. 適切な関数と必要な列を選択します。
  5. 必要なサマリーの数だけ前述のステップを繰り返して追加します。

5.1.4 グループ化基準を使用したサマリーの追加

グループ化基準を追加するには:
  1. パイプライン・エディタでパイプラインを開きます。
  2. 必要な問合せステージを選択し、「サマリー」タブをクリックします。
  3. グループ化基準の追加をクリックします。
  4. 「フィールドの追加」をクリックし、グループ化の基準とする列を選択します。

グループ化基準を作成すると、デフォルトでライブ出力表にグループ化基準列のみが表示されます。「すべての列を保持」をオンにすると、出力表にすべての列が表示されます。

複数のグループ化基準を追加できます。

5.1.5 問合せグループ・ステージの追加

問合せグループは、サマリー(集計関数)、グループ化基準、フィルタおよび範囲ウィンドウの組合せです。異なる問合せグループによって入力がパラレルに処理され、結果は問合せグループ・ステージの出力に結合されます。問合せグループのロジックが適用される前に受信ストリームを処理する入力フィルタや、すべての問合せグループの結合された出力にまとめて適用される結果フィルタを定義することもできます。

ストリーム・タイプの問合せグループ・ステージは、ストリームに処理ロジックを適用します。これは、単純化のためにグループ化された複数のパラレル問合せステージと本質的に同様です。

表タイプの問合せグループ・ステージは、トランザクション・セマンティクスを含むストリームに追加できます。たとえば、Oracle GoldenGate BigDataプラグインによって生成されたデータ取得ストリームを変更します。このタイプのステージは、ストリームに含まれるトランザクション・セマンティクスを使用して、メモリー内に元のデータベース表を再作成します。その後、メモリー内のこの表に問合せグループを適用することで、データベースのパフォーマンスに影響を与えることなく、トランザクション・データに対してリアルタイム・アナリティクスを実行できます。

5.1.5.1 問合せグループの追加: ストリーム

異なるグループ化基準やウィンドウ範囲を持つ集計関数をストリーミング・データに適用できます。

タイプ・ストリームの問合せグループ・ステージを追加するには:
  1. パイプライン・エディタでパイプラインを開きます。
  2. 問合せグループ・ステージを追加する直前のステージを右クリックし、「ステージの追加」をクリックしてクエリー・グループ「ストリーム」の順に選択します。

    問合せステージ・グループは、パイプラインの最後にのみ追加できます。

  3. タイプ・ストリームの問合せグループ・ステージの名前と説明を入力し、「保存」をクリックします。

    タイプ・ストリームの問合せグループ・ステージがパイプラインに表示されます。

  4. 入力フィルタ・タブで、フィルタの追加をクリックします。「問合せステージへのフィルタの追加」を参照してください。

    これらのフィルタは、データが問合せグループ・ステージを開始する前にそのデータを処理します。そのため、元の受信形状のフィールドのみが表示されます。

  5. 「グループ」タブで、「グループの追加」をクリックします。グループは、1つ以上のサマリー、フィルタおよびグループ化基準で構成されます。
  6. 必要なグループの数だけ前述の追加ステップを繰り返します。
  7. 「結果フィルタ」タブで、「フィルタの追加」をクリックして結果をフィルタします。

    これらのフィルタは、データが問合せグループ・ステージを終了する前にそのデータを処理します。したがって、送信形状のフィールドの組合せセットが表示されます。

  8. 「ビジュアライゼーション」タブで、「ビジュアライゼーションの追加」をクリックし、ビジュアライゼーションの必要なタイプを追加します。「チャート・ビジュアライゼーションの追加」を参照してください。

5.1.5.2 問合せグループの追加: 表

異なるグループ化基準やウィンドウ範囲を持つ集計関数を、メモリー内で再作成したデータベース表データに適用できます。

タイプ表の問合せグループ・ステージを追加するには:
  1. パイプライン・エディタでパイプラインを開きます。
  2. 問合せグループ・ステージを追加する直前のステージを右クリックし、「ステージの追加」をクリックしてクエリー・グループ「表」の順に選択します。
  3. 問合せグループ表の名前と説明を入力し、「次」をクリックします。
  4. トランザクション設定画面で、トランザクション・フィールド・ドロップダウン・リストで列を選択します。

    トランザクション列は、トランザクション・セマンティクス(挿入/更新/削除)を伝達する前のステージの出力からの列です。必ずチェンジ・データ・キャプチャのデータセットに対応する値を使用してください。デフォルト値は、Oracle GoldenGateチェンジ・データ・キャプチャのデータセットに対して有効です。

  5. 「フィールド・マッピング」画面で、元のデータベース表からトランザクション前後の値を伝達する列を選択します。たとえば、Oracle GoldenGateの場合、前後の値にはそれぞれ接頭辞としてbefore_after_が付けられます。表の主キーとなる列を指定します。
  6. 「保存」をクリックし、タイプ表の問合せグループ・ステージを作成します。
    「表構成」タブで、表ステージの作成時に指定した表構成を確認できます。
  7. 入力フィルタ・タブで、フィルタの追加をクリックします。「問合せステージへのフィルタの追加」を参照してください。
  8. 「グループ」タブで、「グループの追加」をクリックします。グループは、1つ以上のサマリー、フィルタおよびグループ化基準で構成されます。
  9. 必要なグループの数だけ前述の追加ステップを繰り返します。
  10. 「結果フィルタ」タブで、「フィルタの追加」をクリックして結果をフィルタします。
  11. 「ビジュアライゼーション」タブで、「ビジュアライゼーションの追加」をクリックし、ビジュアライゼーションの必要なタイプを追加します。「チャート・ビジュアライゼーションの追加」を参照してください。

5.1.6 ルール・ステージの追加

ルール・ステージを使用して、パイプラインにIF-THENロジックを追加できます。ルールは、ストリームに適用される条件とアクションのセットです。ルールを追加する特定の順序はありません。

ルール・ステージを追加するには:
  1. パイプライン・エディタでパイプラインを開きます。
  2. ルール・ステージを追加する直前のステージを右クリックし、「ステージの追加」をクリックして「ルール」を選択します。
  3. ルール・ステージの「名前」および「説明」を入力します。
  4. ルールの追加をクリックします。
  5. ルールの「ルール名」「説明」を入力し、「完了」をクリックしてルールを保存します。
  6. IF文、THEN文に適切な条件を選択し、「アクションの追加」をクリックしてビジネス・ルール内にアクションを追加します。
    アクションには、式を指定することもできます。たとえば、SET Revenue TO =-Revenueを指定すると、現在の収益値が負の数値に変換されます。
    式は、常に'='記号で始める必要があります。定数テキスト値の場合は、テキストを入力します。たとえば、SET CustomerType TO GOLDです。
ルールは受信イベントに1つずつ適用され、条件に合致するとアクションがトリガーされます。

5.1.7 パターン・ステージの追加

パターンは、ビジネス・ロジックが組み込まれたOracle GoldenGate Stream Analyticsアプリケーションのテンプレートです。パイプライン内にパターン・ステージを作成できます。パターンはスタンドアロンのアーティファクトではなく、パイプライン内に埋め込む必要があります。

様々なタイプのパターンの詳細は、「パターンを使用したデータの変換および分析」を参照してください。

パターン・ステージを追加するには:
  1. パイプライン・エディタでパイプラインを開きます。
  2. パターン・ステージを追加する直前のステージを右クリックし、「ステージの追加」をクリックして「パターン」を選択します。
  3. 使用可能なパターンのリストから必要なパターンを選択します。
  4. パターン・ステージの「名前」および「説明」を入力します。
    選択したパターン・ステージがパイプラインに追加されます。
  5. 「パラメータ」をクリックし、必要な値をパラメータに指定します。
  6. 「ビジュアライゼーション」をクリックし、必要なビジュアライゼーションをパターン・ステージに追加します。

5.1.8 スコアリング・ステージの追加

スコアリング・ステージを追加するには:
  1. パイプライン・エディタで、必要なパイプラインを開きます。
  2. スコアリング・ステージを追加する直前のステージを右クリックし、「ステージの追加」をクリックして「スコアリング」を選択します。
  3. スコアリング・ステージにわかりやすい名前および適切な説明を入力し、「保存」をクリックします。
  4. ステージ・エディタで、次の詳細を入力します:
    1. モデル名: スコアリング・ステージで使用する予測モデルを選択します
    2. モデル・バージョン: 予測モデルのバージョンを選択します
    3. マッピング: ステージ・フィールドに適切にマップされる対応モデル・フィールドを選択します
ユースケースに基づいて、複数のスコアリング・ステージを追加できます。

5.1.9 ターゲット・ステージの追加

ターゲット・ステージを追加するには:
  1. パイプライン・エディタで、必要なパイプラインを開きます。
  2. ターゲット・ステージを追加する直前のステージを右クリックし、「ステージの追加」をクリックして「ターゲット」を選択します。
  3. ターゲットの名前と適切な説明を入力します。
  4. 「保存」をクリックします。

異なるターゲット・タイプの作成の詳細は、unresolvable-reference.html#GUID-F8E38E61-6F76-46E9-A405-E4F612171E54を参照してください。

5.1.10 カスタムCQLステージの追加

カスタム・ステージを追加するには:
  1. パイプライン・エディタで、必要なパイプラインを開きます。
  2. カスタム・ステージの追加先の前にあるステージを右クリックします。「ステージの追加」「カスタム」カスタムCQLの順にクリックします。
  3. カスタム・ステージの名前および適切な説明を入力し、「保存」をクリックします。
  4. パイプライン・エディタの右ペインにカスタムCQL問合せを入力します。